JPH08197038A - 厨芥等の処理システム - Google Patents

厨芥等の処理システム

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JPH08197038A
JPH08197038A JP1392195A JP1392195A JPH08197038A JP H08197038 A JPH08197038 A JP H08197038A JP 1392195 A JP1392195 A JP 1392195A JP 1392195 A JP1392195 A JP 1392195A JP H08197038 A JPH08197038 A JP H08197038A
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JP
Japan
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garbage
kitchen
waste
water
kitchen waste
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Pending
Application number
JP1392195A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yoshida
剛 吉田
Masashi Yamaguchi
雅司 山口
Hidetoshi Ueda
英稔 植田
Mitsusachi Nakazono
光幸 中園
Yasuyuki Hanada
康行 花田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理施設が大規模化することなく、処理シス
テムがシンプルであってメンテナンスが容易であり、節
水が可能であって、衛生的な処理が行える厨芥等の処理
システムを提供することを目的とするものである。 【構成】 本発明の厨芥等の処理システムは、厨芥等を
粉砕して厨芥スラリにする厨芥粉砕器1を設け、厨芥粉
砕器1から排出される厨芥スラリを厨芥等と廃水に分離
する分離装置を備えるとともに、分離装置で分離された
厨芥等を好気処理する微生物固定床10aが設けられた
厨芥処理部5と、分離装置で分離された廃水を浄化する
廃水浄化部7を備えた厨芥処理槽27を設け、廃水浄化
部7で浄化された浄水を厨芥粉砕器1に戻して再利用す
るための循環路20が設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、個人住宅や集合住宅等
の厨房より排出される厨芥等の生ゴミを処理する厨芥等
の処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、個人住宅や集合住宅等の厨房から
排出される厨芥等の生ゴミは、ディスポーザ等で固形物
を搬送水とともに粉砕処理して厨芥スラリとして下水道
に排水する方法以外に適当な処理法方が見あたらず、し
かもこの厨芥スラリには粉砕物が多量に含まれ、下水管
の目詰まりや放流河川の水質汚染等を発生させるという
問題があって実用化が事実上困難になっている。このよ
うな事情を背景に最近、厨房から排出される厨芥等の固
形物を搬送水とともに粉砕処理して厨芥スラリとし、こ
の厨芥スラリを分解処理する技術(特開昭53−765
72号公報)が提案された。そこでこの技術について説
明する。
【0003】図2は従来の生ゴミ処理システムの概略全
体図である。35は厨芥等粉砕器、24は遠心分離器、
25は厨芥スラリの搬送路、26、27は搬送ポンプ、
28は還流路、29は還流ポンプ、30は水道水路、3
1は厨芥スラリ貯留槽、32はスクリーン、33は厨芥
等の回収容器、34は浄化装置への排水路である。
【0004】以上のように構成された従来の生ゴミ処理
システムについて説明する。厨芥等粉砕器35で粉砕さ
れた厨芥スラリは搬送ポンプ26で吸引され厨芥スラリ
の搬送路25を経て厨芥スラリ貯留槽31に搬送され
る。厨芥スラリ貯留槽31内に所定時間貯留されている
間にスクリーン32を介して一部の排水を分離される。
この一部の排水は還流ポンプ29で吸引され還流路28
を経て厨芥等粉砕器35に還流して搬送水として再使用
される。残りの厨芥スラリはつぎに設けた遠心分離器2
4で遠心分離され、固形物の厨芥等はそのまま厨芥等の
回収用器33に回収され、排水は排水路34を経て浄化
装置へ移送される。このように厨芥スラリに含まれる排
水の一部を搬送水として再利用し、遠心分離器24で厨
芥スラリを厨芥等と排水に遠心分離し、厨芥等は回収し
て別の方法で処理し排水は浄化装置で浄化処理して後に
下水道などに放流しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
53−76572号公報に記載された生ゴミ処理システ
ムは、排水の一部を再利用するものの、回収した固形物
の厨芥等は別途適当な方法で処理する必要があり、排水
も下水路に放流できるまで浄化するには処理能力の高い
好気処理槽及び沈澱槽を別々に設ける必要があり、処理
施設が大規模化せざるを得なくなるという問題があっ
た。
【0006】また、再利用する排水は水量が不十分であ
るし、有機成分の濃度が高く、ディスポーザ等の内部に
滞留して臭気を発生したり、小動物が棲息するなど衛生
的でないという問題もあった。
【0007】そこで本発明は前記従来の問題点を解決す
るもので、処理施設が大規模化することなく、処理シス
テムがシンプルであってメンテナンスが容易であり、節
水が可能であって、衛生的な処理が行える厨芥等の処理
システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の厨芥等の処理システムは、厨芥等を粉砕して
厨芥スラリにする厨芥粉砕器を設け、厨芥粉砕器から排
出される厨芥スラリを厨芥等と廃水に分離する分離装置
を備えるとともに、分離装置で分離された厨芥等を好気
処理する微生物固定床が設けられた厨芥処理部と、分離
装置で分離された廃水を浄化する廃水浄化部を備えた厨
芥処理槽を設け、廃水浄化部で浄化された浄水を厨芥粉
砕器に戻して再利用するための循環路が設けられたこと
を特徴とする。
【0009】また、微生物固定床が複数個の微生物担持
体からなることが望ましい。また、厨芥粉砕器から排出
される厨芥スラリを厨芥等と廃水に分離するとともに厨
芥等を好気処理する微生物担持体が収容された厨芥処理
部と、廃水を浄化する廃水浄化部とを備えた厨芥処理槽
を設け、廃水浄化部で浄化された浄水を厨芥粉砕器に戻
して再利用するための循環路が設けられていることが好
ましい。
【0010】
【作用】本発明の厨芥等の処理システムは、厨芥等を粉
砕して厨芥スラリにする厨芥粉砕器を設け、厨芥粉砕器
から排出される厨芥スラリを厨芥等と廃水に分離する分
離装置を備えるとともに、分離装置で分離された厨芥等
を好気処理する微生物固定床が設けられた厨芥処理部
と、分離装置で分離された廃水を浄化する廃水浄化部を
備えた厨芥処理槽を設け、廃水浄化部で浄化された浄水
を厨芥粉砕器に戻して再利用するための循環路が設けて
いるから、厨芥等と廃水を同時に処理することができ、
厨芥等は気化して排気するとともに廃水は浄化して厨芥
粉砕器に戻して搬送水として再利用することができ、シ
ンプルなシステム構成とすることができる。
【0011】また、微生物固定床が複数個の微生物担持
体からなるから、厨芥等が分散して捕捉され好気微生物
との接触面積を大きくでき、効果的に好気処理すること
ができる。
【0012】また、厨芥粉砕器から排出される厨芥スラ
リを厨芥等と廃水に分離するとともに厨芥等を好気処理
する微生物担持体が収容された厨芥処理部と、廃水を浄
化する廃水浄化部とを備えた厨芥処理槽を設け、廃水浄
化部で浄化された浄水を厨芥粉砕器に戻して再利用する
ための循環路が設けられているから、別に分離装置を設
けることなく微生物担持体によって容易に厨芥等と廃水
に分離することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例の詳細を図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例における厨芥等の処
理システムの概略構成図である。図1において1は厨芥
粉砕器、2は厨房、3はシンク、4は分流弁、5は厨芥
処理部、6は厨芥スラリ搬送路、7は廃水浄化部、8は
通気路、9は空気ブロア、10aは微生物固定床、10
bは微生物担持体、10cはメッシュ状板である。この
実施例の場合微生物固定床10aは非常に多くの微生物
担持体10bから構成されている。微生物担持体10b
は微生物を担持する機能を有するが、本実施例では後記
するように同時に分離装置であるメッシュ状板10cと
ともに厨芥スラリに含まれる厨芥等と廃水を分離する分
離の手段となっている。11はモータ、12は加熱部、
13は温度センサ、15は排気部、16は散気装置、1
7は回収ポンプ、18は汚泥回収路、19は循環ポン
プ、20は循環路、21は厨芥処理槽、22は攪拌部、
23はシステム制御部である。ここで厨芥スラリとは個
人住宅や集合住宅等の厨房から排出される固形物の厨芥
等を搬送水とともに粉砕処理して生じる粉砕された厨芥
等と廃水の混合したものを意味している。
【0014】図1に示した実線の矢印は厨芥スラリが、
点線の矢印は廃水や浄水及び余剰汚泥が移送される経路
を示している。厨芥粉砕器1は厨芥等を数ミリ程度にま
で粉砕することができるハンマーとシュレッダを備えた
デイスポーザ等で、シンク3の底部に分流弁4を介して
設けられている。分流弁4は厨芥等を投入するときに開
けられる以外は閉じられていて、厨房で発生する有機物
を含有する可能性の低い生活排水のみは分流して下水道
に直接排水できるものである。分流された排水は別に設
けた排水路(図示せず)から排水される。粉砕された厨
芥等の大きさは5mm程度以下であればよく、より効果
的に浄化するには1mm程度以下が好ましい。
【0015】厨芥処理部5は厨芥処理槽21内に設けら
れ厨芥等を好気的に微生物分解する微生物固定床10a
を備えているが、この実施例ではこの微生物固定床10
aを複数個の微生物担持体10bによって構成するとと
もに、さらに微生物分解を促進するため微生物固定床1
0aと厨芥等の混合体を攪拌する攪拌部22をも設けて
いる。微生物担持体10bはメッシュ状板10c上に保
持されている。微生物担持体10bは円柱状や球状等の
粒状の形態を有し、樹脂、多孔質セラミック等の材料か
ら形成され、表面積が大きくて好気微生物群を担持する
のに優れ、厨芥等との接触性が良好なものがよい。しか
し微生物を担持するという機能を持つものであればこれ
らに限られるものではない。好気微生物群としてはシュ
ードモナス属、ミクロコッカス属、ストレプトコッカス
属及びパチルス属菌等で構成するのが適当である。
【0016】ここで分離の手段について説明する。厨芥
処理部5に移送された厨芥スラリは複数の微生物担持体
10bで形成された間隙を流下し、大部分の厨芥等は微
生物担持体10bの表面に捕捉されて分離され、残りの
厨芥等と廃水はそのまま流下してメッシュ状板10cで
固液分離され、廃水とわずかの厨芥等が流下して廃水浄
化部7に貯められる。このようにこの実施例の場合、微
生物担持体10b自身と分離装置であるメッシュ状板1
0cとで分離の手段を構成している。
【0017】ところでこの微生物担持体10bの分離機
能は、微生物担持体10bの数量や形状等で大きな差を
生じる。またメッシュ状板10cは微生物担持体10b
を保持する機能を主要な機能とするものであるが、同時
に厨芥等と廃水を分離する分離装置としての機能をも
ち、その機能はその形状によって大きな差を生じるもの
である。そこで厨芥スラリの粘度や厨芥等の大きさや種
類によっては、微生物担持体10bの数と大きさを変え
て専ら微生物担持体10bによって厨芥等と廃水を分離
することもできる。この場合には微生物担持体10bだ
けで厨芥等と廃水の分離の手段を構成し、メッシュ状板
10cは単に保持装置としての機能しか持たないことに
なる。また微生物固定床10aの分離機能が乏しく、こ
れによって厨芥等と廃水がほとんど分離されない場合に
は、分離の手段としてメッシュ状板10cを設けて分離
すればよく、この実施例の場合には分離装置であるメッ
シュ状板10cのみが分離の手段を構成していることに
なる。したがって微生物担持体10bの形状や材質及び
メッシュ状板10cの目の荒さ等は、厨芥等の性質を考
慮して厨芥等と廃水の分離を効果的にできるように選ぶ
必要がある。
【0018】攪拌部22はモータ11に駆動され約20
rpm程度の回転数で連続的に、または予め設定された
間隔で間欠的に回転し厨芥等と微生物担持体10bの混
合体を攪拌して互いの接触をよくして好気処理を促進す
るものである。温度センサ13は微生物固定床10aの
温度を検知してシステム制御部23に信号伝達する。シ
ステム制御部23は伝達された信号を判断し、必要な電
力を加熱部12に供給して微生物固定床10aを所定の
温度に加熱し保持する。この温度は前記した好気微生物
群では通常50〜60℃程度が適当である。
【0019】一方廃水浄化部7には散気装置16が設け
てあり空気ブロア9によって送られた空気がそのノズル
に形成された多数の吐出口から散気される。廃水浄化部
7に貯蔵された廃水には微粒の有機物が多数含まれてお
り、この散気される空気によってそれらが廃水中の微生
物によって浄化処理され、余剰汚泥として廃水浄化部7
に沈殿する。この際、廃水中に溶け込まなかった空気は
微生物固定床10aを通過しながらさらに上昇し、微生
物固定床10aを好気的雰囲気にするのである。汚泥回
収路18は廃水浄化部7に沈殿した余剰汚泥を回収ポン
プ17で吸引して再び厨芥処理部5に移送するために設
けられている。排気部15は厨芥等を厨芥処理部5で好
気処理して発生する炭酸ガスや窒素ガス等の気体を強制
排気するもので、モータで回転する排気ファンによって
ガスを吸引し、脱臭剤などを含むフィルタを通過させて
系外に排気する。循環路20は廃水浄化部7に貯蔵され
浄化された浄水を循環ポンプ19で吸引して厨芥粉砕器
1に戻すものである。戻された浄水は搬送水として再利
用され、厨芥粉砕器1で粉砕された厨芥等と再び混合さ
れ厨芥スラリとなって流下する。
【0020】運転開始スイッチをONにすると、システ
ム制御部23は先ずモータ11と加熱部12への通電を
開始する。つぎに所定の時間が経過すると、システム制
御部23は厨芥粉砕器1に電力を供給するように制御
し、厨芥等の粉砕が開始される。厨芥粉砕器1に通電す
るのと同時に、システム制御部23から空気ブロア9に
電力が供給され、空気ブロア9は系外から空気を取り込
んで散気装置16に供給して、多数の噴出口が形成され
たノズルから厨芥処理槽21内に散気する。厨芥スラリ
の処理が継続して行われて廃水浄化部7に余剰汚泥が沈
殿し始めた場合には、回収ポンプ17運転用のスイッチ
を押せばシステム制御部23は回収ポンプ17を所定時
間駆動して余剰汚泥を厨芥処理部5に戻す。しかし余剰
汚泥の量は少なく回収ポンプ17による余剰汚泥の回収
は頻繁に行う必要性が少ないため、一般の家庭では平均
で数週間または数カ月に一度程度厨芥処理部5に戻せば
よい。もちろんシステム制御部23にこの期間を記憶さ
せておいて、その時期が来れば自動的に回収ポンプ17
を駆動させることもできる。厨芥の粉砕が終了し運転ス
イッチがOFFにされると、厨芥粉砕器1は停止される
が、システム制御部23は温度制御部14、モータ1
1、空気ブロア9への通電を継続する。所定の制御を続
けて厨芥処理部5の厨芥等がなくなるとシステム制御部
23によってこれらへの電力の供給が止められ処理シス
テムは停止する。以上の動作で厨芥処理の一サイクルが
終了する。しかし通常は次々と厨芥等が送られてくるた
めこのサイクルは間断なく続けられることが多い。いっ
たん処理が終了した場合には、新しい厨芥等を処理する
ため、その都度運転スイッチを再度ONにすればよく、
このとき上記したサイクルが再び開始されることにな
る。サイクルが終了した場合これを表示する表示ランプ
を点灯しておけばこれを見て運転開始スイッチをONに
することができる。
【0021】以上のように構成された厨芥等の処理シス
テムについて、以下その動作を図1に基づいて説明す
る。厨房2から排出される厨芥等に水道水などを搬送水
として混合しディスポーザ等の厨芥粉砕器1で粉砕処理
し、この粉砕処理された厨芥スラリを厨芥スラリ搬送路
6を移送して厨芥処理槽21に移送する。厨芥処理槽2
1に移送された厨芥スラリは上述した分離装置で厨芥等
と廃水に分離される。通常、搬送水と厨芥等の混合比は
重量比で5:1〜10:1程度がよく、搬送水が多くな
りすぎると水の影響で厨芥等の粉砕効率が低下するし、
少ないときは厨芥スラリの粘度が高くなって厨芥スラリ
搬送路6内に詰まったりする。一般の家庭では統計上平
均して約300g/人/日の厨芥等を排出するとされて
おり、4人家庭では1日約1.2Kgとなり、そこに搬
送水が混合されて約5〜10L/日の厨芥スラリが生じ
る。厨芥処理部5に移送された厨芥スラリに含まれる厨
芥等は、ここで分離され容積で約30Lの複数の微生物
担持体10bと混合される。一方廃水はそのままメッシ
ュ状板10cを通って廃水浄化部7に流下する。複数の
微生物担持体10bで構成された微生物固定床10aは
予め50〜60℃に加熱されており、微生物による好気
処理に適した環境になっている。さらに散気装置16か
ら空気が散気され続けられ、攪拌部22が連続して攪拌
することで約24時間程度で厨芥等の殆どが分解されて
炭酸ガスや窒素ガス等の気体となる。この気体は排気部
15から排気ファン等によって系外に排出される。この
ように厨芥等は分解されて気体となるため原則的に微生
物固定床10aに残ることがないので、厨芥処理部5内
の厨芥等を回収したり、微生物固定床10aを取り替え
るなどの煩雑な作業が通常は不要でメンテナンスが容易
になる。さらに厨芥スラリが発生するごとに厨芥処理部
5で好気処理できるため、厨芥スラリを一時的に貯蔵す
るなどの手間が省けるし、衛生的に処理することができ
る。
【0022】一方廃水浄化部7に貯水された廃水は散気
装置16からの空気の散気によって浄化され有機物は余
剰汚泥となり廃水浄化部7の底部に沈殿する。この沈殿
した余剰汚泥は必要に応じて回収ポンプ17で吸引され
汚泥回収路18を移送されて、厨芥処理部5に戻され再
び好気処理され気化して排出される。
【0023】つぎに廃水浄化部7に貯水され余剰汚泥を
沈殿した浄水は再び厨芥粉砕器1に戻して厨芥等の粉砕
時の搬送水として使用される。この浄水はこの処理シス
テムの中で繰り返して利用されるが、何度繰り返して利
用しても有機成分が少なく発酵したり臭気を放ったりせ
ずそのまま搬送水として利用できる。また循環される浄
水は廃水浄化部7内の浄水なので不足するようなことは
ほとんどないが、もし長期間の運転でこの浄水が不足し
た場合には水道水等で補給すればよい。また浄水が多く
なりすぎると加熱部12の温度を可能な範囲で少しあげ
て蒸発させることにより水量を調整することができる。
この調整には排水浄化部7に水位センサなどを設け、所
定の水位以下になれば報知信号を送って表示させたり、
水位センサの信号によってシステム制御部23で制御し
て自動的に給水できるようにすればよい。
【0024】このように厨芥等と分離された浄水は厨芥
等処理システムを循環して利用できることから、系外に
排出して下水道などを汚染することがない。また厨芥処
理ごとに水道水などを使用することがないため、節水時
や断水時にも厨芥等を処理することができる。そして一
般家庭から排出する厨芥スラリを厨芥処理槽21で厨芥
等と廃水に分離して同時に処理し、厨芥等は好気処理し
て気体にして排気し、廃水は浄化して厨芥粉砕器1に再
び戻して再利用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明によれ
ば、厨芥等を粉砕して厨芥スラリにする厨芥粉砕器を設
け、厨芥粉砕器から排出される厨芥スラリを厨芥等と廃
水に分離する分離装置を備えるとともに、分離装置で分
離された厨芥等を好気処理する微生物固定床が設けられ
た厨芥処理部と、分離装置で分離された廃水を浄化する
廃水浄化部を備えた厨芥処理槽を設け、廃水浄化部で浄
化された浄水を厨芥粉砕器に戻して再利用するための循
環路が設けているから、厨芥処理槽の設置面積が大きく
なることがなく、処理システムがシンプルでメンテナン
スが容易で、衛生的に厨芥等と廃水を処理することがで
きる。
【0026】また、微生物固定床が複数個の微生物担持
体からなるから、厨芥等を混合して好気処理し気体にし
て排気することができる。
【0027】また、厨芥粉砕器から排出される厨芥スラ
リを厨芥等と廃水に分離するとともに厨芥等を好気処理
する微生物担持体が収容された厨芥処理部と、廃水を浄
化する廃水浄化部とを備えた厨芥処理槽を設け、廃水浄
化部で浄化された浄水を厨芥粉砕器に戻して再利用する
ための循環路が設けられているから、厨芥等と廃水とを
容易に分離することができ、厨芥処理槽を小型にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における厨芥等の処理システ
ムの概略構成図
【図2】従来の生ゴミ処理システムの概略全体図
【符号の説明】
1 厨芥粉砕器 2 厨房 3 シンク 4 分流弁 5 厨芥処理部 6 厨芥スラリ搬送路 7 廃水浄化部 8 通気路 9 空気ブロア 10a 微生物固定床 10b 微生物担持体 10c メッシュ状板 11 モータ 12 加熱部 13 温度センサ 15 排気部 16 散気装置 17 回収ポンプ 18 汚泥回収路 19 循環ポンプ 22 攪拌部 23 システム制御部 24 遠心分離器 25 厨芥スラリの搬送路 26、27 搬送ポンプ 28 還流路 29 還流ポンプ 30 水道水路 31 厨芥スラリ貯留槽 32 スクリーン 35 厨芥等粉砕器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/02 (72)発明者 中園 光幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 花田 康行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨芥等を粉砕して厨芥スラリにする厨芥粉
    砕器を設け、前記厨芥粉砕器から排出される厨芥スラリ
    を厨芥等と廃水に分離する分離装置を備えるとともに、
    前記分離装置で分離された厨芥等を好気処理する微生物
    固定床が設けられた厨芥処理部と、前記分離装置で分離
    された廃水を浄化する廃水浄化部を備えた厨芥処理槽を
    設け、前記廃水浄化部で浄化された浄水を前記厨芥粉砕
    器に戻して再利用するための循環路が設けられたことを
    特徴とする厨芥等の処理システム。
  2. 【請求項2】前記微生物固定床が複数個の微生物担持体
    からなることを特徴とする請求項1記載の厨芥等の処理
    システム。
  3. 【請求項3】厨芥等を粉砕して厨芥スラリにする厨芥粉
    砕器を設け、前記厨芥粉砕器から排出される厨芥スラリ
    を厨芥等と廃水に分離するとともに厨芥等を好気処理す
    る微生物担持体が収容された厨芥処理部と、廃水を浄化
    する廃水浄化部とを備えた厨芥処理槽を設け、前記廃水
    浄化部で浄化された浄水を前記厨芥粉砕器に戻して再利
    用するための循環路が設けられたことを特徴とする厨芥
    等の処理システム。
JP1392195A 1995-01-31 1995-01-31 厨芥等の処理システム Pending JPH08197038A (ja)

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JP1392195A JPH08197038A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 厨芥等の処理システム

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ID=11846651

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