JPH0819576B2 - 精紡機等におけるボビン移送装置 - Google Patents

精紡機等におけるボビン移送装置

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JPH0819576B2
JPH0819576B2 JP21552191A JP21552191A JPH0819576B2 JP H0819576 B2 JPH0819576 B2 JP H0819576B2 JP 21552191 A JP21552191 A JP 21552191A JP 21552191 A JP21552191 A JP 21552191A JP H0819576 B2 JPH0819576 B2 JP H0819576B2
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bobbin
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endless belt
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彰夫 小泉
昭一 荒野
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株式会社石川製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精紡機等におけるボビン
移送装置に関し、特にワインダー工程と連結されたリン
グ精紡機において長手方向両側のスピンドル列に対して
空ボビンを供給搬送し、排出される満ボビンを排出搬送
するボビン移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボビン移送装置としては、スピン
ドル列に沿ってスチールベルト等から成る無端ベルトを
回動可能に配設し、この無端ベルトにスピンドルピッチ
に等しいピッチでボビンを嵌挿して支持するペグを取付
けたものが知られている。無端ベルトを回動させること
によってペグに挿嵌されたボビンが移送される。そし
て、ペグとスピンドルが対向した状態で精紡機に設けら
れた自動管換装置にてスピンドル上の満ボビンとペグ上
の空ボビンが交換される。(例えば、特開昭49−54
636号公報、特開昭50−138号公報、特開昭56
−9431号公報等参照。)ところが、このように無端
ベルトに直接ペグを取付けたものにおいては、ペグに嵌
挿されたボビンの姿勢を安定させるためにその無端ベル
トには大きな張力が与えられており、かつ無端ベルトは
非常に長いので、長期間使用とすると、スチールベルト
から成る無端ベルトにおいても伸びを生じる。そのた
め、スピンドルピッチに合わせてあるペグの間隔に狂い
を生じ、その状態で自動管換を行うと管換ミスを発生す
るという問題があり、またその対策としてのペグ取付位
置の調整に多大な手間と時間を要するという問題があっ
た。
【0003】このような問題を解消するために、例えば
特公昭63−35732号公報には、無端ベルトを用い
ない移送装置が開示されている。即ち、スピンドル列に
沿ってガイドレールを配設し、スピンドルピッチに対応
した直径を有しかつその上面にボビンを嵌挿可能なペグ
を有する多数のペグ付きトレーをこのガイドレールに沿
って一列状に摺動自在に嵌合させ、ペグ付きトレーの底
面に形成された係止凹部に爪を係止させて1グループの
ペグ付きトレーを押圧移動させる移送機構を設けたもの
が開示されている。
【0004】又、特開平3−124823号公報には、
無端ベルトに帯行部材をスピンドルピッチに等しいピッ
チで取付け、ボビンを嵌挿可能なペグを有するペグ付き
トレーを帯行部材間で係合保持可能に構成し、かつ帯行
部材にも自動管換を行う際に空ボビン又は満ボビンを一
時置きするためのペグを設けたものが開示されている。
なお、帯行部材はガイドレールにて摺動自在に支持され
ている。
【0005】図11〜図14を参照して少し詳しく説明
する。図11は全体概略平面図であり、リング紡績機1
01の両側に多数のスピンドルが並列して設けられ、そ
の周囲を巡るようにスチールベルトから成る無端ベルト
102がそのベルト面を垂直にして配設されている。こ
の無端ベルト102は、機械エンド103、104に配
設された転向ローラ105、106、107、108間
に巻回され、駆動ユニット109にて駆動される。
【0006】無端ベルト102には、図12、図13に
示すように、スピンドルピッチと等しいピッチで帯行部
材110が固定され、隣接する帯行部材110、110
間でペグ付きトレー111を係合保持して移送するよう
に構成されている。ペグ付きトレー111は、円板状の
基板112の中心位置上方にカラー113を介して空ボ
ビン又は満ボビンが嵌挿されるペグ114が突設されて
いる。
【0007】帯行部材110の本体部は、無端ベルト1
02の走行方向に対して横方向に向けて開口する縦断面
形状横向きU字状に形成され、ペグ付きトレー111の
基板112が嵌入する収容開口115を有している。こ
の収容開口115の奥部の位置決め面116に基板11
2が当接してペグ付きトレー111が位置決めされてい
る。帯行部材110の本体部の上面から上方にボビンを
一時置きするペグ117が突設されるととも、下面から
下方に無端ベルト102と結合するための脚部118が
突設されている。この脚部118と案内部材119で無
端ベルト102を挟持し、固定ねじ120にて締結固定
している。
【0008】図14に示すように、上方に開口する断面
略U字状でその上端から外側に鍔を形成されたガイドレ
ール121が精紡機101の長手方向に沿う無端ベルト
102の移動経路に沿って配設され、このガドレール1
21の対向面間で帯行部材110の脚部118と案内部
材119が滑動自在に案内され、帯行部材110の本体
部底面が鍔の上面にて摺動自在に支持されている。
【0009】更に、特表平3−501506号公報に
は、ペグ付きトレーを係合保持する位置決め凹部を側面
に有する保持部材をスピンドルピッチに等しいピッチで
無端ベルトに取付けるとともにこの保持部材にペグ付き
トレーを吸着して保持する吸着手段を設け、かつペグ付
きトレーを摺動自在に支持する支持レールを無端ベルト
の回動経路におけるスピンドル列配置領域に配設したも
のが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭63−
35732号公報に開示されたボビン移送装置の構成で
は、ペグ付きトレーの外径がスピンドルピッチに等しく
なければならないため、精紡機のスピンドルピッチが変
わると、ペグ付きトレーも変更しなければならないとい
う問題がある。又、精紡機の機台の左右両側にそれぞれ
別個の移送機構を設け、それらを左右で同期して動作さ
せる必要があるために制御が複雑になったり、複雑な連
動機構を設ける必要がある等の問題がある。又、ペグ付
きトレーの送りがグループ単位(通常12〜24個)の
送りとなるのでペグ付きトレーに掛かる負荷が大きく、
係止凹部や爪の損傷が起き易いという問題がある。更
に、ペグ付きトレー間に風綿や糸くず等が入ってペグ付
きトレー間のピッチが狂い易いという問題もある。
【0011】又、特開平3−124823号公報に開示
されたボビン移送装置では、ペグ付きトレー111が隣
接する帯行部材110の収容開口115に嵌入し、位置
決め面116に当接して位置決めされるため、風綿や糸
くず等が入ることによってペグの位置が狂うという問題
がある。又、精紡機のスピンドルピッチが変わると、帯
行部材110の取付ピッチを変えればよいが、その結果
帯行部材110の位置決め面116の位置が大きく変化
するためペグ付きトレー111を変更しなければならな
いという問題がある。又、帯行部材110にペグ117
を設けているので、ペグ付きトレー111のボビン巻径
に制限を受けるという問題がある。さらに、絶えず供
給、排出されるペグ付きトレー111とは別に、ペグ1
17がガイドレール上に突出して常時回動しているた
め、風綿や糸くず等が溜まり易いという問題もある。
【0012】更に、特表平3−501506号公報に開
示されたボビン移送装置においても、保持部材の位置決
め凹部にペグ付きトレーを吸着し、位置決め凹部に当接
させて位置決めしているので、風綿や糸くずの付着によ
ってペグ付きトレーの位置に狂いを生じるという問題が
ある。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、風綿や糸くず等によってペグ付きトレーの位置に狂
いを生ずることがなくかつペグ付きトレーの保持構造が
簡単で安価に構成でき、また精紡機のスピンドルピッチ
が変化してもペグ付きトレーは変更する必要がなく、又
ボビン巻径を十分に大きくとれるとともに巻姿も任意で
制限を受けず、更に移送機構として無端ベルトを用いる
ことによって移送機構の構造及び制御が簡単で、各ペグ
付きトレーに掛かる負荷も小さく損傷の恐れのないボビ
ン移送装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、精紡機等の機
台下部に、精紡機の長手方向両側のスピンドル列に沿う
ように案内レールを配設するとともにこの案内レールに
沿ってベルト面を垂直にして水平方向に回動する無端ベ
ルトを配設し、この無端ベルトに係合突起を上方に向け
て突出させたトレー受け台をスピンドルピッチと等しい
ピッチで取付けるとともに各トレー受け台は案内レール
にて摺動自在に支持し、各トレー受け台上に載置支持さ
れるペグ付きトレーの底面の中心位置にトレー受け台の
係合突起が嵌合する位置決め凹部を設けるとともに、ト
レーの中心位置から上方に向けてボビンを嵌挿するペグ
を突出させたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明のボビン移送装置によれば、無端ベルト
の回動にて移送される各トレー受け台が案内レールにて
摺動自在に支持されているので、無端ベルトにかける張
力が小さくて済み、無端ベルトの伸びを防止でき、しか
も各トレー受け台上にそれぞれペグ付きトレーを載置支
持するとともにトレー受け台上に設けた係合突起にペグ
付きトレー底面の位置決め凹部を嵌合して位置決めして
いるので、風綿や糸くず等によっても位置が狂うことが
ない。
【0016】各ペグ付きトレーには、自身の荷重が負荷
されるだけであるため、過大な負荷によって損傷するよ
うなこともない。
【0017】精紡機のスピンドルピッチが変わっても無
端ベルトに対するトレー受け台の取付位置を変更するだ
けでペグ付きトレーは同一のものをそのまま用いること
ができる。
【0018】案内レール上にはペグ付きトレーのペグが
突出するだけであるので、ボビンの巻径を十分に大きく
とれるとともに巻姿も任意である。
【0019】さらに、トレー受け台に係合突起を設け、
ペグ付きトレーの底面に位置決め凹部を形成するだけで
よいので、トレー受け台及びペグ付きトレーの形状・構
造が簡単であり、安価に構成できる。
【0020】また、案内レールと無端ベルトから成る移
送機構を適用しているので、精紡機の両側に往復移動機
構を設けて同期制御するなどの複雑な移送機構に比して
格段に設備コストの低下を図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図10を参
照して説明する。
【0022】図1、図2において、1は精紡機、2はそ
の機台である。機台2の長手方向に沿う両側の中間高さ
位置にスピンドルレール3が配設され、スピンドル4が
所定ピッチで多数設けられ、スピンドル列5が構成され
ている。
【0023】機台2の下部両側には、スピンドル列5の
各スピンドル4から満ボビン51を取り出し、空ボビン
50を装着する自動管換装置6と、この自動管換装置6
にて取り出された満ボビン51を次工程のワインダ10
に供給し、ワインダ10から排出される空ボビン50を
自動管換装置6に向けて供給するボビン移送装置11と
が配設されている。
【0024】自動管換装置6は、スピンドル列5の各ボ
ビンを把持するチャック機構部7と、これらチャック機
構部7を上下に昇降させる昇降機構8と、昇降機構8を
直立姿勢と左右外側に任意に傾斜した位置との間で揺動
させる揺動機構9等から成るが、この管換機構6自体は
本発明の要旨ではなく、かつ例えば特公昭48−309
70号公報や、多少方式は異なるが特公昭51−240
08号公報等に開示されているように、周知の装置であ
るので、詳しい説明は省略する。尚、図2には揺動機構
9の駆動手段としてシリンダ装置9aが示されている。
【0025】12、13は精紡機1の機械エンドであ
り、一方の機械エンド12に設けられた転向ローラ1
4、15と、他方の機械エンド13とワインダ10の間
に配設された転向ローラ16、17とを囲むように無端
状に上記ボビン移送装置11が配設されている。転向ロ
ーラ17と機械エンド13間には、ボビン移送装置11
にて移送されて来る満ボビン51を取り上げてワインダ
10に向けて送り込むための排出用ボビン移載装置18
が配設され、転向ローラ16と機械エンド13間にワイ
ンダ10から送り出されて来る空ボビン50をボビン移
送装置11上に供給する供給用ボビン移載装置19が配
設されている。20はワインダ10に向けて満ボビン5
1を排出するボビン排出レール、21はワインダ10か
ら空ボビン50を供給するボビン供給レールであり、こ
れらレール20、21はボビン移送装置11におけるボ
ビン受け渡し部分に平行にかつその直上位置に配設され
ている。
【0026】ボビン移送装置11は、図3〜図6に詳細
に示すように、スチールベルト等から成る無端ベルト2
2を備えている。この無端ベルト22はそのベルト面を
垂直にして上記転向ローラ14、15、16、17に巻
き掛けられて水平方向に回動可能であり、かつ転向ロー
ラ14又は15を適宜駆動手段にて回転することによっ
て回動する。この無端ベルト22の回動経路に沿って、
無端ベルト22を両側から挟むように一対の案内レール
23a、23bが配設され、精紡機1の両側では機台2
の下部にボルト24にて固定されている。
【0027】無端ベルト22には、スピンドル列5のス
ピンドルピッチに等しいピッチでトレー受け台25が取
付けられている。このトレー受け台25は無端ベルト2
2の上縁に位置する円板から成り、その上面の中心位置
から上方に先端が円錐の短寸丸軸状の係合突起26が突
設されるとともに、その下面から無端ベルト22の一面
に沿うように取付脚27が垂下されている。この取付脚
27とナット部材28にて無端ベルト22を挟んでボル
ト29にて締結固定されている。そして、トレー受け台
25の下面が案内レール23a、23bの上部案内面3
0aにて摺動自在に支持されている。また、外周側の案
内レール23aには取付脚27の外面を摺動自在に案内
する案内面30bが形成されるとともに内周側の案内レ
ール23bには無端ベルト22の他面を案内する案内面
30cとナット部材28の通過溝30dが形成されてい
る。このトレー受け台25は、所定の強度を有しかつ摩
擦係数が少なく、摺動抵抗の小さい樹脂材料の成形品に
て構成されている。
【0028】このトレー受け台25上に、ペグ付きトレ
ー31が載置支持されて移送される。ペグ付きトレー3
1は、円板状のトレー部32の上面の中心位置から上方
に、リング部33を介して先端が円錐の丸軸状のペグ3
4が突設されている。また、トレー部32の下面の中心
位置に、トレー受け台25の係合突起26が嵌合する位
置決め凹部35が形成されている。このペグ付きトレー
31も、所定の強度を有しかつ摩擦係数が少なく、摺動
抵抗の小さい樹脂材料の成形品にて構成されている。
【0029】案内レール23a、23bの鍔の外縁から
は、トレー受け台25上に支持されたペグ付きトレー3
1のトレー部32の外周部を上方から案内規制する断面
L字状のカバーレール36a、36bが延出され、風面
や糸くず等が案内レール23a、23b内に侵入するの
をできるだけ防止している。
【0030】図7、図8に、満ボビン51を嵌挿された
ペグ付きトレー31をボビン移送装置11から取外して
ボビン排出レール20を通してワインダ10へ送り込む
ための排出用ボビン移載装置18の詳細を示している。
このボビン移載装置18は、トレー受け台25上に支持
されているペグ付きトレー31のトレー部32の両側部
にトレー受け台25には緩衝することなく係合する先端
部を有し、基部がボビン排出レール20に接続された一
対の傾斜レール37a、37bにて構成されている。好
適には、これら傾斜レール37a、37bは無端ベルト
22の移動経路の対向する部分の直上位置に平行に配設
されている。
【0031】ボビン移送装置11にて順次移送されて来
たペグ付きトレー31は、傾斜レール37a、37bの
先端に到達すると、そのトレー部32がこの傾斜レール
37a、37b上に乗り上げ、係合突起26が位置決め
凹部35から離脱するまでトレー受け台25の移動に伴
って傾斜レール37a、37bに沿って押し上げられ
る。同様に、後続のペグ付きトレー31が順次押し上げ
られることによってペグ付きトレー31は逐次ボビン排
出レール20に送り出され、ワインダ10に向けて送り
出される。
【0032】図9、図10に、ワインダ10からボビン
供給レール21を通して送り出されて来た空ボビン50
を嵌挿されたペグ付きトレー31をボビン移送装置11
に順次供給するための供給用ボビン移載装置19の詳細
を示している。このボビン移載装置19は、ボビン供給
レール21の先端との間にペグ付きトレー31の直径よ
り若干長い間隔を設けて配置されたストッパ38と、ボ
ビン供給レール21の先端とストッパ38との間に配置
されかつ上端部がボビン供給レール21の高さ位置とト
レー受け台25上のペグ付きトレー31支持位置との間
で昇降可能な一対の昇降板39a、39bと、これら昇
降板39a、39bの下端部を連結する連結部材40
と、昇降板39a、39bの上端部に設けられ、ペグ付
きトレー31のトレー部32の両側部を係合保持する係
合レール41a、41bと、連結部材40の中央部を昇
降駆動するシリンダ装置42にて構成されている。
【0033】このボビン移載装置19の配置部分では、
ボビン移送装置11の案内レール23a、23bのカバ
ーレール36a、36bが除去されるとともに、案内レ
ール23a、23bの下部が連結部材40と干渉しない
ように切欠かれている。
【0034】昇降板39a、39bが上昇位置にある状
態で、ボビン供給レール21を通してペグ付きトレー3
1が送り出され、先頭のペグ付きトレー31がストッパ
38に当接して停止すると、この先頭のペグ付きトレー
31は係合レール41a、41bにて支持された状態と
なる。この時、ペグ付きトレー31の直下位置にはボビ
ン移送装置11のトレー受け台25が停止しており、シ
リンダ装置42が動作して昇降板39a、39bが下降
し、係合レール41a、41bにて支持されたペグ付き
トレー31がトレー受け台25上に受け渡され、トレー
受け台25にて支持される。その後ボビン移送装置11
がトレー受け台25の1ピッチ分だけ移動すると、ペグ
付きトレー31は係合レール41a、41bから離脱す
るのでシリンダ装置42が動作して昇降板39a、39
bが上昇する。以上の動作を繰り返すことにより、ボビ
ン供給レール21から送り出されてきた空ボビン50を
嵌挿されたペグ付きトレー31が順次ボビン移送装置1
1に供給される。
【0035】なお、図2に示すように、精紡機1の両側
のスピンドルレール3の外側縁には、管換作業時にボビ
ンを一時的に保持する一時置きペグ43が各スピンドル
4に対応させて配設されている。これら一時置きペグ4
3は自動管換装置6の揺動機構9に対応するため、その
配設位置に対応して若干外側に傾斜している。
【0036】次に、以上の構成による全体的な動作を説
明する。
【0037】ワインダ10からボビン供給レール21を
通して供給されて来た空ボビン50を嵌挿したペグ付き
トレー31は、上記供給用ボビン移載装置19にて機械
エンド13の手前位置でボビン移送装置11の各トレー
受け台25上に供給されて載置支持される。その際、ペ
グ付きトレー31はその位置決め凹部35にトレー受け
台25の係合突起26が嵌入して位置決めされるので、
風面や糸くず等に影響を受けずに精確に位置決めされ
る。これら空ボビン50は、ボビン移送装置11にて無
端ベルト22の回動により精紡機1の一側又は他側にお
ける管換の必要なスピンドル列5の下部位置に移送さ
れ、各空ボビン50がそれぞれ各スピンドル4に対応す
る位置に位置決めされて停止する。
【0038】次に、自動管換装置6により周知の各種方
法に基づいて精紡機1の各スピンドル4上の満ボビン5
1とボビン移送装置11のペグ付きトレー31上の空ボ
ビン50が交換される。その交換方法の一例としては、
まずペグ付きトレー31上の空ボビン50を一時置きペ
グ43に嵌挿して一時的に保持させておき、次にスピン
ドル4上の満ボビン51をボビン移送装置11上のペグ
付きトレー31に保持させ、最後に一時置きペグ43の
空ボビン50を各スピンドル4に嵌挿する方法がある。
【0039】ボビン移送装置11に受け渡された満ボビ
ン51は無端ベルト22が回動することによって排出用
ボビン移載装置18に向けて移送される。このボビン移
載装置18では、既述したように、傾斜レール37a、
37bの先端がトレー受け台25上のペグ付きトレー3
1に係合し、無端ベルト22に回動に伴ってペグ付きト
レー31を引き上げ、係合突起26との係合を離脱し、
以降送り込まれてくる後続のペグ付きトレー31に押さ
れ、ボビン排出レール20を通ってワインダ10に向け
て満ボビン51が送り込まれる。
【0040】尚、上記実施例では排出用ボビン移載装置
18として傾斜レール37a、37bによる傾斜レール
方式を用い、供給用ボビン移載装置19として昇降板1
9a、19bによる昇降方式を用いたが、供給側、排出
側共にいずれか一方の方式を採用してもよい。要は、ト
レー受け台25に対してペグ付きトレー31を上下方向
に載置し又は引き上げればよく、その他の任意の移載機
構を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明の精紡機等のボビン移送装置によ
れば、無端ベルトの回動にて移送される各トレー受け台
が案内レールにて摺動自在に支持されているので、無端
ベルトにかける張力が小さくて済み、無端ベルトの伸び
を防止でき、しかも各トレー受け台上にそれぞれペグ付
きトレーを載置支持するとともにトレー受け台に設けら
れた係合突起に位置決め凹部を嵌合して位置決めしてい
るので、風綿や糸くず等によっても位置が狂うことがな
い。各ペグ付きトレーには、自身の荷重が負荷されるだ
けであるため、過大な負荷によって損傷するようなこと
もない。精紡機のスピンドルピッチが変わっても無端ベ
ルトに対するトレー受け台の取付位置を変更するだけで
ペグ付きトレーは同一のものをそのまま用いることがで
きる。案内レール上にはペグ付きトレーのペグが突出す
るだけであるので、ボビンの巻径を十分に大きくとれる
とともに巻姿も任意である。
【0042】さらに、トレー受け台に係合突起を設け、
ペグ付きトレーの底面に位置決め凹部を形成するだけで
よいので、トレー受け台及びペグ付きトレーの形状・構
造が簡単であり、安価に構成できる。また、案内レール
と無端ベルトから成る移送機構を適用しているので、精
紡機の両側に往復移動機構を設けて同期制御するなどの
複雑な移送機構に比して格段に設備コストの低下を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボビン移送装置の一実施例の概略構成
を示す平面図である。
【図2】同実施例における精紡機の概略側面図である。
【図3】同実施例の要部の斜視図である。
【図4】同実施例の要部の縦断側面図である。
【図5】同実施例の要部の平面図である。
【図6】同実施例の要部の正面図である。
【図7】同実施例におけるボビン移送装置からのボビン
排出装置の正面図である。
【図8】図7のA−A矢視断面図である。
【図9】同実施例におけるボビン移送装置に対するボビ
ン供給装置の正面図である。
【図10】図9のB−B矢視断面図である。
【図11】従来例のボビン移送装置の概略構成を示す平
面図である。
【図12】同従来例の要部の拡大正面図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図12のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
1 精紡機 2 機台 5 スピンドル列 11 ボビン移送装置 22 無端ベルト 23a 案内レール 23b 案内レール 25 トレー受け台 26 係合突起 31 ペグ付きトレー 34 ペグ 35 位置決め凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機等の機台下部に、精紡機の長手方
    向両側のスピンドル列に沿うように案内レールを配設す
    るとともにこの案内レールに沿ってベルト面を垂直にし
    て水平方向に回動する無端ベルトを配設し、この無端ベ
    ルトに係合突起を上方に向けて突出させたトレー受け台
    をスピンドルピッチと等しいピッチで取付けるとともに
    各トレー受け台は案内レールにて摺動自在に支持し、各
    トレー受け台上に載置支持されるペグ付きトレーの底面
    の中心位置にトレー受け台の係合突起が嵌合する位置決
    め凹部を設けるとともに、トレーの中心位置から上方に
    向けてボビンを嵌挿するペグを突出させたことを特徴と
    する精紡機等におけるボビン移送装置。
  2. 【請求項2】 トレー受け台の底面とそれから垂直に垂
    下した部分を摺動自在に案内する案内面を案内レールに
    設けたことを特徴とする請求項1記載の精紡機等におけ
    るボビン移送装置。
  3. 【請求項3】 トレー受け台の底面から取付脚を垂下
    し、取付脚とナット部材にて無端ベルトを挟持して締結
    したことを特徴とする請求項1記載の精紡機等における
    ボビン移送装置。
  4. 【請求項4】 案内レールに、トレー受け台底面と無端
    ベルトと取付脚の案内面を設けたことを特徴とする請求
    項3記載の精紡機等におけるボビン移送装置。
  5. 【請求項5】 案内レールを無端状に配設したことを特
    徴とする請求項1、2又は4記載の精紡機等におけるボ
    ビン移送装置。
  6. 【請求項6】 係合突起が先端に円錐部を有する短寸丸
    軸状であり、位置決め凹部が円筒穴であることを特徴と
    する請求項1記載の精紡機等におけるボビン移送装置。
JP21552191A 1991-08-27 1991-08-27 精紡機等におけるボビン移送装置 Expired - Lifetime JPH0819576B2 (ja)

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