JPH08195324A - コイル巻線装置におけるリード線の保持切断装置 - Google Patents

コイル巻線装置におけるリード線の保持切断装置

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JPH08195324A
JPH08195324A JP7019804A JP1980495A JPH08195324A JP H08195324 A JPH08195324 A JP H08195324A JP 7019804 A JP7019804 A JP 7019804A JP 1980495 A JP1980495 A JP 1980495A JP H08195324 A JPH08195324 A JP H08195324A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルの始端部及び終端部であるリード線の
長さを、フライヤの回転半径よりも短くすることができ
るようにしたコイル巻線装置におけるリード線の保持切
断装置を提供する。 【構成】 フライヤ10の回転軸と平行なフレーム21
に第1スライドベース25を設け、第1スライドベース
25からフライヤ10の回転ラインに侵入するように延
出された支持板27に第2スライドベース29を設け
る。第2スライドベース29には、第1スライドベース
25の移動によって、フライヤ10から離れた方向か
ら、フライヤ10の回転面に侵入し得るように配置され
たリール35と、フライヤ10の回転面に対してフライ
ヤ10と反対側に駆動部32を設けらたクランプカッタ
ー41を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステータコアのスロッ
トに挿入すべきコイルを形成するためのコイル巻線装置
におけるリード線の保持切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ステータコアへのコイルの挿
入方法の一つとして、巻線機で巻線されたコイルをコイ
ル挿入治具のブレードの所定の間隙に落とし込み、この
コイル挿入治具のブレードの先端部にステータコアを嵌
合させ、ストリッパを押し上げてコイルをブレードの隙
間からステータコアのスロットに挿入する方法が採用さ
れている。
【0003】図5には、従来のコイル巻線機の一例が示
されている。このコイル巻線機について説明すると、ま
ず、巻線機の下方には、環状に配列された複数のブレー
ド1を有するコイル挿入治具2が設置されている。
【0004】巻線機は、上下方向に支持された支持筒3
を有し、その内部には図示しない駆動機構により上下動
する巻枠支軸4が挿通されている。この巻枠支軸4に固
定された支持板5に前方巻枠6及び後方巻枠7が対向し
て取付けられている。前方巻枠6は、コイル挿入治具2
のブレード1の先端部が挿入される間隙8を有し、前方
巻枠6の外周に巻き付けられたコイルがブレード1の所
定の間隙に落とし込まれるように配置されている。前方
巻枠6及び後方巻枠7は、支持板5を介して巻枠支軸4
と一体に上下動する。
【0005】一方、支持筒3の外周には、電線9を繰り
出すフライヤ10が図示しない駆動機構により回転可能
に装着されている。更に、前方巻枠6にはプッシャ11
が挿通されており、このプッシャ11は図示しない駆動
機構により上下動して両巻枠6、7に巻き付けられたコ
イルを下方に落とし込むようになっている。
【0006】したがって、前方巻枠6及び後方巻枠7が
下降して、コイル挿入治具2の所定のブレード1の先端
部が、前方巻枠6の間隙8に挿入される。その状態でフ
ライヤ10が回転し、両巻枠6、7に電線9が巻き付け
られてコイルが形成され、プッシャ11がそのコイルを
下方に落としてコイル挿入治具2のブレード1の所定の
間隙に挿入する。
【0007】その後、前方巻枠6及び後方巻枠7が上昇
して、コイル挿入治具2が所定角度回転し、再び前方巻
枠6及び後方巻枠7が下降して、今度は別のブレード1
が前方巻枠6の間隙8に挿入される。そして、上記と同
じ操作を繰り返し、ブレード1の別の間隙にコイルが挿
入される。こうして、必要数のコイルのループがそれぞ
れブレード1の所定の間隙に落とし込まれた状態にな
る。
【0008】このようなコイル巻線操作においては、1
つのコイルの巻線開始時に、電線9の始端部を保持し、
巻線終了時に、電線9の終端部を切断すると共に、次の
コイルの始端部となる部分を把持することが必要とな
る。このため、コイル巻線装置においては、図5におい
ては図示を省略されているが、コイルの始端部及び終端
部であるリード線の保持切断装置が設けられている。
【0009】図6は、従来のリード線の保持切断装置の
操作を示している。図において、6は前方巻枠、7は後
方巻枠、10はフライヤ、12はリール、13はクラプ
カッター、14はスライドベースであり、スライドベー
ス13は、リール12、クランプカッター13と共に、
図中矢印A方向に移動し、フライヤ10の回転ラインB
内に進退するようになっている。
【0010】巻線操作が終了したとき、電線9は、図中
想像線Cで示すように、後方巻枠7とフライヤ10との
間に張られた状態にある。この状態で、スライドベース
14が、電線9の上方を通って図中想像線Dで示す位置
に移動する。そして、スライドベース14が下降して、
リール12がフライヤ10の回転面と一致する高さとさ
れる。その状態で、スライドベース14が図中実線で示
す位置に戻ると、電線9は、リール12に引き掛ってV
字状に引き寄せられる。そして、クランプカッター13
により、電線9が切断されると共に、電線9の後方巻枠
7に伸びる方の端部は分離され、フライヤ10に伸びる
方の端部はクランプされる。こうして、次の巻線操作に
移ることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リード線の保持切断装置においては、スライドベース1
4に支持されたクランプカッター13の駆動部が、スラ
イドベース14の上部、すなわち、フライヤ10の回転
面に対してフライヤ10の基部側に配置されていたの
で、巻線操作が始まりフライヤ10が回転するときに
は、フライヤ10の回転ラインBの外側に出て待機しな
ければならなかった。
【0012】したがって、従来は、スライドベース14
を図6中の実線の位置まで後退させた後、その位置でリ
ード線の切断と把持を行い、リード線がその位置に保持
された状態でフライヤを回転させ、巻線操作を開始する
ようにしていた。この結果、たコイルの始端部及び終端
部であるリード線の長さは、図6中のLで示される長さ
となり、リード線をフライヤ10の巻線ラインBの半径
よりも短くすることはできなかった。
【0013】ステータコアに装着されたコイルのリード
線は、あまり長いと、モータ等の組み立て時にかえって
邪魔になるので、適当な長さに切って組み立てが行われ
ている。しかし、リード線を適当な長さに切るというこ
とは、組立時における操作が増えることになるので、作
業性を悪くする一因となり、また、多数の製品を製造す
る場合には、電線の無駄によるコスト上昇も無視できな
いものとなる。
【0014】したがって、本発明の目的は、コイルの始
端部及び終端部であるリード線の長さを、フライヤの回
転半径よりも短くすることができるようにしたコイル巻
線装置におけるリード線の保持切断装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、フライヤを回転させて巻枠の外周に電線
を巻き付けてコイルを形成し、このコイルをコイル挿入
治具に落とし込むコイル巻線装置におけるリード線の保
持切断装置において、前記フライヤの回転ラインの外側
に、前記フライヤの回転軸と平行に支持されたフレーム
と、このフレームに沿って移動可能に支持された第1ス
ライドベースと、前記フライヤの回転面に対して平行
に、かつ、前記フライヤの回転ラインに侵入するように
延出されて、前記第1スライドベースに取付けられた支
持板と、この支持板に沿って移動可能に支持された第2
スライドベースとを備え、前記第2スライドベースに
は、前記第1スライドベースの移動によって、前記フラ
イヤから離れた方向から前記フライヤの回転面に侵入し
得る位置に配置された、電線を引き寄せるためのリール
と、前記フライヤの回転面に対して前記フライヤと反対
側に駆動部を設けられ、前記リールに隣接して配置され
た、電線を切断すると共にその一方の端部を把持するク
ランプカッターとが設置されていることを特徴とする。
【0016】なお、前記第2スライドベースの移動経路
には、前記フライヤによる巻線開始時における前記第2
スライドベースの位置を規制する第1センサと、前記フ
ライヤによる巻線終了時における前記第2スライドベー
スの位置を規制する第2センサとが、位置調整可能に取
付けられていることが好ましい。
【0017】
【作用】本発明においては、第2スライドベースが支持
板に沿って移動することによって、リール及びクランプ
カッターが、フライヤの回転ライン内に進退動作する。
また、第1スライドベースがフレームに沿って移動する
ことにより、リール及びクランプカッターが、フライヤ
の回転面に対してフライヤと離れた側から回転面に進退
動作する。
【0018】したがって、巻線操作が終了すると、第2
スライドベースが移動してリール及びクランプカッター
がフライヤの回転ライン内に侵入し、その状態で第1ス
ライドベースが移動して、リール及びクランプカッター
がフライヤの回転面に侵入する。更に、第2スライドベ
ースが後退してリール及びクランプカッターが所定距離
後退すると、後方巻枠とフライヤとの間に張設された電
線が、リールに引き掛けられてV字状をなして引き寄せ
られる。
【0019】その状態で、クランプカッターが作動し
て、電線を切断すると共に、電線の巻枠に伸びる方の端
部を分離し、フライヤに伸びる方の端部をクランプす
る。そして、第1スライドベースが作動して、リール及
びクランプカッターがフライヤの回転面からフライヤと
は反対側に離れ、その状態で巻線操作を開始することに
より、次のコイルの巻線が行われる。
【0020】この場合、本発明では、クランプカッター
の駆動部がフライヤの回転面に対してフライヤと反対側
に設置されているので、リール及びクランプカッターが
フライヤの回転ライン内にあっても、第1スライドベー
スが移動してフライヤの回転面から後退すれば、フライ
ヤの回転を邪魔することはない。このため、リール及び
クランプカッターがフライヤの回転ラインの内側にあっ
ても、巻線操作を行うことが可能となる。
【0021】この結果、コイルの始端部及び終端部をな
すリード線の長さを従来の装置に比べて著しく短くする
ことができ、また、リール及びクランプカッターの位置
を変えることにより、リード線の長さを自由に変更する
ことができる。したがって、リード線の長さをモータ等
に組み込む場合に最適な長さにすることができ、組み立
て時におけるリード線切断操作をなくして作業性を向上
させ、電線の無駄づかいを少なくしてコスト低減を図る
ことができる。
【0022】更に、本発明の好ましい態様において、第
2スライドベースの移動経路に、巻線開始時における第
2スライドベースの位置を規制する第1センサと、巻線
終了時における第2スライドベースの位置を規制する第
2センサとを、位置調整可能に取付けた場合には、巻線
開始時における第2スライドベースの位置と、巻線終了
時における第2スライドベースの位置を変更することに
より、コイルの始端部のリード線の長さと、コイルの終
端部のリード線の長さをそれぞれ変えて、所望の長さに
調整することが可能となる。
【0023】
【実施例】図1〜4は、本発明によるコイル巻線装置に
おけるリード線の保持切断装置の一実施例を示し、図1
は正面図、図2は平面図、図3は側面図、図4はリール
及びクランプカッターの斜視図である。
【0024】図1〜3に示すように、上下に配設された
円柱状のフレーム21には、固定具22を介して、基板
23が取付けられている。基板23には、2本のガイド
ロッド24が上下に配設されており、このガイドロッド
24に沿って上下移動する、それ自身がエアシリンダか
らなる第1スライドベース25が設けられている。
【0025】この第1スライドベース25には、フライ
ヤ10の回転面に対して平行に(すなわち、フレーム2
1に対して直角に)、かつ、フライヤ10の回転ライン
に侵入するように延出された支持板27が取付けられて
いる。
【0026】この支持板27には、その長手方向に沿っ
てスライドウェイ28が取付けられており、このスライ
ドウェイ28に、第2スライドベース29が水平方向移
動可能に取付けられている。第2スライドベース29に
は、支持板27の一端に設置されたエアシリンダ30の
ピストンロッド31が連結されており、第2スライドベ
ース29は、エアシリンダ30の作動でスライドウェイ
28に沿って水平移動する。
【0027】第2スライドベース29には、エアシリン
ダ32が設置されており、そのピストンロッド33は、
上方に突出してクランプカッターの上刃34(図4参
照)及びリール35の支持部材36に連結されている。
【0028】すなわち、支持部材36の上端には、クラ
ンプカッターの上刃34が設けられたブロック37と、
リール35を支持するブロック38とが連接されてい
る。この場合、リール35は、第2スライドベース29
がフライヤ10の回転ラインに侵入するとき、その後方
になるように配置されている。
【0029】また、第2スライドベース29には、上刃
34が下降するとき、それに摺接するように、下刃39
が設置されている。また、第2スライドベース29に
は、図示しないスプリングによって上方に所定距離付勢
されて配置され、上刃34が下降するとき、ブロック3
7の後端部に押圧される板40が設けられている。
【0030】そして、支持部材36がエアシリンダ32
の作動によって、最上部までスライドしたとき、上刃3
4と下刃39とが離れ、かつ、ブロック37と板40と
が離れ、その間隙を電線が入るようになっている。ま
た、支持部材36がエアシリンダ32の作動によって、
最下部までスライドしたとき、上刃34と下刃39とが
摺接して電線が切断されると共に、切断された電線の一
方の端部がブロック37の後端部と板40との間に弾性
的に圧接されて保持されるようになっている。
【0031】したがって、エアシリンダ32、支持部材
36、ブロック37、上刃34、下刃39、板40が、
本発明におけるクランプカッター41を構成している。
【0032】また、第1スライドベース25には、支持
板27と平行に、センサ装着板42が取付けられている
(図1参照)。このセンサ装着板42には、上下に2本
のガイド溝43、44が形成され、このガイド溝43、
44に沿って第1センサ45、第2センサ46が移動可
能に装着されている。また、センサ45、46は、それ
らの後端に連接された支持棒47、48を押し引きする
ことによって、ガイド溝43、44に沿って移動し、そ
れらの位置を変更できるようになっている。
【0033】これに対応して、第2スライドベース29
には、上記センサ45、46による検出箇所となる検出
部49、50(図3参照)が設けられている。上方のセ
ンサ45は、電線をカットするときの第2スライドベー
ス29の位置を規制し、下方のセンサ46は、電線を巻
き始めるときの第2スライドベース29の位置を規制す
る。
【0034】次に、このリード線の切断保持装置の作用
について説明する。図2に示すように、巻線操作が終了
したとき、電線9は、後方巻枠7とフライヤ10との間
に張設されている。そして、第1スライドベース25は
下降した位置にあって、それに支持された支持板27、
第2スライドベース29、リール35、クランプカッタ
ー41、センサ装着板42などは、フライヤ10の巻線
ラインの下方に配置されている。また、第2スライドベ
ース29に設けられた支持部材36も下降した位置にな
っている。
【0035】この状態で、エアシリンダ30の作動によ
り、第2スライドベース29が支持板27に沿って前進
し、図2における想像線で示される位置に配置される。
このとき、リール35は、電線9の向こう側に位置して
いる。そして、それ自身がエアシリンダをなす第1スラ
イドベース25が上昇し、支持板27、センサ装着板4
2などを図1に示す位置まで上昇させる。更に、エアシ
リンダ32が作動してリール35及びブロック37を、
図1の想像線で示す位置まで上昇させる。この結果、リ
ール35は、フライヤ10の巻線ラインと同じ高さにな
る。
【0036】次いで、エアシリンダ30の作動で、第2
スライドベース29が支持板27に沿って後退すると、
電線9は、リール35に引き寄せられてフライヤ10及
び後方巻枠7との間でV字形に張設された状態になる。
そのとき、図4における上刃34と下刃39は開いてお
り、ブロック37の後端と板40も開いていて、電線9
の一方の側がそれらの間に入り込む。第2スライドベー
ス29は、第1センサ45によって検出部49が検出さ
れる位置まで移動して停止する。
【0037】そして、エアシリンダ32が作動し、リー
ル35及びブロック37を下降させると、電線9は、上
刃34と下刃39との摺接によって切断され、切断され
た一方の端部、すなわちフライヤ10に伸びる方の端部
が、ブロック37の後端部と板40との間に挟まれて保
持される。
【0038】次に、エアシリンダ30が再び作動して、
第2スライドベース29が、第2センサ46によって検
出部50が検出される位置まで後退して停止する。この
状態で、第1スライドベース25が下降し、支持板2
7、第2スライドベース29、リール35、クランプカ
ッター41、センサ装着板42などが一緒に下降する。
その結果、上記リード線保持装置の各部が、フライヤ1
0の回転経路と干渉しない位置まで下げられる。そし
て、再びフライヤ10が回転を初め、巻枠に電線9を巻
き付けてコイルの形成が行われる。
【0039】こうして形成されたコイルにおいて、コイ
ルの終端部におけるリード線の長さは、第2スライドベ
ース29が第1センサ45によって停止した状態で、ク
ランプカッター41により切断された位置から巻枠に至
る長さとされる。また、コイルの始端部におけるリード
線の長さは、第2スライドベース29が第2センサ46
によって停止した状態で、クランプカッター41により
保持された位置から巻枠に至る長さとされる。これらの
長さは、第1センサ45及び第2センサ46をセンサ装
着板42に沿って移動させることにより、所望の長さに
調整することができる。
【0040】また、本発明の装置によれば、巻線終了時
における電線の切断保持の際、あるいは巻線開始時にお
いて電線を保持する際、クランプカッター41は、上下
方向に見てフライヤ10の回転半径内にあってもよいた
め、リード線の長さを従来の装置より短くすることがで
きる。その結果、ステータコアのモータへの組み付けの
際にリード線の長さ調整をする必要がなくなり、組み立
て作業性を良好にすることができる。また、計算によれ
ば、1日何千台かのステータコアを生産する工場におい
ては、上記リード線の節約によって1年間に1000万円程
度のコスト節減が図られることになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1スライドベースの移動によって、巻線開始時には、
クランプカッターや、その駆動部や、リールなどが、フ
ライヤの回転面に対してフライヤから離れた位置に配置
されるようにし、巻線終了した後に電線を引き寄せて切
断保持するときには、クランプカッター及びリールがフ
ライヤの巻線面にまで侵入できるようにしたので、巻線
終了時における電線の切断保持の際、あるいは巻線開始
時において電線を保持する際、クランプカッターをフラ
イヤの回転半径内に位置させることができ、それによっ
てリード線の長さを従来の装置を用いた場合に比べて著
しく短くすることができる。その結果、ステータコアを
モータ等へ組み付けるときの作業性を良好にし、コスト
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル巻線装置におけるリード線
の保持切断装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の側面図である。
【図4】同装置におけるリール及びクランプカッターの
斜視図である。
【図5】一般的なコイル巻線装置の構造を示す正面図で
ある。
【図6】従来のリード線の保持切断装置の作動を示す説
明図である。
【符号の説明】
7 後方巻枠 9 電線 10 フライヤ 21 フレーム 25 第1スライドベース 27 支持板 28 スライドウェイ 29 第2スライドベース 32 エアシリンダ 34 上刃 35 リール 36 支持部材 37 上刃が設けられたブロック 38 リールを支持するブロック 40 板 41 クランプカッター 45 第1センサ 46 第2センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライヤ(10)を回転させて巻枠
    (6、7)の外周に電線(9)を巻き付けてコイルを形
    成し、このコイルをコイル挿入治具に落とし込むコイル
    巻線装置におけるリード線の保持切断装置において、 前記フライヤ(10)の回転ラインの外側に、前記フラ
    イヤ(10)の回転軸と平行に支持されたフレーム(2
    1)と、このフレーム(21)に沿って移動可能に支持
    された第1スライドベース(25)と、前記フライヤ
    (10)の回転面に対して平行に、かつ、前記フライヤ
    (10)の回転ラインに侵入するように延出されて、前
    記第1スライドベース(25)に取付けられた支持板
    (27)と、この支持板(27)に沿って移動可能に支
    持された第2スライドベース(29)とを備え、 前記第2スライドベース(29)には、前記第1スライ
    ドベース(25)の移動によって、前記フライヤ(1
    0)から離れた方向から前記フライヤ(10)の回転面
    に侵入し得る位置に配置された、電線(9)を引き寄せ
    るためのリール(35)と、前記フライヤ(10)の回
    転面に対して前記フライヤ(10)と反対側に駆動部
    (32)を設けられ、前記リール(35)に隣接して配
    置された、電線(9)を切断すると共にその一方の端部
    を把持するクランプカッター(41)とが設置されてい
    ることを特徴とするコイル巻線装置におけるリード線の
    保持切断装置。
  2. 【請求項2】 前記第2スライドベース(29)の移動
    経路には、前記フライヤ(10)による巻線開始時にお
    ける前記第2スライドベース(29)の位置を規制する
    第1センサ(45)と、前記フライヤ(10)による巻
    線終了時における前記第2スライドベース(29)の位
    置を規制する第2センサ(46)とが、位置調整可能に
    取付けられている請求項1記載のコイル巻線装置におけ
    るリード線の保持切断装置。
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