JPH08195138A - タブレット - Google Patents
タブレットInfo
- Publication number
- JPH08195138A JPH08195138A JP505695A JP505695A JPH08195138A JP H08195138 A JPH08195138 A JP H08195138A JP 505695 A JP505695 A JP 505695A JP 505695 A JP505695 A JP 505695A JP H08195138 A JPH08195138 A JP H08195138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transparent
- film
- tablet
- transparent electrode
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Position Input By Displaying (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 使い勝手が良好で、フィルム基板が湾曲した
場合にもニュートンリングが発生せず、表示画面が見や
すいタブレットを提供する。 【構成】 片面に第1の透明電極1が形成されたガラス
基板2と、片面に第2の透明電極3が形成されたフィル
ム基板とを、第1及び第2の透明電極を内側にし、かつ
これらの透明電極間に絶縁性のスペーサ5を介して貼り
合わせる。前記第1及び第2の透明電極のうち、少なく
ともいずれか一方の透明電極の表面に、反射防止膜11
をコーティングする。反射防止膜は、透明電極の光屈折
率と空気の光屈折率との中間の光屈折率を有する膜をコ
ーティングすることによって、形成できる。反射防止膜
の膜厚は、0.2μm〜0.8μmの範囲が好ましく、
透明電極間の接触抵抗値は、20KΩ以下に調整するこ
とが好ましい。
場合にもニュートンリングが発生せず、表示画面が見や
すいタブレットを提供する。 【構成】 片面に第1の透明電極1が形成されたガラス
基板2と、片面に第2の透明電極3が形成されたフィル
ム基板とを、第1及び第2の透明電極を内側にし、かつ
これらの透明電極間に絶縁性のスペーサ5を介して貼り
合わせる。前記第1及び第2の透明電極のうち、少なく
ともいずれか一方の透明電極の表面に、反射防止膜11
をコーティングする。反射防止膜は、透明電極の光屈折
率と空気の光屈折率との中間の光屈折率を有する膜をコ
ーティングすることによって、形成できる。反射防止膜
の膜厚は、0.2μm〜0.8μmの範囲が好ましく、
透明電極間の接触抵抗値は、20KΩ以下に調整するこ
とが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置やCRT
の前面に設置され、表示画面上の座標を入力するタブレ
ットに係り、特に、可撓性の透明基板が湾曲することに
よって発生する干渉縞(ニュートンリング)の防止手段
に関する。
の前面に設置され、表示画面上の座標を入力するタブレ
ットに係り、特に、可撓性の透明基板が湾曲することに
よって発生する干渉縞(ニュートンリング)の防止手段
に関する。
【0002】
【従来の技術】タブレットは、図3に示すように、片面
に第1の透明電極1が形成された第1の透明基板2と、
片面に第2の透明電極3が形成された可撓性を有する第
2の透明基板4と、前記第1及び第2の透明電極1,3
の間に配置された透明な絶縁スペーサ5とから基本的に
構成されている。
に第1の透明電極1が形成された第1の透明基板2と、
片面に第2の透明電極3が形成された可撓性を有する第
2の透明基板4と、前記第1及び第2の透明電極1,3
の間に配置された透明な絶縁スペーサ5とから基本的に
構成されている。
【0003】前記第1の透明基板2は、通常、透明なガ
ラス板をもって形成され、前記可撓性を有する第2の透
明基板4は、通常、例えばポリエチレンテレフタレート
等の可撓性フィルムを用いて形成される。したがって、
以下の説明においては、説明を容易にするため、前記第
1の透明基板2をガラス基板2と、また、前記可撓性を
有する第2の透明基板4をフィルム基板4と呼称する。
ラス板をもって形成され、前記可撓性を有する第2の透
明基板4は、通常、例えばポリエチレンテレフタレート
等の可撓性フィルムを用いて形成される。したがって、
以下の説明においては、説明を容易にするため、前記第
1の透明基板2をガラス基板2と、また、前記可撓性を
有する第2の透明基板4をフィルム基板4と呼称する。
【0004】第1の透明電極1は、例えばITO等の透
明導電体を用いて、ガラス基板2の片面のほぼ全面に均
一に形成されており、その端部は、図4に示すように、
座標入力に直接関与しない引廻し回路(以下、これをガ
ラス電極という)6になっている。一方、第2の透明電
極群3は、同じくITO等の透明導電体を用いて、フィ
ルム基板4の片面のほぼ全面に均一に形成されており、
その端部は、図4に示すように、座標入力に直接関与し
ない引廻し回路(以下、これをフィルム電極という)7
になっている。
明導電体を用いて、ガラス基板2の片面のほぼ全面に均
一に形成されており、その端部は、図4に示すように、
座標入力に直接関与しない引廻し回路(以下、これをガ
ラス電極という)6になっている。一方、第2の透明電
極群3は、同じくITO等の透明導電体を用いて、フィ
ルム基板4の片面のほぼ全面に均一に形成されており、
その端部は、図4に示すように、座標入力に直接関与し
ない引廻し回路(以下、これをフィルム電極という)7
になっている。
【0005】前記ガラス基板2とフィルム基板4は、前
記第1及び第2の透明電極1,3を内側にし、かつこれ
ら両電極群1,3の間に絶縁スペーサ5を介在させて貼
り合わされる。しかる後に、図4及び図5に示すよう
に、前記ガラス電極6を電圧計8を介して接地すると共
に、フィルム電極7を接地することによって、所望のタ
ブレットとなる。
記第1及び第2の透明電極1,3を内側にし、かつこれ
ら両電極群1,3の間に絶縁スペーサ5を介在させて貼
り合わされる。しかる後に、図4及び図5に示すよう
に、前記ガラス電極6を電圧計8を介して接地すると共
に、フィルム電極7を接地することによって、所望のタ
ブレットとなる。
【0006】前記のように構成されたタブレットは、電
極1,3,6,7、基板2,4、それに絶縁スペーサ5
がいずれも透明体をもって構成されているので、例えば
液晶表示装置やCRTの前面に設置されたときに、当該
タブレットを介して表示画面を明確に目視することがで
きる。そして、当該タブレットのフィルム基板4を手指
あるいはペン先等でガラス基板2側に押圧すると、可撓
性のフィルム基板4が撓んで、当該押圧部の透明電極
が、それに対向するガラス基板2側の透明電極と選択的
に接触する。
極1,3,6,7、基板2,4、それに絶縁スペーサ5
がいずれも透明体をもって構成されているので、例えば
液晶表示装置やCRTの前面に設置されたときに、当該
タブレットを介して表示画面を明確に目視することがで
きる。そして、当該タブレットのフィルム基板4を手指
あるいはペン先等でガラス基板2側に押圧すると、可撓
性のフィルム基板4が撓んで、当該押圧部の透明電極
が、それに対向するガラス基板2側の透明電極と選択的
に接触する。
【0007】接触部Pのx座標は、接触部Pからフィル
ム電極7までの距離l1 ,l2 の比l1/l2で表わすこ
とができる。また、接触部Pからフィルム電極7までの
距離の比l1/l2は、図4及びその等価回路である図5
に示すように、R1 ,R2 を距離l1 ,l2 に比例する
抵抗値、Vを印加電圧、v1 ,v2 を接触部Pによって
分割された電圧としたとき、l1/l2=R1/R2=v1
/v2の関係にあるので、電圧計8により分圧比v1/v
2を検出することによって求めることができる。同様
に、接触部Pのy座標も、第1の透明電極群1に含まれ
る透明電極のうちの接触部Pを含む透明電極の分圧比を
検出することによって求めることができる。したがっ
て、ユーザが表示画面の表示内容に応じてタブレットを
操作することによって、接触部Pの座標(x,y)に対
応する信号を入力できる。
ム電極7までの距離l1 ,l2 の比l1/l2で表わすこ
とができる。また、接触部Pからフィルム電極7までの
距離の比l1/l2は、図4及びその等価回路である図5
に示すように、R1 ,R2 を距離l1 ,l2 に比例する
抵抗値、Vを印加電圧、v1 ,v2 を接触部Pによって
分割された電圧としたとき、l1/l2=R1/R2=v1
/v2の関係にあるので、電圧計8により分圧比v1/v
2を検出することによって求めることができる。同様
に、接触部Pのy座標も、第1の透明電極群1に含まれ
る透明電極のうちの接触部Pを含む透明電極の分圧比を
検出することによって求めることができる。したがっ
て、ユーザが表示画面の表示内容に応じてタブレットを
操作することによって、接触部Pの座標(x,y)に対
応する信号を入力できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押圧時ある
いは劣化によってフィルム基板4の表面が湾曲すると、
図6に示すように、フィルム基板4と空気層9との界面
Aで反射した光αと、空気層9とガラス基板2との界面
Bで反射した光βとの間の光路差(a+b)が、フィル
ム基板4の表面位置によって変化する。そして、入射光
の波長をλ、nを0以上の自然数としたとき、a+b=
nλとなる位置では、光の干渉により反射光どうしが強
められて明るくなり、a+b={(2n+1)/2}・
λとなる位置では、光の干渉により反射光どうしが弱め
られて暗くなる。その結果、湾曲の円周に沿って同心円
状の干渉縞(ニュートンリング)ができ、タブレットの
裏側に配置された液晶表示装置やCRTの表示画面が見
にくくなるという不都合を生じる。
いは劣化によってフィルム基板4の表面が湾曲すると、
図6に示すように、フィルム基板4と空気層9との界面
Aで反射した光αと、空気層9とガラス基板2との界面
Bで反射した光βとの間の光路差(a+b)が、フィル
ム基板4の表面位置によって変化する。そして、入射光
の波長をλ、nを0以上の自然数としたとき、a+b=
nλとなる位置では、光の干渉により反射光どうしが強
められて明るくなり、a+b={(2n+1)/2}・
λとなる位置では、光の干渉により反射光どうしが弱め
られて暗くなる。その結果、湾曲の円周に沿って同心円
状の干渉縞(ニュートンリング)ができ、タブレットの
裏側に配置された液晶表示装置やCRTの表示画面が見
にくくなるという不都合を生じる。
【0009】また、フィルム基板4とガラス基板2との
間隙は、あまり大きく設定すると、押圧時におけるフィ
ルム基板4の変形量が大きくなってフィルム基板4の寿
命が短くなるので、可能な範囲でなるべく小さくするこ
とが好ましい。しかるに、フィルム基板4とガラス基板
2との間には、例えば電極1,3,6,7から脱落した
ITO粉等の導電性の異物が介在することが往々にして
あり、あまりフィルム基板4とガラス基板2との間隙を
小さくすると、例えばペンを操作する際に手の平をタブ
レット上に付く程度の軽負荷を与えただけで信号が入力
されてしまい、使い勝手が悪くなる。
間隙は、あまり大きく設定すると、押圧時におけるフィ
ルム基板4の変形量が大きくなってフィルム基板4の寿
命が短くなるので、可能な範囲でなるべく小さくするこ
とが好ましい。しかるに、フィルム基板4とガラス基板
2との間には、例えば電極1,3,6,7から脱落した
ITO粉等の導電性の異物が介在することが往々にして
あり、あまりフィルム基板4とガラス基板2との間隙を
小さくすると、例えばペンを操作する際に手の平をタブ
レット上に付く程度の軽負荷を与えただけで信号が入力
されてしまい、使い勝手が悪くなる。
【0010】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その目的は、使い勝手
が良好で、フィルム基板が湾曲した場合にもニュートン
リングが発生せず、表示画面が見やすいタブレットを提
供することにある。
るためになされたものであって、その目的は、使い勝手
が良好で、フィルム基板が湾曲した場合にもニュートン
リングが発生せず、表示画面が見やすいタブレットを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、片面に第1の透明電極が形成されたガラ
ス基板と、片面に第2の透明電極が形成された可撓性を
有するフィルム基板とを、前記第1及び第2の透明電極
を内側にし、かつこれらの透明電極間に絶縁性のスペー
サを介して貼り合わせたタブレットにおいて、前記第1
及び第2の透明電極のうち、少なくともいずれか一方の
透明電極の表面に、反射防止膜をコーティングするとい
う構成にした。
達成するため、片面に第1の透明電極が形成されたガラ
ス基板と、片面に第2の透明電極が形成された可撓性を
有するフィルム基板とを、前記第1及び第2の透明電極
を内側にし、かつこれらの透明電極間に絶縁性のスペー
サを介して貼り合わせたタブレットにおいて、前記第1
及び第2の透明電極のうち、少なくともいずれか一方の
透明電極の表面に、反射防止膜をコーティングするとい
う構成にした。
【0012】
【作用】フィルム基板に形成された透明電極の表面に、
光屈折率が当該透明電極と空気との中間値である反射防
止膜をコーティングすると、当該反射防止膜と空気層と
の界面で光が反射しにくくなるので、大気とフィルム基
板との界面で反射した光との間で光の干渉が生じにくく
なり、ニュートンリングの発生が軽減される。同様に、
ガラス基板に形成された透明電極の表面に前記の反射防
止膜をコーティングすると、空気層と当該反射防止膜と
の界面で光が反射しにくくなるので、大気とフィルム基
板との界面で反射した光との間で光の干渉が生じにくく
なり、やはりニュートンリングの発生が軽減される。
光屈折率が当該透明電極と空気との中間値である反射防
止膜をコーティングすると、当該反射防止膜と空気層と
の界面で光が反射しにくくなるので、大気とフィルム基
板との界面で反射した光との間で光の干渉が生じにくく
なり、ニュートンリングの発生が軽減される。同様に、
ガラス基板に形成された透明電極の表面に前記の反射防
止膜をコーティングすると、空気層と当該反射防止膜と
の界面で光が反射しにくくなるので、大気とフィルム基
板との界面で反射した光との間で光の干渉が生じにくく
なり、やはりニュートンリングの発生が軽減される。
【0013】また、透明電極間に反射防止膜をコーティ
ングすると、透明電極間の接触抵抗が増加するので、信
号の入力感度が低下し、軽負荷時の信号の誤入力が防止
される。なお、接触抵抗の増加に伴う入力感度の低下
は、当該透明電極に接続された回路を工夫することによ
って補償できるので、ペン入力された信号及び指先を押
しつけることによって入力された信号については確実に
入力することができ、実用上問題になることがない。
ングすると、透明電極間の接触抵抗が増加するので、信
号の入力感度が低下し、軽負荷時の信号の誤入力が防止
される。なお、接触抵抗の増加に伴う入力感度の低下
は、当該透明電極に接続された回路を工夫することによ
って補償できるので、ペン入力された信号及び指先を押
しつけることによって入力された信号については確実に
入力することができ、実用上問題になることがない。
【0014】
【実施例】図1に、第1実施例に係るタブレットの要部
断面図を、図2に第2実施例に係るタブレットの要部断
面図を示す。これらの図において、符号11は反射防止
膜を示し、その他前出の図5〜図7と対応する部分に
は、それと同一の符号が表示されている。
断面図を、図2に第2実施例に係るタブレットの要部断
面図を示す。これらの図において、符号11は反射防止
膜を示し、その他前出の図5〜図7と対応する部分に
は、それと同一の符号が表示されている。
【0015】第1実施例のタブレットは、図1から明ら
かなように、フィルム基板4に形成された第2の透明電
極3の表面に反射防止膜11がコーティングされてい
る。一方、第2実施例のタブレットは、図2から明らか
なように、ガラス基板2に形成された第1の透明電極1
の表面に反射防止膜11がコーティングされている。
かなように、フィルム基板4に形成された第2の透明電
極3の表面に反射防止膜11がコーティングされてい
る。一方、第2実施例のタブレットは、図2から明らか
なように、ガラス基板2に形成された第1の透明電極1
の表面に反射防止膜11がコーティングされている。
【0016】反射防止膜11の光屈折率は、透明電極の
光屈折率(ITOを用いた場合、約1.7)と空気の光
屈折率(≒1.0)との中間の任意の値に設定可能であ
るが、ニュートンリングの発生を防止するためには、
1.2〜1.5の範囲、より好適には1.3前後の値と
することが好ましい。
光屈折率(ITOを用いた場合、約1.7)と空気の光
屈折率(≒1.0)との中間の任意の値に設定可能であ
るが、ニュートンリングの発生を防止するためには、
1.2〜1.5の範囲、より好適には1.3前後の値と
することが好ましい。
【0017】また、反射防止膜の膜厚11は、例えば反
射防止膜形成物質の種類等に応じて適宜変更できるが、
その膜厚が0.2μm以下になると必要な反射防止効果
を得ることが難しくなり、反対に、その膜厚が0.8μ
m以上になると接触抵抗値が過大になって必要な入力感
度を維持することが難しくなるので、0.2〜0.8μ
mとすることが好ましい。
射防止膜形成物質の種類等に応じて適宜変更できるが、
その膜厚が0.2μm以下になると必要な反射防止効果
を得ることが難しくなり、反対に、その膜厚が0.8μ
m以上になると接触抵抗値が過大になって必要な入力感
度を維持することが難しくなるので、0.2〜0.8μ
mとすることが好ましい。
【0018】さらに、前記透明電極1,3間の接触抵抗
値は、軽負荷時の信号の誤入力を防止するためには高い
ほど好ましいが、信号の入力感度を確保するためには、
20KΩ以下に調整することが好ましい。
値は、軽負荷時の信号の誤入力を防止するためには高い
ほど好ましいが、信号の入力感度を確保するためには、
20KΩ以下に調整することが好ましい。
【0019】旭硝子株式会社製の「サイトップCTX1
00」(光屈折率;1.34)を、ITOを用いて形成
された透明電極上に0.1〜1.0μmの膜厚でコーテ
ィングし、80℃の環境下で2時間乾燥後、定法にした
がって所定のタブレットを組み立てたところ、フィルム
基板4を押圧してもニュートンリングが発生せず、50
g/mm2 の軽負荷を与えても入力が行われなかった。
接触抵抗は、反射防止膜11がない場合、2〜3kΩで
あったのに対して、5〜6kΩとなった。
00」(光屈折率;1.34)を、ITOを用いて形成
された透明電極上に0.1〜1.0μmの膜厚でコーテ
ィングし、80℃の環境下で2時間乾燥後、定法にした
がって所定のタブレットを組み立てたところ、フィルム
基板4を押圧してもニュートンリングが発生せず、50
g/mm2 の軽負荷を与えても入力が行われなかった。
接触抵抗は、反射防止膜11がない場合、2〜3kΩで
あったのに対して、5〜6kΩとなった。
【0020】なお、前記実施例では、第1及び第2の透
明電極1,3のいずれか一方にのみ反射防止膜11をコ
ーティングしたが、これら2つの透明電極1,3の双方
に反射防止膜11をコーティングすることも勿論可能で
ある。その他、各部の材質等については、前記実施例に
拘らず、任意に選択することができる。
明電極1,3のいずれか一方にのみ反射防止膜11をコ
ーティングしたが、これら2つの透明電極1,3の双方
に反射防止膜11をコーティングすることも勿論可能で
ある。その他、各部の材質等については、前記実施例に
拘らず、任意に選択することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルム基板に形成された透明電極及び/又はガラス基
板に形成された透明電極の表面に、光屈折率が当該透明
電極と空気との中間値である反射防止膜をコーティング
したので、ニュートンリングの発生を緩和し、フィルム
基板湾曲時における表示画面の見にくさを軽減すること
ができる。また、透明電極間に反射防止膜をコーティン
グすることによって、透明電極間の接触抵抗が増加する
ので、フィルム基板とガラス基板との間隙を小さくして
も軽負荷時における信号の誤入力を防止できる。また、
これと共に、フィルム基板の寿命の延長も図ることがで
きる。
フィルム基板に形成された透明電極及び/又はガラス基
板に形成された透明電極の表面に、光屈折率が当該透明
電極と空気との中間値である反射防止膜をコーティング
したので、ニュートンリングの発生を緩和し、フィルム
基板湾曲時における表示画面の見にくさを軽減すること
ができる。また、透明電極間に反射防止膜をコーティン
グすることによって、透明電極間の接触抵抗が増加する
ので、フィルム基板とガラス基板との間隙を小さくして
も軽負荷時における信号の誤入力を防止できる。また、
これと共に、フィルム基板の寿命の延長も図ることがで
きる。
【図1】第1実施例に係るタブレットの要部断面図であ
る。
る。
【図2】第2実施例に係るタブレットの要部断面図であ
る。
る。
【図3】従来例に係るタブレットの要部断面図である。
【図4】タブレットにおける接触部の座標の検出原理を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図5】図4の等価回路図である。
【図6】ニュートンリングの原理説明図である。
1 第1の透明電極 2 ガラス基板 3 第2の透明電極 4 フィルム基板 5 スペーサ 6 ガラス電極 7 フィルム電極 8 電圧計 9 空気層
Claims (4)
- 【請求項1】 片面に第1の透明電極が形成された第1
の透明基板と、片面に第2の透明電極が形成された可撓
性を有する第2の透明基板とを、前記第1及び第2の透
明電極を内側にし、かつこれらの透明電極間に絶縁性の
スペーサを介して貼り合わせたタブレットにおいて、前
記第1及び第2の透明電極のうち、少なくともいずれか
一方の透明電極の表面に、反射防止膜をコーティングし
たことを特徴とするタブレット。 - 【請求項2】 請求項1に記載のタブレットにおいて、
前記反射防止膜として、前記透明電極の光屈折率と空気
の光屈折率との中間の光屈折率を有する膜をコーティン
グしたことを特徴とするタブレット。 - 【請求項3】 請求項1に記載のタブレットにおいて、
前記反射防止膜の膜厚を、0.2μm〜0.8μmの範
囲に調整したことを特徴とするタブレット。 - 【請求項4】 請求項1に記載のタブレットにおいて、
前記透明電極間の接触抵抗値を、20KΩ以下に調整し
たことを特徴とするタブレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP505695A JPH08195138A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | タブレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP505695A JPH08195138A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | タブレット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08195138A true JPH08195138A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11600751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP505695A Pending JPH08195138A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | タブレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08195138A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6078274A (en) * | 1996-12-27 | 2000-06-20 | Sharp Kabushiki Kaisha | Touch panel |
JP2005055899A (ja) * | 2003-08-01 | 2005-03-03 | Merck Patent Gmbh | 反射防止特性を有する光学層システム |
JP2008525804A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 力検出膜 |
FR2954982A1 (fr) * | 2010-01-05 | 2011-07-08 | Stantum | Capteur tactile multicontacts a resistance de contact electrique elevee |
US8778726B2 (en) | 2006-02-20 | 2014-07-15 | Samsung Display Co., Ltd. | Organic light emitting display and method of fabricating the same |
US9019459B2 (en) | 2010-02-26 | 2015-04-28 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display panel |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP505695A patent/JPH08195138A/ja active Pending
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