JPH0819482A - 食品保管方法及び食品保管庫 - Google Patents

食品保管方法及び食品保管庫

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JPH0819482A
JPH0819482A JP15484294A JP15484294A JPH0819482A JP H0819482 A JPH0819482 A JP H0819482A JP 15484294 A JP15484294 A JP 15484294A JP 15484294 A JP15484294 A JP 15484294A JP H0819482 A JPH0819482 A JP H0819482A
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Koichi Hara
浩一 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加湿保温中に於ける蒸し物の経時的な品質劣化
を抑えると共に、この蒸し物を保管する保管庫を運転し
た初期の庫内温度等が適正値に速やかに立ち上がるよう
にする。 【構成】蒸し物を保管する庫内の湿度及び温度を、約9
0%〜95%の湿度条件下で約70℃〜75℃の温度に
設定すると共に、庫内を加熱する昇温ヒータ(31)やスチ
ーム発生装置(4) を不変の時間比率でON・OFFさせ
る比例制御によって庫内温度等を目標値に維持するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品保管方法及び食品保
管庫、特に、蒸し物を加湿しつつ保温する食品保管方法
及び保管庫に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】スチームで加湿した庫内に食品を
入れてこれを保温する保管庫として図7に示すようなも
のがある。庫内(1) の底壁(11)には吸気口(12)が穿設さ
れていると共に、該底壁(11)の下方空間から庫内(1) の
奥壁(13)の後方空間(14)に連通する温風供給回路(18)が
形成されている。又、上記底壁(11)の中央部に形成され
た透孔には水槽(2) が装填されていると共に、該水槽
(2) の下方には加湿ヒータ(3) が配設されており、これ
ら水槽(2) と加湿ヒータ(3) によってスチーム発生装置
(4) が構成されている。又、前記加湿ヒータ(3) の隣接
部にはファン(8) が設けられていると共に、該ファン
(8) は底壁(11)の吸気口(12)に臨んでおり、更に、該フ
ァン(8) の周囲には庫内温度を昇温させる為の昇温ヒー
タ(31)が設けられている。
【0003】食品(A) を庫内(1) に入れて図示しない運
転スイッチを投入すると、ファン(8) が回転し、庫内
(1) の空気が吸気口(12)→ファン(8) →温風供給回路(1
8)→奥壁(13)の温風吹出孔(130) →庫内(1) と循環し始
める。又、水槽(2) 内の水は加湿ヒータ(3) で加熱され
てスチームが発生すると共に庫内(1) の温度が昇温ヒー
タ(31)で昇温せしめられ、更に、庫内(1) の湿度や温度
が図示しない湿度センサや温度センサで監視されて該庫
内(1) が所定の湿度及び温度に維持される。
【0004】この種食品保管庫は、保管する食品の種類
に応じて温度及び湿度の調節ができるようになってお
り、例えば蒸し物のように湿潤度の高い食品では温度及
び湿度を経験的に知得した約70℃及び60%程度にセ
ットしてこれを保管するようにしていた。温度及び湿度
を余り高くしないのは、温度や湿度が高過ぎると調理済
の蒸し物を再度蒸すこととなって蒸し時間が長くなった
のと等しい状態になって食味低下を招来するからであ
る。
【0005】しかしながら、上記の温度及び湿度条件で
蒸し物を保管する場合は、食品の表面が乾燥し易く品質
劣化が進行し易いという問題があった。本願発明の発明
者は鋭意研究の結果、蒸し物に水分が吸収されたり該蒸
し物から水分が蒸発しない状態でこれを保管することが
品質劣化の防止に有効であることに気付き、かかる基本
思想の下、種々の蒸し物に於ける含水率を調査すること
によって本発明を成すに至った。尚、上記試験の結果、
蒸し物の含水率は約90%〜95%の範囲にあるとの知
見を得た。 [請求項1の発明]本発明は上記の点に鑑みて成された
もので、『庫内(1) にスチームを供給するスチーム発生
装置(4) と、庫内温度を昇温させる昇温ヒータ(31)を具
備する食品保管庫を用いて食品を保管する方法』に於い
て、保管中に於ける蒸し物の経時的な品質劣化を抑え得
るようにすることをその課題とする。
【0006】
【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、『庫内(1) を、約90%〜95%の湿度条件下
で約70℃〜75℃の温度に維持して蒸し物を保管する
ようにした』ことである。
【0007】
【作用】上記技術的手段によれば、蒸し物中に含まれる
水分の含水率に近い約90%〜95%の湿度に庫内(1)
を維持した状態で該蒸し物を保管するから、蒸し物の包
囲空間から該蒸し物への水分の出入りが生じない。即
ち、食味に直接影響を与える蒸し物中の食汁が蒸発した
り、蒸し物内に水分が吸収されてこれが水分過剰になら
ないのである。
【0008】
【効果】本発明は次の特有の効果を有する。蒸し物から
水分の吸収や蒸発が生じない状態でこれを保管すること
ができるから、長時間に亘って保管しても該蒸し物が乾
燥したり水分過剰になり難く、その品質劣化を抑えるこ
とができる。 [請求項2の発明]請求項2の発明は、請求項1の方法
発明を実施する装置たる食品保管庫に関するものであ
り、その解決課題は、食品を収納する庫内(1) の温度や
湿度を比例制御によってコントロールする場合に該温度
等が目標値まで確実に上昇しうるようにすることであ
る。
【0009】上記課題について更に詳述する。食品保管
庫(A) を始動させたときの庫内温度等のオーバーシュー
トを回避する為に比例制御が広く採用されている。この
比例制御とは、庫内(1) の温度や湿度が目標値に近付く
とヒータ等の出力装置をON・OFF動作させる制御方
式をいい、従来の比例制御では、庫内(1) の温度等が目
標値に近付くに従ってON時間に対するOFF時間の比
率を次第に大きくするようにしていた。従って、庫内
(1) の温度等が目標値に近付くと、ヒーター等がON状
態に維持される時間が短くなり、自然放熱が顕著な大型
器具では昇温量よりも放熱量が大きくなって目標値より
若干低い温度で安定してしまう。又、庫内(1) の湿度が
目標値に近付くとスチーム発生装置(4) がON状態に維
持される時間が短くなることから、スチーム発生量が庫
内壁に生じる結露量(単位時間に発生する結露量)より
少なくなって庫内湿度が目標値より若干低い値で安定し
てしまう。
【0010】このように、従来の食品保管庫(A) では庫
内(1) が目標温度や目標湿度より低い状態で安定してし
まう不都合があるのである。以上の点を考慮し、請求項
2の発明では、庫内(1) の温度や湿度を確実に目標値に
上昇させることをその技術的課題として設定した。
【0011】
【技術的手段】上記課題を解決する為の請求項2の発明
の技術的手段を図1の概念図に基づいて説明すると、請
求項2の発明の技術的手段は、『庫内(1) にスチームを
供給するスチーム発生装置(4) と、予め定められた一定
の時間比を有するON信号とOFF信号を交互に出力す
るスチーム用発振回路(A2)と、庫内(1) の湿度を検知す
る湿度センサ(25)と、該湿度センサ(25)の検知湿度が目
標湿度以上の場合にOFF信号を出しその他の場合はO
N信号を出す湿度判定回路(A1)と、該湿度判定回路(A1)
と上記スチーム用発振回路(A2)から共にON信号が出て
いるか又は上記湿度センサ(25)の検知湿度が制御切替値
以下にあるときにスチーム発生装置(4) を作動させるス
チーム制御回路(A3)と、庫内(1) を加熱する昇温ヒータ
(31)と、予め定められた一定の時間比を有するON信号
とOFF信号を交互に出力する加熱用発振回路(B2)と、
庫内(1) の温度を検知する温度センサ(23)と、該温度セ
ンサ(23)の検知温度が目標温度以上の場合にOFF信号
を出しその他の場合はON信号を出す温度判定回路(B1)
と、該温度判定回路(B1)と上記加熱用発振回路(B2)から
共にON信号が出ているか又は上記温度センサ(23)の検
知温度が制御切替値以下にあるときに昇温ヒータ(23)を
発熱させる温度制御回路(B3)を設けた』ことである。
【0012】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。運転開
始直後にに於いては温度センサ(23)や湿度センサ(25)が
検知する庫内(1) の温度や湿度は制御切替値(目標温度
や目標湿度より低い値に設定されている)に到達してい
ないことから、スチーム制御回路(A3)及び温度制御回路
(B3)はスチーム発生装置(4) や昇温ヒータ(31)を動作状
態に維持し、これにより、該スチーム発生装置(4) や昇
温ヒータ(31)から庫内(1) にスチームや熱が供給され
る。
【0013】次に、湿度制御動作と温度制御動作を各別
に説明する。先ず、湿度制御動作について説明する。上
記スチーム発生装置(4) の作動によって湿度センサ(25)
の検知する庫内(1)の湿度が制御切替値まで上昇する
と、スチーム制御回路(A3)は、湿度判定回路(A 1)と上記
発振回路から共にON信号が出ている場合にのみスチー
ム発生装置(4)を動作させる制御を行うこととなる。即
ち、制御動作が所謂比例帯に入ってスチーム発生装置
(4) をON・OFF動作させ始めるのである。そして、
この比例制御時には、湿度センサ(25)の検知湿度が目標
湿度以下の場合には湿度判定回路(A 1)からON信号が継
続的に出力され、この場合には、スチーム用発振回路(A
2)からON信号が出ている場合にのみスチーム制御回路
(A3)がスチーム発生装置(4)を動作状態に維持すること
となる。即ち、スチーム発生装置(4) はスチーム用発振
回路(A2)から出るON・OFF信号に同期してON・O
FF動作することとなる。すると、上記ON・OFF信
号の時間比は固定されていることから、庫内(1) の湿度
が目標湿度に近付いてもスチーム発生装置(4) のON時
間が短くなることがなく、庫内(1) の湿度が速やかに目
標湿度に到達する。そして、湿度センサ(25)の検知湿度
が目標湿度に一致すると、湿度判定回路(A1)からON信
号が出なくなり、該ON信号の消失によってスチーム制
御回路(A3)がスチーム発生装置(4) を停止状態に保つこ
ととなる。
【0014】以後、庫内(1) の湿度が低下して湿度セン
サ(25)の検知湿度が目標湿度以下になると、湿度判定回
路(A1)が再びON信号を出すこととなり、これにより、
スチーム用発振回路(A2)のON・OFF信号に同期して
スチーム制御回路(A3)がスチーム発生装置(4) をON・
OFF制御して庫内(1) の湿度を上昇させ、この動作が
繰り返される。
【0015】次に、温度制御動作について説明する。温
度制御動作は上記湿度制御動作と同様に行われる。即
ち、温度センサ(23)が検知する庫内(1) の温度が制御切
替値より低いときは温度制御回路(B3)が継続的にON信
号を出力することから、昇温ヒータ(31)が発熱状態に維
持されると共に、該庫内温度が上記制御切替値以上にな
ると、加熱用発振回路(B2)のON・OFF信号に同期し
て昇温ヒータ(31)が発熱動作せしめられ、庫内(1) が温
度調整される。そして、既述湿度制御時のスチーム用発
振回路(A2)から出るON・OFF信号と同様に、上記温
度制御時に於いては加熱用発振回路(B2)から出るON・
OFF信号の時間比が固定された状態になる。従って、
庫内(1) が目標温度に近付いても昇温ヒータ(31)のON
時間が短くならず、庫内温度が速やかに目的温度に到達
する。
【0016】これにより、庫内(1) の温度や湿度が所定
の値に維持される。
【0017】
【効果】請求項2の発明は次の特有の効果を有する。庫
内(1) の温度等が目標値に近付いた場合でもスチーム発
生装置(4) 等の出力装置のON時間が短くならないか
ら、庫内(1) からの放熱量が大きい場合や庫内壁への結
露によってスチーム消費量が大きくてもその温度や湿度
が目標値より低い値で平衡してしまう不都合が防止され
る。
【0018】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て説明する。保管庫(A) の構造は既述した図7のものと
同様に構成されている。ファン(8) や昇温ヒータ(31)等
の電気部品は図2のようにマイクロコンピュータを内蔵
した制御回路(5) に接続されており、更に、該制御回路
(5) には、庫内(1) の温度や湿度を監視する温度センサ
(23)や湿度センサ(25),保管庫(A) の正面に設けられた
操作装置(51)が配線接続されている。又、前記制御回路
(5) には、上記加湿ヒータ(3) や昇温ヒータ(31)をON
・OFFさせる時間の間隔を設定する為の加湿間隔設定
器(27)や加熱間隔設定器(28)が配線接続されている。
【0019】上記操作装置(51)には、保管庫(A) を作動
させる運転スイッチ(510) と、これを停止させる停止ス
イッチ(511) と、温度設定をする温度設定スイッチ(51
2) と、庫内(1) 温度や目標温度等を表示する温度表示
器(515) と、湿度設定する湿度設定スイッチ(514) と、
庫内湿度や目標湿度を表示する湿度表示器(516) が設け
られている。
【0020】上記制御回路(5) に組み込まれたマイクロ
コンピュータには図3〜図5のフローチャートに示す内
容の制御プログラムが書き込まれており、以下、本発明
実施例の食品保管庫の制御動作をこれらの図面に従って
説明する。尚、この実施例では3個のマイクロコンピュ
ータが制御回路(5) に組み込まれおり、これら各マイク
ロコンピュータは以下のように動作する。
【0021】図示しない電源スイッチが投入されると、
図3に示すように第1マイコン(C1)がスタートし、後述
する第2,第3マイコン(C2)(C3)が作動状態にあるか否
かを判断する為のフラグ(F3)(F4)をステップ(61)で
「0」にセットする。次に、ステップ(62)を実行し、既
に第1マイコン(C1)が記憶している目標温度と目標湿度
を温度表示器(515) と湿度表示器(516) に夫々表示す
る。
【0022】ステップ(63)で、庫内温度や湿度の設定値
の変更を宣言する変更宣言スイッチ(513) が押されたか
否かを確認し、該変更宣言スイッチ(513) の投入が確認
されると、図4で示す条件設定ルーチンに制御動作が移
される。即ち、変更宣言スイッチ(513) が再操作された
か否かをステップ(631) で確認し、該変更宣言スイッチ
(513) の再操作が確認できるとステップ(632) が実行さ
れ、温度設定スイッチ(512) や湿度設定スイッチ(514)
で設定した温度及び湿度を第1マイコン(C1)に記憶させ
ると共に、前者の温度のみを第2マイコン(C2)に記憶さ
せ、更に、湿度のみを第3マイコン(C3)に記憶させる。
尚、温度設定スイッチ(512) や湿度設定スイッチ(514)
で温度及び湿度を設定する作業は、上記変更宣言スイッ
チ(513)を再投入する前に行う。
【0023】続いてステップ(633) を実行し、温度セン
サ(23)や湿度センサ(25)が検知する実際の庫内温度や庫
内湿度を温度表示器(515) や湿度表示器(516) に表示さ
せる。これにより、温度設定や湿度設定の作業が終了す
る。次に制御動作は図3のステップ(64)に移され、運転
スイッチ(510) が投入されるのを監視し、該運転スイッ
チ(510) の投入が確認できると、更にステップ(65)で停
止スイッチ(511) が投入されたか否かを判断し、該停止
スイッチ(511) が投入された場合はステップ(69)で第2
マイコン(C2)や第3マイコン(C3)等をOFFにする作業
等を実行し、その後、制御動作は再びステップ(62)に戻
される。
【0024】他方、上記停止スイッチ(511) が操作され
ていない場合は、ステップ(67)でスチーム発生装置(4)
を構成する加湿ヒータ(3) を発熱させることによりスチ
ームを発生させ始める。又、昇温ヒータ(31)の発熱によ
って庫内(1) 温度を上昇させる。次に、ステップ(68)で
再び停止スイッチ(511) を監視し、該停止スイッチ(51
1) が投入されていない場合はステップ(70)〜(75)を実
行する。即ち、温度設定スイッチ(512) で設定した目標
温度(この実施例では、60℃〜75℃)の範囲で設定
できるようになっている)より5deg 低い制御切替値よ
りも温度センサ(23)の検知する庫内温度が高くなった場
合にはステップ(74)(75)を実行して昇温ヒータ(31)をO
FF状態にした後に第2マイコン(C2)による温度制御動
作を開始させると共に、フラグ(F3)を「1」にセットす
る。尚、この実施例では温度センサ(23)の検知温度が目
標温度より5deg 以上低いか否かを判断するステップ(7
0)を実行するマイクロコンピュータの機能部が請求項2
の技術的手段手段に記載した温度制御回路(B1)に対応す
る。又、湿度設定スイッチ(514) で設定した目標湿度の
95%の湿度(制御切替値)と湿度センサ(25)の検知湿
度が等しいか又はこれより大きい場合にはステップ(73)
で加湿ヒータをOFF状態にした後に第3マイコン(C3)
による湿度制御動作を開始させると共に、フラグ(F4)を
「1」にセットする。そして、この実施例ではステップ
(72)を実行するマイクロコンピュータの機能部が請求項
2の発明の技術的手段として記載した湿度判定回路(A1)
に対応する。又、この実施例の食品保管庫(A) では庫内
温度を約60℃〜75℃の範囲に設定した条件では庫内
湿度を約95%以下の値にセットできるようになってい
る。これらの湿度条件等に設定するのは、水分の吸収や
蒸発が生じない状態で保管対象たる蒸し物を保管するこ
とができるからであり、これにより、長時間に亘って保
管しても該蒸し物が乾燥したり水分過剰になり難く、そ
の品質劣化を抑えられるからである。
【0025】上記第2マイコン(C2)による温度制御動作
と第3マイコン(C3)による湿度制御動作は図5の
(イ),(ロ)に示されている。先ず、温度制御動作を
示す同図(イ)の制御ルーチン(第2マイコン(C2)が実
行する)について説明する。ステプ(81)では、制御回路
(5) に接続された加熱間隔設定器(28)で設定されている
「1〜9」の値(以下、「温度制御レベル」という。)
を読み込み、図6に示す比例制御時間テーブル(第2マ
イコン(C2)及び後述の第3マイコン(C3)のROMに同一
内容のものが格納されている)から、上記温度制御レベ
ル(1〜9)に対応するレベル番号(1〜9)に属する
ON時間とOFF時間をON時間メモリ(T1)と、OFF
時間メモリ(T2)に夫々格納する。又、第2マイコン(C2)
に内蔵された温度制御タイマー(t2)を「0」にセットす
る。
【0026】次に、ステップ(82)を実行し、温度センサ
(23)の検知する庫内温度が目標温度以下の場合は、更に
温度制御タイマー(t2)がOFF時間メモリ(T2)に記憶さ
れているOFF時間に一致したか否かを判断し(ステッ
プ(83))、一致している場合はステップ(84)で温度制御
タイマー(t2)をリセットすると共に、昇温ヒータ(31)を
ON状態にする。そして、ステップ(85)でON時間メモ
リ(T1)に格納されたON時間が経過したか否かが判断さ
れ、更に、ステップ(86)で庫内温度が目標温度以上に昇
温しているか否かが判断され、これにより、ON時間メ
モリ(T1)に格納されたON時間が経過するか又は、庫内
温度が目標温度になるまで昇温ヒータ(31)を発熱させ
る。その後、ステップ(87)で温度制御タイマー(t2)をリ
セットさせると共に、昇温ヒータ(31)をOFF状態に
し、再びステップ(82)に制御動作を移行させる。このよ
うに、OFF時間メモリ(T2)に格納されたOFF時間だ
け昇温ヒータ(31)を発熱停止させる動作とON時間メモ
リ(T1)に格納されたON時間だけ該昇温ヒータ(31)を発
熱させる動作を繰り返し、これにより、庫内(1) の温度
を比例制御しながら目標温度に維持する。そして、上記
のものでは、庫内(1) の温度が目標温度に近付いてもO
N時間メモリ(T1)とOFF時間メモリ(T2)に格納された
ON・OFF時間が変化しないから、庫内(1) の放熱量
が大きい場合でも、これが目標温度より低い温度で平衡
状態に維持されてしまう不都合はない。尚、この実施例
では、上記ON時間メモリ(T1)とOFF時間メモリ(T2)
に格納されたON・OFF時間を計測するマイクロコン
ピュータ内の機能部が既述請求項2の発明の技術的手段
として記載した加熱用発振回路(B2)に対応している。
又、図3のステップ(70)で「NO」になるまで昇温ヒー
タ(31)を作動させることを前提に該ヒータ(31)をON状
態にセットするステップ(67)や、上記ON時間メモリ(T
1)とOFF時間メモリ(T2)に格納されたON・OFF時
間に基づいて昇温ヒータ(31)をON・OFFするステッ
プ(84)(87)を、実行するマイクロコンピュータ内の機能
部が請求項2の技術的手段に記載した温度制御回路(B3)
に対応する。次に、湿度制御動作を示す同図(ロ)の制
御ルーチン(第3マイコン(C3)が実行する)について説
明する。
【0027】ステプ(91)では、制御回路(5) に接続され
た加湿間隔設定器(27)で設定されている「1〜9」の値
(以下、「湿度制御レベル」という。)を読み込み、図
6に示す比例制御時間テーブルから、上記温度制御時と
同様にON時間とOFF時間をON時間メモリ(M1)と、
OFF時間メモリ(M2)に夫々格納する。又、第3マイコ
ン(C3)に内蔵された湿度制御タイマー(t3)を「0」にセ
ットする。
【0028】次に、ステップ(92)〜(97)を実行し、既述
温度制御と同様に制御し、OFF時間メモリ(M2)に格納
されたOFF時間だけ加湿ヒータ(3) を発熱停止させる
動作とON時間メモリ(M1)に格納されたON時間だけ該
加湿ヒータ(3) を発熱させて水槽(2) からスチームを発
生させる動作を繰り返し、これにより、庫内湿度を比例
制御しながらこれを目標湿度に維持する。
【0029】そして、この実施例では、上記ON時間メ
モリ(M1)とOFF時間メモリ(M2)に格納されたON・O
FF時間を計測するマイクロコンピュータ内の機能部が
既述請求項2の発明の技術的手段として記載したスチー
ム用発振回路(A2)に対応している。又、図3のステップ
(72)で「NO」になるまで加湿ヒータ(3) を作動させる
ことを前提に該ヒータ(3) をON状態にセットするステ
ップ(67)や、図3のステップ(72)の判定結果や上記ON
時間メモリ(M1)とOFF時間メモリ(M2)に格納されたO
N・OFF時間に基づいて加湿ヒータ(3) をON・OF
Fするステップ(94)(97)を実行するマイクロコンピュー
タ内の機能部が請求項2の技術的手段に記載したスチー
ム制御回路(A3)に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の発明の概念図
【図2】本願発明の実施例の制御回路図
【図3】本願発明の実施例の制御動作を説明するフロー
チャート
【図4】本願発明の実施例の制御動作を説明するフロー
チャート
【図5】本願発明の実施例の制御動作を説明するフロー
チャート
【図6】第2マイコン(C2)第3マイコン(C3)に格納され
た比例制御時間テーブルの説明図
【図7】本発明実施例の保温庫の要部断面図
【符号の説明】
(1) ・・・庫内 (4) ・・・スチーム発生装置 (31)・・・昇温ヒータ (23)・・・温度センサ (25)・・・湿度センサ (A1)・・・湿度判定回路 (A2)・・・スチーム用発振回路 (A3)・・・スチーム制御回路 (B1)・・・温度判定回路 (B2)・・・加熱用発振回路 (B3)・・・温度制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内(1) にスチームを供給するスチーム
    発生装置(4) と、庫内温度を昇温させる昇温ヒータ(31)
    を具備する食品保管庫を用いて食品を保管する方法に於
    いて、庫内(1) を、約90%〜95%の湿度条件下で約
    70℃〜75℃の温度に維持して蒸し物を保管するよう
    にした食品保管方法。
  2. 【請求項2】 庫内(1) にスチームを供給するスチーム
    発生装置(4) と、予め定められた一定の時間比を有する
    ON信号とOFF信号を交互に出力するスチーム用発振
    回路(A2)と、庫内(1) の湿度を検知する湿度センサ(25)
    と、該湿度センサ(25)の検知湿度が目標湿度以上の場合
    にOFF信号を出しその他の場合はON信号を出す湿度
    判定回路(A1)と、該湿度判定回路(A1)と上記スチーム用
    発振回路(A2)から共にON信号が出ているか又は上記湿
    度センサ(25)の検知湿度が制御切替値以下にあるときに
    スチーム発生装置(4) を作動させるスチーム制御回路(A
    3)と、庫内(1) を加熱する昇温ヒータ(31)と、予め定め
    られた一定の時間比を有するON信号とOFF信号を交
    互に出力する加熱用発振回路(B2)と、庫内(1) の温度を
    検知する温度センサ(23)と、該温度センサ(23)の検知温
    度が目標温度以上の場合にOFF信号を出しその他の場
    合はON信号を出す温度判定回路(B1)と、該温度判定回
    路(B1)と上記加熱用発振回路(B2)から共にON信号が出
    ているか又は上記温度センサ(23)の検知温度が制御切替
    値以下にあるときに昇温ヒータ(23)を発熱させる温度制
    御回路(B3)を設けた食品保管庫。
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