JPH08194176A - 光ビーム走査装置 - Google Patents
光ビーム走査装置Info
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- JPH08194176A JPH08194176A JP629895A JP629895A JPH08194176A JP H08194176 A JPH08194176 A JP H08194176A JP 629895 A JP629895 A JP 629895A JP 629895 A JP629895 A JP 629895A JP H08194176 A JPH08194176 A JP H08194176A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて単純な構成により、SOSセンサーに
入射する偏向ビームの光量を記録媒体に照射される偏向
ビームの平均光量よりも大きくし、画像書き出しタイミ
ングの誤動作を防止する。 【構成】 光ビーム走査装置において、ポリゴンミラー
の遮蔽カバーの開口部にはめ込まれた板ガラスを、その
入射面とメリジオナル平面とが交わって形成される線が
SOSビームと略直角に交わるように配置する。従っ
て、SOSビームの板ガラス内の光路長が偏向ビームの
中で最小若しくは最小近傍となり、SOSビームの光量
は、偏向ビームの中で最大若しくは最大近傍となる。こ
れにより、記録媒体への平均光量を減らしても、SOS
センサーには十分な光量が入射されることとなり、光量
不足による画像書き出しタイミングの誤動作が防止され
る。
入射する偏向ビームの光量を記録媒体に照射される偏向
ビームの平均光量よりも大きくし、画像書き出しタイミ
ングの誤動作を防止する。 【構成】 光ビーム走査装置において、ポリゴンミラー
の遮蔽カバーの開口部にはめ込まれた板ガラスを、その
入射面とメリジオナル平面とが交わって形成される線が
SOSビームと略直角に交わるように配置する。従っ
て、SOSビームの板ガラス内の光路長が偏向ビームの
中で最小若しくは最小近傍となり、SOSビームの光量
は、偏向ビームの中で最大若しくは最大近傍となる。こ
れにより、記録媒体への平均光量を減らしても、SOS
センサーには十分な光量が入射されることとなり、光量
不足による画像書き出しタイミングの誤動作が防止され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビーム走査装置に係
り、特に、レーザビームプリンター、レーザ複写機、レ
ーザファクシミリ等の電子写真装置において、光ビーム
を反射型光偏向器で偏向させて記録媒体上を走査する光
ビーム走査装置に関する。
り、特に、レーザビームプリンター、レーザ複写機、レ
ーザファクシミリ等の電子写真装置において、光ビーム
を反射型光偏向器で偏向させて記録媒体上を走査する光
ビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザビームプリンター(以下
「LBP」という)は、その画質の良さ及び高速なプリ
ントアウト等の利点により注目を浴びている。このLB
Pの心臓部ともいえるのが光ビーム走査装置であり、こ
の光ビーム走査装置の性能がLBPの画質の良否を大き
く左右する。
「LBP」という)は、その画質の良さ及び高速なプリ
ントアウト等の利点により注目を浴びている。このLB
Pの心臓部ともいえるのが光ビーム走査装置であり、こ
の光ビーム走査装置の性能がLBPの画質の良否を大き
く左右する。
【0003】この光ビーム走査装置は、レーザダイオー
ド、反射型光偏向器としてのポリゴンミラー、反射偏向
された光ビームを記録媒体に集光させるための走査レン
ズ、ポリゴンミラーを覆う防塵防音のための遮蔽カバー
及び光ビームを通過させるための遮蔽カバーの開口部に
はめ込まれた板ガラス等から構成される。
ド、反射型光偏向器としてのポリゴンミラー、反射偏向
された光ビームを記録媒体に集光させるための走査レン
ズ、ポリゴンミラーを覆う防塵防音のための遮蔽カバー
及び光ビームを通過させるための遮蔽カバーの開口部に
はめ込まれた板ガラス等から構成される。
【0004】この板ガラスは、板ガラスの入射面が走査
レンズの光軸と入射される光ビームとを含む平面(メリ
ジオナル平面)と交わって形成される線が走査レンズの
光軸に対して90°以外の所定値になるように斜めに傾
けられて配置されている。これにより、偏向ビームのS
偏光成分の板ガラスへの透過率Ts の変化幅は大きくな
り、光ビームのS偏光成分の反射率Rs の入射角による
変化と相殺させることが可能となって光量分布を均一化
させて画質の低下が防止される。
レンズの光軸と入射される光ビームとを含む平面(メリ
ジオナル平面)と交わって形成される線が走査レンズの
光軸に対して90°以外の所定値になるように斜めに傾
けられて配置されている。これにより、偏向ビームのS
偏光成分の板ガラスへの透過率Ts の変化幅は大きくな
り、光ビームのS偏光成分の反射率Rs の入射角による
変化と相殺させることが可能となって光量分布を均一化
させて画質の低下が防止される。
【0005】ポリゴンミラーを高速で回転させ、一定方
向から光ビームを照射させると、反射偏向された光ビー
ムである偏向ビームは、走査レンズにより記録媒体に集
光される。より詳細には、偏向ビームは、先ず、各主走
査毎に走査のスタート信号を作るためのSOSセンサー
に到達し、それから、画像エリアにおける最初の画像
端、画像エリアの中央部であるCOSを走査していき、
最後に画像エリアの終端部であるEOS側に到達する。
向から光ビームを照射させると、反射偏向された光ビー
ムである偏向ビームは、走査レンズにより記録媒体に集
光される。より詳細には、偏向ビームは、先ず、各主走
査毎に走査のスタート信号を作るためのSOSセンサー
に到達し、それから、画像エリアにおける最初の画像
端、画像エリアの中央部であるCOSを走査していき、
最後に画像エリアの終端部であるEOS側に到達する。
【0006】また、SOSセンサーに偏向ビームが入射
すると、SOSセンサーは入射した偏向ビームの光量に
応じた強さの光応答信号を出力する。そして、この光応
答信号が設定レベルV0 により2値化されることにより
各主走査毎の走査のスタート信号であるSOS信号が生
成される。このSOS信号は、レーザ駆動回路に伝達さ
れ、これにより、走査変動の積算による記録位置のずれ
が防止される。
すると、SOSセンサーは入射した偏向ビームの光量に
応じた強さの光応答信号を出力する。そして、この光応
答信号が設定レベルV0 により2値化されることにより
各主走査毎の走査のスタート信号であるSOS信号が生
成される。このSOS信号は、レーザ駆動回路に伝達さ
れ、これにより、走査変動の積算による記録位置のずれ
が防止される。
【0007】ところで、近年の記録媒体は感度が上がっ
ているので光ビームの光量を少なくし、記録媒体への光
量を少なくしている。その結果、SOSセンサーへの光
量も減少していく。
ているので光ビームの光量を少なくし、記録媒体への光
量を少なくしている。その結果、SOSセンサーへの光
量も減少していく。
【0008】しかし、前述したように、SOS信号はS
OSセンサーの光応答信号を設定レベルV0 により2値
化して生成されるため、入射した偏向ビームの光量が設
定レベルV0 より小さくなるとSOS信号が生成され
ず、走査開始のタイミングに誤動作を生じる。
OSセンサーの光応答信号を設定レベルV0 により2値
化して生成されるため、入射した偏向ビームの光量が設
定レベルV0 より小さくなるとSOS信号が生成され
ず、走査開始のタイミングに誤動作を生じる。
【0009】そこで、従来ではSOSセンサーへの偏向
ビームの光量を一定レベルに保ち、走査開始時刻の変動
を防ぐため、特開平1−302218号公報に開示され
た技術などが知られている。特開平1−302218号
公報によれば、以下のような手段が講じられている。
ビームの光量を一定レベルに保ち、走査開始時刻の変動
を防ぐため、特開平1−302218号公報に開示され
た技術などが知られている。特開平1−302218号
公報によれば、以下のような手段が講じられている。
【0010】即ち、SOSセンサーを走査する期間と画
像エリアを走査する期間とを区別し、それぞれの期間に
おけるレーザダイオードの出力レベルをレーザ駆動回路
によって別々に制御することにより、SOSセンサーへ
入射する偏向ビームの光量を一定レベルに確保する。
像エリアを走査する期間とを区別し、それぞれの期間に
おけるレーザダイオードの出力レベルをレーザ駆動回路
によって別々に制御することにより、SOSセンサーへ
入射する偏向ビームの光量を一定レベルに確保する。
【0011】以上のような方法により、従来では、記録
媒体への光量の減少を達成しつつSOSセンサーの光量
不足を回避させていた。
媒体への光量の減少を達成しつつSOSセンサーの光量
不足を回避させていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、レーザ駆動回路の駆動電流を制御する構成
を新たに設ける必要があり、装置が複雑化し、コスト高
になるという問題が生じる。
来技術では、レーザ駆動回路の駆動電流を制御する構成
を新たに設ける必要があり、装置が複雑化し、コスト高
になるという問題が生じる。
【0013】本発明は上記事実を考慮し、極めて単純な
構成で光センサーに入射する偏向ビーム光量を画像エリ
アに入射する偏向ビームの平均光量よりも大きくして画
像書き出しタイミングの誤動作を防止した光ビーム走査
装置を提供することを目的とする。
構成で光センサーに入射する偏向ビーム光量を画像エリ
アに入射する偏向ビームの平均光量よりも大きくして画
像書き出しタイミングの誤動作を防止した光ビーム走査
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、光ビームを反射偏向させ
る反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームである偏向
ビームが透過する透過部と、所定方向からの偏向ビーム
が入射されたことを検出するための光センサーと、前記
光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づいて主走
査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手段とを備
えた光ビーム走査装置において、前記透過部を、前記光
センサーに入射される偏向ビームの前記透過部内におけ
る光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍に
なるように配置したことを特徴とする。
に、請求項1に記載の発明は、光ビームを反射偏向させ
る反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームである偏向
ビームが透過する透過部と、所定方向からの偏向ビーム
が入射されたことを検出するための光センサーと、前記
光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づいて主走
査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手段とを備
えた光ビーム走査装置において、前記透過部を、前記光
センサーに入射される偏向ビームの前記透過部内におけ
る光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍に
なるように配置したことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、光ビームを反射
偏向させる反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームで
ある偏向ビームが透過する板状体と、所定方向からの偏
向ビームが入射されたことを検出するための光センサー
と、前記光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づ
いて主走査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手
段とを備え、偏向ビームをメリジオナル平面上で主走査
する光ビーム走査装置において、前記板状体を、前記板
状体の入射面と前記メリジオナル平面とが交わって形成
される線が、前記光センサーに入射する偏向ビームと略
直角に交わるように配置したことを特徴とする。
偏向させる反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームで
ある偏向ビームが透過する板状体と、所定方向からの偏
向ビームが入射されたことを検出するための光センサー
と、前記光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づ
いて主走査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手
段とを備え、偏向ビームをメリジオナル平面上で主走査
する光ビーム走査装置において、前記板状体を、前記板
状体の入射面と前記メリジオナル平面とが交わって形成
される線が、前記光センサーに入射する偏向ビームと略
直角に交わるように配置したことを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、光ビームを反射
偏向させる反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームで
ある偏向ビームが透過する板状体と、所定方向からの偏
向ビームが入射されたことを検出するための光センサー
と、前記光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づ
いて主走査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手
段とを備え、偏向ビームをメリジオナル平面上で主走査
する光ビーム走査装置において、前記板状体を、前記板
状体の入射面とメリジオナル平面とが交わって形成され
る線に対して直交するメリジオナル平面上の直線が、前
記反射型光偏向器に入射する光ビームと前記光センサー
に入射する偏向ビームとが形成する角の間を通るように
配置したことを特徴とする。
偏向させる反射型光偏向器と、反射偏向後の光ビームで
ある偏向ビームが透過する板状体と、所定方向からの偏
向ビームが入射されたことを検出するための光センサー
と、前記光センサーによる前記偏向ビームの検出に基づ
いて主走査毎の走査開始のタイミングを決定する決定手
段とを備え、偏向ビームをメリジオナル平面上で主走査
する光ビーム走査装置において、前記板状体を、前記板
状体の入射面とメリジオナル平面とが交わって形成され
る線に対して直交するメリジオナル平面上の直線が、前
記反射型光偏向器に入射する光ビームと前記光センサー
に入射する偏向ビームとが形成する角の間を通るように
配置したことを特徴とする。
【0017】
【作用】反射型光偏向器に向けて入射された光ビーム
は、反射型光偏向器によって反射偏向され、偏向ビーム
として透過部を透過する。そして、所定方向の偏向ビー
ムが光センサーに入射すると、この光センサーにより検
出され、この検出に基づいて主走査毎の走査開始のタイ
ミングが決定され、走査の位置ずれ等が防止される。
は、反射型光偏向器によって反射偏向され、偏向ビーム
として透過部を透過する。そして、所定方向の偏向ビー
ムが光センサーに入射すると、この光センサーにより検
出され、この検出に基づいて主走査毎の走査開始のタイ
ミングが決定され、走査の位置ずれ等が防止される。
【0018】一方、反射型光偏向器によって前記所定方
向以外の方向に偏向された偏向ビームは、記録媒体の画
像エリア上を走査していく。
向以外の方向に偏向された偏向ビームは、記録媒体の画
像エリア上を走査していく。
【0019】ところで、請求項1に記載の発明によれ
ば、透過部は光センサーへ入射する前記所定方向の偏向
ビームにおける透過部内の光路長が、偏向ビームの中で
最小若しくは最小近傍になるように配置されている。従
って、前記所定方向の偏向ビームは、透過部内における
光量吸収が最小若しくは最小近傍となり、偏向ビームの
中で光量が最大若しくは最大近傍となる。
ば、透過部は光センサーへ入射する前記所定方向の偏向
ビームにおける透過部内の光路長が、偏向ビームの中で
最小若しくは最小近傍になるように配置されている。従
って、前記所定方向の偏向ビームは、透過部内における
光量吸収が最小若しくは最小近傍となり、偏向ビームの
中で光量が最大若しくは最大近傍となる。
【0020】これにより、記録媒体の画像エリアに照射
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
【0021】また、請求項2に記載の発明によれば、透
過部として光透過性の板状体を採用し、その板状体を透
過した偏向ビームを走査レンズの光軸と入射された光ビ
ームとを含む平面であるメリジオナル平面上で走査し、
走査レンズを介して光センサー及び記録媒体上に集光さ
せる。この光センサーに所定方向の偏向ビームが入射さ
れると、当該偏向ビームの検出に基づいて、主走査毎の
走査開始のタイミングが決定され、走査の位置ずれ等が
防止される。
過部として光透過性の板状体を採用し、その板状体を透
過した偏向ビームを走査レンズの光軸と入射された光ビ
ームとを含む平面であるメリジオナル平面上で走査し、
走査レンズを介して光センサー及び記録媒体上に集光さ
せる。この光センサーに所定方向の偏向ビームが入射さ
れると、当該偏向ビームの検出に基づいて、主走査毎の
走査開始のタイミングが決定され、走査の位置ずれ等が
防止される。
【0022】ところで、この板状体は、板状体の入射面
とメリジオナル平面とが交わって形成される線が光セン
サーに入射する前記所定方向の偏向ビームと略直角に交
わるように配置されている。従って、光センサーに入射
する偏向ビームにおける板ガラス内の光路長が、偏向ビ
ームの中で最小若しくは最小近傍となる。よって、前記
所定方向の偏向ビームは、透過部内における光量吸収が
最小若しくは最小近傍となり、偏向ビームの中で光量が
最大若しくは最大近傍となる。
とメリジオナル平面とが交わって形成される線が光セン
サーに入射する前記所定方向の偏向ビームと略直角に交
わるように配置されている。従って、光センサーに入射
する偏向ビームにおける板ガラス内の光路長が、偏向ビ
ームの中で最小若しくは最小近傍となる。よって、前記
所定方向の偏向ビームは、透過部内における光量吸収が
最小若しくは最小近傍となり、偏向ビームの中で光量が
最大若しくは最大近傍となる。
【0023】なお、上記の場合における略直角の範囲
は、83°以上90°以下の範囲が該当する。83°未
満の場合には、記録媒体上の走査開始端における偏向ビ
ームの光量が光センサーに入射する偏向ビームの光量よ
り無視できない範囲で増大する可能性があるからであ
る。
は、83°以上90°以下の範囲が該当する。83°未
満の場合には、記録媒体上の走査開始端における偏向ビ
ームの光量が光センサーに入射する偏向ビームの光量よ
り無視できない範囲で増大する可能性があるからであ
る。
【0024】これにより、記録媒体の画像エリアに照射
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
【0025】また、請求項3に記載の発明によれば、透
過部として光透過性の板状体を採用し、その板状体を透
過した偏向ビームを走査レンズの光軸と入射された光ビ
ームとを含む平面であるメリジオナル平面上で走査し、
走査レンズを介して光センサー及び記録媒体上に集光さ
せる。この光センサーに所定方向の偏向ビームが入射さ
れると、当該偏向ビームの検出に基づいて、主走査毎の
走査開始のタイミングが決定され、走査の位置ずれ等が
防止される。
過部として光透過性の板状体を採用し、その板状体を透
過した偏向ビームを走査レンズの光軸と入射された光ビ
ームとを含む平面であるメリジオナル平面上で走査し、
走査レンズを介して光センサー及び記録媒体上に集光さ
せる。この光センサーに所定方向の偏向ビームが入射さ
れると、当該偏向ビームの検出に基づいて、主走査毎の
走査開始のタイミングが決定され、走査の位置ずれ等が
防止される。
【0026】ところで、この板状体は、その入射面とメ
リジオナル平面とが交わって形成される線に対して直交
するメリジオナル平面上の直線が、反射型光偏向器に入
射する光ビームと光センサーに入射する偏向ビームとが
形成する角の間を通るように配置されている。従って、
光センサーに入射する偏向ビームにおける板ガラス内の
光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍とな
る。よって、前記所定方向の偏向ビームは、透過部内に
おける光量吸収が最小若しくは最小近傍となり、偏向ビ
ームの中で光量が最大若しくは最大近傍となる。
リジオナル平面とが交わって形成される線に対して直交
するメリジオナル平面上の直線が、反射型光偏向器に入
射する光ビームと光センサーに入射する偏向ビームとが
形成する角の間を通るように配置されている。従って、
光センサーに入射する偏向ビームにおける板ガラス内の
光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍とな
る。よって、前記所定方向の偏向ビームは、透過部内に
おける光量吸収が最小若しくは最小近傍となり、偏向ビ
ームの中で光量が最大若しくは最大近傍となる。
【0027】これにより、記録媒体の画像エリアに照射
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
される偏向ビームの平均光量を前記光センサーによって
検出される偏向ビームの光量よりも小さく抑えることが
可能となる。即ち、感度の高くなった記録媒体への光量
を小さく抑えつつ、光センサーへの偏向ビーム光量を所
定の値以上に保つことができ、画像書き出しタイミング
の誤動作を少なくすることができる。
【0028】
(第1実施例)図1は電子写真装置において使用される
第1実施例に係る光ビーム走査装置の構成の概要を示す
図である。
第1実施例に係る光ビーム走査装置の構成の概要を示す
図である。
【0029】図1において、レーザダイオード10は光
ビームLを発光し、発光された光ビームLはコリメータ
レンズによって平行光となり、続いてスリット、シリン
ドリカルレンズ(ここまで図示せず)を通り、図示のよ
うにが反射型光偏向器としてのポリゴンミラー14に照
射される。
ビームLを発光し、発光された光ビームLはコリメータ
レンズによって平行光となり、続いてスリット、シリン
ドリカルレンズ(ここまで図示せず)を通り、図示のよ
うにが反射型光偏向器としてのポリゴンミラー14に照
射される。
【0030】ポリゴンミラー14は、その側面が複数の
矩形状のミラー面から構成される多角柱状に形成され、
図示のようにO点を中心として時計方向に所定の等角速
度で回転する。そして、ポリゴンミラー14は、照射さ
れた光ビームLがポリゴンミラー14のいずれかのミラ
ー面によって反射されるような位置に配置されている。
反射された光ビームLは、偏向ビームとして等角速度で
メリジオナル平面上を掃くように偏向される。ここで、
メリジオナル平面とは、レーザダイオード10から発光
された光ビームLと走査レンズ18の光軸とを含む平面
をいい、図1において紙面を形成する平面が該当する。
矩形状のミラー面から構成される多角柱状に形成され、
図示のようにO点を中心として時計方向に所定の等角速
度で回転する。そして、ポリゴンミラー14は、照射さ
れた光ビームLがポリゴンミラー14のいずれかのミラ
ー面によって反射されるような位置に配置されている。
反射された光ビームLは、偏向ビームとして等角速度で
メリジオナル平面上を掃くように偏向される。ここで、
メリジオナル平面とは、レーザダイオード10から発光
された光ビームLと走査レンズ18の光軸とを含む平面
をいい、図1において紙面を形成する平面が該当する。
【0031】また、ポリゴンミラー14は、防塵防音の
ための遮光性の遮蔽カバー16によって周囲を覆われて
おり、ミラーの汚れによる画質の低下が防止されるよう
になっている。
ための遮光性の遮蔽カバー16によって周囲を覆われて
おり、ミラーの汚れによる画質の低下が防止されるよう
になっている。
【0032】この遮蔽カバー16は、図1に示されたよ
うにポリゴンミラー14と中心軸を同じくし、底部の開
いた円台形状のケーシングであって、ポリゴンミラー1
4に被せることによりポリゴンミラー14を覆ってい
る。また、遮蔽カバー16は、ポリゴンミラー14に入
射された光ビームL及び偏向ビームを通過させるための
開口部を側面に有しており、その開口部には、矩形状の
板ガラス12がいわゆる嵌め殺しにされ、防音防塵効果
が保たれている。なお、この遮蔽カバー16は電子写真
装置の筐体に対して固定されており、ポリゴンミラー1
4に向けて照射された光ビームLが常に同じ角度で板ガ
ラス12に入射するように配置されている。
うにポリゴンミラー14と中心軸を同じくし、底部の開
いた円台形状のケーシングであって、ポリゴンミラー1
4に被せることによりポリゴンミラー14を覆ってい
る。また、遮蔽カバー16は、ポリゴンミラー14に入
射された光ビームL及び偏向ビームを通過させるための
開口部を側面に有しており、その開口部には、矩形状の
板ガラス12がいわゆる嵌め殺しにされ、防音防塵効果
が保たれている。なお、この遮蔽カバー16は電子写真
装置の筐体に対して固定されており、ポリゴンミラー1
4に向けて照射された光ビームLが常に同じ角度で板ガ
ラス12に入射するように配置されている。
【0033】この板ガラス12は、その入射面とメリジ
オナル平面とが交わって形成される線が図示しないSO
Sセンサーに入射する偏向ビーム(SOS)の光束の中
心軸に対して略直角に交わるように傾けられている。従
って、SOSビームの板ガラス12内の光路長は板ガラ
ス12の厚さとほぼ等しくなる。
オナル平面とが交わって形成される線が図示しないSO
Sセンサーに入射する偏向ビーム(SOS)の光束の中
心軸に対して略直角に交わるように傾けられている。従
って、SOSビームの板ガラス12内の光路長は板ガラ
ス12の厚さとほぼ等しくなる。
【0034】板ガラス12と遮蔽カバー16の近くに
は、走査レンズ18が配置されている。そして、この走
査レンズ18は、偏向ビームが図示しない記録媒体上を
等速度で走査されるようにするため、Fθレンズによっ
て構成されている。なお、この走査レンズ18は、ポリ
ゴンミラー14によって偏向された偏向ビームが透過す
る位置に配置されている。
は、走査レンズ18が配置されている。そして、この走
査レンズ18は、偏向ビームが図示しない記録媒体上を
等速度で走査されるようにするため、Fθレンズによっ
て構成されている。なお、この走査レンズ18は、ポリ
ゴンミラー14によって偏向された偏向ビームが透過す
る位置に配置されている。
【0035】また、走査レンズ18を透過した偏向ビー
ムは、図示しない記録媒体を走査する他に、偏向ビーム
を検出するためのSOSセンサー24にも入射する。こ
のSOSセンサー24は、所定方向から入射した偏向ビ
ーム(SOSビーム)のみを検出するように固定されて
おり、SOSビームを検出すると、入射した偏向ビーム
の光量に応じた強さの電気信号を出力する。
ムは、図示しない記録媒体を走査する他に、偏向ビーム
を検出するためのSOSセンサー24にも入射する。こ
のSOSセンサー24は、所定方向から入射した偏向ビ
ーム(SOSビーム)のみを検出するように固定されて
おり、SOSビームを検出すると、入射した偏向ビーム
の光量に応じた強さの電気信号を出力する。
【0036】なお、SOSセンサー24は、光ビーム走
査装置を制御する図示しない制御回路に接続され、出力
された電気信号が伝達される。そして、制御回路は、こ
の電気信号を設定レベルV0 により2値化し、各主走査
毎の走査のスタート信号であるSOS信号を生成する。
このSOS信号は、制御回路を構成する図示しないレー
ザ駆動回路に伝達される。
査装置を制御する図示しない制御回路に接続され、出力
された電気信号が伝達される。そして、制御回路は、こ
の電気信号を設定レベルV0 により2値化し、各主走査
毎の走査のスタート信号であるSOS信号を生成する。
このSOS信号は、制御回路を構成する図示しないレー
ザ駆動回路に伝達される。
【0037】さらに図示しない倒れ補正光学系のシリン
ドリカルレンズが、ポリゴンミラー14とレーザダイオ
ード10との間及び走査レンズ18と図示しない記録媒
体との間にそれぞれ配置され、光ビーム及び偏向ビーム
を1方向(メリジオナル平面に対して垂直方向)にのみ
屈折させることによって、走査線のピッチムラを防止
し、走査線を等間隔にする役割を果たしている。
ドリカルレンズが、ポリゴンミラー14とレーザダイオ
ード10との間及び走査レンズ18と図示しない記録媒
体との間にそれぞれ配置され、光ビーム及び偏向ビーム
を1方向(メリジオナル平面に対して垂直方向)にのみ
屈折させることによって、走査線のピッチムラを防止
し、走査線を等間隔にする役割を果たしている。
【0038】次に、第1実施例の作用について主に図1
に沿って説明する。先ず、レーザダイオード10より光
ビームが発光される。発光された光ビームは、図示しな
いコリメータレンズを通って平行光となり、続いて図示
しないスリット、シリンドリカルレンズを通り、光ビー
ムLとして主走査方向に細長い線像が結像されるように
ポリゴンミラー14に向けて、照射される。
に沿って説明する。先ず、レーザダイオード10より光
ビームが発光される。発光された光ビームは、図示しな
いコリメータレンズを通って平行光となり、続いて図示
しないスリット、シリンドリカルレンズを通り、光ビー
ムLとして主走査方向に細長い線像が結像されるように
ポリゴンミラー14に向けて、照射される。
【0039】照射された光ビームLは、先ずポリゴンミ
ラー14の周囲を覆う遮蔽カバー16に取り付けられた
板ガラス12に対して一定角度で入射し、板ガラス12
を透過した後、ポリゴンミラーのいずれかのミラー面、
図1ではミラー面20に、ポリゴンミラー14の回転位
置で定まる入射角度θで入射する。そして、ミラー面2
0に対し入射角度θと同一の反射角度θで反射し、再度
板ガラス12に入射し、板ガラス12を透過して偏向ビ
ームとして走査レンズ18に入射する。
ラー14の周囲を覆う遮蔽カバー16に取り付けられた
板ガラス12に対して一定角度で入射し、板ガラス12
を透過した後、ポリゴンミラーのいずれかのミラー面、
図1ではミラー面20に、ポリゴンミラー14の回転位
置で定まる入射角度θで入射する。そして、ミラー面2
0に対し入射角度θと同一の反射角度θで反射し、再度
板ガラス12に入射し、板ガラス12を透過して偏向ビ
ームとして走査レンズ18に入射する。
【0040】走査レンズ18を透過した後、先ず板ガラ
ス12への入射角度(以下、単に「入射角度」という)
がθ2 の時の偏向ビームは、SOSセンサー24に到達
する偏向ビームL2 (SOSビーム)となり、SOSセ
ンサー24によって検出される。SOSビームが検出さ
れると、SOSセンサー24はSOSビームの光量に応
じた電気信号を出力し、当該電気信号は図示しない制御
回路に伝達される。制御回路では、伝達された電気信号
を設定レベルV0 で2値化し、走査のスタート信号であ
るSOS信号を生成する。即ち、電気信号の強度がV0
より小さい場合は、SOS信号の値を0とし、V0 以上
の場合は、SOS信号の値を1とする。
ス12への入射角度(以下、単に「入射角度」という)
がθ2 の時の偏向ビームは、SOSセンサー24に到達
する偏向ビームL2 (SOSビーム)となり、SOSセ
ンサー24によって検出される。SOSビームが検出さ
れると、SOSセンサー24はSOSビームの光量に応
じた電気信号を出力し、当該電気信号は図示しない制御
回路に伝達される。制御回路では、伝達された電気信号
を設定レベルV0 で2値化し、走査のスタート信号であ
るSOS信号を生成する。即ち、電気信号の強度がV0
より小さい場合は、SOS信号の値を0とし、V0 以上
の場合は、SOS信号の値を1とする。
【0041】次に、SOS信号は図示しないレーザ駆動
回路に伝達され、SOS信号が1となった時刻に基づい
て各主走査毎の走査開始のタイミングが決定される。こ
れにより、走査変動の蓄積による記録位置のずれ等が防
止される。
回路に伝達され、SOS信号が1となった時刻に基づい
て各主走査毎の走査開始のタイミングが決定される。こ
れにより、走査変動の蓄積による記録位置のずれ等が防
止される。
【0042】そして、等角速度で回転するポリゴンミラ
ー14の回転と共に、ミラー面20への入射角度θは変
化し、偏向ビームの板ガラス12に対する入射角度も変
化していく。入射角度がθ3 になると、偏向ビームはS
OS側の画像端を走査する偏向ビームL3 (SOL)と
なり、画像記録が開始される。そして、入射角度がθ 4
になると、偏向ビームは画像エリアの中央(COS)を
走査する偏向ビームL 4 (COS)となり、さらに走査
されて入射角度がθ5 になると、主走査方向の画像の終
端(EOS)へ照射される偏向ビームL5 (EOL)と
なり、当該行における主走査が終了する。なお、Fθレ
ンズで構成される走査レンズ18を介して記録媒体上に
集光されることによって、偏向ビームは、主走査方向に
等速度で走査され、さらに図示しないシリンドリカルレ
ンズを透過することによって走査線のピッチむらが防止
される。
ー14の回転と共に、ミラー面20への入射角度θは変
化し、偏向ビームの板ガラス12に対する入射角度も変
化していく。入射角度がθ3 になると、偏向ビームはS
OS側の画像端を走査する偏向ビームL3 (SOL)と
なり、画像記録が開始される。そして、入射角度がθ 4
になると、偏向ビームは画像エリアの中央(COS)を
走査する偏向ビームL 4 (COS)となり、さらに走査
されて入射角度がθ5 になると、主走査方向の画像の終
端(EOS)へ照射される偏向ビームL5 (EOL)と
なり、当該行における主走査が終了する。なお、Fθレ
ンズで構成される走査レンズ18を介して記録媒体上に
集光されることによって、偏向ビームは、主走査方向に
等速度で走査され、さらに図示しないシリンドリカルレ
ンズを透過することによって走査線のピッチむらが防止
される。
【0043】ところで、図1のように板ガラス12は、
その入射面がメリジオナル平面と交わって形成される線
がSOSビームと略直角に交わるように傾けられてい
る。このため、板ガラス12を透過した偏向ビームの中
で、SOSビームにおいて板ガラス12内の光路長が最
小若しくは最小近傍となる。従って、SOSビームにお
いて透過率Ts が最大若しくは最大近傍となる。以上よ
り、SOSビームの光量を画像エリアに照射される偏向
ビームの平均光量より大きくすることによって、画像エ
リアへの光量を小さくしてもSOSセンサー24に適度
の光量を到達させることができ、画像書き出しタイミン
グの誤動作を防止することができる。
その入射面がメリジオナル平面と交わって形成される線
がSOSビームと略直角に交わるように傾けられてい
る。このため、板ガラス12を透過した偏向ビームの中
で、SOSビームにおいて板ガラス12内の光路長が最
小若しくは最小近傍となる。従って、SOSビームにお
いて透過率Ts が最大若しくは最大近傍となる。以上よ
り、SOSビームの光量を画像エリアに照射される偏向
ビームの平均光量より大きくすることによって、画像エ
リアへの光量を小さくしてもSOSセンサー24に適度
の光量を到達させることができ、画像書き出しタイミン
グの誤動作を防止することができる。
【0044】なお、上記の場合における略直角の範囲
は、83°以上90°以下の範囲が該当する。83°未
満の場合には、記録媒体上の走査開始端における偏向ビ
ームの光量が光センサーに入射する偏向ビームの光量よ
り無視できない範囲で増大する可能性があるからであ
る。
は、83°以上90°以下の範囲が該当する。83°未
満の場合には、記録媒体上の走査開始端における偏向ビ
ームの光量が光センサーに入射する偏向ビームの光量よ
り無視できない範囲で増大する可能性があるからであ
る。
【0045】また、ポリゴンミラー14のミラー面20
への入射角度又は反射角度は、図1よりSOLからEO
Lに行くに従って大きくなっていく。一方、光ビームL
のS波偏光成分の反射率Rs は、反射角度が大きくなる
に伴い、大きくなるという傾向を示す。従って、板ガラ
ス12へ再入射する前の偏向ビームの光量は、SOL、
COS、EOLの順に大きくなり光量分布は不均一とな
っている。
への入射角度又は反射角度は、図1よりSOLからEO
Lに行くに従って大きくなっていく。一方、光ビームL
のS波偏光成分の反射率Rs は、反射角度が大きくなる
に伴い、大きくなるという傾向を示す。従って、板ガラ
ス12へ再入射する前の偏向ビームの光量は、SOL、
COS、EOLの順に大きくなり光量分布は不均一とな
っている。
【0046】図1に示されたように、板ガラス12は、
その入射面とメリジオナル平面とが交わって形成される
線がSOSビームと略直角に交わるようにし、かつ、走
査レンズ18の光軸に対して90°以外の所定の角度を
なすようにも傾けられて配置されている。このため、偏
向ビームの板ガラス12内の光路長の変化が大きくなり
透過率Ts の変動幅を大きくすることも可能となってい
る。しかも、光ビームのミラー面への入射角が大きくS
波偏光成分の反射率Rs が大きいほど偏向ビームの板ガ
ラスへの入射角も大きくなり透過率Ts も小さくなる傾
向を示す。従って、ポリゴンミラーの反射率Rs の変化
を板ガラスの透過率Ts の変化によって相殺させ、光量
分布を均一化することができる。即ち、SOSビームの
光量を画像エリアに照射される偏向ビームの平均光量よ
り大きくすると共に、光量分布の不均一による画質の低
下を防止するという効果を同時に達成することができ
る。
その入射面とメリジオナル平面とが交わって形成される
線がSOSビームと略直角に交わるようにし、かつ、走
査レンズ18の光軸に対して90°以外の所定の角度を
なすようにも傾けられて配置されている。このため、偏
向ビームの板ガラス12内の光路長の変化が大きくなり
透過率Ts の変動幅を大きくすることも可能となってい
る。しかも、光ビームのミラー面への入射角が大きくS
波偏光成分の反射率Rs が大きいほど偏向ビームの板ガ
ラスへの入射角も大きくなり透過率Ts も小さくなる傾
向を示す。従って、ポリゴンミラーの反射率Rs の変化
を板ガラスの透過率Ts の変化によって相殺させ、光量
分布を均一化することができる。即ち、SOSビームの
光量を画像エリアに照射される偏向ビームの平均光量よ
り大きくすると共に、光量分布の不均一による画質の低
下を防止するという効果を同時に達成することができ
る。
【0047】さらに、板ガラス12を次のように傾けて
配置してもよい。即ち、板ガラス12の入射面とメリジ
オナル平面とが交わって形成される線が、SOSビーム
と略直角に交わるようにし、かつ、走査レンズの光軸と
のなす角度が90°以外の所定値になるように傾けると
共に、板ガラス12の入射面がメリジオナル平面となす
角度が45°以上80°以下になるように傾けてもよ
い。即ち、板ガラス12を走査方向と非走査方向の2方
向に傾けて配置してもよい。
配置してもよい。即ち、板ガラス12の入射面とメリジ
オナル平面とが交わって形成される線が、SOSビーム
と略直角に交わるようにし、かつ、走査レンズの光軸と
のなす角度が90°以外の所定値になるように傾けると
共に、板ガラス12の入射面がメリジオナル平面となす
角度が45°以上80°以下になるように傾けてもよ
い。即ち、板ガラス12を走査方向と非走査方向の2方
向に傾けて配置してもよい。
【0048】このように傾けた場合には、板ガラス12
内の光路長は、走査方向への傾きによる光路長変化と非
走査方向への傾きによる光路長変化とが合成された量だ
け変化する。従って、走査方向だけ傾けた場合に比し
て、より小さい入射角度レンジにおいても、反射率Rs
の変動を相殺させる透過率の変動幅を達成できる。な
お、かかる場合における非走査方向の傾きは、80°を
越えると、光路長の変化はさほど大きくならず、逆に4
5°未満であると、遮蔽カバーが大きくなるなどの不具
合が生じるので、上記のように45°以上80°以下が
好ましく、特に30°程度が好ましい。
内の光路長は、走査方向への傾きによる光路長変化と非
走査方向への傾きによる光路長変化とが合成された量だ
け変化する。従って、走査方向だけ傾けた場合に比し
て、より小さい入射角度レンジにおいても、反射率Rs
の変動を相殺させる透過率の変動幅を達成できる。な
お、かかる場合における非走査方向の傾きは、80°を
越えると、光路長の変化はさほど大きくならず、逆に4
5°未満であると、遮蔽カバーが大きくなるなどの不具
合が生じるので、上記のように45°以上80°以下が
好ましく、特に30°程度が好ましい。
【0049】次に、具体的条件下におけるSOSビーム
と画像エリアに集光される各偏向ビームとの光量の比較
を行うと、以下のようになる。
と画像エリアに集光される各偏向ビームとの光量の比較
を行うと、以下のようになる。
【0050】設定条件は、次の通りである。 走査レンズの焦点距離 266mm ポリゴンミラーへの入射ビーム角度 58° 画像エリア 297mm SOS位置 画像エリアの中央から165mm また、板ガラス12は、その入射面とメリジオナル平面
とが交わって形成される線に直交するメリジオナル平面
上の直線に対してSOSビームが、レーザダイオード1
0に近づく方向(負の方向)に7°の角度をなすように
配置されている。
とが交わって形成される線に直交するメリジオナル平面
上の直線に対してSOSビームが、レーザダイオード1
0に近づく方向(負の方向)に7°の角度をなすように
配置されている。
【0051】かかる条件下では、各偏向ビームの光量透
過率(ポリゴンミラー14によって反射された直後の光
ビームに対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比)
は次の表1のようになる。
過率(ポリゴンミラー14によって反射された直後の光
ビームに対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比)
は次の表1のようになる。
【0052】
【表1】 表1より、板ガラス12への入射角度が−7°のSOS
ビームの光量透過率は、96%となる。また、画像エリ
アに照射される各偏向ビームは、SOSビームに極めて
近い入射角度を有するSOLが、SOSビームとほぼ同
じ光量透過率96%を示し、入射角度が大きくなるCO
S、EOLの順に光量透過率は、92%、90%と小さ
くなっていく。従って、SOSセンサーには、画像エリ
アに照射される平均光量以上の光量が到達し、画像書き
出しタイミングに必要な光量を確保することができる。
また、画像エリアにおける光量分布も6%P−P(pe
ak to peak)に抑えられているので、光量分
布の不均一による画質の低下を防止できることがわか
る。
ビームの光量透過率は、96%となる。また、画像エリ
アに照射される各偏向ビームは、SOSビームに極めて
近い入射角度を有するSOLが、SOSビームとほぼ同
じ光量透過率96%を示し、入射角度が大きくなるCO
S、EOLの順に光量透過率は、92%、90%と小さ
くなっていく。従って、SOSセンサーには、画像エリ
アに照射される平均光量以上の光量が到達し、画像書き
出しタイミングに必要な光量を確保することができる。
また、画像エリアにおける光量分布も6%P−P(pe
ak to peak)に抑えられているので、光量分
布の不均一による画質の低下を防止できることがわか
る。
【0053】参考までに、図2に各偏向ビームにおける
光量透過率を表した。図2は、横軸が板ガラス12への
偏向ビームの入射角θ°を示し、縦軸が光量透過率を示
している。なお、実線はポリゴンミラー14によって反
射された直後の光ビームに対する板ガラス透過後の偏向
ビームの光量比を表したグラフであり、破線はポリゴン
ミラー14及び板ガラス12へ入射する前の光ビームに
対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比を表したグ
ラフである。いずれにしても、SOSビームの光量は、
画像エリアに照射される各偏向ビームに比して小さくな
らず、かつ、画像エリアの光量分布も限界範囲である1
0%P−P以内に収まっていることがわかる。
光量透過率を表した。図2は、横軸が板ガラス12への
偏向ビームの入射角θ°を示し、縦軸が光量透過率を示
している。なお、実線はポリゴンミラー14によって反
射された直後の光ビームに対する板ガラス透過後の偏向
ビームの光量比を表したグラフであり、破線はポリゴン
ミラー14及び板ガラス12へ入射する前の光ビームに
対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比を表したグ
ラフである。いずれにしても、SOSビームの光量は、
画像エリアに照射される各偏向ビームに比して小さくな
らず、かつ、画像エリアの光量分布も限界範囲である1
0%P−P以内に収まっていることがわかる。
【0054】以上が第1実施例に係る光ビーム走査装置
であるが、上記の例に限定されるものではない。例え
ば、SOSセンサー24への光量確保と光量の均一化を
同時に達成するように板ガラス12を傾けて配置した
が、光量の均一化は他の方法で実現させ、SOSセンサ
ー24への光量確保だけを目的として、板ガラス12と
メリジオナル平面とが交わって形成される線がSOSビ
ームに対して略直角に交わるように配置してもよい。 (第2実施例)図3は、第2実施例に係る光ビーム走査
装置の構成を表す図である。なお、第1実施例と同一の
構成要件については図1で示された構成要件と同一の符
号を付して説明を省略する。
であるが、上記の例に限定されるものではない。例え
ば、SOSセンサー24への光量確保と光量の均一化を
同時に達成するように板ガラス12を傾けて配置した
が、光量の均一化は他の方法で実現させ、SOSセンサ
ー24への光量確保だけを目的として、板ガラス12と
メリジオナル平面とが交わって形成される線がSOSビ
ームに対して略直角に交わるように配置してもよい。 (第2実施例)図3は、第2実施例に係る光ビーム走査
装置の構成を表す図である。なお、第1実施例と同一の
構成要件については図1で示された構成要件と同一の符
号を付して説明を省略する。
【0055】図3によれば、第2実施例に係る光ビーム
走査装置は以下の点に特徴がある。即ち、板ガラス12
は、板ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わ
って形成される線に対して直交するメリジオナル平面上
にある直線が、ポリゴンミラー14に入射する光ビーム
LとSOSビームとの間にくるように傾けられると共
に、当該交わって形成される線が走査レンズ18の光軸
に対して所定の角度をなすように傾けられて配置されて
いる。なお、板ガラス12の入射面がメリジオナル平面
に対して所定の角度例えば、45°以上80°以下の角
度をなすように斜めに傾けて配置するようにしてもよ
い。
走査装置は以下の点に特徴がある。即ち、板ガラス12
は、板ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わ
って形成される線に対して直交するメリジオナル平面上
にある直線が、ポリゴンミラー14に入射する光ビーム
LとSOSビームとの間にくるように傾けられると共
に、当該交わって形成される線が走査レンズ18の光軸
に対して所定の角度をなすように傾けられて配置されて
いる。なお、板ガラス12の入射面がメリジオナル平面
に対して所定の角度例えば、45°以上80°以下の角
度をなすように斜めに傾けて配置するようにしてもよ
い。
【0056】次に第2実施例の作用について説明する。
照射された光ビームLは、板ガラス12を透過しポリゴ
ンミラー14に至って反射されると、ポリゴンミラー1
4の回転と共に偏向される。そして、再び、板ガラス1
2を透過した後、先ずSOSセンサー24に照射される
SOSビーム、画像エリアに照射されるSOL、CO
S、EOL等の偏向ビームとなって、走査レンズ18に
より、記録媒体に集光され、主走査方向に走査される。
照射された光ビームLは、板ガラス12を透過しポリゴ
ンミラー14に至って反射されると、ポリゴンミラー1
4の回転と共に偏向される。そして、再び、板ガラス1
2を透過した後、先ずSOSセンサー24に照射される
SOSビーム、画像エリアに照射されるSOL、CO
S、EOL等の偏向ビームとなって、走査レンズ18に
より、記録媒体に集光され、主走査方向に走査される。
【0057】この場合において、板ガラス12は、前述
したように傾けられて配置されているので、各偏向ビー
ムの入射角度に応じて、板ガラス内の光路長は変化し、
従って、透過率も変化していく。即ち、板ガラス12
は、板ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わ
って形成される線に対して直交するメリジオナル平面上
にある直線が、光ビームLとSOSビームとの間にくる
ように傾けられているので、偏向ビームの内、SOSビ
ームが最も板ガラス12への入射角度が小さく、SO
L、COS、EOLの順に入射角度は大きくなってい
く。従って、板ガラス12内の光路長は、SOSビーム
が最も小さくなり、画像エリアでは、主走査方向の画像
終端部へ照射される偏向ビームほど大きくなる。これよ
り、SOSビームの透過率が最も大きく、SOSセンサ
ー24へ照射されるビーム光量は画像エリアへ照射され
る偏向ビームの光量よりも大きくなる。
したように傾けられて配置されているので、各偏向ビー
ムの入射角度に応じて、板ガラス内の光路長は変化し、
従って、透過率も変化していく。即ち、板ガラス12
は、板ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わ
って形成される線に対して直交するメリジオナル平面上
にある直線が、光ビームLとSOSビームとの間にくる
ように傾けられているので、偏向ビームの内、SOSビ
ームが最も板ガラス12への入射角度が小さく、SO
L、COS、EOLの順に入射角度は大きくなってい
く。従って、板ガラス12内の光路長は、SOSビーム
が最も小さくなり、画像エリアでは、主走査方向の画像
終端部へ照射される偏向ビームほど大きくなる。これよ
り、SOSビームの透過率が最も大きく、SOSセンサ
ー24へ照射されるビーム光量は画像エリアへ照射され
る偏向ビームの光量よりも大きくなる。
【0058】さらに、板ガラス12は、上記のように傾
けられると共に、板ガラス12の入射面とメリジオナル
平面とが交わって形成される線が走査レンズ18の光軸
に対して所定の角度をなすように傾けられて配置されて
いる。即ち、図3の如く、ポリゴンミラー14のミラー
面に大きな入射角度で入射した光ビームLほどより大き
な入射角度で板ガラス12へ再入射するように傾けられ
ている。従って、第1実施例と同様に反射率と透過率と
を相殺させ、光量分布の均一性を同時に確保できる。
けられると共に、板ガラス12の入射面とメリジオナル
平面とが交わって形成される線が走査レンズ18の光軸
に対して所定の角度をなすように傾けられて配置されて
いる。即ち、図3の如く、ポリゴンミラー14のミラー
面に大きな入射角度で入射した光ビームLほどより大き
な入射角度で板ガラス12へ再入射するように傾けられ
ている。従って、第1実施例と同様に反射率と透過率と
を相殺させ、光量分布の均一性を同時に確保できる。
【0059】即ち、SOSビームにおいてその光量は最
大となり、これに比して画像エリアに照射される各偏向
ビームの光量は小さくなる。
大となり、これに比して画像エリアに照射される各偏向
ビームの光量は小さくなる。
【0060】次に、具体的条件下におけるSOSビーム
と画像エリアに集光される各偏向ビームとの光量の比較
を行うと、以下のようになる。
と画像エリアに集光される各偏向ビームとの光量の比較
を行うと、以下のようになる。
【0061】設定条件は、第1実施例と同様であり、か
かる条件下では、各偏向ビームの光量透過率(ポリゴン
ミラー14によって反射された直後の光ビームに対する
板ガラス透過後の偏向ビームの光量比)は次の表2のよ
うになる。
かる条件下では、各偏向ビームの光量透過率(ポリゴン
ミラー14によって反射された直後の光ビームに対する
板ガラス透過後の偏向ビームの光量比)は次の表2のよ
うになる。
【0062】
【表2】 表2より、板ガラス12への入射角度が6°のSOSビ
ームの光量透過率は、96%となる。また、画像エリア
に照射される各偏向ビームは、SOSビームに極めて近
い入射角度を有するSOLが、SOSビームとほぼ同じ
光量透過率96%を示し、入射角度が大きくなるCO
S、EOLの順に光量透過率は、90%、88%と小さ
くなっていく。従って、SOSセンサー24には、画像
エリア以上の光量が到達し、画像書き出しタイミングに
必要な光量を確保することができる。また、画像エリア
における光量分布も8%P−Pに抑えられているので、
光量分布の不均一による画質の低下を防止できることが
わかる。
ームの光量透過率は、96%となる。また、画像エリア
に照射される各偏向ビームは、SOSビームに極めて近
い入射角度を有するSOLが、SOSビームとほぼ同じ
光量透過率96%を示し、入射角度が大きくなるCO
S、EOLの順に光量透過率は、90%、88%と小さ
くなっていく。従って、SOSセンサー24には、画像
エリア以上の光量が到達し、画像書き出しタイミングに
必要な光量を確保することができる。また、画像エリア
における光量分布も8%P−Pに抑えられているので、
光量分布の不均一による画質の低下を防止できることが
わかる。
【0063】参考までに、図4に各偏向ビームにおける
光量透過率を表した。図4は、横軸が板ガラス12への
偏向ビームの入射角θ°を示し、縦軸が光量透過率を示
している。なお、実線はポリゴンミラー14によって反
射された直後の光ビームに対する板ガラス透過後の偏向
ビームの光量比を表したグラフであり、破線はポリゴン
ミラー14及び板ガラス12へ入射する前の光ビームに
対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比を表したグ
ラフである。いずれにしても、SOSビームの光量は、
画像エリアに照射される各偏向ビームに比して小さくな
らず、かつ、画像エリアの光量分布も限界範囲である1
0%P−P以内に収まっていることがわかる。また、入
射ビームも高い透過率が得られるため、総合光量が高ま
り、その結果、光源の出力を小さくすることができる。
光量透過率を表した。図4は、横軸が板ガラス12への
偏向ビームの入射角θ°を示し、縦軸が光量透過率を示
している。なお、実線はポリゴンミラー14によって反
射された直後の光ビームに対する板ガラス透過後の偏向
ビームの光量比を表したグラフであり、破線はポリゴン
ミラー14及び板ガラス12へ入射する前の光ビームに
対する板ガラス透過後の偏向ビームの光量比を表したグ
ラフである。いずれにしても、SOSビームの光量は、
画像エリアに照射される各偏向ビームに比して小さくな
らず、かつ、画像エリアの光量分布も限界範囲である1
0%P−P以内に収まっていることがわかる。また、入
射ビームも高い透過率が得られるため、総合光量が高ま
り、その結果、光源の出力を小さくすることができる。
【0064】以上が第2実施例に係る光ビーム走査装置
であるが、上記の例に限定されるものではない。例え
ば、SOSセンサー24への光量確保と光量の均一化を
同時に達成するように板ガラス12を傾けて配置した
が、光量の均一化は他の方法で実現させ、SOSセンサ
ー24への光量確保だけを目的としてもよい。即ち、板
ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わって形
成される線に対して直交するメリジオナル平面上にある
直線が、ポリゴンミラー14に入射する光ビームLとS
OSビームとの間にくるように板ガラス12を傾けるだ
けでもよい。
であるが、上記の例に限定されるものではない。例え
ば、SOSセンサー24への光量確保と光量の均一化を
同時に達成するように板ガラス12を傾けて配置した
が、光量の均一化は他の方法で実現させ、SOSセンサ
ー24への光量確保だけを目的としてもよい。即ち、板
ガラス12の入射面とメリジオナル平面とが交わって形
成される線に対して直交するメリジオナル平面上にある
直線が、ポリゴンミラー14に入射する光ビームLとS
OSビームとの間にくるように板ガラス12を傾けるだ
けでもよい。
【0065】また、上記各実施例における遮蔽カバーに
はめ込まれた板ガラスは、必ずしもガラス材料でなくと
もよく、プラスチック等の透明板などの光透過性の板状
体であればよい。さらに、板状体に限られず、入射面が
曲面から構成された透過部を、SOSビームの透過部内
における光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小
近傍になるように配置してもよい。
はめ込まれた板ガラスは、必ずしもガラス材料でなくと
もよく、プラスチック等の透明板などの光透過性の板状
体であればよい。さらに、板状体に限られず、入射面が
曲面から構成された透過部を、SOSビームの透過部内
における光路長が、偏向ビームの中で最小若しくは最小
近傍になるように配置してもよい。
【0066】さらに、上記各実施例では、反射型光偏向
器としてポリゴンミラーの場合を扱ったが、ガルバノメ
ータミラーやレゾナントスキャナ等の他の反射型光偏向
器にも適用でき、従って、走査レンズもFθレンズに限
られない。
器としてポリゴンミラーの場合を扱ったが、ガルバノメ
ータミラーやレゾナントスキャナ等の他の反射型光偏向
器にも適用でき、従って、走査レンズもFθレンズに限
られない。
【0067】なお、記録媒体への画像書き込みだけでは
なく、記録媒体に書き込まれた情報の読み出し等にも適
用できることはいうまでもない。
なく、記録媒体に書き込まれた情報の読み出し等にも適
用できることはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、光透過性の板状体等の
透過部は、光センサーに入射する偏向ビームの透過部内
の光路長を、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍に
なるように配置するという単純な構成のみによって、光
センサーに入射する偏向ビームの光量を記録媒体に照射
される偏向ビームの平均光量以上にしているので、複雑
なレーザ駆動回路等を設ける必要はなく、記録媒体への
光量を少なくしても各主走査毎の走査タイミングの誤動
作を防止することができる。
透過部は、光センサーに入射する偏向ビームの透過部内
の光路長を、偏向ビームの中で最小若しくは最小近傍に
なるように配置するという単純な構成のみによって、光
センサーに入射する偏向ビームの光量を記録媒体に照射
される偏向ビームの平均光量以上にしているので、複雑
なレーザ駆動回路等を設ける必要はなく、記録媒体への
光量を少なくしても各主走査毎の走査タイミングの誤動
作を防止することができる。
【図1】第1実施例に係る光ビーム走査装置の構成図で
ある。
ある。
【図2】第1実施例に係る光ビーム走査装置における光
量透過率の分布図である。
量透過率の分布図である。
【図3】第2実施例に係る光ビーム走査装置の構成図で
ある。
ある。
【図4】第2実施例に係る光ビーム走査装置における光
量透過率の分布図である。
量透過率の分布図である。
10 レーザダイオード 12 板ガラス 14 ポリゴンミラー 16 遮蔽カバー 18 走査レンズ
Claims (3)
- 【請求項1】 光ビームを反射偏向させる反射型光偏向
器と、反射偏向後の光ビームである偏向ビームが透過す
る透過部と、所定方向からの偏向ビームが入射されたこ
とを検出するための光センサーと、前記光センサーによ
る前記偏向ビームの検出に基づいて主走査毎の走査開始
のタイミングを決定する決定手段とを備えた光ビーム走
査装置において、 前記透過部は、前記光センサーに入射される偏向ビーム
の前記透過部内における光路長が、偏向ビームの中で最
小若しくは最小近傍になるように配置されていることを
特徴とする光ビーム走査装置。 - 【請求項2】 光ビームを反射偏向させる反射型光偏向
器と、反射偏向後の光ビームである偏向ビームが透過す
る板状体と、所定方向からの偏向ビームが入射されたこ
とを検出するための光センサーと、前記光センサーによ
る前記偏向ビームの検出に基づいて主走査毎の走査開始
のタイミングを決定する決定手段とを備え、偏向ビーム
をメリジオナル平面上で主走査する光ビーム走査装置に
おいて、 前記板状体は、前記板状体の入射面と前記メリジオナル
平面とが交わって形成される線が、前記光センサーに入
射する偏向ビームと略直角に交わるように配置されてい
ることを特徴とする光ビーム走査装置。 - 【請求項3】 光ビームを反射偏向させる反射型光偏向
器と、反射偏向後の光ビームである偏向ビームが透過す
る板状体と、所定方向からの偏向ビームが入射されたこ
とを検出するための光センサーと、前記光センサーによ
る前記偏向ビームの検出に基づいて主走査毎の走査開始
のタイミングを決定する決定手段とを備え、偏向ビーム
をメリジオナル平面上で主走査する光ビーム走査装置に
おいて、 前記板状体は、前記板状体の入射面とメリジオナル平面
とが交わって形成される線に対して直交するメリジオナ
ル平面上の直線が、前記反射型光偏向器に入射する光ビ
ームと前記光センサーに入射する偏向ビームとが形成す
る角の間を通るように配置されたことを特徴とする光ビ
ーム走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP629895A JPH08194176A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 光ビーム走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP629895A JPH08194176A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 光ビーム走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08194176A true JPH08194176A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11634476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP629895A Pending JPH08194176A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 光ビーム走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08194176A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009069270A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
CN108687056A (zh) * | 2017-04-05 | 2018-10-23 | 大族激光科技产业集团股份有限公司 | 一种激光清洗设备及方法 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP629895A patent/JPH08194176A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009069270A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
CN108687056A (zh) * | 2017-04-05 | 2018-10-23 | 大族激光科技产业集团股份有限公司 | 一种激光清洗设备及方法 |
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