JPH08193591A - 油圧ポンプのインチング装置 - Google Patents

油圧ポンプのインチング装置

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JPH08193591A
JPH08193591A JP1985894A JP1985894A JPH08193591A JP H08193591 A JPH08193591 A JP H08193591A JP 1985894 A JP1985894 A JP 1985894A JP 1985894 A JP1985894 A JP 1985894A JP H08193591 A JPH08193591 A JP H08193591A
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JP
Japan
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inching
pump
oil
hydraulic
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Application number
JP1985894A
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English (en)
Inventor
Shuichi Katayama
秀一 片山
Hideyuki Hara
秀幸 原
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Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ポンプの始動時の潤滑油温及び油圧ポン
プの種類に応じた最適なインチングと、その後の連続運
転を自動的に行う。 【構成】 作動油2の温度を油温センサ3で検出し、A
/D変換器4を介して、CPU5、ROM6及びRAM
7よりなるシーケンサ9で、検出した油温に適したイン
チングメニューを選択する。選択したインチングメニュ
ーを実行した後に、油圧ポンプ12の連続運転をする。 【効果】 ポンプの始動時の作動油温及びポンプの種類
に応じて正確にインチングが行われ、ポンプの焼きつき
等の破損を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】油圧ポンプの始動時に、ポンプ内
に確実に油を供給するためには不可欠であるインチング
動作を、自動的に行うインチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、油圧ポンプ(以下、ポンプとも云
う。)の始動時には、ポンプを短時間作動させ、停止さ
せるという動作の繰り返し(インチングと云う)を必要
とする。この理由は、ポンプの始動時には、ポンプの内
部に作動油が満たされていないので、作動開始と共に連
続運転に入ると、摺動面の焼きつき等の破損につながる
為である。従って、始動時には、ポンプの運転、停止を
短時間毎に繰り返すことにより、ポンプ内に徐々に作動
油を吸込ませ、摺動面に十分に作動油が行き渡った後に
連続運転に入る必要がある。作動油は、油温により粘度
を大きく変えるので、冬期など気温が低いときには特に
粘度が高くなる。この為、ポンプ内部への吸込みが容易
ではなくなり、ポンプの摺動面に作動油が行き渡り難
く、場合によっては油切れのためにポンプの破損を招く
ことになるので、インチングを慎重にする必要があっ
た。又、ポンプの種類によりインチングの時間と回数を
変える必要があった。
【0003】従来、このインチングを行う為の、ポンプ
の運転時間、運転間隔及び運転回数(以下、インチング
メニューと称す)の決定及び実施は、作業者の勘に全て
頼っており、インチングを行う為の操作基準も存在しな
かった。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、インチ
ングメニューを作業者の勘により決定し、実施する方法
では、不的確な操作になりがちであり、ポンプを破損す
ることがあった。又、使用する油圧ポンプが複数の場
合、一つのポンプが連続運転開始後、次のポンプのイン
チングを行うまでにインターバルタイムを設け、油圧ポ
ンプを駆動するモーターが同時に起動して、過電流が流
れることによる電源電圧低下を防止することが必要であ
る。この為、全ポンプを連続運転させるまでに多くの時
間を必要とするが、この間は、作業者を拘束することに
なっていた。又、ポンプの設置場所が散在している場
合、作業者がインチングのために、各場所を回る不便が
あった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、作動油の油温及び油圧ポンプの種類に対応した最
適なインチングと、その後の連続運転を自動的に行う油
圧ポンプのインチング装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明に係る手段は、油圧ポンプの始動時にモーター
をON、OFF制御してポンプへ断続的に作動油を供給
するための、油圧ポンプのインチング装置であって、作
動油の油温センサと、作動油の温度域を複数に区分し、
区分した温度域及び油圧ポンプごとに設定されたインチ
ングメニューを記憶するROMと、前記油温センサから
出力するアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器と、変換されたデジタル信号をROM及びRAM
の記憶データと比較演算し、油圧ポンプのインチングメ
ニューを選択するCPUと、CPUの計算結果を出力信
号に変換するI/O部と、スイッチ操作部とを備え、油
温センサにより測定された温度域に応じてインチングメ
ニューを選択することを特徴とする。
【0007】
【作用】油圧ポンプの始動時の作動油温に応じて、最適
のインチングメニューが選択され、正確にインチングが
実施される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第一実施例について図1及び
図2で説明する。まず、図1に油圧ポンプのインチング
装置の摸式図を示す。オイルタンク1内に作動油2の温
度を測定する温度センサ3を設ける。又、油温センサ3
から出力するアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器4と、作動油2の温度域を複数に区分し、区
分した温度域ごとに設定されたインチングメニューを記
憶したROM6と、油温の測定データを記憶するRAM
7と、このRAMに書き込まれた測定データとROMに
記憶された論理手順に基づいたインチングメニューの記
憶データと比較演算し、油圧ポンプのインチングメニュ
ーを選択するCPU5と、CPU5の計算結果を出力信
号に変換するI/O部8とを設ける。ここで、CPU
5、ROM6及びRAM7をシーケンサー9と称す。更
に、モーター10とI/O部8の出力信号を受ける電磁開
閉スイッチ11と油圧ポンプ12を設け、油圧ポンプの吸引
口にサクションストレーナ13を設ける。油圧ポンプ12に
は油圧駆動装置に油液を供給する管路14を設け、使用さ
れた作動油をオイルタンクに戻す管路15を別に設ける。
又、前記構成の装置は、操作部16を操作することにより
起動する。
【0009】なお、温度センサ3として熱電対を用いる
と、コスト、測定精度、扱い易さの点で有利である。
【0010】以上のように構成した油圧ポンプのインチ
ング装置は、次のような動作によりインチングを行う。
まず、作業者が操作部16の押しボタンを押して、ポンプ
の運転開始の信号を入力すると、油温センサ3はオイル
2の油温を測定する。この時の油温Aの測定結果はアナ
ログ信号であるが、A/D変換器4を介すことによりデ
ジタル信号に変換されCPU5に入力される。インチン
グメニューを選択するための条件設定は、ROM6に記
憶されており、RAM7に記憶された油温の測定データ
に対応してCPU5により演算処理を行う。これによっ
て得られる最適メニューの選択結果をもとに、I/O部
8を介して電磁開閉スイッチ11に作動信号を送りモータ
ー10の駆動をコントロールし、所定のインチングメニュ
ーを消化する。その後にオイルポンプ12は連続運転に入
る。
【0011】インチングメニューの選択にあたり、CP
U5は、作動油の油温をもとに最適なインチングの時間
及び回数を判断する。作動油の油温に依り油の粘度が異
なる為である。作動油の油温Aは、例えば図2に示す通
り、A<10℃、10℃≦A<30℃、30℃≦A<40℃及び40
℃≦Aの4つの温度域に区分けされている。そして、下
記のごとく各々に最適なインチングメニューのデータを
ROM6の記憶データより選び出す。
【0012】油温がA<10℃のときは、作動油の粘度が
高いので、慎重にインチングを行う必要がある。よっ
て、最もポンプの回転上昇が穏やかなメニュー17を選択
する。メニュー17の内容としては、まず最初にモーター
10を1秒間回転させ、モーターに接続されたポンプ12に
動力を伝達する。その後、モーターの電源を2秒間OF
Fにし、惰力でポンプを回転させる。次にモーターの電
源を2秒間ONにし、5秒間OFFにする。最後に電源
を5秒間ONにして、5秒間OFFにする。以上でイン
チングメニューは終了し、その後自動的に油圧ポンプの
連続運転に入る。
【0013】このように、油圧ポンプを断続的に運転す
ることにより、ポンプ内に作動油を徐々に吸い込ませ、
摺動面に作動油を満たした後に連続運転を行い、焼きつ
きを防止する。
【0014】次に、油温が10℃≦A<30℃の範囲にある
場合を示す。この状態のときは、前記条件のときよりも
作動油の粘度が低くなる為、ポンプ内への吸込みは容易
になる。そこでメニュー18を選択し、ポンプの回転数の
増加を若干早める。更に油温が高くなるにしたがって、
ポンプの回転数の増加が急であるインチングメニューを
選択する。よって、30℃≦A<40℃ではメニュー19、40
℃≦Aではメニュー20の設定条件が選択される。
【0015】上記のように、油圧ポンプの運転開始時の
油温に応じて、最適のインチングメニューが選択され、
正確にインチング作業が行われた後、油圧ポンプは連続
運転に入る。更に、選択されるインチングメニューは、
使用するポンプの種類に最も適したものを選択すること
ができる。
【0016】次に、本発明の第二実施例を図3、図4に
示して説明する。第二実施例は、複数台の油圧ポンプを
インチングする場合であり、図3に示すようなシーケン
ス回路を基に機能する。このシーケンス回路は、常開接
点21と常閉接点22が直列接続され、モーターのリレーコ
イルを励磁することによりモーター23を駆動するもので
あり、この動作を順次実行していく。この場合も図4に
示す通り、第一実施例と同様に、始動時の作動油温に応
じて17〜20の中からインチングメニューを選択する。そ
して、1台目の油圧ポンプに対してインチングを行い、
その後に連続運転に入る。更に順々に他のポンプのイン
チング及びその後の連続運転を行う。1台目のモーター
が連続運転開始後、2台目のモーターを始動させる前
に、インターバルを設けており、インターバルタイマー
の設定時間(例えば2秒)が経過した時点で、自動的に
2台目のモーターのインチングを開始する。この時、1
台目のポンプのインチングメニューをくり返してもよ
く、新たに油温を検出し、2台目のポンプのインチング
メニューを選択してもよい。N台全てのモーターが連続
運転に入った時点で、インチングは終了する。
【0017】このように構成した第二実施例も、第一実
施例と同様の作用効果を得ることができる。更に、従来
作業者はひとつのモーターの連続回転開始後、インター
バルタイムの経過を待って次のモーターのインチングを
開始しなければならなかったが、本発明ではインターバ
ルタイムが自動的に設定されており、複数台のポンプを
順次連続してインチングを行う為、作業者が監視する必
要がなくなり、インチングを行うことによる作業者拘束
時間を大幅に削減することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明はこのように構成したので、ポン
プの始動時の作動油温及びポンプの種類に応じて正確に
インチングが行われ、ポンプの焼きつき等の破損を防止
することができる。
【0019】又、インチングにおける作業者の操作を簡
素化でき、複数台の油圧ポンプを用いる場合にはその効
果は大である。
【0020】更に、油圧ポンプを複数台用いる場合に、
各ポンプの設置場所は、油圧駆動装置に隣接して設けら
れているとは限らず、工場ライン各所や場合によっては
野外に設置されていることもある。このような場合は、
複数のポンプがポンプ操作部から信号線を1箇所に集
め、スイッチをONにすれば、各ポンプのインチングを
一斉に行える。よって、本発明の効果は特に大きくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す油圧ポンプのインチ
ング装置の摸式図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る油圧ポンプのインチ
ング装置の動作ブロック図である。
【図3】本発明の第二実施例にかかる油圧ポンプのイン
チング装置のシーケンス回路図である。
【図4】本発明の第二実施例に係る油圧ポンプのインチ
ング装置の動作ブロック図である。
【符号の説明】
2 作動油 3 油温センサ 4 A/D変換器 5 CPU 6 ROM 7 RAM 8 I/O部 12 油圧ポンプ 16 スイッチ操作部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプの始動時にモーターをON、
    OFF制御してポンプへ断続的に作動油を供給するため
    の、油圧ポンプのインチング装置であって、 作動油の油温センサと、作動油の温度域を複数に区分
    し、区分した温度域及び油圧ポンプごとに設定されたイ
    ンチングメニューを記憶するROMと、前記油温センサ
    から出力するアナログ信号をデジタル信号に変換するA
    /D変換器と、変換されたデジタル信号をROM及びR
    AMの記憶データと比較演算し、油圧ポンプのインチン
    グメニューを選択するCPUと、CPUの計算結果を出
    力信号に変換するI/O部と、スイッチ操作部とを備
    え、油温センサにより測定された温度域に応じてインチ
    ングメニューを選択することを特徴とするインチング装
    置。
JP1985894A 1994-01-20 1994-01-20 油圧ポンプのインチング装置 Pending JPH08193591A (ja)

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JP (1) JPH08193591A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6755165B2 (en) 2002-02-27 2004-06-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve control apparatus and method for internal combustion engine
WO2010001479A1 (ja) * 2008-07-04 2010-01-07 三菱重工業株式会社 風力発電装置

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