JP2001254570A - 自動ドアの制御装置 - Google Patents
自動ドアの制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は,自動ドア開閉制御装置においてモー
タやモータ駆動回路にサーマルプロテクタを使わずに両
者の温度を測定,または推定して,コストや配線の手間
を低減することと,過熱によるドア開閉動作の強制停止
を未然に回避して開閉動作の続行を確保することを課題
とする。 【解決手段】ドアの開閉動作を制御する開閉動作制御回
路,開閉動作制御回路からの指令によりモータを駆動す
るモータ駆動回路,ならびにモータ巻線への接続を温度
算出回路に切り替える切替回路,および抵抗法を応用し
てモータ巻線とモータ駆動回路の温度を算出,または推
測する温度算出回路,ならびに温度推定回路,そしてモ
ータから成るように回路を構成し,課題を解決する。
タやモータ駆動回路にサーマルプロテクタを使わずに両
者の温度を測定,または推定して,コストや配線の手間
を低減することと,過熱によるドア開閉動作の強制停止
を未然に回避して開閉動作の続行を確保することを課題
とする。 【解決手段】ドアの開閉動作を制御する開閉動作制御回
路,開閉動作制御回路からの指令によりモータを駆動す
るモータ駆動回路,ならびにモータ巻線への接続を温度
算出回路に切り替える切替回路,および抵抗法を応用し
てモータ巻線とモータ駆動回路の温度を算出,または推
測する温度算出回路,ならびに温度推定回路,そしてモ
ータから成るように回路を構成し,課題を解決する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動ドア開閉制御装置
に使用されるモータとモータ駆動回路の過熱防止に関す
るものである。
に使用されるモータとモータ駆動回路の過熱防止に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5〜7は従来の自動ドア開閉制御装置
の構成図であり,1は自動ドアコントローラ,2はドア
開閉動作制御回路,3はモータ駆動回路、12はモー
タ、100はサーマルプロテクタ,101は過熱検出信
号である。自動ドア開閉装置の動作頻度が異常に多い場
合や,装置自体に何らかの異常が生じた場合に,モータ
12やモータ駆動回路3の過熱防止のため,サーマルプ
ロテクタ100をモータ12の外皮やモータ駆動回路3
に装着したり,モータ巻線部に巻き込んだりして温度を
検出し,過熱を検出した場合はドアの開閉動作を強制的
に停止するなどの安全策を設けている。
の構成図であり,1は自動ドアコントローラ,2はドア
開閉動作制御回路,3はモータ駆動回路、12はモー
タ、100はサーマルプロテクタ,101は過熱検出信
号である。自動ドア開閉装置の動作頻度が異常に多い場
合や,装置自体に何らかの異常が生じた場合に,モータ
12やモータ駆動回路3の過熱防止のため,サーマルプ
ロテクタ100をモータ12の外皮やモータ駆動回路3
に装着したり,モータ巻線部に巻き込んだりして温度を
検出し,過熱を検出した場合はドアの開閉動作を強制的
に停止するなどの安全策を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の構成
は,温度検出のためのサーマルプロテクタ100をモー
タ12やモータ駆動回路3に装着する必要があるのでコ
スト的に不利な上,センサへの配線も煩雑である。ま
た,モータ12の外皮やモータ巻線にサーマルプロテク
タ100を巻き込む方式ではモータ寸法や製造上の制約
が大きくなるばかりか,モータ12の振動が温度センサ
に直接伝わるので故障が懸念される。
は,温度検出のためのサーマルプロテクタ100をモー
タ12やモータ駆動回路3に装着する必要があるのでコ
スト的に不利な上,センサへの配線も煩雑である。ま
た,モータ12の外皮やモータ巻線にサーマルプロテク
タ100を巻き込む方式ではモータ寸法や製造上の制約
が大きくなるばかりか,モータ12の振動が温度センサ
に直接伝わるので故障が懸念される。
【0004】
【課題を解決するための手段】モータ巻線への接続をモ
ータ駆動回路,または抵抗値算出回路に切り替えられる
ようにしておき,モータを駆動していないときにはモー
タ巻線への接続をモータ駆動回路から抵抗値算出回路に
切り替える。
ータ駆動回路,または抵抗値算出回路に切り替えられる
ようにしておき,モータを駆動していないときにはモー
タ巻線への接続をモータ駆動回路から抵抗値算出回路に
切り替える。
【0005】抵抗値算出回路では,モータ巻線のインダ
クタンスによる時定数,またはモータ外部に接続した分
圧抵抗による分圧を測定し,これらから巻線の抵抗値を
算出する。
クタンスによる時定数,またはモータ外部に接続した分
圧抵抗による分圧を測定し,これらから巻線の抵抗値を
算出する。
【0006】算出したモータ巻線の抵抗値から抵抗法に
よりモータ巻線の温度を温度算出回路にて算出,更にこ
の値からモータ駆動回路の温度を温度推定回路にて推定
する。
よりモータ巻線の温度を温度算出回路にて算出,更にこ
の値からモータ駆動回路の温度を温度推定回路にて推定
する。
【0007】算出したモータ巻線の温度と推定したモー
タ駆動回路の温度により,ドア開閉動作制御回路はドア
の運転パターンを制御するほか,温度上昇アラーム信号
を出力する。
タ駆動回路の温度により,ドア開閉動作制御回路はドア
の運転パターンを制御するほか,温度上昇アラーム信号
を出力する。
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0008】図1〜3は本発明に係る自動ドアの開閉制
御装置の構成説明図である。図4はモータ巻線20のイ
ンダクタンスによる時定数τと電圧V1との関係のの説
明図である。図1に示すように自動ドアコントローラ1
内のドア開閉動作制御回路2は,モータ駆動回路3に
正,逆,停止指令を出力してモータ12を駆動,停止せ
しめドアの開閉動作を制御する。
御装置の構成説明図である。図4はモータ巻線20のイ
ンダクタンスによる時定数τと電圧V1との関係のの説
明図である。図1に示すように自動ドアコントローラ1
内のドア開閉動作制御回路2は,モータ駆動回路3に
正,逆,停止指令を出力してモータ12を駆動,停止せ
しめドアの開閉動作を制御する。
【0009】ドア開閉動作制御回路2からの駆動/測定
切替信号8により切替回路4は,モータ駆動時にはモー
タ駆動回路3とモータ巻線20とを接続し,モータ停止
時には抵抗値算出回路5とモータ巻線20とを接続す
る。
切替信号8により切替回路4は,モータ駆動時にはモー
タ駆動回路3とモータ巻線20とを接続し,モータ停止
時には抵抗値算出回路5とモータ巻線20とを接続す
る。
【0010】なお,図2,3に示すようにモータ巻線抵
抗値RCを算出する簡便な方式として以下に説明する2
通りの方式がある。
抗値RCを算出する簡便な方式として以下に説明する2
通りの方式がある。
【0011】まず,モータ巻線20のインダクタンスL
による時定数τを測定し,これからモータ巻線抵抗値R
Cを算出する方式について説明する。この方式では図2
に示す回路構成とし,RCの算出精度を向上するため,
定電圧回路21とモータ巻線20とを接続する電線は極
力太く短くして電線の抵抗値とインダクタンスの影響を
無視できる程度に小さくするほか,切替回路4はON抵
抗の小さい物を使う。また,抵抗R1は高精度かつ温度
係数が小さい物を使う。モータ巻線20と抵抗値算出回
路5とが接続時に,スイッチSW1を閉じて定電圧回路
21の出力電圧Vをモータ巻線20に供給すると,モー
タ巻線20は抵抗成分RCとインダクタンス成分Lから
なるので,図4に示す時定数τ(s)後に0.632・V
1(V)に達する。ここで,τ,L,RC,R1には以
下の関係がある。 τ=L/(RC+R1) (s)………数式1 数式1を変形すると数式2が得られるので,演算回路2
3は予め記憶されている抵抗R1の抵抗値とインダクタ
ンスL,ならびに時定数測定回路22で測定したτを数
式2に代入してモータ巻線抵抗値RCを算出する。 RC=L/τ−R1 (Ω)………数式2
による時定数τを測定し,これからモータ巻線抵抗値R
Cを算出する方式について説明する。この方式では図2
に示す回路構成とし,RCの算出精度を向上するため,
定電圧回路21とモータ巻線20とを接続する電線は極
力太く短くして電線の抵抗値とインダクタンスの影響を
無視できる程度に小さくするほか,切替回路4はON抵
抗の小さい物を使う。また,抵抗R1は高精度かつ温度
係数が小さい物を使う。モータ巻線20と抵抗値算出回
路5とが接続時に,スイッチSW1を閉じて定電圧回路
21の出力電圧Vをモータ巻線20に供給すると,モー
タ巻線20は抵抗成分RCとインダクタンス成分Lから
なるので,図4に示す時定数τ(s)後に0.632・V
1(V)に達する。ここで,τ,L,RC,R1には以
下の関係がある。 τ=L/(RC+R1) (s)………数式1 数式1を変形すると数式2が得られるので,演算回路2
3は予め記憶されている抵抗R1の抵抗値とインダクタ
ンスL,ならびに時定数測定回路22で測定したτを数
式2に代入してモータ巻線抵抗値RCを算出する。 RC=L/τ−R1 (Ω)………数式2
【0012】以下,時定数τの具体的な測定方法を説明
する。切替回路4は駆動/測定切替信号8によりモータ
巻線20への接続を抵抗値算出回路5に切り替える。次
に予備測定開始信号9がONとなり,測定順序制御回路
24がスイッチSW1を閉じると,定電圧回路21の出
力電圧Vがモータ巻線20を経て抵抗R1に供給され,
電圧測定比較回路25は抵抗R1による電圧V1の測定
を開始し,演算回路23に出力する。一方,測定順序制
御回路24はスイッチSW1を閉じてからの時間を計測
しており,電圧V1が定常状態になるに十分な時間が経
過後,演算回路23に定常時の電圧V1を記憶させる。
演算回路23はこの電位差V1から0.632・V1(V)を
算出し,これを電圧測定比較回路25に出力,記憶させ
る。以上の処理を完了するのに十分な時間が経過後に,
予備測定開始信号9がOFFとなり,測定順序制御回路
24がスイッチSW1を開き,モータ巻線20への給電
が停止する。
する。切替回路4は駆動/測定切替信号8によりモータ
巻線20への接続を抵抗値算出回路5に切り替える。次
に予備測定開始信号9がONとなり,測定順序制御回路
24がスイッチSW1を閉じると,定電圧回路21の出
力電圧Vがモータ巻線20を経て抵抗R1に供給され,
電圧測定比較回路25は抵抗R1による電圧V1の測定
を開始し,演算回路23に出力する。一方,測定順序制
御回路24はスイッチSW1を閉じてからの時間を計測
しており,電圧V1が定常状態になるに十分な時間が経
過後,演算回路23に定常時の電圧V1を記憶させる。
演算回路23はこの電位差V1から0.632・V1(V)を
算出し,これを電圧測定比較回路25に出力,記憶させ
る。以上の処理を完了するのに十分な時間が経過後に,
予備測定開始信号9がOFFとなり,測定順序制御回路
24がスイッチSW1を開き,モータ巻線20への給電
が停止する。
【0013】次に測定開始信号10がONになり,測定
順序制御回路24はスイッチSW1を閉じ,経過時間の
計測を開始するとともに,電圧測定比較回路25に指令
を与え,抵抗R1による電圧V1と予備測定で同回路内
に記憶されている0.632・V 1(V)との比較を開始させ
る。電圧測定比較回路25は,電圧V1が0.632・V 1
(V)に達した時点で時定数測定回路22に指令を与
え,経過時間の計測を終了させ,そのときの時間すなわ
ち時定数τ(s)を演算回路23に出力,記憶させる。
順序制御回路24はスイッチSW1を閉じ,経過時間の
計測を開始するとともに,電圧測定比較回路25に指令
を与え,抵抗R1による電圧V1と予備測定で同回路内
に記憶されている0.632・V 1(V)との比較を開始させ
る。電圧測定比較回路25は,電圧V1が0.632・V 1
(V)に達した時点で時定数測定回路22に指令を与
え,経過時間の計測を終了させ,そのときの時間すなわ
ち時定数τ(s)を演算回路23に出力,記憶させる。
【0014】以上の処理を完了するのに十分な時間が経
過後に,測定開始信号10がOFFとなり,測定順序制
御回路24がスイッチSW1を開き,モータ巻線20へ
の給電が停止する。以上で時定数τの測定が完了したの
で演算回路23は,予め記憶されているモータ巻線20
のインダクタンスLと抵抗R1の抵抗値,ならびにτを
数式2に代入してモータ巻線抵抗値RCを算出し,温度
算出回路6に出力する。以後継続して行う,モータ巻線
温度の算出などの処理については後に説明する。
過後に,測定開始信号10がOFFとなり,測定順序制
御回路24がスイッチSW1を開き,モータ巻線20へ
の給電が停止する。以上で時定数τの測定が完了したの
で演算回路23は,予め記憶されているモータ巻線20
のインダクタンスLと抵抗R1の抵抗値,ならびにτを
数式2に代入してモータ巻線抵抗値RCを算出し,温度
算出回路6に出力する。以後継続して行う,モータ巻線
温度の算出などの処理については後に説明する。
【0015】次に定電圧回路21の出力電圧Vと,この
電圧Vがモータ巻線20の抵抗成分RCと抵抗R2とに
より分圧された電圧V2を測定し,これらからモータ巻
線抵抗値RCを算出する方式について説明する。この方
式では図3に示す回路構成とし,RCの算出精度を向上
するため,定電圧回路21とモータ巻線20とを接続す
る電線は極力太く短くして電線の抵抗値の影響を無視で
きる程度に小さくするほか,切替回路4はON抵抗の小
さい物を使う。また,抵抗R2は高精度かつ温度係数が
小さい物を使う。ここで,V,V2,R2,RC,には
以下の関係がある。 V2=R2/(RC+R2)*V (V)………数式3 数式3を変形すると数式4が得られるので,演算回路2
3は電圧測定回路30で測定したVとV2,ならびに予
め記憶されているR2の抵抗値を数式4に代入してモー
タ巻線抵抗値RCを算出し,温度算出回路6に出力す
る。 RC=R2*V/V2−R2 (Ω)………数式4 なお,定電圧回路21の出力電圧Vを上記のように測定
せず,固定値として演算回路23に記憶しておくことも
できるが,電圧V2を測定する都度にVを測定した方が
RCの算出精度を向上できる。
電圧Vがモータ巻線20の抵抗成分RCと抵抗R2とに
より分圧された電圧V2を測定し,これらからモータ巻
線抵抗値RCを算出する方式について説明する。この方
式では図3に示す回路構成とし,RCの算出精度を向上
するため,定電圧回路21とモータ巻線20とを接続す
る電線は極力太く短くして電線の抵抗値の影響を無視で
きる程度に小さくするほか,切替回路4はON抵抗の小
さい物を使う。また,抵抗R2は高精度かつ温度係数が
小さい物を使う。ここで,V,V2,R2,RC,には
以下の関係がある。 V2=R2/(RC+R2)*V (V)………数式3 数式3を変形すると数式4が得られるので,演算回路2
3は電圧測定回路30で測定したVとV2,ならびに予
め記憶されているR2の抵抗値を数式4に代入してモー
タ巻線抵抗値RCを算出し,温度算出回路6に出力す
る。 RC=R2*V/V2−R2 (Ω)………数式4 なお,定電圧回路21の出力電圧Vを上記のように測定
せず,固定値として演算回路23に記憶しておくことも
できるが,電圧V2を測定する都度にVを測定した方が
RCの算出精度を向上できる。
【0016】以下,電圧VとV2との具体的な測定方法
を説明する。切替回路4が駆動/測定切替信号8により
モータ巻線20への接続を抵抗値算出回路5に切り替え
ると,モータ巻線20には定電圧回路21の出力電圧V
が印加される。このとき予備測定開始信号9がONにな
り,測定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令を
あたえ,定電圧回路21の出力電圧Vを測定し,演算回
路23に出力,記憶させる。以上の処理を完了するのに
十分な時間が経過後に,予備測定開始信号9がOFFと
なり,測定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令
をあたえて待機状態にさせる。次に電圧V2の測定を行
うが,このV2は先述のようにインダクタンスLによる
時定数をともなっているので,切替回路4がモータ巻線
20への接続を抵抗値算出回路5に切り替えてからV2
が定常状態となるに十分な時間が経過後に測定開始信号
10がONとなる。測定開始信号10がONになると測
定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令をあた
え,電圧V2を測定し,演算回路23に出力,記憶させ
る。
を説明する。切替回路4が駆動/測定切替信号8により
モータ巻線20への接続を抵抗値算出回路5に切り替え
ると,モータ巻線20には定電圧回路21の出力電圧V
が印加される。このとき予備測定開始信号9がONにな
り,測定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令を
あたえ,定電圧回路21の出力電圧Vを測定し,演算回
路23に出力,記憶させる。以上の処理を完了するのに
十分な時間が経過後に,予備測定開始信号9がOFFと
なり,測定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令
をあたえて待機状態にさせる。次に電圧V2の測定を行
うが,このV2は先述のようにインダクタンスLによる
時定数をともなっているので,切替回路4がモータ巻線
20への接続を抵抗値算出回路5に切り替えてからV2
が定常状態となるに十分な時間が経過後に測定開始信号
10がONとなる。測定開始信号10がONになると測
定順序制御回路24は電圧測定回路30に指令をあた
え,電圧V2を測定し,演算回路23に出力,記憶させ
る。
【0017】以上の処理を完了するのに十分な時間が経
過後に,測定開始信号10がOFFとなり,測定順序制
御回路24は電圧測定回路30に指令をあたえて待機状
態にさせる。以上で電圧VとV2との測定が完了したの
で演算回路23は,予め記憶されている抵抗R2の抵抗
値,ならびにVとV2を数式4に代入してモータ巻線抵
抗値RCを算出し,温度算出回路6に出力する。
過後に,測定開始信号10がOFFとなり,測定順序制
御回路24は電圧測定回路30に指令をあたえて待機状
態にさせる。以上で電圧VとV2との測定が完了したの
で演算回路23は,予め記憶されている抵抗R2の抵抗
値,ならびにVとV2を数式4に代入してモータ巻線抵
抗値RCを算出し,温度算出回路6に出力する。
【0018】以上でモータ巻線抵抗値RCを算出できた
ので,引き続き行うモータ巻線温度の算出などの処理に
ついて以下に説明する。温度算出回路6は予め記憶され
ているTとR,ならびに入力されたモータ巻線抵抗値R
Cを抵抗法による数式5に代入してモータ巻線温度TC
を算出,これをドア開閉動作制御回路2と温度推定回路
7に出力する。 TC=RC*(234.5+T)/R−234.5 (℃)…数式5 ここで RC モータ巻線抵抗値 TC モータ巻線温度 T 基準温度(一般に室温) R T(℃)のときのモータ巻線抵抗値
ので,引き続き行うモータ巻線温度の算出などの処理に
ついて以下に説明する。温度算出回路6は予め記憶され
ているTとR,ならびに入力されたモータ巻線抵抗値R
Cを抵抗法による数式5に代入してモータ巻線温度TC
を算出,これをドア開閉動作制御回路2と温度推定回路
7に出力する。 TC=RC*(234.5+T)/R−234.5 (℃)…数式5 ここで RC モータ巻線抵抗値 TC モータ巻線温度 T 基準温度(一般に室温) R T(℃)のときのモータ巻線抵抗値
【0019】温度推定回路7にはモータ巻線温度TCと
モータ駆動回路温度TDとの関係が経験値として記憶さ
れており,これによりモータ巻線温度TCからモータ駆
動回路温度TDを推定し,ドア開閉動作制御回路2に出
力する。
モータ駆動回路温度TDとの関係が経験値として記憶さ
れており,これによりモータ巻線温度TCからモータ駆
動回路温度TDを推定し,ドア開閉動作制御回路2に出
力する。
【0020】ドア開閉動作制御回路2は,入力されたモ
ータ巻線温度TC,ならびにモータ駆動回路温度TDの
温度上昇にともないドア最高開閉速度や加速度を強制的
に制限したり,ホールドタイマを延長することにより以
後の温度上昇を低減し,過熱によるドア開閉動作の強制
停止を未然に回避する。また,モータ巻線温度TCとモ
ータ駆動回路温度TDが許容値を越えた場合は強制的に
モータ12を停止,ドアの開閉動作を中断してモータ1
2とモータ駆動回路3の焼損を未然に回避する。一方,
モータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度TDが低下す
るにともない,上記のドア最高開閉速度や加速度の制限
を緩和するとともに,ホールドタイマの延長を減少す
る。また,モータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度T
Dが正常な範囲になった場合は,上記のドア最高開閉速
度や加速度の制限とホールドタイマの延長をやめて通常
動作に復旧する。
ータ巻線温度TC,ならびにモータ駆動回路温度TDの
温度上昇にともないドア最高開閉速度や加速度を強制的
に制限したり,ホールドタイマを延長することにより以
後の温度上昇を低減し,過熱によるドア開閉動作の強制
停止を未然に回避する。また,モータ巻線温度TCとモ
ータ駆動回路温度TDが許容値を越えた場合は強制的に
モータ12を停止,ドアの開閉動作を中断してモータ1
2とモータ駆動回路3の焼損を未然に回避する。一方,
モータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度TDが低下す
るにともない,上記のドア最高開閉速度や加速度の制限
を緩和するとともに,ホールドタイマの延長を減少す
る。また,モータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度T
Dが正常な範囲になった場合は,上記のドア最高開閉速
度や加速度の制限とホールドタイマの延長をやめて通常
動作に復旧する。
【0021】さらに,ドア開閉動作制御回路2は入力さ
れたモータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度TDによ
り,これらの温度が正常,過熱検出,許容温度超過の状
態別にアラーム信号11を外部に通報してユーザの注意
を喚起する。
れたモータ巻線温度TCとモータ駆動回路温度TDによ
り,これらの温度が正常,過熱検出,許容温度超過の状
態別にアラーム信号11を外部に通報してユーザの注意
を喚起する。
【0022】
【発明の効果】モータやモータ駆動回路にサーマルプロ
テクタ等の特別なセンサを使わずにモータやモータ駆動
回路の過熱防止機能を実現できるので,コストやスペー
ス面で有利,かつ配線の手間も低減できる。また,モー
タやモータ駆動回路の温度上昇にともないドアの最高開
閉速度や加速度を強制的に制限したり,ホールドタイマ
を強制的に延長することにより以後の温度上昇を低減
し,過熱によるドア開閉動作の強制停止を未然に回避,
開閉動作の続行を確保することができる。また,モータ
やモータ駆動回路の温度が許容値を超えた場合には強制
的にモータを停止,ドアの開閉動作を中断してモータと
モータ駆動回路の焼損を未然に回避することができる。
さらに,モータとモータ駆動回路の過熱異常を外部に通
報できるので,ユーザの注意を喚起し,過熱時にはドア
を開放停止させるなどの過熱防止策をユーザに促した
り,保守業者への点検依頼を促すなどして,重大な故障
を未然に回避することができる。
テクタ等の特別なセンサを使わずにモータやモータ駆動
回路の過熱防止機能を実現できるので,コストやスペー
ス面で有利,かつ配線の手間も低減できる。また,モー
タやモータ駆動回路の温度上昇にともないドアの最高開
閉速度や加速度を強制的に制限したり,ホールドタイマ
を強制的に延長することにより以後の温度上昇を低減
し,過熱によるドア開閉動作の強制停止を未然に回避,
開閉動作の続行を確保することができる。また,モータ
やモータ駆動回路の温度が許容値を超えた場合には強制
的にモータを停止,ドアの開閉動作を中断してモータと
モータ駆動回路の焼損を未然に回避することができる。
さらに,モータとモータ駆動回路の過熱異常を外部に通
報できるので,ユーザの注意を喚起し,過熱時にはドア
を開放停止させるなどの過熱防止策をユーザに促した
り,保守業者への点検依頼を促すなどして,重大な故障
を未然に回避することができる。
【図1】図1は本発明に係わる自動ドアの開閉制御装置
の構成説明図である。
の構成説明図である。
【図2】図2は本発明に係わる時定数検出式のモータ巻
線抵抗値算出回路の構成説明図である。
線抵抗値算出回路の構成説明図である。
【図3】図3は本発明に係わる電圧検出式のモータ巻線
抵抗値算出回路の構成説明図である。
抵抗値算出回路の構成説明図である。
【図4】図4はモータ巻線のインダクタンスによる時定
数τとV1との関係の説明図である。
数τとV1との関係の説明図である。
【図5】図5は従来の自動ドアの開閉制御装置の構成説
明図である。
明図である。
【図6】図6は従来の自動ドアの開閉制御装置の構成説
明図である。
明図である。
【図7】図7は従来の自動ドアの開閉制御装置の構成説
明図である。
明図である。
1 自動ドアコントローラ 2 ドア開閉動作制御回路 3 モータ駆動回路 4 切替回路 5 抵抗値算出回路 6 温度算出回路 7 温度推定回路 8 駆動/測定切替信号 9 予備測定開始信号 10 測定開始信号 11 アラーム信号 12 モータ 20 モータ巻線 21 定電圧回路 22 時定数測定回路 23 演算回路 24 測定順序制御回路 25 電圧測定比較回路 30 電圧測定回路 100 サーマルプロテクタ 101 過熱検出信号 V 定電圧回路出力電圧 V1 電圧 V2 電圧 RC モータ巻線抵抗値 R1 抵抗 R2 抵抗 L モータ巻線インダクタンス SW1 スイッチ TC モータ巻線温度 TD モータ駆動回路温度
Claims (3)
- 【請求項1】モータを駆動源とし,該モータの駆動回路
と制御回路等から構成され,温度センサを使わずにモー
タ巻線の温度を定期的に測定する手段と,モータ駆動回
路の温度を推定する手段と,ドアの運転パターンを制御
する手段と,温度上昇アラーム信号出力手段を具備した
ことを特徴とする自動ドア開閉制御装置。 - 【請求項2】請求項1において,測定したモータ巻線の
温度,ならびに推定したモータ駆動回路の温度の上昇に
ともない,ドアの最高開閉速度や加速度を制限したり,
一般にホールドタイマと呼ばれる開動作を終了した後に
閉動作を開始するまでの待ち合わせ時間を延長すること
と,モータ巻線とモータ駆動回路の温度が許容値を越え
た場合は強制的にモータを停止してドアの開閉動作を中
断することと,モータ巻線とモータ駆動回路の温度が低
下するにともない,上記の最高速度と加速度の制限の緩
和とホールドタイマの延長を減少することと,モータ巻
線とモータ駆動回路の温度が正常な範囲になった場合
は,上記の最高速度と加速度の制限とホールドタイマの
延長をやめて通常動作に復旧することにより,ドアの運
転パターンを制御する手段を具備したことを特徴とする
自動ドア開閉制御装置。 - 【請求項3】請求項1において,測定したモータ巻線の
温度,ならびに推定したモータ駆動回路の温度が正常な
範囲内の場合と,正常な範囲を超えた場合と,許容値を
超えた場合とではそれぞれ異なる信号を出力する温度上
昇アラーム信号出力手段を具備したことを特徴とする自
動ドア開閉制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066064A JP2001254570A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 自動ドアの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066064A JP2001254570A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 自動ドアの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254570A true JP2001254570A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18585493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000066064A Pending JP2001254570A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 自動ドアの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001254570A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007014057A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Asmo Co Ltd | モータ制御装置 |
JP2008503811A (ja) * | 2004-06-22 | 2008-02-07 | ボッシュ レックスロート アクチエンゲゼルシャフト | インテリジェント駆動装置 |
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-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066064A patent/JP2001254570A/ja active Pending
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