JPH11341850A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH11341850A
JPH11341850A JP10149101A JP14910198A JPH11341850A JP H11341850 A JPH11341850 A JP H11341850A JP 10149101 A JP10149101 A JP 10149101A JP 14910198 A JP14910198 A JP 14910198A JP H11341850 A JPH11341850 A JP H11341850A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの破損を確実に防止しつつモータの運転
が即座に停止してしまう不都合を回避し得るモータ制御
装置を得る。 【解決手段】モータ1の供給電流を電流センサ12,1
3で検出してCPU4に取り込むことにより、モータ1
の検出温度を得る。RAM6には第1乃至第3の各温度
設定スイッチ27〜29で設定された第1乃至第3の各
基準温度が記憶されている。そして、検出温度が第1基
準温度を越えたとき、サイクルタイム設定スイッチ30
で設定された標準サイクルタイムよりも長い設定サイク
ルタイムでモータ1を駆動させることにより発熱量を低
下させる。一方、それよりも高い第2基準温度を越えた
ときはモータ1を停止させる。更に、第2基準温度より
も低い第3基準温度を下回ったとき、モータ1のサイク
ルタイムを標準サイクルタイムに戻す。これにより、多
少の過熱ではモータ1が停止することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてモータの
過熱保護を行う場合に好適なモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータは長期の使用や過負荷などの各種
要因により過熱する場合がある。この過熱によってモー
タが焼損する等の不都合があるため、モータの過熱保護
を行う必要がある。
【0003】従来では、上記過熱保護のために、モータ
の発熱状態を直接的に或いは間接的に検出し、その検出
温度がモータ毎に定められている許容温度(モータの焼
損を回避するために設定されている限界温度)を越えた
場合にはモータを停止させるとともに、警報を発するも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにモータの検出温度が許容温度以上となったときに
モータを停止させるものでは、そのモータを用いた作業
現場においては作業停止という事態が発生し、円滑な作
業の流れを乱してしまう不都合がある。
【0005】特に、モータを所定のサイクルタイムで間
欠駆動しながらモータ周囲の装置と協動してワークに加
工を施す製造現場では、ワークの製作不良やそれに伴う
不良品廃棄という生産効率上の無駄が生じるおそれがあ
る。
【0006】又、警報が発せられた時点では既にモータ
が停止しているため、その後に作業者がモータの過熱の
要因を検討することになってしまい、モータ停止時間が
必要以上に長くなって、更なる作業効率、生産効率の低
下を招く。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、特にモータを所定のサイクルタイムで間欠駆動
させる場合において、モータの破損を確実に防止しつつ
モータの運転が即座に停止してしまう不都合を回避し得
るモータ制御装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の課
題を解決するために、請求項1に係る発明では、モータ
を予め定めた標準サイクルタイムで間欠駆動させるモー
タ制御装置において、モータの発熱温度を検出する温度
検出手段と、その温度検出手段により検出された検出温
度が第1基準温度を越えたとき、モータのサイクルタイ
ムを標準サイクルタイムよりも長い設定サイクルタイム
に切換える第1の制御手段と、前記温度検出手段により
検出された検出温度が第1基準温度よりも高いモータ許
容温度である第2基準温度を越えたとき、モータを停止
させる第2の制御手段と、モータが第1の制御手段によ
って設定サイクルタイムで駆動されている場合に、前記
温度検出手段により検出された検出温度が第1基準温度
よりも低く設定した第3基準温度を下回ったとき、モー
タのサイクルタイムを標準サイクルタイムに戻す第3の
制御手段とを備えた。
【0009】この手段により、モータは通常時は予め定
めた標準サイクルタイムで間欠駆動され、その間、温度
検出手段によりモータの発熱温度が検出され続ける。そ
して、検出された温度が、モータ許容温度である第2基
準温度よりも低い第1基準温度を越えると、第1の制御
手段によりサイクルタイムを標準サイクルタイムよりも
長い設定サイクルタイムに切換えられる。なお、サイク
ルタイムを長くするには、例えば間欠駆動の各サイクル
間の停止時間を長くしたり、モータの回転速度を遅くす
ればよい。ここで、設定サイクルタイムとしてもなおモ
ータの発熱温度が上昇し、第2基準温度を越えた場合に
は、第2の制御手段によりモータが停止される。一方、
設定サイクルタイムとしたことでモータの発熱温度が低
下し、第3基準温度を下回った場合には、第3の制御手
段によりモータのサイクルタイムが設定サイクルタイム
から標準サイクルタイムに戻される。
【0010】モータの長期の使用などで一時的に発熱温
度が上昇することはよくみられるが、この場合、第1の
制御手段を備えていることで即座にモータが停止される
ことがないため、モータを用いた作業現場において即座
に作業停止してしまうことを防止することができ、円滑
な作業の流れを確保することができる。
【0011】又、モータの発熱が一時的な要因ではな
く、そのままモータを駆動しつづけると同モータが破損
してしまうような事態を招きそうな場合には、第2の制
御手段を備えていることで、モータの破損を回避するこ
とができる。従って、作業者はこのモータ停止時にモー
タの異常な発熱の要因を取り除くことができる。
【0012】更に、第1の制御手段にて長い設定サイク
ルタイムでモータを駆動しつづけることは作業効率上好
ましくないが、第3の制御手段を備えていることで、モ
ータの過熱状態が解消した場合には標準サイクルタイム
に戻してモータを駆動させることができる。従って、モ
ータ保護と作業効率の両立を図ることができる。
【0013】又、モータのサイクルタイムを通常時の標
準サイクルタイムに戻す条件である第3基準温度を第1
基準温度よりも低く設定したため、モータの発熱温度が
第1基準温度前後にある場合においてサイクルタイムが
短い周期で長くなったり短くなったりする不都合も解消
できる。
【0014】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明の手段に加え、温度検出手段により検出された検出
温度が第1基準温度を越えたとき、外部にそれを知らせ
るべく警報出力を行う警報手段を備えた。
【0015】この手段により、通常時よりもサイクルタ
イムを長くして運転していることが作業者に報知され、
モータが停止される前に、発熱の原因を探る等の対処を
行うことができる。その結果、全体としての作業効率の
低下を防ぐことができる。
【0016】請求項3に係る発明では、請求項2に係る
発明の手段に加え、温度検出手段により検出された検出
温度が第3基準温度よりも小さくなったとき、警報手段
からの警報出力を停止させるようにした。
【0017】この手段により、通常時のサイクルタイム
での運転に復帰したことを作業者が理解できる。請求項
4に係る発明では、請求項1に係る発明の手段に加え、
各基準温度のうち少なくとも第1基準温度と第3基準温
度とを調節設定可能な基準温度設定手段を備えた。
【0018】この手段により、モータの使用環境や作業
現場の状況に応じて、サイクルタイムを長くしたり戻し
たりする温度を調節することができる。請求項5に係る
発明では、請求項1に係る発明の手段に加え、設定サイ
クルタイムを調節設定可能なサイクルタイム設定手段を
備えた。
【0019】この手段により、設定サイクルタイムを長
くなる方向へ調節すればモータの過熱状態を即座に解消
することができ、設定サイクルタイムを通常時の標準サ
イクルタイムよりも短くならない範囲で短くする方向へ
調節すれば作業効率の低下を抑えつつモータの過熱状態
を解消することができる。従って、請求項5に係る発明
では、モータの使用環境等を考慮しつつ最適な設定サイ
クルタイムを選択することができるという利点がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図1〜図3に
基づいて説明する。まず、図1に示したモータ1を駆動
制御するためのモータ制御回路を中心としたブロック回
路図に基づいて回路構成を説明する。
【0021】モータ1は本実施の形態では三相誘導モー
タにより構成されている。モータ1にはレゾルバ2が接
続されている。レゾルバ2はモータ1の回転数を検出し
回転検出信号であるレゾルバ信号を出力するものであ
り、回転検出手段としての機能を有する。レゾルバ2に
はR/Dコンバータ3が接続されている。R/Dコンバ
ータ3はレゾルバ2からのレゾルバ信号をデジタル信号
に変換する変換手段としての機能を有する。R/Dコン
バータ3には第1乃至第3の各制御手段を構成するCP
U4が接続され、CPU4にはR/Dコンバータ3から
の回転検出信号であるデジタル信号が入力される。
【0022】CPU4には、モータ1を所定の標準サイ
クルタイムで間欠駆動させるための制御プログラム等を
記憶した記憶手段としてのROM5と、各種情報を一時
的に記憶する記憶手段としてのRAM6とがそれぞれ接
続されている。RAM6には、レゾルバ2からCPU4
に入力されたモータ1の回転数が記憶される。
【0023】CPU4には電流制御回路7が接続され、
CPU4から出力される電流指令信号が電流制御回路7
に入力される。電流制御回路7の出力側にはインバータ
回路8が接続されている。インバータ回路8の出力側に
接続された各電流供給線9,10,11にはモータ1が
接続されている。U相電流供給線9及びV相電流供給線
10には、それぞれ電流センサ12,13が配設されて
いる。U相電流供給線9に対応して配設された電流セン
サ12はモータ1のU相電流レベルを検出してこれに対
応するU相電流信号を信号線14に出力する。又、V相
電流供給線10に対応して配設された電流センサ13は
モータ1のV相電流レベルを検出してこれに対応するV
相電流信号を信号線15に出力する。
【0024】両信号線14,15は電流制御回路5に接
続され、U相電流信号及びV相電流信号を電流制御回路
7に出力する。両信号線14,15には分岐信号線1
6,17がそれぞれ接続され、両分岐信号線16,17
はW相電流変換器18の入力側に接続されている。W相
電流変換器18はU相電流信号とV相電流信号とからW
相電流レベルを換算しW相電流信号を出力する。W相電
流変換器18の出力側に接続された信号線19は、電流
制御回路7に接続され、W相電流信号を電流制御回路7
に出力する。
【0025】各信号線14,15,19は、更にそれぞ
れダイオード20を介して共通の加算器21に接続さ
れ、各相の電流信号を半波整流した後に加算される。加
算器21にはA/Dコンバータ22を介してCPU4に
接続され、その加算されて得られた総電流信号に対応す
るデジタル信号をCPU4に出力する。
【0026】CPU4は総電流信号に対応するデジタル
信号に基づいてモータ1の検出温度Dを演算し、この検
出温度DをRAM6に記憶させる。従って、両電流セン
サ12,13はモータ1の発熱温度を間接的に検出する
温度検出手段としての機能を有する。
【0027】電流制御回路7は、CPU4から出力され
るモータ1を所定のサイクルタイムで間欠駆動するため
の電流指令信号と、実際にモータ1に流れた電流値に係
る各信号(U相電流信号、V相電流信号及びW相電流信
号)とを入力し、モータ1に実際に流れる電流が電流指
令信号に合致するようにインバータ回路6に制御信号を
出力する。そして、インバータ回路6は電流制御回路5
からの制御信号に応じて各電流供給線7,8,9に供給
する電流を調節し、モータ1をCPU4からの電流指令
信号に合致するように間欠駆動させる。
【0028】CPU4には、入出力インターフェイス2
3を介して、シーケンサ24が接続されている。シーケ
ンサ24はモータ1の間欠駆動と同期して周辺機器を駆
動させるものであり、CPU4からシーケンサ24へシ
ーケンサ制御信号が出力される。なお、シーケンサ24
からCPU4へは周辺機器の検出信号等が出力される。
【0029】CPU4には、入出力インターフェイス2
1を介して、警報器25、起動スイッチ26、第1温度
設定スイッチ27、第2温度設定スイッチ28、第3温
度設定スイッチ29及びサイクルタイム設定スイッチ3
0が、それぞれ接続されている。
【0030】警報器25はCPU4からのアラーム信号
に基づいて外部の作業者に所定の状況を伝達するための
警報動作を行う一方、CPU4からのアラームリセット
信号に基づいて警報動作を停止するものであり、警報手
段として機能する。起動スイッチ26は作業者によりオ
ンオフ操作される切換スイッチであり、その切換状態に
応じてオン信号又はオフ信号をCPU4に出力する。
【0031】第1温度設定スイッチ27は作業者により
第1基準温度d1を任意に調節するために操作される可
変ボリュームであり、その調節状態に応じて第1基準温
度d1に係る信号をCPU4に出力する。従って、第1
温度設定スイッチ27は温度設定手段として機能する。
第1温度設定スイッチ27により設定された第1基準温
度d1はRAM6に記憶される。
【0032】第2温度設定スイッチ28は作業者により
第2基準温度d2を任意に調節するために操作される可
変ボリュームであり、その調節状態に応じて第2基準温
度d2に係る信号をCPU4に出力する。従って、第2
温度設定スイッチ28は温度設定手段として機能する。
第2温度設定スイッチ28により設定された第2基準温
度d2はRAM6に記憶される。
【0033】第3温度設定スイッチ29は作業者により
第3基準温度d3を任意に調節するために操作される可
変ボリュームであり、その調節状態に応じて第3基準温
度d3に係る信号をCPU4に出力する。従って、第3
温度設定スイッチ29は温度設定手段として機能する。
第3温度設定スイッチ29により設定された第3基準温
度d3はRAM6に記憶される。
【0034】ここで、第1基準温度d1、第2基準温度
d2及び第3基準温度d3について説明すると、第2基
準温度d2はモータ1の許容温度であり、検出温度Dが
第2基準温度d2を越えるとモータ1が焼損する虞れが
あるとされる限界温度である。従って、第2基準温度d
2はモータ1の種類や大きさによって予め判るものであ
る。第1基準温度d1は第2基準温度d2よりも低い値
に設定されるものであり、モータ1の通常の運転時には
検出温度Dが第1基準温度d1を越えないように設定さ
れており、モータ1の長期の使用等の要因によって検出
温度Dが第1基準温度d1を一時的に越える可能性のあ
る値となっている。第1基準温度d1はモータ1のサイ
クルタイムを切換える基準となる。第3基準温度d3は
第1基準温度d1よりも更に低い値に設定されるもので
あり、モータ1の過熱状態が充分に回避されたことを判
別するために使用されるものである。
【0035】サイクルタイム設定スイッチ30は作業者
によりモータ1の設定サイクルタイムを任意に調節する
ために操作される可変ボリュームであり、その調節状態
に応じて設定サイクルタイムに係る信号をCPU4に出
力する。従って、サイクルタイム設定スイッチ30はサ
イクルタイム設定手段として機能する。このサイクルタ
イム設定スイッチ30の調節によって、モータ1の回転
速度を通常時よりも遅い所定の値に調節し得るようにな
っている。サイクルタイム設定スイッチ30により設定
された設定サイクルタイムはRAM6に記憶される。そ
して、CPU4はモータの発熱状態に応じて標準サイク
ルタイムに応じた電流指令信号と設定サイクルタイムに
応じた電流指令信号とのいずれかを選択する。
【0036】次に、以上のように構成されたモータ制御
回路の作用について図2のグラフ図及び図3のフローチ
ャート図に基づいて説明する。なお、各ステップにおい
て括弧内に記載した手段は、CPU4が有する機能実現
手段である。
【0037】さて、モータ1を含む作業現場において作
業開始されると、ステップ1(モータ1を標準サイクル
タイムで駆動させる駆動制御手段として機能するステッ
プ)において、モータ1はCPU4からの電流指令信号
に基づいて標準サイクルタイムで間欠駆動される。併せ
てCPU4からシーケンサ24へのシーケンサ制御信号
に基づいて、周辺装置がモータ1に同期して駆動され
る。
【0038】そして、ステップ2(検出温度Dと第1基
準温度d1との比較手段として機能するステップ)にお
いて、検出温度Dと第1基準温度d1とを比較し、検出
温度Dが第1基準温度d1を越えない限り、標準サイク
ルタイムにて通常の作業を行わせる。即ち、図2におい
て時間t1までは標準サイクルタイムで運転されること
になる。
【0039】図2において時間t1では検出温度Dが第
1基準温度d1と一致する。従って、時間t1を過ぎた
ところで、ステップ2において検出温度Dが第1基準温
度d1を越えたと判別される。すると、ステップ3(警
報器25を動作させるための警報制御手段として機能す
るステップ)において、CPU4は警報器25にアラー
ム信号を出力し、警報器25に警報動作を行わせる。そ
の後、ステップ4(モータ1を設定サイクルタイムで駆
動させる駆動制御手段として機能するステップ)におい
て、CPU4はモータ1を設定サイクルタイムで間欠駆
動させる。併せてCPU4からシーケンサ24へのシー
ケンサ制御信号に基づいて、周辺装置がモータ1に同期
して駆動される。
【0040】その後、ステップ5(検出温度Dと第2基
準温度d2との比較手段として機能するステップ)にお
いて、検出温度Dと第2基準温度d2とを比較する。図
2において時間t1から時間t2までの間は検出温度D
が第2基準温度d2を越えることはないため、ステップ
5での判断はNOとなる。
【0041】ここで、検出温度Dが第2基準温度d2を
越えていないと判断すると、ステップ6(検出温度Dと
第3基準温度d3との比較手段として機能するステッ
プ)において、検出温度Dと第3基準温度d3とを比較
する。そして、検出温度Dが第3基準温度d3よりも小
さくなるのを待って、ステップ7に移行する。図2では
時間t2の時点でステップ7に移行する。
【0042】ステップ7(警報器25を動作停止させる
ための警報制御手段として機能するステップ)では、C
PU4は警報器25にアラームリセット信号を出力し、
警報器25の警報動作を停止させる。その後、ステップ
1に戻ってモータ1を標準サイクルタイムで間欠駆動さ
せる。
【0043】一方、図2において時間t3において検出
温度Dが第1基準温度d1を越えたことを受けてステッ
プ3で設定サイクルタイムに切換えたにもかかわらず、
どんどん検出温度Dが上昇すると、やがて図2において
時間t4に示すように検出温度Dが第2基準温度d2に
達する。すると、ステップ5において、検出温度Dが第
2基準温度d2を越えたと判断し、ステップ8に移行す
る。
【0044】ステップ8(モータ1を停止させる停止制
御手段として機能するステップ)では、ステップ5にお
いてモータ1が許容温度である第2基準温度d2を越え
たと判断されたことを受けて、モータ1を保護すべく即
座にモータ1を停止させる。このモータ1の停止により
モータ1は自然冷却される。又、このモータ1の停止状
態において作業者はモータ1が異常過熱した要因を探
し、その要因を取り除くことができる。
【0045】そして、ステップ9(検出温度Dと第3基
準温度d3との比較手段として機能するステップ)で
は、検出温度Dと第3基準温度d3とを比較する。ここ
ではモータ1が停止されたままであるため、自然冷却さ
れてやがて検出温度Dが第3基準温度d3を下回る。図
2では時間t5において検出温度Dが第3基準温度d3
を下回り、この時点でステップ11に移行する。
【0046】続いて、ステップ10(警報器25を動作
停止させるための警報制御手段として機能するステッ
プ)では、CPU4は警報器25にアラームリセット信
号を出力し、警報器25の警報動作を停止させる。
【0047】その警告動作の停止後に、ステップ11
(起動スイッチ26が操作されたか否かを判断する判断
手段として機能するステップ)において作業者が起動ス
イッチ26を操作するのを待ってステップ1に戻り、モ
ータ1を標準サイクルタイムで間欠駆動させる。
【0048】従って、本実施形態において得られる代表
的な効果は次のとおりである。 (1)モータ1の長期の使用などで一時的に発熱温度が
上昇することはよくみられるが、この場合、検出温度D
が第1基準温度d1を越えると設定サイクルタイムでモ
ータ1が駆動されて温度上昇を抑えることができる。そ
の結果、即座にモータ1が停止されることがないため、
モータ1を用いた作業現場において即座に作業停止して
しまうことを防止することができ、円滑な作業の流れを
確保することができる。特に、ワークを加工する製造工
程ではワークの加工不良を防止することができ、不良品
破棄という事態も回避し得る。
【0049】(2)モータ1の発熱が一時的な要因では
なく、そのままモータ1を駆動しつづけると同モータ1
が破損してしまうような事態を招きそうな場合には、検
出温度Dがモータ許容温度である第2基準温度d2を越
えたことを条件としてモータ1即刻停止させることがで
きる。その結果、モータ1の破損を回避することができ
る。又、このモータ1の停止時に作業者は異常な発熱の
要因を取り除くことができる。
【0050】(3)一旦サイクルタイムを通常時の標準
サイクルタイムよりも長い設定サイクルタイムに切換え
た後、その状態のままモータ1を駆動しつづけることは
作業効率上好ましくないが、検出温度Dが第3基準温度
d3よりも下回った場合、即ちモータ1の過熱状態が充
分に解消した場合には通常時の標準サイクルタイムに復
帰するため、モータ1の保護と作業効率の両立を図るこ
とができる。
【0051】(4)モータ1のサイクルタイムを標準サ
イクルタイムに戻す条件である第3基準温度d3を第1
基準温度d1よりも低く設定したため、モータ1の発熱
温度が第1基準温度d1前後にある場合においてサイク
ルタイムが短い周期で長くなったり短くなったりする不
都合も解消できる。
【0052】(5)警報器25を設けて、検出温度Dが
第1基準温度d1よりも高くなった場合には警報を行う
ようにした。従って、通常時よりもサイクルタイムを長
くして運転していることが作業者に報知され、モータ1
が停止される前に、過熱の要因を探る等の対処を行うこ
とができる。その結果、全体としての作業効率の低下を
防ぐことができる。
【0053】(6)警報器25は、検出温度Dが第3基
準温度d3を下回ったとき、警報解除されるようになっ
ている。従って、通常時の標準サイクルタイムでの運転
に復帰したことを作業者が容易に理解できる。
【0054】(7)第1基準温度d1乃至第3基準温度
d3をそれぞれ第1温度設定スイッチ27乃至第3温度
設定スイッチ29により調節設定し得るようにした。そ
の結果、モータ1の使用環境や作業現場の状況に応じ
て、サイクルタイムを長くしたり戻したりする基準とな
る温度を適宜調節することができる。
【0055】(8)モータ1過熱時の設定サイクルタイ
ムをサイクルタイム設定スイッチ30により調節設定し
得るようにした。従って、設定サイクルタイムを長くな
る方向へ調節すればモータ1の過熱状態を即座に解消す
ることができ、設定サイクルタイムを通常時のサイクル
タイムよりも短くならない範囲で短くする方向へ調節す
れば作業効率の低下を抑えつつモータ1の過熱状態を解
消することができる。その結果、モータ1の使用環境等
を考慮しつつ最適な設定サイクルタイムを選択すること
ができるという利点がある。
【0056】(9)モータ1のサイクルタイムの変更時
には、CPU4からのシーケンサ制御信号によってシー
ケンサ24をモータ1と同期させるようにした。その結
果、モータ1のサイクルタイムが変更されても、モータ
1に関連して動作している周辺機器を確実に同期させる
ことができる。
【0057】(10)モータ1をCPU4の電流指令信
号に応じて駆動させるために設けた電流センサ12,1
3を、モータ1の温度検出の手段として兼用させたた
め、回路構成を簡略化し得る。
【0058】(11)以上からモータ1の許容負荷に余
裕をもたせなくとも突然停止してしまうおそれがないた
め、モータ1の選定としては許容負荷ぎりぎりでの使用
も可能となる。
【0059】以上の実施形態の他、次のような別の実施
形態とすることも可能である。 ・モータ1として三相タイプに限らず二相タイプ或いは
四相以上のタイプのモータで実施してもよい。又、モー
タ1としてはDDモータ、ブラシレスモータ、ACモー
タ等の他のタイプのモータに具体化して実施してもよ
い。
【0060】・温度検知は、直接か間接かを問わない。
従って、サーミスタ等の温度検知素子をモータの発熱部
位(例えば巻線)の近傍に配置して直接温度検知を行っ
てもよい。
【0061】・モータ1の停止後、起動スイッチ26に
よる再起動操作を不要とし、温度のみを条件としてもよ
い。即ち、図3のフローチャートにおいてステップ11
を省略してもよい。この場合、作業者は過熱原因を取り
除くのみでよいため、モータ1の起動のための操作が完
全に不要となる。
【0062】・サイクルタイムを長くするために、モー
タ1の回転速度を遅くする以外に、例えば各サイクル間
でのモータ1の停止時間を長くするようにしてもよい。
この場合も、前記サイクルタイム設定スイッチ30によ
って停止時間を調節するように構成することができる。
【0063】・モータ1の回転検出は、レゾルバ2以外
にもロータリエンコーダ等の他の回転検出手段により行
ってもよい。 ・第1基準温度d1、第2基準温度d2、第3基準温度
d3及び設定サイクルタイムの少なくとも一つを予めR
AM6等の記憶手段に記憶させておき、それに対応する
第1温度設定スイッチ27、第2温度設定スイッチ2
8、第3温度設定スイッチ29及びサイクルタイム設定
スイッチ30を省略してもよい。
【0064】以上の各実施形態から把握される請求項以
外の特徴的手段を以下に列挙する。なお、括弧内は実施
形態において対応する構成を示している。 (1)モータのサイクルタイムの切換え時には、外部シ
ーケンサ(シーケンサ24)をモータと同期させるべく
シーケンサ制御信号を出力する出力手段(CPU4)を
備えた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモータ
制御装置。この手段によれば、モータのサイクルタイム
が変更されても、モータに関連して動作している周辺機
器を確実に同期させることができる。
【0065】(2)設定サイクルタイムは、通常時の標
準サイクルタイムと比べてモータの回転速度を遅くした
ものである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のモ
ータ制御装置。
【0066】(3)設定サイクルタイムは、通常時の標
準サイクルタイムと比べて各サイクル間の停止時間を延
ばすことによってなされる請求項1乃至請求項5のいず
れかに記載のモータ制御装置。
【0067】(4)温度検出手段はモータに流れる電流
を検出することにより間接的に温度検出を行う電流検出
手段(電流センサ12,13)である請求項1記載のモ
ータ制御装置。この手段によれば、モータの回転制御の
際に用いる電流検出手段を温度検出に兼用させることが
でき、回路構成を簡略化し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータ及びモータ制御装置のブロック回路図。
【図2】モータの発熱温度の時間的変化を示すグラフ
図。
【図3】モータ制御のフローチャート図。
【符号の説明】
1…モータ、4…第1,第2及び第3の制御手段として
のCPU、5,6…記憶手段としてのROM及びRA
M、12,13…温度検出手段としての電流センサ、2
5…警報手段としての警報器、27,28,29…基準
温度設定手段としての第1,第2及び第3の各温度設定
スイッチ、30…サイクルタイム設定手段としてのサイ
クルタイム設定スイッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを予め定めた標準サイクルタイム
    で間欠駆動させるモータ制御装置において、 モータの発熱温度を検出する温度検出手段と、 その温度検出手段により検出された検出温度が第1基準
    温度を越えたとき、モータのサイクルタイムを標準サイ
    クルタイムよりも長い設定サイクルタイムに切換える第
    1の制御手段と、 前記温度検出手段により検出された検出温度が第1基準
    温度よりも高いモータ許容温度である第2基準温度を越
    えたとき、モータを停止させる第2の制御手段と、 モータが第1の制御手段によって設定サイクルタイムで
    駆動されている場合に、前記温度検出手段により検出さ
    れた検出温度が第1基準温度よりも低く設定した第3基
    準温度を下回ったとき、モータのサイクルタイムを標準
    サイクルタイムに戻す第3の制御手段とを備えたモータ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 温度検出手段により検出された検出温度
    が第1基準温度を越えたとき、外部にそれを知らせるべ
    く警報出力を行う警報手段を備えた請求項1記載のモー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 温度検出手段により検出された検出温度
    が第3基準温度よりも小さくなったとき、警報手段から
    の警報出力を停止させる請求項2記載のモータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 各基準温度のうち少なくとも第1基準温
    度と第3基準温度とを調節設定可能な基準温度設定手段
    を備えた請求項1記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 設定サイクルタイムを調節設定可能なサ
    イクルタイム設定手段を備えた請求項1記載のモータ制
    御装置。
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