JP2003235268A - インバータ - Google Patents

インバータ

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JP2003235268A
JP2003235268A JP2002029701A JP2002029701A JP2003235268A JP 2003235268 A JP2003235268 A JP 2003235268A JP 2002029701 A JP2002029701 A JP 2002029701A JP 2002029701 A JP2002029701 A JP 2002029701A JP 2003235268 A JP2003235268 A JP 2003235268A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子と電流検出用抵抗の温度セ
ンサとを同じ空間に収容した場合であっても、負荷に供
給する電流検出の精度を向上させる。 【解決手段】 モータ3に駆動電流を供給するスイッチ
ング素子部23、スイッチング素子部23とモータ3と
の間に設けられたシャント抵抗26、ヒートシンク21
の温度を検出するヒートシンク温度センサ30をヒート
シンク21上に設けて収容してなる。モータ3を駆動す
るに際して、モータ3に要求される駆動量に応じたシャ
ント抵抗26の損失、ヒートシンク温度センサ30とシ
ャント抵抗26との熱抵抗に基づいてシャント抵抗26
の温度上昇分を演算してヒートシンク温度に加算してシ
ャント抵抗温度を推定する。そして、推定したシャント
抵抗温度に基づいてシャント抵抗26の抵抗値を補正し
てモータ3に供給する駆動電流を求める。これにより、
駆動電流をモータ3に供給するようにスイッチング素子
部23を駆動して駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモータ等の
負荷に電流を供給するインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】内部に流れる電流を検出する従来の電流
検出装置としては、電流検出用抵抗(シャント抵抗)に
流れる電流値を検出するものが、例えば特開平5−30
800号公報や特開平6−275227号公報や、実開
平6−31304号公報などにて知られている。
【0003】シャント抵抗は、一般的に温度依存性を有
するために、近傍に温度センサが設けられる。そして、
温度センサにより検出された温度に基づいてシャント抵
抗の抵抗値を補正して、電流検出値の精度を向上させる
処理を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の電流
検出装置をモータ等の負荷に電流を供給するインバータ
に使用した場合、組付けの容易性等の理由から、インバ
ータを構成するスイッチング素子と、シャント抵抗及び
温度センサとを一つのパッケージ内に内装することが提
案されている。そして、一つのパッケージ内に内装した
温度センサを用いて電流検出装置によりスイッチング素
子からモータに供給する電流を検出しながら、適正な電
流をモータに供給する制御をしていた。
【0005】この場合には、各スイッチング素子の動作
によって発生する熱は、温度センサにより検出され、モ
ータに供給している電流を正確に検出するのに影響を及
ぼす。従って、この発熱による影響を低減するために
は、スイッチング素子と温度センサとをできる限り離し
て配置すると共に、シャント抵抗と温度センサとを近づ
けて配置することが望ましい。
【0006】このように一つのパッケージ内に電流検出
装置とインバータとを内装すると、上述の配置上の制限
により、パッケージ内における配置の自由度が低くなっ
てしまう。
【0007】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
提案されたものであり、スイッチング素子と電流検出用
抵抗の温度センサとを同じ空間に収容した場合であって
も、負荷に供給する電流検出の精度を向上させることが
できるインバータを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインバー
タでは、負荷を駆動するための駆動電流を供給する電流
供給用スイッチング素子と、上記電流供給用スイッチン
グ素子と上記負荷との間に設けられ上記電流供給用スイ
ッチング素子から上記負荷に供給する駆動電流を検出す
るための電流検出用抵抗と、上記放熱用部材の温度を検
出する温度検出手段とを、内部の熱を放出する放熱用部
材上に設けて収容してなる。
【0009】このインバータでは、上記負荷に要求され
る駆動量に応じた上記電流検出用抵抗の損失、上記温度
検出手段と上記電流検出用抵抗との熱抵抗に基づいて上
記電流検出用抵抗の温度上昇分を演算して上記温度検出
手段で検出した放熱用部材温度に加算して、電流検出用
抵抗温度を推定し、推定した電流検出用抵抗温度に基づ
いて上記電流検出用抵抗の抵抗値を補正して上記負荷に
供給する駆動電流を求める。これにより、駆動電流を負
荷に供給するように電流供給用スイッチング素子を駆動
して負荷を駆動させる。
【0010】請求項2に係るインバータでは、負荷を駆
動するための駆動電流を供給する電流供給用スイッチン
グ素子と、上記電流供給用スイッチング素子と上記負荷
との間に設けられ上記電流供給用スイッチング素子から
上記負荷に供給する駆動電流を検出するための電流検出
用抵抗と、上記電流供給用スイッチング素子の温度を検
出する温度検出手段とを、内部の熱を放出する放熱用部
材上に設けて収容してなる。
【0011】このインバータでは、上記負荷に要求され
る駆動量に応じた上記電流供給用スイッチング素子の損
失、上記温度検出手段と上記放熱用部材との熱抵抗に基
づいて上記電流供給用スイッチング素子の温度上昇分を
推定して上記放熱用部材の温度を推定し、上記負荷に要
求される駆動量に応じた上記電流検出用抵抗の損失、上
記放熱用部材と上記電流検出用抵抗との熱抵抗に基づい
て上記電流検出用抵抗の温度上昇分を演算して上記推定
した放熱用部材温度に加算して、上記電流検出用抵抗温
度を推定し、推定した電流検出用抵抗温度に基づいて上
記電流検出用抵抗の抵抗値を補正して上記負荷に供給す
る駆動電流を求める。これにより、駆動電流を負荷に供
給するように電流供給用スイッチング素子を駆動して負
荷を駆動させる。
【0012】
【発明の効果】請求項1に係るインバータでは、先ず、
負荷に要求される駆動量に応じた電流検出用抵抗の損
失、温度検出手段と電流検出用抵抗との熱抵抗に基づい
て電流検出用抵抗の温度上昇分を演算して温度検出手段
で検出した放熱用部材温度に加算して、電流検出用抵抗
温度を推定する。そして、推定した電流検出用抵抗温度
に基づいて電流検出用抵抗の抵抗値を補正して負荷に供
給する駆動電流を求め、駆動電流を負荷に供給するよう
に電流供給用スイッチング素子を駆動して負荷を駆動さ
せることができるので、スイッチング素子と電流検出用
抵抗の温度センサとを同じ空間に収容した場合であって
も、放熱用部材温度に応じて電流検出用抵抗の抵抗値を
補正して求めることができ、負荷に供給する電流検出の
精度を向上させることができる。
【0013】請求項2に係るインバータでは、先ず、負
荷に要求される駆動量に応じた電流供給用スイッチング
素子の損失、温度検出手段と放熱用部材との熱抵抗に基
づいて電流供給用スイッチング素子の温度上昇分を推定
して放熱用部材の温度を推定する。そして、負荷に要求
される駆動量に応じた電流検出用抵抗の損失、放熱用部
材と電流検出用抵抗との熱抵抗に基づいて電流検出用抵
抗の温度上昇分を演算して推定した放熱用部材温度に加
算して、電流検出用抵抗温度を推定し、推定した電流検
出用抵抗温度に基づいて電流検出用抵抗の抵抗値を補正
して負荷に供給する駆動電流を求め、駆動電流を負荷に
供給するように電流供給用スイッチング素子を駆動して
負荷を駆動させることができるので、スイッチング素子
と電流検出用抵抗の温度センサとを同じ空間に収容した
場合であっても、電流供給用スイッチング素子温度に応
じて電流検出用抵抗の抵抗値を補正して求めることがで
き、負荷に供給する電流検出の精度を向上させることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】[第1実施形態]本発明は、例えば図1に
示すように構成された第1実施形態に係るインバータ1
に適用される。
【0016】「第1実施形態に係るインバータの回路構
成」このインバータ1は、図1にその回路構成を示すよ
うに、バッテリ2からの直流電圧を交流電圧にしてモー
タ3に供給するように構成されている。モータ3は、例
えば3相交流モータからなる。このモータ3は、U相、
V相、W相に対応した電流供給線4U、4V、4Wを介
してインバータ1と接続されている。これにより、モー
タ3は、インバータ1からの駆動電流によって駆動す
る。
【0017】インバータ1は、バッテリ2と接続された
平滑用コンデンサ11、平滑用コンデンサ11と接続さ
れた複数のスイッチング素子12A〜12F(以下、総
称するときには単に「スイッチング素子12」と呼
ぶ。)、各スイッチング素子12とモータ3との間に設
けられたシャント抵抗部13V、13W(以下総称する
ときには単に「シャント抵抗部13」と呼ぶ。)、ヒー
トシンク温度センサ14、コントロールユニット15を
備えて構成されている。
【0018】平滑用コンデンサ11は、バッテリ2とス
イッチング素子12との間に、バッテリ2に対して並列
して設けられている。この平滑用コンデンサ11は、バ
ッテリ2からの直流電圧を平滑化してスイッチング素子
12に供給する。
【0019】スイッチング素子12は、コントロールユ
ニット15からの制御信号に従ってオンオフ状態が切り
替えられて、バッテリ2からの直流電圧を交流電圧にし
てモータ3に供給する。これにより、スイッチング素子
12は、電流供給線4を介してモータ3が駆動するため
の駆動電流をモータ3に供給する。インバータ1は、ス
イッチング素子12A及びスイッチング素子12Bによ
り電流供給線4Uを介して駆動電流を供給し、スイッチ
ング素子12C及びスイッチング素子12Dにより電流
供給線4Vを介して駆動電流を供給し、スイッチング素
子12E及びスイッチング素子12Fにより電流供給線
4Wを介して駆動電流を供給する。
【0020】シャント抵抗部13は、モータ3に供給す
る駆動電流を検出するための電流検出用抵抗であるシャ
ント抵抗と、シャント抵抗の両端電圧を検出する電圧検
出回路からなる。電圧検出回路は、電圧検出信号をコン
トロールユニット15に供給する。
【0021】ヒートシンク温度センサ14は、インバー
タ1内に設けられて、インバータ1が搭載されるヒート
シンクの温度を検出し、温度検出信号をコントロールユ
ニット15に供給する。
【0022】コントロールユニット15は、外部からモ
ータ3にトルクを発生させるトルク発生命令が入力され
る。このコントロールユニット15は、トルク発生命令
に従って所望のトルクを発生させる制御をする。このと
き、コントロールユニット15は、電圧検出回路からの
電圧検出信号及びヒートシンク温度センサ14からの温
度検出信号に基づいてモータ3に供給している電流値を
演算する電流値演算処理を行う。そして、コントロール
ユニット15は、バッテリ2からスイッチング素子12
に供給されている直流電圧を監視しながら、適正なトル
クを発生させるようにオンオフ動作を制御する制御信号
をスイッチング素子12に出力する。これにより、コン
トロールユニット15は、モータ3に供給する電流値を
制御して、モータ3に適正なトルクを発生させる制御を
する。なお、このコントロールユニット15による電流
値演算処理の詳細な処理内容については後述する。
【0023】「第1実施形態に係るインバータの物理構
成」図2に、上述したインバータ1の物理構成を示す。
このインバータ1は、ヒートシンク21上に設けられた
パッケージ22内に、スイッチング素子部23、第1バ
スバー24、回路基板25、シャント抵抗26、第2バ
スバー27、電流供給端子28、コントロールユニット
15に相当するコントロールユニット部29が収容され
てなる。また、ヒートシンク21には、その温度を検出
するためのヒートシンク温度センサ30が設けられてい
る。このインバータ1では、コントロールユニット部2
9と、スイッチング素子部23、回路基板25及びヒー
トシンク温度センサ30とが結線接続されてなる。
【0024】このインバータ1は、スイッチング素子部
23に平滑用コンデンサ11及びスイッチング素子12
が収容され、図示しないバッテリ2からの直流電圧がパ
ッケージ22外から供給される。また、このインバータ
1は、スイッチング素子部23により変換された交流電
圧を第1バスバー24を介して回路基板25に供給す
る。
【0025】回路基板25は、上述のシャント抵抗部1
3に含まれる電圧検出回路が実装され、シャント抵抗2
6の両端電圧を検出して、電圧検出信号をコントロール
ユニット部29に出力する。
【0026】スイッチング素子部23により変換された
交流電圧は、第1バスバー24、回路基板25、シャン
ト抵抗26、第2バスバー27及び電流供給端子28を
介して電流供給線4に供給されて、モータ3に供給され
る。
【0027】このような物理構成を有するインバータ1
では、コントロールユニット15によりヒートシンク温
度センサ30からの温度検出信号を入力して、ヒートシ
ンク21の温度に基づいて電流値演算処理を行う。
【0028】「第1実施形態に係るインバータの熱モデ
ル」図3に、図2に示したような物理構成を有するイン
バータ1の熱モデルを示す。インバータ1は、シャント
抵抗26の損失Prによるシャント抵抗26の発熱によ
りシャント抵抗温度Trが発生し、シャント抵抗26の
温度依存性により抵抗値が変化する。
【0029】ここで、シャント抵抗26とヒートシンク
温度センサ30との間には、主として回路基板25及び
ヒートシンク21により熱抵抗Rth−rが形成されて
いる。したがって、シャント抵抗26の損失Prによる
シャント抵抗温度Trは、熱抵抗Rth−rを介してヒ
ートシンク温度センサ30に伝達し、ヒートシンク温度
センサ30によりセンサ温度Tthが検出される。
【0030】したがって、このインバータ1では、電圧
検出回路により検出した電圧検出信号を用いてモータ3
に供給する駆動電流を制御するに際して、熱抵抗Rth
−rを考慮して、センサ温度Tthに基づいたシャント
抵抗温度Trを求める必要がある。
【0031】「コントロールユニットによる電流値演算
処理」図4に、コントロールユニット15により電流値
演算処理を行うときのフローチャートを示す。
【0032】コントロールユニット15は、図示しない
スイッチがオンとされて電源が供給されると共に外部か
らのトルク発生命令を入力すると、内部の電流値演算プ
ログラムを起動してステップS1以降の処理を開始す
る。先ず、コントロールユニット15は、ヒートシンク
温度センサ14からの温度検出信号を入力して、ヒート
シンク21の温度としてセンサ温度Tthを検出する
(ステップS1)。
【0033】次に、コントロールユニット15は、トル
ク発生命令の電流指令値から、シャント抵抗26の損失
Prを演算し(ステップS2)、更に下記式1を用いて
シャント抵抗温度Trを演算する(ステップS3)。
【0034】 Tr=Pr×(Rth−r)+Tth (式1) 上記式1における熱抵抗Rth−rは、図2に示すよう
にインバータ1を製造した段階において、予め実験や実
測等によって求められた既知の値を用いる。すなわち、
ステップS3では、トルク発生要求の電流指令値による
シャント抵抗26の損失Prと熱抵抗Rth−rからシ
ャント抵抗26の温度上昇分を演算して、センサ温度T
thに加算することでシャント抵抗温度Trを推定して
いる。
【0035】次に、コントロールユニット15は、ステ
ップS3で演算したシャント抵抗温度Trと、予め記憶
しておいたシャント抵抗温度Tr−シャント抵抗値R対
応マップとを比較することで、演算したシャント抵抗温
度Trに対応したシャント抵抗値Rを得る(ステップS
4)。
【0036】次に、コントロールユニット15は、電圧
検出回路からの電圧検出信号を入力して、シャント抵抗
26の両端電圧を検出し(ステップS5)、検出した電
圧値とステップS4で取得したシャント抵抗値Rから、
下記式2を用いてモータ3に供給している電流値を演算
する(ステップS6)。 電流値=Vr/R (式2) 上記式2におけるVrは電圧検出回路により検出した電
圧値である。
【0037】これにより、インバータ1は、シャント抵
抗26の温度に応じたシャント抵抗値Rを求めて、現在
モータ3に供給している電流値を演算する。
【0038】「第1実施形態に係るインバータの効果」
以上詳細に説明したように、第1実施形態に係るインバ
ータ1では、パッケージ22内にスイッチング素子部2
3及びシャント抵抗26を収容して、ヒートシンク21
にヒートシンク温度センサ30を設けた場合であって
も、シャント抵抗26に発生する損失Prと熱抵抗Rt
h−rからシャント抵抗26の温度上昇分を求めて、求
めた温度上昇分をセンサ温度Tthと加算してシャント
抵抗温度Trを推定することができる。したがって、こ
のインバータ1によれば、ヒートシンク21の温度に応
じてシャント抵抗26の抵抗値を補正して求めることが
でき、モータ3に供給する電流検出の精度を向上させる
ことができる。
【0039】また、この第1実施形態に係るインバータ
1によれば、ヒートシンク温度センサ14をヒートシン
ク21に設けた場合であってもシャント抵抗26の温度
を推定することができるので、シャント抵抗26の温度
を検出するための温度センサを設ける自由度を向上させ
ることができる。
【0040】[第2実施形態]本発明は、例えば図5に
示すような回路構成の第2実施形態に係るインバータ4
0に適用される。なお、第2実施形態の説明では、上述
の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付す
ることによりその詳細な説明を省略する。
【0041】第2実施形態に係るインバータ40は、ス
イッチング素子12の近傍に設けられてスイッチング素
子12が実装されているチップ上に設けられたチップ温
度センサ41を温度センサ14に代えて備える点で異な
る。
【0042】このようなインバータ40の物理構成は、
図6に示すように、スイッチング素子12A〜スイッチ
ング素子12Fを実装したチップ42上に、チップ温度
センサ41を実装している。チップ温度センサ41は、
チップ温度検出信号を検出して、コントロールユニット
部29に出力する。
【0043】このような物理構成を有するインバータ4
0の熱モデルを図7に示す。このインバータ40は、チ
ップ42の損失Pchによりチップ42から発生するチ
ップ温度Tchをチップ温度センサ41により検出す
る。チップ温度センサ41に伝達されたチップ温度Tc
hは、チップ42とヒートシンク21との間の熱抵抗R
hs−chを介してヒートシンク21に伝達されてヒー
トシンク21の温度Thsとなり、更にヒートシンク2
1とシャント抵抗26との間の熱抵抗Rhs−rを介し
てシャント抵抗26に伝達される。これにより、チップ
42の損失Pchによるチップ温度Tchがシャント抵
抗26に伝達されて、シャント抵抗温度Trに影響を与
える。
【0044】第2実施形態に係るインバータ40に備え
られたコントロールユニット15は、上述したような物
理構成及び熱モデルから、図8に示すような電流値演算
処理を行う。
【0045】コントロールユニット15は、図示しない
スイッチがオンとされて電源が供給されると共に外部か
らのトルク発生命令を入力すると、内部の電流値演算プ
ログラムを起動してステップS11以降の処理を開始す
る。先ず、コントロールユニット15は、チップ温度セ
ンサ41からの温度検出信号を入力して、チップ温度T
chを検出する(ステップS11)。
【0046】次に、コントロールユニット15は、トル
ク発生命令による電流指令値及び電圧検出回路により検
出した電圧値から、チップ42の損失Pchを演算し
(ステップS12)、更に、トルク発生命令による電流
指令値からシャント抵抗26の損失Prを演算する(ス
テップS13)。
【0047】次に、コントロールユニット15は、ステ
ップS11で演算したチップ温度Tch、ステップS1
2で演算したチップ42の損失Pch及び予め設定した
熱抵抗Rth−chから下記式3を用いてヒートシンク
温度Thsを演算する(ステップS14)。 Ths=Tch−Pch×(Rth−ch) (式3) 上記式3における熱抵抗Rth−chは、図6に示すよ
うにインバータ40を製造した段階において、予め実験
や実測等によって求められた既知の値を用いる。すなわ
ち、ステップS14では、トルク発生要求の電流指令値
によるスイッチング素子部23の損失Prと熱抵抗Rt
h−chからスイッチング素子部23の温度上昇分を演
算して、チップ温度Tchとの差を演算することでヒー
トシンク温度Thsを推定している。
【0048】次に、コントロールユニット15は、ステ
ップS13で演算したシャント抵抗26の損失Pr、予
め設定した熱抵抗Rhs−r及びステップS14で演算
したヒートシンク温度Thsから、下記式4を用いてシ
ャント抵抗温度Trを演算する(ステップS15)。
【0049】 Tr=Pr×(Rhs−r)+Ths (式4) 上記式4における熱抵抗Rth−rは、図6に示すよう
にインバータ40を製造した段階において、予め実験や
実測等によって求められた既知の値を用いる。すなわ
ち、このステップS15では、シャント抵抗26の損失
Prと熱抵抗Rth−rに基づいてシャント抵抗26の
温度上昇分を演算してヒートシンク温度Thsと加算し
てシャント抵抗温度Trを推定している。
【0050】次に、コントロールユニット15は、ステ
ップS15で演算したシャント抵抗温度Trと、予め記
憶しておいたシャント抵抗温度Tr−シャント抵抗値R
対応マップとを比較することで、演算したシャント抵抗
温度Trに対応したシャント抵抗値Rを得る(ステップ
S16)。
【0051】次に、コントロールユニット15は、電圧
検出回路からの電圧検出信号を入力して、シャント抵抗
26の両端電圧を検出し(ステップS17)、検出した
電圧値とステップS16で取得したシャント抵抗値Rか
ら、上記式2を用いてモータ3に供給している電流値を
演算する(ステップS18)。
【0052】これにより、インバータ40は、シャント
抵抗26の温度に応じたシャント抵抗値Rを求めて、現
在モータ3に供給している電流値を演算する。
【0053】以上詳細に説明したように、第2実施形態
に係るインバータ40では、パッケージ22内にスイッ
チング素子部23及びシャント抵抗26を収容して、チ
ップ温度Tchからシャント抵抗26の温度を検出する
場合であっても、チップ温度Tch及びチップ42の損
失Pchからヒートシンク温度Thsを演算し、ヒート
シンク温度Thsを用いてシャント抵抗温度Trを推定
するので、チップ温度Tchの影響を考慮してシャント
抵抗温度Trを推定することができる。したがって、こ
のインバータ40によれば、チップ温度Tchに応じて
シャント抵抗26の抵抗値を補正して求めることがで
き、モータ3に供給する電流検出の精度を向上させるこ
とができる。
【0054】また、この第2実施形態に係るインバータ
40によれば、チップ温度センサ41をチップ42上に
設けた場合であってもシャント抵抗26の温度を推定す
ることができるので、シャント抵抗26の温度を検出す
るための温度センサを設ける自由度を向上させることが
できる。
【0055】なお、上述の実施の形態は本発明の一例で
ある。このため、本発明は、上述の実施形態に限定され
ることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に
応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態に係るインバー
タの回路構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した第1実施形態に係るインバー
タの物理構成を示す内部構成図である。
【図3】本発明を適用した第1実施形態に係るインバー
タの熱モデルを示す図である。
【図4】本発明を適用した第1実施形態に係るインバー
タのコントロールユニットによる電流値検出処理の処理
手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用した第2実施形態に係るインバー
タの回路構成を示す図である。
【図6】本発明を適用した第2実施形態に係るインバー
タの物理構成を示す内部構成図である。
【図7】本発明を適用した第2実施形態に係るインバー
タの熱モデルを示す図である。
【図8】本発明を適用した第2実施形態に係るインバー
タのコントロールユニットによる電流値検出処理の処理
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 インバータ 2 バッテリ 3 モータ 4 電流供給線 11 平滑用コンデンサ 12 スイッチング素子 13 シャント抵抗部 14 ヒートシンク温度センサ 15 コントロールユニット 21 ヒートシンク 22 パッケージ 23 スイッチング素子部 24 第1バスバー 25 回路基板 26 シャント抵抗 27 第2バスバー 28 電流供給端子 29 コントロールユニット部 30 ヒートシンク温度センサ 41 チップ温度センサ 42 チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を駆動するための駆動電流を供給す
    る電流供給用スイッチング素子と、上記電流供給用スイ
    ッチング素子と上記負荷との間に設けられ上記電流供給
    用スイッチング素子から上記負荷に供給する駆動電流を
    検出するための電流検出用抵抗と、上記放熱用部材の温
    度を検出する温度検出手段とを、内部の熱を放出する放
    熱用部材上に設けて収容してなり、 上記負荷に要求される駆動量に応じた上記電流検出用抵
    抗の損失、上記温度検出手段と上記電流検出用抵抗との
    熱抵抗に基づいて上記電流検出用抵抗の温度上昇分を演
    算して上記温度検出手段で検出した放熱用部材温度に加
    算して、電流検出用抵抗温度を推定し、推定した電流検
    出用抵抗温度に基づいて上記電流検出用抵抗の抵抗値を
    補正して上記負荷に供給する駆動電流を求めることを特
    徴とするインバータ。
  2. 【請求項2】 負荷を駆動するための駆動電流を供給す
    る電流供給用スイッチング素子と、上記電流供給用スイ
    ッチング素子と上記負荷との間に設けられ上記電流供給
    用スイッチング素子から上記負荷に供給する駆動電流を
    検出するための電流検出用抵抗と、上記電流供給用スイ
    ッチング素子の温度を検出する温度検出手段とを、内部
    の熱を放出する放熱用部材上に設けて収容してなり、 上記負荷に要求される駆動量に応じた上記電流供給用ス
    イッチング素子の損失、上記温度検出手段と上記放熱用
    部材との熱抵抗に基づいて上記電流供給用スイッチング
    素子の温度上昇分を推定して上記放熱用部材の温度を推
    定し、上記負荷に要求される駆動量に応じた上記電流検
    出用抵抗の損失、上記放熱用部材と上記電流検出用抵抗
    との熱抵抗に基づいて上記電流検出用抵抗の温度上昇分
    を演算して上記推定した放熱用部材温度に加算して、上
    記電流検出用抵抗温度を推定し、推定した電流検出用抵
    抗温度に基づいて上記電流検出用抵抗の抵抗値を補正し
    て上記負荷に供給する駆動電流を求めることを特徴とす
    るインバータ。
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