JPH08192624A - キャビンのドア装置 - Google Patents

キャビンのドア装置

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JPH08192624A
JPH08192624A JP753995A JP753995A JPH08192624A JP H08192624 A JPH08192624 A JP H08192624A JP 753995 A JP753995 A JP 753995A JP 753995 A JP753995 A JP 753995A JP H08192624 A JPH08192624 A JP H08192624A
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JP
Japan
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panel
door panel
cabin
side panel
door
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JP753995A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Miyamaru
範之 宮丸
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビン6の側部のほぼ全域をドアパネル1
7で閉塞するようにしたキャビン6のドア装置におい
て、走行に際する車両の後方確認と外気の取り入れを容
易に行えるようにする。 【構成】 キャビン6の側部をその前後支柱12,13
間に渡って開放されるように形成した開口枠16に、同
開口枠16を外側から開閉自在に閉塞するためのドアパ
ネル17を枢着し、このドアパネル17における前記キ
ャビン6内の運転席8に対応する位置にリアサイドパネ
ル21を開閉自在に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用車両等に搭載され
るキャビンのドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、農作業用のトラクタでは、エン
ジン、クラッチハウジング及びミッションケースを直結
してなる走行車体の後上部に、内部に運転席やステアリ
ング等が組み込まれるキャビンが搭載されている。この
キャビンには、通常、その左右両側部や後側部に開口枠
が形成されており、このうち、作業者乗降用の左右の開
口枠にはドアパネルが開閉自在に枢着され、後部の開口
枠にはリヤウィンドが開閉自在に設けられている。
【0003】そして、最近では、キャビン内の作業者の
視界を可及的に広げて居住性を向上させ、かつ、作業者
のキャビンへの乗降を容易にすべく、ドアパネルのほぼ
全面をガラスパネルで構成するとともに、キャビンの側
部をその前後支柱間に渡って開放するようにして開口枠
を形成し、このようにキャビンの側部のほぼ全域を開放
する開口枠の後支柱に前記ドアパネルを開閉自在に枢着
したものがある(例えば、特開平4−317817号公
報(特に図5)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トラクタによる農作業
のうちプラウによる耕耘作業を行う場合には、トラクタ
後方での耕耘状況を確認しながら車両を操舵する必要が
あるため、キャビンの側方から顔を出せるようにするこ
とが好ましい。しかし、上記のようにキャビンの側部の
ほぼ全域を開放する開口枠を一枚のドアパネルのみで閉
塞するようにした場合、ドアパネルから顔だけを出すこ
とができないので、プラウでの耕耘作業に際する後方確
認が行い難かった。
【0005】また、キャビンの側部全域を一枚のドアパ
ネルのみで閉塞すると、当該ドアパネル自体を開けない
と外気を取り入れられないので、キャビンの側部から外
気を取り入れながらトラクタを走行させることができな
かった。本発明は、このような実情に鑑み、キャビンの
側部のほぼ全域をドアパネルで閉塞するようにしたキャ
ビンのドア装置において、走行に際する車両の後方確認
と外気の取り入れを容易に行えるようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明の
ドア装置は、キャビンの側部をその前後支柱間に渡って
開放されるように形成した開口枠に、同開口枠を外側か
ら開閉自在に閉塞するためのドアパネルが枢着されてお
り、このドアパネルにおける前記キャビン内の運転席に
対応する位置にリアサイドパネルが開閉自在に設けられ
ていることを特徴とする(請求項1)。
【0007】この場合、後述の理由により、開口枠の後
支柱にドアパネルを第一ヒンジ部材を介して枢着し、こ
のドアパネルが枢着されている後支柱に、リアサイドパ
ネルを前記第一ヒンジ部材と同じ軸心回りに回動する別
個の第二ヒンジ部材を介して枢着することが好ましい
(請求項2)。更に、後述の理由により、ドアパネル
を、開口枠の前部を閉塞するフロントサイドパネルと同
開口枠の後部を閉塞するリアサイドパネルとから前後に
二分割することによって構成することが好ましい(請求
項3)。
【0008】
【作用】本発明では、ドアパネル17におけるキャビン
6内の運転席8に対応する位置にリアサイドパネル21
が開閉自在に設けられているので、走行時において運転
者がそのすぐ横のリアサイドパネル21のみを開放で
き、車両の後方確認や外気の取り入れを容易に行える。
【0009】一方、請求項2に記載の発明では、リアサ
イドパネル21がドアパネル17を支持する第一ヒンジ
部材24と同じ軸心回りに回動する別個の第二ヒンジ部
材27によって後支柱13に枢着されているので、ドア
パネル17の開閉に伴う振動がリアサイドパネル21に
殆ど影響しない。また、請求項3に記載の発明では、ド
アパネル17が開口枠16の前部を閉塞するフロントサ
イドパネル21と同開口枠16の後部を閉塞するリアサ
イドパネル21とから前後に二分割されているので、リ
アサイドパネル21の外周縁部の大部分(上下縁部と後
端縁部)をドアパネル17自体の外周縁部として兼用で
きる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1(a)は、本発明のドア装置を採用した農用
トラクタ1の後半分を示しており、このトラクタ1は、
エンジン2と同エンジン2の動力を後輪3に伝達するた
めの動力伝達機構を内有するミッションケース4等を直
結してなる走行車体5を備えている。この走行車体5の
後上部にキャビン6が搭載され、同走行車体5の前上部
はボンネット7で覆われている。
【0011】キャビン6は、ミッションケース4の前部
から左右側方に突出した図外の支持ブラケットと、後車
軸ケースに取り付けた取付台との上にクッションを介し
て着脱自在に搭載されていて、このキャビン6内には、
運転席8、ハンドル9、ペダル類及び操作機器類が組み
込まれている。キャビン6の底部には、後部が一段高く
なるように屈曲された鋼板よりなるフロアシート10が
設けられ、このフロアシート10の後上段部に前記運転
席8が搭載されている。また、フロアシート10の前下
段部に設けた操作台11に前記ハンドル9が立設されて
いる。
【0012】前記キャビン6は、断面中空の角パイプ材
をほぼ直方体に枠組みしてなるメインフレームで骨組み
構成されている。図2に示すように、このメインフレー
ムは、左右一対の前支柱12及び後支柱13とを有し、
これら各支柱12,13の上端間をほぼ方形に形成した
上枠12Aで互いに接続するとともに、下端間をフェン
ダ14に沿って屈曲された下枠((図示せず)で互いに
接続することによって構成されていて、このメインフレ
ームの上枠12Aにはルーフ15が搭載されている。
【0013】本実施例では、キャビン6内の作業者の視
界を可及的に広げて居住性を向上させるとともに、作業
者のキャビン6への乗降を容易にすべく、キャビン6の
左右両側部のほぼ全域を開放するように側部開口枠16
を形成し、この開口枠16を構成する前記後支柱13に
ドアパネル17を開閉自在に枢着している。すなわち、
キャビン6の左右両側部には、前後支柱12,13間に
従前の中間支柱を設けることなく、前後支柱12,13
と上枠12A及び下枠とで枠組みされた側部開口枠16
が作業者の乗降口として形成されており、この開口枠1
6を開閉自在に施蓋するドアパネル17が後支柱13に
ヒンジ部材24を介して揺動自在に枢着されている。
【0014】他方、左右の後支柱13間に形成した後開
口枠にはリアガラス19が嵌め込まれ、また、左右の前
支柱10間に区画された前開口枠にはフロントガラス2
0が嵌め込まれている。図1及び図2に示すように、本
実施例では、走行に際する車両の後方確認と外気の取り
入れを容易に行えるように、ドアパネル17におけるキ
ャビン5内の運転席8に対応する位置にリアサイドパネ
ル21が開閉自在に設けられている。
【0015】すなわち、本実施例のドアパネル17は、
側部開口枠16の前部を閉塞する縦長のフロントサイド
パネル22と、同開口枠16の後部を閉塞する短寸のリ
アサイドパネル21とから前後に二分割されていて、こ
のリアサイドパネル21をキャビン6内の運転席8に対
応するフェンダ14の直上に開閉自在に取り付けること
により、運転席に座っている作業者がドアパネル17と
は別個独立に開かれたリアサイドパネル21から頭だけ
を出したり、外気の取り入れを行えるようになってい
る。
【0016】なお、このドアパネル17を構成するフロ
ントサイドパネル22及びリアサイドパネル21は、キ
ャビン6内の作業者の視界が可及的に広がるよう、外周
縁部に剛な金属製の枠体を有しない全面が透明ガラスよ
りなるフレームレスパネルで構成されていて、外周全周
に渡って固着されたゴム製のウェザーストリップ23を
外周縁部に備えている。
【0017】図3〜図5に示すように、ドアパネル17
を構成する上記両サイドパネル21,22はそれぞれ別
個のヒンジ部材24,25によって後支柱13に独立し
て枢着されている。すなわち、後支柱13には上下一対
の第一ヒンジ部材24によって側面視コ字状に屈曲され
た窓枠25の縦材が枢着されており、この窓枠25の前
端部である自由端部にフロントサイドパネル22の後端
部が止めねじ26Aで固定されいる。他方、リアサイド
パネル21はその後端部が第一ヒンジ部材24と同じく
後支柱13に固定した上下一対の第二ヒンジ部材27の
揺動部(後述の揺動片39)に止めねじ26Bによって
固定されている。
【0018】これら両ヒンジ部材24,27は、図4
(b)に示すように、後支柱13の前面に固着される上
下一対の取付ステー28と、この取付ステー28間に架
設した縦向きの枢支ピン29と、この枢支ピン29に一
端部が回動自在に巻き付けられた平面視U字状に屈曲さ
れた揺動片30とからなる。この場合、当該両ヒンジ部
材24,27はその回動軸心(枢支ピン29)が同じ直
線上に位置するよう後支柱13に対する取付位置が設定
してあり、これにより、フロントサイドパネル22(ド
アパネル17)を揺動すればリアサイドパネル21もそ
れに追従して揺動するようになっている。
【0019】窓枠25の前後中途部には短冊板状の当た
り部材31が縦方向に架設されいる。この当たり部材3
1の表面中央部には縦桟32が設けられ、この当たり部
材31の表面左右両側には、各パネル21,22のウェ
ザーストリップ23が当接するゴム製のシール材33が
固定されている。図4及び図5に示すように、後支柱1
3の周囲は断面が湾曲した内装カバー34と外装カバー
とで覆われており、これらのカバー34,35はゴム材
に補強心材が埋設された内側シール材36によって互い
に連結されている。また、外装カバー35の断面端部に
形成した凹部には、リアサイドパネル21のウェザース
トリップ23が当接されるゴム製の外側シール材37が
固定されている。
【0020】本実施例では、各ヒンジ部材24,27を
後支柱13とともに上記カバー34,35内に収納する
ことにより、各ヒンジ部材24,27が外部から見えな
いようにして意匠性の向上を図っている。そして、この
ように各ヒンジ部材24,27をカバー34,35内に
収納したことに伴い、内装カバー34の前縁部に形成し
た逃げ孔38から揺動片39の先端部を突出させ、この
逃げ孔38から突出した揺動片39の先端部に窓枠25
の縦材やリアサイドパネル21の後端部を固着するよう
にしている。
【0021】この場合、逃げ孔38は前記した内側シー
ル材36や外側シール材37よりも内側に形成されてい
るので、両パネル21,22の閉鎖時に当該逃げ孔38
からカバー34,35内に雨水が侵入する恐れはない。
また、図4及び図5に示すように、揺動片39の先端側
半分はその枢支点(枢支ピン29)からほぼ等距離にな
るような湾曲部39Aとされている。このため、揺動片
39が揺動してもその湾曲部39Aの後支柱13に対す
る相対距離はほぼ一定に保持されるので、ヒンジ部材2
4,27を内装するためのカバー34,35の収納空間
を可及的にコンパクトにできる。
【0022】なお、図1及び図2に示すように、フロン
トサイドパネル22の前端中央部には、前支柱12に係
脱自在に係合して当該パネル22をロックするドアロッ
ク40が設けられている。また、リアサイドパネル21
の前端中央部には、窓枠25の縦桟32に係脱自在に係
合して当該パネル21をロックするウィンドロック41
が設けられている。
【0023】図6(a)に示すように、前記ルーフ15
は内ルーフ板42と外ルーフ板43とから内外二重構造
になっていて、この内外ルーフ板42,43間に前記上
枠12Aが収納されている。これらのルーフ板42,4
3はゴム材に補強心材が埋設された前記内側シール材3
6によって互いに連結されており、また、外ルーフ板4
3の断面端部に形成した凹部には、リアサイドパネル2
1やフロントサイドパネル22のウェザーストリップ2
3が当接される前記ゴム製の外側シール材37が固定さ
れている。
【0024】更に、図3及び図6(b)に示すように、
窓枠25の上弦材25Aと下弦材25Bには、リアサイ
ドパネル21とフロントサイドパネル22との接合部上
下に形成されるデルタ空間を閉塞すべく、ゴム製のシー
ルド部材44が固定されている。上記構成に係るドア装
置によれば、リアサイドパネル21が第二ヒンジ部材2
7を介してドアパネル17の本体(フロントサイドパネ
ル22)とは独立して後支柱13に枢着されているの
で、プラウによる耕耘作業の際に後方確認しながら運転
したり、走行中に外気を取り入れたいときは、運転席8
側方のウィンドロック41のみを解除して図1(b)や
図4(a)に示すようにリアサイドパネル21を外側へ
揺動してこれを開放すればよい。
【0025】一方、作業者の乗降のためにドアパネル1
7全体を開閉するときは、ウィンドロック41は掛けて
おいてドアロック40だけを外してフロントサイドパネ
ル22をキャビン6外方へ揺動させればよい。この場
合、リアサイドパネル21の第二ヒンジ部材27がフロ
ントサイドパネル22の第一ヒンジ部材24と同じ軸心
回りに回動するので、図1(c)及び図5に示すように
フロントサイドパネル22(ドアパネル17)とともに
リアサイドパネル21もそれに追従して揺動し、リアサ
イドパネル21を有しない通常のドアパネルと同様に当
該ドアパネル17全体を開閉することができる。
【0026】図7は、ドアパネル17の変形例を示して
いる。このドアパネル17は、ガラス製のドアパネル1
7の後部をくり抜いて形成した窓開口部46に開口枠4
7を嵌め込み、この開口枠47の後縦部材にリアサイド
パネル21を蝶番48で揺動自在に枢着するようにして
いる。従って、この場合でも、ドアパネル17を開けず
にリアサイドパネル21だけを開閉できるので、走行時
に車両の後方確認や外気の取り入れは行うことができ
る。
【0027】しかし、この場合には、ドアパネル17の
後部に窓開口部46をくり抜いて形成せねばならないの
で製作コストが高くなるとともに、ドアパネル17の外
周縁部のウェザーストリップ23とは全く別個に、リア
サイドパネル21の外周縁部にもその開口枠47に対す
るシールを確保するためのウェザーストリップ49を設
ける必要が生じ、このため、シール手段の総延長が増大
して材料コストが高くなるという欠点がある。
【0028】この点、上記実施例(図1〜図6)のドア
パネル17は、フロントサイドパネル22とリアサイド
パネル21とに前後に二分割されているので、ドアパネ
ル17の後部に窓開口部46をくり抜く必要がなく製作
が簡単であり、しかも、リアサイドパネル21の外周縁
部のうちの上下縁部と後端縁部がドアパネル17の外周
縁部を構成することになるため、リアサイドパネル21
を設けることに伴うシール手段の総延長の増大を可及的
に抑えることができる。
【0029】また、図7のドアパネル17では、リアサ
イドパネル21が蝶番48でドアパネル17自体に揺動
自在に連結されているため、ドアパネル17開閉時の振
動によってその蝶番48が壊れやすく耐久性に問題があ
り、これは、上述のようにドアパネル17全体をガラス
パネルとする場合に特に顕著な問題となる。この点、上
記実施例のドアパネル17では、リアサイドパネル21
が第二ヒンジ部材27によってドアパネル17から独立
して後支柱13に支持されているので、ドアパネル17
の開閉に伴う振動がリアサイドパネル21に殆ど影響せ
ず、ドア装置の耐久性が向上される。また、リアサイド
パネル21とフロントサイドパネル22の双方が互いに
独立して後支柱13に支持されるので、両者をガラスパ
ネルとしてもこれらを強度上の問題なく容易に支持でき
る。
【0030】図8は、ドアパネル17の他の変形例を示
している。このドアパネル17は、リアサイドパネル2
1がドアパネル17から独立して後支柱13に支持さ
れ、第一ヒンジ部材24とリアサイドパネル21の第二
ヒンジ部材27の回動軸心50が一致している点は上記
実施例(図1〜図6)と同様であるが、ドアパネル17
の後部にコ字状に形成した凹部51がリアサイドパネル
21の窓開口部とされている点で、ドアパネル17が縦
割りで前後に二分割されている上記実施例の場合と異な
る。
【0031】従って、この場合も、リアサイドパネル2
1が独立に後支柱13に枢着されているので、ドアパネ
ル17の開閉に伴う振動がリアサイドパネル21に殆ど
影響しない。しかし、この図8のドアパネル17では、
その後部にコ字状に形成した凹部51がリアサイドパネ
ル21の窓開口部とされているので、リアサイドパネル
21の後端縁部52だけがドアパネル17の外周縁部と
して兼用できるに過ぎず、このため、リアサイドパネル
21を設けたことに伴うシール手段の総延長は上記実施
例(図1)の場合に比べて大きくならざるを得ない。
【0032】図9は上記キャビン6の変形例を示してい
る。この場合、ルーフ15を前方へ向かうに従って漸次
薄く形成することにより、側部開口枠16及びこれを閉
塞するドアパネル17の上部を水平ライン53よりも上
向き傾斜状に形成してあり、これによって、キャビン6
内の運転者の前方視界を可及的に大きく取れるように設
計してある。
【0033】なお、本発明は上記実施例や変形例に限定
されるものではなく、その特許請求の範囲の意味に入る
全ての技術的事項を含むものである。例えば、請求項1
に記載の発明としては、リアサイドパネル21をドアパ
ネル17に対して上下揺動自在に枢支したり、シャッタ
ーのように上下摺動自在に設けたものを採用することが
でき、要は、リアサイドパネル21がドアパネル17に
おけるキャビン6内の運転席8に対応する位置に開閉自
在に設けられていればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
走行時において運転者がそのすぐ横のリアサイドパネル
21のみを開放することにより、プラウによる耕耘作業
での車両の後方確認や外気の取り入れを容易に行うこと
ができる。また、請求項2に記載の発明によれば、ドア
パネル17の開閉に伴う振動がリアサイドパネル21に
殆ど影響しないので、当該ドア装置の耐久性を向上でき
るとともに、リアサイドパネル21やフロントサイドパ
ネル22にガラスパネルを採用してもこれらを強度上の
問題なく容易に支持できる。
【0035】更に、請求項3に記載の発明によれば、リ
アサイドパネル21の外周縁部の大部分をドアパネル1
7自体の外周縁部として兼用できるので、リアサイドパ
ネル21を設けるに際してのシール手段の総延長の増大
を可及的に抑えることができ、当該ドア装置の製作コス
トを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はトラクタの後部を示す側面図であり、
(b)(c)はドアパネル及びリアサイドパネルの開閉
状況を示す作用説明図である。
【図2】キャビンの斜視図である。
【図3】ドアパネルの分解斜視図である。
【図4】(a)はドアパネル及びリアサイドパネルの枢
着部の平面断面図であり、(b)はヒンジ部材の斜視図
である。
【図5】ドアパネル及びリアサイドパネルの枢着部の平
面断面図である。
【図6】(a)は図1(a)のA−A線断面図であり、
(b)は図1(a)のB−B線断面図である。
【図7】(a)はドアパネルの変形例を示す側面図であ
り、(b)は当該図7(a)のC−C線断面図である。
【図8】ドアパネルの他の変形例を示す側面図である。
【図9】キャビンの変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 6 キャビン 8 運転席 12 前支柱 13 後支柱 16 側部開口枠 17 ドアパネル 21 リアサイドパネル 22 フロントサイドパネル 24 第一ヒンジ部材 27 第二ヒンジ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビン(6)の側部をその前後支柱
    (12)(13)間に渡って開放されるように形成した
    開口枠(16)に、同開口枠(16)を外側から開閉自
    在に閉塞するためのドアパネル(17)が枢着されてお
    り、このドアパネル(17)における前記キャビン
    (6)内の運転席(8)に対応する位置にリアサイドパ
    ネル(21)が開閉自在に設けられていることを特徴と
    するキャビンのドア装置。
  2. 【請求項2】 開口枠(16)の後支柱(13)にドア
    パネル(17)が第一ヒンジ部材(24)を介して枢着
    されており、このドアパネル(17)が枢着されている
    後支柱(13)に、リアサイドパネル(21)が前記第
    一ヒンジ部材(24)と同じ軸心回りに回動する別個の
    第二ヒンジ部材(27)を介して枢着されている請求項
    1に記載のキャビンのドア装置。
  3. 【請求項3】 ドアパネル(17)は、開口枠(16)
    の前部を閉塞するフロントサイドパネル(22)と同開
    口枠(16)の後部を閉塞するリアサイドパネル(2
    1)とから前後に二分割されている請求項2に記載のキ
    ャビンのドア装置。
JP753995A 1995-01-20 1995-01-20 キャビンのドア装置 Pending JPH08192624A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362433A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Kubota Corp 作業車の運転キャビン用サイドドア

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362433A (ja) * 2001-06-11 2002-12-18 Kubota Corp 作業車の運転キャビン用サイドドア

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