JPH0819225B2 - 3―アルキル置換ピロール重合体の製造方法 - Google Patents
3―アルキル置換ピロール重合体の製造方法Info
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- JPH0819225B2 JPH0819225B2 JP63159071A JP15907188A JPH0819225B2 JP H0819225 B2 JPH0819225 B2 JP H0819225B2 JP 63159071 A JP63159071 A JP 63159071A JP 15907188 A JP15907188 A JP 15907188A JP H0819225 B2 JPH0819225 B2 JP H0819225B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3−アルキル置換ピロールの重合体の製造
方法に関する。
方法に関する。
ピロールの重合体が酸化されることにより導電性ポリ
マーになることは、既に良く知られている。かかる重合
が電気化学的に実施できることは米国特許第3574072号
明細書に開示されている。そして、この重合体の酸化電
位は極めて低く(Eox=−0.1V/SCE)、またドープされ
た状態で導電性を有するポリマーの環境安定性が優れて
いるので、多方面にわたる応用が望めるため、非常に注
目されている。
マーになることは、既に良く知られている。かかる重合
が電気化学的に実施できることは米国特許第3574072号
明細書に開示されている。そして、この重合体の酸化電
位は極めて低く(Eox=−0.1V/SCE)、またドープされ
た状態で導電性を有するポリマーの環境安定性が優れて
いるので、多方面にわたる応用が望めるため、非常に注
目されている。
このポリマーの物性の改変に関して、ドーパントを変
化させたり、ピロールの置換基を変化させる検討が実施
されてきた。置換基に関しては、主に窒素原子について
の検討がなされてきた。しかしながら、N置換ピロール
のポリマーに関しては、電導度の低下が大きく(<10-3
s・cm-1)、また得られるポリマーの酸化電位の増加も
大きい(Ea>0.6V/SCE)という問題があった。
化させたり、ピロールの置換基を変化させる検討が実施
されてきた。置換基に関しては、主に窒素原子について
の検討がなされてきた。しかしながら、N置換ピロール
のポリマーに関しては、電導度の低下が大きく(<10-3
s・cm-1)、また得られるポリマーの酸化電位の増加も
大きい(Ea>0.6V/SCE)という問題があった。
最近の研究では、アルキルスペーサーを介してピロー
ルモノマーの3位の炭素原子にフェロセニル基を結合さ
せて重合体の機能化を図ることが報告されている。ま
た、3−もしくは3,4−置換のピロールモノマーは、N
−置換のものに比べると、得られるポリマーの導電度に
与える影響が小さいことが報告されている。
ルモノマーの3位の炭素原子にフェロセニル基を結合さ
せて重合体の機能化を図ることが報告されている。ま
た、3−もしくは3,4−置換のピロールモノマーは、N
−置換のものに比べると、得られるポリマーの導電度に
与える影響が小さいことが報告されている。
しかし、フェロセニルピロールモノマーに関しては、
置換基の立体障害により、連続均質フィルムを形成する
ことができない。しかし、この問題は、置換ピロールを
未置換ピロールと共重合させ、重合体中でのフェロセニ
ル基を希釈することにより解決できることが知られてい
る。
置換基の立体障害により、連続均質フィルムを形成する
ことができない。しかし、この問題は、置換ピロールを
未置換ピロールと共重合させ、重合体中でのフェロセニ
ル基を希釈することにより解決できることが知られてい
る。
本発明者等は、3位の炭素原子がアルキル基によって
置換されたピロールの重合体の物性について検討した結
果、かかる重合体が従来公知の電気化学的重合法により
得られ、この重合体が、酸化電位、導電性の面では未置
換のピロール重合体と殆ど変わらない物性を呈するばか
りか、疎水性が増大することにより各種の新規な応用が
可能なポリマーとして得られることを見い出し本発明を
完成するに至った。
置換されたピロールの重合体の物性について検討した結
果、かかる重合体が従来公知の電気化学的重合法により
得られ、この重合体が、酸化電位、導電性の面では未置
換のピロール重合体と殆ど変わらない物性を呈するばか
りか、疎水性が増大することにより各種の新規な応用が
可能なポリマーとして得られることを見い出し本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(II) (式中、Rは炭素原子数が2〜20のアルキル基を表わ
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロールを、導電性塩の
存在下に電解酸化重合することを特徴とする下記一般式
(I) (式中、Rは前記と同意を、nは2以上の整数を表わ
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロール重合体の製造方
法である。
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロールを、導電性塩の
存在下に電解酸化重合することを特徴とする下記一般式
(I) (式中、Rは前記と同意を、nは2以上の整数を表わ
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロール重合体の製造方
法である。
本発明において用いる原料の3−アルキル置換ピロー
ルモノマーは、下記一般式(II) (式中、Rは炭素原子数が2〜20アルキル基を表わ
す。) で表わされる化合物である。
ルモノマーは、下記一般式(II) (式中、Rは炭素原子数が2〜20アルキル基を表わ
す。) で表わされる化合物である。
Rがメチル基では、未置換のピロール重合体との物性
の差が殆どないものしか得られないので好ましくない。
また、アルキル基の炭素原子数が20を超える場合には、
モノマーの製造が困難になる割には、得られるポリマー
の物性(疎水性)は飽和しているため好ましくない。
の差が殆どないものしか得られないので好ましくない。
また、アルキル基の炭素原子数が20を超える場合には、
モノマーの製造が困難になる割には、得られるポリマー
の物性(疎水性)は飽和しているため好ましくない。
かかるモノマーは、ピロールをN−トシロール化し、
得られたN−トシルピロールの3−位を選択的にアルキ
ル化し、次いで還元して3−アルキル置換ピロールとす
ることにより製造することができる。
得られたN−トシルピロールの3−位を選択的にアルキ
ル化し、次いで還元して3−アルキル置換ピロールとす
ることにより製造することができる。
本発明の方法により製造される3−アルキル置換ピロー
ル重合体は、下記一般式(I) (式中、Rは炭素原子数が2〜20のアルキル基、nは2
以上の整数を表わす。) で表わされるポリマーである。
ル重合体は、下記一般式(I) (式中、Rは炭素原子数が2〜20のアルキル基、nは2
以上の整数を表わす。) で表わされるポリマーである。
nは2以上の整数であれば、どのような値でもよい
が、通常は、2〜15である。
が、通常は、2〜15である。
上記ピロール重合体は、導電性塩の存在下に電解酸化
重合法により製造することができる。かかる方法に用い
られる導電性塩としては、代表的には、 (a)H+、Li+、Na+、K+、R′4N+およびR′4P+(ここ
で、R′は互いに独立して水素原子、アルキル基、シク
ロアルキル基またはアリール基を示す。)からなる群よ
り選ばれた一種以上の陽イオンと、 (b)BF4 -、AsF4 -、AsF6 -、SbF6 -、SbCl6 -、PF6 -、ClO
4、HSO4 -、SO4 2-および からなる群より選ばれた一種以上の陰イオンとの塩であ
る。
重合法により製造することができる。かかる方法に用い
られる導電性塩としては、代表的には、 (a)H+、Li+、Na+、K+、R′4N+およびR′4P+(ここ
で、R′は互いに独立して水素原子、アルキル基、シク
ロアルキル基またはアリール基を示す。)からなる群よ
り選ばれた一種以上の陽イオンと、 (b)BF4 -、AsF4 -、AsF6 -、SbF6 -、SbCl6 -、PF6 -、ClO
4、HSO4 -、SO4 2-および からなる群より選ばれた一種以上の陰イオンとの塩であ
る。
この方法においては、上記導電性塩を0.001〜1モル
/の濃度で溶解した溶液を電解液として、この電解液
中に前記一般式(II)で表わされる3−アルキル置換ピ
ロールを0.001〜1モル/の濃度で添加して、直流電
流を印加することにより前記一般式(I)で表わされる
重合体が陽極表面上に析出し、成長してフィルムとして
得られる。
/の濃度で溶解した溶液を電解液として、この電解液
中に前記一般式(II)で表わされる3−アルキル置換ピ
ロールを0.001〜1モル/の濃度で添加して、直流電
流を印加することにより前記一般式(I)で表わされる
重合体が陽極表面上に析出し、成長してフィルムとして
得られる。
電解液の溶剤としては、前記一般式(II)で表わされ
る3−アルキル置換ピロールを溶解し得るものであれば
よく、例えばベンゾニトリル、アセトニトリル、プロピ
レンカーボネート、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、ニトロベンゼン等の有機溶剤、水またはそれ
らの混合物が使用できる。
る3−アルキル置換ピロールを溶解し得るものであれば
よく、例えばベンゾニトリル、アセトニトリル、プロピ
レンカーボネート、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、ニトロベンゼン等の有機溶剤、水またはそれ
らの混合物が使用できる。
3−アルキル置換ピロール重合体は、上記の方法だけ
ではなく、他のピロール重合体の場合と同様に、原料の
3−アルキル置換ピロールよりも高い酸化電位を有する
酸化剤、例えばFe3+化合物を用いて化学的に酸化させる
ことによっても製造することができる。
ではなく、他のピロール重合体の場合と同様に、原料の
3−アルキル置換ピロールよりも高い酸化電位を有する
酸化剤、例えばFe3+化合物を用いて化学的に酸化させる
ことによっても製造することができる。
化学酸化法において、反応は、溶剤系、非溶剤系のい
ずれでも行うことができ、重合体は、溶剤不溶性の粉末
またはフィルム状固体として直接得られる。反応溶剤と
しては、酸化剤と反応しない溶剤であれば、特に制限さ
れることなく使用できる。好ましくは、水、低級アルコ
ール、アセトン、アセトニトリルまたはそれらの混合溶
剤を使用する。
ずれでも行うことができ、重合体は、溶剤不溶性の粉末
またはフィルム状固体として直接得られる。反応溶剤と
しては、酸化剤と反応しない溶剤であれば、特に制限さ
れることなく使用できる。好ましくは、水、低級アルコ
ール、アセトン、アセトニトリルまたはそれらの混合溶
剤を使用する。
溶剤系の反応において、原料ピロール化合物および酸
化剤の温度は特に限定はなく、それぞれ0.001モル/
ないし飽和溶液の範囲で反応を行うことができる。
化剤の温度は特に限定はなく、それぞれ0.001モル/
ないし飽和溶液の範囲で反応を行うことができる。
本発明において、このような方法で得られた重合体
は、前記一般式(I)で表わされる構造をとるが、重合
体中には、重合反応に使用した導電性塩または酸化剤の
陰イオン種がドープされる。
は、前記一般式(I)で表わされる構造をとるが、重合
体中には、重合反応に使用した導電性塩または酸化剤の
陰イオン種がドープされる。
本発明の方法により製造される3−アルキル置換ピロ
ール重合体は、もちろん単独でも使用できるが、従来の
各種ポリマーをマトリックスとして使用し、これにブレ
ンドした複合材料としても使用できる。
ール重合体は、もちろん単独でも使用できるが、従来の
各種ポリマーをマトリックスとして使用し、これにブレ
ンドした複合材料としても使用できる。
従来公知の各種N置換ピロールの重合体がポリピロー
ルの各種の機能性の低下を伴ったのに反し、本発明のポ
リ3−アルキル置換ピロールは導電性に優れ、酸化電位
もEa=0V/SCEとポリピロールと同様に極めて低いという
特性を有する。ポリピロールと比較すると、3位にアル
キル基が付加されているためポリマーは疎水性を呈すの
で、従来公知の各種ポリマーとブレンドすることによ
り、新規な応用が可能である。
ルの各種の機能性の低下を伴ったのに反し、本発明のポ
リ3−アルキル置換ピロールは導電性に優れ、酸化電位
もEa=0V/SCEとポリピロールと同様に極めて低いという
特性を有する。ポリピロールと比較すると、3位にアル
キル基が付加されているためポリマーは疎水性を呈すの
で、従来公知の各種ポリマーとブレンドすることによ
り、新規な応用が可能である。
以下、本発明を実施例および合成例に従ってより詳し
く説明する。
く説明する。
合成例1 1−トシルピロールの合成: 1の三つ口フラスコに蒸留したピロール8.65cm3(1
25ミリモル)を100cm3のテトラヒドロフランと1cm3のテ
トラブチルアンモニウムヒドロキシド40%水溶液ととも
に添加した。次いで125cm3の水酸化ナトリウム50%水溶
液を加え、この混合物を激しく撹拌した。5分後に100c
m3のテトラヒドロフランに38gのトシルクロライド(200
ミリモル)を加えてなる溶液を滴下した。得られた付加
物を温度が最高になるまで撹拌し、それから更に30分程
度撹拌した。デカンテーション後、水相をエチルアセテ
ートで抽出し、有機相は蒸発させた。残渣をジクロロメ
タン中に溶解させ、水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥
させ27gの白色の固形物を得、(分子量=221、収率97.6
%)これをメタノール中で再結晶させた。
25ミリモル)を100cm3のテトラヒドロフランと1cm3のテ
トラブチルアンモニウムヒドロキシド40%水溶液ととも
に添加した。次いで125cm3の水酸化ナトリウム50%水溶
液を加え、この混合物を激しく撹拌した。5分後に100c
m3のテトラヒドロフランに38gのトシルクロライド(200
ミリモル)を加えてなる溶液を滴下した。得られた付加
物を温度が最高になるまで撹拌し、それから更に30分程
度撹拌した。デカンテーション後、水相をエチルアセテ
ートで抽出し、有機相は蒸発させた。残渣をジクロロメ
タン中に溶解させ、水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥
させ27gの白色の固形物を得、(分子量=221、収率97.6
%)これをメタノール中で再結晶させた。
沸点=92℃ 元素分析 理論値 C:59.73% H:4.98% N:6.33% 実測値 C:59.59% H:4.67% N:6.32% NMR(CDCl3)(ppm)7.7d J(Hz)8 2H;7.2 4H;6.25 2
H;2.33s 3H 温度計、ファネルおよび塩化カルシウム入り安全管付
きコンデンサーの装着された500cm3の三つ口フラスコ
に、250cm3のジクロロメタンおよび40gの無水塩化アル
ミニウム(300ミリモル)を添加した。21.5gのオクタノ
イルクロライド(132ミリモル)を滴下した。この溶液
を10分間撹拌した。次いで上記で得た25.5gの1−トシ
ルピロール(115ミリモル)を含むジクロロメタン溶液6
0cm3を滴下して添加した。室温で1時間撹拌を継続し、
次いで得られた溶液を500cm3の水−氷混合物中に注い
だ。デカンテーション後、水相をジクロロメタンで抽出
した。有機相は1Nの水酸化ナトリウム水溶液、次いで水
で洗浄し、その後乾燥蒸発させ、40gの粗生成物を得
た。
H;2.33s 3H 温度計、ファネルおよび塩化カルシウム入り安全管付
きコンデンサーの装着された500cm3の三つ口フラスコ
に、250cm3のジクロロメタンおよび40gの無水塩化アル
ミニウム(300ミリモル)を添加した。21.5gのオクタノ
イルクロライド(132ミリモル)を滴下した。この溶液
を10分間撹拌した。次いで上記で得た25.5gの1−トシ
ルピロール(115ミリモル)を含むジクロロメタン溶液6
0cm3を滴下して添加した。室温で1時間撹拌を継続し、
次いで得られた溶液を500cm3の水−氷混合物中に注い
だ。デカンテーション後、水相をジクロロメタンで抽出
した。有機相は1Nの水酸化ナトリウム水溶液、次いで水
で洗浄し、その後乾燥蒸発させ、40gの粗生成物を得
た。
NMR(CDCl3)(ppm)7.7d J(Hz)8 2H;7.2 4H;6.62 2
H;2.67t J(Hz) 2H;2.35 s 3H;1.6t J(Hz)7 2H;1.2
8H;0.8t J(Hz)4 3H) これを150cm3のジオキサンに溶解し、5Nの水酸化ナト
リウム水溶液200cm3を添加し、この混合物を室温下に15
時間撹拌した。デカンテーション後、水相をジエチルエ
ーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、その後乾燥蒸
発させ、22gの粗生成物を得たが、これはまだ約15%の
非水酸化化合物を含有していた。2%のトルエンを含有
するヘキサン中で再結晶化を行い、14gの結晶化生成物
を得た(分子量=193、収率=64%)。
H;2.67t J(Hz) 2H;2.35 s 3H;1.6t J(Hz)7 2H;1.2
8H;0.8t J(Hz)4 3H) これを150cm3のジオキサンに溶解し、5Nの水酸化ナト
リウム水溶液200cm3を添加し、この混合物を室温下に15
時間撹拌した。デカンテーション後、水相をジエチルエ
ーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、その後乾燥蒸
発させ、22gの粗生成物を得たが、これはまだ約15%の
非水酸化化合物を含有していた。2%のトルエンを含有
するヘキサン中で再結晶化を行い、14gの結晶化生成物
を得た(分子量=193、収率=64%)。
沸点=70℃ NMR(CDCl3)(ppm)7.4 1H;6.75 1H;6.55 1H;2.7t J
(Hz)7 2H;1.65t J(Hz)7 2H;1.28 8H;0.8t J(Hz)4
3H IR(cm-1):NH 3190;CH aliph 2960−2850;C=O1627 3−オクチルピロールの合成: ファネル、アルゴン導入口、コンデンサーおよびバブ
ラーの装着された500cm3の三つ口フラスコに、ナトリウ
ム上で乾燥した100cm3のジエチルエーテルを導入し、次
いでアルゴン雰囲気下に3.8gのリチウムアルミニウムハ
イドライド(100ミリモル)をゆっくり添加した。100cm
3の乾燥エーテル中に11.6gの上記で得られた3−オクタ
ノイルピロール(60ミリモル)を添加し、この混合物を
1時間リフラックス下においた。次いで150cm3のエーテ
ルを添加し、更にアルゴン雰囲気下に非常にゆっくりと
約30cm3のブリンを添加した。
(Hz)7 2H;1.65t J(Hz)7 2H;1.28 8H;0.8t J(Hz)4
3H IR(cm-1):NH 3190;CH aliph 2960−2850;C=O1627 3−オクチルピロールの合成: ファネル、アルゴン導入口、コンデンサーおよびバブ
ラーの装着された500cm3の三つ口フラスコに、ナトリウ
ム上で乾燥した100cm3のジエチルエーテルを導入し、次
いでアルゴン雰囲気下に3.8gのリチウムアルミニウムハ
イドライド(100ミリモル)をゆっくり添加した。100cm
3の乾燥エーテル中に11.6gの上記で得られた3−オクタ
ノイルピロール(60ミリモル)を添加し、この混合物を
1時間リフラックス下においた。次いで150cm3のエーテ
ルを添加し、更にアルゴン雰囲気下に非常にゆっくりと
約30cm3のブリンを添加した。
白色の泥状物を濾別し、エーテルで洗浄した。溶媒を
蒸発させた後、10.4gの液状生成物を得た(分子量=17
9、収率=97%)これを短絡路蒸留器で2mmHgで蒸留し
た。
蒸発させた後、10.4gの液状生成物を得た(分子量=17
9、収率=97%)これを短絡路蒸留器で2mmHgで蒸留し
た。
NMR(CDCl3)(ppm)6.62 2H;6.47 1H;2.47t J(Hz)7
2H;1.23 12H,0.8t J(Hz)4.3H IR(cm-1):NH 3408 CHarom 3097 CHaliph 2962,2932,2
859;(3−置換ピロール):1065 実施例1 3−オクチルピロールの酸化電位 50μの3−オクチルピロールおよび1.25gのリチウ
ムパークロレート(0.5モル)を含有する無水りん酸上
で蒸留されたアセトニトリル溶液25cm3を3電極電気化
学セル中に導入した。参照電極は、Ag/AgNO3を0.1モル
含有するアセトニトリルで、0.1モルのリチウムパーク
ロレートを含有するアセトニトリル溶液を含む安全管付
きのものであった。作動電極、対向電極には、白金製の
ものを使用した。電位走査速度は、500mV・s-1であっ
た。3−オクチルピロールの酸化電位は0.76V/Ag:Ag+で
あった。
2H;1.23 12H,0.8t J(Hz)4.3H IR(cm-1):NH 3408 CHarom 3097 CHaliph 2962,2932,2
859;(3−置換ピロール):1065 実施例1 3−オクチルピロールの酸化電位 50μの3−オクチルピロールおよび1.25gのリチウ
ムパークロレート(0.5モル)を含有する無水りん酸上
で蒸留されたアセトニトリル溶液25cm3を3電極電気化
学セル中に導入した。参照電極は、Ag/AgNO3を0.1モル
含有するアセトニトリルで、0.1モルのリチウムパーク
ロレートを含有するアセトニトリル溶液を含む安全管付
きのものであった。作動電極、対向電極には、白金製の
ものを使用した。電位走査速度は、500mV・s-1であっ
た。3−オクチルピロールの酸化電位は0.76V/Ag:Ag+で
あった。
3−オクチルピロールの電気化学重合: 前記合成例で得た0.45gの3−オクチルピロール(0.1
モル)および0.41gのテトラブチルアンモニウムテトラ
ボレート(0.05モル)を含有する蒸留プロピレンカーボ
ネート溶液25cm3を3電極電気化学セル中に導入した。
この溶液にアルゴンをバブルさせ脱ガスした。参照電極
には先の場合と同じくAg/AgNO3を用い、アルゴン雰囲気
下に面積が0.07cm2の白金電極上に、白金線を対向電極
として用い、0.6V/Ag:Ag+定電位下に電気化学重合を実
施した。このようにして二つの重合体フィルムを得た。
第1のものは、電気化学重合の電荷密度が0.1C cm-2に
対応するもので、電圧電流分析用のものであった。もう
一方の重合体フィルムは、導電度の測定用のもので、ア
ルミニウム対向電極を用い、作用極として白金電極また
はインジウム−スズ酸化物被覆ガラス電極を使用した。
電荷密度は2C cm-2であった。
モル)および0.41gのテトラブチルアンモニウムテトラ
ボレート(0.05モル)を含有する蒸留プロピレンカーボ
ネート溶液25cm3を3電極電気化学セル中に導入した。
この溶液にアルゴンをバブルさせ脱ガスした。参照電極
には先の場合と同じくAg/AgNO3を用い、アルゴン雰囲気
下に面積が0.07cm2の白金電極上に、白金線を対向電極
として用い、0.6V/Ag:Ag+定電位下に電気化学重合を実
施した。このようにして二つの重合体フィルムを得た。
第1のものは、電気化学重合の電荷密度が0.1C cm-2に
対応するもので、電圧電流分析用のものであった。もう
一方の重合体フィルムは、導電度の測定用のもので、ア
ルミニウム対向電極を用い、作用極として白金電極また
はインジウム−スズ酸化物被覆ガラス電極を使用した。
電荷密度は2C cm-2であった。
ポリ3−オクチルピロールの電圧電流分析: 0.25gのリチウムパークロレートを含有する無水リン
酸上で蒸留したアセトニトリルの溶液25cm3を3電極電
気化学セル中に導入した。Ag:Ag+参照電極および白金線
対向電極を使用した。白金上の重合体フィルムを作動電
極として使用した。アルゴンを吹き込むことにより脱ガ
ス化し、その後はアルゴン雰囲気下に保持した。サイク
リックボルタモグラムの−1〜0.2V/Ag:Ag+の結果は第
1図に示すようなものであった。
酸上で蒸留したアセトニトリルの溶液25cm3を3電極電
気化学セル中に導入した。Ag:Ag+参照電極および白金線
対向電極を使用した。白金上の重合体フィルムを作動電
極として使用した。アルゴンを吹き込むことにより脱ガ
ス化し、その後はアルゴン雰囲気下に保持した。サイク
リックボルタモグラムの−1〜0.2V/Ag:Ag+の結果は第
1図に示すようなものであった。
ポリ3−オクチルピロールの導電度の測定: 先に得られた電極上の重合体フィルムの厚みは約5μ
mで剥がすに十分な厚さを有していた。このフィルムを
0.5cm×2cmの短冊上に切断した。4点dc測定を実施した
結果、ITO電極上に形成されたフィルムについての導電
度は0.25s.cm-1で、白金電極上に形成されたフィルムに
ついての導電度は2s.cm-1であった。
mで剥がすに十分な厚さを有していた。このフィルムを
0.5cm×2cmの短冊上に切断した。4点dc測定を実施した
結果、ITO電極上に形成されたフィルムについての導電
度は0.25s.cm-1で、白金電極上に形成されたフィルムに
ついての導電度は2s.cm-1であった。
実施例2および比較例1 実施例1の場合と同様にして、3−エチルピロールま
たはN−メチルピロールをモノマーとして使用して、こ
れらの電解重合を実施し、得られたポリマーフィルムの
導電度を測定した。その結果は下記に示す通りであり、
本発明の方法により製造されるポリマーがN−置換ポリ
マーに比べて優れた導電度を示すものであることを確認
した。
たはN−メチルピロールをモノマーとして使用して、こ
れらの電解重合を実施し、得られたポリマーフィルムの
導電度を測定した。その結果は下記に示す通りであり、
本発明の方法により製造されるポリマーがN−置換ポリ
マーに比べて優れた導電度を示すものであることを確認
した。
ポリ3−エチルピロール:6S.cm-1 ポリN−メチルピロール:10-3S.cm-1 実施例3および4 ポリ3−オクチルピロールおよびポリ3−エチルピロ
ールに対してそれぞれ電解質媒体を種々変化させ、実施
例1と同様にしてサイクリックボルタモグラムを測定し
たところ良好な酸化還元挙動を示した。
ールに対してそれぞれ電解質媒体を種々変化させ、実施
例1と同様にしてサイクリックボルタモグラムを測定し
たところ良好な酸化還元挙動を示した。
第1図は、本発明によるポリ3−オクチルピロールのサ
イクリックボルタモグラムの測定結果を示す図である。
イクリックボルタモグラムの測定結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヤン ロンカリ フランス国 94320―テイエ リユ アン リ デユナン 2―8 セントル ナシユ オナール ドウ ラ ルシエルシエ サイ エンテイフイク ラボラトウ ドウ フオ トシミー ソラール内 (72)発明者 マルク ルマイル フランス国 ナントウル,リユ エス ア レンデ,30 (72)発明者 フランシス ガルニエール フランス国 94320―テイエ リユ アン リ デユナン 2―8 セントル ナシユ オナール ドウ ラ ルシエルシエ サイ エンテイフイク ラボラトウ ドウ フオ トシミー ソラール内 (56)参考文献 特開 昭64−87637(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(II) (式中、Rは炭素原子数が2〜20のアルキル基を表わ
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロールを、導電性塩の
存在下に電解酸化重合することを特徴とする下記一般式
(I) (式中、Rは前記と同意を、nは2以上の整数を表わ
す。) で表わされる3−アルキル置換ピロール重合体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63159071A JPH0819225B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 3―アルキル置換ピロール重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63159071A JPH0819225B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 3―アルキル置換ピロール重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0211621A JPH0211621A (ja) | 1990-01-16 |
JPH0819225B2 true JPH0819225B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=15685583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63159071A Expired - Fee Related JPH0819225B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 3―アルキル置換ピロール重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819225B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2535563B2 (ja) * | 1987-09-29 | 1996-09-18 | 勝美 吉野 | 導電性高分子化合物の成形加工方法 |
-
1988
- 1988-06-29 JP JP63159071A patent/JPH0819225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211621A (ja) | 1990-01-16 |
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