JPH08191610A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JPH08191610A
JPH08191610A JP520395A JP520395A JPH08191610A JP H08191610 A JPH08191610 A JP H08191610A JP 520395 A JP520395 A JP 520395A JP 520395 A JP520395 A JP 520395A JP H08191610 A JPH08191610 A JP H08191610A
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JP
Japan
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working
shaft
work
machine
central
Prior art date
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JP520395A
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English (en)
Inventor
Akira Miyazaki
明 宮崎
Yoshinori Gono
善徳 郷野
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STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
Original Assignee
STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動的に折り畳みができ、しかも汎用性を高
める。 【構成】 中央作業部8の機幅方向に左右作業部9,1
0を支軸ピン19枢軸回りに展開して折り畳むための折
畳機構3を有した農作業機において、作業部8…10に
回転駆動力を伝達する回転伝達系に、その回転で折畳機
構3を駆動させる流体圧を発生させるための流体圧発生
装置を併設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折畳機構を備えた農作
業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクター等の後部に連結される農作業
機、特に進行方向と直交する方向に機幅を有するハロー
や耕耘機においては、機体の両側の部分を中央側に折り
畳む構造としたものが知られている。例えば実開平1−
163907号公報のものは、左右に延びた作業機を本
体フレームに設けた垂直な或いは傾斜した連結ピン回り
に回動させることで機幅を実質的に縮小させ、路上走行
や格納の便宜を図るようになっている。また特開昭61
−282001号公報に開示された耕耘装置は、図11
に示すように、トラクター101 の後部に連結した中央耕
耘装置102 と、その両側に設けた側部耕耘装置103 ,10
4 とで構成されており、必要に応じて水平方向の軸105,
106 回りに回動されるようになっている。
【0003】ただしこれら従来の農作業機においては、
相当の重量を有した左右の作業機を展開することで、重
心が上方或いは後方に大きく移動し、折り畳み姿勢にお
ける操縦性及び安定性が低下するという問題があった。
また左右の作業機に動力を伝達するためのチェーンケー
スやギヤケースを両側端或いは中央耕耘装置102 と側部
耕耘装置103 ,104 との間に設けているので、その設置
箇所の分だけ耕起できず、再耕も困難であるという問題
があった。
【0004】このような課題に対して本出願人は、折り
畳み時の操縦性及び安定性の低下を防ぐことができる農
作業機、及び残耕が生じない農作業機を開発し、出願し
た(特願平6−99550号)。この農作業機は、中央
作業部の機幅方向両側に左右作業部を枢軸回りに回動自
在に設け、その枢軸を中央作業部の両側端よりも中央寄
りに位置させている。また各作業部は、互いの作業軸を
適宜連結するクラッチ機構を有し、作業軸に動力を伝達
する伝動機構を機体の一側端にのみ設けている。そして
枢軸は、左右作業部を斜め後方に展開させるべく水平よ
りも僅かに傾斜させている。この構成によって、左右作
業部の長さは枢軸回りに回動する部分の全長よりも短く
なり、中央作業部側に折り畳まれるときの重心の移動が
抑えられて、操縦性及び安定性の低下を防止できると共
に、全機幅のうち作業しない部分が一側端に限られ、残
耕のない完全な作業が達成されることとなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記提案にお
いては、手動操作によって左右作業部を折り畳む構成を
開示している。しかしながら作業者の負担を考えると、
流体圧によって駆動する油圧シリンダ等のアクチュエー
タによって、自動的に折り畳みができるように構成する
ことが望ましい。ただしトラクタ等の牽引車が流体圧供
給源を備えていない場合は、この農作業機を使用できな
いこととなり、汎用性に課題が残される。
【0006】そこで本発明は、自動的に折り畳みがで
き、しかも汎用性の高い農作業機を提供すべく創案され
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央作業部の
機幅方向に左右作業部を枢軸回りに展開して折り畳むた
めの折畳機構を有した農作業機において、作業部に回転
駆動力を伝達する回転伝達系に、その回転で折畳機構を
駆動させる流体圧を発生させるための流体圧発生装置を
併設したものである。上記流体圧発生装置は、回転伝達
系のミッションに一体的に構成されることが好ましい。
【0008】
【作用】上記構成によって、流体圧発生装置は、回転駆
動力によって所定の流体圧を発生させて折畳機構を駆動
させ、左右作業部を展開させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0010】図1乃至図3は、本発明に係わる農作業機
の一実施例を示したものである。この農作業機は、砕土
機構1の後方に設けられ中央及び左右に分割された鎮圧
用部材2と、左右の鎮圧用部材2を中央側に折り畳む折
畳機構3とを有した砕土作業機であって、砕土機構1に
回転駆動力を伝達する回転伝達系に、その回転で折畳機
構3を駆動させる油圧を発生させるための油圧発生装置
151 が併設されて構成されている。また本実施例の砕土
作業機は、鎮圧用部材2を互いに所定の位置に保持する
ための保持手段4と、中央の鎮圧用部材2を折畳み時に
おいて折畳機構3の枢軸と略平行に支持するための調節
手段5とを備えて構成されている。
【0011】まず本実施例の砕土作業機の全体構成を説
明する。砕土機構1は、機幅方向に延びる作業軸6と、
作業軸6の軸方向に所定の間隔で且つ放射状に取り付け
られた多数の作業爪7で成り、鎮圧用部材2と同様に中
央及び左右に分割されている。すなわちこれら分割され
た砕土機構1及び鎮圧用部材2によって、砕土作業機1
の中央作業部8及び左右作業部9,10が構成されてい
る。鎮圧用部材2は、作業爪7の上方に設けられたロー
タカバー11にピン12を介して軸支された均平板13
と、均平板13にピン14を介して軸支された整地板1
5とで構成されている。これらピン12,14は、作業
軸6(機幅方向)と平行に延びており、均平板13及び
整地板15は、それぞれ上下ないし前後方向に揺動自在
となっている。ロータカバー11は、砕土機構1に相応
して中央及び左右に分割され、それぞれが砕土作業機の
機枠となる中央フレーム16及び左右フレーム17,1
8に固定されている。この中央フレーム16と左右フレ
ーム17,18とが、枢軸たる支軸ピン19を介して連
結されている。
【0012】中央フレーム16及び左右フレーム17,
18は、作業軸6と並行な中空の主杆20及び左右連結
杆21,22により実質的に構成されている。主杆20
の中間位置(機幅方向中央)にはミッション23が設け
られ、トラクター等の駆動源から回転駆動力を得るため
の入力軸24が収容されている。ミッション23の頂部
及び主杆20には、三点リンク25と連結するためのト
ップアーム26及びロワーアーム27が設けられてい
る。主杆20の両外端には径方向に張り出した連結部材
28が形成され、左右連結杆21,22の端部に形成さ
れた断面矩形の筒状の連結部材29と対向している。そ
してこれら連結部材29の先端が適宜重ね合わされて、
その上端位置に支軸ピン19が挿通されている。本実施
例にあっては、支軸ピン19は平面視で進行方向に延
び、且つ前方が高くなるように僅かに傾斜している。す
なわち左右フレーム17,18が上方に且つ斜め後方に
折り畳まれるようになっている。また支軸ピン19の位
置は、中央作業部8の両側端よりも中央寄りに位置され
ている。言い換えると、主杆20の長さは、中央作業部
8の幅よりも短くなるように形成されている。さらに本
実施例にあっては、左右フレーム17,18を90度以上
展開移動させるものとし、そのときの左右作業部9,1
0の外端が中央作業部8の両端位置からはみださないよ
うになっている。すなわち、中央作業部8の幅が折り畳
み姿勢時の機幅となるように、主杆20及び左右連結杆
21,22の長さが設定されているものである。
【0013】折畳機構3は、前記した支軸ピン19と、
支軸ピン19を跨いで中央フレーム16と左右フレーム
17,18との間に掛け渡された一対の復動式の油圧シ
リンダ30,31とで構成されている。油圧シリンダ3
0,31の基端は、主杆20の両端位置にそれぞれ取り
付けられたブラケット32を介して軸支され、そのピス
トンロッド33の先端は左右連結杆21,22にそれぞ
れ取り付けられたブラケット34を介して軸支されてい
る。すなわちこれら油圧シリンダ30,31は左右対称
に配置され、ピストンロッド33を伸長させることで各
フレーム16…18を一直線状に揃えた作業姿勢とし、
縮退させることで左右フレーム17,18を中央側に折
畳むようになっている。
【0014】保持手段4は、一端が中央整地板15a
に、他端が左右整地板15b,15cに枢支された一対
のステイ部材35で成る。図4及び図5に示すように、
ステイ部材35は、断面が略正方形の基端ステイ36
と、基端ステイ36内に摺動自在の断面コ字状の先端ス
テイ37とで形成されている。基端ステイ36の一端及
び先端ステイ37の他端は、整地板15上に取り付けら
れた補強板38及びブラケット39にピン40で軸支さ
れている。このピン40は整地板15と平行に設けられ
ており、ステイ部材35は、整地板15に垂直な面に沿
って回動し、且つその長手方向に伸縮することになる。
また整地板15の両端近傍には当接板41が取り付けら
れ、整地板15が一直線状に揃った状態で、ステイ部材
35が整地板15と平行になるように、先端ステイ37
に当接するようになっている。なお当接板41は、均平
板13に取り付けられたブラケット42に一部が重ね合
わされ、この部分にピン14を位置させているものであ
る。
【0015】調節手段5は、図2及び図3に示したよう
に、中央フレーム16の上方に設けられたロッド43
と、ロッド43の後方端に一端が軸支された横断面コ字
状のブラケット44と、ブラケット44を中央フレーム
16に支える支持ロッド45とで構成され、ブラケット
44の他端が中央整地板15aに枢支されている。図6
に示すように、ロッド43の先端部はレバー部材46及
びブラケット47を介してトップアーム26に支持され
ている。レバー部材46は、ブラケット47の上端に軸
支された一対の並行な板で成り、その周縁部48が所定
のプロフィールを以て形成されている。そしてこの周縁
部48に、ロッド先端に取り付けられた当接片49を当
接させることで、ロッド43を長手方向の所定位置に支
持するようになっている。ロッド43には当接片49が
レバー部材46に係合する方向に付勢するスプリング5
0が周設され、レバー部材46には支軸51回りに回転
操作するための操作レバー52が取り付けられている。
本実施例にあっては、図6中実線にて示したように、ブ
ラケット47に設けられたストッパ53に突き当たるま
で反時計回りに回転した状態で、整地板15を支軸ピン
19と略平行に維持するようになっている。そしてこの
位置から時計回りに回転して、周縁部48に形成された
溝54に当接片49を拘束することで(図中二点鎖線の
位置)、ロッド43を後方に移動させて整地板15が下
向きの状態とし、当接片49を溝54の外側に位置させ
ることで(図中破線の位置)ロッド43を前方に移動さ
せて、整地板15が図2の状態よりも上向きとなるよう
に形成されている。すなわち、整地板15を代掻き作業
や土寄せ作業に適した状態に自在に調節できるようにな
っている。
【0016】一方均平板13は、主杆20及び左右連結
杆21,22にブラケット55及びロッド56を介して
支持されることで、適宜下方に傾斜した状態を保つよう
になっている。ブラケット55は主杆20に二本、左右
連結杆21,22に各一本取り付けられ、先端が後方に
延出されている。この延出端には折曲げ片57が形成さ
れ、略上下方向の穴が穿たれている。そしてこの穴に、
ロッド56の上部が挿通されている。ロッド56の下端
は、ブラケット58を介して均平板13の上面に軸支さ
れている。そして折曲げ片57の上下にはコイルバネ5
9,60が設けられており、このコイルバネ59,60
の付勢力でロッド56が適宜位置に保持されていると共
に、双方のコイルバネ59,60の釣り合う範囲で上下
に移動するようになっている。すなわち均平板13及び
整地板15は、ある程度の揺動を許容されてフレーム1
6…18側から保持されている。
【0017】次に砕土作業機の回転伝達系を説明する。
この回転伝達系は、主杆20の左側内部に設けられ、入
力軸24とはベベルギヤ61,62により連結された第
一出力軸63と、左連結杆21の内部に設けられ、左作
業軸6bとは伝動装置64で連結された第二出力軸65
とを備えて構成されている。そして第一出力軸63と第
二出力軸65とは、図7に示す第一のクラッチ機構66
により、また左作業軸6bと中央作業軸6a、及び中央
作業軸6aと右作業軸(図示略)とは図8に示す第二の
クラッチ機構67により、それぞれ接合・離反されるよ
うになっている。
【0018】図7に示すように、第一出力軸63の他端
は主杆20に軸受68を介して支持され、連結部材28
の内方に突出した軸端部に爪クラッチ部材69がスプラ
イン結合されている。第二出力軸65は、左連結杆21
の両端に軸受68を介して支持され、一端が連結部材2
9の内方に突出して、第一出力軸63の爪クラッチ部材
69に噛合する爪クラッチ部材70がスプライン結合さ
れている。この爪クラッチ部材70の基端と軸受69と
の間には圧縮ばね71が設けられ、爪クラッチ部材70
を突出させる方向に付勢している。第二出力軸65の一
端の軸端面には爪クラッチ部材70を係止する抜止板7
2が取り付けられている。第二出力軸65の他端は、図
1に示したように左連結杆21から突出し、伝動装置6
4となるスプロケット73が取り付けられている。左作
業軸6bの一端は、左連結杆21のフランジに取り付け
られた左側板74に軸支され、第二出力軸65のスプロ
ケット73にチェーン75で連結するスプロケット76
が取り付けられている。これらスプロケット73,76
及びチェーン75は、左側板74に取り付けられたチェ
ーンケース77により密閉状に覆われている。
【0019】図8に示すように、第二のクラッチ機構6
7は、フレーム16…18の支持板78,79に支持さ
れたクラッチハウジング80,81と、左作業軸6b及
び中央作業軸6aの端部にスプライン結合され、クラッ
チハウジング80,81に軸受82及びオイルシール8
3を介して支持された爪クラッチ部材84,85とで構
成されている。なお右作業軸と中央作業軸6aとの間の
第二のクラッチ機構67も同様な構成である。左作業軸
6bの支持板78は、左連結杆21に取り付けられてい
る。また中央作業軸6bの支持板79は、主杆20の連
結部材28にブラケット145 を介してこれと並行に取り
付けられた補助杆86に支持されている(図7参照)。
クラッチハウジング80,81は、支持板78,79に
形成された支持穴に嵌合され、ボルト・ナット88にて
固定されている。爪クラッチ部材84,85は、基端に
軸受部材に螺合するためのネジ部が形成された略円筒状
の部材で成り、その先端側には鍔状の端面90,91が
形成されている。その軸孔にはスプライン結合のための
スプライン歯146 が形成されている。そして端面90,
91に、三個の爪が周方向に等間隔に配置され、その周
側の面部が互いに噛み合わされることで、回転を伝達す
るようになっている。左作業軸側6bの爪クラッチ部材
84の爪は、その噛合面が端面90に対して先端から後
退して形成され、上面が傾斜した一個の三角爪94と、
三角爪94よりも小さい二個の四角爪95とで成る。三
角爪94の頂部は、噛合面及び上面によって鋭角的に形
成され、半径方向内側に若干傾斜している。四角爪95
は、その噛合面の高さ及び半径方向の幅が三角爪94の
半分程度に形成され、半径方向の断面が略正方形となる
円弧状の柱体形状となっている。一方中央作業軸6aの
爪クラッチ部材85の噛合爪97は、三角爪94と略同
様な形状で成り、その噛合面が先端から後退して形成さ
れている。すなわち噛合面と端面91との成す角度が90
度よりも小さくなっている。このほか左作業軸6bの支
持板78にはガイドピン100 が取り付けられ、中央作業
軸6aの支持板79に適宜傾斜して形成された長穴99
に遊嵌することで、爪クラッチ部材84,85同士の接
合を導くようになっている。
【0020】この第二のクラッチ機構67の構成は、折
畳み姿勢から作業姿勢に変換する際に、爪94,95,
97同士の有害な干渉がないように工夫されたものであ
る。すなわち一方の回転軸に対して、他方の回転軸が斜
方向から接近して接合する場合の爪クラッチとしては、
図7の第一のクラッチ機構66のように、圧縮ばね71
によって逃げることで、爪の先端同士の当接を防止する
ことが行われているが、その圧縮ばね71のストローク
をとるために、軸端間には相当の距離を確保する必要が
ある。しかしながら砕土作業機の作業軸6においては、
この軸端間の距離が大きいと、作業軸6に取り付ける作
業爪7の間隔が広くなり、幅方向に均等な砕土作業がで
きなくなってしまう。このため本実施例にあっては、爪
の形状を変えることで、左作業軸6bの三角爪94の先
端部96が、円弧状の旋回軌跡で上方から接近して、中
央作業軸6aの噛合爪97の上面に当接しても、双方の
上面の傾斜に案内されるように左作業軸6bが回転し
て、最終的にはその隣の噛合爪97の噛合面に噛み合う
ようになる。また四角爪95の高さが低いこと、及び噛
合爪97、三角爪94、四角爪95の噛合面が後退して
いることで当接が避けられ、さらに先端部が半径方向に
傾斜していることで、先端部同士が突き合わされた場合
でも、接合が阻まれることはない。従って、左右フレー
ム17,18を水平に戻すだけで、作業軸6同士のクラ
ッチ接合ができ、しかも軸間距離を必要最少限のものに
できる。
【0021】次に図9によって、フレーム16…18を
一直線状に揃った状態に固定するための固定装置111 を
説明する。この固定装置111 は、左右ロータカバー11
b,11cの上部の前後に締着されたフック112 と、フ
ック112 に係止される係止軸113 を有して中央ロータカ
バー11a上の補助杆86に軸支されたベルクランク11
4 と、ベルクランク114 を適宜揺動させるためのリンク
機構115 と、リンク機構115 を動作させるための油圧シ
リンダ116 とにより主として構成されている。リンク機
構115 は、油圧シリンダ116 のピストンロッド117 に一
端が軸支された第一レバー118 と、第一レバー118 の両
端に軸支されて左右に伸びたロッド119と、ロッド119
の他端に軸支された第二レバー120 と、第二レバー120
とベルクランク114 とを連結する連結ロッド121 とで構
成されている。第一レバー118 は、中央が一方の補助杆
86に軸支されている。第二レバー120 は、他端が他方
の補助杆86に軸支されている。そして油圧シリンダ11
6 のピストンロッド117 が縮退したときに、第一レバー
118 が図中反時計回りに回転して、ロッド119 が左右内
側に移動して第二レバー120 を揺動させ、ベルクランク
114 を回転させてその係止軸113 をフック112 に掛ける
ようになっている。またピストンロッド117の伸長によ
って、第二レバー120 を時計回りに回転させて、ロッド
119 及び第二レバー120 を逆方向に動作させ、ベルクラ
ンク114 の係止軸113 をフック112 から離脱させるよう
になっている。
【0022】そして本実施例にあっては、固定装置111
の油圧シリンダ116 と、折畳機構3の油圧シリンダ3
0,31とを連動して駆動させるための駆動機構が油圧
発生装置151 を含めて構成されている。図1及び図10
に示すように、この駆動機構は、油圧シリンダ30,3
1,116 に所定の油圧を供給する油圧ポンプ122 と、油
圧ポンプ122 からの油圧経路を適宜切り換えるための三
方切換弁123 と、油圧供給の順序を適正に制御するため
のシーケンス弁142 とにより主として構成されている。
図1に示したように、油圧ポンプ122 は、ミッション2
3のハウジング124 及び主杆20の管壁により区画され
たオイルタンク125 に本体が収容され、そのポンプ軸12
6 が入力軸24の軸受127 のハウジング128 によって、
入力軸24と平行に支持されている。すなわち油圧発生
装置151 が、ミッション23と一体的に構成されてい
る。油圧ポンプ122 は、ケーシング129 内で噛み合う一
対の歯車(図示せず)によってオイルを吸込み側から吐
出側に押し出すものであり、ハウジング128 にはオイル
戻り口及び吐出口となるポート130 ,131 が形成されて
いる。そしてポンプ軸126 の先端には小ギヤ132 が取り
付けられ、入力軸24に取り付けられた大ギヤ133 に噛
合されている。
【0023】図10の油圧回路に示したように、油圧ポ
ンプ122 には油圧を所定の値に維持するためのリリーフ
弁134 が備えられている。また三方切換弁123 には、折
畳機構3の油圧シリンダ30,31の基端側に接続した
第一管路135 と油圧ポンプ122 の吐出側となる第二管路
136 とを連通させると共に、固定装置111 の油圧シリン
ダ116 の基端側に接続した第三管路137 と油圧ポンプ12
2 のリターン側となる第四管路138 とを連通させる第一
流路部139 と、これらを逆に連通させる第二流路部140
と、第二管路136 と第四管路138 とを直結させて、第一
及び第三管路135 ,137 から遮断する遮断部141 とが形
成され、レバー123aの操作により択一的に選択動作する
ようになっている。シーケンス弁142 は、第一管路135
から分岐されて固定装置111 の油圧シリンダ116 の先端
側に接続した第五管路143 の途中に設けられ、設定圧以
下では遮断し、設定圧以上に昇圧したときに第五管路14
3を通すようになっている。この設定圧としては、折畳
機構3の油圧シリンダ30,31の駆動に必要な圧力よ
りも適宜大きい圧力としておく。シーケンス弁142には
リターン方向にのみ油圧を逃がす逆止弁144 が並設され
ている。また折畳機構3の油圧シリンダ30,31の先
端側に接続した第六管路147 は、三方切換弁123 の手前
で第三管路137 に合流している。
【0024】従って左右フレーム17,18を折り畳む
に際しては、三方切換弁123 の第二流路部140 を管路間
に位置させて、固定装置111 の油圧シリンダ116 を伸長
させると共に、折畳機構3の油圧シリンダ30,31を
縮退させる。このとき、固定装置111 の油圧シリンダ11
6 の負荷は、折畳機構3の油圧リシンダ30,31に比
べて充分小さいので、左右フレーム17,18が展開動
作を開始する以前に、固定装置111 のリンク機構115 が
動作して、左右フレーム17,18と中央フレーム16
との固定が解除される。油圧シリンダ30,31の伸長
により左右フレーム17,18が折り畳まれたなら、三
方切換弁123 の遮断部141 を管路間に位置させてこの姿
勢を維持する。なお三方切換弁123 は電磁弁でもよく、
このとき三方電磁弁の起動は、左右フレーム17,18
の位置を検出するセンサーにより行わせるようにしても
よい。また左右フレーム17,18を作業姿勢に戻すに
際しては、三方切換弁123 の第一流路部139 を管路間に
位置させて、固定装置111の油圧シリンダ116 を縮退さ
せると共に、折畳機構3の油圧シリンダ30,31を伸
長させる。このときの油圧は、固定装置111 側には、シ
ーケンス弁142 の作用によって、折畳機構3の油圧シリ
ンダ30,31の伸長が完了して、油圧が設定圧となる
まで上昇してから供給されるので、その油圧シリンダ11
6 は、フレーム16…18が一直線状に揃ってから縮退
され、固定装置111 のリンク機構115が駆動されること
になる。
【0025】次に本実施例の作用をまとめて説明する。
【0026】水田等で作業を行うに際しては、トラクタ
ーの三点リンク25にトップアーム26及びロワーアー
ム27を結合させると共に、入力軸24をトラクターの
駆動軸(図示せず)に接続する。そして油圧ポンプ122
の駆動及び三方切換弁123 の操作によって油圧シリンダ
30,31を伸長させ、左右フレーム17,18を機幅
方向に延ばして主フレーム16と一直線状に揃える。そ
して固定装置111 の油圧シリンダ116 の動作によりベル
クランク114 をフック112 に係止させることで通常の作
業姿勢に固定する。このとき各クラッチ機構66,67
は互いに接合された状態となり、回転駆動力は、入力軸
24から出力軸63,65及び伝動装置64を経て作業
軸6に伝達されて、作業爪7が回転駆動され、トラクタ
ーの走行に伴って砕土・すき込み等を行う。このときス
テイ部材35は、各整地板15が互いにずれるのを抑
え、耕地に段差が生じるのを防ぐ。
【0027】そして砕土作業機を運搬する、或いは倉庫
等に格納するに際しては、調節手段5の操作レバー52
を動かして、整地板15を支軸ピン19と略平行に位置
させた後、油圧シリンダ30,31の動作によって左右
フレーム17,18を支軸ピン19を中心にして上方に
展開させ、中央側に折り畳む。このときステイ部材35
は、伸長しながら回動し、整地板15同士を展開軌道に
沿って保持し、地離されてフリーとなっている整地板1
5及び均平板13を拘束する。これで左右作業部9,1
0は中央作業部8の両側端から出ない状態で、斜め上方
且つ後方に保持される。
【0028】このように、作業部8…10に回転駆動力
を伝達する回転伝達系に、折畳機構3の油圧シリンダ3
0,31を駆動させるための油圧発生装置151 を備えた
ので、回転駆動力を利用することで、トラクタに油圧供
給源がない場合でも所定の油圧を供給でき、自動的な折
り畳み構造で成る砕土作業機の汎用性向上が達成され
る。また油圧ホースなどを接続する手間がなく、連結が
容易になる。さらに本実施例では、油圧発生装置151 を
ミッション23に一体的に構成したので、中央フレーム
16付近の省スペースが達成される。
【0029】また本実施例の砕土作業機においては、折
畳み自在に分割された整地板15a,15b,15c間
に、伸縮自在のステイ部材35を掛け渡して両端枢支さ
せたので、整地板15の位置が適切に保たれ、作業時に
おける水田圃場等の段差発生が防止されると共に、折り
畳み姿勢での振動騒音の発生防止が達成される。そして
ステイ部材35は、整地板15に対して常時連結した状
態で保持しているので、整地板15との着脱を行う手間
は全くなく、油圧シリンダ30,31により折畳み動作
を行う構成であることと相俟って、作業者はトラクタに
乗ったままで遠隔操作により自動的に姿勢転換を行うこ
とができる。
【0030】また整地板15に調節手段5を設けたの
で、左右フレーム17,18を折り畳む際に、ステイ部
材35によって規制されている左右整地板15b,15
cの展開移動方向と、左右フレーム17,18の回動方
向とが略並行に維持され、交錯して折畳み不能になるこ
とを未然に防ぐことができる。
【0031】さらに本実施例にあっては、支軸ピン19
を中央作業部8の両側端よりも中央寄りに位置させたの
で、展開する部分のうち左右作業部9,10が占める重
量は少なくなり、折り畳み姿勢における重心を比較的下
方に位置させることができ、トラクターにより運搬走行
する場合の操縦性及び安定性を損なうことを抑制でき
る。すなわち機幅の縮小と操縦性及び安定性の確保との
両立が達成される。また機体の左側端となる第二出力軸
65と左作業軸6bとの間の位置に伝動装置64を設け
て、回転駆動力を伝達するようにしたので、機体の全幅
のうちこの左側端だけが作業を行わない部分となり、再
耕が困難な残耕は生じない。例えば畦のきわを耕作する
際には、その畦の側面に右作業部を接するように起耕す
ることで、残耕のない完全な作業が遂行できる。そして
支軸ピン19を水平よりも僅かに傾斜させ、左右フレー
ム17,18を斜め後方に展開させるようにしたので、
前後方向の重心の移動を必要最少限とし、且つ動力側
(トラクター)との干渉を避けることができる。さらに
左右作業部9,10を、斜め後方に展開したときに中央
作業部8の両側端よりも内方に位置するように形成した
ので、折り畳んだときの機幅は中央作業部8の幅で決定
され、機体全体の縮小が有効になされ、格納時のデッド
スペースも少なくなる。
【0032】なお本実施例にあっては、油圧発生装置15
1 が固定装置111 の油圧シリンダ116 にも油圧を供給す
るものとしたが、固定装置111 のための油圧発生装置を
別個に構成しても構わない。また農作業機としては砕土
作業機に限らず、本発明は同様の折畳み構造を有した農
作業機に広く適用されるものである。
【0033】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、自動的に
折り畳みができ、しかも汎用性を高めることができると
いう優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農作業機の一実施例を示した断
面図である。
【図2】農作業機たる砕土作業機の背面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2の保持手段を示した正面図である。
【図5】図3の要部を示した側面図である。
【図6】図3の他の要部を示した側面図である。
【図7】図2の第一のクラッチ機構を示した断面図であ
る。
【図8】図2の第二のクラッチ機構を示した断面図であ
る。
【図9】図2の固定装置を示した平面図である。
【図10】図1の油圧発生装置を含む油圧回路を示した
図である。
【図11】従来の技術を説明するための耕耘装置の背面
図である。
【符号の説明】
1 砕土機構 2 鎮圧用部材 3 折畳機構 8 中央作業部 9 左作業部 10 右作業部 19 支軸ピン(枢軸) 23 ミッション 24 入力軸(回転伝達系) 151 油圧発生装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央作業部の機幅方向に左右作業部を枢
    軸回りに展開して折り畳むための折畳機構を有した農作
    業機において、上記作業部に回転駆動力を伝達する回転
    伝達系に、その回転で上記折畳機構を駆動させる流体圧
    を発生させるための流体圧発生装置を併設したことを特
    徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 上記流体圧発生装置が、上記回転伝達系
    のミッションに一体的に構成されたものである請求項1
    記載の農作業機。
JP520395A 1995-01-17 1995-01-17 農作業機 Pending JPH08191610A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106303A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Teijin Seiki Co Ltd アクチュエーションシステム
JP2009225758A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機
JP2010263827A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Tomabechi Giken Kogyo:Kk 部分深耕機
EP3750387A1 (en) * 2019-06-13 2020-12-16 INO Brezice d.o.o. Agricultural trailing device

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