JPH0818985B2 - 溶出性の改良された製剤組成物 - Google Patents
溶出性の改良された製剤組成物Info
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- JPH0818985B2 JPH0818985B2 JP1138340A JP13834089A JPH0818985B2 JP H0818985 B2 JPH0818985 B2 JP H0818985B2 JP 1138340 A JP1138340 A JP 1138340A JP 13834089 A JP13834089 A JP 13834089A JP H0818985 B2 JPH0818985 B2 JP H0818985B2
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- chlorophenyl
- dihydro
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- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/495—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
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- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/14—Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
- A61K9/141—Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers
- A61K9/146—Intimate drug-carrier mixtures characterised by the carrier, e.g. ordered mixtures, adsorbates, solid solutions, eutectica, co-dried, co-solubilised, co-kneaded, co-milled, co-ground products, co-precipitates, co-evaporates, co-extrudates, co-melts; Drug nanoparticles with adsorbed surface modifiers with organic macromolecular compounds
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- A61K9/20—Pills, tablets, discs, rods
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗不安薬などの医薬として有用な一般式 (式中の各記号の定義は後記に示す通りである。)に
より示されるベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘
導体を含有する溶出性の改良された製剤組成物に関す
る。
より示されるベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘
導体を含有する溶出性の改良された製剤組成物に関す
る。
ヨーロッパ公開特許第281045号明細書に開示されてい
るように、一般式(I)で示されるベンゾチエピノ〔5,
4−c〕ピリダジン誘導体は、ジアゼパムで代表される
ベンゾジアゼピン系化合物の示す注意力・集中力・反射
運動能力などの低下、眠気、ふらつき等の副作用が減弱
された、選択的な抗不安薬である。
るように、一般式(I)で示されるベンゾチエピノ〔5,
4−c〕ピリダジン誘導体は、ジアゼパムで代表される
ベンゾジアゼピン系化合物の示す注意力・集中力・反射
運動能力などの低下、眠気、ふらつき等の副作用が減弱
された、選択的な抗不安薬である。
また、同明細書には化合物(I)(一般式(I)で示
される化合物)10.0mg、乳糖58.5mg、トウモロコシデン
プン25.0mg、結晶セルロース20.0mg.ポリビニルピロリ
ドンK−30 2.0mg、タルク4.0mgおよびステアリン酸マ
グネシウム0.5mgからなる化合物(I)の10mg錠(全量1
20.0mg)の製剤処方例が示されている。
される化合物)10.0mg、乳糖58.5mg、トウモロコシデン
プン25.0mg、結晶セルロース20.0mg.ポリビニルピロリ
ドンK−30 2.0mg、タルク4.0mgおよびステアリン酸マ
グネシウム0.5mgからなる化合物(I)の10mg錠(全量1
20.0mg)の製剤処方例が示されている。
化合物(I)の一つである2−(4−クロロフェニ
ル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−
c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド(化合
物Aと称する)について溶解性を検討したところ、本化
合物は第3図に示すように、水を含めて種々のpH溶液中
で難溶である。したがって、上記のような通常の製剤化
において繁用される手段、たとえば化合物Aに乳糖、ト
ウモロコシデンプン等を加えて造粒し、タルク、ステア
リン酸マグネシウム等を加えて圧縮形成して得た錠剤の
溶出試験結果は、第4図に示す通りであり、本化合物自
体の物性を反映して、溶出挙動が必ずしも好ましいもの
ではなかった。
ル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−
c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド(化合
物Aと称する)について溶解性を検討したところ、本化
合物は第3図に示すように、水を含めて種々のpH溶液中
で難溶である。したがって、上記のような通常の製剤化
において繁用される手段、たとえば化合物Aに乳糖、ト
ウモロコシデンプン等を加えて造粒し、タルク、ステア
リン酸マグネシウム等を加えて圧縮形成して得た錠剤の
溶出試験結果は、第4図に示す通りであり、本化合物自
体の物性を反映して、溶出挙動が必ずしも好ましいもの
ではなかった。
このような溶出挙動を示す錠剤をヒトに投与すると、
消化管からの吸収率あるいは吸収速度に悪影響を伴う可
能性がある。したがって、投与の対象となる患者に対し
て均一で、かつ速やかな薬効を保証するためには、溶出
性が改善された製剤組成物を開発すべきである。たとえ
ば、それ自体が特定の薬理作用を示さず、かつ無害な添
加剤を担体として組合せ、製剤的加工を加えることによ
り本化合物の持つ難溶出性を改善した製剤組成物を調製
することが好ましい。
消化管からの吸収率あるいは吸収速度に悪影響を伴う可
能性がある。したがって、投与の対象となる患者に対し
て均一で、かつ速やかな薬効を保証するためには、溶出
性が改善された製剤組成物を開発すべきである。たとえ
ば、それ自体が特定の薬理作用を示さず、かつ無害な添
加剤を担体として組合せ、製剤的加工を加えることによ
り本化合物の持つ難溶出性を改善した製剤組成物を調製
することが好ましい。
難溶性医薬品の溶出性改善法としては、微粉化する
方法、分子化合物を形成させる方法、固体分散体の
形成、可溶性誘導体とする方法等が一般に知られてい
る。しかしながら、本化合物については、に属する公
知の方法では充分な溶出性改善効果は認められなかっ
た。また、少なくとも原体の数倍量の添加剤を配合しな
ければ効果が期待できないおよびに属する方法を採
用して錠剤等を製造すると、形状が大きくなり過ぎ、実
用上問題がある。さらにの方法は、当該化合物自体を
製剤化したい場合には採用できない。
方法、分子化合物を形成させる方法、固体分散体の
形成、可溶性誘導体とする方法等が一般に知られてい
る。しかしながら、本化合物については、に属する公
知の方法では充分な溶出性改善効果は認められなかっ
た。また、少なくとも原体の数倍量の添加剤を配合しな
ければ効果が期待できないおよびに属する方法を採
用して錠剤等を製造すると、形状が大きくなり過ぎ、実
用上問題がある。さらにの方法は、当該化合物自体を
製剤化したい場合には採用できない。
本発明の目的は、化合物(I)の溶出性が改善された
製剤組成物を提供することである。
製剤組成物を提供することである。
すなわち、本発明は、前記一般式(I)で示されるベ
ンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導体を各種植物
由来のデンプン、および/または、その誘導体から選ば
れる1種もしくは2種以上の製剤用添加剤と混合粉砕処
理して得られる製剤組成物(以下、当該組成物と略称す
ることもある)に関する。
ンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導体を各種植物
由来のデンプン、および/または、その誘導体から選ば
れる1種もしくは2種以上の製剤用添加剤と混合粉砕処
理して得られる製剤組成物(以下、当該組成物と略称す
ることもある)に関する。
前記式中、R1,R2は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ニト
ロ、シアノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはC2-5
アルカノイルアミノを、R3は水素、C1-8アルキル、ヒド
ロキシ−C1-4アルキル、C2-5アルカノイルオキシ−C1-4
アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、ヘテロ
アリールまたは芳香環上にハロゲン、トリフルオロメチ
ル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシおよびC2-5アルカノイルアミノから
選ばれる置換基を1〜3個有するアリール、アリール−
C1-4アルキルもしくはヘテロアリールを、nは0、1ま
たは2を、4位と4a位との間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ、式中に不斉原子
1個を有する場合には、各光学異性体およびラセミ体を
含み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には個々の
ジアステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含
む)およびジアステレオマー混合物も含むものである。
ン、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ニト
ロ、シアノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはC2-5
アルカノイルアミノを、R3は水素、C1-8アルキル、ヒド
ロキシ−C1-4アルキル、C2-5アルカノイルオキシ−C1-4
アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、ヘテロ
アリールまたは芳香環上にハロゲン、トリフルオロメチ
ル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-4アルキ
ル、C1-4アルコキシおよびC2-5アルカノイルアミノから
選ばれる置換基を1〜3個有するアリール、アリール−
C1-4アルキルもしくはヘテロアリールを、nは0、1ま
たは2を、4位と4a位との間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ、式中に不斉原子
1個を有する場合には、各光学異性体およびラセミ体を
含み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には個々の
ジアステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含
む)およびジアステレオマー混合物も含むものである。
本発明に用いられる各種デンプンとしては、たとえば
トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分α化
デンプン等があげられ、デンプンの誘導体としては、ヒ
ドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナト
リウム、リン酸デンプン、酢酸デンプンなどがあげられ
るが、これらはいずれも製剤用添加剤として公知の化合
物である。
トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分α化
デンプン等があげられ、デンプンの誘導体としては、ヒ
ドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナト
リウム、リン酸デンプン、酢酸デンプンなどがあげられ
るが、これらはいずれも製剤用添加剤として公知の化合
物である。
当該組成物は、そのままを、たとえば散剤として、ヒ
トに投与することもできる。しかし、当該組成物をさら
に加工して細粒剤、顆粒剤、錠剤等の最終剤形を調製し
た上で、ヒトに投与するのが好ましい。このような製剤
化のための加工を行なう際には、当該技術分野に広く用
いられるところの、いわゆる結合剤、賦形剤、崩壊剤、
滑沢剤等の製剤用添加剤を混合して、最終剤形を調製す
る場合が多い。これらの使用目的で最終剤形に配合され
る添加剤としては、たとえば、ポリビニルピロリドン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、メチルセルロース等のいわゆる水溶性
高分子のほか、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、
クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、含水
二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム等があげられ
るが、これらの添加剤の内の1種または2種以上を、当
該組成物を調製する際に、あらかじめ添加してから混合
粉砕処理を行なうことも、このような行為が当該組成物
の溶出性を損なわないかぎりは、本発明の一部を構成す
るものである。
トに投与することもできる。しかし、当該組成物をさら
に加工して細粒剤、顆粒剤、錠剤等の最終剤形を調製し
た上で、ヒトに投与するのが好ましい。このような製剤
化のための加工を行なう際には、当該技術分野に広く用
いられるところの、いわゆる結合剤、賦形剤、崩壊剤、
滑沢剤等の製剤用添加剤を混合して、最終剤形を調製す
る場合が多い。これらの使用目的で最終剤形に配合され
る添加剤としては、たとえば、ポリビニルピロリドン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、メチルセルロース等のいわゆる水溶性
高分子のほか、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、
クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、含水
二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム等があげられ
るが、これらの添加剤の内の1種または2種以上を、当
該組成物を調製する際に、あらかじめ添加してから混合
粉砕処理を行なうことも、このような行為が当該組成物
の溶出性を損なわないかぎりは、本発明の一部を構成す
るものである。
一般式(I)に含まれる誘導体のうち、好ましい化合
物としては、式中R1,R2が同一または異なって水素また
はハロゲンを、R3がフェニルまたは置換基としてハロゲ
ンを有するフェニルを、nは0、1または2を、4位と
4a位との間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ式中に不斉原子1
個を有する場合には各光学異性体およびラセミ体を含
み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には個々のジ
アステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含む)
およびジアステレオマー混合物も含むベンゾチエピノ
〔5,4−c〕ピリダジン誘導体である。
物としては、式中R1,R2が同一または異なって水素また
はハロゲンを、R3がフェニルまたは置換基としてハロゲ
ンを有するフェニルを、nは0、1または2を、4位と
4a位との間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ式中に不斉原子1
個を有する場合には各光学異性体およびラセミ体を含
み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には個々のジ
アステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含む)
およびジアステレオマー混合物も含むベンゾチエピノ
〔5,4−c〕ピリダジン誘導体である。
さらに、好ましい化合物としては2−(4−クロロフ
ェニル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4
−c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7−オキシド、 9−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−ブロモフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン 7−オキシド、 10−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−5,6
−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダ
ジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン 7−オキシドなどの化合物であり、これ
らが不斉原子1個を有する場合には各光学異性体および
ラセミ体を含み、式中に不斉原子2個以上を有する場合
には、個々のジアステレオマー(各光学異性体およびラ
セミ体を含む)およびジアステレオマー混合物も含む。
ェニル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4
−c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7−オキシド、 9−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−ブロモフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン 7−オキシド、 10−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−5,6
−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダ
ジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン 7−オキシドなどの化合物であり、これ
らが不斉原子1個を有する場合には各光学異性体および
ラセミ体を含み、式中に不斉原子2個以上を有する場合
には、個々のジアステレオマー(各光学異性体およびラ
セミ体を含む)およびジアステレオマー混合物も含む。
本発明をより詳細に説明すると、一般式(I)により
表わされる化合物を、各種植物由来のデンプン、および
/または、その誘導体と混合粉砕することにより、日本
薬局方崩壊試験法第1液および第2液(以下、第1液お
よび第2液と略称することもある)900ml中の溶出性が
改善された製剤組成物が得られる。
表わされる化合物を、各種植物由来のデンプン、および
/または、その誘導体と混合粉砕することにより、日本
薬局方崩壊試験法第1液および第2液(以下、第1液お
よび第2液と略称することもある)900ml中の溶出性が
改善された製剤組成物が得られる。
以下に本発明について、さらに詳細に説明する。
当該化合物を、たとえば、トウモロコシデンプン、バ
レイショデンプン、部分α化デンプン等の各種植物由来
のデンプン、および/または、ヒドロキシプロピルデン
プン、デンプングリコール酸ナトリウム、リン酸デンプ
ン、酢酸デンプン等のデンプン誘導体から選ばれる1種
または2種以上と混合粉砕処理して得た製剤組成物で
は、第1液および第2液中での溶出性が大幅に改善され
て、当該化合物が過飽和溶解し、かつ、長時間にわたり
過飽和状態を維持することを見出した。これらの事実
は、服薬後の体内での当該化合物の溶解性が改善され、
それに伴い生物学的利用率も改善される可能性を示唆す
る。
レイショデンプン、部分α化デンプン等の各種植物由来
のデンプン、および/または、ヒドロキシプロピルデン
プン、デンプングリコール酸ナトリウム、リン酸デンプ
ン、酢酸デンプン等のデンプン誘導体から選ばれる1種
または2種以上と混合粉砕処理して得た製剤組成物で
は、第1液および第2液中での溶出性が大幅に改善され
て、当該化合物が過飽和溶解し、かつ、長時間にわたり
過飽和状態を維持することを見出した。これらの事実
は、服薬後の体内での当該化合物の溶解性が改善され、
それに伴い生物学的利用率も改善される可能性を示唆す
る。
一般に製剤化に際しては、原体に種々の製剤用添加剤
を配合服用しやすい容積と形状とを有する製剤を調製
し、服用の便をはかっている。そのための添加剤として
は、薬理的に不活性で、かつ無害な、乳糖、各種デンプ
ン、結晶セルロース等からなる組合せが繁用されてい
る。そこで、当該組成物に対しても、このような組合せ
を適用して顆粒剤および錠剤を調製したところ、得られ
た両製剤はいずれも混合粉砕処理による溶出性向上効果
を維持しており、しかも、当該化合物の安定性にも異常
を示さなかった。
を配合服用しやすい容積と形状とを有する製剤を調製
し、服用の便をはかっている。そのための添加剤として
は、薬理的に不活性で、かつ無害な、乳糖、各種デンプ
ン、結晶セルロース等からなる組合せが繁用されてい
る。そこで、当該組成物に対しても、このような組合せ
を適用して顆粒剤および錠剤を調製したところ、得られ
た両製剤はいずれも混合粉砕処理による溶出性向上効果
を維持しており、しかも、当該化合物の安定性にも異常
を示さなかった。
さらに検討した結果、望ましくはトウモロコシデンプ
ン、および/または、バレイショデンプンを選んで当該
化合物に配合し、アトマイザー、ジエットミル、ハイブ
リダイザー、メカノミル、ボールミル、自動乳鉢等の粉
砕装置を用いて混合粉砕し、得られた当該組成物に乳
糖、結晶セルロース、各種デンプンを配合して製剤化す
ると、当該化合物の溶出性が改善された最終剤形が得ら
れることを見出した。
ン、および/または、バレイショデンプンを選んで当該
化合物に配合し、アトマイザー、ジエットミル、ハイブ
リダイザー、メカノミル、ボールミル、自動乳鉢等の粉
砕装置を用いて混合粉砕し、得られた当該組成物に乳
糖、結晶セルロース、各種デンプンを配合して製剤化す
ると、当該化合物の溶出性が改善された最終剤形が得ら
れることを見出した。
本発明による当該組成物を用いての最終剤形の調製に
際しては、成形助剤、滑沢剤等の製剤用添加剤を加える
こともでき、錠剤(糖衣錠、フィルムコート錠も含
む)、散剤(顆粒剤、細粒剤、および/または、これら
にフィルムコートしたものも含む)、カプセル剤等の形
態で医薬としての使用に供することができる。混合粉砕
処理により得られる当該組成物を用いて調製した最終剤
形中の当該化合物と各種植物由来のデンプン、および/
または、その誘導体との比は1:2〜2:1の範囲が好まし
い。また、当該組成物を用いて調製した最終剤形中にお
ける当該化合物の含量は1〜30重量%が好ましい。
際しては、成形助剤、滑沢剤等の製剤用添加剤を加える
こともでき、錠剤(糖衣錠、フィルムコート錠も含
む)、散剤(顆粒剤、細粒剤、および/または、これら
にフィルムコートしたものも含む)、カプセル剤等の形
態で医薬としての使用に供することができる。混合粉砕
処理により得られる当該組成物を用いて調製した最終剤
形中の当該化合物と各種植物由来のデンプン、および/
または、その誘導体との比は1:2〜2:1の範囲が好まし
い。また、当該組成物を用いて調製した最終剤形中にお
ける当該化合物の含量は1〜30重量%が好ましい。
以下に本発明の参考例および実施例をあげて説明する
が、これらは本発明を限定するものではない。なお、用
いた化合物は、2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド(以下、化合物Aと称
する)であるが、他の化合物も同様な効果を示す。
が、これらは本発明を限定するものではない。なお、用
いた化合物は、2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド(以下、化合物Aと称
する)であるが、他の化合物も同様な効果を示す。
参考例1 化合物A 1.0% バレイショデンプン 2.0% 乳糖 96.5% メチルセルロース 0.5% 化合物Aをアトマイザーで粉砕し、平均粒子径10μm
の微粉とする。化合物A、乳糖、バレイショデンプンを
練合機中で充分に混合したのち、ヒドロキシプロピルセ
ルロース糊液を加えて練合する。練合物を24メッシュの
篩を通して造粒し、造粒物を50℃の熱風乾燥機中で水分
含量3〜4%となるまで乾燥し、32メッシュの篩を通し
て細粒とした。
の微粉とする。化合物A、乳糖、バレイショデンプンを
練合機中で充分に混合したのち、ヒドロキシプロピルセ
ルロース糊液を加えて練合する。練合物を24メッシュの
篩を通して造粒し、造粒物を50℃の熱風乾燥機中で水分
含量3〜4%となるまで乾燥し、32メッシュの篩を通し
て細粒とした。
実施例1 化合物A 1.0% バレイショデンプン 2.0% 乳糖 96.5% メチルセルロース 0.5% 化合物Aとバレイショデンプンを乳鉢中、乾式で強く
混合して混合粉砕末を得た。混合粉砕末と乳糖を混合
し、以下、参考例1と同様に操作して細粒とした。
混合して混合粉砕末を得た。混合粉砕末と乳糖を混合
し、以下、参考例1と同様に操作して細粒とした。
参考例1と実施例1について日本薬局方崩壊試験法第
1液および第2液を用いて、日本薬局方溶出試験法第2
法(パドル法、900ml、37℃、100rpm)により溶出試験
を行ない、その結果を第1図に示した。同図中、aおよ
びbは、それぞれ参考例1、実施例1の第1液中での溶
出試験結果を、またcおよびdは、それぞれ参考例1、
実施例1の第2液中での溶出試験結果を示す。
1液および第2液を用いて、日本薬局方溶出試験法第2
法(パドル法、900ml、37℃、100rpm)により溶出試験
を行ない、その結果を第1図に示した。同図中、aおよ
びbは、それぞれ参考例1、実施例1の第1液中での溶
出試験結果を、またcおよびdは、それぞれ参考例1、
実施例1の第2液中での溶出試験結果を示す。
以上の結果、各種デンプンおよび/または水溶液高分
子と化合物Aを混合粉砕することにより、溶出性は著し
く改善されることが判明した。
子と化合物Aを混合粉砕することにより、溶出性は著し
く改善されることが判明した。
参考例2 化合物A 10.0mg トウモロコシデンプン 20.0mg 乳糖 81.5mg 結晶セルロース 30.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 3.0mg タルク 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 化合物A、トウモロコシデンプン、乳糖および結晶セ
ルロースを混合し、ヒドロキシプロピルセルロース糊液
を加えて練合、造粒した。造粒物を16メッシュの篩を通
したのち、50℃の熱風乾燥機中で水分含量3〜4%とな
るまで乾燥し、24メッシュの篩を通したのち、タルクお
よびステアリン酸マグネシウムを加え、ロータリー式打
錠機で1錠あたり150mgの錠剤を製造した。
ルロースを混合し、ヒドロキシプロピルセルロース糊液
を加えて練合、造粒した。造粒物を16メッシュの篩を通
したのち、50℃の熱風乾燥機中で水分含量3〜4%とな
るまで乾燥し、24メッシュの篩を通したのち、タルクお
よびステアリン酸マグネシウムを加え、ロータリー式打
錠機で1錠あたり150mgの錠剤を製造した。
実施例2 化合物A 10.0mg トウモロコシデンプン 20.0mg 乳糖 81.5mg 結晶セルロース 30.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 3.0mg タルク 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 化合物Aとトウモロコシデンプンを乳鉢中、乾式で強
く混合し混合粉砕末とする。得られた混合物粉末と乳糖
および結晶セルロースを混合し、以下、参考例2と同様
に操作して錠剤とした。
く混合し混合粉砕末とする。得られた混合物粉末と乳糖
および結晶セルロースを混合し、以下、参考例2と同様
に操作して錠剤とした。
参考例2と実施例2について参考例1および実施例1
と同様の溶出試験を行なった。結果は第2図に示した通
りであり、優れた溶出性改善効果を示した。なお、同図
中、eおよびfは、それぞれ参考例2および実施例2の
第1液中での溶出試験結果を、またgおよびhは、それ
ぞれ参考例2および実施例2の第2液中での溶出試験結
果を示す。
と同様の溶出試験を行なった。結果は第2図に示した通
りであり、優れた溶出性改善効果を示した。なお、同図
中、eおよびfは、それぞれ参考例2および実施例2の
第1液中での溶出試験結果を、またgおよびhは、それ
ぞれ参考例2および実施例2の第2液中での溶出試験結
果を示す。
化合物A以外の2−(4−クロロフェニル)−5,6−
ジヒドロ−10−フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4
−c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 9−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−ブロモフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)
−オン 7−オキシド、 10−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−5,6
−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダ
ジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3−(2
H)−オン 7,7−ジオキシド、2−(4−クロロフェニ
ル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−
c〕ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン 7−オキシドなどの化合物についても上
記参考例、実施例にしたがって製剤組成物を作製し、溶
出試験を行なったところ、本発明組成物において同様の
溶出改善効果が得られた。
ジヒドロ−10−フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4
−c〕ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 9−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジ
ヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−ブロモフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)
−オン 7−オキシド、 10−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−5,6
−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダ
ジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3−(2
H)−オン 7,7−ジオキシド、2−(4−クロロフェニ
ル)−5,6−ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−
c〕ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−
フルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,
5,6−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕
ピリダジン−3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒド
ロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2H)−オン 7−オキシドなどの化合物についても上
記参考例、実施例にしたがって製剤組成物を作製し、溶
出試験を行なったところ、本発明組成物において同様の
溶出改善効果が得られた。
本明細書、特に実施例の項で説明したように、ベンゾ
チエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導体(不斉原子を有
する場合には、ラセミ体混合物または光学異性体も含
む。さらに、少なくとも2個の不斉原子を含む場合には
個々のジアステレオマーまたはそれらの混合物も含
む。)に、各種デンプンおよびその誘導体(好ましくは
トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分α化
デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、リン酸デ
ンプン、酢酸デンプンから選ばれる1種または2種以
上、より好ましくはトウモロコシデンプンおよび/また
はバレイショデンプン)を混合して乳鉢等の粉砕装置を
用いて強く混合粉砕処理することにより溶出性の改善さ
れた製剤組成物を得ることができる。
チエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導体(不斉原子を有
する場合には、ラセミ体混合物または光学異性体も含
む。さらに、少なくとも2個の不斉原子を含む場合には
個々のジアステレオマーまたはそれらの混合物も含
む。)に、各種デンプンおよびその誘導体(好ましくは
トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分α化
デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、リン酸デ
ンプン、酢酸デンプンから選ばれる1種または2種以
上、より好ましくはトウモロコシデンプンおよび/また
はバレイショデンプン)を混合して乳鉢等の粉砕装置を
用いて強く混合粉砕処理することにより溶出性の改善さ
れた製剤組成物を得ることができる。
第1図は参考例1および実施例1の細粒剤の第1液およ
び第2液での溶出試験結果を示すグラフ、第2図は参考
例2および実施例2の錠剤の第1液および第2液での溶
出試験結果を示すグラフ、第3図は化合物Aの各種pH溶
液中における溶解度を示すグラフ、第4図は一般的処方
で製した錠剤の第1液および第2液での溶出試験結果を
示すグラフである。
び第2液での溶出試験結果を示すグラフ、第2図は参考
例2および実施例2の錠剤の第1液および第2液での溶
出試験結果を示すグラフ、第3図は化合物Aの各種pH溶
液中における溶解度を示すグラフ、第4図は一般的処方
で製した錠剤の第1液および第2液での溶出試験結果を
示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式 で示されるベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導
体と各種植物由来のデンプン、および/またその誘導体
との混合粉砕物からなる溶出性の改良された製剤組成
物。 式中、R1,R2は同一または異なって水素、ハロゲン、ト
リフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シア
ノ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまたはC2-5アルカノ
イルアミノを、R3は水素、C1-8アルキル、ヒドロキシ−
C1-4アルキル、C2-5アルカノイルオキシ−C1-4アルキ
ル、アリール、アリール−C1-4アルキル、ヘテロアリー
ルまたは芳香環上にハロゲン、トリフルオロメチル、ヒ
ドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-4アルキル、C
1-4アルコキシおよびC2-5アルカノイルアミノから選ば
れる置換基を1〜3個有するアリール、アリール−C1-4
アルキルもしくはヘテロアリールを、nは0,1または2
を、4位と4a位との間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ、式中に不斉原子
1個を有する場合には各光学異性体およびラセミ体を含
み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には個々のジ
アステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含む)
およびジアステレオマー混合物も含むものである。 - 【請求項2】R1,R2が同一または異なって水素またはハ
ロゲンを、R3がフェニルまたは置換基としてハロゲンを
有するフェニルを、nは0,1または2を、4位と4a位と
の間の結合 は単結合または二重結合を示し、かつ、式中に不斉原子
1個を有する場合には各光学異性体およびラセミ体を含
み、式中に不斉原子2個以上を有する場合には、個々の
ジアステレオマー(各光学異性体およびラセミ体を含
む)およびジアステレオマー混合物も含むベンゾチエピ
ノ〔5,4−c〕ピリダジン誘導体である請求項1記載の
製剤組成物。 - 【請求項3】ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン誘
導体が2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン 7−オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7−オキシド、 9−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒ
ドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−
3(2H)−オン 7−オキシド、 8−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒ
ドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−
3(2)−オン 7−オキシド、 10−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒ
ドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−
3(2H)−オン 7−オキシド、 2−(4−ブロモフェニル)−5,6−ジヒドロ−(1)
ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)−オ
ン 7−オキシド、 10−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−
ジヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジ
ン−3(2H)−オン 7オキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−(1)
ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)−オ
ン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−(1)
ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)−オ
ン、 2−(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒドロ
−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−5,6−ジヒドロ−10−フ
ルオロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン
−3(2H)−オン 7,7−ジオキシド、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,5,6
−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピ
リダジン−3(2H)−オン、 2−(4−クロロフェニル)−10−フルオロ−4,4a,5,6
−テトラヒドロ−(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピ
リダジン−3(2H)−オン 7−オキシドまたは2−
(4−クロロフェニル)−4,4a,5,6−テトラヒドロ−
(1)ベンゾチエピノ〔5,4−c〕ピリダジン−3
(2)−オン 7−オキシドである請求項1または2記
載の製剤組成物。 - 【請求項4】各種植物由来のデンプン、および/または
それの誘導体がトウモロコシデンプン、バレイショデン
プン、部分α化デンプン、デンプングリコール酸ナトリ
ウム、リン酸デンプン、酢酸デンプンから選ばれる1種
または2種以上である請求項1、2または3記載の製剤
組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1138340A JPH0818985B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 溶出性の改良された製剤組成物 |
DE69016439T DE69016439T2 (de) | 1989-05-30 | 1990-11-28 | Arzneimittel mit verbesserter Auflösungsgeschwindigkeit. |
EP90122693A EP0487768B1 (en) | 1989-05-30 | 1990-11-28 | Pharmaceutical composition with improved dissolution property |
AT90122693T ATE117545T1 (de) | 1989-05-30 | 1990-11-28 | Arzneimittel mit verbesserter auflösungsgeschwindigkeit. |
ES90122693T ES2067634T3 (es) | 1989-05-30 | 1990-11-28 | Composicion farmaceutica con propiedad mejorada de disolucion. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1138340A JPH0818985B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 溶出性の改良された製剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH032120A JPH032120A (ja) | 1991-01-08 |
JPH0818985B2 true JPH0818985B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=15219630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1138340A Expired - Lifetime JPH0818985B2 (ja) | 1989-05-30 | 1989-05-30 | 溶出性の改良された製剤組成物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0487768B1 (ja) |
JP (1) | JPH0818985B2 (ja) |
AT (1) | ATE117545T1 (ja) |
DE (1) | DE69016439T2 (ja) |
ES (1) | ES2067634T3 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05255125A (ja) * | 1992-02-29 | 1993-10-05 | Upjohn Co:The | 徐放性製剤およびその製法 |
ES2435816T3 (es) * | 1999-08-03 | 2013-12-23 | Icos Corporation | Formulación farmacéutica que comprende una Beta-carbolina y su uso para el tratamiento de la disfunción sexual |
CN101394837A (zh) * | 2006-03-06 | 2009-03-25 | 特瓦制药工业有限公司 | 折替米贝组合物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2038708T3 (es) * | 1987-03-02 | 1996-07-16 | Yoshitomi Pharmaceutical | Metodo para producir compuestos de benzotiepino(5,4-c)piridazina. |
-
1989
- 1989-05-30 JP JP1138340A patent/JPH0818985B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-11-28 DE DE69016439T patent/DE69016439T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-11-28 AT AT90122693T patent/ATE117545T1/de not_active IP Right Cessation
- 1990-11-28 EP EP90122693A patent/EP0487768B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-11-28 ES ES90122693T patent/ES2067634T3/es not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2067634T3 (es) | 1995-04-01 |
JPH032120A (ja) | 1991-01-08 |
DE69016439T2 (de) | 1995-06-29 |
EP0487768B1 (en) | 1995-01-25 |
EP0487768A1 (en) | 1992-06-03 |
ATE117545T1 (de) | 1995-02-15 |
DE69016439D1 (de) | 1995-03-09 |
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