JPH08189811A - 部品認識方法及び同装置 - Google Patents

部品認識方法及び同装置

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JPH08189811A
JPH08189811A JP7002262A JP226295A JPH08189811A JP H08189811 A JPH08189811 A JP H08189811A JP 7002262 A JP7002262 A JP 7002262A JP 226295 A JP226295 A JP 226295A JP H08189811 A JPH08189811 A JP H08189811A
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component
camera
image
suction nozzle
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JP7002262A
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English (en)
Inventor
Naoki Hanamura
直己 花村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品認識用のカメラの光軸に傾きが生じてい
る場合でも、部品の認識を精度良く行うことができるよ
うにする。 【構成】 部品認識用のカメラ27及び画像処理手段3
5を備えた実装機において、調整処理手段36と、補正
手段37とを備える。上記調整処理手段36は、部品を
吸着した吸着ノズルをカメラ27の上方に位置させた状
態で吸着ノズルの高さ位置を変更し、複数のノズル高さ
位置でそれぞれ撮像及び画像処理に基づく画像上の部品
中心位置の測定を行って、ノズル移動量と画像上の部品
中心位置のシフト量とから補正データを求め、これを記
憶手段33に記憶させる。また、上記補正手段37は、
部品実装処理における部品認識時に、記憶手段33から
補正データを読み出して補正量を求め、部品認識結果の
補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸着ノズルに吸着され
た部品をカメラで撮像して、その部品画像に基づく画像
処理により部品吸着状態を認識する部品認識方法及び同
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリント基板にトランジスタ
等の電子部品を装着する実装機において、部品装着位置
の補正等のため、部品装着用ヘッドに吸着された部品を
撮像し、その画像に基づいて部品の認識を行うようにし
た部品認識装置は知られている。
【0003】この部品認識装置は、基台上の所定の撮像
部に設置されたCCDエリアセンサ等からなるカメラ
と、このカメラに接続された画像処理手段とを備えてお
り、通常、撮像部にカメラが上向きにセットされ、部品
吸着後にヘッドユニットが撮像部まで移動して、吸着ノ
ズルに吸着された部品がカメラの上方に位置する状態で
上記カメラにより部品が撮像される。そして、撮像され
た部品の画像が画像処理手段に取り込まれて部品吸着状
態が認識され、例えば、部品画像の走査及び演算により
部品の中心位置等が求められるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の部
品認識装置においては、本来、撮像時に吸着ノズルの軸
線と上記カメラの光軸とが一致していることが要求され
るが、組付誤差等により、カメラの光軸が吸着ノズルの
ノズル軸線に対して傾いた状態にセットされることがあ
る。このようにカメラの光軸が傾いていると、被撮像面
の高さ位置によって部品の画像がシフトし、部品認識の
精度が悪化する。すなわち、後に実施例中でも説明する
ように、例えば吸着ノズルに吸着される部品が薄い部品
である場合と厚い部品である場合とで撮像時の部品下面
(被撮像面)の高さ位置が違ってくるが、上記のように
カメラの光軸が傾いている場合、被撮像面の高さ位置の
変化に伴って被撮像面上の光軸の位置が変位するため、
撮像画面における部品画像の位置がシフトする。従っ
て、部品画像に基づいて部品中心位置を求めるときに誤
差が生じる。そして、このような認識処理において生じ
る誤差は、部品認識に基づいて調整される部品装着位置
の精度の悪化等を招くこととなる。
【0005】また、従来では、このようなカメラの光軸
の傾きをできるだけ避けるようにカメラの組付けの調整
を精密に行うようにしているが、そのための作業が非常
に面倒なものとなり、かつ、カメラの光軸の傾きを完全
になくすことは難しかった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑み、部品認識用
のカメラの光軸に傾きが生じている場合でも、部品の認
識を精度良く行うことができる部品認識方法及び同装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
実装機のヘッドユニットに設けられた吸着ノズルにより
部品を吸着した後、撮像部に設置されたカメラにより部
品を撮像し、その部品画像に基づく画像処理により部品
吸着状態を認識するようにした部品認識方法において、
上記カメラの光軸の傾きに対する調整処理として、被撮
像面と上記カメラとの距離の変化に応じた被撮像面上の
光軸の位置の変位を測定し、その測定結果に基づいて上
記カメラの光軸の傾きに起因した画像のずれの補正デー
タを求め、この調整処理の後の部品認識時に、上記吸着
ノズルに吸着された部品の被撮像面と上記カメラとの距
離に応じた補正量を上記補正データから求め、上記カメ
ラで撮像した部品画像に基づく部品認識結果を上記補正
量により補正するようにしたものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の部
品認識方法において、上記調整処理として、吸着ノズル
に部品を吸着させた状態で上記カメラにより部品を撮像
してその画像上の部品中心位置を測定する処理を、上記
吸着ノズルとカメラとの距離を変えて複数回行い、その
ノズル移動量と上記画像上の部品中心位置のシフト量と
から、上記カメラの光軸の傾きによる画像のずれの補正
データを求めるようにしたものである。
【0009】請求項3に係る発明は、部品吸着側と部品
装着側とにわたって移動可能なヘッドユニットと、この
ヘッドユニットに上下動可能に設けられた吸着ノズル
と、この吸着ノズルを上下方向に移動させる駆動手段
と、撮像部に設置された部品認識用のカメラと、上記カ
メラにより撮像された部品の画像を取り込んで画像処理
により部品吸着状態を認識する画像処理手段とを備えた
実装機において、部品を吸着した吸着ノズルを上記カメ
ラの上方に位置させた状態で上記駆動手段を制御して吸
着ノズルの高さ位置を変更するとともに、複数のノズル
高さ位置でそれぞれ上記カメラによる撮像及び上記画像
処理手段による画像処理に基づく画像上の部品中心位置
の測定を行って、そのノズル移動量と上記画像上の部品
中心位置のシフト量とから、上記カメラの光軸の傾きに
よる画像のずれの補正データを求める調整処理手段と、
その補正データを記憶する記憶手段と、部品実装処理に
おける部品認識時に上記記憶手段から補正データを読み
出して、この補正データと部品の被撮像面の高さ位置と
から補正量を求める補正手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明の部品認識方法によると、
被撮像面とカメラとの距離の変化に対してカメラの光軸
の傾きに起因した画像のずれがどの程度生じるかを示す
補正データが求められ、この補正データに基づき、実装
処理における部品認識時に、被撮像面とカメラと距離に
応じた部品認識結果の補正が行われることにより、カメ
ラの光軸の傾きが生じている場合でも、部品認識結果に
誤差が生じることが防止される。
【0011】請求項2に係る発明の部品認識方法による
と、吸着ノズルとカメラとの距離を変えて行った複数回
の測定に基づき、カメラの光軸の傾きによる画像のずれ
の補正データが精度良く求められる。
【0012】請求項3に係る発明の部品認識装置による
と、上記調整処理手段により、カメラの光軸の傾きによ
る画像のずれの補正データを求める調整処理が自動的に
行われる。そして、補正データが記憶手段に記憶され、
その後の部品実装処理における部品認識時には、上記補
正手段により、上記記憶手段から読み出された補正デー
タと部品の被撮像面の高さ位置とから補正量が求められ
て、部品認識結果の補正が自動的に行われる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】図1及び図2は本発明が適用される実装機
の全体構造を示している。これらの図において、実装機
の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配
置され、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送さ
れ、所定の装着作業用位置で停止されるようになってい
る。上記コンベア2の側方には、部品供給部4が配置さ
れている。この部品供給部4は部品供給用のフィーダー
を備え、例えば多数列のテープフィーダー4aを備えて
いる。
【0015】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニ
ット5は、部品供給部4とプリント基板3が位置する部
品装着部とにわたって移動可能とされ、当実施例ではX
軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上
でX軸と直交する方向)に移動することができるように
なっている。
【0016】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向の
固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動さ
れるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上
にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持
部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ
軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X
軸方向のガイド部材13と、X軸サーボモータ15によ
り駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイ
ド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、
このヘッドユニット5に設けられたナット部分(図示せ
ず)が上記ボールねじ軸14に螺合している。そして、
Y軸サーボモータ9の作動により上記支持部材11がY
軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作
動によりヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸
方向に移動するようになっている。上記Y軸サーボモー
タ9及びX軸サーボモータ15にはそれぞれエンコーダ
等からなる位置検出手段10,16が設けられている。
【0017】上記ヘッドユニット5には、電子部品20
を吸着する吸着ノズル21がZ軸方向(上下方向)に移
動可能に、かつR軸(ノズル中心軸)回りに回転可能に
設けられるとともに、上記吸着ノズル21を上下動させ
るZ軸サーボモータ22及び吸着ノズル21を回転させ
るR軸サーボモータ24が具備されている。上記Z軸サ
ーボモータ22及びR軸サーボモータ24にはそれぞれ
エンコーダ等からなる位置検出手段23,25が設けら
れている。
【0018】また、基台1上の所定箇所、例えば部品供
給部4とコンベア2との間の位置に、撮像部26が設け
られており、この撮像部26には部品認識用のカメラ2
7が設置されている。このカメラ27は、CCDエリア
センサからなり、上方に向いた状態に設置され、上記吸
着ノズル21に吸着された部品20を下方から撮像する
ようになっている(図4参照)。
【0019】図3は部品認識装置を含む制御系統の一例
を示している。この図において、30は実装機に装備さ
れたコントローラであり、このコントローラ30は軸制
御器(ドライバ)31、主演算部32、記憶手段33、
入出力手段34及び画像処理手段35を備えている。
【0020】上記Y軸,X軸,Z軸,R軸の各サーボモ
ータ9,15,22,24とこれらのサーボモータに設
けられた位置検出手段10,16,23,25は上記軸
制御器31に接続されており、この軸制御器31により
各サーボモータ9,15,22,24の駆動制御が行な
われるようになっている。また、上記カメラ27は上記
画像処理手段35に接続されており、上記カメラ27に
より撮像された部品の画像が画像処理手段35に取り込
まれ、所定の画像処理により、部品中心位置等が求めら
れるようになっている。そして、その認識結果は、上記
入出力手段34を介して主演算部32に送られる。
【0021】上記主演算部32は、上記軸制御器31を
介して上記各サーボモータ9,15,22,24を制御
することにより、部品供給部4からの部品の吸着、撮像
部26上へのヘッドユニット5の移動、部品認識後のプ
リント基板3上へのヘッドユニット5の移動及び部品装
着を順次行わせるとともに、部品認識時に上記画像処理
手段35による認識結果に基づいて部品吸着位置ずれ量
(ノズル中心に対する部品中心のずれ量)を求め、部品
装着時に上記ずれ量を加味して装着位置を調整するよう
になっている。
【0022】さらにこの主演算部は、上記カメラ27の
光軸の傾きに応じた調整処理を行う調整処理手段36
と、この調整処理手段36により得られる補正データに
基づいて部品認識時の認識結果の補正を行うための補正
手段37とを含んでいる。
【0023】上記調整処理手段36は、実装機の操業前
の初期設定等の際に調整処理を行うものであって、その
調整処理として、部品20を吸着した吸着ノズル21を
上記カメラ27の上方に位置させた状態で上記Z軸サー
ボモータ22を制御して吸着ノズル21の高さ位置を変
更するとともに、複数のノズル高さ位置でそれぞれ上記
カメラ27による撮像及び上記画像処理手段35による
画像処理に基づく画像上の部品中心位置の測定を行っ
て、そのノズル移動量と画像上の部品中心位置のシフト
量とから、上記カメラ27の光軸の傾きに起因した画像
のずれの補正データを求めるようになっている。この補
正データは上記記憶手段33に記憶される。また、上記
補正手段37は、部品実装処理における部品認識時に、
上記記憶手段33から補正データを読み出して、この補
正データと部品20の被撮像面の高さ位置とから補正量
を求めるようになっている。
【0024】上記のような部品認識装置を用いた部品認
識方法につき、先ず概略を、図4〜図6を参照しつつ説
明する。
【0025】部品認識のための撮像時には、部品20を
吸着した吸着ノズル21が上記カメラ27の上方に位置
する状態で撮像が行われ、このときにノズル軸線とカメ
ラの光軸とがほぼ一致するように予めカメラ27がセッ
トされるが、組付誤差などにより、図4に示すようにノ
ズル軸線Raに対してカメラ27の光軸Rbが傾くこと
がある。このような光軸Rbの傾きが生じている場合、
カメラ27と被撮像面との距離が変るとそれに伴って被
撮像面上の光軸位置が変位する。例えば、同図に示すよ
うに、吸着ノズル21を一定の基準高さ位置に保って撮
像を行ったとしても、吸着された部品が薄い部品20A
である場合と厚い部品20Bである場合とで被撮像面
(部品下面)の高さ位置が異なることによりこの被撮像
面とカメラ27との距離が変り、被撮像面上の光軸位置
が変位する。そして、この光軸位置の変位により、撮像
された部品の画像が図6に実線(画像A)と破線(画像
B)とで示すようにシフトする。
【0026】そこで、上記調整処理としては、このよう
な光軸Rbの傾きが生じている場合の被撮像面の高さ位
置(被撮像面とカメラとの距離)に応じた部品画像のシ
フトを調べるため、部品20を吸着した吸着ノズル21
をカメラ27の上方に位置させて、先ず図5(a)のよ
うに吸着ノズル21を基準高さ位置H0とした状態で撮
像を行い、次いで図5(b)のように吸着ノズル21を
基準高さ位置H0より所定量だけカメラ27に近づけて
H1の高さ位置とした状態で撮像を行う。こうすること
により、部品の厚さが異なる場合と同様に部品画像が図
6のようにシフトする。そして、基準高さ位置H0での
部品画像Aの中心位置の座標を(X0,Y0)、H1の
高さ位置での部品画像Bの中心位置の座標を(X1,Y
1)とすると、これらのX,Y方向のシフト量はX1−
X0及びY1−Y0となる。
【0027】このシフト量と吸着ノズル21の移動量と
に基づき、被撮像面の高さ位置の変化に伴って部品画像
がどの程度シフトするかを示す補正データを求める。具
体的には、被撮像面の高さ位置の変化量が焦点距離と比
べて充分に小さい場合には被撮像面の高さ位置の変化と
部品画像のシフト量とが比例するため、被撮像面の高さ
位置の1mmの変化に対する部品画像のシフト量を求めて
これを補正データDx,Dyとし、つまり、
【0028】
【数1】 Dx=(X1−X0)/(H1−H0) … Dy=(Y1−Y0)/(H1−H0) … とする。そして、その後の部品実装処理における部品認
識時には、上記補正データDx,Dyと部品等に応じた
被撮像面の高さ位置とから補正量を求める。
【0029】この部品認識方法を、図7及び図8のフロ
ーチャートによって具体的に説明する。
【0030】図7は上記調整処理手段による調整処理を
示し、この処理は、調整処理指令操作に応じてスタート
する。そして、先ず吸着ノズル21により部品20を吸
着し(ステップS1)、次いでヘッドユニット5を撮像
部26上に移動させるとともに、Z軸サーボモータ22
の駆動によって吸着ノズル21を基準高さ位置H0まで
移動させる(ステップS2)。それから、部品の認識を
実行し、つまりカメラ27による撮像及び画像処理手段
35による画像処理を行い、それによって画像上の部品
中心位置(X0,Y0)を求める(ステップS3)。次
に、吸着ノズル21をH1の高さ位置まで移動させ(ス
テップS4)、部品の認識を実行して画像上の部品中心
位置(X1,Y1)を求める(ステップS5)。
【0031】続いて、上記各高さ位置H0,H1での画
像上の部品中心位置(X0,Y0)及び(X1,Y1)
と各高さ位置間のノズル移動量とから、補正データD
x,Dyを前記,式で求める(ステップS6)。以
上で調整処理を終了し、上記補正データDx,Dyを記
憶手段33に記憶させる。
【0032】このような調整処理は、実装機の操業前等
に、他の種々の調整処理、例えばカメラの座標原点、縮
尺等の調整処理に加えて行っておけばよい。また、カメ
ラの修理、交換等が行われたとき等にも必要に応じて上
記調整処理を行うようにすればよい。
【0033】図8は、上記調整処理の後において行われ
る部品実装処理を示す。この処理がスタートすると、先
ず搬入されるプリント基板3の基板データを選択し(ス
テップS11)、アドレスカウンタをクリアし(ステッ
プS12)、プリント基板3の搬入及び位置決めを行う
(ステップS13)。
【0034】次に、ヘッドユニット5を部品供給部4へ
移動させて部品の吸着を行う(ステップS14,S1
5)。続いて、ヘッドユニット5を撮像部26上に移動
させるとともに、Z軸サーボモータ22の駆動によって
吸着ノズル21を基準高さ位置H0まで移動させてか
ら、部品の認識を実行し、つまりカメラ27による撮像
及び画像処理手段35による画像処理を行い、画像上の
部品中心位置等を求める(ステップS16)。さらに、
上記補正手段37による処理として、上記記憶手段33
から補正データDx,Dyを読み出すとともに、部品デ
ータから部品高さ(部品の厚さ)を調べ、この部品高さ
に上記補正データDx,Dyを乗じることにより部品高
さ分の補正量を求め、この部品高さ分の補正量を認識結
果(画像処理で求められた部品中心位置)に加える(ス
テップS17)。
【0035】このステップS17の処理により、カメラ
27の光軸の傾きに起因した部品画像のシフトに見合う
だけ部品中心位置が補正され、部品吸着位置ずれ量が補
正されることとなる。
【0036】次に、プリント基板3上にヘッドユニット
5を移動させ、上記のように補正された部品吸着位置ず
れ量を加味した装着位置へ吸着ノズル21を移動させる
ようにX軸サーボモータ15及びY軸サーボモータ9を
制御する(ステップS18)。そして、吸着ノズル21
を下降させ、部品20をプリント基板3に装着する(ス
テップS19)。
【0037】部品装着後は、プリント基板3に対して装
着すべき全ての部品の装着が終了したか否かを判定し
(ステップS20)、全部品の装着が終了していなけれ
ば上記ステップS14からの処理を繰り返し、全部品の
装着が終了するとプリント基板3を搬出する(ステップ
S21)。
【0038】以上のような部品認識方法によると、図7
のフローチャートに示すような調整処理により、被撮像
面の高さ位置(被撮像面とカメラとの距離)の変化に対
してカメラ27の光軸の傾きに起因した画像のシフトが
どの程度生じるかを示す補正データが求められ、この補
正データに基づき、図8のフローチャートに示すような
実装処理の中の部品認識時に、被撮像面の高さ位置に応
じ、部品認識結果の補正が行われる。このため、上記カ
メラ27の光軸Rbの傾きが生じている場合であって、
厚みの異なる各種部品の認識を行うような場合でも、部
品認識によって求められる部品中心位置及びこの部品中
心位置から求められる部品吸着位置ずれ量に誤差が生じ
ることが防止される。従って、部品装着位置の調整の精
度が高められることとなる。
【0039】なお、上記実施例では、カメラ27の光軸
の傾きに応じた調整処理として、吸着ノズルをH0の高
さ位置とした状態とH1の高さ位置とした状態とにおい
てそれぞれ画像上の部品中心位置を測定し、この2回の
測定結果から補正データDx,Dyを求めるようにして
いるが、3段階以上の多数段階にわたりノズル高さ位置
を変化させて各高さ位置で画像上の部品中心位置を測定
し、各高さ位置と部品画像のシフト量との関係を示す補
正データをマップの形で作成してこれを記憶し、部品認
識時にこのマップから補正量を求めるようにしてもよ
い。
【0040】また、本発明の方法及び装置は、上記実施
例のように、厚みの異なる各種部品の認識を、ノズル高
さ位置を一定にして行うような場合に有効であるが、こ
のほか、例えばヘッドユニットに複数の吸着ノズルが設
けられていて、吸着ノズルによって認識時のノズル高さ
位置が異なるような場合等にも有効である。
【0041】また、上記実施例では、部品認識用のカメ
ラとしてエリアセンサカメラを用いているが、ラインセ
ンサカメラを用い、このラインセンサカメラに対して吸
着ノズルを一定走査方向に移動させつつ画像を取り込む
ようにしたものにも、本発明を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の部品認識
方法は、カメラにより撮像した部品画像に基づいて部品
吸着状態を認識するようにしたものにおいて、カメラの
光軸の傾きに応じた調整処理として、上記カメラと被撮
像面との距離が変化したときの被撮像面上の光軸の位置
の変位を測定し、その測定結果に基づき、カメラの光軸
の傾きによる画像のずれの補正データを求め、この調整
処理の後の部品認識時に、上記補正データに基づいて部
品認識結果を補正するようにしているため、組付誤差等
によりカメラの光軸の傾きが生じている場合でも、被撮
像面とカメラとの距離が変化したときに認識結果に誤差
が生じることを防止し、認識精度を高めることができ
る。また、カメラの光軸が傾いていても精度良く認識を
行うことができるので、組付時におけるカメラの光軸の
傾きの調整が簡単になるという効果もある。
【0043】また、この発明の方法において、上記調整
処理として、吸着ノズルに部品を吸着させた状態で上記
カメラにより部品を撮像して画像上の部品中心位置を測
定する処理を、吸着ノズルとカメラとの距離を変えて複
数回行い、それに基づいて補正データを求めるようにす
ると、上記補正データを容易に、かつ精度良く求めるこ
とができる。
【0044】また、ヘッドユニットに設けられた吸着ノ
ズルを上下方向に移動させる駆動手段と、部品認識用の
カメラと、画像処理手段とを備えた実装機において、部
品を吸着した吸着ノズルを上記カメラの上方に位置させ
た状態で上記駆動手段を制御して吸着ノズルの高さ位置
を変更するとともに、複数のノズル高さ位置でそれぞれ
撮像及び画像処理に基づく画像上の部品中心位置を測定
を行って、そのノズル移動量と上記画像上の部品中心位
置のシフト量とから補正データを求める調整処理手段
と、その補正データを記憶する記憶手段と、部品実装処
理における部品認識時に上記記憶手段から補正データを
読み出して補正量を求める補正手段とを備えた部品認識
装置によると、上記部品認識方法を自動的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される実装機の全体構造の一例を
示す概略平面図である。
【図2】上記実装機の主要部の概略正面図である。
【図3】部品認識装置の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】部品認識用のカメラの光軸に傾きが生じている
場合の部品撮像状態を示す説明図である。
【図5】(a)(b)はカメラの光軸の傾きに対する調
整処理を示す説明図である。
【図6】カメラの光軸に傾きが生じている場合の被撮像
面の高さ位置の変化に応じた画像のシフトを示す説明図
である。
【図7】カメラの光軸の傾きに対する調整処理の具体例
を示すフローチャートである。
【図8】部品実装処理の具体例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 20 部品 21 吸着ノズル 26 撮像部 27 カメラ 30 コントローラ 33 記憶手段 35 画像処理手段 36 調整処理手段 37 補正手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装機のヘッドユニットに設けられた吸
    着ノズルにより部品を吸着した後、撮像部に設置された
    カメラにより部品を撮像し、その部品画像に基づく画像
    処理により部品吸着状態を認識するようにした部品認識
    方法において、上記カメラの光軸の傾きに対する調整処
    理として、被撮像面と上記カメラとの距離の変化に応じ
    た被撮像面上の光軸の位置の変位を測定し、その測定結
    果に基づいて上記カメラの光軸の傾きに起因した画像の
    ずれの補正データを求め、この調整処理の後の部品認識
    時に、上記吸着ノズルに吸着された部品の被撮像面と上
    記カメラとの距離に応じた補正量を上記補正データから
    求め、上記カメラで撮像した部品画像に基づく部品認識
    結果を上記補正量により補正することを特徴とする部品
    認識方法。
  2. 【請求項2】 上記調整処理として、吸着ノズルに部品
    を吸着させた状態で上記カメラにより部品を撮像してそ
    の画像上の部品中心位置を測定する処理を、上記吸着ノ
    ズルとカメラとの距離を変えて複数回行い、そのノズル
    移動量と上記画像上の部品中心位置のシフト量とから、
    上記カメラの光軸の傾きによる画像のずれの補正データ
    を求めることを特徴とする請求項1記載の部品認識方
    法。
  3. 【請求項3】 部品吸着側と部品装着側とにわたって移
    動可能なヘッドユニットと、このヘッドユニットに上下
    動可能に設けられた吸着ノズルと、この吸着ノズルを上
    下方向に移動させる駆動手段と、撮像部に設置された部
    品認識用のカメラと、上記カメラにより撮像された部品
    の画像を取り込んで画像処理により部品吸着状態を認識
    する画像処理手段とを備えた実装機において、部品を吸
    着した吸着ノズルを上記カメラの上方に位置させた状態
    で上記駆動手段を制御して吸着ノズルの高さ位置を変更
    するとともに、複数のノズル高さ位置でそれぞれ上記カ
    メラによる撮像及び上記画像処理手段による画像処理に
    基づく画像上の部品中心位置の測定を行って、そのノズ
    ル移動量と上記画像上の部品中心位置のシフト量とか
    ら、上記カメラの光軸の傾きによる画像のずれの補正デ
    ータを求める調整処理手段と、その補正データを記憶す
    る記憶手段と、部品実装処理における部品認識時に上記
    記憶手段から補正データを読み出して、この補正データ
    と部品の被撮像面の高さ位置とから補正量を求める補正
    手段とを備えたことを特徴とする部品認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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