JPH08189629A - ドラム缶の廃油脂類焼却装置 - Google Patents

ドラム缶の廃油脂類焼却装置

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JPH08189629A
JPH08189629A JP6315861A JP31586194A JPH08189629A JP H08189629 A JPH08189629 A JP H08189629A JP 6315861 A JP6315861 A JP 6315861A JP 31586194 A JP31586194 A JP 31586194A JP H08189629 A JPH08189629 A JP H08189629A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラム缶に入った廃油、塗料などの廃棄物の
焼却装置に関し、多数のドラム缶を少ない人手で焼却可
能で、作業環境も改善された装置を得る。 【構成】 ドラム缶燃焼室3を複数室備え、これらの燃
焼室3にドラム缶を自動挿入排出する自動搬送装置を設
けている。自動搬送装置は、ドラム缶燃焼室3の配置方
向と平行に走行しかつ燃焼室3との間でドラム缶を受け
渡す移送受け渡し手段36と、移送受け渡し手段の移動
位置にドラム缶を搬入する搬入ライン35と、移送受け
渡し手段36の移動位置から焼却済みドラム缶を搬出す
る搬出ライン37とを備え、搬入ライン35は待機中の
複数のドラム缶を保持するストレージ装置34に連結さ
れている。ストレージ装置34は、複数本のストレージ
レーン42を備え、オペレータの指令などにより選択さ
れたレーンを駆動して当該レーン上のドラム缶24を搬
入ライン35へと移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドラム缶に入った廃
油、廃溶剤類、廃樹脂などの廃油脂類の焼却装置に関す
るもので、単独でまたは他の種類の廃棄物とともにドラ
ム缶内の廃油脂類を焼却処理する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】焼却炉の炉壁にドラム缶燃焼室を備えた
ドラム缶の廃油脂類焼却装置は、この発明の出願人によ
ってすでに提唱されている(特開平6−2828号)。
ドラム缶燃焼室は、焼却炉の炉壁の一部に設けた内扉と
外扉との間に形成され、その中にドラム缶倒伏装置が設
けられている。廃油脂類の入ったドラム缶は、ドラム缶
燃焼室の内扉を閉じ外扉を開いた状態でドラム缶倒伏装
置に挿入され、次に外扉を閉じて内扉を開き、ドラム缶
倒伏装置を炉内に向けて水平より下向きになるまで倒伏
させ、ドラム缶の内容物を炉内に流出させるとともに、
ドラム缶内に残った廃油脂類をドラム缶内で燃焼させ
る。そして廃油脂類の排出及び燃焼が終了したら、ドラ
ム缶倒伏装置を起立させて内扉を閉じ、外扉を開いて焼
却済みドラム缶を取り出す。
【0003】上記特開平6−2828号に開示された装
置は、上記手順によるドラム缶の廃油脂類の焼却の他
に、丸缶(一斗缶)の廃油脂類の焼却や廃プラスチック
材等の焼却も可能な構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置を始めとする
従来のドラム缶の廃油脂類焼却装置では、ドラム缶をフ
ォークリフトなどでドラム缶燃焼室に1個ずつ挿入排出
するような手段が採用されていたため、ドラム缶の挿入
排出のために少なくとも一人の作業者を必要とし、かつ
ドラム缶の挿入排出に時間がかかるため、多数のドラム
缶を能率良く処理することができなかった。
【0005】この発明は、少ない人手でより能率良く多
数のドラム缶を焼却処理することができ、かつ作業環境
も改善されたドラム缶の廃油脂類焼却装置を得ることを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の装置は、ドラ
ム缶24内の廃油脂類を焼却するためのドラム缶燃焼室
3を複数室備えている。そしてこの複数室のドラム缶燃
焼室にドラム缶を自動的に挿入排出する自動搬送装置を
設けている。この自動搬送装置は、複数のドラム缶燃焼
室3の配置方向と平行な方向にドラム缶24を移送しか
つドラム缶燃焼室3との間でドラム缶の受け渡しを行う
移送受け渡し手段36と、この移送受け渡し手段の移動
位置にドラム缶を搬入する搬入ライン35と、この移送
受け渡し手段36の移動位置から焼却済みドラム缶を搬
出する搬出ライン37とを備えており、搬入ライン35
は待機中の複数のドラム缶を保持しているストレージ装
置34に連結されている。
【0007】上記移送受け渡し装置36は、その移送方
向、すなわち上記複数のドラム缶燃焼室3の配置方向と
平行な方向に往復走行する台車56と、この台車に搭載
されてこの台車の走行方向と直交する水平方向及び上下
方向に駆動されるドラム缶把持装置57とで構成するこ
とができる。
【0008】また上記移送受け渡し装置36は、その移
送方向と平行な方向に走行駆動されるコンベア67と、
ドラム缶燃焼室3のそれぞれに対向して配置され、コン
ベアの移送方向と直交する水平方向及び上下方向に駆動
されるドラム缶把持装置57の複数個とで構成すること
もできる。
【0009】上記ストレージ装置34は、各々にレーン
コンベアを備えた複数本のストレージレーン42と、こ
れらの複数のレーンの一端に連接する出庫ライン51と
を備え、オペレータの指令または予め定められたプログ
ラムにより、複数のレーンコンベア42のうちの選択さ
れた1個を適時間歇的に駆動して、当該レーン上のドラ
ム缶24を出庫ライン51上に送り出し、搬入ライン3
5へと移送する構造とするのが好ましい。
【0010】
【作用】この発明の装置では、ドラム缶燃焼室3を複数
室設けることにより、複数個のドラム缶の並行焼却を可
能とし、多数のドラム缶の廃油脂類の焼却を短時間で行
うことができるようにしている。
【0011】また移送受け渡し装置36、搬入ライン3
5及び搬出ライン37を設けることにより、ドラム缶燃
焼室3へのドラム缶の挿入排出を自動化し、ドラム缶の
挿入排出に要する時間を短縮して、無駄時間のない能率
の良い焼却処理が実現できるようにしている。そして一
組の移送受け渡し装置36、搬入ライン35及び搬出ラ
イン37で複数のドラム缶燃焼室3へのドラム缶の挿入
排出を可能として、設備コストの上昇を可及的に回避し
ている。
【0012】さらに待機中のドラム缶を保持するストレ
ージ装置として複数のストレージレーン42を備えた装
置を採用することにより、ドラム缶内の廃油脂類の種類
に応じてストレージレーン42を割り当て、焼却炉の燃
焼状態に応じてドラム缶を出庫するストレージレーンを
選択することによって焼却する廃油脂類の種類(高温で
燃焼する廃油脂類や燃焼しにくい廃油脂類)を選択し
て、焼却炉の燃焼状態を一定に維持することにより、よ
り安定で排ガスの少ない燃焼を可能にしている。
【0013】そして一台の自動搬送装置で複数のドラム
缶燃焼室3を休止させることなく連続的に運転して少な
い設備コストで能率良く焼却処理を行うことができるよ
うにすると共に、ドラム缶の選択や搬送にかかる人手を
最小にしている。
【0014】
【実施例】以下図面に示す実施例について説明する。図
2は焼却炉1を内側から見た断面背面図である。この焼
却炉1は、ドラム缶の廃油脂類の焼却の他に、丸缶(一
斗缶)内の廃油脂類やプラスチック屑、木屑、紙屑など
を同時に焼却することができる構造である。
【0015】焼却炉1は略L型の燃焼室を備えており、
その下方の側方に突出した部分の炉壁2に3個のドラム
缶燃焼室3が配置されている。ドラム缶燃焼室3を配置
した焼却炉の上方には、廃油・廃油脂類噴霧焼却用のバ
ーナ4が配置されている。L型の炉の屈曲部分には、3
段の火格子5がカスケード状に配置されている。最上段
の火格子の上方にはプラスチック屑、木屑、紙屑等の投
入口6が開口しており、この開口には投入扉7が設けら
れている。投入扉7の外側にはプラスチック屑、木屑、
紙屑などを炉内に押し込む自動投入装置8が設けられて
いる。この自動投入装置8の詳細は省略する。
【0016】3段の火格子5のそれぞれには、シリンダ
9で進退するプッシャ11が設けられており、自動投入
装置8で最上段の火格子の上に投入されたプラスチック
屑、木屑、紙屑などは、3個のプッシャ11を順次動作
させることにより、順次下方の火格子へと落とされ、最
後に炉の底部12に落下する。炉の底部12の図示され
ていない手前側の壁面には、灰出口13(図で点線で示
されている)が設けられており、その外側に図示されて
いない灰出装置が配置されている。
【0017】また最上段の火格子5の上方には、丸缶の
投入口14が設けられており、この丸缶の投入口には、
図3に示すように、投入扉15が設けられ、その外側に
丸缶を炉内に押し込むためのプッシャ16及びその駆動
シリンダ17が配置されている。丸缶投入口14の上方
の炉内は二次燃焼室とされ、左右の炉壁に二次燃焼用の
バーナ18が配置されている。炉内の燃焼ガスはこの二
次燃焼室で完全燃焼し、炉の上端の煙道に繋がる開口1
9を通って図示しない排ガス処理装置へと導かれてい
る。
【0018】ドラム缶燃焼室3は、図3に示すように炉
の壁面21から外側に突出するように形成され、その中
にドラム缶倒伏装置22が配置されている。ドラム缶倒
伏装置22は、下端を図3の紙面直角方向の支軸23で
炉内側に倒伏(図3の想像線)可能に支持された鋼管製
の枠体で、直立状態のときにドラム缶24を支える底部
25と、倒伏したときにドラム缶の側部を保持する縦パ
イプ26と、倒伏したときにドラム缶が落下するのを防
止する頭部27とを備えている。
【0019】ドラム缶燃焼室3は、内扉28と外扉29
とを備えており、ドラム缶倒伏装置22を直立させた状
態で内扉28を閉じて外扉29を開くことにより、ドラ
ム缶倒伏装置22へのドラム缶24の受け渡しを行う。
またドラム缶倒伏装置にドラム缶24を挿入した後、外
扉29を閉じて内扉28を開き、ドラム缶倒伏装置22
を炉内側へ倒伏させることにより、ドラム缶24内の廃
油脂類を炉内に流出させるとともに、ドラム缶内に残留
した廃油脂類をドラム缶内で燃焼させる。
【0020】図3には丸缶の搬入及び投入装置が模式的
に示されている。丸缶31は、コンベア32によってリ
フタ33上へと送り込まれる。そしてリフタ33が上昇
した後、丸缶投入口の扉15を開いてプッシャ16を前
進させることにより、搬入された丸缶が炉内に投入され
る。
【0021】図1はドラム缶の自動搬送装置を模式的に
示した平面図で、ドラム缶のストレージ装置34、搬入
ライン35、ドラム缶の移送受け渡し装置36及び焼却
済みドラム缶の搬出ライン37を備えている。図示装置
は傾斜地に設置した関係上(この種の焼却装置は居住者
の少ない山間部に設置されることが多い)、ストレージ
装置34、移送受け渡し装置36及び搬出ラインの搬出
コンベア38が3段に配置されており、搬入ライン35
と搬出ライン37に搬入エレベータ39及び搬出エレベ
ータ40が設けられている。図1ではこのエレベータ3
9、40部分で上下の装置部分が重複して下方の装置部
分を図示できなくなるのを避けるために、エレベータ3
9、40を上下で若干ずらせて表示してある。実際には
エレベータ39、40は鉛直であり、図のA点とA′点
及びB点とB′点は平面視で同一の位置となる。
【0022】ドラム缶のストレージ装置34は、5本の
ストレージレーン42と1本のパレット収納コンベア4
3と入庫トラバーサ44と出庫トラバーサ51とパレッ
ト分離装置45とを備えている。廃油脂類の入ったドラ
ム缶24は、パレット46に載せられて廃油脂類の種類
毎に定められたストレージレーン上で待機している。図
示装置ではドラム缶を廃油脂類の種類に応じて5種類に
分けておくことができる。パレット分離装置45は、出
庫されるドラム缶からパレットを外し、パレット収納コ
ンベア43へと返送する。パレット収納コンベア43は
1個のパレットを入庫トラバーサ44上に送出し、新た
に持ち込まれたドラム缶はクレーン等によってそのパレ
ット上に降ろされる。そしてドラム缶の種類に応じてオ
ペレータが入庫トラバーサ44を対応するストレージレ
ーンに対向する位置に移送し、入庫トラバーサ44に備
えられている送り出し装置により、パレットごとストレ
ージレーン42へと送り込む。各ストレージレーン42
に対応する入庫トラバーサ44の停止位置は、入庫トラ
バーサの走行路47に配置したセンサ48によって検出
される。
【0023】各ストレージレーン42は、アキュムレー
トコンベアで形成され、各レーンの出口端には先頭のパ
レットを係止する進退自在なストッパ(図示せず)が設
けられている。このストッパを進出させた状態で、当該
レーンのコンベアを駆動すると、後続のパレットは前方
のパレットに当接する位置(前方のパレットがないとき
はストッパに当接する位置)まで前進して停止する。各
ストレージレーン42にはその先頭位置にドラム缶が存
在するかどうかを検出するセンサ49が設けられている
(センサ49は図には1個しか示してないが、実際には
各ストレージレーンにそれぞれ設けられている)。
【0024】ストレージ装置34からドラム缶を搬入ラ
イン35に送出するときは、炉1の燃焼状態に応じて炉
に搬入する廃油脂類の種類を選択し、そのような廃油脂
類が入ったドラム缶が貯留されているストレージレーン
の前に出庫トラバーサ51を移動させる。この出庫トラ
バーサの停止位置は、出庫トラバーサの走行路52に沿
って設けたセンサ53で検出される。次に選択されたス
トレージレーンの先頭のパレットを係止している前記ス
トッパを退避させた後、当該レーンのコンベアをパレッ
ト1枚分駆動して、先頭に待機していたドラム缶をパレ
ットごと出庫トラバーサ51上に移動する。ドラム缶を
受け取った出庫トラバーサはパレット分離装置45の位
置まで走行し、ドラム缶の下からパレットを抜き取って
パレット収納コンベア43に戻す。この操作はパレット
分離装置45でドラム缶24を若干持ち上げた状態で、
パレットをパレット収納コンベアに送り込むことによっ
て実現される。持ち上げられたドラム缶は再び出庫トラ
バーサ51上に降ろされ、次に出庫トラバーサ51が搬
入コンベア41の延長上で停止し、出庫したドラム缶を
搬入コンベア41に引き渡す。
【0025】搬入コンベア41は、受け取ったドラム缶
を搬入エレベータ39まで搬送し、搬入エレベータ39
は受け取ったドラム缶を移送受け渡し装置36の設置高
さまで降ろす。
【0026】図1の移送受け渡し装置36は、走行路5
5に沿って走行する台車56と、この台車56上に搭載
されたドラム缶把持装置57とを備えている。走行路5
5は3個のドラム缶燃焼室3の配置方向と平行に配置さ
れており、ドラム缶把持装置57は台車56上に図1の
左右方向に進退自在かつ図1の紙面直角方向に昇降自在
に設けられており、かつその移動及び昇降駆動装置を備
えている。搬入エレベータ39の下降位置には検出セン
サ58が設けられている。
【0027】このセンサ58がエレベータが下降したこ
とを検出すると、当該エレベータの位置で待機していた
台車56は、ドラム缶把持装置57を前進させ、ドラム
缶を把持し、稍上昇したあと復帰してドラム缶をエレベ
ータ39から取り出す。その後台車56がドラム缶が挿
入されていないドラム缶燃焼室の位置まで走行し、外扉
29を開いた後、ドラム缶把持装置57を前進させて、
ドラム缶をドラム缶燃焼室3に挿入し、次いでドラム缶
把持装置57を開いたあと後退して、ドラム缶をドラム
缶倒伏装置22に引き渡す。次いで台車56は再び搬入
用エレベータ39に対向するホームポジションに復帰
し、ドラム缶を受け取ったドラム缶倒伏装置は、外扉を
閉じて内扉を開いた後、炉内に向けて倒伏して、当該ド
ラム缶の廃油脂類の焼却処理を行う。
【0028】ドラム缶の燃焼時間はタイマにより設定さ
れており、設定された時間が経過すると、ドラム缶倒伏
装置22は直立状態に戻り、台車56はそのドラム缶燃
焼室に対向する位置へと走行する。そして内扉28を閉
じたあと外扉29を開き、ドラム缶把持装置57をドラ
ム缶燃焼室3内へ進入して、焼却済みのドラム缶を把持
し、次いでドラム缶把持装置57が稍上昇して後退する
ことにより、焼却済みドラム缶をドラム缶燃焼室から取
り出す。次に台車は図1の上方端にある搬出エレベータ
40の位置まで走行し、ドラム缶把持装置57を進出し
て、取り出したドラム缶を搬出エレベータ40に引き渡
す。次に台車56は、ドラム缶を取り出して空となった
ドラム缶燃焼室に新たなドラム缶を挿入するべく、搬入
用エレベータ39の位置へドラム缶を取りに戻る。
【0029】一方搬出エレベータ40は焼却済みのドラ
ム缶を受け取って下降し、当該ドラム缶を搬出コンベア
38に引き渡す。搬出コンベア38は受け取ったドラム
缶を移送して斜面59上へと倒し、ドラム缶は斜面を転
がって排出される。なお走行路55上での台車56の停
止位置は、エレベータ39、40及び各ドラム缶燃焼室
3に対向する位置に設けたセンサ61、62によって規
定される。
【0030】図4は図1に示したドラム缶の移送受け渡
し装置36の詳細平面図である。台車56には固定の外
枠63が設けられており、この固定の外枠63内で図4
の左右方向に移動する内枠64が設けられ、この内枠6
4は外枠に固着されたモータ68で駆動されるネジ杆6
9によって進退駆動される。内枠64には揺動して開閉
するドラム缶把持装置57が枢着されており、ドラム缶
把持装置57をリンク機構を介して開閉する開閉シリン
ダ66が装着されている。台車56の走行方向は図4の
上下方向であり、内枠64の進退方向すなわちドラム缶
把持装置57の進退方向は台車56の走行方向と直交す
る横方向である。
【0031】図5ないし図8は上記第1実施例の装置の
動作フローチャートを示した図である。図5のフローチ
ャートはストレージ装置34への新たなドラム缶の入庫
手順を示すフローチャートである。この操作は、クレー
ンで入庫トラバーサ上に新たなドラム缶をセットし、オ
ペレータが新たにセットされたドラム缶を貯留するレー
ンを選択し、入庫トラバーサが選択されたレーンへ移動
し、入庫トラバーサが当該レーンへドラム缶を送り出
し、入庫トラバーサが原点へ復帰し、パレット収納コン
ベア43内で段積みされていたパレットをばらして1個
のパレットを入庫トラバーサ上へ送り出すという動作の
繰り返しによって行われる。
【0032】図6はドラム缶倒伏装置22によるドラム
缶の焼却工程を示したものである。この焼却工程は、ド
ラム缶倒伏装置へのドラム缶の挿入が完了したら、燃焼
室の内扉を開き、ドラム缶を傾斜させて燃焼し、所定の
時間が経過した後、さらにドラム缶の傾斜を大きくして
燃焼を継続し、設定された燃焼時間が経過した後、ドラ
ム缶倒伏装置22を起立させてドラム缶の傾斜を戻し、
燃焼室の内扉を閉じるという動作の繰り返しによって行
われる。
【0033】図7は、ドラム缶をストレージ装置34か
ら出庫して燃焼済みドラム缶を搬出コンベア38で排出
するまでの手順を示したものである。まずオベレータが
炉の燃焼状態に応じてドラム缶の出庫レーンの選択を行
う。この選択に従って出庫トラバーサ51が選択された
レーンへと移動し、当該レーンからドラム缶が搭載され
たパレットを1個受け取り、次いで出庫トラバーサがパ
レット分離装置45の位置へ移動する。そしてドラム缶
とパレットとを分離した後、出庫トラバーサはドラム缶
のみを搬送して搬入コンベア41の位置へ移動し、出庫
トラバーサから搬入コンベアへと、さらに搬入コンベア
から搬入エレベータへと移送する。
【0034】オペレータが出庫されたドラム缶を焼却す
る燃焼室を選択すると、移送受け渡し装置の台車が搬入
エレベータと対向する位置へ移動するとともに、搬入エ
レベータが下降し、ドラム缶把持装置が前進してドラム
缶を受け取ったあと後退し、搬入エレベータは上昇す
る。次に選択され燃焼室の前に台車が移動し、当該燃焼
室の外扉が開く。そこでドラム缶把持装置は前進し、燃
焼室内のドラム缶倒伏装置にドラム缶を挿入して後退
し、燃焼室の外扉が閉じる。そして図6に示した手順に
よるドラム缶の燃焼が行われる。
【0035】燃焼が終了すると選択された燃焼室前に台
車が移動し、燃焼室の外扉が開く。そこでドラム缶把持
装置が前進して、燃焼済みのドラム缶を把持して後退
し、燃焼室の外扉が閉じる。台車はドラム缶を保持して
搬出エレベータの位置へ移動し、搬出エレベータは上昇
する。そこでドラム缶把持装置が前進してドラム缶を搬
出エレベータ上に置いて後退し、搬出エレベータが下降
する。そしてドラム缶が搬出エレベータから搬出コンベ
アへと移動し、搬出コンベアから装置外へと排出されて
1個のドラム缶の燃焼を終了する。
【0036】図9は3個の燃焼室にドラム缶を順次挿入
搬出する際の動作を示したタイムチャートであり、縦軸
が時間の経過を示し、横軸が台車56の移動軌跡を示
す。図9に示すような動作により、ドラム缶が3個の燃
焼室に次々と挿入され、かつ燃焼済みのドラム缶が3個
の燃焼室から次々と搬出されて、1台の移送受け渡し装
置により3個の燃焼室におけるドラム缶の燃焼動作が並
行して行われる。
【0037】図8は炉への丸缶の投入手順を示したフロ
ーチャートで、作業者がコンベア32上に丸缶を3列セ
ットし、コンベアが運転されて丸缶がコンベアからリフ
タへ移動し、投入扉15の前へリフタが上昇した後、投
入扉15が開き、プッシャ16が前進してリフタ33上
の丸缶を炉内へ押し出し、プッシャ16が後退したあと
投入扉15を閉じリフタ33が下降して原点へ戻るとい
う動作の繰り返しにより、丸缶の焼却が行われる。
【0038】なお図の上記実施例の移送受け渡し装置3
6は、ドラム缶燃焼室の配置方向と平行な方向に走行す
る台車56に、台車56の走行方向と直交する横方向に
進退するドラム缶把持装置を搭載した構造であるが、図
10に示すように、ドラム缶を移送するコンベア67を
設け、各ドラム缶燃焼室に対向する位置に、移送コンベ
ア67の移動方向と直交する横方向に進退するドラム缶
把持装置57を個別に設ける構造とすることも可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したこの発明の装置によれば、
廃油脂類の入った多数のドラム缶を連続的に効率良く焼
却することができる装置を得ることができ、単位時間に
おける処理量の増大が図れるとともに、無駄時間を最小
にすることができ、かつ比較的安価なコストで省力化さ
れたドラム缶の焼却設備を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の全体構成を示す模式的な平面図
【図2】炉を内側から見た断面背面図
【図3】ドラム缶及び丸缶焼却部分を示す炉の部分断面
側面図
【図4】図1の移送受け渡し装置の拡大平面図
【図5】ストレージ装置へのドラム缶の搬入手順を示す
フローチャート
【図6】ドラム缶の燃焼工程を示すフローチャート
【図7】図1の装置の動作を示すフローチャート
【図8】丸缶の投入動作を示すフローチャート
【図9】移送受け渡し装置の動作を示す動作線図
【図10】移送受け渡し装置の他の構造を示す模式的な
平面図
【符号の説明】
1 焼却炉 3 ドラム缶焼却室 24 ドラム缶 34 ストレージ装置 35 搬入ライン 36 移送受け渡し装置 37 搬出ライン 42 ストレージレーン 51 出庫トラバーサ 56 台車 57 ドラム缶把持装置 67 コンベア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】焼却炉1は略L型の燃焼室を備えており、
その下方の側方に突出した部分の炉壁2に3個のドラム
缶燃焼室3が配置されている。ドラム缶燃焼室3を配置
した焼却炉の上方には、廃油・廃液類噴霧焼却用のバー
ナ4が配置されている。L型の炉の屈曲部分には、3段
の火格子5がカスケード状に配置されている。最上段の
火格子の上方にはプラスチック屑、木屑、紙屑等の投入
口6が開口しており、この開口には投入扉7が設けられ
ている。投入扉7の外側にはプラスチック屑、木屑、紙
屑などを炉内に押し込む自動投入装置8が設けられてい
る。この自動投入装置8の詳細は省略する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉壁に複数個のドラム缶燃焼室(3) を備
    えた焼却炉(1) と、前記炉壁の外側でドラム缶燃焼室
    (3) の配置方向と平行な方向にドラム缶(24)を移送しか
    つドラム缶燃焼室(3) との間でドラム缶の受け渡しを行
    う移送受け渡し手段(36)と、この移送受け渡し手段の移
    動位置にドラム缶を搬入する搬入ライン(35)と、この移
    送受け渡し手段の移動位置から焼却済みドラム缶を搬出
    する搬出ライン(37)とを備え、搬入ライン(35)は待機中
    の複数のドラム缶を保持しているストレージ装置(34)に
    連結されていることを特徴とする、ドラム缶の廃油脂類
    焼却装置。
  2. 【請求項2】 移送受け渡し装置(36)がその移送方向に
    往復走行する台車(56)と、この台車に搭載されてこの台
    車の走行方向と直交する水平方向及び上下方向に駆動さ
    れるドラム缶把持装置(57)とを備えている、請求項1記
    載のドラム缶の廃油脂類焼却装置。
  3. 【請求項3】 移送受け渡し装置(36)がその移送方向と
    平行な方向に走行駆動されるコンベア(67)と、ドラム缶
    燃焼室(3) のそれぞれに対向して配置され、コンベアの
    移送方向と直交する水平方向及び上下方向に駆動される
    ドラム缶把持装置(57)の複数個とを備えている、請求項
    1記載のドラム缶の廃油脂類焼却装置。
  4. 【請求項4】 ストレージ装置(34)は複数本のストレー
    ジレーン(42)と、これらの複数のレーンの一端に連接す
    る出庫ライン(51)とを備え、複数のレーンの各々に設け
    たレーンコンベアは適時その選択された1個が間歇的に
    駆動されて当該レーン上に保持されたドラム缶を出庫ラ
    イン(51)に移送して請求項1記載の搬入ライン(35)に送
    り出すことを特徴とする、請求項1、2または3記載の
    ドラム缶の廃油脂類焼却装置。
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