JPH08189446A - イグナイターおよび内燃機関用点火装置 - Google Patents

イグナイターおよび内燃機関用点火装置

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JPH08189446A
JPH08189446A JP7001497A JP149795A JPH08189446A JP H08189446 A JPH08189446 A JP H08189446A JP 7001497 A JP7001497 A JP 7001497A JP 149795 A JP149795 A JP 149795A JP H08189446 A JPH08189446 A JP H08189446A
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JP
Japan
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input signal
ignition
coil
primary coil
transistor
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JP7001497A
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English (en)
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Katsuaki Fukatsu
克明 深津
Noboru Sugiura
登 杉浦
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一次電流立上り時の二次電圧変動を抑制し、
過早着火を防止した点火装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 入力信号がLOW→HIGHに立上る時、該
入力信号の電流はトランジスタ14を通じて、容量15
に蓄えられる。これにより一次コイル3の一次電流の立
上りがソフトに、つまり、電流変化di/dtを小さく
することができる。従って、このときに発生する二次電
圧の変動を抑制することができる。容量15に蓄えられ
た電荷は、入力信号がHIGH→LOWに立下がる時に
ダイオード16を通じて放電される。 【効果】 過早着火を防止できる。小型、低コストであ
る。プラグトップタイプの同時着火コイルに特に有効で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用点火装置に
おける点火コイルの、一次電流の通電開始時に発生する
二次電圧によるエンジンの過早着火を防止したイグナイ
ターおよび内燃機関用点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】点火装置を用いた内燃機関には、点火装
置の一次電流の通電開始時に発生する二次電圧によって
エンジンが所定のタイミングよりも速いタイミングで着
火してしまう現象(以下、”過早着火”という)があ
る。このような現象はエンジン、環境いずれにとっても
好ましくないため、これを抑制する技術が従来から各種
提案されている。
【0003】以下、過早着火を防止する技術の一例を、
従来の内燃機関の点火系の概要とともに図7を用いて説
明する。エンジンコントロ−ルユニット(以下”EC
U”と称す)1の出力する点火信号は、内燃機関用点火
装置2に入力され、抵抗6を介して、パワ−トランジス
タ12のベ−スに入力される。パワ−トランジスタ12
は、該点火信号に従って点火コイル3の一次側電流を通
電/遮断することで二次側に高電圧を発生させる。該高
電圧は、点火プラグ4に印加されて、点火が行われる。
【0004】点火コイル3の一次電流は、抵抗11によ
り電圧変換され、さらに抵抗9、10によって分圧され
ている。このような回路構成において、一次電流が規定
の値を超えると、トランジスタ8は、OFF→ONへ移
行する。これにより、パワ−トランジスタ12のベ−ス
電流がトランジスタ8の側に引き込まれて、一次電流は
制限されることとなる。なお、コンデンサ7は、外来サ
−ジ保護用である。
【0005】また、過早着火を防止する技術には、この
他にも、例えば、実公昭58−7099号公報に開示さ
れているものがある。実公昭58−7099号公報2頁
カラム3,23行目〜32行目には、『パワ−トランジ
スタのベ−ス、コレクタ間にダイオ−ドとコンデンサを
接続して、パワ−トランジスタの遮断から導通したとき
の立ち下がり、すなわち点火コイルの一次側コイルにに
通電するときの一次コイル電圧の立ち下がりをゆるやか
にすることにより、一次側コイルに通電した瞬間に二次
側に発生する高電圧を抑制し、早期点火という不都合を
解決する』ことが記載されている。また、2頁カラム
4,3行目〜7行目には、『コンデンサ12の一端はパ
ワ−トランジスタ8のベ−スに、他端はダイオ−ド13
のアノ−ドに接続し、該ダイオ−ド13のカソ−ドは前
記パワ−トランジスタ8のコレクタに接続されている』
ことが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】点火装置におけるパワ
−トランジスタは、放熱性を考慮して、通常、駆動回路
部とは別に配置することが多く、ワイヤリング等によっ
て回路部と接続している。特にコレクタ部は回路部へ戻
さず出力することが多い。そのため、上記従来技術のよ
うに、パワ−トランジスタのコレクタの高電圧部と、ベ
−スの低圧部と、間に部品を挿入する構成を採用した場
合、配線が複雑になるという問題があった。また、コレ
クタ側に接続するダイオ−ドには高耐圧部品を使用せざ
るをえず、コストアップ、装置大型化の原因の一つとな
っていた。
【0007】本発明は、過早着火防止回路を備えなが
ら、低コスト、小型化を図ったイグナイターおよび内燃
機関用点火装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明は、内燃機関における過早着火防止
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、パワ−トラン
ジスタのベ−スとGND間にPNPトランジスタとコン
デンサとを挿入することにより、ベ−ス信号が入力(H
IGH)されたとき、ベ−ス信号の立上りを鈍らせて点
火コイルの一次電流をソフトに立ち上げ、二次側に発生
する電圧を抑制し、過早着火防止を達成したものであ
る。以下、本発明の構成をより詳細に述べる。
【0010】本発明の第1の一態様としては、1次コイ
ルと、該1次コイルへの通電状態に応じて電圧を発生さ
せる2次コイルとを備えた点火コイルへの通電状態を制
御するイグナイターにおいて、入力信号線を備え、該入
力信号線に別途入力される入力信号に従って、別途設け
られた電源から上記1次コイルへの通電状態を変更する
スイッチング手段と、上記1次コイルへ通電開始させる
入力信号が上記入力信号線へ入力された瞬間から所定時
間、上記通電開始を妨げる方向に該入力信号線に電流を
流すことで、上記1次コイルへの通電電流を徐々に増大
させる過早着火防止回路と、を有することを特徴とする
イグナイターが提供される。
【0011】この場合、上記入力信号は、電圧信号であ
って、上記スイッチング手段は、上記入力信号がLOW
からHIに切り替わるのを契機として、上記1次コイル
への通電を開始するものであり、上記過早着火防止回路
は、上記入力信号線にエミッタを、また、GNDにコレ
クタを、接続されたPNP型のトランジスタと、上記ト
ランジスタのベースと上記入力信号線との間に、該ベー
スから上記入力信号線に向かう電流が純方向となるよう
な向きで接続された、ダイオードと、上記トランジスタ
のベースとGNDとの間に接続された容量と、を含んで
構成されるものであってもよい。
【0012】あるいは、上記入力信号は、電圧信号であ
って、上記スイッチング手段は、上記入力信号がLOW
からHIに切り替わるのを契機として、上記1次コイル
への通電を開始するものであり、上記過早着火防止回路
は、上記入力信号線にエミッタを、また、GNDにコレ
クタを、接続されたPNP型のトランジスタと、上記ト
ランジスタのベースと上記入力信号線との間に接続され
た抵抗と、上記トランジスタのベースとGNDとの間に
接続された容量と、を含んで構成されるものであっても
よい。
【0013】本発明の第2の態様としては、上述のイグ
ナイターと、1次コイルと、該1次コイルへの通電状態
に応じて電圧を発生させる2次コイルとを備えた点火コ
イルと、を備えた内燃機関用点火装置が提供される。
【0014】上記2次コイルは、上記1次コイルの通電
状態に応じて発生させた電圧を点火プラグへ出力する出
力端子を、該2次コイルの両端にそれぞれ備えたもので
あることが好ましい。
【0015】上記1次コイルと上記2次コイルとの巻数
比は、100以上であってもよい。
【0016】上記点火コイルは、プラグトップタイプで
あってもよい。
【0017】
【作用】スイッチング手段は、入力信号線に別途入力さ
れる入力信号に従って、別途設けられた電源から上記1
次コイルへの通電状態を変更する。過早着火防止回路
は、1次コイルへ通電開始させる入力信号が上記入力信
号線へ入力された瞬間から所定時間、通電開始を妨げる
方向に入力信号線に電流を流すことで、1次コイルへの
通電電流を徐々に増大させる。
【0018】例えば、スイッチング手段が、上記入力信
号がLOWからHIに切り替わるのを契機として、上記
1次コイルへの通電を開始するものであるならば、以下
のような過早着火防止回路を採用することができる。
【0019】過早着火防止回路が、入力信号線にエミッ
タを、また、GNDにコレクタを、接続されたPNP型
のトランジスタと、トランジスタのベースと入力信号線
との間に、該ベースから入力信号線に向かう電流が純方
向となるような向きで接続された、ダイオードと、上記
トランジスタのベースとGNDとの間に接続された容量
と、を含んで構成している場合には、該過早着火防止回
路の動作は以下のようなものとなる。
【0020】入力信号がLOWからHIに切り替わった
瞬間に、該入力信号によってPNPトランジスタがON
になる。その結果、PNP型トランジスタを通じて(エ
ミッタ→ベース)入力信号線から電流が引き込まれる。
その結果、入力信号の立上り、すなわち、1次コイルを
流れる電流の立上りが滑らかなものとなり、この時に、
2次コイルに電圧が発生するのを防止できる。なお、P
NPトランジスタを通じて引き込まれた電流は、一旦、
容量に蓄えられ、その後、ダイオードを通じて入力信号
線に放出される。
【0021】この場合、PNPトランジスタを使用して
いるため、入力信号線から引き込むことのできる電流を
大きく(=(容量にチャ−ジする電流)+(PNPトラ
ンジスタの電流増幅率×容量にチャ−ジする電流))で
きる。そのため、容量の容量が小さくても大きな効果を
出せる。これにより、さらに小形、低コストが達成でき
る。
【0022】上述のダイオードに代わって抵抗を用いて
いる場合にも、ほぼ同様の動作となる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0024】[実施例1]実施例1を図1を用いて説明
する。
【0025】本実施例は、図7を用いて説明した従来回
路に、過早着火防止回路13を追加したものである。
【0026】エンジンコントロ−ルユニット(以下EC
Uと称す)1より出力される点火信号は、イグナイター
2に入力されて、抵抗6を備えた入力信号線100を介
してパワ−トランジスタ12(特許請求の範囲において
言う”スイッチング手段”は、主として該パワートラン
ジスタに相当する。)のベ−スに入力される。これによ
り、パワ−トランジスタ12は点火コイル3の一次コイ
ルに流れる電流を通電/遮断することで、二次コイルに
高電圧を発生させて点火プラグ4により点火する。抵抗
11により一次電流を電圧変換し、抵抗9、10により
分圧する。
【0027】一次電流が規定の値を超えるとトランジス
タ8はOFF→ONへ移行しパワ−トランジスタ12の
ベ−ス電流を引込み一次電流を制限する。すなわち、抵
抗9,10、トランジスタ8は、電流制限回路を構成し
ている。コンデンサ7は、外来サ−ジ保護用である。
【0028】過早着火防止回路13は、1次コイルへの
通電開始を妨げる方向に、入力信号線100に電流を流
すことで、1次コイルの通電電流の立上りを滑らかにす
るためのものである。本実施例の過早着火防止回路13
は、トランジスタ14と、コンデンサ15と、ダイオー
ド16とによって構成されている。
【0029】ダイオード16およびコンデンサ15は、
GNDと、抵抗6との間に設置されている。トランジス
タ14は、PNPトランジスタである。該トランジスタ
14は、エミッタを抵抗6の側に、また、コレクタをG
NDに接続されている。トランジスタ14のベースは、
コンデンサ15とダイオード16との間に接続されてい
る。以下の説明では、トランジスタ14の電流増幅率を
nとする。
【0030】入力信号(パワートランジスタのベース信
号)がLOW→HIGHとなるときエミッタ→ベ−スを
介してコンデンサ15に電荷がチャ−ジされる。
【0031】入力信号がLOW→HIGHとなる時、ト
ランジスタ14(エミッタ→ベ−ス)を通じてコンデン
サ15に電荷が充電される。この時、コンデンサ15に
チャ−ジされる電荷のn(=トランジスタ14の電流増
幅率)倍の電流が、トランジスタ14(エミッタ→コレ
クタ)を通じてGNDに流れる。これにより入力信号の
急峻な立上りを抑制し、点火コイルの一次電流の立上り
をソフトに立ち上げることができる。従って、一次電流
の立上り時に発生する二次電圧を抑制できる。
【0032】入力信号がHIGH→LOWになった時、
コンデンサ15に充電されていた電荷は、ダイオ−ド1
6を通じて入力信号線100へ放電される。該放電は、
点火毎に行われるため、過早着火防止の効果は毎回確実
に得られる。
【0033】[実施例2]本実施例は、イグナイター2
の電流制限回路と、過早着火防止回路と、を共用化する
とともに、点火には同時着火方式を用いたものである。
【0034】以下、図2を用いて実施例2を説明する。
【0035】本実施例は同時着火方式であるため、点火
コイル3は、点火プラグ4a,4bに電圧を出力する出
力端子を、その両端にそれぞれ備えている。
【0036】該点火装置2は、電流制限回路と、過早着
火防止回路とを備えている。
【0037】電流制限回路は、点火コイル3の1次側に
過剰な電流が流れるのを防止するための回路であり、ト
ランジスタ14と、ツェナーダイオード17とによって
構成されている。
【0038】過早着火防止回路は、トランジスタ14
と、コンデンサ15と、ダイオ−ド16とによって構成
されている。既に述べたとおり、電流制限回路と、過早
着火防止回路とでトランジスタ14を共用している。過
早着火防止回路の動作は実施例2と同様である。
【0039】電流制限回路の動作を説明する。
【0040】
【数1】V1+VBEP>VBE1+VZ V1:抵抗11で降下する電圧 VBEP:パワ−トランジスタ12のベース−エミッタ
間の電圧 VBE1:トランジスタ14のベース−エミッタ間の電
圧 VZ:ツェナ−ダイオ−ド17のツェナ−電圧 数1が成立する状態となると、入力信号の電流は、トラ
ンジスタ14(エミッタ→ベ−ス)、ツェナ−ダイオ−
ド17を通じてGNDに流れる。また、その電流増幅倍
の電流が、トランジスタ14(エミッタ→コレクタ)を
通じて流れる。これにより下記数2が成立する状態を維
持し、一次電流を制限する。
【0041】
【数2】V1+VBEP=VBE1+VZ 過早着火防止回路の動作は、実施例1と同様である。
【0042】本実施例2では、過早着火防止回路と、電
流制限回路とでトランジス14を共用化しているため、
コンデンサ15、ダイオ−ド16を追加するだけで実現
できる。従って、本実施例では、過早着火防止をより低
コストで実現できる。
【0043】なお、図3に示すように、ダイオ−ド16
に代わって抵抗18を用いた構成とすることも可能であ
る。
【0044】以上述べた実施例1,2における、入力信
号(パワートランジスタ12のベース信号)、点火コイ
ル3の一次電流、二次電圧の挙動を図4を用いて説明す
る。
【0045】入力信号は立上り部gにおいて、上述の過
早着火防止回路の作用によって鈍らせられている。これ
に対応して、一次電流立上りhはソフトに立上り、ま
た、二次電圧も符号iで示すとおり共振波形が小さくな
る。その結果、過早着火防止回路無しの場合に比べて1
次電流の通電開始時に発生する電圧を30〜40%低減
させることが可能である。但し、該数値は、回路を構成
する素子の仕様によって異なるものである。
【0046】比較のため、過早着火防止のための回路を
備えていない場合の、入力信号、一次電流、二次電圧の
挙動を図5に示した。入力信号のLOW→HIGHの立
上り部dにおいて、一次電流は立上り時に共振波形eを
発生する。これにより二次電圧にも、点火コイルの巻数
比に応じた電圧が発生する。そのため、正規の点火時期
は符号jで示すタイミングであるにも関わらず、符号f
で示す電圧によって点火してしまう場合がある。
【0047】[実施例3]次に、本発明を、プラグトッ
プタイプの同時着火コイルに適用した例を図6に示す。
図中、符号23を付した部分は、シリンダ、符号24を
付した部分は、ピストンである。
【0048】点火コイル19は、鉄心20と一体となっ
ており、この鉄心20をエンジンにネジ止めにより固定
している。点火コイル19の一方の高圧出力部と、点火
プラグ22aと、は中継用ブ−ツ21aにより接続され
ている。点火コイル19のもう一方の高圧出力部は、高
圧コ−ド25および中継用ブーツ21bによって、他の
気筒のプラグ22bと接続されている。
【0049】同時着火方式では、1つの点火コイルが火
花を発生させるための高電圧を2サイクル毎に出力する
ことで、2気筒分の点火を一括して制御している。つま
り、火花が発生されたとき、一方の気筒は爆発工程であ
り、もう一方の気筒は排気工程となっている。このよう
な同時着火方式では、2つのプラグに同時に火花を発生
させる必要があるため、1次コイルと2次コイルとの巻
数比が100を超える、高エネルギー,高出力仕様の点
火コイルを使用しなければならない。さらに、プラグト
ップ型の点火コイルでは、2次コイルの有する2つの高
圧出力部のうち一方は、高圧コード25を介して点火プ
ラグと接続されているため、高圧コ−ド25を用いた側
と用いない側とで2次コイルの負荷が異なり、過早着火
が発生しやすい。特に高圧コ−ドを用いない側は負荷が
軽くなるため、1次コイルへの通電開始時に二次コイル
の側で発生する電圧が大きくなる。
【0050】以上のような事情から同時着火方式、プラ
グトップタイプでは、特に過早着火が生じやすかった。
しかし、本発明を適用した場合には、このような場合で
も、過早着火を防止することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、イ
グナイターの入力部の低圧部で過早着火防止回路を構成
するため、汎用の部品が使用でき、配線を容易にできる
ことから、過早着火防止、小形、低コストの要件を満た
したイグナイターあるいは点火装置が得られる。
【0052】本発明のイグナイター、点火装置は、特
に、電子配電点火方式における同時着火方式に有効であ
る。同時着火方式と巻数比の大きいコイルとを組み合わ
せる場合には、本発明は必要不可欠の技術といえる。プ
ラグトップタイプの同時着火方式の点火コイルを採用す
る場合には、さらに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内燃機関用点火装
置の回路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す内燃機関用点火装
置の回路構成図である。
【図3】図2のダイオード16に代わって抵抗18を採
用した場合の回路構成図である。
【図4】本発明を適用した内燃機関用点火装置の動作波
形図である。
【図5】本発明を適用していない内燃機関用点火装置の
動作波形図(比較例)である。
【図6】プラグトップタイプの同時火荷コイルの実装状
態を示す模式図である。
【図7】従来の内燃機関点火装置の一例を示す回路構成
図である。
【符号の説明】
1…ECU 2…点火装置 3…点火コイル 4
…点火プラグ 5…バッテリ 6…抵抗 7…コ
ンデンサ 8…トランジスタ 9…抵抗 10…抵抗 11…抵抗 12…パワ−トランジス
タ 13…過早着火防止回路 14…PNPトラン
ジスタ 15…コンデンサ 16…ダイオ−ド
17…ツェナ−ダイオ−ド 18…抵抗 19…プ
ラグトップ同時着火コイル 20…鉄心 21…ブ
−ツ 22…点火プラグ 23…シリンダ 24
…ピストン 100…入力信号線
フロントページの続き (72)発明者 杉浦 登 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次コイルと、該1次コイルへの通電状態
    に応じて電圧を発生させる2次コイルとを備えた点火コ
    イルへの通電状態を制御するイグナイターにおいて、 入力信号線を備え、該入力信号線に別途入力される入力
    信号に従って、別途設けられた電源から上記1次コイル
    への通電状態を変更するスイッチング手段と、 上記1次コイルへ通電開始させる入力信号が上記入力信
    号線へ入力された瞬間から所定時間、上記通電開始を妨
    げる方向に該入力信号線に電流を流すことで、上記1次
    コイルへの通電電流を徐々に増大させる過早着火防止回
    路と、 を有することを特徴とするイグナイター。
  2. 【請求項2】請求項1記載のイグナイターにおいて、 上記入力信号は、電圧信号であって、 上記スイッチング手段は、上記入力信号がLOWからH
    Iに切り替わるのを契機として、上記1次コイルへの通
    電を開始するものであり、 上記過早着火防止回路は、 上記入力信号線にエミッタを、また、GNDにコレクタ
    を、接続されたPNP型のトランジスタと、 上記トランジスタのベースと上記入力信号線との間に、
    該ベースから上記入力信号線に向かう電流が純方向とな
    るような向きで接続された、ダイオードと、 上記トランジスタのベースとGNDとの間に接続された
    容量と、を含んで構成されるものであること、 を特徴とするイグナイター。
  3. 【請求項3】請求項1記載のイグナイターにおいて、 上記入力信号は、電圧信号であって、 上記スイッチング手段は、上記入力信号がLOWからH
    Iに切り替わるのを契機として、上記1次コイルへの通
    電を開始するものであり、 上記過早着火防止回路は、 上記入力信号線にエミッタを、また、GNDにコレクタ
    を、接続されたPNP型のトランジスタと、 上記トランジスタのベースと上記入力信号線との間に接
    続された抵抗と、 上記トランジスタのベースとGNDとの間に接続された
    容量と、を含んで構成されるものであること、 を特徴とするイグナイター。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載のイグナイター
    と、 1次コイルと、該1次コイルへの通電状態に応じて電圧
    を発生させる2次コイルとを備えた点火コイルと、 を有すること特徴とする内燃機関用点火装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の内燃機関用点火装置におい
    て、 上記2次コイルは、上記1次コイルの通電状態に応じて
    発生させた電圧を点火プラグへ出力する出力端子を、該
    2次コイルの両端にそれぞれ備えたものであること、 を特徴とする内燃機関用点火装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の内燃機関用点火装置におい
    て、 上記1次コイルと上記2次コイルとの巻数比は、100
    以上であること、 を特徴とする内燃機関用点火装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の内燃機関用点火装
    置において、 上記点火コイルは、プラグトップタイプであること、 を特徴とする内燃機関用点火装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277536A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Toyo Denso Co Ltd 点火コイル

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JP2008277536A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Toyo Denso Co Ltd 点火コイル

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