JPH08189397A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH08189397A
JPH08189397A JP33979694A JP33979694A JPH08189397A JP H08189397 A JPH08189397 A JP H08189397A JP 33979694 A JP33979694 A JP 33979694A JP 33979694 A JP33979694 A JP 33979694A JP H08189397 A JPH08189397 A JP H08189397A
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JP
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air
fuel ratio
engine
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fuel
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JP33979694A
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Inventor
Kazutomo Sawamura
和同 澤村
Akira Kato
彰 加藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空燃比のリーン側オープンループ制御から酸
素濃度センサの出力に基づく空燃比フィードバック制御
への移行時における排気ガス特性の向上を図ることがで
きる内燃機関の空燃比制御装置を提供する。 【構成】 内燃機関1のフューエルカット状態からフュ
ーエルカット解除後、所定期間(TRICHFB)に亘
って内燃期間1に供給する混合気の空燃比がリッチ化さ
れる(ステップS93,S94)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気系に設
けられる排気ガス浄化用触媒の下流側に配設される酸素
濃度センサの出力に基づいて、機関に供給する混合気の
空燃比を制御する空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気系に設けられる排気ガス
浄化用触媒の上流側及び下流側にそれぞれ酸素濃度セン
サを配設し、これらのセンサ出力に基づいて機関に供給
する混合気の空燃比をフィードバック制御する空燃比制
御装置において、所定機関運転状態で空燃比を理論空燃
比よりリーン側にオープンループ制御し、そのオープン
ループ制御からフィードバック制御に移行するときは、
該移行後所定期間内は空燃比の過度の補正を防止するた
め、上流側酸素濃度センサ出力のみに基づくフィードバ
ック制御を行い、所定期間経過後は上流側及び下流側の
酸素濃度センサ出力に基づくフィードバック制御を行う
ようにしたものが、従来より知られている(特開昭63
−219844号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の内燃機関の空燃比制御装置では、例えば機関の運転
領域がフューエルカット領域にある場合のように、機関
に供給する空燃比をリーン側にオープンループ制御する
と、その間排気ガス浄化用触媒に酸素がストレージされ
るため、オープンループ制御から酸素濃度センサの出力
に基づく空燃比フィードバック制御に移行した直後は、
通常の空燃比フィードバック制御では触媒下流の混合気
の空燃比がリーン化して、NOxの排出量が増大すると
いう問題があった。
【0004】本発明は上述の問題を解決するために成さ
れたものであり、空燃比のリーン側オープンループ制御
から酸素濃度センサの出力に基づく空燃比フィードバッ
ク制御への移行時における排気ガス特性の向上を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内燃機関の排気系に設けられ排気ガスを浄
化する触媒手段と、該触媒手段の下流側に設けられ排気
ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、該酸
素濃度検出手段の出力に基づいて前記機関に供給する混
合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、第1の機関
運転状態検出時に前記酸素濃度検出手段の出力に基づい
た混合気の空燃比制御を停止し混合気の空燃比をリーン
化する空燃比制御停止手段とを備えた内燃機関の空燃比
制御装置において、前記空燃比制御の停止状態から前記
空燃比制御を再開する第2の機関運転状態検出後所定期
間に亘って前記機関に供給する混合気の空燃比をリッチ
化する空燃比リッチ化手段を備えたことを特徴とする。
【0006】また、前記機関の所定の機関運転パラメー
タを検出する運転パラメータ検出手段を備え、前記空燃
比リッチ化手段は、前記所定期間を前記検出された所定
の機関運転パラメータに応じて設定することが望まし
い。
【0007】さらに、前記機関によって駆動されるエア
コンの負荷を検出するエアコン負荷検出手段を備え、前
記空燃比リッチ化手段は前記機関に供給する混合気の空
燃比のリッチ化度合を前記検出されたエアコンの負荷に
応じて設定するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明の内燃機関の空燃比制御装置によれば、
空燃比フィードバック制御を停止し、混合気の空燃比を
リーン化するオープンループ制御から空燃比フィードバ
ック制御を再開する第2の機関運転状態検出後所定期間
に亘って機関に供給する混合気の空燃比がリッチ化され
る。
【0009】また、前記所定期間は検出された所定の機
関運転パラメータに応じて設定される。
【0010】さらに、前記機関に供給する混合気の空燃
比のリッチ化度合は、検出されたエアコンの負荷に応じ
て設定される。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0012】図1は本発明の一実施例に係る内燃機関
(以下「エンジン」という)及びその空燃比制御装置の
全体の構成図であり、エンジン1の吸気管2の途中には
スロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはス
ロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、
当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して
電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5
に供給する。
【0013】吸気管2のスロットルボディ3をバイパス
する補助空気通路20の途中には、吸気二次空気制御装
置18(以下「EACV」という)が配置され、ECU
5に電気的に接続されている。EACV18は、エンジ
ン1のアイドル回転数制御を行うために補助空気を吸気
二次エアとして吸気管2に供給する。
【0014】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の
開弁時間が制御される。
【0015】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その
下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、
吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してEC
U5に供給する。
【0016】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)
センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12はエンジ
ン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付
けられている。エンジン回転数センサ11はエンジン1
のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置
でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ12は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
【0017】三元触媒(触媒コンバータ)14はエンジ
ン1の排気管13に配置されており、排気ガス中のH
C,CO,NOx等の成分の浄化を行う。排気管13の
三元触媒14の上流側及び下流側には、それぞれ空燃比
センサとしての酸素濃度センサ16,17(以下それぞ
れ「上流側O2センサ16」,「下流側O2センサ17」
という)が装着されており、これらのO2センサ16,
17は排気ガス中の酸素濃度を検出し、その検出値に応
じた電気信号を出力しECU5に供給する。
【0018】ECU5にはエンジン1によって駆動され
るエアコンのクラッチスイッチ19が接続されており、
そのオンオフ信号がECU5に供給される。
【0019】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成され
る。
【0020】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィ
ードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域
等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC
信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TO
UTを演算する。
【0021】 TOUT=TI×KO2×K1+K2 …(1) ここに、TIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数
NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本
燃料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTI
マップが記憶手段5cに記憶されている。
【0022】KO2は、O2センサ16,17の出力に
基づいて算出される空燃比補正係数であり、空燃比フィ
ードバック制御中は上流側O2センサ16によって検出
された空燃比(酸素濃度)が目標空燃比に一致するよう
に設定され、オープンループ制御中はエンジン運転状態
に応じた所定値に設定される。
【0023】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定さ
れる。
【0024】CPU5bは上述のようにして算出した結
果に基づいて、燃料噴射弁6を駆動する信号を、出力回
路5dを介して出力する。
【0025】なお、ECU5は、空燃比制御手段、空燃
比制御停止手段、空燃比リッチ化手段、エアコン負荷検
出手段を構成する。
【0026】次に、上流側O2センサ16と、下流側O2
センサ17を使用した空燃比フィードバック制御(以
下、2O2センサF/B制御という)について説明す
る。
【0027】図2及び図3は、2O2センサF/B制御
における空燃比補正係数KO2の算出処理を示すフロー
チャートである。ここでは、上流側O2センサ16の出
力電圧PVO2と下流側O2センサ17の出力電圧SVO
2とに応じて空燃比補正係数KO2を算出して、空燃比が
理論空燃比(空気過剰率λ=1)になるように制御す
る。本処理は、フィードバック制御が実行可能な運転状
態において所定時間(例えば5msec)毎にCPU5
bで実行される。
【0028】まず、ステップS11では、上流側O2セ
ンサ16の出力電圧PVO2のリーン/リッチ状態をそ
れぞれ“0”/“1”で示すフラグPAF1、及び後述
するカウンタ(CDLY1)によるディレイタイム経過
後の出力PVO2のリーン/リッチ状態をそれぞれ
“0”/“1”で示すフラグPAF2を初期化する。続
いてステップS12において、空燃比補正係数KO2の
初期化(例えば、平均値KREFに設定)を行い、ステ
ップS13へ進む。
【0029】ステップS13では、今回の空燃比補正係
数KO2が初期化されたか否かを判別し、初期化されて
いないときは、ステップS14へ進み、上流側O2セン
サ16の出力電圧PVO2が基準値PVREF(出力電
圧PVO2のリーン/リッチ判定用閾値)よりも小さい
か否かを判別する。その結果、小さければ、すなわちP
VO2<PVREFの場合は、上流側O2センサ16の出
力電圧PVO2はリーン状態にあるものとして、ステッ
プS15でフラグPAF1を“0”にセットすると共
に、P項発生ディレイタイムTDR1又はTDL1を計
数するためのカウンタ(設定値CDLY1)のカウント
数CDLYをディクリメントする。すなわち、PVO2
<PVREFが成立するときは、ステップS15におい
て本ステップを実行する毎にフラグPAF1を“0”に
セットすると共に、前記カウント数CDLYをディクリ
メントし、その結果をカウンタの設定値CDLY1とす
る。
【0030】そして、ステップS16において、CDL
Y1値が前記ディレイタイムTDR1よりも小さいか否
かを判別し、その答が肯定(YES)の場合(CDLY
1<TDR1)は、ステップS17にて、CDLY1値
をディレイタイムTDR1にリセットする。一方、前記
ステップS14の答が否定(NO)、即ちPVO2≧P
VREFであって上流側O2センサ16の出力電圧PV
O2がリッチ状態にある場合は、ステップS18にて、
フラグPAF1を“1”にセットすると共に、前記カウ
ント数CDLY1をインクリメントする。すなわち、P
VO2≧PVREFが成立するときは、ステップS18
において本ステップを実行する毎にフラグFAF1を
“1”にセットすると共に、前記カウント数CDLY1
をインクリメントし、その結果をカウンタの設定値CD
LY1とする。
【0031】そして、ステップS19において、CDL
Y1値が前記ディレイタイムTDL1よりも小さいか否
かを判別し、その答が否定(NO)の場合(CDLY1
>TDL1)は、CDLY1値をディレイタイムTDL
1にリセットする(ステップS20)。そして、前記ス
テップS16の答が否定(NO)、即ちCDLY1≧T
DR1の場合は、前記ステップS17をスキップしてス
テップS21へ進む。同様に、前記ステップS19の答
が肯定(YES)、即ちCDLY1<TDL1の場合
は、前記ステップS20をスキップしてステップS21
へ進む。
【0032】ステップS21では、前記カウンタ値CD
LY1の符号が反転したか、即ち上流側O2センサ16
の出力電圧PVO2が反転した後、前記ディレイタイム
TDR1または前記ディレイタイムTDL1が経過した
か否かを判別する。その答が否定(NO)、即ち未だデ
ィレイタイムTDR1またはTDL1が経過していない
場合は、ステップS22において、フラグPAF2が
“0”にセットされているか否かを判別する。その答が
肯定(YES)の場合には、さらに、ステップS23に
て、フラグPAF1が“0”にセットされているか否か
を判別する。この答が肯定であればリーン状態が継続さ
れていると判断して、ステップS24へ進み、CDLY
1値をディレイタイムTDR1にリセットして、ステッ
プS25へ進む。また、前記ステップS23の答が否定
(NO)の場合は、上流側O2センサ16の出力電圧P
VO2がリッチからリーンに反転した後のディレイタイ
ム経過前と判断して、前記ステップS24をスキップし
てステップS25へ進む。
【0033】ステップS25においては、次式(2)に
より、前回算出されたKO2値に加算積分項IRを加算
し今回のKO2値として設定する。
【0034】KO2=KO2+IR …(2) ステップS25の処理後は、公知の手法により、KO2
値のリミットチェック(ステップS26)、及びKRE
F2値(発進時のKO2の学習値)を算出して(ステッ
プS27)、そのリミットチェックを行って(ステップ
S28)、本処理を終了する。
【0035】一方、前記ステップS22の答が否定(N
O)、即ちフラグPAF2が“1”であった場合は、さ
らにステップS29において、フラグPAF1が“1”
か否かを判別する。その答が肯定(YES)の場合は、
リッチ状態が継続していると判断して、ステップS30
にて、再度CDLY1値をディレイタイムTDL1にリ
セットしてステップS31へ進む。また、前記ステップ
S29の答が否定(NO)の場合には、上流側O2セン
サ16の出力電圧PVO2がリーンからリッチに反転し
た後のディレイタイム経過前と判断して、前記ステップ
S30をスキップしてステップS31へ進む。
【0036】ステップS31では、次式(3)により、
前回算出されたKO2値から減算積分項ILを減算し今
回のKO2値として設定した後、前記ステップS26〜
S28の処理を実行して本ルーチンを終了する。
【0037】KO2=KO2−IL …(3) このように、前記カウンタCDLY1の符号が反転しな
い時は、フラグPAF1及びフラグPAF2のセット状
態を調べて上流側O2センサ16の出力電圧PVO2が
反転しているか否かを判別し、それに応じて最終的な補
正係数KO2を算出する。
【0038】一方、CDLY1の符号が反転した時は、
前記ステップS21の答が肯定(YES)、即ち上流側
O2センサ16の出力電圧PVO2が反転した後、ディレ
イタイムTDR1またはTDL1が経過した場合は、ス
テップS32へ進み、フラグPAF1が“0”に設定さ
れているか否か、すなわち上流側O2センサ16の出力
PVO2がリーンか否かを判別する。本ステップS32
でPAF1=0の時、すなわちPVO2がリーンの場
合、ステップS32の答が肯定(YES)となりステッ
プS33へ進む。
【0039】ステップS33では、フラグPAF2を
“0”にセットし、続いてステップS34にて、CDL
Y1値をディレイタイムTDR1にリセットして、ステ
ップS35へ進む。
【0040】ステップS35では、下記式(4)によ
り、前回算出されたKO2値に加算比例項PRを加算し
今回のKO2値として設定する。ここで、右辺のKO2
値は、KO2の前回値であり、PR項は、上流側O2セン
サ16の出力電圧PVO2がリッチからリーンに反転し
た後ディレイタイムTDL1が経過したときに、補正係
数KO2をステップ状に増加させて空燃比をリッチ側に
移行させるための補正項であり、下流側O2センサ17
の出力電圧SVO2に応じて変化する(算出手法は後述
する)。
【0041】KO2=KO2+PR …(4) 続いて、補正係数KO2のリミットチェック(ステップ
S36)、KREF0値(アイドル時のKO2の平均
値)及びKREF1値(アイドル時以外のKO2の平均
値)を算出し(ステップS37)、前記ステップS28
を経て、本処理を終了する。
【0042】また、前記ステップS32でPAF1=1
の時、すなわち上流側O2センサ16の出力電圧PVO2
がリッチの時、否定(NO)となりステップS38へ進
む。ステップS38ではフラグPAF2を“1”にセッ
トし、続いてステップS39でCDLY1値をディレイ
タイムTDL1にリセットして、ステップS40へ進
む。
【0043】ステップS40では、下記式(5)によ
り、前回算出されたKO2値から減算比例項PLを減算
し今回のKO2値として設定する。ここで、右辺のKO2
値は、KO2の前回値であり、PL項は、上流側O2セン
サ16の出力電圧PVO2が理論空燃比に対してリーン
からリッチに反転した後ディレイタイムTDR1が経過
したときに、補正係数KO2をステップ状に減少させて
空燃比をリーン側に移行させるための補正項であり、下
流側O2センサ17の出力電圧SVO2に応じて変化する
(算出手法は後述する)。
【0044】KO2=KO2−PL …(5) そして、前記ステップS36,S37,S28を順次実
行して本処理を終了する。このようにして、上流側O2
センサ16の出力電圧PVO2によりKO2の積分項I及
び比例項Pの発生タイミングが算出される。
【0045】図4は、下流側O2センサ17の出力電圧
SVO2に応じて、図3のステップS35又はS40で
使用するPL項,PR項を算出する処理のフローチャー
トであり、本処理は、下流側O2センサ出力SVO2に基
づくフィードバック制御実行可能な運転状態において、
所定時間(例えば5msec)毎にCPU5bで実行さ
れる。
【0046】PR値及びPL値は、基本的には下流側O
2センサ17の出力電圧SVO2に基づいて算出する(下
流側O2センサによるフィードバック制御)が、この第
2のフィードバック制御が実行可能でないとき(例え
ば、エンジンのアイドル時、下流側O2センサ17の不
活性時等)には、所定値又はフィードバック制御中に算
出される学習値が使用される。
【0047】ステップS61では下流側O2センサ17
の出力電圧SVO2が基準値SVREF(例えば0.4
5V)より低いか否かを判別し、SVO2<SVREF
が成立するときには、ステップS62に進み、PR値に
リーン判定時用加減算項DPLを加算する。次いでPR
値が上限値PRMAXより大きくなったときには、PR
値を上限値PRMAXとする(ステップS63,S6
4)。続くステップS65では、PL値からリーン判定
時用加減算項DPLを減算し、PL値が下限値より小さ
くなったときには、PL値を下限値PLMINとする
(ステップS66,S67)。
【0048】一方、前記ステップS61の答が否定(N
O)、即ちSVO2≧SVREFが成立するときには、
ステップS68に進み、PR値からリッチ判定時用加減
算項DPRを減算し、PR値が下限値PRMINより小
さくなったときには、PR値を下限値PRMINとする
(ステップS69,S70)。続くステップS71で
は、PL値にリッチ判定用加減算項DPRを加算し、P
L値が上限値PLMAXより大きくなったときには、P
L値を上限値PLMAXとする(ステップS72,S7
3)。
【0049】このような処理により、SVO2<SVR
EFが成立する期間中はPR値は増加しPL値は減少す
る一方、SVO2≧SVREFが成立する期間中はPR
値は減少し、PL値は増加するように制御される。
【0050】図5は、図2,図3のルーチンで使用する
比例項PR,PL,積分項IR,IL及び所定基準値P
VREFを算出するためのルーチンのフローチャートを
示し、本ルーチンは図2,3のKO2算出ルーチンと同
一の周期でKO2算出ルーチンの直前に実行される。
【0051】まず、ステップS91で、エンジン1の運
転状態がフューエルカット(燃料遮断)中であるか否か
を判別する。ここでエンジン1がフューエルカット領域
にあるか否かは、エンジン回転数NEやスロットル弁3
の弁開度θTHに基づいて判別され、具体的にはフュー
エルカット判別ルーチン(図示せず)の実行により判別
される。この判別の結果、フューエルカット中であると
きはダウンカウントタイマtRICHFBに所定期間T
RICHFBをセットしてスタートさせる(ステップS
92)。
【0052】ここで、所定期間TRICHFBは吸入空
気量に相関のあるエンジン運転パラメータに応じて設定
されたTRICHFBマップにより求められる(図示せ
ず)。
【0053】TRICHFBマップは、吸入空気量に相
関のあるエンジン運転パラメータ、例えばエンジン回転
数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じて、エンジン回
転数NEが低い程、また吸気管内絶対圧PBAが低い
程、所定期間TRICHFBが長くなるように設定され
ている。
【0054】一方、ステップS91で判別の結果が否定
(NO)、すなわちエンジン1がフューエルカット中で
ないときは、ステップS92でスタートしたタイマtR
ICHFBのカウント値が「0」に達したか否かを判別
する(ステップS93)。その判別の結果、0に達して
いないとき、すなわちフューエルカット解除後、所定期
間TRICHFBが経過していないときは、供給空燃比
をリッチ方向へバイアスするような値、すなわち供給空
燃比を理論空燃比よりリッチ化するような値にKO2制
御パラメータを設定する(ステップS94)。具体的に
は、加算比例項PR、加算積分項IR及び所定基準値P
VREFを通常のフィードバック制御時(理論空燃比を
目標空燃比とするフィードバック制御時)より大きな値
に設定する。その際エアコンのオフ時は、空燃比が例え
ば12.5程度となるような値に設定する一方、エアコ
ンのオン時はエアコン負荷を検出し、図6に示すように
エアコン負荷が増加するほど、加算比例項PR、加算積
分項IR及び所定基準値PVREFが増加するように、
すなわちリッチ化の度合をより大きくするように設定す
る。
【0055】ここで、エアコン負荷の値は、予め設けら
れた図7のエアコン負荷算出テーブルにより求められ
る。図7のテーブルによれば、エアコン作動によりEA
CV18の補助空気補正量が大きい程、エアコン負荷は
大きな値に設定される。また、エアコン負荷の値は、図
7のテーブル以外の予め設けられた別のテーブル(図示
せず)により、例えばエンジン1の回転数NEが高い
程、吸気温TAが高い程、大きな値に設定してもよい。
さらに、車室内の所定の設定温度と実温度との差を検出
し、該温度差が大きい程、またエアコン冷媒圧力値又は
エアコン冷媒温度を検出し、これらの圧力値又は温度が
高い程、エアコン負荷を大きな値に設定するようにして
もよい。
【0056】なお、エアコンオン時の各制御パラメータ
PR,IR,PVREFはエアコンオフ時より大きな値
に設定される。
【0057】また、減算比例項PL、減算積分項ILに
ついてはエアコンのオン・オフに拘らず通常のフィード
バック制御時の値を維持する。
【0058】図5にもどり、ステップS93でtRIC
HFB=0となったとき、すなわちフューエルカット終
了後所定期間TRICHFBが経過したときは、各制御
パラメータPR,PL,IR,IL,PVREFを通常
のフィードバック制御時、すなわち理論空燃比を目標空
燃比とするフィードバック制御時の値として(ステップ
S95)本ルーチンを終了する。すなわち、ステップS
95実行時は、比例項PR,PLはともに図4のルーチ
ンで算出した値をそのまま使用し、ステップS94実行
時は、加算比例項PRのみ、より大きな値に変更するこ
とになる。
【0059】本ルーチンにより、エンジンのフューエル
カット解除に伴い空燃比フィードバック制御を再開した
直後、所定期間TRICHFBに亘って目標空燃比より
リッチ側にバイアスしたフィードバック制御が行われ、
供給空燃比がリッチ化されるので、フューエルカット中
に三元触媒14がストレージした酸素に起因するNOx
排出量の増大を抑制するとができる。
【0060】また、所定期間TRICHFBをエンジン
回転数NEが低下するほど、また吸気管内絶対圧PBA
が低下するほど、長く設定することにより、エンジン運
転状態に対応したより適切な供給空燃比のリッチ化を行
うことができる。さらにエアコン負荷に応じて、リッチ
化度合を大きくすることにより、エアコンオン時におい
ても、NOx排出量の増加を抑制することができる。
【0061】なお、上述した実施例では、図5のステッ
プS94でKO2制御パラメータのリッチバイアス設定
を行う場合、加算比例項PR、加算積分項IR及び所定
基準値PVREFの全てを変更するようにしたが、これ
に限るものではなく、これらのパラメータのいずれか1
つ又はいずれか2つを変更するようにしてもよい。
【0062】また、加算比例項PR、加算積分項IR、
所定基準値PVREFの少なくとも1つを変更するのと
共に、若しくはこれに代えて、PR項発生ディレィタイ
ムTDR1をより短く、若しくはPL項発生ディレイタ
イムTDL1をより長く設定するようにしてもよい。
【0063】また、上述した実施例において、エンジン
1のフューエルカット解除後の供給空燃比のリッチ化に
ついて述べたが、これに限るものでなく、空燃比のオー
プンループ制御によるリーン化制御からフィードバック
制御へ移行する際にも、同様の制御を行うことが望まし
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の内燃機関
の空燃比制御装置によれば、空燃比フィードバック制御
を停止し、混合気の空燃比をリーン化するオープンルー
プ制御から空燃比フィードバック制御を再開する第2の
機関運転状態検出後所定期間に亘って機関に供給する混
合気の空燃比がリッチ化されるので、空燃比をリーン化
するオープンループ制御から空燃比フィードバック制御
に移行した直後において、リーン制御中に触媒に蓄積さ
れた酸素に起因するNOx排出量の増大を抑制し良好な
排気ガス特性を得ることができる。
【0065】また、前記所定期間は検出された所定の機
関運転パラメータに応じて設定されるので、機関運転状
態に対応してより適切に排気ガス特性の悪化を抑制する
ことができる。
【0066】さらに、前記機関に供給する混合気の空燃
比のリッチ化度合は、検出されたエアコンの負荷に応じ
て設定されるので、エアコンの作動状態に対応して、さ
らに適切に排気ガス特性の悪化を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る内燃機関及びその空燃比
制御装置の全体構成図である。
【図2】空燃比補正係数KO2算出ルーチンのフローチ
ャートを示す図である。
【図3】空燃比補正係数KO2算出ルーチンのフローチ
ャートを示す図である。
【図4】下流側O2センサ出力に基づくフィードバック
制御を実行するルーチンのフローチャートを示す図であ
る。
【図5】空燃比補正係数KO2制御パラメータ算出ルー
チンのフローチャートを示す図である。
【図6】空燃比制御パラメータ算出テーブルを示す図で
ある。
【図7】エアコン負荷算出テーブルの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子コントロールユニット(ECU) 6 燃料噴射弁 8 吸気管内絶対圧(PBA)センサ 11 エンジン回転数(NE)センサ 14 三元触媒 17 下流側O2センサ(酸素濃度検出手段) 18 吸気二次空気制御措置(EACV) 19 エアコンクラッチスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられ排気ガスを
    浄化する触媒手段と、該触媒手段の下流側に設けられ排
    気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、該
    酸素濃度検出手段の出力に基づいて前記機関に供給する
    混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、第1の機
    関運転状態検出時に前記酸素濃度検出手段の出力に基づ
    いた混合気の空燃比制御を停止し混合気の空燃比をリー
    ン化する空燃比制御停止手段とを備えた内燃機関の空燃
    比制御装置において、 前記空燃比制御の停止状態から前記空燃比制御を再開す
    る第2の機関運転状態検出後所定期間に亘って前記機関
    に供給する混合気の空燃比をリッチ化する空燃比リッチ
    化手段を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記機関の所定の機関運転パラメータを
    検出する運転パラメータ検出手段を備え、前記空燃比リ
    ッチ化手段は、前記所定期間を前記検出された所定の機
    関運転パラメータに応じて設定することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 前記機関によって駆動されるエアコンの
    負荷を検出するエアコン負荷検出手段を備え、前記空燃
    比リッチ化手段は前記機関に供給する混合気の空燃比の
    リッチ化度合を前記検出されたエアコンの負荷に応じて
    設定することを特徴とする請求項1または2記載の内燃
    機関の空燃比制御装置。
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