JPH08188609A - 感光性樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

感光性樹脂組成物及びその硬化物

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JPH08188609A
JPH08188609A JP1835795A JP1835795A JPH08188609A JP H08188609 A JPH08188609 A JP H08188609A JP 1835795 A JP1835795 A JP 1835795A JP 1835795 A JP1835795 A JP 1835795A JP H08188609 A JPH08188609 A JP H08188609A
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JP
Japan
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group
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meth
composition
acrylate
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JP1835795A
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Nobuo Taniguchi
信雄 谷口
Minoru Yokoshima
実 横島
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/38Esters containing sulfur

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化物の低臭気性、硬化皮膜硬度、高ゲル分率
である感光性樹脂組成物及び硬化物を提供する。 【構成】エチレン性不飽和基含有化合物(A)、特定の
構造を有する下記光重合開始剤(B)を含有することを
特徴とする感光性樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 は水素原子、シアノ基又はC1 〜C5 のア
ルキル基等を示し、R2及びR3 はそれぞれ水素原子、
メチル基又はエチル基を示し、R4 は水素原子又はメチ
ル基、R5 ,R6 及びR7 は、それぞれ水素原子又はC
1 〜C5 のアルキル基等を示し、Xはイオウ原子又は酸
素原子を示し、R8 及びR9 はC1 〜C5のアルキル基
を示し、n及びmは、それぞれ0又は1〜5の数を示
し、aは0又は1〜5の数で、bは1又は2を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相容性の良好な紫外線
照射により硬化する共重合性光開始剤を含有する感光性
樹脂組成物および硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光硬化性組成物、特に紫外線によ
る硬化性組成物が多量に使用されてきている。例えば、
印刷インキ、オーバーコートワニス、塗料、接着剤、フ
ォトレジスト等を挙げることができる。これらは、光開
始剤、樹脂(ラジカル重合性を有する樹脂およびラジカ
ル重合性を有しない樹脂の両者を含む)、ラジカル重合
性を有するモノマー、顔料(含有されない場合もあ
る)、添加剤等からなる。一般的に使用される光開始剤
として、o−ベンゾイル安息香酸メチル等のベンゾフェ
ノン系、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−フェ
ノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン、等のアセト
フェノン系、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノン、4′−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオフェノン等のプロピオフェノン系、ベンジル
ジメチルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、チオキサントン系等を挙げることができる。
これらの光開始剤は光硬化性組成物に使用されているラ
ジカル重合性の樹脂、モノマーと共重合性を有しないた
め硬化皮膜中に組み込まれず、一部揮発し印刷、塗工現
場あるいは印刷物、塗工物の臭気の原因となり、又塗膜
の表面にブリードしたりして問題である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は塗布時及び塗
布物の低臭気性、硬化性の劣化防止、硬化物の高いゲル
分率を目的とした感光性樹脂組成物及びその硬化物を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン性不
飽和基含有化合物(A)、式(1)で示される光重合開
始剤(B)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 は水素原子、シアノ基、フェ
ニル基、ニトロ基又はC1 〜C5 のアルキル基を示し、
2 及びR3 はそれぞれ水素原子、メチル基又はエチル
基、R4 は水素原子又はメチル基を示し、R5,6 及び
7 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 のアルキル基、
1 〜C5 のアルコキシ基、ニトロ基を示し、−NR8
9 、又は
【0007】
【化4】
【0008】を示し、Xは、イオウ原子又は酸素原子を
示し、R8 及びR9 はC1 〜C5 のアルキル基を示し、
aは0又は1〜5の数であり、bは1又は2を示し、n
及びmは、それぞれ0又は1〜5の数を示す。)を含有
することを特徴とする感光性樹脂組成物及び硬化物に関
する。本発明では式(1)で表される光重合開始剤
(B)を使用する。光重合開始剤(B)の具体例として
は、例えば、一般式(2)
【0009】
【化5】
【0010】{式(2)中、R1,2,3,X,a,b,
及びnは、式(1)中のものと同一であり、R5,6
びR7 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 のアルキル
基、C1〜C5 のアルコキシ基、ニトロ基、−NR8
9 又は式(3)
【0011】
【化6】
【0012】(式(3)中、R2,3,X,a,b及びm
は、式(1)中のものと同一である。)R8 及びR9
1 〜C5 のアルキル基である。}で表される化合物と
(メタ)アクリル酸あるいは(メタ)アクリル酸クロラ
イドを反応させることにより得ることができる。あるい
は、式(4)で表される化合物と
【0013】
【化7】
【0014】(式(4)中、R1 は式(1)中のR1
同一であり、Yはハロゲン原子を示し、R5,6 及びR
7 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 のアルキル基、C
1 〜C5 のアルコキシ基、ニトロ基、−NR8 9 又は
ハロゲン原子を示し、R8 及びR9 はC1 〜C5 のアル
キル基を示し、bは1又は2を示す。)水酸基含有(メ
タ)アクリレート化合物(例えば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等)を
反応させることにより得ることができる。一般式(2)
及び(4)で表される化合物の具体例としては、例え
ば、
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】
【化19】
【0027】
【化20】
【0028】
【化21】
【0029】
【化22】
【0030】
【化23】
【0031】
【化24】
【0032】
【化25】
【0033】
【化26】
【0034】
【化27】
【0035】
【化28】
【0036】
【化29】
【0037】
【化30】
【0038】
【化31】
【0039】
【化32】
【0040】
【化33】
【0041】
【化34】
【0042】
【化35】
【0043】等を挙げることができる。一般式(2)で
表される化合物と(メタ)アクリル酸の反応は、p−ト
ルエンスルホン酸又は硫酸等のエステル化触媒及びハイ
ドロキノン、フェノチアジン、メチルハイドロキノン、
等の重合禁止剤の存在下に好ましくは、溶剤類(例え
ば、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサン、n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン等)の存在下に好ましくは70〜15
0℃の温度で反応させることにより得ることができる。
(メタ)アクリル酸の使用割合は、式(2)で表される
化合物の水酸基1当量に対して1〜6モル、好ましく
は、1〜4モルである。エステル化触媒は使用する(メ
タ)アクリル酸に対して、通常0.1〜15モル%、好
ましくは1〜6モル%の濃度で存在させる。
【0044】又、一般式(2)で表される化合物と(メ
タ)アクリル酸クロライドの反応は、有機溶剤(例え
ば、トルエン、ベンゼン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ジメチルスルホキシド等)の存在下に、塩酸中和剤
(例えば、ピリジン、トリエチルアミン、キノリン、水
素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸
化ナトリウム等)を使用し、好ましくは0〜50℃の温
度で反応させることにより得ることができる。(メタ)
アクリル酸クロライドの使用割合は、式(2)で表され
る化合物の水酸基1当量に対して1.0〜1.5モル、
好ましくは1.0〜1.2モルである。一般式(4)で
表される化合物と前記水酸基含有(メタ)アクリレート
化合物の反応は、過剰の水酸基含有(メタ)アクリレー
ト化合物中に一般式(4)で表される化合物を投入して
反応を行なう、あるいは、有機溶剤(例えば、ピリジ
ン、ジメチルスルホキシド等)の存在下に、ハロゲン化
水素中和剤(例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、ピリジン、トリエチルアミン、キノ
リン等)を使用し好ましくは10〜100℃の温度で反
応させることにより得ることができる。水酸基含有(メ
タ)アクリレート化合物の使用割合は、式(4)で表さ
れる化合物のハロゲン基、1当量に対して、1〜30モ
ル、好ましくは1.5〜10モルである。反応中、重合
の防止剤として、ハイドロキノン、フェノチアジン、メ
チルハイドロキノン等の重合禁止剤を使用するのが好ま
しい。
【0045】一般式(1)で表される化合物の代表例と
しては、表1の化合物を挙げることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0046】
【表1】
【0047】本発明で使用するエチレン性不飽和基含有
化合物(A)の具体例としては、例えば、アクリル酸ま
たはメタクリル酸のエステル、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキシ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリプロポキシトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ及び
ヘキサ(メタ)アクリレート及びジトリメチロールプロ
パンテトラ(メタ)アクリレート:(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、及びN−置換(メ
タ)アクリルアミド:例えば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アクリル酸ビニルまたはコハク酸ビニル等の
ビニルエステル;ビニルエーテル、スチレン、アルキル
スチレン、ハロゲノスチレン、ジビニルベンゼン、ビニ
ルナフタレン、N−ビニルピロリドン等のその他のビニ
ル化合物;及びジアリルフタレート、ジアリルマレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェ
ートまたはエチレングリコールジアリルエーテルのよう
なアリル化合物等の不飽和モノマー、あるいはこれらの
混合物が挙げられる。
【0048】更に不飽和オリゴマーまたはポリマーが挙
げられる。具体的には、例えば、フマル酸エステルまた
はアリル基または(メタ)アクリレートのようなエチレ
ン性不飽和基を含有する熱可塑性樹脂がある。多くの場
合にはこれら不飽和基は官能基によってこれら線状重合
体の主鎖に結合されている。あるいは、不飽和ポリエス
テル、不飽和アクリル樹脂及びポリイソシアネート変性
またはエポキシ変性(メタ)アクリレートオリゴマー及
びポリエーテル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0049】本発明の組成物に、更に必要に応じて、多
くの他の添加剤を含有することができる。例えば、重合
禁止剤(例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノ
ール、β−ナフチルアミンまたはβ−ナフトール等)、
紫外線吸収剤(例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾ
フェノン系等)光安定剤(例えば、ヒンダードアミン系
等)、酸化防止剤(例えば、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェノール系、リン系化合物等)、消泡剤、レベリング
剤、ワックス類、連鎖生長剤(例えば、メチル−ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミンまたはシクロヘキ
セン等)等を挙げることができる。
【0050】更に、パーオキシド、ハイドロパーオキシ
ド、ケトン−パーオキシドまたは過炭酸エステル等の過
酸化物、シリカ、タルク、硫酸バリウム、顔料、着色
剤、流動調整剤等の充填材、トリエチルアミン、p−ジ
メチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ジメチルア
ミノ安息香酸イソアミルエステル、N−ジメチルエタノ
ールアミン、ミヒラーケトン等の光重合促進剤等を使用
することができる。
【0051】本発明の組成物は、(A)、(B)及びそ
の他を加熱溶解、混合し調製することができる。
【0052】本発明の組成物中の各成分の使用割合は、
成分(A)は、80〜99.9重量%が好ましく、特に
好ましくは90〜99重量%である。成分(B)は、
0.1〜20重量%が好ましく、特に好ましくは1〜1
0重量%である。
【0053】紫外線硬化の利用分野としては、印刷イン
キ、刷版材、オーバプリントワニス、ツヤニス、コーテ
ィング剤、ハードコート剤、注型、木工塗料、ソルダー
レジスト、ドライフィルム、金属被覆剤、接着剤等があ
る。紫外線硬化は、光源として例えば、250ないし5
00nmの範囲内に最大の放射を有する中圧、高圧及び
低圧水銀灯並びにスーパー化学線蛍光灯がある。
【0054】
【実施例】以下、実施例を示す。例中、部とは重量部を
示す。 (成分(B)の合成例) 合成例1 下記構造式の化合物334部、トルエン600部
【0055】
【化36】
【0056】アクルリ酸108部、ハイドロキノン1.
5部及びp−トルエンスルホン酸20部を仕込み、加熱
し生成水は溶剤と共に蒸留し凝縮させ分離器で水が18
部生成した時点で反応液を冷却した。反応温度は119
〜135℃であった。反応液をトルエン1000部に溶
解し、20%NaOH水溶液で中和した後、20%Na
Cl水溶液150部で3回洗浄する。溶剤を減圧留去し
て淡黄色の固体(融点32〜37℃)である下記構造式
の生成物353部を得た。屈折率(25℃)は1.65
5であった。
【0057】
【化37】
【0058】合成例2. 下記構造式の化合物308部
【0059】
【化38】
【0060】2−ヒドロキシエチルアクリレート162
部、炭酸カリウム96.7部及びジメチルスルホキシド
1000部を仕込み、80℃に加熱し、約20時間反応
を行ない、冷却し、次いで水5000部に注ぎ入れる、
析出した液体をトルエン2000部で抽出し、水洗し、
トルエンを留去し淡黄色の液体である下記構造式の生成
物375部を得た。屈折率(25℃)は1.645であ
った。
【0061】
【化39】
【0062】合成例3 下記構造式の化合物438部、トルエン700
【0063】
【化40】
【0064】アクリル酸108部、ハイドロキノン2部
及びp−トルエンスルホン酸25部を仕込み、加熱し生
成水は溶剤と共に蒸留し、凝縮させ分離器で水が18部
生成した時点で反応液を冷却した。反応温度は120〜
135℃であった。反応液をトルエン1000部に溶解
し、20%NaOH水溶液で中和した後、20%NaC
l水溶液200部で3回洗浄する。溶剤を減圧留去した
て淡黄色液体である下記構造式の生成物443部を得
た。屈折率(25℃)は1.610であった。
【0065】
【化41】
【0066】
【表2】 表2 実施例 比較例 1 2 3 1 2 3 KAYARAD R−114*1 20 20 20 20 20 20 KAYARAD TMPTA*2 10 10 10 10 10 10 KAYARAD R−551*3 50 50 50 50 50 50 KAYARAD PEG400DA *4 20 20 20 20 20 20 合成例1で得た光重合開始剤 3 合成例2で得た光重合開始剤 3 合成例3で得た光重合開始剤 3 ベンゾフェノン 3 4−フェニルチオベンゾフェノン 3 2,4−ジエチルチオキサントン 3 N,N−ジメチルアミノ安息香酸 エチルエステル 1 1 1 1 1 1 硬化性(mJ/cm2) 103 103 110 103 103 138 臭気性 5 5 5 1 3 3 鉛筆硬度 2H 2H 2H H H H ゲル分率(%) 99 99 99 96 96 96
【0067】表1の評価結果から明らかなように、本発
明の組成物の硬化物は、臭気性、塗膜硬度及びゲル分率
が良好である。 実施例1〜3、比較例1〜3 表1に示す配合により、感光性樹脂組成物を加熱溶解混
合し、調製した。性能評価は下記のようにして行った。 (1)硬化性:水性インキが印刷された紙に調製した感
光性樹脂組成物をバーコーター#3で塗工し紫外線照射
(高圧水銀ランプ80W/cm1灯)後指触乾燥硬化した時
の紫外線照射量(mJ/cm2) で数値が小さい程硬化性が良
い。 (2)臭気性:硬化性と同条件で硬化した塗工物を細か
くカットしたガラスビンにつめ5人のパネラーが臭気性
を相対的に判定したものであり、(不良)1〜5(良
好)とした。 (3)鉛筆硬度:硬化性と同条件で硬化した塗工物の鉛
筆硬度。 (4)ゲル分率:調製した組成物をチンフリースチルー
の上に約50μm厚に塗布し、各々の組成物の硬化性に
記載している照射量を照射し、硬化膜をチンフリースチ
ルーより剥離し、メチルエチルケトン中に入れ、メチル
エチルケトンを80℃に加熱し24時間放置後、硬化膜
を取り出し乾燥し、下記の式にしたがって計算しゲル分
率を測定した。 又、組成物は、硬化速度ガ大きい。 実施例4〜6、比較例4〜6 表2に示す配合により、感光性樹脂組成物を加熱、溶
解、混合し次いで煉肉し調製する。性能評価は、下記の
方法で行なった。 (5)硬化性:調製した感光性樹脂組成物をPIテスタ
ーに0.3ml(印刷インキ業界で一般に使用されてい
る簡便印刷機で20cm×25cmの紙に0.15ml
の組成物を均一に印刷する)で印刷し、紫外線照射(高
圧水銀ランプ80W/cm1灯)後、指触乾燥硬化した時の
照射量(mJ/cm2) で数値が小さい程硬化性が良い。 (6)臭気性:硬化性と同条件で硬化した印刷物を細か
くカットしたガラスビンにつめ5人のパネラーが臭気性
を相対的に判定したものである。(不良)1〜(良好)
5とした。 (7)鉛筆硬度:硬化性と同条件で硬化した印刷物の鉛
筆硬度。
【0068】
【表3】 表3 実施例 比較例 4 5 6 4 5 6 KAYARAD R−114*1 25 25 25 25 25 25 KAYARAD TMPTA*2 15 15 15 15 15 15 KAYARAD DAHA *5 60 60 60 60 60 60 青 顔 料 20 20 20 20 20 20 合成例1で得た光重合開始剤 3 合成例2で得た光重合開始剤 3 合成例3で得た光重合開始剤 3 ベンゾフェノン 3 4−フェニルチオベンゾフェノン 3 2,4−ジエチルクオキサントン 3 N,N−ジメチルアミノ安息香酸 エチルエステル 1 1 1 1 1 1 硬化性(mJ/cm2) 60 60 65 241 60 69 臭気性 5 5 5 1 3 3 鉛筆硬度 2H 2H 2H H H H
【0069】表2及び表3の*1〜5の説明 *1 KAYARAD R−114:日本化薬(株)
製、ビスフェノールA型 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコー
ト828)のアクリル酸エステル。 *2 KAYARAD TMPTA:日本化薬(株)
製、トリメチロールプロパントリアクリレート *3 KAYARAD R−551:日本化薬(株)
製、 ビスフェノールAテトラエトキシジアクリレー
ト。 *4 KAYARAD PEG400DA:日本化薬
(株)製、ポリエチレングリコールジアクリレート。 *5 KAYARAD DPHA:日本化薬(株)製、
ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート
混合物。
【0070】表2の評価結果から明らかなように本発明
の組成物の硬化物は、臭気性、塗膜硬度が良好である。
又、組成物は、硬化速度が大きい。
【0071】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、硬化性が
良好で、硬化物は、臭気性、皮膜硬度に優れゲル分率が
高く、各種塗料、印刷インキ、コート剤等に適してい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン性不飽和基含有化合物(A)と式
    (1)で示される光重合開始剤(B) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、シアノ基、フェニル基、ニト
    ロ基又はC1 〜C5 のアルキル基等を示し、R2 及びR
    3 はそれぞれ水素原子、メチル基又はエチル基を示し、
    4 は水素原子又はメチル基を示し、R5 ,R6 及びR
    7 は、それぞれ水素原子、C1 〜C5 のアルキル基、C
    1 〜C5 のアルコキシ基、ニトロ基、−NR8 9 、又
    は 【化2】 を示し、Xはイオウ原子又は酸素原子を示し、R8 及び
    9 はC1 〜C5 のアルキル基、n及びmは、それぞれ
    0又は1〜5の数を示し、aは0又は1〜5の数で、b
    は1又は2を示す。)を含有することを特徴とする感光
    性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂組成物の硬化物。
JP1835795A 1995-01-11 1995-01-11 感光性樹脂組成物及びその硬化物 Pending JPH08188609A (ja)

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JP1835795A Pending JPH08188609A (ja) 1995-01-11 1995-01-11 感光性樹脂組成物及びその硬化物

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