JPH0818778A - 画像再生装置 - Google Patents

画像再生装置

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JPH0818778A
JPH0818778A JP7093686A JP9368695A JPH0818778A JP H0818778 A JPH0818778 A JP H0818778A JP 7093686 A JP7093686 A JP 7093686A JP 9368695 A JP9368695 A JP 9368695A JP H0818778 A JPH0818778 A JP H0818778A
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義幸 波塚
Kouichi Kamon
宏一 賀門
Masaaki Ito
雅章 伊藤
Hiroyuki Kawamoto
啓之 川本
Anki You
安麒 葉
Koji Tone
剛治 刀根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生画像の品質を低下させることなく、コス
トダウンをする。 【構成】 画像を強調フィルタリングする強調フィルタ
3と、画像を平滑フィルタリングする平滑フィルタ4
と、画像の文字領域と写真領域とを判別し、文字領域に
対して前記強調フィルタ3を選択し、前記写真領域に対
して前記平滑フィルタ4を選択する領域判別部5とを有
する画像再生装置において、設定された変倍率に応じて
画像を変倍する変倍部7を備え、この変倍部によって設
定された変倍率が所定の拡大率(170%)以上である
場合、制御部10は前記領域判別部5による領域の判別
を行うことなく、全面にわたって強調処理もしくは平滑
処理のいずれかを実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字部と写真(絵柄
部)が混在した入力画像に対して文字部では解像度を改
善し、絵柄部では階調性を改善する画像再生装置に関
し、特にデジタル複写機などに好適な画像再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては例えば特開
平2−34233号公報に示すように文字領域と写真領
域を分離する際に網点領域を写真として抽出するもの
や、例えば特開平1−137378号公報に示すように
文字画像と写真画像を特徴抽出により分離してそれぞれ
に別個のフィルタ処理を施すとともに2値化処理手段を
切り換えるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
領域分離方法では、判別領域をそれほど広くしていない
ので、画像拡大時に副走査方向に拡大された信号に対し
て不具合が発生し、このために再生画像中にスクラッチ
ノイズが目立ち、したがって、所定の拡大率以上の場合
には、却って画質が劣化するという問題点がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑み、再生画
像の品質を低下させることなく、コストダウンをするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段は上記目的を
達成するために、画像を強調フィルタリングする強調手
段と、画像を平滑フィルタリングする平滑手段と、画像
の文字領域と写真領域とを判別し、文字領域に対して前
記強調手段を選択し、前記写真領域に対して前記平滑手
段を選択する領域判別手段を有する画像再生装置におい
て、設定された変倍率に応じて画像を変倍する変倍手段
と、前記変倍率が所定の拡大率以上である場合、前記領
域判別手段が所定の選択をするように制御する制御手段
とを備えていることを特徴とする。
【0006】第2の手段は、同様の前提の画像再生装置
において、設定された変倍率に応じて画像を変倍する変
倍手段と、前記変倍率が所定の拡大率以上である場合、
前記強調手段と平滑手段のフィルタリングの係数を同一
にするよう制御する制御手段とを備えていることを特徴
とする。
【0007】第3の手段は、前記第1および第2の手段
における所定の拡大率を170%としたことを特徴とす
る。
【0008】第4の手段は、第1ないし第3の手段にお
いて原稿画像の副走査方向を変倍可能に読み取り可能な
原稿読み取り手段と、前記選択手段により選択された画
像の主走査方向を変倍可能な変倍手段を更に備え、前記
領域判別手段は網点検出により写真領域か文字領域かを
判別すると共に、前記変倍手段により変倍される前の網
点画像の主走査方向と副走査方向のピッチの相違により
変倍率を算出することを特徴とする。
【0009】第5の手段は、画像をMTF補正するMT
F補正フィルタと画像のモアレを除去するモアレ除去フ
ィルタを共に備えた第1及び第2の画像処理手段と、入
力画像に対し、等倍時には前記第1の画像処理手段をM
TF補正フィルタ側に切り換えると共に前記第2の画像
処理手段をモアレ除去フィルタ側に切り換え、拡大時に
は前記第1及び第2の画像処理手段のMTF補正フィル
タ側またはモアレ除去フィルタ側のいずれか一方に切り
換えて出力する切り換え手段と、前記第1または第2の
画像処理手段の出力を選択する選択手段と、画像の文字
領域と非文字領域を判別し、文字領域と判別された領域
では前記選択手段が前記第1の画像処理手段の出力を選
択し、非文字領域と判別された領域では前記第2の画像
処理手段の出力を選択するように制御する領域判別手段
とを備えたことを特徴とする。
【0010】第6の手段は、第5の手段の前記切り換え
手段が拡大時には入力画像を前記第1及び第2の画像処
理手段のMTF補正フィルタ側に切り換えることを特徴
とする。
【0011】
【作用】第1の手段では、拡大時に所定の拡大率以上で
あれば、領域判別手段による領域の判別を行うことな
く、所定の選択、言い換えれば領域判別手段にあらかじ
め設定された強調手段あるいは平滑手段のいずれかによ
る処理を選択し、強調手段による画像強調処理、もしく
は平滑手段による画像平滑処理のいずれかを行う。この
場合、所定の拡大率以上であれば、写真領域のモアレは
発生しないことから文字領域に対する処理と同様の強調
処理を写真領域に対して行っても画像品質の劣化を生じ
ることはない。言い換えれば、前記両処理を行っても画
像品質の劣化を生じないような最小の拡大率が所定の拡
大率として選定される。
【0012】第2の手段では、拡大時に所定の拡大率以
上であれば、制御手段は強調手段と平滑手段のフィルタ
リング係数を同一にする。これによって拡大再生時には
写真領域を強調処理してもモアレは発生しないことか
ら、文字部と写真部が混在した入力画像に対して全面一
様の処理が実行される。
【0013】第3の手段では、拡大率が170%以上で
あるならば、全面について一様の処理を行っても再生画
像の品質の低下を招来することはないと認識されるの
で、領域判別処理を行わずに、文字領域および写真領域
を問わず、同一の処理もしくは同一のフィルタ係数で処
理する。
【0014】第4の手段では、網点検出により絵柄部か
文字部かを判別すると共に、変倍手段により変倍される
前の網点画像の主走査方向と副走査方向のピッチの相違
により変倍率を算出するので、領域の判定と変倍率の算
出の両方を自動的に行うことができる。
【0015】第5の手段では、等倍時には第1の画像処
理手段をMTF補正フィルタ側に切り換えると共に第2
の画像処理手段をモアレ除去フィルタ側に切り換え、拡
大時には入力画像を第1及び第2の画像処理手段のMT
F補正フィルタ側またはモアレ除去フィルタ側のいずれ
か1つに固定して切り換えて画像処理させ、これによっ
て、等倍時には、文字領域と判別された領域では第1の
画像処理手段の出力が選択され、非文字領域と判別され
た領域では第2の画像処理手段の出力が選択され、拡大
時には、いずれか一方のフィルタで処理された画像が出
力される。
【0016】したがって、拡大再生時には写真領域を強
調処理してもモアレは発生しないことから、拡大時に
は、文字と写真が混在した入力画像に対しても画質の低
下を見ることなく処理することができる。
【0017】第6の手段では、拡大時には文字領域、非
文字領域にかかわらずMTF補正フィルタの出力が固定
して選択され、拡大再生時には絵柄領域のモアレは発生
しないことから、判別領域が小さく文字領域、非文字領
域が誤判定された場合においても文字と写真が混在した
入力画像に対して画質の低下を見ることなく処理するこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る画像再生装置の一実施例を備
えたシステムの全体構成を示すブロック図、図2は文字
部と絵柄部が混在した原稿を示す説明図、図3は原稿の
主走査及び副走査動作を示す説明図、図4は図1の領域
判別部の一例を示すブロック図、図5は図4のエッジ検
出部の動作を示す説明図、図6は図1の領域判別部の他
の例を示すブロック図、図7は等倍読み取り時の網点ピ
ッチを示す説明図、図8は変倍読み取り時の網点ピッチ
を示す説明図である。
【0019】図1において、読み取り部1は例えば図2
に示すような文字部と絵柄(写真)部が混在した原稿D
を光学的に読み取り、読み取った画像情報を離散的電気
信号に変換する。この信号はA/D変換器2により例え
ば8ビットのデジタルデータに変換されて強調フィルタ
3と、平滑フィルタ4と領域判別部5に印加される。強
調フィルタ3と平滑フィルタ4は入力画像に対してそれ
ぞれ強調処理と平滑処理を並行して行い、また、領域判
別部5は入力画像に対して文字領域と非文字領域を判別
し、1ビットの判別信号(例えば文字領域=L、非文字
領域=H)をセレクタ6に印加する。
【0020】セレクタ6は領域判別部5の判定信号がL
の場合には強調フィルタ3の出力を選択し、他方、Hの
場合には平滑フィルタ4の出力を選択して変倍部7に出
力する。セレクタ6により選択されたデータは変倍部7
により変倍され、次いで階調処理部8により階調が処理
された後、書き込み部9により記録紙に記録される。制
御部10は後述するように操作部11を介して設定され
た画質モードと拡大率に応じて強調フィルタ3と、平滑
フィルタ4と領域判別部5を制御する。
【0021】ここで、変倍部7による処理は電気的な変
倍であり、読み取り部1の1ライン分の受光素子を介し
て入力した画像情報に対して主走査方向のみを変倍す
る。これに対し、副走査方向の変倍は読み取り部1の受
光素子が副走査方向に移動する速度を機械的に変更する
ことにより行う(図3参照)。
【0022】変倍部7により変倍されたデータと領域判
別部5の判定信号、及び制御部10からの画質モード設
定信号は、階調処理部8に印加されて書き込み用の画像
信号が生成される。例えば文字領域に属する信号は解像
度が重視されるので1ドット多値処理を行い、また、書
き込み用のγ変換についても立ち上がりが急峻なγ変換
カーブが用いられる。他方、非文字領域に属する絵柄部
は階調性が重視されるので誤差拡散処理などの平滑特性
を与えるための処理が施され、また、この場合のγ変換
では立ち上がりが滑らかなγ変換カーブが用いられる。
【0023】このようにして入力画像内の判別領域毎に
強調フィルタ3および平滑フィルタ4によるフィルタ処
理と、階調処理部8による階調処理を適応的に行うこと
により高画質な画像再生を実現することができるが、領
域判別が正しく行われないと適応処理に不具合が発生
し、画質劣化を招くことになる。特に拡大時に領域判別
を正しく行うためには装置規模が大きくなり、コスト増
となる。
【0024】次に、図4以下を参照して領域判別部5に
ついて詳細に説明する。ここで、等倍時に領域判別のた
めに必要な画像領域が例えば副走査方向に5ラインであ
るとすると、リアルタイム処理で遅延画像を得るために
は図14に示すように4ライン分のFIFOメモリが必
要となる。また、図2に示すように文字と写真が混在し
た原稿Dを200%拡大する場合に正しく領域情報を抽
出して判別処理を適正に行うためには副走査方向に10
ライン分の画像信号が必要となる。したがって、回路的
には9ライン分のFIFOメモリが必要となるので、5
ライン分のFIFOメモリが増加し、コスト増となる。
同様に、400%拡大時には19ライン分のFIFOメ
モリが必要となる。
【0025】一方、モアレの発生は拡大時には写真など
の網点間隔が広がるので抑制され、200%の拡大時に
は殆ど発生しなくなる。そこで、本実施例では少数のF
IFOメモリを使用して領域判別を行って領域分離信号
を出力するものの、所定の拡大率以上では、この領域分
離信号を無効として、予め設定された領域分離信号を発
生することにより、コスト増加を抑制するとともに、再
生画像品質の低下を防止するようにしている。本出願人
が実験をした結果、原稿の網点間隔によって多少の違い
はあるものの、拡大率が所定の拡大率である170%以
上であるならば、領域判別処理を行わなくとも、再生画
像の品質の低下がないことが判明した。ただし、この所
定の拡大率は変更が可能であり、予め操作部から設定さ
れている。
【0026】図4は領域判別を文字部を主体として行う
領域判別部5の一例5aを示し、エッジ検出部51によ
り例えば図5に示すように検出されたエッジ情報と白地
検出部52により検出された白地情報により領域を判定
する自動分離モードについて説明する。図2に示すよう
な原稿Dでは、白い用紙(白地)上に黒い文字が存在
し、また、白地と黒い文字の境界にはエッジが存在す
る。他方、写真領域には白地の広がりは存在せず、ま
た、網点により構成される絵柄部も巨視的に見るとまと
まった白地の広がりが存在しない。そこで、領域判定部
53は白地上のエッジを文字領域と判定し、判定結果が
文字領域の場合には強調フィルタ3からの画像信号を、
非文字領域の場合には平滑フィルタ4からの画像信号を
選択するように領域判定信号をセレクタ6に出力する。
次に文字領域モードについて説明する。文字領域モード
の場合には、エッジ検出部51からのエッジ情報や、白
地検出部52からの白地情報に関係なく、領域判定部5
3は、強調フィルタ3からの画像信号を選択するように
領域判定信号をセレクタ6に出力する。次に非文字領域
モードについて説明する。非文字領域モードの場合に
は、エッジ検出部51からのエッジ情報や、白地検出部
52からの白地情報に関係なく、領域判定部53は、平
滑フィルタ4からの画像信号を選択するように領域判定
信号をセレクタ6に出力する。次に、モード初期値モー
ドについて説明する。モード初期値モードの場合には、
エッジ検出部51からのエッジ情報や、白地検出部52
からの白地情報に関係なく、領域判定部53は、初期値
設定されたモード初期値に応じたモードで強調フィルタ
3または平滑フィルタ4からの画像信号を選択するよう
に領域判定信号をセレクタ6に出力する。なお、本実施
例においては、モード初期値に変更がない場合には、文
字領域モードとなり、領域判定部53は、強調フィルタ
3からの画像信号を選択するように領域判定信号をセレ
クタ6に出力する。
【0027】図6は領域判別を絵柄部を主体として行う
領域判別部5の他の例5bを示し、白地検出部52によ
り検出された白地情報と網点検出部55により検出され
た網点情報により、領域信号生成部57が文字領域かま
たは絵柄領域かを判定する。ここで、原稿Dを微視点に
見た場合、写真領域では白地中に規則的なピッチで同一
半径のドットが並ぶので、領域信号生成部57はこの領
域を絵柄部として判定することができる。
【0028】更に、網ピッチ判定部56により図7に示
すように網情報から網ピッチl、hを細かに判定し、主
走査方向のピッチ幅lと副走査方向のピッチ幅hの拡率
関係から拡大率を推定する。ここで、この領域判定に用
いる画像データは変倍部7の前のデータであり、読み取
り部1の機械的制御により副走査方法の変倍のみが行わ
れたデータであるので、変倍時には図8に示すように主
・副走査方向のピッチ幅l’、h’は異なる。
【0029】なお、図7は等倍読み取り時のデータを示
し、主走査方向のピッチ幅lと副走査方向のピッチ幅h
はほぼ同一である。これに対し、図8は拡大率nで変倍
された読み取られたデータを示し、主走査方向のピッチ
幅l’は等倍読み取り時のピッチ幅lととほぼ同一であ
るが、副走査方向のピッチ幅h’は等倍読み取り時のピ
ッチ幅hのn倍である。
【0030】そこで、網ピッチ判定部56が主走査方向
のピッチ幅lと副走査方向のピッチ幅hの相違から拡大
率を推定し、所定の拡大率以上の場合に領域信号生成部
57は領域信号をマスクして全面文字領域または全面絵
柄領域として固定する。この場合にも同様に、写真部を
強調処理しても殆どの場合にモアレの発生がないので全
面文字処理を行い、また、操作部11から別途入力した
処理モードにより領域判定信号が領域信号生成部57に
より無視され、例えば全面文字処理を行うモードが指定
された場合には領域信号は常に文字領域信号として出力
される。
【0031】図9は制御部10の制御手順を示すフロー
チャート、図10は操作部11を示す正面図である。以
下、図9および図10を用いて制御部10の制御につい
て説明する。図9のフローチャートから分かるように制
御部10はまず、後述の操作部11の変倍率初期値変更
スイッチ113のオン・オフをチェックする(ステップ
S1)。そして、オンになっていれば入力された変倍率
初期値を読み込んで設定し(ステップS2)、オンにな
っていなければ変倍率初期値として変倍率170%を設
定し(ステップS3)、さらに、モード初期値設定スイ
ッチ114がオンになっているかどうかチェックする
(ステップS4)。このチェックで、モード初期値設定
スイッチ114がオンになっていれば、非文字領域モー
ドを設定し(ステップS5)、オンになっていなければ
文字領域モードを設定する(ステップS6)。そして、
自動分離キー115のオン・オフをチェックし(ステッ
プS7)、オンされて自動分離モードであると判断され
れば、さらに変倍スイッチ117がオンされているかど
うかをチェックする(ステップS8)。もし、変倍スイ
ッチがオフの状態であれば自動分離モードとなり(ステ
ップS9)、オンの状態であれば、入力された変倍率を
読み込んで当該変倍率を設定し(ステップS10)、さ
らに、設定された変倍率が変倍率初期値以上かどうかチ
ェックする(ステップS11)。このチェックで変倍率
が前記初期値以上でなければ自動分離モードとなり(ス
テップS9)、前記変倍率以上であればモード初期値モ
ードとなる(ステップS12)。一方、ステップS7の
チェックで自動分離モードないと判断されたときには、
さらに、文字領域が指定されているかどうかチェックす
る(ステップS13)。そして、指定されていれば文字
領域モードとなり(ステップS14)、指定されていな
ければ非文字領域モードとなる(ステップS15)。な
お、上述のように操作部11には、図10に示すように
スタートキー111、テンキー112、変倍率初期値変
更スイッチ113、モード初期値設定スイッチ114、
自動分離キー115、文字領域指定キー116、変倍ス
イッチ117が設けられており、テンキー112は変倍
率初期値や変倍率の設定に用いられる。
【0032】図11は第2の実施例の画像再生装置を示
し、領域信号のマスクは行わず、強調部3aと平滑部4
aに同一係数のフィルタが設けられて全面の一様処理に
切り換えるように構成されている。すなわち、強調部3
aと平滑部4aは共に図12に示すように読み取り系の
MTF劣化を補正する係数を有するMTF補正フィルタ
#1と図13に示すようにモアレを除去する係数を有す
るモアレ除去フィルタ#2を有する。
【0033】この第2の実施例では、切り換え部58
a、58bによりそれぞれ等倍時には強調部3aではM
TF補正フィルタ#1を用い、平滑部4aではモアレ除
去フィルタ#2を用いることにより、文字部と絵柄部が
混在した原稿Dに対して適応的な処理を行う。
【0034】他方、拡大時にはフィルタ切り換え信号に
基づいて切り換え部58a、58bにより、強調部3
a、平滑部4a共に例えばMTF補正フィルタ#1を用
いて全面文字処理を行う。なお、このフィルタ切り換え
信号は操作部11を介して入力するモード信号や拡大率
でもよく、また、図6〜図8に示すように網点ピッチの
主走査方向のピッチ幅lと副走査方向のピッチ幅hの相
違から推定される制御信号でもよい。
【0035】なお、MTF補正フィルタ#1とモアレ除
去フィルタ#2はそれぞれ1種類ではなく、係数が異な
るものを複数種類設け、処理の内容に応じた係数のもの
を選択的に使用することも可能である。また、フィルタ
サイズは図12および図13に示すような5×5に限定
されず種々のものを用いることができる。なお、図1に
示す変倍部7の変倍方式は特に詳しく説明しないが、画
像信号と領域信号を同期させて変倍する方式であればど
の方式を用いてもよい。また、階調部8の文字領域処理
と非文字領域処理についても前述した1ドット処理と誤
差拡散以外の他の階調処理方式を用いてもよく、また、
種々の処理を組み合わせてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、画像を強調フィルタリングする強調手段と、画像を
平滑フィルタリングする平滑手段と、画像の文字領域と
写真領域とを判別し、文字領域に対して前記強調手段を
選択し、前記写真領域に対して前記平滑手段を選択する
領域判別手段を有する画像再生装置において、設定され
た変倍率に応じて画像を変倍する変倍手段と、前記変倍
率が所定の拡大率以上である場合、前記領域判別手段が
所定の選択をするように制御する制御手段とを備えてい
るので、再生画像の品質を低下させることなく、コスト
ダウンすることができる。
【0037】請求項2記載の発明は、前述と同様の前提
の画像再生装置において、設定された変倍率に応じて画
像を変倍する変倍手段と、前記変倍率が所定の拡大率以
上である場合、前記強調手段と平滑手段のフィルタリン
グの係数を同一にするよう制御する制御手段とを備えて
いるので、再生画像の品質を低下させることなく、コス
トダウンすることができる。
【0038】請求項3記載の発明は、前記所定の拡大率
を170%に設定したので、領域判別を行う必要がなく
なり、これによって再生画像の品質を低下させことな
く、コストダウンすることができる。
【0039】請求項4記載の発明は、網点検出により絵
柄部か文字部かを判別すると共に、変倍手段により変倍
される前の網点画像の主走査方向と副走査方向のピッチ
の相違により変倍率を算出するので、領域の判定と変倍
率の算出の両方を自動的に行うことができる。
【0040】請求項5記載の発明は、入力画像に対し、
等倍時には第1の画像処理手段をMTF補正フィルタ側
に切り換えると共に第2の画像処理手段をモアレ除去フ
ィルタ側に切り換え、拡大時には第1及び第2の画像処
理手段をMTF補正フィルタ側またはモアレ除去フィル
タ側のいずれか一方に切り換え、これによって、等倍時
には文字領域と判別された領域では第1の画像処理手段
の出力が、また、非文字領域と判別された領域では第2
の画像処理手段の出力がそれぞれ選択され、拡大時には
一方のフィルタで処理された画像が出力されるので、再
生画像の品質を低下させることなくコストダウンを図る
ことができる。
【0041】請求項6記載の発明は、拡大時には文字領
域、非文字領域にかかわらずMTF補正フィルタの出力
が選択されるので、再生画像の品質を低下させることな
くコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像再生装置の一実施例を備えた
システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】文字部と絵柄部が混在した原稿を示す説明図で
ある。
【図3】原稿の主走査及び副走査動作を示す説明図であ
る。
【図4】図1の領域判別部の一例を示すブロック図であ
る。
【図5】図4のエッジ検出部の動作を示す説明図であ
る。
【図6】図1の領域判別部の他の例を示すブロック図で
ある。
【図7】等倍読み取り時の網点ピッチを示す説明図であ
る。
【図8】変倍読み取り時の網点ピッチを示す説明図であ
る。
【図9】制御部の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】操作部の正面図である。
【図11】第2の実施例の画像再生装置を示すブロック
図である。
【図12】図9のMTF補正フィルタを示す説明図であ
る。
【図13】図10のモアレ除去フィルタを示す説明図で
ある。
【図14】領域判別部の判別領域抽出回路を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3 強調フィルタ 3a 強調部 4 平滑フィルタ 4a 平滑部 5,5a,5b 領域判別部 6 セレクタ 7 変倍部 10 制御部 11 操作部 51 エッジ検出部 52 白地検出部 53 領域判定部 54 信号マスク部 55 網点検出部 56 網ピッチ判定部 57 領域信号生成部 58a,58b 切り換え部 D 原稿 #1 MTF補正フィルタ #2 モアレ除去フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/409 H04N 1/40 101 D (72)発明者 川本 啓之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 葉 安麒 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 刀根 剛治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を強調フィルタリングする強調手段
    と、画像を平滑フィルタリングする平滑手段と、画像の
    文字領域と写真領域とを判別し、文字領域に対して前記
    強調手段を選択し、前記写真領域に対して前記平滑手段
    を選択する領域判別手段を有する画像再生装置におい
    て、 設定された変倍率に応じて画像を変倍する変倍手段と、 前記変倍率が所定の拡大率以上である場合、前記領域判
    別手段が所定の選択をするように制御する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする画像再生装置。
  2. 【請求項2】 画像を強調フィルタリングする強調手段
    と、画像を平滑フィルタリングする平滑手段と、画像の
    文字領域と写真領域とを判別し、文字領域に対して前記
    強調手段を選択し、前記写真領域に対して前記平滑手段
    を選択する領域判別手段を有する画像再生装置におい
    て、 設定された変倍率に応じて画像を変倍する変倍手段と、 前記変倍率が所定の拡大率以上である場合、前記強調手
    段と平滑手段のフィルタリングの係数を同一にするよう
    制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする画
    像再生装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の拡大率が、170%であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像再生装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像の副走査方向を変倍可能に読み
    取り可能な原稿読み取り手段と、前記選択手段により選
    択された画像の主走査方向を変倍可能な変倍手段を更に
    備え、前記領域判別手段は網点検出により写真領域か文
    字領域かを判別すると共に、前記変倍手段により変倍さ
    れる前の網点画像の主走査方向と副走査方向のピッチの
    相違により変倍率を算出することを特徴とする請求項1
    または2記載の画像再生装置。
  5. 【請求項5】 画像をMTF補正するMTF補正フィル
    タと画像のモアレを除去するモアレ除去フィルタを共に
    備えた第1及び第2の画像処理手段と、 入力画像に対し、等倍時には前記第1の画像処理手段を
    MTF補正フィルタ側に切り換えると共に前記第2の画
    像処理手段をモアレ除去フィルタ側に切り換え、拡大時
    には前記第1及び第2の画像処理手段をMTF補正フィ
    ルタ側またはモアレ除去フィルタ側のいずれか一方に切
    り換えて出力する切り換え手段と、 前記第1または第2の画像処理手段の出力を選択する選
    択手段と、 画像の文字領域と非文字領域を判別し、文字領域と判別
    された領域では前記選択手段が前記第1の画像処理手段
    の出力を選択し、非文字領域と判別された領域では前記
    第2の画像処理手段の出力を選択するように制御する領
    域判別手段と、を備えた画像再生装置。
  6. 【請求項6】 前記切り換え手段は拡大時には入力画像
    を前記第1及び第2の画像処理手段のMTF補正フィル
    タ側に切り換えることを特徴とする請求項5記載の画像
    再生装置。
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