JP3118896B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3118896B2
JP3118896B2 JP03249029A JP24902991A JP3118896B2 JP 3118896 B2 JP3118896 B2 JP 3118896B2 JP 03249029 A JP03249029 A JP 03249029A JP 24902991 A JP24902991 A JP 24902991A JP 3118896 B2 JP3118896 B2 JP 3118896B2
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正道 杉浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、擬似中間調の2値画像
データを多階調の画像データ(以下、多値画像データと
いう。)に復元する画像復元回路を備えたファクシミリ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置においては、画
像信号を公衆電話回線を介して伝送するため、写真など
の中間調画像については、送信側で上記中間調画像の多
値画像データをディザ法などにより2値化することによ
って擬似中間調の2値画像データに変換して受信側に伝
送し、一方、受信側では、受信された擬似中間調の2値
画像データを多値画像データに復元する方法が用いられ
ている。
【0003】また、昨今、多値画像データを高速及び高
解像度で記録するカラーレーザプリンタが実用化されて
いるが、一般には2値画像データを記録する2値プリン
タが多く使用されている。多値画像データを記憶装置に
記憶する場合、大容量の記憶装置が必要であるが、この
問題点を解決するため、多値画像データを一旦2値画像
データに変換して記憶装置に格納し、画像処理又は記録
時には上記2値画像データを上記記憶装置から読み出し
た後多値画像データに復元する方法が提案されている。
【0004】この種の方法及び装置がそれぞれ、例えば
特開昭62−114378号公報及び特開昭62−10
7573号公報において開示されている。
【0005】前者の第1の従来例の画像処理方法は、従
来の2値画像データを用いながらも多値プリンタを用い
てこれら装置の性能を十分に引き出すとともに、文字画
像については復元された文字品質向上させるため、2値
画像データから中間調画像を復元し、復元された中間調
画像に、拡大・縮小処理又は画像強調処理などの所定の
画像処理を行なうことを特徴としている。この第1の従
来例の方法では、2値画像データを多値画像データを復
元するために、復元処理したい画素(以下、注目画素と
いう。)の周辺に所定の大きさの正方形状のウィンドウ
を設けて、当該ウィンドウ内でスムージング処理を行っ
ていた。
【0006】また、後者の第2の従来例の画像処理装置
は、ディザ法などの簡単な2値回路を用いた場合に画質
が劣化することを防止するとともに、簡単な回路で構成
するため、2値化画像情報を所定のブロック毎に分割す
る手段と、当該ブロック毎に画調を識別する識別手段
と、当該識別手段の識別結果に応じて、前記ブロック内
の画像情報を各画素毎に多値レベルに変換する変換手段
とを備えたことを特徴としている。当該装置において、
画像の伝送、蓄積処理時には2値画像データとして扱う
ことにより画像の表示編集の効率化を図るとともに、画
像の再生時にはアナログ画像に近い多値表現を行ってい
る。上記識別手段及び上記変換手段は、具体的にはそれ
ぞれ、ディザマトリックスのサイズに相当するブロック
内でパターンマッチングにより画調の判定を行なう画調
判定用ROM、及び変換用ROMで構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例の方法では、ウィンドウの大きさを大きく設
定すると再生画像に「ボケ」が生じ、一方、ウィンドウ
の大きさを小さく設定すると「モアレ」が発生するなど
画像の再現性が低下するという問題点があった。また、
上記第2の従来例の装置では、ディザマトリックスのサ
イズに相当するブロック毎に画調を識別しているので、
2値化回路のディザマトリックスが既知でないと画調判
定を行なうことができず、他の擬似中間調の方法で2値
化された画像については画調の識別を行なうことができ
ないという問題点があった。
【0008】例えば、送信側のファクシミリ装置から送
信すべき原稿画像が文字画像である場合に、受信側のフ
ァクシミリ装置において、上記第1又は第2の従来例の
方法又は装置を用いて受信した2値画像データを多値画
像データに復元したとき、受信側のファクシミリ装置で
記録した画像が元の原稿画像とは異なるようになり、画
像の再現性が低下して画像の劣化が生じるという問題点
があった。
【0009】
【0010】さらに、一般に、擬似中間調で2値化され
た2値画像データにおいては、擬似中間調のテクスチャ
が有する空間周波数成分と、画像本来が有する空間周波
数成分とが混在し、前者の成分の周波数は後者の成分の
周波数に比較して高い。しかしながら、画像の読み取り
時の解像度が低くなると、両者の空間周波数帯域の差が
なくなり、このような2値画像データを多値画像データ
に復元した場合、テクスチャの成分もともに復元され、
画像の再現性が低下して画像の劣化が生じるという問題
点があった。
【0011】本発明の目的は以上の問題点を解決し、送
信側のファクシミリ装置において所定のしきい値を用い
て非中間調で2値化され、もしくは比較的低い解像度で
読み取られ擬似中間調で2値された後、受信した2値画
像データを多値画像データに復元することを停止させ、
従来例に比較して画像の再現性を向上させ、上述の画像
の劣化を防止することをできるファクシミリ装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のファクシミリ装置は、相手先のファクシミリ装置か
ら送信された2値画像データと復元実行信号又は復元不
実行信号とを受信する受信手段と、上記受信手段によっ
て復元実行信号が受信されたとき、上記受信手段によっ
て受信された2値画像データを多値画像データに復元
し、一方、上記受信手段によって復元不実行信号が受信
されたとき、上記受信手段によって受信された2値画像
データを復元することなくそのまま出力する復元手段と
を備えたことを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る請求項2記載のファク
シミリ装置は、相手先のファクシミリ装置から送信され
た2値画像データと復元制御信号とを受信する受信手段
と、第1の擬似中間調方式で2値化された2値画像デー
タを多値画像データに復元する第1の画像復元処理を行
なう第1の復元手段と、上記第1の擬似中間調方式とは
異なる第2の擬似中間調方式で2値化された2値画像デ
ータを多値画像データに復元する第2の画像復元処理を
行なう第2の復元手段と、上記受信手段によって受信さ
れた復元制御信号に基づいて、上記受信手段によって受
信された2値画像データに対して、上記第1の復元手段
又は上記第2の復元手段によって上記第1の画像復元処
理又は上記第2の画像復元処理を選択的に実行させる制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明に係る請求項3記載のファ
クシミリ装置は、受信された2値画像データに基づいて
当該2値画像データが第1の擬似中間調方式によって2
値化されたデータであることを検出する第1の検出手段
と、上記受信された2値画像データに基づいて当該2値
画像データが第2の擬似中間調方式によって2値化され
たデータであることを検出する第2の検出手段と、上記
第1及び第2の検出手段による検出結果に基づいて上記
受信された2値画像データを多値画像データに復元する
復元手段とを備えたファクシミリ装置において、上記受
信された2値画像データの2値化方式を示す識別信号を
受信する受信手段と、上記受信手段によって受信された
上記識別信号に基づいて上記第1及び第2の検出手段の
うちの少なくとも一方の検出結果を無効とする制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】またさらに、本発明に係る請求項4記載の
ファクシミリ装置は、送信すべき画像を読み取り画像デ
ータに変換する読取手段と、上記読取手段によって変換
された画像データが、中間調画像の画像データであるか
又は非中間調画像の画像データであるかを判別し、上記
判別結果を示す判別信号を出力する判別手段と、上記読
取手段によって変換された画像データを2値化して2値
画像データを出力する2値化手段と、上記2値化手段か
ら出力される2値画像データと、上記判別手段から出力
される判別信号とを相手先のファクシミリ装置に送信す
る送信手段と、相手先のファクシミリ装置から送信され
た2値画像データと上記判別信号とを受信する受信手段
と、上記受信手段によって受信された上記判別信号が中
間調画像の画像データであるとの判別結果を含むとき、
上記受信手段によって受信された2値画像データを多値
画像データに復元し、一方、上記受信手段によって受信
された上記判別信号が非中間調画像の画像データである
との判別結果を含むとき、上記受信手段によって受信さ
れた2値画像データを復元することなく出力する復元手
段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係る請求項5記載のファク
シミリ装置は、受信された1ページ当たりの2値画像デ
ータが所定のしきい値を超えるとき、上記受信された2
値画像データが擬似中間調で2値化された2値画像デー
タであると判断し、一方、上記受信された1ページ当た
りの2値画像データが所定のしきい値以下のとき、上記
受信された2値画像データが所定のしきい値を用いて非
中間調で2値化された2値画像データであると判別する
判別手段と、上記判別手段によって上記受信された2値
画像データが擬似中間調で2値化された2値画像データ
であると判断されたとき、上記受信された2値画像デー
タを多値画像データに復元し、一方、上記判別手段によ
って上記受信された2値画像データが所定のしきい値を
用いて非中間調で2値化された2値画像データであると
判断されたとき、上記受信された2値画像データを復元
することなく出力する復元手段とを備えたことを特徴と
する。
【0017】さらに、本発明に係る請求項6記載のファ
クシミリ装置は、相手先のファクシミリ装置から送信さ
れた2値画像データと、上記2値画像データの解像度を
示す解像度信号とを受信する受信手段と、上記受信手段
によって受信された解像度信号によって示される解像度
が所定のしきい値以上のとき、上記受信手段によって受
信された2値画像データを多値画像データに復元し、一
方、上記受信手段によって受信された解像度信号によっ
て示される解像度が上記しきい値未満のとき、上記受信
手段によって受信された2値画像データを復元すること
なくそのまま出力する復元手段とを備えたことを特徴と
する。
【0018】
【作用】上記請求項1記載のファクシミリ装置において
は、上記受信手段は、相手先のファクシミリ装置から送
信された2値画像データと復元実行信号又は復元不実行
信号とを受信する。次いで、上記復元手段は、上記受信
手段によって復元実行信号が受信されたとき、上記受信
手段によって受信された2値画像データを多値画像デー
タに復元し、一方、上記受信手段によって復元不実行信
号が受信されたとき、上記受信手段によって受信された
2値画像データを復元することなくそのまま出力する。
【0019】また、請求項2記載のファクシミリ装置に
おいては、上記受信手段は、相手先のファクシミリ装置
から送信された2値画像データと復元制御信号とを受信
する。次いで、上記第1の復元手段は、第1の擬似中間
調方式で2値化された2値画像データを多値画像データ
に復元する第1の画像復元処理を行ない、一方、上記第
2の復元手段は、上記第2の擬似中間調方式で2値化さ
れた2値画像データを多値画像データに復元する第2の
画像復元処理を行なう。さらに、上記制御手段は、上記
受信手段によって受信された復元制御信号に基づいて、
上記受信手段によって受信された2値画像データに対し
て、上記第1の復元手段又は上記第2の復元手段によっ
て上記第1の画像復元処理又は上記第2の画像復元処理
を選択的に実行させる。
【0020】さらに、請求項3記載のファクシミリ装置
においては、上記第1の検出手段は、受信された2値画
像データに基づいて当該2値画像データが第1の擬似中
間調方式によって2値化されたデータであることを検出
し、一方、上記第2の検出手段は、上記受信された2値
画像データに基づいて当該2値画像データが第2の擬似
中間調方式によって2値化されたデータであることを検
出する。次いで、上記復元手段は、上記第1及び第2の
検出手段による検出結果に基づいて上記受信された2値
画像データを多値画像データに復元する。さらに、上記
受信手段は、上記受信された2値画像データの2値化方
式を示す識別信号を受信し、上記制御手段は、上記受信
手段によって受信された上記識別信号に基づいて上記第
1及び第2の検出手段のうちの少なくとも一方の検出結
果を無効とする。
【0021】またさらに、請求項4記載のファクシミリ
装置においては、送信側のファクシミリ装置において、
上記読取手段は、送信すべき画像を読み取り画像データ
に変換し、上記判別手段は、上記読取手段によって変換
された画像データが、中間調画像の画像データであるか
又は非中間調画像の画像データであるかを判別し、上記
判別結果を示す判別信号を出力する。次いで、上記2値
化手段は、上記読取手段によって変換された画像データ
を2値化して2値画像データを出力する。さらに、上記
送信手段は、上記2値化手段から出力される2値画像デ
ータと、上記判別手段から出力される判別信号とを相手
先のファクシミリ装置に送信する。
【0022】一方、受信側のファクシミリ装置におい
て、上記受信手段は、相手先のファクシミリ装置から送
信された2値画像データと上記判別信号とを受信する。
次いで、上記復元手段は、上記受信手段によって受信さ
れた上記判別信号が中間調画像の画像データであるとの
判別結果を含むとき、上記受信手段によって受信された
2値画像データを多値画像データに復元し、一方、上記
受信手段によって受信された上記判別信号が非中間調画
像の画像データであるとの判別結果を含むとき、上記受
信手段によって受信された2値画像データを復元するこ
となく出力する。
【0023】また、請求項5記載のファクシミリ装置に
おいて、上記判別手段は、受信された1ページ当たりの
2値画像データが所定のしきい値を超えるとき、上記受
信された2値画像データが擬似中間調で2値化された2
値画像データであると判断し、一方、上記受信された1
ページ当たりの2値画像データが所定のしきい値以下の
とき、上記受信された2値画像データが所定のしきい値
を用いて非中間調で2値化された2値画像データである
と判別する。次いで、上記復元手段は、上記判別手段に
よって上記受信された2値画像データが擬似中間調で2
値化された2値画像データであると判断されたとき、上
記受信された2値画像データを多値画像データに復元
し、一方、上記判別手段によって上記受信された2値画
像データが所定のしきい値を用いて非中間調で2値化さ
れた2値画像データであると判断されたとき、上記受信
された2値画像データを復元することなく出力する。
【0024】さらに、本発明に係る請求項6記載のファ
クシミリ装置において、上記受信手段は、相手先のファ
クシミリ装置から送信された2値画像データと、上記2
値画像データの解像度を示す解像度信号とを受信する。
次いで、上記復元手段は、上記受信手段によって受信さ
れた解像度信号によって示される解像度が所定のしきい
値以上のとき、上記受信手段によって受信された2値画
像データを多値画像データに復元し、一方、上記受信手
段によって受信された解像度信号によって示される解像
度が上記しきい値未満のとき、上記受信手段によって受
信された2値画像データを復元することなくそのまま出
力する。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
のファクシミリ装置について説明する。ここで、本実施
例のファクシミリ装置は、図3に示すように、受信され
た2値画像データを多値画像データに復元を行なう画像
復元処理部62を備えたことを特徴としている。
【0026】なお、以下の実施例の記述において、「中
間調画像」及び「中間調領域」とはそれぞれ、例えば写
真などの中間調画像の多値画像データをディザ法などの
擬似中間調の方法で2値化した擬似中間調画像及びその
画像の領域を意味し、一方、「非中間調画像」及び「非
中間調領域」とはそれぞれ、例えば文字などの非中間調
画像及びその画像の領域をいう。これらの「中間調画
像」と「非中間調画像」の中間の画像として、文字画像
を擬似中間調で2値化した画像、文字フォントなどの人
工的に形成した画像などが考えられるが、これらの画像
は本実施例において「非中間調画像」として扱うことと
する。さらに、写真画像を所定のしきい値を用いて非中
間調で単純2値化した画像については、画像情報がほと
んど喪失するため、本実施例において考慮の対象外とす
る。
【0027】一般に、画像データの2値化方法は次のよ
うに分類することができる。すなわち、画像データの2
値化方法は、所定のしきい値を用いて2値化を行なう単
純2値化法と、擬似中間調で2値化を行なう擬似中間調
2値化法の2つに大きく分けることができる。また、擬
似中間調2値化法は、ランダムディザ法(誤差拡散法と
もいう。)(以下、本実施例において、第1中間調の2
値化法又は第1中間調モードの2値化法という。)と、
組織的ディザ法の2つに分類することができ、さらに、
上記組織的ディザ法は、ドット分散型ディザ法と、ドッ
ト集中型ディザ法(以下、本実施例において、第2中間
調の2値化法又は第2中間調モードの2値化法とい
う。)の2つに分類することができる。いま、ランダム
ディザ法及び組織的ディザ法を用いて擬似中間調で2値
化された2値画像をそれぞれ、ランダム中間調画像、及
び組織的中間調画像とし、さらに、ドット集中型組織的
ディザ法を用いて擬似中間調で2値化された2値画像を
集中型中間調画像とする。一方、ランダムディザ法は基
本的にはドット分散型の2値化法であるので、その他の
擬似中間調画像を、分散型中間調画像と呼ぶことができ
る。本実施例においては、ランダム中間調画像に対して
は組織的中間調の判別結果を無効にし、一方、集中型中
間調画像に対しては分散型中間調の判別結果を無効にす
ることによって、像域判別に関する判別精度を向上させ
ている。
【0028】本発明に係る一実施例のファクシミリ装置
について以下の項目の順で説明する。 (1)本実施例の特徴 (2)ファクシミリ装置の構成及び動作 (3)画像復元処理部 (4)15×18マトリックスメモリ回路 (5)像域判別部 (5−1)各部の構成及び動作 (5−2)隣接状態判定部 (5−3)組織的中間調判定部 (5−4)9×17マトリックスメモリ回路 (5−5)判定データ生成部 (5−6)判別データ信号生成部 (6)中間調画像復元部 (6−1)各部の構成及び動作 (6−2)平滑量計算部 (6−3)エッジ強調量計算部 (6−4)エッジ判別量計算部 (6−5)復元データ計算部
【0029】(1)本実施例の特徴 この実施例のファクシミリ装置は、図7に示すように、
(a)擬似中間調で2値化された2値画像データと、所
定のしきい値を用いて非中間調で2値化された2値画像
データとを含む受信された2値画像データに基づいて所
定のエッジ強調量と所定の平滑量と所定のエッジ判別量
を計算するとともに、後述する判別データ信号生成部1
14からそれぞれ出力され所定の集中型中間調画像及び
組織的中間調画像であることの判別結果をそれぞれ示す
集中型中間調判別信号及び組織的中間調判別信号とMP
U50から出力されるウルトラファイン信号と上記計算
された各量に基づいて入力された2値画像データを多値
の中間調データに復元する中間調画像復元部101と、
(b)受信された2値画像データと、MPU50からそ
れぞれ出力される集中型中間調信号とウルトラファイン
信号とランダム中間調信号とに基づいて、注目画素を中
心とする所定の領域について各画素毎に、集中型中間調
画像であることの判別結果を示す集中型中間調判別信号
及び組織的中間調画像であることの判別結果を示す組織
的中間調判別信号を生成するとともに、中間調領域であ
るか又は非中間調領域であるかを判別した結果を示す像
域判別データを出力する像域判別部102と、(c)所
定のしきい値を用いて非中間調で2値化された2値画像
データを白又は黒を示す多値の非中間調画像データに単
純に変換する単純多値化部103と、(d)MPU50
から出力される復元実行信号がHレベルであるとき、上
記像域判別データが示す混合割合に応じて中間調画像復
元部101から出力される多値の中間調画像データと単
純多値化部103から出力される多値の非中間調画像デ
ータとを混合することによって多値画像データを生成し
て補間処理部64を介してプリンタ制御部55に出力
し、一方、上記復元実行信号がLレベルであるとき、単
純多値化部103から出力される多値の非中間調画像デ
ータをそのまま補間処理部64を介してプリンタ制御部
55に出力するデータ混合部104とを備えたことを特
徴とする。
【0030】ここで、中間調画像復元部101は、
(a)受信された2値画像データの各画素データに基づ
いて中間調画像データの復元のための3つの第1乃至第
3平滑量データを計算して出力する平滑量計算部109
と、(b)受信された2値画像データの各画素データに
基づいてエッジ強調処理を行うための第1乃至第3エッ
ジ強調量データを計算して出力するエッジ強調量計算部
110と、(c)受信された2値画像データの各画素デ
ータに基づいてエッジ領域を判別するために用いる第1
及び第2エッジ判別量を計算して出力するエッジ判別量
計算部111と、(d)各部109乃至111から出力
されるデータと、判別データ信号生成部114から出力
される集中型中間調判別信号と組織的中間調判別信号
と、MPU50から出力されるウルトラファイン信号に
基づいて多値の中間調画像データを復元して出力する復
元データ計算部112とを備える。
【0031】また、像域判別部102は、(a)入力さ
れる画素データに基づいて所定の領域内で少数である方
の同一種の画素の、主副走査方向の4方向についての隣
接状態を示す主副走査方向隣接数を計算するとともに、
所定の7×7のウィンドウ内の黒画素数データを計算
し、上記計算された各データと、MPU50からそれぞ
れ出力されるウルトラファイン信号と集中型中間調信号
に基づいて、各画素毎に、注目画素を中心とする所定の
領域の画像が非分散型中間調画像であることを示す非分
散型中間調画像検出信号と、上記所定の領域の画像が分
散型中間調画像であることを示す分散型中間調画像検出
信号と、上記7×7のウィンドウ内が全部白画像である
か又は全部黒画像であるかを示す全白全黒画像検出信号
とを生成して出力する隣接状態判定部105と、(b)
入力される画素データに基づいて、各画素毎に、注目画
素を中心とする所定の領域の画像が組織的中間調画像で
あるか否かを検出して検出結果を示す組織的中間調検出
信号を出力する組織的中間調判定部106と、(c)隣
接状態判定部105と組織的中間調判定部106から各
画素毎にシリアルに出力される4個の各検出信号(計4
ビット)を、注目画素を中心とする所定の9×17のウ
ィンドウ内で同時に出力する9×17マトリックスメモ
リ回路107と、(d)マトリックスメモリ回路107
から出力される各検出信号に基づいて各検出信号毎に上
記9×17のウィンドウ内で上記各検出信号を加算して
得られる各判定データを生成して出力する判定データ生
成部108と、(e)判定データ生成部108から出力
される各判定データに基づいて、上記所定の9×17の
ウィンドウの領域の画像が集中型中間調画像であるか否
かを判別して判別結果を示す集中型中間調判別信号を生
成して出力し、上記所定の9×17のウィンドウの領域
の画像が組織的中間調画像であるか否かを判別して判別
結果を示す組織的中間調判別信号を生成して出力すると
ともに、中間調領域であるか又は非中間調領域であるか
を判別した結果を示す像域判別データを出力する判別デ
ータ信号生成部114とを備える。
【0032】特に、本実施例では、隣接状態判定部10
5において、分散型中間調画像を検出するための詳細後
述する4方向の隣接数のしきい値として、設定される解
像度に応じて、ウルトラファイン用の第1しきい値と、
ファイン用の第2しきい値の2つのうちの1つを用いる
ことを特徴とする。
【0033】(2)ファクシミリ装置の構成及び動作 図1は、本発明に係る一実施例であるファクシミリ装置
の機構部の縦断面図であり、図3は、図1に図示したフ
ァクシミリ装置の信号処理部の構成を示すブロック図で
ある。図1に示すように、このファクシミリ装置は、プ
リンタ部1とその上方に設置された画像読取部20とに
大きく分けられ、プリンタ部1上に操作パネル40が設
けられ、また、プリンタ部1の側面部に電話機42が設
けられる。
【0034】図1において、プリンタ部1は、従来の装
置と同様の構成を有する電子写真方式レーザビームプリ
ンタであり、以下に簡単にその動作を述べる。まず、回
転駆動される感光体ドラム2上の感光体が、帯電器3に
より一様に帯電される。次に、光学系4により画像デー
タに応じてレーザビームが照射されて感光体ドラム2上
に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像器5のト
ナーが付着する。一方、給紙カセット11にはカット紙
が置かれており、ピックアップローラ12によりカット
紙が一枚ずつピックアップされた後、給紙ローラ13に
よって感光体ドラム2の転写部の方へ送り込まれる。感
光体ドラム2に付着したトナーは、転写チャージャ6に
よりカット紙に転写され、定着器12により定着され
る。上記定着工程の後のカット紙が、排紙ローラ14,
16によって排紙通路15を介して排紙トレー13に排
出される。なお、カット紙に付着しなかったトナーはク
リーナ8により回収され、これで一回のプリントが終了
する。
【0035】次に、画像読取部20の動作について説明
する。送信原稿の読取りは従来の装置と同様に行われ
る。すなわち、原稿トレー21上に置かれた原稿は、原
稿センサ22により検知され、当該原稿がローラ23に
よりセンサ25の位置まで1枚ずつ送り込まれる。次
に、モータ(図示せず。)によるローラ24の回転と密
着型リニアイメージセンサ26の読み取りに同期して原
稿が密着型リニアイメージセンサ26により読取られ、
原稿画像はデジタル画像データに変換された後、図2に
図示したバッファメモリ59に出力されるとともに、後
述する圧縮伸長部60によって圧縮画像データに変換さ
れて圧縮画像メモリ51に格納される。画像読み取り終
了後は、上記原稿は排出ローラ27により排紙トレー2
8に排出される。
【0036】図2は、このファクシミリ装置の操作パネ
ル40の正面図である。図2に示すように、操作パネル
40は、「0」乃至「9」の数字キーとアスタリスクキ
ー「*」とシャープキー「#」とからなる電話機用テン
キー540と、液晶表示パネル541と、操作キー54
2,543,546と、表示LED544,545,5
47,548とを備える。液晶パネル541は、当該フ
ァクシミリ装置の動作状態を表示し又は操作者への指示
事項を表示する。キー542は、当該ファクシミリ装置
の送信動作の開始を指示するための送信キーである。キ
ー543は、送信時の中間調モードを設定するためのキ
ーであり、キー543を1回押下する毎に、「第1中間
調モード」、「第2中間調モード」、及び「単純2値化
モード」の3つのモードが順に選択的に設定される。こ
れらの設定状態は表示LED544,545によって表
示され、「第1中間調モード」が設定されたとき表示L
ED544のみがオンされ、「第2中間調モード」が設
定されたとき表示LED545のみがオンされ、「単純
2値化モード」が設定されたとき表示LED544,5
45がともにオフとされる。キー546は、画像の読み
取り時の解像度を設定するためのキーであり、キー54
6を1回押下する毎に、「ファインモード」、「ウルト
ラファインモード」、及び「標準モード」の3つのモー
ドを順に選択的に設定される。これらの設定状態は表示
LED547,548によって表示され、「ファインモ
ード」が設定されたとき表示LED547のみがオンさ
れ、「ウルトラファインモード」が設定されたとき表示
LED548のみがオンされ、「標準モード」が設定さ
れたとき表示LED547,548がともにオフとされ
る。なお、本実施例において、標準モードの解像度は、
主走査方向8ドット/mm及び副走査方向3.85ドッ
ト/mmであり、ファインモードの解像度は、主走査方
向8ドット/mm及び副走査方向7.7ドット/mmで
あり、ウルトラファインモードの解像度は、主走査方向
16ドット/mm及び副走査方向15.4ドット/mm
である。
【0037】図3に示すように、このファクシミリ装置
においては、このファクシミリ装置の全体の制御を行な
うMPU50と、それぞれファクシミリの信号処理及び
通信処理などを行なうHDLC解析部52、モデム53
及びNCU54と、それぞれファクシミリの画像信号を
一時的に格納する画像圧縮用画像メモリ51、バッファ
メモリ59及びページメモリ61と、それぞれ所定の画
像信号の処理を行なう圧縮伸長部60及び画像復元処理
部62とが備えられ、各処理部20,51,52,5
3,54,59,60,61がバス63を介してMPU
50に接続される。また、操作パネル40が直接にMP
U50に接続されるとともに、プリンタ部1内に設けら
れ多値の画像データに基づいて当該画像データの画像を
プリントする多値のレーザプリンタ70を制御するプリ
ンタ制御部55がMPU50に接続される。
【0038】なお、相手先のファクシミリ装置からのフ
ァクシミリ信号の受信時に、MPU50は、図4及び図
5を参照して詳細後述するように、CCITT勧告T.
30において規定されるフェーズBで受信される各デー
タ信号と、画像読取部20内の画像処理部20aから出
力される復元オン信号に基づいて、ランダム中間調信号
と、集中型中間調信号と、復元実行信号と、ウルトラフ
ァイン信号と、ファイン信号の計5つの制御信号を発生
し、前者4つの制御信号を画像復元処理部62に出力す
るとともに、後者2つの制御信号を補間処理部64に出
力する。
【0039】画像復元処理部62は、MPU50から出
力されるランダム中間調信号と集中型中間調信号と復元
実行信号とウルトラファイン信号に基づいて、ページメ
モリ61から出力される2値画像データに対して、詳細
後述するように画像復元処理を行った後、復元後の多値
画像データを補間処理部64に出力する。次いで、補間
処理部64は、公知の回路で構成され、MPU50から
出力され記録時の解像度を示すウルトラファイン信号と
ファイン信号とに基づいて、入力される復元後の多値画
像データに対して所定の補間処理を行った後、プリンタ
制御部55に出力する。本実施例において、レーザプリ
ンタ70は、ウルトラファインの解像度を有し、補間処
理部64は、ウルトラファイン信号とファイン信号がと
もにLレベルであって解像度が標準モードであるとき
は、主走査方向に2倍の補間処理を行なうとともに、副
走査方向に4倍の補間処理を行なう。また、ウルトラフ
ァイン信号がLレベルでありかつファイン信号がHレベ
ルであって解像度がファインモードであるときは、補間
処理部64は、主走査方向に2倍の補間処理を行なうと
ともに、副走査方向に2倍の補間処理を行なう。さら
に、ウルトラファイン信号がHレベルでありかつファイ
ン信号がLレベルであって解像度がウルトラファインモ
ードであるときは、補間処理部64は、補間処理を行な
わずに、入力された多値画像データをそのままプリンタ
制御部55に出力する。
【0040】まず、ファクシミリ装置の送信動作につい
て述べる。上記画像読取部20による上述のすべての画
像読み取り動作が終了すると、NCU54は相手先のフ
ァクシミリ装置を呼び出し、CCITT勧告に規定され
た呼設定手順に従って、相手先のファクシミリ装置と回
線接続処理が実行される(CCITT勧告T.30に規
定する(以下、同様である。)フェーズA)。この回線
接続処理の完了後、相互のファクシミリ装置の能力に従
った解像度、圧縮方式等の決定がMPU50によって行
われるとともに、同一メーカ製の装置間に許可される独
自モードによる情報の伝達、位相調整、トレーニングな
どの処理がNCU54、モデム53及びHDLC解析部
52によって行われる(フェーズB)。なお、送信側の
ファクシミリ装置から受信側のファクシミリ装置に伝送
される解像度の情報は、操作キー546で設定され、他
社製とのファクシミリ通信では、ファインモードか標準
モードかの解像度の情報が伝送される。本実施例におい
ては、独自モードにおいて、当該フェーズBの通信にお
ける例えばCCITT勧告に規定する非標準機能設定信
号(NSS)を用いて、下記の情報が送信側のファクシ
ミリ装置から受信側のファクシミリ装置に伝送される。
(a)ウルトラファインモード、ファインモード、標準
モードのうちのいずれの解像度かを示す情報、(b)第
1中間調モード、第2中間調モード、単純2値化モード
のうちのいずれの2値化方法かを示す情報、並びに
(c)送信される画像データが復元すべき画像データで
あるか否かを示す復元オン信号の情報。
【0041】次いで、圧縮用画像メモリ51に格納され
た圧縮画像データは圧縮伸長部60によって一旦ページ
メモリ61に伸長された後、相手先のファクシミリ装置
の能力に応じて再圧縮処理が実行されて圧縮用画像メモ
リ51に格納される。格納された画像データは、HDL
C解析部52によって所定のHDLCフレーム加工処理
が実行された後、モデム53によって所定のファクシミ
リ信号に変調される。画像データで変調されたファクシ
ミリ信号はNCU54と電話回線を介して相手先のファ
クシミリ装置に送信される(フェーズC)。画像データ
の送信の完了を確認すると(フェーズD)、所定の回線
切断手順に従って、相手先のファクシミリ装置との回線
切断処理が実行され(フェーズE)、送信動作が終了す
る。
【0042】次いで、ファクシミリ装置の受信動作につ
いて説明する。相手先のファクシミリ装置から電話回線
を介して着呼があると、着呼信号がNCU54とモデム
53を介してMPU50に入力されて検出された後、所
定のファクシミリの回線接続手順に従って、相手先のフ
ァクシミリ装置との回線接続処理が実行される(フェー
ズA)。この回線接続処理の完了後、相互のファクシミ
リ装置の能力に従った解像度、圧縮方式等の決定がMP
U50によって行われるとともに、同一メーカ製の装置
間に許可される独自モードによる情報の伝達、位相調
整、トレーニングなどの処理がNCU54、モデム53
及びHDLC解析部52によって行われる(フェーズ
B)。ここで、他社製のファクシミリ装置とのファクシ
ミリ通信においては、ファインモード又は標準モードを
示す解像度の情報が送信側のファクシミリ装置から受信
側のファクシミリ装置に伝送されて受信された後、MP
U50に入力される。また、独自モードにおいては、非
標準機能設定信号(NSS)を用いて伝送される上記
(a)乃至(c)の情報が送信側のファクシミリ装置か
ら受信側のファクシミリ装置に伝送されて受信されてM
PU50に入力される。
【0043】次いで、相手先のファクシミリ装置から送
信される圧縮画像信号は、NCU54を介してモデム5
3に入力されて復調され、復調後の圧縮画像データはH
DLC解析部52においてHDLCフレームから圧縮画
像データのみを取り出す所定のHDLC逆加工処理が行
われた後、圧縮用画像メモリ51に格納される(フェー
ズC)。すべてのページの圧縮画像信号を受信し、画像
データの受信完了を確認したとき(フェーズD)、所定
のファクシミリの回線切断手順に従って、相手先のファ
クシミリ装置との回線切断処理が実行される(フェーズ
E)。圧縮用画像メモリ51に格納された画像データは
圧縮伸長部60によって1ページ毎、ページメモリ61
を用いて実際の画像データに伸長されて展開される。こ
こで、MPU50は圧縮用画像メモリ51に格納された
画像データのデータ量をページ単位で監視し、ページ毎
のデータ量が予め決められたデータ量Mを超えているか
否かをチェックする。このチェックは、独自モードでは
なく、他社製のファクシミリ装置とのファクシミリ通信
において、相手方のファクシミリ装置から受信された画
像データが中間調モードによる中間調画像データである
か否かを判定するために行われる。他社製のファクシミ
リ装置とのファクシミリ通信の場合、独自モードによる
中間調モードの情報の伝送がないため、2値化方法が中
間調モードであるか否かを判断することができない。そ
のため、本実施例において、ページ単位でのデータ量を
チェックし、当該データ量が所定のデータ量を超えた時
に中間調モードであると判定している。
【0044】なお、本実施例においては、ページ単位の
データ量が所定のデータ量との単純な比較によって中間
調モードの判定を行っているが、本発明はこれに限ら
ず、画像データの圧縮方式に依存して上記しきい値のデ
ータ量Mを変化させたり、受信した画像データからフィ
ルビットを削除するなどの処理を行ってもよい。
【0045】さらに、ページメモリ61に展開された画
像データは、画像復元処理部62に入力されて、詳細後
述される処理によって高密度の2値画像データに変換さ
れた後、補間処理を行なう補間処理部64を介してプリ
ンタ制御部55に出力される。プリンタ制御部55への
画像データの転送に同期して、MPU50からプリンタ
制御部55に記録開始信号が出力されて、プリンタ制御
部55は、レーザプリンタ70に制御信号及び画像デー
タを送信して画像データの記録を実行させる。
【0046】MPU50は、操作パネル40を用いて入
力される操作者の指令に基づいて所定の処理を行なうと
ともに、操作者への指示情報及び本ファクシミリ装置の
状態情報を操作パネル40に出力して表示する。
【0047】図4及び図5は、図3に図示したMPU5
0でファクシミリ通信の受信処理において実行される制
御信号設定処理の制御フローを示すフローチャートであ
る。MPU50は、相手先のファクシミリ装置との受信
処理のフェーズBにおいて受信した、独自モードか否か
の情報、解像度の情報、2値化方法の情報、及び復元オ
ン信号の情報に基づいて、次の通り制御信号設定処理を
行なう。
【0048】図4に示すように、ステップS101にお
いて自社製のファクシミリ装置との間の独自モードであ
るか否かが判断され、独自モードであるときは(ステッ
プS101においてYES)、ステップS102におい
て第1中間調モードであるか否かが判断され、次いで、
ステップS103において第2中間調モードであるか否
かが判断される。一方、独自モードでないときは(ステ
ップS101においてNO)、図5のステップS107
に進む。
【0049】第1中間調モードであるとき(ステップS
102においてYES)、S104においてランダム中
間調信号がHレベルに設定されかつ集中型中間調信号が
Lレベルに設定された後、ステップS108に進む。ま
た、第2中間調モードであるとき(ステップS103に
おいてYES)、S105においてランダム中間調信号
がLレベルに設定されかつ集中型中間調信号がHレベル
に設定された後、ステップS108に進む。さらに、第
1中間調モードでも第2中間調モードでもないとき(ス
テップS102,S103においてともにNO)、S1
06においてランダム中間調信号がLレベルに設定され
かつ集中型中間調信号がLレベルに設定された後、ステ
ップS108に進む。
【0050】次いで、ステップS108において復元オ
ン信号がHレベルであるか否かが判断され、次いで、ス
テップS109において解像度が標準モードであるか否
かが判断される。ここで、復元オン信号がHレベルであ
り(ステップS108においてYES)かつ解像度が標
準モードでないとき(ステップS109においてN
O)、S110において復元実行信号をHレベルに設定
した後、ステップS116に進む。一方、復元オン信号
がLレベルであり(ステップS108においてNO)も
しくは解像度が標準モードであるとき(ステップS10
9においてYES)、S111において復元実行信号を
Lレベルに設定した後、ステップS116に進む。
【0051】さらに、ステップS116において解像度
が標準モードであるか否かが判断され、次いで、ステッ
プS117において解像度がファインモードであるか否
かが判断される。ここで、解像度が標準モードであると
きは(ステップS116においてYES)、ステップS
118においてファイン信号をLレベルに設定しかつウ
ルトラファイン信号をLレベルに設定した後、当該設定
処理を終了する。また、解像度がファインモードである
ときは(ステップS117においてYES)、ステップ
S119においてファイン信号をHレベルに設定しかつ
ウルトラファイン信号をLレベルに設定した後、当該設
定処理を終了する。さらに、解像度が標準モードでなく
(ステップS116においてNO)かつファインモード
でないとき(ステップS117においてNO)、ステッ
プS120においてファイン信号をLレベルに設定しか
つウルトラファイン信号をHレベルに設定した後、当該
設定処理を終了する。
【0052】一方、独自モードではなく、他社製のファ
クシミリ装置とのファクシミリ通信であるとき、フロー
がステップS101から図5のステップS107に進
み、ランダム中間調信号をLレベルに設定しかつ集中型
中間調信号をLレベルに設定した後、ステップS112
に進む。ステップS112において、受信した画像デー
タのページ単位のデータ量が所定のしきい値のデータ量
Mを超えているか否か判断され、次いで、ステップS1
13において解像度が標準モードであるか否かが判断さ
れる。ここで、受信した画像データのページ単位のデー
タ量が所定のしきい値のデータ量Mを超え(ステップS
112においてYES)かつ解像度が標準モードでない
とき(ステップS113においてNO)、ステップS1
14において復元実行信号をHレベルに設定した後、ス
テップS121に進む。一方、受信した画像データのペ
ージ単位のデータ量が所定のしきい値のデータ量Mを超
えず(ステップS112においてNO)もしくは解像度
が標準モードであるとき(ステップS113においてY
ES)、ステップS115において復元実行信号をLレ
ベルに設定した後、ステップS121に進む。
【0053】次いで、ステップS121において解像度
が標準モードであるか否かが判断され、解像度が標準モ
ードであるときは(ステップS121においてYE
S)、ファイン信号をLレベルに設定しかつウルトラフ
ァイン信号をLレベルに設定した後、当該設定処理を終
了する。一方、解像度が標準モードでないときは(ステ
ップS121においてNO)、ファイン信号をHレベル
に設定しかつウルトラファイン信号をLレベルに設定し
た後、当該設定処理を終了する。
【0054】上記制御信号設定処理において、解像度が
標準モードのときに復元実行信号をLレベルに設定する
のは、画像復元時の解像度が粗過ぎると、擬似中間調特
有のテクスチャが有する空間周波数が画像本来が有する
空間周波数に近づくため、十分な復元結果を得ることが
できないからである。なお、画像復元を行なうときは、
ファインモード又はウルトラファインモードの2通りの
場合だけであるので、画像復元処理部62へはウルトラ
ファイン信号のみが送られる。画素データに基づいて、
所定のしきい値を用いて非中間調で2値化された2値画
像データを白又は黒を示す多値の非中間調画像データに
単純に変換して非中間調データとしてデータ混合部10
4に出力する。
【0055】図6は、図3に図示した画像読取部20内
の画像処理部20aのブロック図である。図6に示すよ
うに、操作パネル40のキー543を用いて第1中間調
モードに設定されたとき、Hレベルの第1中間調モード
信号がMPU50から画像処理部20a内のオアゲート
78の第1の入力端子に入力される。また、操作パネル
40のキー543を用いて第2中間調モードに設定され
たとき、Hレベルの第2中間調モード信号がMPU50
から画像処理部20a内のオアゲート78の第2の入力
端子及びデータセレクタ75の選択信号入力端子SEL
に入力される。オアゲート78から出力される信号はデ
ータセレクタ77の選択信号入力端子SEL及びアンド
ゲート83の第1の入力端子に入力される。
【0056】イメージセンサ26から出力されるアナロ
グ画像信号は、A/D変換器71によって多値ディジタ
ル画像信号に変換された後、単純2値化部72と、擬似
中間調2値化部73,74と、領域分離部79とに入力
される。単純2値化部72は、入力された多値ディジタ
ル画像信号に対して単純2値化の処理を行った後、処理
後の2値化画像データをデータセレクタ76,77の各
入力端子Aに出力する。また、擬似中間調2値化部73
は、入力された多値ディジタル画像信号に対して誤差拡
散法又はランダムディザ法を用いて2値化処理を行った
後、処理後の2値化画像データをデータセレクタ75の
入力端子Aに出力する。さらに、擬似中間調2値化部7
4は、入力された多値ディジタル画像信号に対してドッ
ト集中型組織的ディザ法を用いて2値化処理を行った
後、処理後の2値化画像データをデータセレクタ75の
入力端子Bに出力する。データセレクタ75は、Lレベ
ルの選択信号が入力されているとき、入力端子Aに入力
される2値化画像データを選択してデータセレクタ76
の入力端子Bに出力し、一方、Hレベルの選択信号が入
力されているとき、入力端子Bに入力される2値化画像
データを選択してデータセレクタ76の入力端子Bに出
力する。
【0057】さらに、領域分離部79は、入力された多
値ディジタル画像信号に基づいて画素毎に写真画像か文
字画像かを判別し、写真画像と判別したときHレベルの
判別信号をデータセレクタ76の選択信号入力端子SE
L及び中間調画素計数部80に出力し、一方、文字画像
と判別したときLレベルの判別信号を同様に出力する。
データセレクタ76は、文字画像領域であってLレベル
の選択信号が入力されるとき、単純2値化処理された2
値化画像データを選択してデータセレクタ77の入力端
子Bに出力し、一方、写真画像領域であってHレベルの
選択信号が入力されるとき、擬似中間調で2値化された
2値化画像データを選択して同様に出力する。さらに、
データセレクタ77は、Lレベルの選択信号が入力され
ているとき、単純2値化された2値化画像データを選択
してバッファメモリ59に出力し、一方、Hレベルの選
択信号が入力されているとき、データセレクタ76から
出力される2値化画像データを同様に出力する。
【0058】中間調画素計数部80は、入力されるHレ
ベルの判別信号を1ページ毎に計数し、計数データを乗
数が8である乗算器81を介して比較器82の入力端子
Aに出力する。比較器82は、入力端子Aに入力される
データが入力端子Bに入力される1ページの画素数のデ
ータと比較し、A>BのときのみHレベルの信号をアン
ドゲート83の第2の入力端子に出力する。そして、ア
ンドゲート83から復元オン信号が出力される。
【0059】以上のように構成された画像処理部20a
において、第1中間調モード又は第2中間調モードが操
作パネル40のキー543を用いて設定されかつ写真画
像である中間調領域が1ページの領域の1/8を超えた
ときに、Hレベルの復元オン信号がMPU50に出力す
る。このように復元オン信号を生成しているのは、たと
え中間調モードで2値化したとしても、中間調領域が十
分に小さい場合は画像復元をしない方が好ましいからで
ある。
【0060】(3)画像復元処理部 この画像復元処理部62は、図7に示すように、受信さ
れた2値画像データから多値の中間調データを復元する
中間調画像復元部101を備えるが、この中間調画像の
復元処理は、以下のような効果を有する。すなわち、写
真画像のような中間調画像データは、一般に1画素当た
り複数ビットの多値画像データで表される。しかしなが
ら、ファクシミリ通信などの画像データの通信時又はフ
ァイリングなどの画像データの保存時において上記多値
画像データを擬似中間調で2値化して2値画像データに
変換することによって、通信すべき又は保存すべきデー
タ量を大幅に削減することが可能である。
【0061】この中間調画像の復元処理は、例えば、擬
似中間調で2値化した中間調データを異なった画素密度
で2値で記録又は表示する場合に有効である。すなわ
ち、単なる変倍処理を行わず、一旦多値画像データに復
元した後変倍処理を行なうことによって、元の擬似中間
調の2値画像データの周期性によるモアレの発生を防止
することができる。復元された多値画像データは擬似中
間調で2値化され、ディスプレイ又はプリンタなどの出
力系に出力される。このとき、出力系が入力されるデー
タを高密度で処理することができる装置であれば、その
装置の特性を十分に生かすことができる。また、例え
ば、中間調画像の復元処理は、擬似中間調で2値化され
た2値画像データを多値の画像データに復元して多値の
ディスプレイ又はプリンタなどの出力系に出力する場合
に有効である。
【0062】図7は、図3に図示した画像復元処理部6
2のブロック図である。図7に示すように、ページメモ
リ61からシリアルに読み出される2値画像データは、
15×18マトリックスメモリ回路100に入力され
る。15×18マトリックスメモリ回路100は、図8
に示すように、15×18のウィンドウ内のマトリック
スの各位置に位置する各画素データD000乃至D14
17を生成して、中間調画像復元部101内の平滑量計
算部109、エッジ強調量計算部110及びエッジ判別
量計算部111と、像域判別部102内の隣接状態検出
部105と組織的中間調判定部106と、単純多値化部
103に出力する。
【0063】中間調画像復元部101は、平滑量計算部
109と、エッジ強調量計算部110と、エッジ判別量
計算部111と、復元データ計算部112とを備える。
ここで、平滑量計算部109は、受信された2値画像デ
ータの各画素データに基づいて中間調画像データの復元
のための3つの第1乃至第3平滑量データを計算して出
力する。また、エッジ強調量計算部110は、受信され
た2値画像データの各画素データに基づいてエッジ強調
処理を行うための第1乃至第3エッジ強調量データを計
算して出力する。さらに、エッジ判別量計算部111
は、受信された2値画像データの各画素データに基づい
てエッジ領域を判別するために用いる第1及び第2エッ
ジ判別量を計算して出力する。復元データ計算部112
は、各部109乃至111から出力されるデータと、判
別データ信号生成部114から出力される集中型中間調
判別信号と組織的中間調判別信号と、MPU50から出
力されるウルトラファイン信号に基づいて多値の中間調
画像データを復元して出力する。
【0064】像域判別部102は、隣接状態検出部10
5と、組織的中間調判定部106と、9×17マトリッ
クスメモリ回路107と、判定データ生成部108と、
判別データ信号生成部114とを備える。ここで、隣接
状態判定部105は、入力される画素データに基づいて
所定の領域内で少数である方の同一種の画素の、主副走
査方向の4方向についての隣接状態を示す主副走査方向
隣接数を計算するとともに、所定の7×7のウィンドウ
内の黒画素数データを計算し、上記計算された各データ
と、MPU50からそれぞれ出力されるウルトラファイ
ン信号と集中型中間調信号に基づいて、各画素毎に、注
目画素を中心とする所定の領域の画像が非分散型中間調
画像であることを示す非分散型中間調画像検出信号と、
上記所定の領域の画像が分散型中間調画像であることを
示す分散型中間調画像検出信号と、上記7×7のウィン
ドウ内が全部白画像であるか又は全部黒画像であるかを
示す全白全黒画像検出信号とを生成して出力する。一
方、組織的中間調判定部106は、入力される画素デー
タに基づいて、各画素毎に、注目画素を中心とする所定
の領域の画像が組織的中間調画像であるか否かを検出し
て検出結果を示す組織的中間調検出信号を出力する。さ
らに、9×17マトリックスメモリ回路107は、隣接
状態判定部105と組織的中間調判定部106から各画
素毎にシリアルに出力される4個の各検出信号(計4ビ
ット)を、注目画素を中心とする所定の9×17のウィ
ンドウ内で同時に出力する。
【0065】判定データ生成部108は、マトリックス
メモリ回路107から出力される各検出信号に基づいて
各検出信号毎に上記9×17のウィンドウ内で上記各検
出信号を加算して得られる各判定データを生成して出力
する。最後に、判別データ信号生成部114は、判定デ
ータ生成部108から出力される各判定データに基づい
て、上記所定の9×17のウィンドウの領域の画像が集
中型中間調画像であるか否かを判別して判別結果を示す
集中型中間調判別信号を生成して出力し、上記所定の9
×17のウィンドウの領域の画像が組織的中間調画像で
あるか否かを判別して判別結果を示す組織的中間調判別
信号を生成して出力するとともに、中間調領域であるか
又は非中間調領域であるかを判別した結果を示す像域判
別データを出力する。ここで、像域判別データは、上記
領域内の画像が完全に中間調画像であるとき0となり、
一方、非中間調画像となるとき1となる0から1までの
値域を有する。
【0066】また、単純多値化部103は、マトリック
スメモリ回路100から出力される画素データに基づい
て、所定のしきい値を用いて非中間調で2値化された2
値画像データを白又は黒を示す多値の非中間調画像デー
タに単純に変換して非中間調データとしてデータ混合部
104に出力する。
【0067】さらに、データ混合部104は、図19に
示すように、乗算器281と、減算器282と、乗算器
283と、加算器284と、データセレクタ285とを
備える。復元実行信号がHレベルであるとき、データ混
合部104は、中間調画像復元部101から出力される
多値の中間調画像データと単純多値化部103から出力
される多値の非中間調画像データと上記像域判別データ
に基づいて次の「数1」の計算を行って、すなわちこれ
らのデータを上記像域判別データが示す混合割合に応じ
て混合することによって、多値画像データを生成して補
間処理部64を介してプリンタ制御部55に出力する。
【数1】 多値画像データ=(中間調画像データ)×{1−(像域
判別データ)}+(非中間調画像データ)×(像域判別
データ)
【0068】一方、復元実行信号がLレベルであると
き、データ混合部104は、データセレクタ285を用
いて、単純多値化部103から出力される多値の非中間
調画像データを選択して多値画像データとして補間処理
部64を介してプリンタ制御部55に出力する。
【0069】本実施例では、中間調とも非中間調ともと
れる領域での像域判別の誤判別を目立たなくするため、
上述のように、データ混合部104において中間調画像
らしさ及び非中間調画像らしさを示す像域判別データの
混合割合に応じて上記中間調画像データと上記非中間調
画像データとを混合して多値の画像データを復元してい
る。
【0070】(4)15×18マトリックスメモリ回路 図8は、図7に図示した15×18マトリックスメモリ
回路100のブロック図である。図8に示すように、1
5×18マトリックスメモリ回路100は、それぞれペ
ージメモリ61から入力される2値画像データの転送ク
ロックの周期と同一の周期、すなわち画像データの1ド
ットの周期を有するクロックCLKに基づいて入力され
る画像データを主走査方向の1回の走査時間である1水
平期間だけ遅延させる14個のFIFOメモリDM1乃
至DM14と、それぞれ上記クロックCLKに同期して
入力される画像データをクロックCLKの1周期期間だ
け遅延させて出力する(15×17)個の遅延型フリッ
プフロップDF001乃至DF017,DF101乃至
DF117,DF201乃至DF217,...,DF
1401乃至DF1417とを備える。
【0071】ページメモリ61から各ページの画像の最
初の画素から最後の画素への方向でシリアルで出力され
る2値画像データは、フリップフロップDF001に入
力された後、縦続接続された17個のフリップフロップ
DF001乃至DF017を介して出力されるととも
に、FIFOメモリDM1に入力された後、縦続接続さ
れた14個のFIFOメモリDM1乃至DM14を介し
て出力される。FIFOメモリDM1から出力される画
像データは、フリップフロップDF101に入力された
後、縦続接続されたフリップフロップDF101乃至D
F117を介して出力される。また、FIFOメモリD
M2から出力される画像データは、フリップフロップD
F201に入力された後、縦続接続されたフリップフロ
ップDF201乃至DF217を介して出力される。以
下、同様にして、各FIFOメモリDM3乃至DM14
から出力される画像データはそれぞれ、フリップフロッ
プDF301乃至DF1401に入力された後、それぞ
れ縦続接続されたフリップフロップDF301乃至DF
317,DF401乃至DF417,...,DF14
01乃至DF1417を介して出力される。
【0072】以上のように構成された15×18マトリ
ックスメモリ回路100において、当該回路100に最
初に入力された1ドットの画素データがフリップフロッ
プDF1417から出力されたとき、そのときに入力さ
れた画像データが画素データD000として出力される
とともに、各フリップフロップDF001乃至DF01
7からそれぞれ15×18のウィンドウ内のi=0の主
走査線上の各画素データD001乃至D017が出力さ
れ、FIFOメモリDM1及び各フリップフロップDF
101乃至DF117からそれぞれ15×18のウィン
ドウ内のi=1の主走査線上の各画素データD100乃
至D117が出力され、FIFOメモリDM2及び各フ
リップフロップDF201乃至DF217からそれぞれ
15×18のウィンドウ内のi=2の主走査線上の各画
素データD200乃至D217が出力され、以下同様に
して、各FIFOメモリDM3乃至DM14及び各フリ
ップフロップDF301乃至DF1417からそれぞ
れ、各画素データD300乃至D1417が出力され
る。
【0073】(5)像域判別部 (5−1)各部の構成及び動作 図9乃至図14は、図7に図示した像域判別部102の
ブロック図であり、像域判別部102は、隣接状態判定
部105と、組織的中間調判定部106と、9×17マ
トリックスメモリ回路107と、判定データ生成部10
8と、判別データ信号生成部114とを備える。以下、
像域判別部102における処理の特徴について説明す
る。
【0074】図20に、文字画像を読み取った後、所定
のしきい値を用いて2値化したときに得られる非中間調
画像の一例を示し、図21に、均一濃度チャートを読み
取った後、誤差拡散法で2値化したときに得られる擬似
中間調2値化画像の一例を示す。また、図22に、写真
画像を読み取った後、スクリーン角が0度のドット集中
型組織的ディザ法で2値化したときに得られる組織的中
間調画像の一例を示す。
【0075】本実施例においては、入力された画像デー
タの画像が分散型中間調画像であるか否かを判定するた
めの処理を隣接状態判定部105で行い、一方、入力さ
れた画像データの画像が組織的中間調画像であるか否か
を判定するための処理を組織的中間調判定部106で行
なう。また、隣接状態判定部105は、図20の画像と
図21の画像との区別の判定を行っている。図20と図
21における各ウィンドウW7内においては、同一の画
素数の黒画素が存在しており、当該ウィンドウW7にお
いて各画像の画像濃度は同一であるといえる。これらウ
ィンドウW7内の各画像間の大きな相違点は、少数画素
の主走査方向及び副走査方向(以下、主副走査方向とい
う。)の隣接状態である。ここで、少数画素とは、所定
のウィンドウ内において、白画素と黒画素のうちで個数
の少ない方の画素をいい、図20及び図21の例では、
少数画素は黒画素である。
【0076】また、少数画素から主副走査方向の4方向
のいずれかに、上記少数画素と同一種の画素で隣接して
いる隣接箇所の総数を、以下、4方向の隣接数という。
本実施例においては、図23に示すように、主走査方向
の隣接数を計数するとともに、図24に示すように、副
走査方向の隣接数を計数する。一般に、注目画素を中心
とした7×7のウィンドウ内における黒画素数に対する
主副走査方向の4方向の隣接数のグラフにおいて、分散
型中間調画像である中間調画像領域と、非分散型中間調
画像である非中間調画像領域は、図25のように区分さ
れて示される。図25から明らかなように、所定のウィ
ンドウ内において、黒画素数と白画素数が等しくなると
き、各画像領域の境界線上のしきい値を示す4方向の隣
接数が大きくなり、当該しきい値よりも大きい4方向の
隣接数のときに非中間調画像が存在し、当該しきい値よ
りも小さい4方向の隣接数のときに非中間調画像が存在
する。
【0077】しかしながら、画像の読み取り時の解像度
が高くなると、図26に示すように、当該4方向の隣接
数のしきい値も、次の理由のため上昇する。 (a)分散型中間調領域のエッジの急峻な部分は非分散
型中間調画像に誤って判別される可能性がある。しかし
ながら、例えばファインモードで読み取ったときにエッ
ジの急峻な画像も、ウルトラファインモードで読み取る
と、エッジの緩やかな画像となる。従って、高い解像度
で読み取るほど、急峻なエッジの部分は減少するといえ
る。 (b)細線の画像は破線の画像になりやすく、破線は分
散型中間調画像に判別される。しかしながら、比較的低
い解像度で読み取った細線の画像も、比較的高い解像度
で読み取った場合、十分に大きな幅を有する直線とな
る。従って、より高い解像度で読み取るほど、このよう
な破線の画像が減少する。
【0078】従って、本実施例においては、当該4方向
の隣接数のしきい値として、ファインモード用の第1し
きい値と、ウルトラファイン用の第2しきい値の2つの
しきい値を用意し、前者を図9に示すテーブル用ROM
123に格納するとともに、後者をテーブル用ROM1
24に格納する。そして、比較器127によって4方向
の隣接数すなわち主副走査方向の隣接数と、上記テーブ
ル用ROM123又は124から出力されるしきい値も
しくは集中型中間調信号がHレベルであるときは0とを
比較することによって、分散型中間調画像か非分散型中
間調画像かの領域判別を行っている。
【0079】次に、図11に図示した、組織的中間調画
像の判別を行なう組織的中間調判定部106における判
定方法について説明する。組織的中間調画像について
は、その画像が有する周期性から判別が可能であり、本
実施例においては、図27に図示した5個のウィンドウ
W4a乃至W4dを用いたパターンマッチングの方法を
用いる。
【0080】図27において、注目画素*を含む4×4
のウィンドウW4aと、当該ウィンドウW4aに対して
第1及び第2の斜め方向に隣接して位置する4個の各4
×4のウィンドウW4b乃至W4dとの間で、画像パタ
ーンのマッチングを行い、各画素データが一致しない画
素数を計数することによって、集中型中間調画像に対す
る中間調判別値を求めることができる。ここで、第1の
斜め方向とは、主走査方向と副走査方向の両方向に対し
て45度だけ斜めに傾斜した右上から左下への斜め方向
をいい、第2の斜め方向とは、主走査方向と副走査方向
の両方向に対して45度だけ斜めに傾斜した左上から右
下への斜め方向をいう。なお、上記4個のウィンドウW
4b乃至W4dは、スクリーン角が0度と45度の2種
類のドット集中型組織的ディザ画像に同時に対応できる
ようにするために用いている。
【0081】いま、例えば、図28の画像パターンPA
T1と、図29の画像パターンPAT2と、図30の画
像パターンPAT3について、上記のパターンマッチン
グの方法を用いて、非マッチング画素数を計数した結果
を「表1」に示す。ここで、画像パターンPAT1は非
中間調画像であり、画像パターンPAT2はスクリーン
角が0度であって1周期が4画素であるドット集中型組
織的ディザ法を用いて擬似中間調で2値化した組織的中
間調画像であり、画像パターンPAT3はスクリーン角
が45度であって1周期が4画素であるドット集中型組
織的ディザ法を用いて擬似中間調で2値化した組織的中
間調画像である。
【0082】
【表1】
【0083】「表1」から明らかなように、非中間調の
画像パターンである図28の画像パターンPAT1の場
合に、非マッチング画素数が大きな値となっており、こ
れによって、図29及び図30のような組織的中間調画
像を判別することが可能であることが明らかである。
【0084】(5−2)隣接状態判定部 図9は、隣接状態判定部105のブロック図である。本
実施例において、少数画素の主副走査方向の4方向の隣
接数は、図23及び図24の矢印が示す各画素間の隣接
箇所を計数することによって求める。ここで、主走査方
向又は副走査方向の各1走査線上の隣接数を計数するた
めに、図10に示す隣接数計数回路120を用いる。
【0085】図9に示すように、7×7黒画素数計数回
路121は、入力される2値画素データに基づいて、注
目画素を中心とする7×7のウィンドウ内の黒画素数を
計数し、計数データを比較器122の入力端子A、テー
ブル用ROM123,124の各アドレス端子、及び比
較器128,129の各入力端子Aに出力する。これに
応答して、テーブル用ROM123は、入力される黒画
素数の計数データに対応するファインモード用の第1し
きい値データをデータセレクタ125の入力端子Aに出
力し、一方、テーブル用ROM124は、入力される黒
画素数の計数データに対応するウルトラファインモード
用の第2しきい値データをデータセレクタ125の入力
端子Bに出力する。さらに、データセレクタ125は、
選択信号として入力されるウルトラファイン信号がLレ
ベルであるとき、第1しきい値データを選択してクリア
回路126を介して比較器127の入力端子Bに出力
し、一方、ウルトラファイン信号がHレベルであると
き、第2しきい値データを選択して同様に出力する。
【0086】一方、比較器122は、黒画素数の計数デ
ータとデータ“24”とを比較することによって、黒画
素及び白画素のうちどちらが少数画素であるか否かを判
別し、少数画素が白画素であるときHレベルの判別信号
C122を隣接数計数回路120に出力し、一方、少数
画素が黒画素であるときLレベルの判別信号C122を
同様に出力する。
【0087】隣接数計数回路120は、図10に示すよ
うに、黒画素及び白画素毎に、黒画素隣接数計数回路3
01と白画素隣接数計数回路302においてそれぞれ、
図23及び図24で示した上記4方向の隣接数を計数
し、データセレクタ303によって少数画素を示す判別
信号C122を用いて少数画素の4方向の隣接数データ
を得る。当該隣接数データは比較器127の入力端子A
に入力される。比較器127は、上記隣接数データとし
きい値データとを比較して、A>Bであるとき、Hレベ
ルの非分散型中間調検出信号J−AとLレベルの分散型
中間調検出信号J−Bとを9×17マトリックスメモリ
回路107に出力し、一方、A<Bであるとき、Lレベ
ルの非分散型中間調検出信号J−AとHレベルの分散型
中間調検出信号J−Bとを同様に出力し、さらに、A=
Bのとき、Lレベルの非分散型中間調検出信号J−Aと
Lレベルの分散型中間調検出信号J−Bとを同様に出力
する。なお、独自モードのファクシミリ受信であって受
信した2値画像データがドット集中型組織的ディザ法を
用いて擬似中間調で2値化された画像データであると
き、すなわち集中型中間調信号がHレベルであるとき、
クリア回路126によってしきい値データが0にクリア
され、これによって、分散型中間調検出信号J−BがL
レベルとなる。
【0088】一方、比較器128は上記黒画素数の計数
データとデータ“0”とを比較し等しいときHレベルの
信号をオアゲート130に出力し、比較器129は上記
黒画素数の計数データとデータ“49”とを比較し等し
いときHレベルの信号をオアゲート130に出力する。
オアゲート130は、入力される信号のいずれかがHレ
ベルのとき、7×7のウィンドウ内がすべて黒画素又は
白画素であることを示すHレベルの全黒全白検出信号J
−Cを9×17マトリックスメモリ回路107に出力す
る。
【0089】(5−3)組織的中間調判定部 図11は、図7に図示した組織的中間調判定部106の
ブロック図である。図11に示すように、非マッチング
画素計数回路140は、図27で示したウィンドウW4
aとウィンドウW4bとの間の非マッチングの画素数を
計数し、非マッチング画素計数回路141は、図27で
示したウィンドウW4aとウィンドウW4cとの間の非
マッチングの画素数を計数する。また、非マッチング画
素計数回路142は、図27で示したウィンドウW4a
とウィンドウW4dとの間の非マッチングの画素数を計
数し、非マッチング画素計数回路143は、図27で示
したウィンドウW4aとウィンドウW4eとの間の非マ
ッチングの画素数を計数する。各計数回路140乃至1
43で計数された計数データは、加算器144乃至14
6によって加算された後、比較器147の入力端子Aに
入力される。比較器147は、入力される加算データと
予め決められたしきい値データJ2とを比較し、A<B
のときHレベルの比較結果信号をアンドゲート149の
第1の入力端子に出力する。本実施例において、比較器
147に入力されるしきい値データJ2は、好ましくは
15である。
【0090】一方、ランダム中間調信号がノアゲート1
48の第1の入力端子に入力され、ウルトラファイン信
号がノアゲート148の第2の反転入力端子に入力され
る。ノアゲート148の出力信号は、アンドゲート14
9の第2の入力端子に入力され、アンドゲート149か
ら組織的中間調検出信号J−Dが出力される。
【0091】以上のように構成された組織的中間調判定
部106において、各計数回路140乃至143で計数
されて加算された非マッチング画素数が上記しきい値デ
ータJ2よりも小さいとき、組織的中間調画像であると
判定してHレベルの組織的中間調検出信号J−Dが出力
される。ただし、独自モードであって受信した2値画像
データがランダムディザ法を用いて擬似中間調で2値化
された2値画像データであるとき、ノアゲート148及
びアンドゲート149によって、組織的中間調検出信号
J−DをLレベルとされる。これは以下の理由による。
パターンマッチング法を用いた組織的中間調判別法は、
隣接しマッチング処理を行なう2つのウィンドウ間で大
きな濃度変化がないことを仮定している。しかしなが
ら、読取時の解像度が低下すれば、その仮定が成立しな
くなり、この場合、組織的中間調判定部106は組織的
中間調画像と判定すべきところを非組織的中間調と誤っ
て判別する可能性が大きくなるためである。
【0092】 (5−4)9×17マトリックスメモリ回路 図12は、図7に図示した9×17マトリックスメモリ
回路107のブロック図である。
【0093】図12に示すように、9×17マトリック
スメモリ回路107は、それぞれページメモリ61から
入力される2値画像データの転送クロックの周期と同一
の周期、すなわち画像データの1ドットの周期を有する
クロックCLKに同期して各画素毎に検出されて入力さ
れる下記の4つの検出信号からなる4ビットの判定デー
タを、主走査方向の1回の走査時間である1水平期間だ
け遅延させる8個のFIFOメモリDM11乃至DM1
8と、それぞれ上記クロックCLKに同期して入力され
る4ビットの判定データをクロックCLKの1周期期間
だけ遅延させて出力する(9×16)個の遅延型フリッ
プフロップDG001乃至DG016,DG101乃至
DG116,DG201乃至DG216,...,DG
801乃至DG816とを備える。なお、当該マトリッ
クスメモリ回路107の各回路においては、下記の4ビ
ットの判定データをパラレルで処理する。 (a)隣接状態判定部105から出力される非分散型中
間調検出信号J−A(以下、判定データJ−Aとい
う。)。 (b)隣接状態判定部105から出力される分散型中間
調検出信号J−B(以下、判定データJ−Bとい
う。)。 (c)隣接状態判定部105から出力される全黒全白検
出信号J−C(以下、判定データJ−Cという。)。 (d)組織的中間調判定部106から出力される組織的
中間調検出信号J−D(以下、判定データJ−Dとい
う。)。
【0094】上述の各判定部105,106から各ペー
ジの画像の最初の画素から最後の画素への方向でシリア
ルで出力される4ビットの判定データは、フリップフロ
ップDG001に入力された後、縦続接続された16個
のフリップフロップDG001乃至DG016を介して
出力されるとともに、FIFOメモリDM11に入力さ
れた後、縦続接続された8個のFIFOメモリDM11
乃至DM18を介して出力される。FIFOメモリDM
11から出力される画像データは、フリップフロップD
G101に入力された後、縦続接続されたフリップフロ
ップDG101乃至DG116を介して出力される。ま
た、FIFOメモリDM12から出力される画像データ
は、フリップフロップDG201に入力された後、縦続
接続されたフリップフロップDG201乃至DG210
を介して出力される。以下、同様にして、各FIFOメ
モリDM13乃至DM18から出力される判定データは
それぞれ、フリップフロップDG301乃至DG801
に入力された後、それぞれ縦続接続されたフリップフロ
ップDG301乃至DG316,...,DG801乃
至DG816を介して出力される。
【0095】以上のように構成された9×17マトリッ
クスメモリ回路107において、当該回路107に最初
に入力された、1ドットの画素データに対応する4ビッ
トの判定データがフリップフロップDG816から出力
されたとき、そのときに入力された判定データが4ビッ
トの判定データJ000として出力されるとともに、各
フリップフロップDG001乃至DG016からそれぞ
れ9×17のウィンドウ内のi=0の主走査線上の各画
素データに対応する判定データJ001乃至J016が
出力され、FIFOメモリDM11及び各フリップフロ
ップDG101乃至DG116からそれぞれ9×17の
ウィンドウ内のi=1の主走査線上の各判定データJ1
00乃至J116が出力され、FIFOメモリDM12
及び各フリップフロップDG201乃至DG216から
それぞれ9×17のウィンドウ内のi=2の主走査線上
の各判定データJ200乃至J216が出力され、以下
同様にして、各FIFOメモリDM13乃至DM18及
び各フリップフロップDG301乃至DG816からそ
れぞれ、各判定データJ300乃至J816が出力され
る。
【0096】従って、図13に示すように、9×17の
ウィンドウ内の各画素(i=0,1,2,…,8;j=
0,1,2,…,16)に対応する1画素当たり4ビッ
トの判定データJij−A乃至Jij−Dが同時に当該
マトリックスメモリ回路107から判定データ生成部1
08に出力される。
【0097】(5−5)判定データ生成部 図13は、図7に図示した判定データ計数部108のブ
ロック図である。図13に示すように、上記マトリック
スメモリ回路107から出力される判定データJij−
A乃至Jij−Dが各判定データ毎にそれぞれ、計数回
路160乃至163に入力され、各計数回路160乃至
163は入力される各判定データのHレベル(“1”)
のデータの個数を9×17のウィンドウ内で計数して、
下記の判定データJ−A乃至J−Dの各計数データを判
別データ信号生成部114に出力する。 (a)判定データJ−Aの計数データ:非分散型中間調
判別画素数。 (b)判定データJ−Bの計数データ:分散型中間調判
別画素数。 (c)判定データJ−Cの計数データ:全黒全白画素
数。 (d)判定データJ−Dの計数データ:組織的中間調判
別画素数。
【0098】(5−6)判別データ信号生成部 図14は、図3に図示した判別データ信号生成部114
のブロック図である。
【0099】図14に示すように、非分散型中間調判別
画素数JS−Aが、分散型中間調画像に対する非中間調
指数を出力するためのテーブル用ROM172の第1の
アドレス端子、加算器170の入力端子A及び比較器1
71の入力端子Aに入力され、分散型中間調判別画素数
JS−Bが、加算器170の入力端子B及び比較器17
1の入力端子Bに入力される。加算器170は入力され
る2つのデータを加算した後、テーブル用ROM172
の第2のアドレス端子に出力する。比較器171は、A
<BのときHレベルの分散型中間調判別信号をアンドゲ
ート179の第1の反転入力端子に出力する。
【0100】また、9×17のウィンドウ内の総画素数
のデータ“153”が減算器173の入力端子Aに入力
され、全黒全白画素数JS−Cが減算器173の入力端
子Bに入力され、組織的中間調判別画素数JS−Dが、
組織的中間調画像に対する非中間調らしさを示す非中間
調指数を出力するテーブル用ROM174の第2のアド
レス端子に入力されるとともに、乗数が3である乗算器
176を介して比較器177の入力端子Bに入力され
る。減算器173はデータ“153”から全黒全白画素
数JS−Cを減算して減算結果のデータをテーブル用R
OM174の第1のアドレス端子に出力するとともに、
乗数が2である乗算器175を介して比較器177の入
力端子Aに出力する。比較器177は、A>Bであると
き、Hレベルの組織的中間調判別信号を、復元データ計
算部112に出力するとともに、アンドゲート179の
第2の入力端子に出力する。組織的中間調判別信号がH
レベルであってかつ分散型中間調判別信号がLレベルで
あるとき、アンドゲート179は、Hレベルの集中型中
間調判別信号を復元データ計算部112に出力する。
【0101】図31は、テーブル用ROM172に格納
される、分散型中間調画像に対する非中間調らしさを示
す非中間調指数のグラフであり、図32は、テーブル用
ROM174に格納される、組織的中間調画像に対する
非中間調指数のグラフである。ここで、各グラフの横軸
のデータx1,x2は次の「数2」,「数3」で表され
る。
【数2】 x1=(非分散型中間調判別画素数)/{(非分散型中
間調判別画素数)+(分散型中間調判別画素数)}
【数3】 x2=(組織的中間調判別画素数)/{(総画素数)−
(全白全黒画像検出画素数)}
【0102】なお、データx1の分母は加算器170に
よって計算され、データx2の分母は減算器173によ
って計算される。図31から明らかなように、分散型中
間調画像に対する非中間調らしさを示す非中間調指数y
1は、データx1に対して次のような値を有する。
(a)0≦x1≦0.5のとき、y1=0,(b)0.
5<x1≦0.8のとき、y1=2×x1−1,(c)
x1>0.8のとき、y1=1。
【0103】また、図32から明らかなように、組織的
中間調画像に対する非中間調らしさを示す非中間調指数
y2は、データx2に対して次のような値を有する。 (a)0≦x2≦2/3のとき、y2=0, (b)x2>2/3のとき、y2=2×(1−x2)。
【0104】なお、説明の便宜上、非中間調指数y1,
y2の値を0から1までの値としているが、図14の回
路においては、当該非中間調指数y1,y2を4ビット
のデータで表している。
【0105】テーブル用ROM172は、アドレス端子
に入力されるデータJS−A及び加算器170の出力デ
ータに基づいて、格納しているテーブルから分散型中間
調画像に対する非中間調指数を求めた後、比較選択器1
78の第1の入力端子に出力する。また、テーブル用R
OM174は、アドレス端子に入力されるデータJSー
D及び減算器173の出力データに基づいて、格納して
いるテーブルから組織的中間調画像に対する非中間調指
数を求めた後、比較選択器178の第2の入力端子に出
力する。比較選択器178は、入力される各中間調指数
のうち最大のデータを選択した後、選択したデータを像
域判別データとして、データ混合部104に出力する。
【0106】以上のように構成された判別データ信号生
成部114においては、比較器171を用いて、JS−
A<JS−Bすなわちx1<0.5ならば、分散型中間
調判別信号がHレベルに設定される。また、乗算器17
5,176及び比較器177を用いて、3(JS−D)
>2{総画素数−(JS−C)}すなわちx2>2/3
ならば、組織的中間調判別信号がHレベルに設定され
る。さらに、集中型中間調画像とは組織的中間調画像の
うちランダム中間調画像でない画像であるから、アンド
ゲート179を用いて集中型中間調判別信号を得てい
る。
【0107】(6)中間調画像復元部 (6−1)各部の構成及び動作 図7に図示した中間調画像復元部101は、平滑量計算
部109と、エッジ強調量計算部110と、エッジ判別
量計算部111と、復元データ計算部112を備える。
以下、各計算部109乃至112における処理の特徴に
ついて説明する。
【0108】当該中間調画像復元部101は、擬似中間
調で2値化された2値画像データを元の写真画像に近い
多値画像データに復元する処理を行なう。まず、分散型
中間調画像の多値画像データへの復元について説明す
る。多値画像データに復元するためには、注目画素の周
辺の画素値を参照することが必要である。ほとんどの擬
似中間調の2値化方法が面積階調法であることを考慮に
入れれば、平滑量計算部109において、図33乃至図
35にそれぞれ示す平滑空間フィルタF1乃至F3を用
いることによって、2値画像データから多値画像データ
に復元することができる。
【0109】しかしながら、上記の平滑空間フィルタF
1乃至F3のみを用いて画像復元処理を行なうと、元の
2値画像データが有する高周波の空間成分が消失してし
まう可能性が大きい。従って、本実施例では、エッジ強
調量計算部110において、図36乃至図47に図示し
た2次微分フィルタであるエッジ量検出空間フィルタF
11乃至F14,F21乃至F24,F31乃至F34
を用いて消失する高周波の空間周波数成分を検出し、そ
れを多値画像データに含ませる。
【0110】しかしながら、これらの2次微分フィルタ
は擬似中間調のテクスチャをエッジ量として検出するこ
とがある。すなわち、いわゆるエッジ領域と呼ばれるエ
ッジの急峻な領域ではテクスチャは本来のエッジに埋も
れるが、エッジの緩やかな領域ではテクスチャが本来の
エッジのエッジ量よりも大きなエッジ量として現れる可
能性がある。これを解決するために、エッジ判別量計算
部111において図48乃至図55に図示した1次微分
フィルタであるエッジ量検出空間フィルタF41乃至F
44,F51乃至F54を用いてエッジ領域か否かの判
別を行なう。さらに、復元データ計算部112におい
て、エッジ判別量計算部111で計算されたエッジ判別
量に基づいてエッジ領域と判別された画素についての
み、上記の2次微分フィルタを用いたエッジ強調を行な
う。
【0111】エッジ量検出空間フィルタを主副走査方向
の4方向に対して設けているのは、複数の方向のエッジ
量を検出し、それらのうちの最も大きなエッジ量を得る
ためである。また、エッジ量検出空間フィルタにおいて
複数の種類の大きさのウィンドウを用いてエッジ量を計
算するのは、複数の空間周波数成分のエッジ量を検出
し、それらのうちから最も大きなエッジ量を得るためで
ある。しかしながら、平滑空間フィルタ及びエッジ量検
出空間フィルタにおいて用いる各ウィンドウの大きさ
は、送信側のファクシミリ装置における原稿の読み取り
時の解像度に依存している。すなわち、同一の原稿を読
み取っても読み取り時の解像度が高ければ、2値画像デ
ータにおいて低周波成分が大きくなり、解像度が低けれ
ば高周波成分が大きくなるからである。従って、本実施
例においては、ファインモードとウルトラファインモー
ドで、用いる空間フィルタを次のように変更する。 (a)ファインモードのときに用いる空間フィルタ:F
1,F11乃至F14,F21乃至F24,F41乃至
F44。 (b)ウルトラファインモードのときに用いる空間フィ
ルタ:F2,F11乃至F14,F21乃至F24,F
31乃至F34,F41乃至F44,F51乃至F5
4。
【0112】次に、組織的中間調画像についての画像復
元について説明する。平滑量計算部109において用い
る平滑空間フィルタF1乃至F3の各ウィンドウの1辺
の大きさはモアレの発生が生じないように、組織的ディ
ザのしきい値マトリックスの1辺の大きさの整数倍に設
定する必要がある。従って、本実施例においては、対象
とする組織的ディザが4×4又は8×8の大きさのしき
い値を用いているので、図35の8×8の平滑空間フィ
ルタF3をさらに用いる。また、エッジ強調処理におい
ては、組織的中間調画像のなかで、分散型中間調画像と
集中型中間調画像とで処理方法が異なる。集中型中間調
画像はテクスチャが有する空間周波数が低いため、エッ
ジ強調処理を行なうためのウィンドウの大きさが大きく
なり過ぎる。従って、本実施例においては、集中型中間
調画像に対しては、エッジ強調を行わず。組織的中間調
画像のうち分散型中間調画像については、分散型中間調
画像と同様のエッジ強調処理を行なう。
【0113】(6−2)平滑量計算部 図15は、図7に図示した平滑量計算部109のブロッ
ク図である。
【0114】図15に示すように、平滑空間フィルタF
1は、マトリックスメモリ回路100から出力される2
値画素データに基づいて平滑量を計算し、計算した平滑
量データを、63/49の乗数を有する乗算器311を
介して第1平滑量データとして復元データ計算部112
に出力する。また、平滑空間フィルタF2は、マトリッ
クスメモリ回路100から出力される2値画素データに
基づいて平滑量を計算し、計算した平滑量データを、6
3/81の乗数を有する乗算器312を介して第2平滑
量データとして復元データ計算部112に出力する。さ
らに、平滑空間フィルタF3は、マトリックスメモリ回
路100から出力される2値画素データに基づいて平滑
量を計算し、計算した平滑量データを、63/64の乗
数を有する乗算器313を介して第3平滑量データとし
て復元データ計算部112に出力する。なお、乗算器3
11乃至313は、各平滑空間フィルタF1乃至F3間
のウィンドウの大きさが異なることから生じる平滑量の
違いを補正するために設けられる。
【0115】(6−3)エッジ強調量計算部 図16は、図7に図示したエッジ強調量計算部110の
ブロック図である。図16に示すように、各エッジ量検
出空間フィルタF11,F12は、マトリックスメモリ
回路100から出力される2値画素データに基づいてそ
れぞれエッジ強調量を計算し、絶対値比較選択器321
に出力する。絶対値比較選択器321は入力される2つ
のエッジ強調量の各絶対値を比較し最大のエッジ強調量
を選択した後、絶対値比較選択器323に出力する。ま
た、各エッジ量検出空間フィルタF13,F14は、マ
トリックスメモリ回路100から出力される2値画素デ
ータに基づいてそれぞれエッジ強調量を計算し、絶対値
比較選択器322に出力する。絶対値比較選択器322
は入力される2つのエッジ強調量の各絶対値を比較し最
大のエッジ強調量を選択した後、絶対値比較選択器32
3に出力する。絶対値比較選択器323は、入力される
2つのエッジ強調量の各絶対値を比較し最大のエッジ強
調量を選択した後、乗数が3である乗算器324を介し
て第1エッジ強調量データとして復元データ計算部11
2に出力する。
【0116】各エッジ量検出空間フィルタF21,F2
2は、マトリックスメモリ回路100から出力される2
値画素データに基づいてそれぞれエッジ強調量を計算
し、絶対値比較選択器331に出力する。絶対値比較選
択器331は入力される2つのエッジ強調量の各絶対値
を比較し最大のエッジ強調量を選択した後、絶対値比較
選択器333に出力する。また、各エッジ量検出空間フ
ィルタF23,F24は、マトリックスメモリ回路10
0から出力される2値画素データに基づいてそれぞれエ
ッジ強調量を計算し、絶対値比較選択器332に出力す
る。絶対値比較選択器332は入力される2つのエッジ
強調量の各絶対値を比較し最大のエッジ強調量を選択し
た後、絶対値比較選択器333に出力する。絶対値比較
選択器333は、入力される2つのエッジ強調量の各絶
対値を比較し最大のエッジ強調量を選択した後、乗数が
3/2である乗算器334を介して第2エッジ強調量デ
ータとして復元データ計算部112に出力する。
【0117】各エッジ量検出空間フィルタF31,F3
2は、マトリックスメモリ回路100から出力される2
値画素データに基づいてそれぞれエッジ強調量を計算
し、絶対値比較選択器341に出力する。絶対値比較選
択器341は入力される2つのエッジ強調量の各絶対値
を比較し最大のエッジ強調量を選択した後、絶対値比較
選択器343に出力する。また、各エッジ量検出空間フ
ィルタF33,F34は、マトリックスメモリ回路10
0から出力される2値画素データに基づいてそれぞれエ
ッジ強調量を計算し、絶対値比較選択器342に出力す
る。絶対値比較選択器342は入力される2つのエッジ
強調量の各絶対値を比較し最大のエッジ強調量を選択し
た後、絶対値比較選択器343に出力する。絶対値比較
選択器343は、入力される2つのエッジ強調量の各絶
対値を比較し最大のエッジ強調量を選択した後、第3エ
ッジ強調量データとして復元データ計算部112に出力
する。
【0118】なお、乗算器324,334は、各エッジ
量検出空間フィルタF11乃至F14,F21乃至F2
4,F31乃至F34間のウィンドウの大きさが異なる
ことから生じるエッジ強調量の違いを補正するために設
けられる。
【0119】(6−4)エッジ判別量計算部 図17は、図7に図示したエッジ判別量計算部111の
ブロック図である。図17に示すように、各エッジ量検
出空間フィルタF41,F42は、マトリックスメモリ
回路100から出力される2値画素データに基づいてそ
れぞれエッジ判別量を計算し、入力されるデータの絶対
値を計算して出力する各絶対値回路351,352を介
して比較選択器353に出力する。比較選択器353は
入力される2つのエッジ判別量を比較し最大のエッジ判
別量を選択した後、比較選択器357に出力する。ま
た、各エッジ量検出空間フィルタF43,F44は、マ
トリックスメモリ回路100から出力される2値画素デ
ータに基づいてそれぞれエッジ判別量を計算し、各絶対
値回路354,355を介して比較選択器356に出力
する。比較選択器356は入力される2つのエッジ判別
量を比較し最大のエッジ判別量を選択した後、比較選択
器357に出力する。比較選択器357は、入力される
2つのエッジ判別量を比較し最大のエッジ判別量を選択
した後、乗数が6/4である乗算器358を介して第1
エッジ判別量データとして復元データ計算部112に出
力する。
【0120】各エッジ量検出空間フィルタF51,F5
2は、マトリックスメモリ回路100から出力される2
値画素データに基づいてそれぞれエッジ判別量を計算
し、入力されるデータの絶対値を計算して出力する各絶
対値回路361,362を介して比較選択器363に出
力する。比較選択器363は入力される2つのエッジ判
別量を比較し最大のエッジ判別量を選択した後、比較選
択器367に出力する。また、各エッジ量検出空間フィ
ルタF53,F54は、マトリックスメモリ回路100
から出力される2値画素データに基づいてそれぞれエッ
ジ判別量を計算し、各絶対値回路364,365を介し
て比較選択器366に出力する。比較選択器366は入
力される2つのエッジ判別量を比較し最大のエッジ判別
量を選択した後、比較選択器367に出力する。比較選
択器367は、入力される2つのエッジ判別量を比較し
最大のエッジ判別量を選択した後、第2エッジ判別量デ
ータとして復元データ計算部112に出力する。
【0121】なお、乗算器358は、各エッジ量検出空
間フィルタF41乃至F44,F51乃至F54間のウ
ィンドウの大きさが異なることから生じるエッジ判別量
の違いを補正するために設けられる。
【0122】(6−5)復元データ計算部 図18は、図7に図示した復元データ計算部112のブ
ロック図である。図18に示すように、第1及び第2平
滑量データがデータセレクタ251に入力され、データ
セレクタ251は、ウルトラファイン信号がLレベルの
とき第1平滑量データを選択してデータセレクタ252
の入力端子Aに出力し、一方、ウルトラファイン信号が
Hレベルのとき第2平滑量データを選択してデータセレ
クタ252の入力端子Aに出力する。データセレクタ2
52は、組織的中間調判別信号がLレベルであるとき入
力端子Aに入力される第1又は第2平滑量データを選択
して平滑成分量として加算器261に出力し、一方、組
織的中間調判別信号がHレベルであるとき入力端子Bに
入力される第3平滑量データを選択して平滑成分量とし
て加算器261に出力する。
【0123】絶対比較選択器253は、入力される第1
及び第2エッジ強調量データのうち絶対値が大きいエッ
ジ強調量データを選択して絶対値比較選択器256に出
力する。ウルトラファイン信号はインバータ255を介
してクリア回路254に入力され、クリア回路254は
ウルトラファイン信号の反転信号がLレベルのとき、入
力される第3エッジ強調量データをそのまま絶対値比較
選択器256に出力し、一方、ウルトラファイン信号の
反転信号がHレベルのとき、入力される第3エッジ強調
量データをクリアしてデータ“0”を絶対値比較選択器
256に出力する。絶対値比較選択器256は、入力さ
れる2つのエッジ強調量データのうち絶対値の大きいエ
ッジ強調量データを選択してクリア回路257を介して
加算器261に出力する。
【0124】第1及び第2エッジ判別量データがデータ
セレクタ259に入力され、データセレクタ259は、
ウルトラファイン信号がLレベルのとき第1エッジ判別
量データを選択して比較器260の入力端子Aに出力
し、一方、ウルトラファイン信号がHレベルのとき第2
エッジ判別量データを選択して比較器260の入力端子
Aに出力する。比較器260の入力端子Bに予め決めら
れたしきい値データJ3が入力され、比較器260はA
<BのときHレベルの比較結果信号をオアゲート258
を介してクリア回路257に出力する。なお、本実施例
において、上記しきい値データJ3は好ましくは4であ
る。一方、集中型中間調判別信号がオアゲート258を
介してクリア回路257に入力され、クリア回路257
はオアゲート258から入力される信号がLレベルのと
き、絶対値比較選択器256から入力されるデータをそ
のまま加算器261に出力し、一方、オアゲート258
から入力される信号がHレベルのとき、絶対値比較選択
器256から入力されるデータをクリアしてデータ
“0”を加算器261に出力する。
【0125】さらに、加算器261は入力される平滑成
分量とエッジ強調成分量とを加算してリミッタ回路26
2に出力し、リミッタ回路262は入力されるデータを
0乃至63の値のデータに丸めた後、中間調画像データ
としてデータ混合部104に出力する。
【0126】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、送
信側のファクシミリ装置から受信した信号又は2値画像
データに基づいて、送信側のファクシミリ装置において
所定のしきい値を用いて非中間調で2値化され、もしく
は比較的低い解像度で読み取られ擬似中間調で2値され
た後、受信した2値画像データを多値画像データに復元
することを停止させる。従って、従来例に比較して画像
の再現性を向上させ、上述の画像の劣化を防止すること
をできる。すなわち、所定の擬似中間調の2値画像デー
タのみを多値画像データに復元しているので、例えば非
中間調の2値画像でボケが生じず、従来例に比較して高
品質な画像を得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例であるファクシミリ装
置の機構部の縦断面図である。
【図2】 図1に図示したファクシミリ装置の操作パネ
ルの正面図である。
【図3】 図1に図示したファクシミリ装置の信号処理
部のブロック図である。
【図4】 図3に図示したファクシミリ装置の信号処理
部内のMPUで実行される制御信号設定処理の制御フロ
ーの第1のフローチャートである。
【図5】 図3に図示したファクシミリ装置の信号処理
部内のMPUで実行される制御信号設定処理の制御フロ
ーの第2のフローチャートである。
【図6】 図3に図示したファクシミリ装置の信号処理
部内の画像処理部のブロック図である。
【図7】 図3に図示した画像復元処理部のブロック図
である。
【図8】 図7に図示した15×18マトリックスメモ
リ回路のブロック図である。
【図9】 図7に図示した隣接状態判定部のブロック図
である。
【図10】 図9に図示した隣接数計数回路のブロック
図である。
【図11】 図7に図示した組織的中間調判定部のブロ
ック図である。
【図12】 図7に図示した9×17マトリックスメモ
リ回路のブロック図である。
【図13】 図7に図示した判定データ生成部のブロッ
ク図である。
【図14】 図7に図示した判別データ信号生成部のブ
ロック図である。
【図15】 図7に図示した平滑量計算部のブロック図
である。
【図16】 図7に図示したエッジ強調量計算部のブロ
ック図である。
【図17】 図7に図示したエッジ判別量計算部のブロ
ック図である。
【図18】 図7に図示した復元データ計算部のブロッ
ク図である。
【図19】 図7に図示したデータ混合部のブロック図
である。
【図20】 文字画像を読み取った後、所定のしきい値
を用いて2値化したときに得られる非中間調画像の一例
を示す図である。
【図21】 均一濃度チャートを読み取った後、誤差拡
散法で2値化したときに得られる擬似中間調2値化画像
の一例を示す図である。
【図22】 写真画像を読み取った後、スクリーン角が
0度のドット集中型組織的ディザ法で2値化したときに
得られる擬似中間調2値化画像の一例を示す図である。
【図23】 7×7のウィンドウ内の各画素における主
走査方向の隣接を示す図である。
【図24】 7×7のウィンドウ内の各画素における副
走査方向の隣接を示す図である。
【図25】 7×7のウィンドウ内における黒画素数に
対する主副走査方向の4方向の隣接数を示すグラフにお
ける中間調画像と非中間調画像の各領域及び4方向の隣
接数のしきい値を示す図である。
【図26】 7×7のウィンドウ内における黒画素数に
対する主副走査方向の4方向の隣接数を示すグラフにお
ける中間調画像と非中間調画像の各領域及びファイン用
とウルトラファイン用の4方向の隣接数の各しきい値を
示す図である。
【図27】 集中型中間調画像に対する中間調指数を計
算するためのパターンマッチング法を説明するための5
個のパターンマッチング用ウィンドウW4a乃至W4e
を示す図である。
【図28】 図27に図示したパターンマッチング用ウ
ィンドウを用いて行なう、パターンマッチング法による
計算例を示すために用いる第1の画像パターンPAT1
を示す図である。
【図29】 図27に図示したパターンマッチング用ウ
ィンドウを用いて行なう、パターンマッチング法による
計算例を示すために用いる第2の画像パターンPAT2
を示す図である。
【図30】 図27に図示したパターンマッチング用ウ
ィンドウを用いて行なう、パターンマッチング法による
計算例を示すために用いる第3の画像パターンPAT3
を示す図である。
【図31】 図7に図示した判別データ信号生成部のテ
ーブル用ROMに格納される、分散型中間調画像に対す
る非中間調指数のグラフである。
【図32】 図7に図示した判別データ信号生成部のテ
ーブル用ROMに格納される、組織的中間調画像に対す
る非中間調指数のグラフである。
【図33】 図15に図示した平滑量計算部において用
いる、7×7のウィンドウ内の黒画素数を計数するため
の平滑空間フィルタF1を示す図である。
【図34】 図15に図示した平滑量計算部において用
いる、9×9のウィンドウ内の黒画素数を計数するため
の平滑空間フィルタF2を示す図である。
【図35】 図15に図示した平滑量計算部において用
いる、8×8のウィンドウ内の黒画素数を計数するため
の平滑空間フィルタF3を示す図である。
【図36】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF11を示す図である。
【図37】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF12を示す図である。
【図38】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF13を示す図である。
【図39】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF14を示す図である。
【図40】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF21を示す図である。
【図41】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF22を示す図である。
【図42】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF23を示す図である。
【図43】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF24を示す図である。
【図44】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF31を示す図である。
【図45】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF32を示す図である。
【図46】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF33を示す図である。
【図47】 図16に図示したエッジ強調量計算部にお
いて用いられる、エッジ強調量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF34を示す図である。
【図48】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF41を示す図である。
【図49】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF42を示す図である。
【図50】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF43を示す図である。
【図51】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF44を示す図である。
【図52】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF51を示す図である。
【図53】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF52を示す図である。
【図54】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF53を示す図である。
【図55】 図17に図示したエッジ判別量計算部にお
いて用いられる、エッジ判別量を計算するためのエッジ
量検出空間フィルタF54を示す図である。
【符号の説明】
1…プリンタ部、 20…画像読取部、 20a…画像処理部、 40…操作パネル、 50…MPU、 53…モデム、 54…NCU、 55…プリンタ制御部、 59…バッファメモリ、 61…ページメモリ、 62…画像復元処理部、 64…補間処理部、 70…レーザプリンタ、 79…領域分離部、 100…15×18マトリックスメモリ回路、 101…中間調画像復元部、 102…像域判別部、 103…単純多値化部、 104…データ混合部、 105…隣接状態判定部、 106…組織的中間調判定部、 107…9×17マトリックスメモリ回路、 108…判定データ生成部、 109…平滑量計算部、 110…エッジ強調量計算部、 111…エッジ判別量計算部、 112…復元データ計算部、 114…判別データ信号生成部、 252,285…データセレクタ、 257…クリア回路、 258…オアゲート、 261…加算器、 543…操作キー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−196974(JP,A) 特開 平3−277074(JP,A) 特開 平2−193459(JP,A) 特開 平1−119175(JP,A) 特開 昭62−234466(JP,A) 特開 昭57−127365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/32 - 1/333 H04N 1/21

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手先のファクシミリ装置から送信され
    た2値画像データと復元実行信号又は復元不実行信号と
    を受信する受信手段と、 上記受信手段によって復元実行信号が受信されたとき、
    上記受信手段によって受信された2値画像データを多値
    画像データに復元し、一方、上記受信手段によって復元
    不実行信号が受信されたとき、上記受信手段によって受
    信された2値画像データを復元することなくそのまま出
    力する復元手段とを備えたことを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  2. 【請求項2】 相手先のファクシミリ装置から送信され
    た2値画像データと復元制御信号とを受信する受信手段
    と、 第1の擬似中間調方式で2値化された2値画像データを
    多値画像データに復元する第1の画像復元処理を行なう
    第1の復元手段と、 上記第1の擬似中間調方式とは異なる第2の擬似中間調
    方式で2値化された2値画像データを多値画像データに
    復元する第2の画像復元処理を行なう第2の復元手段
    と、 上記受信手段によって受信された復元制御信号に基づい
    て、上記受信手段によって受信された2値画像データに
    対して、上記第1の復元手段又は上記第2の復元手段に
    よって上記第1の画像復元処理又は上記第2の画像復元
    処理を選択的に実行させる制御手段とを備えたことを特
    徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 受信された2値画像データに基づいて当
    該2値画像データが第1の擬似中間調方式によって2値
    化されたデータであることを検出する第1の検出手段
    と、 上記受信された2値画像データに基づいて当該2値画像
    データが第2の擬似中間調方式によって2値化されたデ
    ータであることを検出する第2の検出手段と、 上記第1及び第2の検出手段による検出結果に基づいて
    上記受信された2値画像データを多値画像データに復元
    する復元手段とを備えたファクシミリ装置において、 上記受信された2値画像データの2値化方式を示す識別
    信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された上記識別信号に基づい
    て上記第1及び第2の検出手段のうちの少なくとも一方
    の検出結果を無効とする制御手段とを備えたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 送信すべき画像を読み取り画像データに
    変換する読取手段と、 上記読取手段によって変換された画像データが、中間調
    画像の画像データであるか又は非中間調画像の画像デー
    タであるかを判別し、上記判別結果を示す判別信号を出
    力する判別手段と、 上記読取手段によって変換された画像データを2値化し
    て2値画像データを出力する2値化手段と、 上記2値化手段から出力される2値画像データと、上記
    判別手段から出力される判別信号とを相手先のファクシ
    ミリ装置に送信する送信手段と、 相手先のファクシミリ装置から送信された2値画像デー
    タと上記判別信号とを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された上記判別信号が中間調
    画像の画像データであるとの判別結果を含むとき、上記
    受信手段によって受信された2値画像データを多値画像
    データに復元し、一方、上記受信手段によって受信され
    た上記判別信号が非中間調画像の画像データであるとの
    判別結果を含むとき、上記受信手段によって受信された
    2値画像データを復元することなく出力する復元手段と
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 受信された1ページ当たりの2値画像デ
    ータが所定のしきい値を超えるとき、上記受信された2
    値画像データが擬似中間調で2値化された2値画像デー
    タであると判断し、一方、上記受信された1ページ当た
    りの2値画像データが所定のしきい値以下のとき、上記
    受信された2値画像データが所定のしきい値を用いて非
    中間調で2値化された2値画像データであると判別する
    判別手段と、 上記判別手段によって上記受信された2値画像データが
    擬似中間調で2値化された2値画像データであると判断
    されたとき、上記受信された2値画像データを多値画像
    データに復元し、一方、上記判別手段によって上記受信
    された2値画像データが所定のしきい値を用いて非中間
    調で2値化された2値画像データであると判断されたと
    き、上記受信された2値画像データを復元することなく
    出力する復元手段とを備えたことを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  6. 【請求項6】 相手先のファクシミリ装置から送信され
    た2値画像データと、上記2値画像データの解像度を示
    す解像度信号とを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された解像度信号によって示
    される解像度が所定のしきい値以上のとき、上記受信手
    段によって受信された2値画像データを多値画像データ
    に復元し、一方、上記受信手段によって受信された解像
    度信号によって示される解像度が上記しきい値未満のと
    き、上記受信手段によって受信された2値画像データを
    復元することなくそのまま出力する復元手段とを備えた
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
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