JPH08187666A - 研磨テープ - Google Patents
研磨テープInfo
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- JPH08187666A JPH08187666A JP1639895A JP1639895A JPH08187666A JP H08187666 A JPH08187666 A JP H08187666A JP 1639895 A JP1639895 A JP 1639895A JP 1639895 A JP1639895 A JP 1639895A JP H08187666 A JPH08187666 A JP H08187666A
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Abstract
が1μm以下(#8000以上)というような微細なも
のであっても、樹脂塗工層からなる研磨層の表面に凹凸
を有する研磨テープを提供する。 【構成】 研磨テープ用基材2に対して、有機質粒子及
び/又は無機質粒子4と研磨材粒子5とを含有する樹脂
層からなる研磨層3が形成されており、該研磨層3の表
面には、研磨層3中の有機質粒子及び/又は無機質粒子
4に起因する凹凸が形成されている研磨テープ1。
Description
するのに好適な研磨テープに関する。
をバインダー用の樹脂液中に分散させた塗工剤による研
磨層を形成した研磨テープは、精密機械部品や精密電子
部品等の仕上げ研磨に使用されている。
磨テープにおいては、研磨作業時に発生する研磨屑によ
る被研磨体の表面のスクラッチ傷を防ぐために、研磨層
の表面に研磨屑を捕集するチップポケットとなる凹部
を、バーナードセル現象によって生成させた研磨テープ
が、特開昭62−255069号公報によって提案され
ている。
用基材に対して、研磨材粒子をバインダー用の樹脂液中
に分散させた塗工剤による研磨層を形成した研磨テープ
は、研磨層中の研磨材粒子の粒子径が小さくなるに従っ
て、バーナードセル現象の発生がなくなり、研磨層の表
面が平滑状態になる。
が小さく、かつ研磨層の表面が平滑になるに従って、研
磨テープの研削効率が低下する。また同時に、研磨作業
時に発生する研磨屑を捕集するチップポケットが微小に
なり、研磨屑によるチップポケットの目詰まりが早く、
研磨テープの研削力が低下するだけでなく、被研磨体の
表面にスクラッチ傷を発生させ易くなる。
チャー加工等に利用されている研磨テープ方式の湿式研
磨加工においては、表面が平滑状態の研磨層を有する研
磨テープは、該研磨テープと被研磨体との間に液膜が発
生するためにスリップしてしまい、初期の目的の研削を
行なうことができない。
させる研磨材粒子の平均粒子径が1μm以下(#800
0以上)というような微細なものであっても、樹脂塗工
層からなる研磨層の表面に凹凸を有する研磨テープを提
供することにある。
発明の研磨テープによって解決することができる。すな
わち本発明は、研磨テープ用基材に対して、有機質粒子
及び/又は無機質粒子による充填材と研磨材粒子とを含
有する樹脂層からなる研磨層が形成されており、研磨層
の表面には該研磨層中の充填材に起因する凹凸が形成さ
れていることを特徴とする研磨テープからなる。
基材としては、機械的強度,寸法安定性,耐熱性等に優
れた性質を有する合成紙やプラスチックフィルム、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート,延伸ポリプロピレ
ン,ポリカーボネート,アセチルセルロースジエステ
ル,アセチルセルローストリエステル,延伸ポリエチレ
ン,ポリブチレンテレフタレート等による厚さ20〜1
00μm程度のものが好適である。
層の表面には、研磨層中の有機質粒子及び/又は無機質
粒子による充填材に起因する凹凸が現出されていなけれ
ばならない。
子及び/又は無機質粒子による充填材は、該粒子の平均
粒子径が、研磨層中の研磨材粒子の平均粒子径よりも大
きいことが好ましく、有機質粒子及び/又は無機質粒子
の平均粒子径が2〜10μm、研磨材粒子の平均粒子径
が1μm以下であることが好適である。
は無機質粒子による充填材は、研削性能を極力有しない
粒子からなり、例えばシリカ粒子、シリコーン樹脂粒
子、ウレタン樹脂粒子、架橋ポリメタクリル酸メチル微
粒子、架橋ポリアクリル酸エステル微粒子、架橋ポリス
チレン微粒子等が使用される。
填材の粒子形状は、不定形であっても又は真球状であっ
てもよいが、研削性能を有しない点で真球状のものの方
が好ましく、不定形の場合には鋭利なものでないものが
望ましい。
質粒子による充填材の粒子径を変えることにより、ま
た、研磨層における有機質粒子及び/又は無機質粒子に
よる充填材とバインダー用樹脂との比率を変えることに
より、研磨層の表面の凹凸の大小をコントロールするこ
とができる。
質粒子による充填材とバインダー用樹脂との比率は、重
量比で2/8〜8/2程度が好適である。
ウム,炭化珪素,酸化ジルコニウム,酸化クロム,酸化
鉄,ダイヤモンド,窒化ホウ素,エメリー等が利用され
る。
質粒子による充填材に起因して生成する研磨層の表面の
凹凸は、該研磨層の表面の中心線平均粗度(Ra)が、
0.1〜1.0μmであることが好ましい。
タン樹脂,塩化ゴム,硝化綿,ブチラール樹脂等のバイ
ンダー用樹脂と、該樹脂に応じて選択される有機質溶
剤、例えば、トルエン,キシレン,メチルエチルケト
ン,メチルイソブチルケトン,アノン,酢酸エチル,酢
酸ブチル等から選択される単独溶剤や混合溶剤と、有機
質粒子及び/又は無機質粒子による充填材と研磨材粒子
とを利用して得られる粘度10〜1000cpsの塗工
剤による塗工層として形成される。
ト,キスコート,ナイフコート,バーコート,ロッドコ
ート,コンマコート,スプレーコート,パークコート等
を利用して形成することができる。
おける官能基(−OH,−NH2 ,−COOH等)に対
して、トルイレンジイソシアナート(TDI),キシリ
レンジイソシアナート(XDI), ヘキサメチレジイソ
シアナート(HMDI)等のイソシアナート系硬化剤
を、[イソシアナート基(−NCO)/樹脂の官能基]
で表示される当量比が0.5〜10.0程度の範囲内と
なる程度に混合した塗工剤を利用し、バインダー用樹脂
における官能基と硬化剤との反応による硬化樹脂層から
なる研磨層にすることにより、耐溶剤性と密着強度とに
優れたものにすることができる。
して、有機質粒子及び/又は無機質粒子による充填材と
研磨材粒子とを含有する樹脂層からなる研磨層が形成さ
れており、研磨層の表面には該研磨層中の充填材に起因
する凹凸が形成されているものである。
研磨層の表面に凹凸が現出されているので、研磨層中の
研磨材粒子の粒子径が小さくても、研削効率が良好なも
のになる。
の凹凸が、研磨作業時に発生する研磨屑を捕集するチッ
プポケットになるため、研磨層中の研磨材粒子の粒子径
が小さくても研磨層の表面が平滑面になることがなく、
これにより被研磨体の表面にスクラッチ傷を生じること
のない研磨を行なえる研磨テープになる。
チャー加工等に利用されている研磨テープ方式の湿式研
磨加工においては、本発明の研磨テープは、研磨層中の
研磨材粒子の粒子径が小さくても、該研磨テープと被研
磨体との間に液膜が発生することがなく、良好な研削を
行なうことができる研磨テープになる。
製造実施例に基づいて説明する。
#530]20重量部とトルエン120重量部とメチル
エチルケトン30重量部との樹脂溶液中に、架橋ポリメ
タクリル酸メチル微粒子[積水化成品工業 (株) :MB
X]40重量部と酸化アルミニウム微粉末[昭和電工
(株) :WA#8000]160重量部とを添加してサ
ンドミルで良く分散させた後、キシリレンジイソシアナ
ート[ザ・インクテック (株) :XEL硬化剤(D)]
10重量部を添加し、さらにトルエンとメチルエチルケ
トンとの等量混合溶剤で希釈することにより、粘度12
0cpsの研磨層用の塗工剤[a]を得た。
タレートフィルム[帝人 (株) :低熱収縮SGタイプ]
からなる研磨テープ用基材2の片面に、上記の研磨層用
の塗工剤[a]を、3本リバース法により50g(dr
y)/m2 に塗工 乾燥し、さらに50℃の雰囲気中に
て2日間のエージングを行なうことにより研磨層3を形
成し、本発明の実施例品である研磨テープ1を得た。
層3中の充填材である架橋ポリメタクリル酸メチル微粒
子4に起因する不規則な凹凸が現出されていた。なお、
符号5は研磨層3中の研磨剤粒子である。
該研磨層中の有機質粒子及び/又は無機質粒子による充
填材に起因する凹凸が現出されているので、研磨層中の
研磨材粒子の粒子径が小さくても、研削効率の良好なも
のになる。
磨材粒子の粒子径が小さくても研磨層の表面が平坦面に
なることがなく、これにより被研磨体の表面にスクラッ
チ傷を生じることのない研磨を行なえる研磨テープにな
る。
スチャー加工等に利用されている研磨テープ方式の湿式
研磨加工においては、本発明の研磨テープは、研磨層中
の研磨材粒子の粒子径が小さくても、該研磨テープと被
研磨体との間に液膜が発生することがなく、良好な研削
を行なうことができる研磨テープになる。
す切断端面図である。
る充填材 5・・・・研磨剤粒子
Claims (5)
- 【請求項1】 研磨テープ用基材に対して、有機質粒
子及び/又は無機質粒子による充填材と研磨材粒子とを
含有する樹脂層からなる研磨層が形成されており、研磨
層の表面には該研磨層中の充填材に起因する凹凸が形成
されていることを特徴とする研磨テープ。 - 【請求項2】 有機質粒子及び/又は無機質粒子によ
る充填材の平均粒子径が、研磨材粒子の平均粒子径より
も大きいことを特徴とする請求項1に記載の研磨テー
プ。 - 【請求項3】 有機質粒子及び/又は無機質粒子によ
る充填材の平均粒子径が2〜10μmで、研磨材粒子の
平均粒子径が1μm以下であることを特徴とする請求項
2に記載の研磨テープ。 - 【請求項4】 研磨層における有機質粒子及び/又は
無機質粒子による充填材とバインダー用樹脂との重量比
が、2/8〜8/2であることを特徴とする請求項1、
請求項2又は請求項3に記載の研磨テープ。 - 【請求項5】 研磨層の表面の中心線平均粗度(R
a)が、0.1〜1.0μmであることを特徴とする請
求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の研磨
テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01639895A JP3797626B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 研磨テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01639895A JP3797626B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 研磨テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08187666A true JPH08187666A (ja) | 1996-07-23 |
JP3797626B2 JP3797626B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=11915150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01639895A Expired - Lifetime JP3797626B2 (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | 研磨テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3797626B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036128A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-05 | Ykk Corp | 研磨シート |
JP2002254323A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 研磨フィルムおよびその製造方法 |
KR100729170B1 (ko) * | 2001-11-29 | 2007-06-19 | 주식회사 코오롱 | 연마 테이프 |
-
1995
- 1995-01-06 JP JP01639895A patent/JP3797626B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036128A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-05 | Ykk Corp | 研磨シート |
JP2002254323A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 研磨フィルムおよびその製造方法 |
KR100729170B1 (ko) * | 2001-11-29 | 2007-06-19 | 주식회사 코오롱 | 연마 테이프 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3797626B2 (ja) | 2006-07-19 |
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