JPH081875A - シート状物 - Google Patents

シート状物

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JPH081875A
JPH081875A JP15913194A JP15913194A JPH081875A JP H081875 A JPH081875 A JP H081875A JP 15913194 A JP15913194 A JP 15913194A JP 15913194 A JP15913194 A JP 15913194A JP H081875 A JPH081875 A JP H081875A
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JP
Japan
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sheet
fiber
base material
material layer
article
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Application number
JP15913194A
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English (en)
Inventor
Shuji Sakamoto
秀志 坂本
Noriaki Harada
典明 原田
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Publication of JPH081875A publication Critical patent/JPH081875A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス瓶、金属缶を仕切るシートは、衛生
上、容器口の接する片面を抗菌面とし、荷物を載せるシ
ートパレットは、プラテンを滑り込ませる片面を摩擦係
数の小さな面とし、表裏機能を変えたシートとして使用
していたが、繰り返し使用時に表裏面の区別がしにくく
問題があった。 【構成】 0.5〜5mmの熱可塑性樹脂基材層の少な
くとも片面を熱可塑性繊維を主成分とした繊維層で熱融
着一体化したシート状物において、繊維層が表裏異なる
色調であることを特徴するシート状物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【産業上の利用分野】 本発明は、シート状物に関する
ものである。さらに詳しくは、繰り返し時に表裏正確に
使用できるセパレートシートおよびシートパレット用シ
ート状物に関する。
【0011】
【従来の技術】 ガラス瓶、プラスチックスボトル、金
属缶などの容器は、シート上に置き、これを数段積み重
ねたのち、必要に応じシュリンクフィルムやストレッチ
フィルムなどでバルク包装し、このバルク包装体を容器
製造工場から充填工場までバルク輸送される。バルク輸
送方式は輸送量が多く、容器の搬出、搬入が容易である
ことから、食品・飲料業界において一般的に用いられて
いる。ガラス瓶、プラスチックスボトル、金属缶などの
容器を数段積み重ねる際に各段に位置する容器間の仕切
板としてセパレートシートが用いられている。近年、鮮
度・味覚保持、工程簡略化等の目的から、殺菌工程を簡
略化した無菌充填方式が取られ、合成樹脂製セパレート
シートが使用されている。また、米麦袋、肥料袋、ダン
ボール箱等の物流分野において、木製パレットやプラス
チック製パレットなどに代わって、コストの低下、貯蔵
保管スペースの節約、製造の簡便さなどのメリットから
樹脂製シートパレットが急速に普及している。シートパ
レットは、荷物を載せる面(以下載荷面と称す)の摩擦
係数はプラテンを滑り込ませる面(以下載荷面の裏面と
称す)の摩擦係数より大きくしている。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】 しかし、これらの
シートを繰り返し使用すると表裏面の区別がしにくく、
繰り返し使用に問題があった。本発明は、上記の問題点
を解決するシート状物を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】 以下本発明を詳細に説
明する。本発明は、0.5〜5mmの熱可塑性樹脂基材層
の少なくとも片面に、熱可塑性繊維を主成分とした繊維
層を熱融着一体化したシート状物において、表裏異なる
色調であることを特徴するシート状物、および表裏両面
共繊維層とし、表裏異なる色調の着色熱可塑性繊維層で
あり、かつセパレートシートまたはシートパレットに用
いることのできる上記のシート状物である。
【0014】 本発明のシート状物は、熱可塑性樹脂基
材層の少なくとも片面に熱可塑性繊維層を熱融着一体化
してあり、かつ表裏識別機能を付与したシートである。
表裏識別機能を付与する色調は、耐熱・耐候安定性、耐
薬品性および低コスト等の観点から原料樹脂に顔料を添
加する着色方式が望ましい。顔料としてはバライト粉、
硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、
クレー、シリカ粉、タルク、アルミナホワイト等の体質
顔料、亜鉛華、鉛白、黄鉛、群青、酸化チタン、クロム
酸亜鉛、ベンガラ、カーボンブラック等の無機顔料、パ
ーマネントレッド、ベンジジンイエロー、レーキレッ
ド、フタロシアニンブルー等の有機顔料が挙げられる。
【0015】 本発明の繊維層は、熱可塑性繊維を主成
分としたものであり、目付に限定するものではないが、
目付け重量5〜100g/m2の繊維層であると熱可塑性樹
脂基材層への熱融着一体化が容易に行える。特に30g/m2
以下のもの、10〜20g/m2程度の薄手のものがより熱
融着一体化が容易に行える。繊維層には綿繊維、麻繊
維、金属繊維など熱融着一体化を損なわない範囲で加え
ることができる。また導電性繊維、抗菌性繊維、脱臭繊
維を用いることで、それぞれ任意の機能の表面状態とす
ることができる。本発明で用いられる熱可塑性繊維とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸
ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリメチル
メタアクリレート等のアクリル系樹脂;6-ナイロン、66-
ナイロン、12-ナイロン、6・12-ナイロン等のポリアミド
系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニル
系樹脂およびこれらの混合物からなる繊維が挙げられる
が、熱可塑性基材層と相溶性がある繊維、特に熱可塑性
樹脂層と同種の熱可塑性繊維が好ましい。
【0016】 本発明に用いる熱可塑性繊維は、単成分
の繊維や並列型または鞘芯型の複合繊維が挙げられる。
繊度については特に限定されないが、0.1〜100テ゛
ニール特に1〜10テ゛ニール程度のものが用いられる。これらの
繊維層は、公知の製造方法である溶融紡糸延伸法、スパ
ンボンド法、メルトブロー法等の方法で紡糸延伸し、カ
ード機などで開繊しウエブとして使用でき、不織布とし
たものも使用できる。
【0017】 熱可塑性樹脂基材層に用いる樹脂として
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリス
チレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重
合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体等のスチレ
ン系樹脂;ポリメチルメタアクリレート等のアクリル系
樹脂;6-ナイロン、66-ナイロン、12-ナイロン、6・12-
ナイロン等のポリアミド系樹脂;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂およ
びこれらの混合物などからなる単一体シート、発泡シー
ト、積層シート等が挙げられる。この熱可塑性樹脂基材
層の厚さは、通常は0.5〜5mm程度、好ましくは
0.7〜3mm程度のものが用いられ、バルク包装され
る容器の種類、重量等によって決定される。熱可塑性樹
脂基材層の製法は、特定される厚さ0.5〜5mmを製造
できるものであればよく、カレンダーロール法、押出成
形Tダイ法、射出成形法など熱可塑性樹脂の一般的加工
法であればよい。
【0018】 熱可塑性樹脂基材層および熱可塑性繊維
には、耐熱安定剤、耐候安定剤、可塑剤、滑剤、スリッ
プ剤、帯電防止剤、電荷移動型ポリマー、核剤、難燃
剤、顔料、染料、無機質充填剤、有機質充填剤等をその
目的に応じて配合することができる。本発明のシート状
物は、熱可塑性樹脂基材層の少なくとも片面に、熱可塑
性繊維を重ね合わせ、熱融着一体化することにより得ら
れる。具体的な方法としては、押出成形Tダイから溶融
物の熱可塑性樹脂基材層を押出し、熱可塑性繊維層を加
熱・圧着する押出ラミネート法、加熱プレス法等により
得ることができる。これにより得られたシートを切り欠
きまたは突起をつけることで表裏識別したものでもよ
い。本発明のシート状物は、繊維層を表裏両面に熱融着
一体化したものでもよく片面に熱融着一体化したもので
もよい。また片面に異なる着色熱可塑性繊維を用いるこ
とで表裏識別してもよく、セパレートシートおよびシー
トパレット用シート状物として使用できる。
【0019】 本発明のシート状物は、片面に抗菌性熱
可塑性繊維を用いた場合、表裏異なる色調のシート状物
なので、繰り返し使用時に、抗菌面の区別が容易になり
抗菌面の誤使用がなくなった。特に衛生性を重視する食
品・飲料業界のガラス瓶、プラスチックスボトル、金属
缶などの容器の口が接する片面に、抗菌性能を付与した
シート状物を使用すると、表裏面区別が容易にでき、繰
り返し使用に問題ない。このようなセパレートシートに
容器を数段積み重ねたのち、必要に応じシュリンクフィ
ルムやストレッチフィルムなどのバルク包装し、容器製
造工場から充填工場までバルク輸送することで、衛生的
に容器の搬出、搬入が容易になった。
【0020】 表裏摩擦係数が異なり識別機能のあるシ
ート状物は、従来の木製パレットやプラスチック製パレ
ットなどに代るシートパレットとして使用できる。この
ようなシート状物は、荷物を積載・保持し、下側にプラ
テンを滑り込ませて移動する荷運び用のシートパレット
として有効である。荷物を載せる面(以下載荷面と称
す)の摩擦係数はプラテンを滑り込ませる面(以下載荷
面の裏面と称す)の摩擦係数より大きくし、さらに表裏
識別機能があるので表裏識別が容易である。このような
シートパレット用シート状物は、米麦袋、肥料袋、ダン
ボール箱等の物流分野において、従来の木製パレットや
プラスチック製パレットなどに代わって、コストの低
下、貯蔵保管スペースの節約、製造の簡便に使用でき
た。
【0021】
【実施例】 以下、実施例、比較例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。
【0022】 実施例1フタロシアニンフ゛ルー を含むホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点165℃)からな
る単成分の青色繊維(2テ゛ニール)を得た。ホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂
(融点138℃)100重量%からなる無着色成分が、ホ゜リフ゜ロ
ヒ゜レン樹脂(融点165℃)70重量%とカーホ゛ンフ゛ラック粒子30重
量%からなる着色成分を5対1の重量割合で挟持した断
面形状である並列型の導電性を有する黒色繊維a(5テ゛ニー
ル)を得た。ホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点138℃)97重量%と銀
イオン含有溶解性ガラス(石塚ガラス(株)製 イオン
ピュア、商品名) 3%からなる無着色成分が、ホ゜リフ゜ロヒ゜
レン樹脂(融点165℃)70重量%とカーホ゛ンフ゛ラック粒子30重量
%からなる着色成分を5対1の重量割合で挟持した断面
形状である並列型の抗菌性及び導電性を有する黒色繊維
b(5テ゛ニール)を得た。また、ホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点138
℃)からなる鞘成分とホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点165℃)か
らなる芯成分から構成された鞘芯型の無着色繊維(2テ゛ニー
ル)を得た。該黒色繊維a20重量%および該無着色繊維80
重量%とから乾式法により目付け重量 20g/m2の不織布
Aを得た。該青色繊維10重量%、該黒色繊維b20重量%
および該無着色繊維70重量%とから乾式法により目付け
重量 20g/m2の不織布Bを得た。次に、メルトフローレイト2g/10
minのホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点165℃)を口径115mmの押出
機で溶融混練し、幅1700mmのTタ゛イにより樹脂温度260℃
で基材層に押出した。該基材層の両面に前記不織布Aお
よびBをそれぞれ重ね合わせ、90℃の温水を通した直径
400mm、面粗度50μmの一対のマットロールで該熱可塑性樹脂基
材層と不織布AおよびBを熱融着一体化し厚み1.5mmの
シ−ト状物としたのち、長さ1130mm、幅1440mm、4隅の
コーナー100Rに裁断し、セパレ−トシ−トとした。該
セパレートシートについてバルク包装およびバルク輸送
の繰り返し評価を実施したが、表裏面の間違いを目視に
て的確に指摘することができた。
【0023】 実施例2 実施例1で用いた無着色繊維100重量%から乾式法によ
り目付け重量 20g/m2の不織布Cを得た。同様に実施例
1で用いた青色繊維10重量%および無着色繊維90重量%
とから乾式法により目付け重量 20g/m2の不織布Dを得
た。次に、メルトフローレイト2g/10minのホ゜リフ゜ロヒ゜レン樹脂(融点
165℃)を口径115mmの押出機で溶融混練し、幅1700mmの
Tタ゛イにより樹脂温度260℃で基材層に押出した。該基材
層の両面に前記不織布CおよびDをそれぞれ重ね合わ
せ、90℃の温水を通した直径400mm、面粗度50μm(不織
布C接触)および150μm(不織布D接触)の異なる面粗度
の一対シホ゛ロールで該熱可塑性樹脂基材層と不織布Cおよび
Dを熱融着一体化し厚み1.5mmのシ−ト状物としたの
ち、長さ1100mm、幅1300mmに裁断し、シートパレットと
した。該パシートパレットについて輸送の繰り返し評価
を実施したが、表裏面の間違いを目視にて的確に指摘す
ることができ、表裏面の間違いによる表裏の摩擦係数の
差異に起因したライントラブルを解消することができ
た。
【0024】
【発明の効果】 本発明のシート状物は、製造方法が従
来の製造方法と大差ないにもかかわらず表裏面の差を容
易に認識することができることから、表裏面の間違うこ
となく繰り返し使用することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5〜5mmの熱可塑性樹脂基材層の少
    なくとも片面を熱可塑性繊維を主成分とした繊維層で熱
    融着一体化したシート状物において、繊維層が表裏異な
    る色調であることを特徴するシート状物。
  2. 【請求項2】 表裏両面共繊維層とし、表裏異なる色調
    の着色熱可塑性繊維層であり、かつセパレートシートま
    たはシートパレットに用いることのできる請求項1のシ
    ート状物。
JP15913194A 1994-06-16 1994-06-16 シート状物 Pending JPH081875A (ja)

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JP15913194A JPH081875A (ja) 1994-06-16 1994-06-16 シート状物

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104599A (en) * 1997-03-19 2000-08-15 Tdk Corporation Chip type laminated ceramic capacitor
US6576497B2 (en) 1998-03-31 2003-06-10 Tdk Corporation Chip-type electronic component

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104599A (en) * 1997-03-19 2000-08-15 Tdk Corporation Chip type laminated ceramic capacitor
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