JPH08186999A - ステッピングモータ駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置

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JPH08186999A
JPH08186999A JP33908594A JP33908594A JPH08186999A JP H08186999 A JPH08186999 A JP H08186999A JP 33908594 A JP33908594 A JP 33908594A JP 33908594 A JP33908594 A JP 33908594A JP H08186999 A JPH08186999 A JP H08186999A
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JP
Japan
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pulse signal
rotation
stepping motor
signal
input
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JP33908594A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yamashita
光夫 山下
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大幅な変更を加えることなく、容易にステッ
プ角より微小な回転角度に制御することができるステッ
ピングモータの駆動装置を提供する。 【構成】 正転パルス信号PF2が入力されると、位置d
から位置e(ステップ応答時間Tr後に到達する位置)
に向けて移動し始める。しかし、その(Tm−Tp)時
間後、すなわち、ステップ応答時間Trが経過する前に
逆転パルス信号PR2が入力されるので、ステッピングモ
ータは位置fから逆転を開始する。次いで正転パルス信
号PF3が入力されると、逆転していた位置gから正転を
開始する。さらに、正転パルス信号PF3および逆転パル
ス信号PR3の差{2(Tm−Tp)}により、位置hか
ら微小ステップ距離(h−d)だけ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転方向毎の駆動パ
ルス信号または駆動パルス信号および回転方向信号を入
力される駆動手段を介してステッピングモータの回転制
御を行うステッピングモータ駆動装置に係り、特に、予
め定められたステップ角より微小なステップ角で回転駆
動させることができるステッピングモータ駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、回転方向毎
の駆動パルス信号(正転パルス信号または逆転パルス信
号)または駆動パルス信号および回転方向信号を入力さ
れる駆動部を介して、ステッピングモータ(パルスモー
タやステップモータとも呼ばれる)を駆動する装置があ
る。
【0003】このステッピングモータ駆動装置は、駆動
パルス信号が入力される毎に、予め定められたステップ
角に応じて変化する励磁電流をステッピングモータに供
給することにより、ステッピングモータの回転子をステ
ップ角だけ回転させるようになっている。この駆動装置
は、ステップ角毎に回転駆動することからフルステップ
式の駆動装置と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフルステップ式の駆動装置では、正確に回転角度の
制御ができるという反面、予め定められたステップ角毎
でしかステッピングモータの回転角度を制御できないと
いう問題点がある。そこでステップ角よりも微小な角度
で回転角度を制御する必要が生じた場合には、フルステ
ップ式の駆動装置に代えて、ステップ角の半分のステッ
プで回転制御するハーフステップ式の駆動装置やさらに
細かなステップで回転制御するマイクロステップ式の駆
動装置を採用する必要があり、ステッピングモータ駆動
装置に大幅な変更を加える必要があるという問題点があ
る。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、大幅な変更を加えることなく、容易
にステップ角より微小な回転角度に制御することができ
るステッピングモータの駆動装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、回転方向毎の駆動パルス
信号を入力される駆動手段を介してステッピングモータ
の回転制御を行うステッピングモータ駆動装置におい
て、前記ステッピングモータ及びステッピングモータの
負荷のステップ応答時間よりも短い任意の周期を有する
パルス信号(第1パルス信号)を発生させる第1パルス
発生器と、前記第1パルス信号から位相が遅れたパルス
信号(第2パルス信号)を発生させるものであって、入
力される回転速度信号に応じて前記位相の遅れを可変さ
せて発生させる第2パルス発生器とを備え、前記第1パ
ルス信号および前記第2パルス信号を共に前記駆動手段
に与えることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、駆動パル
ス信号および回転方向信号を入力される駆動手段を介し
てステッピングモータの回転制御を行うステッピングモ
ータ駆動装置において、前記ステッピングモータ及びス
テッピングモータの負荷のステップ応答時間よりも短い
任意の周期を有するパルス信号(第1パルス信号)を発
生させる第1パルス発生器と、前記第1パルス信号から
位相が遅れたパルス信号(第2パルス信号)を発生させ
るものであって、入力される回転速度信号に応じて前記
位相の遅れを可変させて発生させる第2パルス発生器
と、前記第1パルス信号および前記第2パルス信号を合
成し(合成パルス信号)、前記駆動手段に駆動パルス信
号として出力するパルス信号合成器と、前記第1パルス
発生器/前記第2パルス発生器から第1パルス信号/第
2パルス信号が出力されるタイミングに同期して前記駆
動手段に交互に逆方向となる回転方向信号を出力する回
転方向信号出力器と、を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】すなわち、請求項1に記載の発明の作用は次の
とおりである。まず、理解を容易にするためにステッピ
ングモータ及びステッピングモータの負荷のステップ応
答時間について説明しておく。通常、ステッピングモー
タの回転子には螺軸などの負荷が接続されおり、このと
き駆動手段に駆動パルス信号が入力された時点から、ス
テッピングモータの、予め定められたステップ角だけ回
転子が回転し終わり、かつ、ステッピングモータの負荷
がステップ角に対応する移動量だけ移動し終わるのに要
する時間をステップ応答時間と称している。なお、ステ
ッピングモータの負荷がステップ角に対応する移動量だ
け移動し終わるのに要する時間もステップ応答時間に含
めるのは、次の理由による。すなわち、ステッピングモ
ータの回転子と負荷が完全に直結されずに、バネ性や粘
性を有するものを介して接続されている場合には、ステ
ッピングモータの回転子が回転を終えても負荷が移動を
完了してない場合もあるからである。
【0009】回転方向毎(正転パルス信号または逆転パ
ルス信号)の駆動パルス信号を入力されることによって
ステッピングモータを駆動する駆動手段は、正転パルス
信号または逆転パルス信号を入力されることにより、そ
の方向に、パルス信号の周期に反比例した(換言すると
周波数に比例した)回転速度で回転子をステップ角毎に
回転駆動する機能を有するものである。
【0010】そこで、この駆動手段に対して例えば次の
ように信号を入力する。まず、第1パルス発生器からス
テップ応答時間より短い周期のパルス信号を出力し、こ
れを正転パルス信号として駆動手段に入力する。次にス
テップ応答時間が経過する前に、第2パルス発生器から
〔第1パルス信号を基準として〕位相が遅れた第2パル
ス信号を出力し、これを逆転パルス信号として駆動手段
に入力すると、回転子は入力された正転パルス信号に応
じたステップ角だけ正転する前に逆転を開始することに
なる。さらに、正転パルス信号(第1パルス信号)は、
ステップ応答時間よりも短い周期を有するので、ステッ
ピングモータは逆転パルス信号(第2パルス信号)によ
る逆転が完了する前に正転を開始することになる。した
がって、第1パルス信号と第2パルス信号を共に正転パ
ルス信号と逆転パルス信号として駆動手段に与えるとと
もに、入力される回転速度信号に応じてそれらの位相差
を調整することにより、ステッピングモータをステップ
角より微小な角度で回転駆動することができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明の作用は、次
のとおりである。駆動パルス信号および回転方向信号を
入力されることによってステッピングモータを駆動する
駆動手段は、回転速度に応じた周波数の駆動パルス信号
を入力されるとともに、ステッピングモータの回転方向
を示す回転方向信号(時計方向:CWまたは反時計方向:
CCW )を入力されることにより、その方向に、パルス信
号の周波数に比例した回転速度でステッピングモータの
回転子をステップ角毎に回転駆動する機能を有するもの
である。
【0012】この駆動手段に対して、例えば、次のよう
に信号を入力する。第1パルス発生器からステップ応答
時間より短い周期のパルス信号(第1パルス信号)を出
力し、これを正転パルス信号とするとともに、第2パル
ス発生器から第1パルス信号を基準として位相が遅れた
第2パルス信号を逆転パルス信号として出力し、これら
をパルス信号合成器で合成して駆動手段に駆動パルス信
号として出力する。すなわち、駆動手段には正転パルス
信号と逆転パルス信号とが混在した状態で入力される。
そして、第1パルス発生器/第2パルス発生器から第1
パルス信号(正転パルス)/第2パルス信号(逆転パル
ス信号)が出力されるタイミングに同期して、駆動手段
に交互に正転/逆転と逆方向になる回転方向信号を出力
する。すると、ステッピングモータの回転子は正転パル
ス信号(第1パルス信号)と回転方向信号(正転)によ
り正転を開始するが、ステップ角だけ正転する前に、次
の逆転パルス信号(第2パルス信号)と回転方向信号
(逆転)により逆転を開始する。さらに、正転パルス信
号(第1パルス信号)は、ステップ応答時間よりも短い
周期を有するので、逆転パルス信号(第2パルス信号)
による逆転が完了する前に再度正転を開始することにな
る。したがって、第1パルス信号と第2パルス信号とを
合成した信号を駆動パルス信号として駆動手段に与える
とともに、入力される回転速度信号に応じてそれらの位
相差を調整すること、および第1パルス信号/第2パル
ス信号が出力されるタイミングに同期して交互に反転す
る回転方向信号を駆動手段に与えることにより、ステッ
プ角より微小な角度で回転駆動することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。まず、回転方向毎の駆動パルス信号(正転パ
ルス信号および逆転パルス信号)を入力されるステッピ
ングモータ駆動部を介してステッピングモータの回転制
御を行うステッピングモータ駆動装置について、図1の
概略構成を示したブロック図を参照して説明する。
【0014】<第1実施例>図中、符号1は、パルス発
生器である。このパルス発生器1には、回転速度信号お
よび回転方向信号(CWに相当する電圧値『1』またはCC
W に相当する電圧値『0』)が入力され、それらに応じ
て正転パルス信号PF および逆転パルス信号PR を発生
する機能を有する。これらのパルス信号PF ,PR は、
共にステッピングモータ駆動部10に与えられる。ステ
ッピングモータ駆動部10は、パルス信号PF ,PR
応じた励磁電流をステッピングモータ20に供給する。
なお、このステッピングモータ20の図示しない負荷を
含むステップ応答時間は、Trであるとする。また、ス
テッピングモータ駆動部10は、この発明における駆動
手段に相当する。
【0015】パルス発生器1は、回転速度信号、例え
ば、回転速度に応じて高くなる電圧値をバッファ2を介
して入力されるとともに、切換器3を介して回転方向信
号、例えば、正転を示す電圧値『1』または逆転を示す
電圧値『0』を入力されるようになっている。切換器3
は、入力された回転方向信号に応じて正転(電圧値
『1』)の場合には切換スイッチ4の入力を加算器5a
側に、逆転(電圧値『0』)の場合には切換スイッチ4
の入力を加算器5b側に切り換えるようになっている。
【0016】各加算器5a,5bは、二つの入力電圧を
加算する機能を有するものであり、各加算器5a,5b
の一方の入力端子には、電圧を微調整して出力すること
ができる基準周期調整器6からの出力電圧が入力されて
いる。各加算器5a,5bの他方の入力端子には、切換
スイッチ4からの出力電圧が入力されるようになってい
る。各加算器5a,5bの出力側には、入力される電圧
値に比例してパルスの周波数を可変して出力するV/F
変換器7a,7bが配設されている。V/F変換器7
a,7bは、加算器5a,5bから入力された電圧値に
応じてそれぞれ正転パルス信号PF および逆転パルス信
号PR を出力するようになっている。
【0017】各加算器5a,5bには、基準周期調整器
6からの一定電圧が入力されているので、回転速度信号
がバッファ2に入力されていない場合にも、ある周波数
(例えば1/Tmであって、周期がTm)の正転パルス
信号PF および逆転パルス信号PR がパルス発生器1か
ら出力される。なお、V/F変換器7a,7bから出力
されるパルスの周期Tmは、ステッピングモータ20の
ステップ応答時間Trよりも短い周期のパルスを発生さ
せるように基準周期調整器6の電圧値が微調整されてい
る。
【0018】ここで、回転方向信号として電圧値『1』
すなわち、正転が入力された場合について説明する。回
転方向信号が正転であるので、切換器3は切換スイッチ
4の入力を加算器5a側に切り換える。すると、基準周
期調整器6と回転速度信号との電圧値の加算値がV/F
変換器7aに与えられる。その結果、V/F変換器7a
に入力される電圧値が大きくなるので、正転パルス信号
F の周期は〔周波数が高くなるので〕、基準周期調整
器6による設定周期Tmよりも短くなる。一方、加算器
5b側には基準周期調整器6からの電圧だけしか入力さ
れていないので、V/F変換器7bから出力される逆転
パルス信号PR の周期は変わらず周期Tmのままであ
る。
【0019】また、回転方向信号とし電圧『0』すなわ
ち、逆転が入力された場合には、切換スイッチ4の入力
が加算器5b側に切り換えられる。よって、上記と同様
にして、逆転パルス信号PR の周期は設定周期Tmより
も短くなる。
【0020】なお、基準周期調整器6と加算器5aおよ
びV/F変換器7aは、この発明における第1パルス発
生器に相当し、基準周期調整器6と加算器5bおよびV
/F変換器7bは第2パルス発生器に相当する。
【0021】次に、図2を参照する。図2(a),
(b)はパルス発生器1から出力される正転パルス信号
F および逆転パルス信号PR を示したタイムチャート
である。また、図2(c)の縦軸は(a),(b)のパ
ルスによって回転駆動されたステッピングモータ20の
回転角度に相当する距離を示した模式図である。
【0022】一例として、ステッピングモータ20を正
転方向に回転駆動させる場合について説明する。
【0023】切換スイッチ4は、切換器3によってその
入力が加算器5a側に切り換えられる。すると上述した
ように正転パルス信号PF の周期Tpは、逆転パルス信
号PR の周期Tmに比べて短くなる(正転パルス信号P
F1および正転パルスPF2)。その結果、逆転パルス信号
R は、正転パルス信号PF に対して(Tm−Tp)だ
け遅れることになる(正転パルス信号PF2と逆転パルス
信号PR2)。さらに、パルス信号PF ,PR の各々の周
期を保った状態を続けると、すなわち、回転速度信号を
一定のままに保持すると、逆転パルス信号PR3は正転パ
ルス信号PF3に対して2(Tm−Tp)遅れ、逆転パル
ス信号PR4は正転パルス信号PF4に対して3(Tm−T
p)遅れるようになる。
【0024】このときのステッピングモータ20の回転
駆動について、同図(c)を参照して説明する。なお、
図中の縦軸に示した(e−d)間の距離は、ステッピン
グモータ20により予め設定されているステップ角であ
る。
【0025】まず、正転パルス信号PF1および逆転パル
ス信号PR1が同時にステッピングモータ駆動部10に入
力されると、ステッピングモータ20は正転方向/逆転
方向のどちらにも回転駆動されない。すなわち、その位
置にて停止している。
【0026】次に、正転パルス信号PF2が入力される
と、位置dから位置e(ステップ応答時間Tr後に到達
する位置)に向けて移動し始める。しかし、その(Tm
−Tp)時間後、すなわち、ステップ応答時間Trが経
過する前に逆転パルス信号PR2が入力されるので、ステ
ッピングモータ20は位置fから逆転を開始する。次い
で正転パルス信号PF3が入力されると、〔逆転している
ステッピングモータ20は〕逆転していた位置gから正
転を開始する。ここで、正転から逆転に移行する位置f
と逆転から正転に移行する位置gとの距離(f−g)
が、ステッピングモータ20に連結されている負荷に応
じて実使用上無視できる程度に小さくなるように、正転
パルス信号PF の周期Tpと逆転パルス信号PR の周期
Tmとの比率(Tp/Tm)を一定としたまま周期T
m,Tpを調整するか、ステッピングモータ20の制振
作用を担うダンパーを強めに調整すると、位置dから
〔位置fと位置gとの中間の〕位置hに微小ステップ距
離(h−d)だけ回転したことになる。また、このとき
回転移動する速度は、正転パルス信号PF と逆転パルス
信号PR との周期の差(Tm−Tp)を〔(Tp/T
m)を一定に維持したまま〕大きくすることによって早
めることができる。さらに、正転パルス信号PF3および
逆転パルス信号PR3の差{2(Tm−Tp)}により、
位置hから微小ステップ距離(h−d)だけ移動する。
【0027】また、正転パルス信号PF および逆転パル
ス信号PR の周期の差(位相差)を一定に保持するため
に、正転パルス信号PF と逆転パルス信号PR の周期T
p,Tm(周波数)を同一にすると、ステップ角内の任
意の位置にて停止させることができる。また、回転方向
信号を逆転(電圧値『0』)として与えると、上記とは
逆に回転駆動される。
【0028】このように、ステップ応答時間Trよりも
短い周期を有する正転パルス信号PF と逆転パルス信号
R とを共にステッピングモータ駆動部10に与えるこ
とによって、正転パルス信号による〔ステップ角により
決まった〕位置に移動する前に逆転パルス信号によって
逆転されるので、ステップ角より微小な角度で回転駆動
させることができる。なお、この実施例によるステッピ
ングモータ20の駆動は、異なる周期の正転パルス信号
および逆転パルス信号の周期差に基づいて回転駆動する
ので、微小なステップ角で連続的に回転させ続ける場合
に適しているものである。また、この例では、最初に正
転パルス信号PF1と逆転パルス信号PR1とを同時にステ
ッピングモータ駆動部10に与えているが、必ずしも最
初のパルス信号を同時に与える必要はなく、最初に正転
パルス信号PF2を与え、(Tm−Tp)後に逆転パルス
信号PR2を与えるようにしてもよい。
【0029】<第2実施例>第1実施例では、正転パル
ス信号PF と逆転パルス信号PR の互いの周期Tp,T
mが異なる信号を用いた駆動について説明したが、この
実施例では互いの周期が同一である信号による駆動につ
いて説明する。図3は、この実施例に係るステッピング
モータ駆動装置の概略構成を示すブロック図である。な
お、第1実施例と同じ符号を付した構成部は、それと同
じ機能を有するものであるので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0030】V/F変換器7から出力されたパルス信号
の一方は遅延器30を介して遅延されるが他方はそのま
ま出力されるので、遅延することなく出力される。遅延
していないパルス信号(この発明の第1パルス信号に相
当)および遅延パルス信号(この発明の第2パルス信号
に相当)は、入力される回転方向信号に応じて切換スイ
ッチ32を切り換えるスイッチ切換制御器31により、
それぞれ正転パルス信号PF または逆転パルス信号PR
としてステッピングモータ駆動部10に与えられる。回
転方向信号が正転の場合、スイッチ切換制御器31は遅
延していないパルス信号および遅延パルス信号を正転パ
ルス信号PF および逆転パルス信号PRとし、回転方向
信号が逆転の場合、スイッチ切換制御器31は遅延して
いないパルス信号および遅延パルス信号を逆転パルス信
号PR および正転パルス信号PFとなるように切換スイ
ッチ32を切り換える。なお、遅延器30はその遅延時
間を回転速度信号に応じて設定可能に構成されている。
【0031】ここで、回転方向信号として電圧『1』す
なわち、正転が入力された場合について説明する。回転
方向信号が正転であるので、スイッチ切換制御器31は
遅延しないパルス信号および遅延パルス信号を、正転パ
ルス信号PF および逆転パルス信号PR となるように切
換スイッチ32を切り換える。図4(a),(b)に示
すように正転パルス信号PF の周期はTCWであり、逆転
パルス信号PR の周期はTCCW となるように基準周期調
整器6が設定されている。なお、これらの周期TCWと周
期TCCW とは、同一周期である。また、遅延器30はそ
の遅延時間をTd1に設定されている。したがって、正転
パルス信号PF1がステッピングモータ駆動部10に出力
されてから時間Td1後に逆転パルス信号PR1が出力され
ることになる。さらに逆転パルス信号PR1が出力されて
から時間Td2(=TCW−Td1)後に正転パルス信号PF2
が出力されることになる。
【0032】このように正転パルス信号PF および逆転
パルス信号PR を与えると、正転パルス信号PF1によっ
て位置dから〔ステップ応答時間Tr後に到達する〕位
置eに向けて移動を開始するが、〔ステップ応答時間T
rより短い〕時間Td1後には逆転パルス信号PR1が与え
られるので、位置fから逆転を開始する。さらにこの逆
転パルス信号PR1から〔ステップ応答時間Trより短
い〕時間Td2後には、正転パルス信号PF2が与えられる
ので、逆転パルス信号PR1によって到達する位置dに達
する前に位置gから正転を開始する。
【0033】このようにパルス信号を与えることによ
り、(f−g)間を移動し続けるが、正転パルス信号P
F の周期TCWと遅延時間Td1を調整(回転速度信号と遅
延器30の遅延時間)することにより距離(f−g)を
実使用上『0』にすることができる。すなわち、ステッ
プ角に相当する(e−d)間の距離より微小な(h−
d)間の距離だけ移動した後に停止させることができ
る。
【0034】また、ステッピングモータ20をステップ
角よりも微小な角度毎に回転させるためには、遅延器3
0に設定されている遅延時間Td1を回転速度信号に応じ
た変化量で徐々に増加させていくことで可能となる。そ
の場合に、遅延時間Td1が正転パルス周期TCWと等しく
なっる場合があるが、このときは遅延時間Td1を『0』
に設定して、再度遅延時間Td1を徐々に増加させるよう
にすればよい。このように遅延時間Td1を徐々に増加さ
せることにより、ステッピングモータのステップ角より
微小なステップ角毎に回転駆動させることができる。ま
た、遅延時間Td1を一定にすると現在位置にて停止させ
ることができる。
【0035】なお、回転方向信号として逆転を入力して
ステッピングモータ20を逆転させる場合には、遅延時
間Td1がゼロであって、かつ、正転/逆転パルス信号P
F ,PR のどちらも出力されていないタイミングで、ス
イッチ切換制御器31により切換スイッチ32を切り換
えるようにすればよい。
【0036】なお、この実施例によるステッピングモー
タ20の駆動は、同一周期の正転パルス信号および逆転
パルス信号の位相差によって駆動するので、ステップ角
より微小な角度で停止させる場合に適しているものであ
る。
【0037】<第3実施例>次に、駆動パルス信号およ
び回転方向信号を入力される駆動部を介してステッピン
グモータの回転駆動を行うステッピングモータ駆動装置
について、図5を参照して説明する。なお、第1実施例
および第2実施例と同じ符号を付した構成部は、それら
と同じ機能を有するものであるので、ここでの詳細な説
明は省略する。
【0038】パルス信号合成器40は、パルス発生器1
(1’)から出力される正転パルス信号PF おび逆転パ
ルス信号PR を合成して駆動パルス信号PD として出力
する機能を有する。なお、パルス信号合成器40は、正
転パルス信号PF と逆転パルス信号PR が同時に存在す
る場合には、それらを合成した駆動パルス信号として
『0』を出力するように構成されている。回転方向信号
発生器50は、パルス発生器1(1’)から出力される
正転パルス信号PF および逆転パルス信号PR を検出し
て、その信号の出力されるタイミングに同期して交互に
逆方向となる回転方向信号(正転:電圧値『1』または
逆転:電圧値『0』)を出力する機能を有するものであ
る。
【0039】パルス発生器1(第1実施例)から出力さ
れる正転パルス信号PF を図6(a)(第1実施例の図
2(a)と同じ)に示し、逆転パルス信号PR を図6
(b)(第1実施例の図2(b)と同じ)に示す。そし
て、パルス信号合成器40により合成された駆動パルス
信号PD を図6(c)に示す。
【0040】図6(c),(d)に示すように、駆動パ
ルス信号PD1(正転パルス信号PF1)および正転信号
(CW)により、正転駆動が開始され、駆動パルス信号P
D2(逆転パルス信号PR2)および逆転信号(CCW )によ
り、逆転駆動が開始される。そして、駆動パルス信号P
D3(正転パルス信号PF3)および正転信号(CW)によ
り、正転駆動が開始される。すなわち、第1実施例と同
様にステップ角より微小な角度で回転駆動させることが
できる。
【0041】また、パルス発生器1’(第2実施例)か
ら出力される正転パルス信号PF を図7(a)(第1実
施例の図4(a)と同じ)に示し、逆転パルス信号PR
を図7(b)(第1実施例の図2(b)と同じ)に示
す。そして、パルス信号合成器40により合成された駆
動パルス信号PD を図7(c)に示す。
【0042】図7(c),(d)に示すように、駆動パ
ルス信号PD および回転方向信号により第2実施例と同
様にステップ角より微小な角度で回転駆動させることが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、第1パルス信号と第2パルス
信号を共に正転パルス信号と逆転パルス信号として駆動
手段に与えるとともに、入力される回転速度信号に応じ
てそれらの位相差を調整することにより、ステッピング
モータをステップ角より微小な角度で回転駆動すること
ができる。したがって、駆動手段に大幅な変更を加える
ことなく容易にステップ角より微小な回転角度に調整す
ることができる。
【0044】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1パルス信号と第2パルス信号とを合成した信号を駆動
パルス信号として駆動手段に与えるとともに、入力され
る回転速度信号に応じてそれらの位相差を調整するこ
と、および第1パルス信号/第2パルス信号が出力され
るタイミングに同期して交互に反転する回転方向信号を
駆動手段に与えることにより、ステップ角より微小な角
度で回転駆動することができる。したがって、駆動手段
に大幅な変更を加えることなく容易にステップ角より微
小な回転角度に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るステッピングモータ駆動装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係るパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図3】第2実施例に係るステッピングモータ駆動装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例に係るパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図5】第3実施例に係るステッピングモータ駆動装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図6】第3実施例に係るパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【図7】第3実施例に係るパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】 1,1’ … パルス発生器 2 … バッファ 3 … 切換器 4 … 切換スイッチ 5,5a,5b … 加算器 7,7a,7b … V/F変換器 10 … ステッピングモータ駆動部 20 … ステッピングモータ 31 … スイッチ切換制御器 32 … 切換スイッチ 40 … パルス信号合成器 50 … 回転方向信号発生器 PF … 正転パルス信号 PR … 逆転パルス信号 PD … 駆動パルス信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向毎の駆動パルス信号を入力され
    る駆動手段を介してステッピングモータの回転制御を行
    うステッピングモータ駆動装置において、前記ステッピ
    ングモータ及びステッピングモータの負荷のステップ応
    答時間よりも短い任意の周期を有するパルス信号(第1
    パルス信号)を発生させる第1パルス発生器と、前記第
    1パルス信号から位相が遅れたパルス信号(第2パルス
    信号)を発生させるものであって、入力される回転速度
    信号に応じて前記位相の遅れを可変させて発生させる第
    2パルス発生器とを備え、前記第1パルス信号および前
    記第2パルス信号を共に前記駆動手段に与えることを特
    徴とするステッピングモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動パルス信号および回転方向信号を入
    力される駆動手段を介してステッピングモータの回転制
    御を行うステッピングモータ駆動装置において、前記ス
    テッピングモータ及びステッピングモータの負荷のステ
    ップ応答時間よりも短い任意の周期を有するパルス信号
    (第1パルス信号)を発生させる第1パルス発生器と、
    前記第1パルス信号から位相が遅れたパルス信号(第2
    パルス信号)を発生させるものであって、入力される回
    転速度信号に応じて前記位相の遅れを可変させて発生さ
    せる第2パルス発生器と、前記第1パルス信号および前
    記第2パルス信号を合成し(合成パルス信号)、前記駆
    動手段に駆動パルス信号として出力するパルス信号合成
    器と、前記第1パルス発生器/前記第2パルス発生器か
    ら第1パルス信号/第2パルス信号が出力されるタイミ
    ングに同期して前記駆動手段に交互に逆方向となる回転
    方向信号を出力する回転方向信号出力器と、を備えたこ
    とを特徴とするステッピングモータ駆動装置。
JP33908594A 1994-12-29 1994-12-29 ステッピングモータ駆動装置 Pending JPH08186999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11201244A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Fuji Xerox Co Ltd ベルト装置
JP2010140314A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Omron Corp パルス出力装置

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