JPH08186830A - カラー撮影用光学系 - Google Patents

カラー撮影用光学系

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Publication number
JPH08186830A
JPH08186830A JP6328273A JP32827394A JPH08186830A JP H08186830 A JPH08186830 A JP H08186830A JP 6328273 A JP6328273 A JP 6328273A JP 32827394 A JP32827394 A JP 32827394A JP H08186830 A JPH08186830 A JP H08186830A
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JP
Japan
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optical system
lens
color
relay lens
aperture stop
Prior art date
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Application number
JP6328273A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Otsuka
浩之 大塚
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】撮像面を小型のものとしても、撮像面内に撮像
画像の光束を納めることが出来るカラー撮影用光学系を
提供する。 【構成】 リレーレンズ18の前側焦点位置に、合焦レ
ンズ14が基準位置O以外であっても、色分解光学系1
の側で略テレセントリックとする第2の開口絞り52が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー撮影用光学系に
関する。更に詳しくは、カラーシェーディングの発生を
避けることのできるカラーテレビカメラ等に用いられる
カラー撮影用光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、三板式の
色分解光学系を用いたカラー撮影用光学系が知られてい
る。その図7において、1は色分解光学系である。この
色分解光学系1は3個のプリズム2、3、4を有する。
その3個のプリズム2、3、4は互いに張り合わされて
いる。プリズム3とプリズム4との間にはわずかな空気
層がある。プリズム2、3の張り合わせ面には干渉膜5
が形成されている。プリズム3、4の張り合わせ面のう
ちプリズム4側の張り合わせ面には干渉膜6が形成され
ている。この干渉膜5、6はダイクロイックフィルター
としての役割を果たす。この色分解光学系1に入射する
光束は、その干渉膜5、6の透過反射特性によって赤
(R)系統、緑(G)系統、青(B)系統の光束に分解
される。その分解された各光束は、撮像面を構成する撮
像素子としてのCCD7、8、9の撮像面にそれぞれ導
かれて結像される。CCD7、8、9からはその受光量
に応じたR、G、B信号が出力される。
【0003】ところが、一般に、その干渉膜5、6は色
分解光学系1に入射する光束の干渉膜に対する傾きが変
化するとその反射・透過率が変化する。そして、干渉膜
5、6の透過率特性は、色分解光学系1に入射する光束
の干渉膜に対する傾きが大きくなればなるほど短波長の
側にシフトする。
【0004】ここで、CCD7、8、9の中央に結像さ
れる光束による像の出力バランスがとれているとする。
撮影光軸10に対して斜めに入射(たとえば、角度θ)
する光束はCCD7、8、9の周辺に結像される。この
周辺に結像される光束によって形成される周辺部の像
は、干渉膜5、6の透過・反射率特性がCCD7、8、
9の中央に像を形成する光束に対する反射・透過率特性
とは異なる。従って、周辺部の像を形成する光束につい
てはCCD7、8、9の出力バランスがくずれる。これ
により、テレビ画面の周辺部に色ムラが現われるという
いわゆるカラーシェーディング現象が生じる。
【0005】すなわち、主光線について着目すると、干
渉膜5、6の主光線に対する傾き角度がCCD7、8、
9の中央部と周辺部とで異なる条件となるからである。
【0006】このカラーシェーディングを補正するため
の構成は既に提案されており、そのうちの1つに、図8
に示すような特開平5−41869号公報に記載されて
いるものがある。
【0007】これは、合焦レンズが基準位置(正視の被
検眼を撮影する場合の位置)にある場合に、色分解光学
系1の側で、略テレセントリックな光学系となるよう
に、孔開きミラーの孔部とリレーレンズ13の前側焦点
が略共役となるようにリレーレンズ13を配置してい
る。すなわち、リレーレンズ13の入射瞳を前側焦点と
一致するように構成している。これにより、CCDの周
辺部の像を形成する主光線が光軸と平行となるため、カ
ラーシェーディングを防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成では、合焦レンズを視度補正用のために基準位置から
動かした場合において、リレーレンズの入射瞳位置が前
側焦点からずれてしまい、テレセントリックな光学系と
ならなくなるという問題を生じる。
【0009】これらの場合における入射瞳位置のズレ
は、1/2インチサイズのCCDを使用しているときは
さほど問題とならない。しかし、近年はカメラの小型
化、高性能化に伴い、1/3インチサイズや1/4イン
チサイズのCCDが多く使用されるようになっている。
このように、CCDのサイズが小さくなると、リレーレ
ンズのリレー倍率(入射側の像の大きさに対する撮影側
の像の大きさ)を小さくする必要がある。同じ量の入射
瞳のズレであっても、リレーレンズのリレー倍率が小さ
い方が入射光束の入射角度の変化の度合が大きい。その
ため、カラーシェーディング現象が起きやすくなる。従
って、小型のCCDを使用する際には、こののような僅
かな入射瞳のズレによるカラーシェーディングを除去す
ることが強く望まれる。
【0010】また、同じく特開平5−41869号公報
に開示されているものでは、図9に示すように、合焦レ
ンズ14の移動に合わせてフィールドレンズ12´´を
移動させるようにすれば、合焦レンズ14が、基準位置
に無い場合でもテレセントリックな光学系とすることが
できる。しかし、この場合には、可動部が更に増えるこ
ととなり、機構が複雑になるという問題がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、合焦レンズが基
準位置以外でも略テレセントリックであり、しかも、構
成が簡単なカラーシェーディング補正が可能なカラー撮
影用光学系を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるカラー撮
影用光学系の特徴は、上記の目的を達成するため、請求
項1に記載されたものでは、被写体からの光束を第1の
開口絞り、結像光学系、リレーレンズを介して撮像素子
を有する多板式の色分解光学系に入射させるカラー撮影
用光学系であって、前記第1の開口絞りと前記リレーレ
ンズの前側焦点位置とを前記撮像光学系に関し略共役と
することにより、前記色分解光学系の側において略テレ
セントリックとしたカラー撮影光学系において、前記リ
レーレンズの前側焦点位置の近傍に第2の開口絞りを設
けたカラー撮影用光学系を特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載されたものでは、被
検眼からの光束を第1の開口絞りとしての孔空きミラー
の孔部、結像光学系、リレーレンズを介して撮像素子を
有する多板式の色分解光学系に入射させるカラー撮影用
光学系であって、前記孔開きミラーの孔部と前記リレー
レンズの前側焦点位置とを前記撮像光学系に関し略共役
とすることにより、前記色分解光学系の側において略テ
レセントリックとしたカラー撮影光学系において、前記
リレーレンズの前側焦点位置の近傍に第2の開口絞りを
設けたカラー撮影用光学系を特徴としている。
【0014】そして、請求項3に記載されたものでは、
被検眼からの光束を孔空きミラーの孔部の近傍に設けら
れた第1の開口絞り、結像光学系、及び、リレーレンズ
を介して撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入射
させるカラー撮影用光学系であって、前記第1の開口絞
りと前記リレーレンズの前側焦点位置とを前記撮像光学
系に関し略共役とすることにより、前記色分解光学系の
側において略テレセントリックとしたカラー撮影光学系
において、前記リレーレンズの前側焦点位置の近傍に第
2の開口絞りを設けたカラー撮影用光学系を特徴として
いる。
【0015】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記第2の開口絞りは、挿脱交換又は絞り径を変更可能と
されている請求項1乃至3に記載のカラー撮影用光学系
を特徴としている。
【0016】
【作用】本発明に係わるカラー撮影用光学系の請求項1
記載のものによれば、被写体からの光束が、第1の開口
絞り、結像光学系、リレーレンズを介して撮像素子を有
する多板式の色分解光学系に入射する。この撮像素子に
導かれる光束がその撮像素子の側で略テレセントリック
である。
【0017】また、第2の開口絞りによって、前記結像
光学系に設けられている合焦レンズが、基準位置以外の
位置にある場合でも、リレーレンズの入射瞳が変化しな
いので、撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入射
してこの撮像素子に導かれる光束がその撮像素子の側で
略テレセントリックである。
【0018】このため、前記合焦レンズの基準位置から
の移動等によって、入射瞳の位置がズレても、第2の開
口絞りによって、常に略テレセントリックとすることが
出来、撮像に用いるカラーテレビカメラの撮像素子の小
型化にも対応できる。
【0019】しかも、フィールドレンズ等の移動の必要
が無いので、構成が簡素化される。
【0020】また、請求項2に記載されたものでは、被
検眼からの光束が、第1の開口絞りとしての孔空きミラ
ーの孔部、結像光学系、リレーレンズを介して撮像素子
を有する多板式の色分解光学系に入射して、この撮像素
子に導かれる光束がその撮像素子の側で略テレセントリ
ックである。
【0021】また、第2の開口絞りによって、前記結像
光学系に設けられている合焦レンズが、基準位置以外の
位置にある場合でも、リレーレンズの入射瞳が変化しな
いので、撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入射
してこの撮像素子に導かれる光束がその撮像素子の側で
略テレセントリックである。
【0022】このため、前記合焦レンズの基準位置から
の移動等によって、入射瞳の位置がズレても、第2の開
口絞りによって、常に略テレセントリックとすることが
出来、撮像に用いるカラーテレビカメラの撮像素子の小
型化にも対応できる。
【0023】しかも、フィールドレンズ等の移動の必要
が無いので、構成が簡素化される。
【0024】そして、請求項3に記載されたものでは、
被検眼からの光束が、孔空きミラーの孔部の近傍に設け
られた第1の開口絞り、結像光学系、及び、リレーレン
ズを介して撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入
射する。この撮像素子に導かれる光束がその撮像素子の
側で略テレセントリックである。
【0025】また、第2の開口絞りによって、前記結像
光学系に設けられている合焦レンズが、基準位置以外の
位置にある場合でも、リレーレンズの入射瞳が変化しな
いので、撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入射
してこの撮像素子に導かれる光束がその撮像素子の側で
略テレセントリックである。
【0026】このため、前記合焦レンズの基準位置から
の移動等によって、入射瞳の位置がズレても、第2の開
口絞りによって、常に略テレセントリックとすることが
出来、撮像に用いるカラーテレビカメラの撮像素子の小
型化にも対応できる。
【0027】しかも、フィールドレンズ等の移動の必要
が無いので、構成が簡素化される。
【0028】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記第2の開口絞りは、挿脱交換又は絞り径を変更可能と
するように設けられているので、使用利便性が更に向上
する。
【0029】
【実施例】図1ないし図4は本発明に係わるカラー撮影
用光学系の第1実施例を示す図である。なお、前記従来
例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して
説明する。
【0030】図1において、Aは照明光学系、Bは撮影
光学系である。照明光学系Aは凹面鏡16、観察照明用
のハロゲンランプ17、リレーレンズ18、撮影照明用
のキセノン管19、コンデンサーレンズ20、反射ミラ
ー21、リング状スリット22、リレーレンズ23から
大略構成されている。照明光は穴空きミラー24、撮影
レンズとしての対物レンズ25を介して被検眼11の眼
底Rに導かれる。これにより、眼底Rが照明される。
【0031】撮影光学系Bは、対物レンズ25、穴開き
ミラー24、合焦レンズ14、結像レンズ26、変倍レ
ンズ15、クイックリターンミラー27、フィールドレ
ンズ12,12´、反射ミラー28から成る。この撮影
光学系Bの後方には、TV用のリレーレンズ13、色分
解光学系1が設けられている。なお、合焦レンズ14、
結像レンズ26、変倍レンズ15、クイックリターンミ
ラー27、フィールドレンズ12,12´、反射ミラー
28で結像光学系を形成する。
【0032】また、前記穴空きミラー24、対物レンズ
25は照明光学系Aと撮影光学系Bとに共用されてい
る。クイックリターンミラー27はフィルム29に眼底
像を結像させるときには撮影光学系Bの光路から退避さ
れる。変倍レンズ15は、画角として20°が選択され
たときに撮影光学系Bの光路に挿入される。フィールド
レンズ12は画角45°が選択された時に撮影光学系B
の光路に挿入される。フィールドレンズ12′は画角2
0°が選択された時に挿入される。
【0033】したがって、変倍レンズ15の挿脱に連動
して、フィールドレンズ12,12´を変更する構成と
するとよい。
【0034】この眼底カメラの撮影光学系Bは、図2、
図3に示すように模式的に示される。この図2、図3に
おいて、図1に示す光学要素と同一構成要素には同一符
号が示されている。その図2は、画角45°で眼底Rを
撮影するときの主光線を示すものである。その眼底Rは
対物レンズ25により空中像30として一旦、結像され
る。その空中像30を形成する主光線は開口絞りとして
機能する穴空きミラー24の穴31の中心31′を通
る。この穴空きミラー24の穴31には、第1の開口絞
り51が設けられている。この第1の開口絞りの中心5
1′は、前記穴31の中心31′と一致するように構成
されている。その中心51´を通った主光線は、合焦レ
ンズ14、結像レンズ26に導かれ、フィールドレンズ
12の手前で再び空中像32が形成される。この空中像
32を形成する光束であって、撮像面を構成する撮像素
子としてのCCD7、8、9の周辺部に導かれる主光線
はTV用リレーレンズ13により撮影光軸10に対して
平行光束とされる。
【0035】すなわち、CCD7、8、9の側(色分解
光学系1の側)でテレセントリックとなり、色分解光学
系1に導かれる。そして、その主光線は干渉膜5、6を
撮影光軸10と平行に通過し、CCD7、8、9に導か
れる。従って、画面の周辺部の像を形成する主光線33
が色分解光学系1の干渉膜5、6に対する入射角度と画
面の中央部の像を形成する主光線34がその干渉膜5、
6に対する入射角度とがほぼ同一となる。いいかえる
と、画面の周辺部の像を形成するのに大きく寄与する主
要な光束の入射条件と画面の中央部の像を形成するのに
大きく寄与する主要な光束の入射条件とが大略同一とな
るので、カラーシェーディング現象を避けることができ
る。
【0036】画角20°で眼底Rを撮影するときには、
図3に示すように変倍用レンズ15が撮影光学系Bの光
路に挿入される。このときにはフィールドレンズ12は
撮影光学系Bの光路から退避される。そして、このフィ
ールドレンズ12が有する焦点距離とは異なる焦点距離
を有するフィールドレンズ12′が撮影光学系Bの光路
に挿入される。これにより、色分解光学系1に入射する
光束がテレセントリックとなる。この実施例では、撮影
光学系Bの画角を変更するときには、フィールドレンズ
12とフィールドレンズ12´とを交換することにした
が、フィールドレンズ12を主レンズとしてそのパワー
を基準とし、画角を45°から画角を20°に変更する
ときに、撮影光学系Bの光路に図4に示すように補助レ
ンズ12´´を挿入するようにしてもよい。なお、図
2、図3において、35はTVのリレーレンズ13の入
射瞳である。画角45°で撮影するときのTVのリレー
レンズ13の入射瞳35の光軸上の位置と画角20°で
撮影するときのTVのリレーレンズ13の入射瞳35の
光軸上の位置とは同じである。
【0037】そして、前記合焦レンズ14が基準位置O
に存在する場合、この入射瞳35が、前記リレーレンズ
13の前側焦点に一致するように、前記フィールドレン
ズ12の屈折力が設定されている。
【0038】この前記リレーレンズ13の前側焦点位置
には、第2の開口絞り52が設けられている。この第2
の開口絞り52は、前記合焦レンズ14が、視度補正の
ため、A,B方向に移動されて前記基準位置O以外であ
っても、前記色分解光学系1の側で略テレセントリック
となるように構成されている。
【0039】また、図3に示すように、前記変倍レンズ
15が挿入される場合に交換挿入されるフィールドレン
ズ12´の屈折力は、前記合焦レンズ14が、基準位置
Oに存在する場合に、前記リレーレンズ13の入射瞳3
5と一致するように設定されている。
【0040】次に、この発明の第1実施例の作用につい
て説明する。
【0041】前記合焦レンズ14が、基準位置Oにある
場合、CCD7〜9を有する多板式の色分解光学系1に
入射して、このCCD7〜9に導かれる光束がそのCC
D7〜9の側で略テレセントリックである。
【0042】また、被検眼11が正視で無い場合は、前
記合焦レンズ14を基準位置OからA,B方向へ移動さ
せて視度補正を行うので、TVのリレーレンズ13の入
射瞳35は正視の場合の基準位置O´からA´,B´方
向へ移動する。
【0043】そこで、合焦レンズ14が基準位置Oから
移動しても、TVのリレーレンズ13の入射瞳35の位
置が変化しないように、基準位置O´に第2の開口絞り
52を設ける。このため、CCD7〜9を有する多板式
の色分解光学系1に入射してこのCCD7〜9に導かれ
る光束が合焦レンズ14の位置に拘らず、そのCCD7
〜9の側で常に略テレセントリックとなる。
【0044】このように、前記合焦レンズ14が、基準
位置0から移動して、入射瞳の位置がズレても、第2の
開口絞り52によって、常に略テレセントリックとする
ことが出来、撮像に用いるカラーテレビカメラのCCD
7〜9の小型化にも対応できる。
【0045】したがって、1/2インチサイズの撮像面
を構成するCCD7〜9を有するカラーテレビカメラを
色分解光学系1に使用していた場合でも、他の撮影光学
系Bの構成をそのままとして、インチサイズに対応した
リレーレンズに変更するだけで、1/3インチ又は、1
/4インチサイズの撮像面を構成するCCD7〜9を有
するカラーテレビカメラに交換して使用することが出来
る。
【0046】また、この第1実施例では、前記合焦レン
ズ14の移動に伴うフィールドレンズ12の移動を行う
必要がないので、構成を簡略化することが出来る。
【0047】図5は本発明に係わるカラー撮影用光学系
の第2実施例を示すもので、穴空きミラー24と合焦レ
ンズ14との間に前眼部レンズ40を着脱可能に設けた
例を示すものである。
【0048】撮影前に被検眼11と対物レンズ25との
間の作動距離Wを撮影時よりも長くして、穴空きミラー
24と合焦レンズ14との間に前眼部レンズ40を挿入
すると、被検眼2の虹彩、角膜等の前眼部を見ることが
できるので、撮影光軸10に被検眼11の瞳孔の中心に
合わせることができるという位置合わせを容易に行うこ
とができる。この前眼部レンズ40の撮影光学系Bの光
路への挿入に連動させてフィールドレンズ12を撮影光
学系Bの光路から退避させ、その前眼部レンズ40に対
応するフィールドレンズ12´´´を撮影光学系の光路
に挿入し、色分解光学系1に入射する光束をテレセント
リックにすることが可能である。
【0049】なお、前眼部レンズ40の代わりに合焦レ
ンズ14の移動範囲外に、被検眼11の視度を補正する
視度補正レンズ(図示を略す)が複数種類準備されてい
ることがあるが、この場合にもその複数種の視度補正レ
ンズに対応するフィールドレンズ12…をそれぞれ設
け、その視度補正レンズの撮影光学系の光路への挿入に
連動させてその光路に挿入された視度補正レンズに対応
するフィールドレンズ12…をその光路に挿入して色分
解光学系1に入射する光束をテレセントリックとするこ
ともできる。他の構成および作用については前記第1実
施例と略同様であるので説明を省略する。
【0050】図6は本発明に係わるカラー撮影用光学系
の第3実施例を示し、変倍レンズ15をフィールドレン
ズ12とリレーレンズ13との間に設けて、変倍レンズ
15を撮影条件に応じて挿脱させると共にその変倍レン
ズ15の挿入に応じてフィールドレンズ12とフィール
ドレンズ12´とを交換して、色分解光学系1に入射す
る光束をテレセントリックとする光束とすることもでき
る。他の構成および作用については前記第1実施例と略
同様であるので説明を省略する。
【0051】以上の説明から明かなように、開口絞りと
して機能する穴空きミラー24の穴31とリレーレンズ
13との間に、撮影条件を変更するための光学系として
機能する変倍レンズ、前眼部レンズ等を挿入すると、色
分解光学系1に入射する光束がテレセントリックでなく
なり、カラーシェーディング現象が発生するが、変倍レ
ンズ、前眼部レンズの撮影光学系の光路への挿脱に応じ
てフィールドレンズを交換することにより、特に合焦レ
ンズの基準位置において、カラーシェーディング現象を
避けることができる。
【0052】しかも、前記第2の開口絞り52によっ
て、合焦レンズの基準位置以外においても、常に略テレ
セントリックとすることが出来、撮像に用いるカラーテ
レビカメラのCCD7〜9の小型化にも対応できる。
【0053】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、この
発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても
この発明に含まれる。
【0054】例えば、前記各実施例では、前記変倍レン
ズ15、合焦レンズ14及びリレーレンズ13等に応じ
て第2の開口絞り52を設定する様にしているが、特に
これに限らず、前記各レンズ13〜15等に応じて開口
径を可変する可変絞りを設ける様にしてもよい。この場
合、撮影光学系Bの焦点深度を連続的に変化させること
が出来るので、前記第1実施例の作用に加えて、更に前
記各レンズ13〜15等の変更への対応力が増大する。
【0055】また、撮影の種類に応じて第2の開口絞り
52を挿抜可能に設けるようにしてもよい。すなわち、
カラーシェーディングが問題となるカラー撮影時(前眼
部の撮影も含む)には、第2の開口絞り52を挿入する
ことにより、カラー撮影を行ない、又、多くの光量を必
要とする蛍光撮影や単色撮影、例えば、レッドフリー
(赤色、赤外を除外したグリーン)撮影では、光量を確
保し、効率よく撮影を行なうため、この第2の開口絞り
52を離脱する。この挿抜は、駆動モータ及びコントロ
ーラ等を用いて撮影モードに連動して自動的に交換する
様に構成してもよい。
【0056】そして、前記リレーレンズ13の入射瞳の
移動に応じて、カラーシェーディングが問題とならない
範囲で、前記第2の開口絞り52を前記光軸方向に沿っ
て移動させることにより、絞りによる焦点深度の増大効
果を良好なものとして、更に効率よく撮影を行なうよう
に構成してもよい。
【0057】更に、1/2,1/3,1/4インチサイ
ズ等の撮像面のCCD7〜9を有する各種撮像サイズの
異なるテレビカメラを用いる場合にも、各リレーレンズ
13…の前側焦点距離f…の位置に常に第2の開口絞り
52を位置させるように構成することにより、撮影光学
系Bのうち、対物レンズ25から第2の開口絞り52ま
でを共通化して、更に使用利便性を向上させるようにし
てもよい。また、この場合、各種撮像サイズの異なるテ
レビカメラを駆動モータ及びコントローラ等を用いて自
動的に交換する様に構成することもできる。
【0058】また、前記合焦レンズ14の移動に伴い、
フィールドレンズ12の光軸方向に沿った移動を行うよ
うに構成しても、カラーシェーディングを発生させるこ
となく、前記第2の開口絞り52によって、入射瞳の位
置ズレに対する適用力を増大させて、更に使用利便性を
向上させることが出来る。
【0059】更に、前記第1実施例では、前記変倍レン
ズ15の挿抜により、視野が20°及び45°に変更さ
れるものを用いて説明してきたが、特にこれに限らず、
例えば、ズームレンズを用いる等、他の視野角度を有す
るレンズを光路に設けても良い。
【0060】また、前記各実施例では、多板式の色分解
光学系として3つのCCD7〜9を有する色分解光学系
を示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、
2板式等、他の複数のCCD等を有する色分解光学系で
あってもよい。
【0061】
【効 果】本発明に係わるカラー撮影用光学系の請求項
1乃至3記載のものによれば、前記結像光学系に設けら
れる合焦レンズが、基準位置にある場合、撮像素子を有
する多板式の色分解光学系に入射して、この撮像素子に
導かれる光束がその撮像素子の側で略テレセントリック
である。
【0062】また、第2の開口絞りによって、前記合焦
レンズが、基準位置以外の位置にある場合でも、リレー
レンズの入射瞳が変化しないので、撮像素子を有する多
板式の色分解光学系に入射してこの撮像素子に導かれる
光束がその撮像素子の側で常に略テレセントリックであ
る。
【0063】このため、前記合焦レンズの基準位置から
の移動に伴い、入射瞳の位置ズレても、第2の開口絞り
によって、常に略テレセントリックとすることが出来、
撮像に用いるカラーテレビカメラの撮像素子の小型化に
も対応できる。
【0064】したがって、撮像面を小型のものとして
も、撮像面内に撮像画像の光束を納めることが出来るカ
ラー撮影用光学系を提供することが出来る。
【0065】しかも、フィールドレンズ等の移動の必要
が無いので、構成が簡素化される。
【0066】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記第2の開口絞りは、挿脱交換又は絞り径を変更可能と
するように設けられているので、更に前記各レンズ等の
変更への対応力が増大し、使用利便性が更に向上する、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカラー撮影用光学系の光学図で
ある。
【図2】図1に示すカラー撮影用光学系の視野45度の
主光線の光路を示す模式図である。
【図3】図1に示すカラー撮影用光学系の視野20度の
主光線の光路を示す模式図である。
【図4】第1実施例の撮影光学系の変形例を示す部分光
学図である。
【図5】本発明に係わるカラー撮影用光学系の第2実施
例を示す図である。
【図6】本発明に係わるカラー撮影用光学系の第3実施
例を示す図である。
【図7】カラーシェーディング現象を説明するための色
分解光学系図である。
【図8】一従来例を説明するためのカラー撮影用光学系
を示す光学図である。
【図9】他の従来例を説明するための撮影光学系を示す
部分光学図である。
【符号の説明】
1 色分解光学系 7〜9 CCD(撮像面を構成する撮像素子) 10 撮影光軸 12,12´ フィールドレンズ 13 リレーレンズ 14 合焦レンズ 15 変倍レンズ 40 視度補正用レンズ 52 第2の開口絞り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの光束を第1の開口絞り、結
    像光学系、リレーレンズを介して撮像素子を有する多板
    式の色分解光学系に入射させるカラー撮影用光学系であ
    って、前記第1の開口絞りと前記リレーレンズの前側焦
    点位置とを前記撮像光学系に関し略共役とすることによ
    り、前記色分解光学系の側において略テレセントリック
    としたカラー撮影光学系において、 前記リレーレンズの前側焦点位置の近傍に第2の開口絞
    りを設けたことを特徴とするカラー撮影用光学系。
  2. 【請求項2】被検眼からの光束を第1の開口絞りとして
    の孔空きミラーの孔部、結像光学系、リレーレンズを介
    して撮像素子を有する多板式の色分解光学系に入射させ
    るカラー撮影用光学系であって、前記孔開きミラーの孔
    部と前記リレーレンズの前側焦点位置とを前記撮像光学
    系に関し略共役とすることにより、前記色分解光学系の
    側において略テレセントリックとしたカラー撮影光学系
    において、 前記リレーレンズの前側焦点位置の近傍に第2の開口絞
    りを設けたことを特徴とするカラー撮影用光学系。
  3. 【請求項3】被検眼からの光束を孔空きミラーの孔部の
    近傍に設けられた第1の開口絞り、結像光学系、及び、
    リレーレンズを介して撮像素子を有する多板式の色分解
    光学系に入射させるカラー撮影用光学系であって、前記
    第1の開口絞りと前記リレーレンズの前側焦点位置とを
    前記撮像光学系に関し略共役とすることにより、前記色
    分解光学系の側において略テレセントリックとしたカラ
    ー撮影光学系において、 前記リレーレンズの前側焦点位置の近傍に第2の開口絞
    りを設けたことを特徴とするカラー撮影用光学系。
  4. 【請求項4】前記第2の開口絞りは、挿脱交換又は絞り
    径を変更可能とされていることを特徴とする請求項1乃
    至3に記載のカラー撮影用光学系。
JP6328273A 1994-12-28 1994-12-28 カラー撮影用光学系 Pending JPH08186830A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018518858A (ja) * 2015-03-30 2018-07-12 ノバダック テクノロジーズ インコーポレイテッド マルチチャネル広視野イメージングシステムおよびその中で用いられる光学システム
US10656316B2 (en) 2015-08-31 2020-05-19 Novadaq Technologies ULC Polarization dependent filter, system using the same, and associated kits and methods
US10948638B2 (en) 2014-03-04 2021-03-16 Stryker European Operations Limited Spatial and spectral filtering apertures and optical imaging systems including the same

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