JPH06142050A - 眼科撮影装置 - Google Patents

眼科撮影装置

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Publication number
JPH06142050A
JPH06142050A JP4322385A JP32238592A JPH06142050A JP H06142050 A JPH06142050 A JP H06142050A JP 4322385 A JP4322385 A JP 4322385A JP 32238592 A JP32238592 A JP 32238592A JP H06142050 A JPH06142050 A JP H06142050A
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JP
Japan
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image
recording
photographing
optical system
ophthalmologic
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Application number
JP4322385A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kitamura
健史 北村
Shinya Tanaka
信也 田中
Kazuhiro Matsumoto
和浩 松本
Kazunobu Kobayashi
萬伸 小林
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録領域のメモリ領域を有効に利用す
る。 【構成】 被検眼Eの光路O1上に対物レンズ1、孔あき
ミラー2、撮影レンズ系3、4、跳ね上げミラー5、テ
レビカメラ6が配置され、孔あきミラー2の反射方向の
光路O2上にコンデンサレンズ7、8、円環状の開口を有
するリングスリット9、ミラー10、コンデンサレンズ
11、撮影光源12、コンデンサレンズ13、観察光源
14が配置され、更に跳ね上げミラー5の反射方向の光
路O3上にはレンズ15、ミラー16、接眼レンズ17が
配置されて、眼底カメラを構成している。また、撮影モ
ードを入力する撮影モード設定部21は記録モード判断
部22、記録モード制御部23、画像記録装置20に逐
次に接続されており、テレビカメラ6からの映像信号を
撮影モードに合わせて確保された画像記録装置20上の
メモリ領域に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科診療所等で広く用
いられている眼科撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(1) 近年、撮像装置及び記録装置の高画質化に伴って、
眼科画像を電子画像として記録する技術が普及してい
る。従来では、高画質の撮像装置としては3管方式のテ
レビカメラが用いられ、また記録装置には光ディスク装
置が主に用いられている。撮像装置からの出力信号は記
録装置に記録され、必要に応じて出力、再生される。
【0003】このような記録装置は、カラー画像記録を
前提に設計されているものが一般的であり、他には撮影
者がカラー画像、モノクロ画像の記録モードを設定し、
画像記録が行われるものも知られている。
【0004】(2) また、従来における眼底カメラの合焦
装置では、ピントの合焦、非合焦に応じてスプリットす
る視標像を眼底に投影し、視標像分離状態を観察するこ
とによってピント合わせを行うように構成されている。
【0005】この視標像はスプリット視標照明用の光源
を設けたり、又は特開昭54−54494号公報に記載
されているように、観察光により照明されるスプリット
視標を照明光学系内に設け、眼底に投影する構成となっ
ている。
【0006】(3) 従来における眼科撮影装置では、主画
像の近傍に画像再生手段による副画像を記録する機能を
有する装置が知られている。副画像としては、例えば眼
底写真撮影装置では、眼底写真近傍にカウンタ数字や手
書きカードなどを写し込むものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(イ) しかしながら上述の(1) の従来例では、通常はカラ
ー画像記録を前提とした構成となっているため、単色光
撮影によるモノクロ画像記録に対する十分な配慮がなさ
れておらず、以下に述べるような欠点がある。
【0008】(a) モノクロ画像はカラー画像のRGB成
分の1成分のメモリ容量があれば記録することができ、
モノクロ画像はカラー画像の1/3の情報量となってい
る。一方、従来型の装置ではモノクロ画像もカラー画像
と同量のメモリを用いて記録しているため、メモリが有
効に利用されていない。
【0009】(b) 撮影記録前に撮影者が記録装置の記録
モードを設定する形式の記録装置では、撮影者が撮影装
置以外に記録装置の設定も行わなくてはならない上、撮
影装置の撮影モード変更ごとに記録装置の記録モードの
再設定が必要である。撮影時における撮影者への負担が
多く、撮影に集中できない状態となることがあり、各装
置の設定忘れや設定ミス等が発生する虞れがある。
【0010】(ロ) 上述の(2) の従来例では、スプリット
視標光源を設けると構造が複雑になり、スプリット視標
を観察光により照明すると視認性が悪いという欠点があ
る。
【0011】(ハ) 上述の(3) のような装置では、装置に
組み込まれた特定の文字或いは手書き又は印刷したもの
を写し込むのみである。また、写し込み光学系が固定式
であるため、被写体の大きさが制約される等の欠点があ
る。
【0012】本発明の目的は、上述(イ) の欠点を解消
し、記録媒体を有効利用しかつ使い易い眼科撮影装置を
提供することにある。
【0013】本発明の目的は、上述の(ロ) の欠点を解消
し、ピント合わせが容易かつ正確で、構造が簡素な眼科
撮影装置を提供することにある。
【0014】本発明の目的は、上述の(ハ) の欠点を解消
し、副画像情報の写し込みを可能とし、場合によっては
主画像の視野を妨げない眼科撮影装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る眼科撮影装置は、撮影用照明光源
と、観察用照明光源を備え被写体を照明する照明光学系
と、被写体を撮影する撮影光学系と、光電変換素子を含
む撮影手段と、複数の撮影モードの撮影モード選択手段
と、前記撮影手段からの出力を記録する記録手段と、前
記撮影モード選択手段の選択により前記記録手段にカラ
ー画像記録を行うかモノクロ画像記録を行うかを判断す
る記録モード判断部と、該記録モード判断部の判断結果
に基づき、前記記録手段にメモリ領域を確保する記録制
御部とを有することを特徴とする。
【0016】また、第2発明に係る眼科撮影装置は、ピ
ント調整手段を有する撮影光学系と、照明光束を眼底に
導く照明光学系と、前記ピント調整手段に連動して光軸
方向に移動するスリット開口と微小プリズムとを有する
ことを特徴とする。
【0017】更に、第3発明に係る眼科撮影装置は、ピ
ント調整手段を有する撮影光学系と、照明光束を眼底に
導く照明光学系と、前記照明光束は第1のフィルタを透
過した第1の照明光束と第2のフィルタを透過した第2
の照明光束から成り、該第2の照明光束の光路上に前記
ピント調整手段に連動して光軸方向に移動するスリット
開口と微小プリズムとを有することを特徴とする。
【0018】第4発明に係る眼科撮影装置は、被検眼要
部の像を記録媒体上に記録する照明系及び結像光学系か
ら成る第1の記録手段と、電気画像信号を発生する電気
画像信号発生手段と、前記電気画像信号を画像情報に再
生する再生手段と、該再生手段による画像を前記記録媒
体上の被検眼要部像の近傍に記録する第2の記録手段と
を有することを特徴とする。
【0019】
【作用】上述の構成を有する第1発明に係る眼科撮影装
置は、撮影モード選択手段によって選択された撮影モー
ドから記録装置で設定されるべき記録モードを判断し、
その結果に基づいて記録制御部は記録装置の記録モード
を設定し、カラー画像、モノクロ画像等の記録される画
像の情報量に応じて、記録装置内のメモリ領域を撮影前
に確保する。
【0020】また、第2発明に係る眼科撮影装置は、ス
リット開口、プリズムを設けることにより、簡易な構造
で精度良くピント調整ができる。
【0021】第3発明に係る眼科撮影装置は、照明光学
系内に一部分の分光透過率特性が他の部分と異なるフィ
ルタ、スリット開口、プリズムを設けることにより、簡
易な構造で精度良くピント調整ができる。
【0022】第4発明に係る眼科撮影装置は、何らかの
方法で入力された電気画像情報を再生手段上に画像とし
て再生し、この像を主画像と同一記録媒体上に記録す
る。
【0023】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は第1の実施例に係る散瞳式眼底カメラの構
成図である。被検眼Eの前方の光路O1上には、対物レン
ズ1、孔あきミラー2、撮影レンズ系3、4、跳ね上げ
ミラー5、CCD等の固体撮像素子を有するテレビカメ
ラ6が順次に配列され、孔あきミラー2の反射方向の光
軸O2には、リレーレンズ7、8、リング状開口部を有す
るリングスリット9、ミラー10、コンデンサレンズ1
1、ストロボ管から成る撮影光源12、コンデンサレン
ズ13、観察光源14が順次に配置されている。跳ね上
げミラー5の反射方向の観察光路O3上には、リレーレン
ズ15、ミラー16、接眼レンズ17が配設されて、観
察眼eに至っている。
【0024】リレーレンズ8とリングスリット9との間
にはフィルタ18が挿脱自在に配置され、孔あきミラー
2と撮影レンズ系3との間には同様にフィルタ19が配
置されている。テレビカメラ6の出力は画像記録装置2
0に接続され、更に画像記録装置20には撮影モード設
定部21の出力が記録モード判断部22、記録モード制
御部23を介して接続されている。また、撮影モード設
定部21の他の出力は駆動部24に接続され、駆動部2
4の出力により撮影光源12、フィルタ18、19を作
動させるようになっている。
【0025】撮影モード設定部21はカラー撮影かモノ
クロ撮影かを選択するための設定手段であり、撮影モー
ド設定部21からの出力は、記録モード判断部22で判
断され、記録モード制御部23が制御されて、画像記録
装置20に所定の方式による眼底像を記録する。
【0026】撮影者は撮影モード設定部21において撮
影モードを設定する。図2に示すように、カラー撮影モ
ードが設定されると記録モード判断部22はカラー画像
記録の要求信号を出力する。記録モード判断部22の出
力を受けて記録モード制御部23がカラー撮影に必要な
R、G、Bの3種類の信号を記録できるメモリを画像記
録装置20上に確保し、フィルタ18、19は駆動部2
4によってカラー撮影に適したものが光路内に挿入され
る。撮影者は接眼レンズ17を覗き込み、被検眼Eの眼
底像を観察しながら位置合わせを行う。
【0027】位置合わせが完了すると、撮影者が図示し
ない撮像スイッチを押すことにより撮像が行われる。跳
ね上げミラー5は上方に跳ね上げられ、駆動部24によ
って作動した撮影光源12による光束は、光路O2、O1を
経て被検眼Eの眼底Erを照明する。眼底Erにおける反射
光は光路O1を経てテレビカメラ6の撮像面に到達し眼底
像が撮像される。撮像信号はテレビカメラ6から画像記
録装置20に出力され、画像記録装置20を制御する記
録モード制御部23によって、予め確保されたメモリ領
域に静止画像として記録される。
【0028】撮影モード設定部21において蛍光撮影モ
ードが選択されている場合には、記録モード判断部22
はモノクロ画像記録モードを要求する。記録モード判断
部22の出力を受けて、記録モード制御部23は画像記
録装置20中にモノクロ画像記録に必要とされる1枚分
の画像メモリを確保する。カラー画像記録の場合では、
R、G、Bの3枚分のメモリが必要であるが、モノクロ
画像では例えばG成分の1枚分の記録でよいため、G成
分が記録できるメモリ領域のみを確保すればよい。
【0029】撮影者は接眼レンズ17を覗き込み、カラ
ー撮影の場合と同様に撮像が行われる。このとき、フィ
ルタ18、19は蛍光撮影に適したものが光路内に挿入
されることになる。
【0030】図3は第2の実施例における散瞳型眼底カ
メラにおける記録モード判断部22の動作のフローチャ
ート図である。散瞳型眼底カメラでは、屡々照明系にバ
ンドパスフィルタを挿入し、単色撮像が行われる。この
場合は蛍光撮像モードではないが、得られる画像はモノ
クロ画像となるため、記録はモノクロ画像記録となる。
記録モード判断部22では、蛍光撮影モードが選択され
ているかどうかを判定し、次いで特殊フィルタが光路上
に挿入されているかどうかが判定される。2つの判定で
少なくとも何れか一方が確認されたら、モノクロ画像記
録モードを選択し、そうでない場合にはカラー画像記録
モードが選択される。
【0031】なお、記録モード判断部22の出力に応じ
て画像記録装置20にメモリ領域を確保する際に、必要
なメモリ領域の空領域が存在しない場合には、記録モー
ド制御部23はエラー信号を発生する。このエラー信号
を受けて図示しない表示部にエラーの内容を表示するこ
とにより、撮影者に異常を知らせることができる。
【0032】また、記録モード判断部22の出力に応じ
て、図4に示すように画像記録装置20にカラー画像記
録モードとして必要なメモリ領域を確保しようとする際
に、空領域がカラー画像記録には不足であるがモノクロ
画像として記録が可能な場合に、カラー画像記録要求信
号を受けていてもモノクロ画像として1成分のみを記録
するように構成することもできる。
【0033】図5は第3の実施例における眼底カメラの
構成図である。被検眼Eの前方の光路O4上には、対物レ
ンズ31、孔あきミラー32、光路O4方向に可動のフォ
ーカスレンズ33、結像レンズ34、跳ね上げミラー3
5、フィルム36が順次に配設されている。跳ね上げミ
ラー35の反射方向には、フィルム36と共役であり赤
外光に対して感度を有するテレビカメラ37が設けら
れ、その出力はテレビモニタ38に接続され撮影像を観
察できるようになっている。
【0034】また、孔あきミラー32の反射方向の光路
O5上には、第1リングスリット39、リレーレンズ4
0、駆動機構41によって光路O5方向に移動すると共に
光路O5外に退避し得るスプリット視標ユニット42、リ
レーレンズ43、ミラー44、リング状の開口を有する
第2リングスリット45、コンデンサレンズ46、撮影
光源47、コンデンサレンズ48、観察光源49が順次
に配列されている。
【0035】スプリット視標ユニット42は被検眼Eに
投影されるスプリット視標を発生させるためのものであ
り、図6に示すように中央部にスリット状の開口50a
を有する円形で小型の遮光部材50、図7に示すように
周辺部が透過体51aであり、中央にスリット開口50
aの長手方向に沿って互いに異なる角度を有するフレネ
ルプリズム51b、51cが設けられたスプリットプリ
ズム51、周辺部が図8に示すような透過特性を有する
第1赤外光透過フィルタ52aとなり、中央部が図9に
示すように第1赤外光透過フィルタ52aよりも短い波
長側まで光束を透過する第2赤外光透過フィルタ52b
であるフィルタ52から成っている。このスリット指標
ユニット42は駆動機構41のロータリソレノイド53
に連結されており、ロータリソレノイド53への給電に
よって摺動体54が回転軸55に沿って移動することに
より、スリット指標ユニット42を光路O5に沿って移動
し、或いは光路O5外に退避できるようにされている。
【0036】なお、フォーカスレンズ33とスプリット
視標ユニット42は、フィルム36と遮光部材50がこ
れらを中継する光学系を介して常に共役な配置となるよ
うに連動する構成とされており、合焦時にはフォーカス
レンズ33とスプリット視標ユニット42は連動して駆
動する。また、56はレリーズ押釦であり、跳ね上げミ
ラー35、撮影光源47、ロータリソレノイド53を作
動させるためのものである。
【0037】眼底撮影時には先ずピント合わせが行われ
る。観察光源49を点灯すると、観察光源49を発した
光束はスプリット視標ユニット42を通過し孔あきミラ
ー32によって反射され、被検眼Eの眼底Erに到達す
る。眼底Erにおける反射光は光路O4を経て、跳ね上げミ
ラー35によって反射されテレビカメラ37上に結像す
る。そして、テレビモニタ38上には図10に示すよう
に眼底像ERと共に、2つにスプリットした遮光部材50
の像50’が観察される。ピントが合致すると像50’
は1つに合致するので、検者は像50’が直線状に一致
するように調整すれば合焦状態となる。
【0038】焦点が合致したら、レリーズ押釦56を押
することにより撮影が行われる。即ち、このレリーズ操
作によりロータリソレノイド53が駆動され、スプリッ
ト視標ユニット42は光路O5の有効光束外に退避する。
また、跳ね上げミラー35が跳ね上げられ、撮影光源4
7が発光し図示しないシャッタが開放してフィルム36
には眼底像が撮影される。
【0039】ここで、スプリット視標ユニット42の原
理について説明する。図11は第1リングスリット39
の位置における第2リングスリット像45’の位置関係
の説明図である。フレネルプリズム51b、51cは、
第2リングスリット45の像を第1リングスリット39
面で光軸対称になるように分離しており、第2リングス
リット像45a’、45b’の一部分が第1リングスリ
ット39と重なり、図11においてハッチングして示し
た部分の光束のみが有効光束となる。
【0040】図12は光路O5におけるフレネルプリズム
51b、51cにより偏向する面における光束説明図で
ある。第2リングスリット45の紙面上部の開口を通過
した光束はリレーレンズ43を通過しフレネルプリズム
51bによって上方に屈折され、スリット開口50a、
リレーレンズ40、第1リングスリット39の紙面上方
の開口を通過し、フィルム36及びテレビカメラ37と
共役な基準面A上に遮光部材50の像を結像する。
【0041】基準面Aに対して後方の面を基準面Bと
し、前方の面を基準面Cとしたとき、それぞれの基準面
A、B、Cにおけるスリット像を第1リングスリット3
9側から、つまり矢印の方向からこのスクリーンを観察
したとすれば、これらのスクリーンには基準面A、B、
Cに対して、図13(a) 、(b) 、(c) に示すようなスプ
リットした視標が観察されることになる。ここで、図1
3(a) は合焦状態であり、(b) 、(c) は非合焦状態であ
る。合焦状態では左右のスプリット像が一直線状に一致
するため、合焦状態の確認は明確なものとなる。
【0042】なお、遮光部材50を透過するスプリット
視標光束は、波長透過幅の広い第2赤外光透過フィルタ
52bを透過した光束を利用しているため、第1赤外光
透過フィルタ52aを透過した眼底照明光束よりも輝度
が高く、ピントずれが大きな場合でもテレビモニタ38
上では周辺よりコントラストが高くなり、検者は結像位
置を迅速に確認することが可能となる。
【0043】なお、実施例の第1赤外光透過フィルタ5
2a、第2赤外光透過フィルタ52bを赤外光、可視光
の双方を透過させるようにしてもよい。また、これらの
フィルタは視認性を良くするために設けたのであり、視
認性を犠牲すればこれらのフィルタは省略することがで
きる。
【0044】図14は第4の実施例における無散瞳型眼
底カメラの構成図である。被検眼Eの前方の光路O6上に
は、対物レンズ61、光路O6内外に挿脱可能であり、挿
入状態において被検眼前眼部が撮像可能となる前眼部観
察レンズ62、孔あきミラー63、フォーカスレンズ6
4、結像レンズ65、跳ね上げミラー66、フィルム6
7が順次に配設されている。
【0045】孔あきミラー63の反射方向の光路O7上に
は、リレーレンズ68、リングスリット69、ミラー7
0、コンデンサレンズ71、撮影光源72、可視光域を
カットし赤外光域を通過させる赤外フィルタ73、コン
デンサレンズ74、観察光源75が順次に配設され、照
明光学系が構成されている。また、跳ね上げミラー66
の反射方向の光路O8上には、拡大縮小撮影等を行う際に
光路08に挿入する変倍レンズ76、テレビレンズ77、
テレビカメラ78が設けられている。また、被検眼Eの
斜め前方には前眼部照明光源79が設けられている。な
お、孔あきミラー63、リングスリット69、撮影光源
72、観察光源75は共に共役な配置とされている。
【0046】テレビカメラ78の出力はテレビモニタ8
0、及びメモリスイッチ81を介して画像メモリ82に
並列的に出力され、画像メモリ82の出力は再生スイッ
チ83を介して液晶テレビや陰極線管等から成る再生モ
ニタ84に接続されている。この再生モニタ84とフィ
ルム67の間には結像レンズ85、ミラー86が配置さ
れている。なお、87は撮影スイッチである。
【0047】検者は先ず前眼部照明光源79を点灯し、
前眼部観察レンズ62を光路O6上に挿入し、テレビモニ
タ80を介して被検眼Eの前眼部Efを観察する。このと
き、テレビモニタ80上の観察像上にハレーション等に
よるフレアが生ずることを防止するために、観察光源7
5を消灯するか或いは光路O7上の何れかの場所に適切な
遮光手段を挿入する等の対策を施こすことが好ましい。
テレビモニタ80上には前眼部像が表示されているた
め、検者はこれを見て位置合わせを行う。この際に、検
者はメモリスイッチ81を入力し、画像メモリ82上に
前眼部像を記録する。
【0048】次いで、撮影スイッチ87を操作すると、
前眼部観察レンズ62は光路O6外へ退避し、跳ね上げミ
ラー66は上方へ跳ね上げられ、撮影光源72が発光し
てフィルム67上に眼底像が撮影される。このとき、再
生スイッチ83を同時に操作すれば、画像メモリ82に
記憶されている前眼部像を再生モニタ84に表示し結像
レンズ85、ミラー86を介してフィルム67上に写し
込むことが可能である。図15はフィルム67上に写し
込まれた画像の説明図であり、主画像である眼底像ERの
近傍には副画像として全眼部像EFが記録されている。
【0049】なお、この第4の実施例では変倍レンズ7
6を光路O8上に挿入するようにしているため、テレビカ
メラ78による撮像のみが変倍され、テレビ観察或いは
画像メモリ82への記録の際に変倍効果が現れるが、変
倍レンズ76を光路O8ではなく光路O6上に挿入すること
によって、撮像、観察に共通して変倍が可能となる。ま
た、主に照明光学系及び撮影光学系を収納する眼底カメ
ラの装置本体88と、フィルム67及び再生モニタ8
3、結像レンズ84、ミラー85の副画像記録部を収納
する撮影ユニット89とを分離可能とすれば、副画像記
録部を装置本体88内に収納する場合に比べて、方法や
配置の自由度が増加する。
【0050】画像メモリ82への記録内容は、前眼部像
に限らず被検者の顔面部やカルテ等を適切な位置から全
体像が写るように撮像したものでもよい。更に、記録手
段は画像メモリの他に磁気式等の他の方法でもよい。ま
た、再生モニタ83に電気画像信号を送信する手段とし
ては、内蔵の画像記憶手段からの他に、他のテレビカメ
ラからカルテ等を直接送ることもできる。副画像の記録
は光学的に再生された像を結像する他に、記録媒体への
光熱等によるダイレクトプリントも可能である。
【0051】なお、第4の実施例では無散瞳型眼底カメ
ラを例に説明したが、この再生画像を記録する手段は細
隙灯顕微鏡写真撮影装置や白内障撮影カメラ等の他種の
眼科撮影装置にも応用できる。また、記録媒体はフィル
ムに限らず電気的、磁気的記録手段でも支障はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼科
撮影装置は、撮影モードから記録装置で使用されるメモ
リ領域を確保してから撮像を行うため、単色光撮影を行
う場合のように少ないメモリで十分な場合においても、
記録媒体を無駄にすることはなく、記録媒体を有効利用
できる。また、静止画像記録装置を同時に操作する煩雑
さを省き、撮影ミスを防止する効果がある。
【0053】また、第2発明に係る眼科撮影装置は、ス
リット開口を通過した光束をスプリット光として用いて
いるため、簡単な構造でスプリット視標が得られる。
【0054】更に、第3発明に係る眼科撮影装置は、照
明光学系内に2種類のフィルタを配置し、第2のフィル
タを透過した光束をスプリット光として用いているた
め、簡単な構造で視認性の良いスプリット視標が得られ
る。
【0055】第4発明に係る眼科撮影装置は、電気画像
信号を発生する手段とその信号を再生し、記録する手段
により、主画像近傍に副画像として再生記録することに
より、主画像に付随する又は補足説明する他の情報が分
離されることなく記録され、診断上及び経過観察上極め
て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】カラー/蛍光撮影の記録モード判断するフロー
チャート図である。
【図3】カラー/蛍光/特殊撮影の記録モード判断する
フローチャート図である。
【図4】メモリ領域の説明図である。
【図5】第3の実施例の構成図である。
【図6】遮光部材の正面図である。
【図7】スプリットプリズムの正面図である。
【図8】フィルタの分光透過率のグラフ図である。
【図9】フィルタの分光透過率のグラフ図である。
【図10】テレビモニタ上におけるスプリット像の説明
図である。
【図11】第1リングスリット上における第2リングス
リット像の空間配置図である。
【図12】スプリット光の光路の説明図である。
【図13】スプリットによる合焦状態の説明図である。
【図14】第4の実施例の構成図である。
【図15】フィルムにおける記録像の説明図である。
【符号の説明】
6、37、78 テレビカメラ 18、19 フィルム 20 静止画像記録装置 21 撮影モード設定部 22 記録モード判断部 23 記録モード制御部 36、67 フィルタ 38、80 テレビモニタ 39、45、69 リングスリット 42 スプリット視標ユニット 50 遮光部材 51 スプリットプリズム 82 画像メモリ 84 再生モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 萬伸 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地 キ ヤノン株式会社小杉事業所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影用照明光源と、観察用照明光源を備
    え被写体を照明する照明光学系と、被写体を撮影する撮
    影光学系と、光電変換素子を含む撮影手段と、複数の撮
    影モードの撮影モード選択手段と、前記撮影手段からの
    出力を記録する記録手段と、前記撮影モード選択手段の
    選択により前記記録手段にカラー画像記録を行うかモノ
    クロ画像記録を行うかを判断する記録モード判断部と、
    該記録モード判断部の判断結果に基づき、前記記録手段
    にメモリ領域を確保する記録制御部とを有することを特
    徴とする眼科撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光学系はバンドパスフィルタを
    有し、前記撮影モードはカラー撮影とフィルタ撮影の撮
    影モードを有する請求項1に記載の眼科撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記バンドパスフィルタは蛍光用エキサ
    イタフィルタであり、前記撮影光学系にバリアフィルタ
    を設けた請求項2に記載の眼科撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記照明光学系は複数のバンドパスフィ
    ルタを有し、該バンドパスフィルタの少なくとも1枚を
    蛍光用エキサイタフィルタとした請求項1に記載の眼科
    撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段に必要とされるメモリ領域
    が確保不能の場合にエラー信号を出力するようにした請
    求項1に記載の眼科撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段に、カラー画像記録に必要
    とされるメモリ領域が確保不能の場合に、記録モードを
    モノクロ画像記録モードに切換える機能を備えた請求項
    1に記載の眼科撮影装置。
  7. 【請求項7】 ピント調整手段を有する撮影光学系と、
    照明光束を眼底に導く照明光学系と、前記ピント調整手
    段に連動して光軸方向に移動するスリット開口と微小プ
    リズムとを有することを特徴とする眼科撮影装置。
  8. 【請求項8】 ピント調整手段を有する撮影光学系と、
    照明光束を眼底に導く照明光学系と、前記照明光束は第
    1のフィルタを透過した第1の照明光束と第2のフィル
    タを透過した第2の照明光束から成り、該第2の照明光
    束の光路上に前記ピント調整手段に連動して光軸方向に
    移動するスリット開口と微小プリズムとを有することを
    特徴とする眼科撮影装置。
  9. 【請求項9】 被検眼要部の像を記録媒体上に記録する
    照明系及び結像光学系から成る第1の記録手段と、電気
    画像信号を発生する電気画像信号発生手段と、前記電気
    画像信号を画像情報に再生する再生手段と、該再生手段
    による画像を前記記録媒体上の被検眼要部像の近傍に記
    録する第2の記録手段とを有することを特徴とする眼科
    撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記電気画像信号発生手段は画像メモ
    リとした請求項9に記載の眼科撮影装置。
  11. 【請求項11】 同一被写体の他の部分を前記第1の記
    録手段によって前記画像メモリ上に記録する請求項10
    に記載の眼科撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体は光化学変化を利用する
    フィルムである請求項9に記載の眼科撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の記録手段を収納する部分
    と、前記画像再生手段及び前記第2の記録手段を有する
    前記記録媒体を収納する部分とを分離可能とした請求項
    9に記載の眼科撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記被検眼要部像は眼内像であり、前
    記再生手段による再生像は前記被検眼の外眼部像である
    請求項9に記載の眼科撮影装置。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体はインスタントフィルム
    とした請求項9に記載の眼科撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記画像メモリに記録するための操作
    部を有する請求項10に記載の眼科撮影装置。
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