JPH08186740A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH08186740A
JPH08186740A JP6339564A JP33956494A JPH08186740A JP H08186740 A JPH08186740 A JP H08186740A JP 6339564 A JP6339564 A JP 6339564A JP 33956494 A JP33956494 A JP 33956494A JP H08186740 A JPH08186740 A JP H08186740A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は映像信号処理装置において、高域成分
の信号波形を幅方向に圧縮する。 【構成】高域通過フイルタによつて抽出された高域成分
の信号レベルと、当該高域成分について求めた最大振幅
レベルとを比較し、レベル比の小さい成分ほどより低い
信号レベルになるように波形整形する。これにより高域
成分の尖鋭度を容易に高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図2及び図6) 作用 実施例(図1〜図7) (1)第1の実施例(図1〜図5) (1−1)全体構成(図1) (1−2)デイテール信号幅圧縮回路の構成(図2及び
図3) (1−3)圧縮処理(図4及び図5) (2)第2の実施例(図6及び図7) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号処理装置に関
し、特に映像信号に輪郭を付加する処理装置に適用して
好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の装置としてイメージエン
ハンサが知られている。イメージエンハンサでは輪郭を
付ける周波数(ブーストして周波数成分を持ち上げる部
分の周波数)と輪郭の周波数とが一致している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従つて処理対象の周波
数成分が低い場合には、輪郭の周波数成分も低周波とな
り太い輪郭しか付け得ない。実際、0〜4.2 〔MHz〕又
は0〜5〔MHz〕の周波数帯域でなる輝度信号をブース
トして輪郭を付加すると太い輪郭が付いてしまい画質を
損なうおそれを避け得なかつた。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、輪郭の細さを処理対象の周波数成分と独立に調整で
きる映像信号処理装置を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の映像信号処理装置においては、映像信号(S
2)を入力し、高域成分を抽出する高域通過フイルタ
(4)と、高域通過フイルタ(4)によつて抽出された
映像信号(S2)の高域成分を入力し、当該高域成分の
最大振幅レベルをピークホールドするピークホールド手
段(6B)と、ピークホールド手段(6B)に保持され
ている最大振幅レベルと映像信号(S2)の高域成分の
信号レベルを比較し、レベル比の小さい成分ほどより低
い信号レベルになるように波形整形する波形整形手段
(6C)とを設けるようにする。
【0007】
【作用】高域通過フイルタ(4)によつて抽出された高
域成分の信号レベルと、当該高域成分について求めた最
大振幅レベルとを比較し、レベル比の小さい成分ほどよ
り低い信号レベルになるように波形整形したことによ
り、ほぼ微分波形形状となる高域成分の尖鋭度を高める
ことができる。
【0008】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0009】(1)第1の実施例 (1−1)全体構成 図1において、1は全体としてデイジタル信号処理装置
を示している。カメラ2から出力されたカメラ出力S1
はアナログ/デイジタル変換回路3によつてデイジタル
映像信号S2に変換され、ハイパスフイルタ4及び加算
器5に出力されるようになされている。ここでハイパス
フイルタ4はデイジタル映像信号S2から高周波成分を
抽出し、デイテール信号S3としてデイテール信号幅圧
縮回路6に出力する。
【0010】デイテール信号幅圧縮回路6はデイテール
信号S3を入力し、その信号幅を圧縮して出力するよう
になされている。これによりデイテール信号S3の信号
幅を独立にコントロールすることができる。このデイテ
ール信号幅圧縮回路6において信号幅の圧縮されたデイ
テール信号S3が整形デイテール信号S4として加算器
5に出力される。この加算器5によつて整形デイテール
信号S4がデイジタル映像信号S2に付加され、出力映
像信号S5として出力される。
【0011】(1−2)デイテール信号幅圧縮回路の構
成 上述のデイテール信号幅圧縮回路6の詳細構成を図2に
示す。デイテール信号幅圧縮回路6はデイテール信号S
3を前処理回路6Aに入力することにより符号付きの2
の補数で表されるデイテール信号S3を符号(正/負)
と振幅絶対値で表される信号形式に変換する。そして前
処理回路6Aはその信号を波形データS6としてピーク
ホールド回路6B、適応ゲイン調整回路6C、ミツクス
回路6Dに出力するようになされている。
【0012】ピークホールド回路6Bは順次入力される
各サンプル点の振幅情報(振幅絶対値)を基に波形デー
タS6の振幅最大値を求め、この最大値を与える振幅情
報をピーク値信号S7として適応ゲイン調整回路6Cに
出力する。適応ゲイン調整回路6Cは各サンプル点の振
幅に応じて適応的にゲインを制御し、ピーク点の振幅に
比して振幅比の小さいサンプル点ほど振幅が小さくなる
ように変形して出力する。
【0013】この適応ゲイン調整回路6Cには各サンプ
ル点のゲイン制御に用いられる変換テーブル6C1が内
蔵されており、変換テーブル6C1によつてゲインを調
整するようになされている。この変換テーブル6C1に
は図3に示すようにピーク点の振幅比に対するゲイン特
性が下に凸となる変換データが記憶されている。因にピ
ーク点のゲインは1に固定されており、ピーク点の振幅
については変化しないようになされている。この変換テ
ーブル6C1により適応ゲイン調整回路6Cは波形デー
タS6の幅のみを細く整形できる。整形された波形デー
タS6は整形済波形データS8として出力される。
【0014】ミツクス回路6Dは波形データS6と整形
済波形データS8とを混合して出力する回路である。因
に混合比は制御信号SCONTによつて制御できる。ここで
制御信号SCONTによつて波形データS6の混合比を高め
れば輪郭を太くするように調整でき、また整形済波形デ
ータS8の混合比を高めれば輪郭を細くするように調整
できる。ミツクス回路6Dの出力は後処理回路6Eに入
力される。後処理回路6Eは符号と振幅絶対値で表され
るミツクス回路6Dの出力を符号付き2の補数表現に戻
し、加算回路5に整形デイテール信号S4として出力す
る。
【0015】(1−3)圧縮処理 以上の構成において、映像信号処理装置1によるデイテ
ールの付加処理をデイテール信号幅圧縮回路6における
処理動作を中心に説明する。デイジタル映像信号S2に
含まれるデイテール信号S3はハイパスフイルタ4を介
して抜き出され、デイテール信号幅圧縮回路6に入力さ
れる。このときデイテール信号幅圧縮回路6に入力され
るデイテール信号S3の信号波形を図4(A)において
実線で示す。この段階におけるデイテール信号S3の信
号幅は従来回路同様太いままである。
【0016】デイテール信号幅圧縮回路6に入力された
デイテール信号S3は前処理回路6Aによつて波形デー
タS6に変換された後、ピークホールド回路6B及び適
応ゲイン調整回路6Cによつて信号幅の狭い整形済波形
データS8に変換される。この適応ゲイン調整回路6C
から出力される整形済波形データS8の信号波形を図4
(A)において破線で示す。図に示すように整形済波形
データS8の信号波形は波形データS6に比して細くな
つていることが分かる。
【0017】ここでミツクス回路6Dの混合比を制御す
ることにより整形済波形データS8をそのまま後処理回
路6Eへ出力すると、加算器5から出力される出力映像
信号S5の信号波形は図4(B)における破線のように
なる。因に実線はデイテール信号S3をそのまま後処理
回路6Eに出力したときに得られる信号波形を表してお
り、これに比してデイテール部分の信号波形が細くなつ
ていることが分かる。
【0018】さて続いて制御信号SCONTによつてミツク
ス回路6Dの混合比を調整する場合について述べる。前
述したように狭振幅データS8をデイテール信号幅圧縮
回路6の出力として出力することも考えられるが、それ
だけではユーザの希望する通りの輪郭を付加できない場
合もある。この場合には制御信号SCONTによつて整形済
波形データS6の混合比をわずかづつ増やすことにより
輪郭の太さを調整することができる。
【0019】因に図5(A)において破線で示す曲線が
整形済波形データS8の信号波形、一点鎖線で示す曲線
が整形済波形データS8と波形データS6を約3:1で
混合した信号波形、2点鎖線で示す曲線が整形済波形デ
ータS8と波形データS6を約1:3で混合した信号波
形である。この結果、加算器5から出力される映像出力
信号S5のうちデイテール部分の信号波形を図5(B)
に示すように調整できる。
【0020】以上の構成によれば、ハイパスフイルタ4
によつて抽出されたデイテール信号S3の各サンプル点
についてピーク点の振幅に対する振幅値の比率を求め、
ピーク点の振幅に対する比率の小さい振幅値ほどゲイン
が小さくなるように制御したことにより、ブーストされ
る信号成分の周波数が低い場合にも幅の細いデイテール
信号を生成することができる映像信号処理装置を実現す
ることができる。
【0021】またミツクス回路6Dにおける波形データ
S6と整形済波形データS8との混合比を制御信号S
CONTによつて調整できるようにしたことにより輪郭の太
さのみを独立に調整できる映像信号処理装置を得ること
ができる。
【0022】(2)第2の実施例 図2との対応部分に同一符号を付して示す図6におい
て、7は全体としてデイテール信号幅圧縮回路を示して
いる。このデイテール信号幅圧縮回路7はデイテール信
号S3のピーク点を正側及び負側それぞれ別々に求め、
ゲインの調整を正側の振幅と負側の振幅とで分けること
を特徴としている。この処理を実現するのが符号別ピー
クホールド回路7B及び適応ゲイン調整回路7Cの2つ
の回路である。
【0023】符号別ピークホールド回路7Bでは波形デ
ータS6に含まれる符号情報に基づいて各サンプル点の
振幅が正であるか負であるかが判別され、正の振幅波形
のピーク値と負の振幅波形のピーク値とが別々に求めら
れる。そして符号別ピークホールド回路7Bが正側のピ
ーク値を正側ピーク値信号S7Aとして出力し、負側の
ピーク値を負側ピーク値信号S7Bとして出力するよう
になされている。
【0024】適応ゲイン調整回路7Cはこれら正側ピー
ク値信号S7A及び負側ピーク値信号S7Bを取り込
み、振幅の符号別にピーク点の振幅に対する比率を別々
に求めるようになされている。適応ゲイン調整回路7C
はこのように正負別々に得られる比率に応じたゲインを
変換テーブル7C1から求め、これに応じて各サンプル
点の振幅を調整する。因に適応ゲイン調整回路7Cは1
個の変換テーブル7C1を正側のゲイン調整にも負側の
ゲイン調整にも用いている。
【0025】これにより正側信号波形のピーク値と負側
信号波形のピーク値とが大きく異なる場合にも他方のピ
ーク波形が圧縮され過ぎるようなおそれをなくすことが
できる。例えば図7(A)に示すように正側の振幅に比
して負側の振幅がかなり小さい信号波形であつても、こ
の実施例の場合には正負別々にピーク値を求めると共に
正負別々に比率を求めることにより、負側の振幅につい
てはピーク点に対する比率として比率を求めることがで
きる。この結果、図7(B)に示すように、ピーク値が
小さい波形なりに信号の幅が圧縮された信号を得ること
ができる。
【0026】これに対して符号値の正負によらず求めた
ピーク値を基準に比率を求めた場合には図7(C)に示
すように負側のピーク値の振幅値までも圧縮対象となり
極端な場合には負側のピーク値がほとんどなくなるおそ
れがあり得る。
【0027】以上の構成によれば、デイテール信号の正
側及び負側別々にピーク点を求め、正負別々に得られる
これらピーク点に対する比率に応じて各サンプル点のゲ
インを増減することによりデイテール信号の信号波形が
正負非対象である場合にも、現信号のピーク点の振幅を
保存したまま信号波形を細く整形することができる映像
信号処理装置を得ることができる。
【0028】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、ミツクス回路6Dにおけ
る混合比を制御信号SCONTによつて制御する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、混合比は固定であ
つても良い。
【0029】また上述の実施例においては、ミツクス回
路6Dによつて波形整形前の波形データS6と波形整形
後の整形済波形データS7とを所定の混合比で混合する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ミツク
ス回路6Dを有しないものにも適用し得る。この場合、
波形整形後の整形済波形データS7を出力すれば良い。
【0030】さらに上述の実施例においては、変換テー
ブルを1つだけ設ける場合について述べたが、本発明は
これに限らず、それぞれ変換特性の異なる変換テーブル
を複数用意し、変換テーブルを切り替えて用いても良
い。このようにしても信号波形の幅を調整することがで
きる。
【0031】さらに上述の実施例においては、デイテー
ル信号の信号波形を細く整形する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、逆に太くして出力する場合
にも適用し得る。この場合、変換テーブルの変換特性曲
線が上に凸になるようにすれば良い。このようにすれば
高周波成分にデイテール信号を付加する場合にもデイテ
ール信号の幅が細くなりすぎるおそれをなくし得、適切
な太さの輪郭を付することができる。
【0032】さらに上述の実施例においては、変換テー
ブル6C1及び7C1の変換特性が下に凸の折れ線曲線
となるものを用いる場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、下に凸であれば折れ線曲線であつても非線
形曲線の場合にも適用し得る。
【0033】さらに上述の実施例においては、カメラ出
力S2をアナログ/デイジタル変換出力であるデイジタ
ル映像信号にデイテールを付加する場合について述べた
が、各種映像信号にデイテールを付加する映像信号処理
装置に広く適用し得る。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、高域通過
フイルタによつて抽出された高域成分の信号レベルと、
当該高域成分について求めた最大振幅レベルとを比較
し、レベル比の小さい成分ほどより低い信号レベルにな
るように波形整形したことにより、高域成分波形の尖鋭
度を高めることができる映像信号処理装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像信号処理装置のシステム構成
例を示すブロツク図である。
【図2】本発明による映像信号処理装置の一実施例を示
すブロツク図である。
【図3】変換テーブルの変換特性を示す略線図である。
【図4】変換特性を示す信号波形図である。
【図5】変換特性を示す信号波形図である。
【図6】本発明による映像信号処理装置の一実施例を示
すブロツク図である。
【図7】変換特性の説明に供する信号波形図である。
【符号の説明】
1……映像信号処理装置、2……カメラ、3……アナロ
グ/デイジタル変換回路、6、7……デイテール信号幅
圧縮回路、6A……前処理回路、6B、7B……ピーク
ホールド回路、6C、7C……適応ゲイン調整回路、6
D……ミツクス回路、6E……後処理回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を入力し、高域成分を抽出する高
    域通過フイルタと、 上記高域通過フイルタによつて抽出された上記映像信号
    の高域成分を入力し、当該高域成分の最大振幅レベルを
    ピークホールドするピークホールド手段と、 上記ピークホールド手段に保持されている上記最大振幅
    レベルと上記映像信号の高域成分の信号レベルを比較
    し、レベル比の小さい成分ほどより低い信号レベルにな
    るように波形整形する波形整形手段とを具えることを特
    徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】上記波形整形手段から出力される波形整形
    済みの高域成分と上記映像信号の高域成分とを所定の比
    率で混合して出力する混合手段を具えることを特徴とす
    る請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】上記混合手段における上記所定の比率は可
    変制御し得ることを特徴とする請求項2に記載の映像信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】上記ピークホールド手段は上記高域成分の
    最大振幅レベルを正の信号成分及び負の信号成分につい
    て別々に求めることを特徴とする請求項1に記載の映像
    信号処理装置。
  5. 【請求項5】上記波形整形手段は、上記高域成分のうち
    正の信号成分については、上記ピークホールド手段に保
    持されている上記正の信号成分についての最大振幅レベ
    ルと比較し、上記高域成分のうち負の信号成分について
    は、上記ピークホールド手段に保持されている上記負の
    信号成分についての最大振幅レベルと比較することによ
    り上記高域成分の信号レベルを正負別々に波形整形する
    ことを特徴とする請求項4に記載の映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】上記波形整形手段は、上記最大振幅レベル
    に対する上記高域成分の信号レベル比と上記高域成分に
    対する利得との関係を定めた変換テーブルを有し、当該
    変換テーブルに基づいて上記高域成分の波形を整形する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】上記波形整形手段は、変換特性の異なる複
    数の上記変換テーブルを有することを特徴とする請求項
    6に記載の映像信号処理装置。
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