JPH08186544A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

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JPH08186544A
JPH08186544A JP6326242A JP32624294A JPH08186544A JP H08186544 A JPH08186544 A JP H08186544A JP 6326242 A JP6326242 A JP 6326242A JP 32624294 A JP32624294 A JP 32624294A JP H08186544 A JPH08186544 A JP H08186544A
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JP
Japan
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vehicle
circuit
antenna
radio
signal
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JP6326242A
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English (en)
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Hideo Kasuya
英夫 粕谷
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載通信機器が受ける電動機駆動用信号の高
調波雑音に基づく電波受信障害,外部放射される電波雑
音による屋外通信装置等に与える電波雑音妨害を抑制す
ることを目的とする。 【構成】 電動機駆動用信号を生成するチョッパ回路1
03と,伝送用ワイヤハーネス107と,伝送用ワイヤ
ハーネス107と車載ラジオアンテナ120との結合等
価回路110と,結合等価回路の出力位相を反転する反
転回路111と,反転回路111の出力をモータルーム
123と絶縁されたフード116に供給する反転信号供
給手段と,反転回路111の出力について車載ラジオア
ンテナの等価回路112を介した信号と,車載ラジオア
ンテナ120が受信する放送電波とを結合して,車載ラ
ジオ122に供給する結合器113とを有して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電動機により駆動され
る電気自動車に係り,特に,ラジオやTV等の車載通信
機器が受ける電動機駆動用信号の高調波雑音に基づく電
波受信障害,および当該車両から外部に放射される電波
雑音による屋外通信装置等に与える電波雑音妨害を抑制
した電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,内燃機関を利用した自動車から排
出される排出ガスが自然環境を悪化する問題がクローズ
アップされてきており,その反面で,排出ガスを出さな
い電気自動車の実用化の要望が高まってきている。官庁
の計画では,2000年以降まで(今後数年後)には,
20万台にまで市場に普及させる意向にある。排出ガス
を出さない電気自動車は,車両を駆動するために電動機
を用いており,この電動機を駆動するために,内燃機関
を利用した車両に比べてはるかに大きな高電圧・高電流
の信号を駆動用信号として用いている。
【0003】図11は,従来の電動機を用いた電気自動
車における駆動システムの概略的な構成(従来例1)の
一例を示す構成図である。同図において,101はDC
高電圧を発生させる電池,102はDC高電圧のメイン
スイッチ,103はDC高電圧をパルス波形に変更する
チョッパ回路,104はチョッパ回路に対して抑制信号
を発生するコントローラ,105は電動機,106は電
動機105へのチョッパ出力信号すなわち電動機駆動信
号SD のON/OFF制御を行う電動機制御スイッチ,
107は電動機駆動信号SD を電動機105に供給する
伝送用のワイヤハーネスである。
【0004】このような構成を備える電気自動車では,
車載ラジオに対して,電動機駆動用ワイヤハーネス10
7と車載アンテナとの直接結合により,或いは電源ライ
ンを通じてラジオ本体に混入する等して,ラジオ受信出
力のSN比の悪化やビート音妨害をひき起こしていた。
【0005】つまり,一般の内燃機関を用いた自動車に
搭載されるモータが電圧12[V]であるのに対し,電
気自動車の電動機105の場合には使用電圧が200〜
300[V]であって16〜25倍も高く,この使用電
圧に比例して雑音も大きくなるため,受信音質が著しく
損なわれるという問題が生じていた。同様に,車両から
外部に放射される電波雑音も大きくなり,屋外通信装置
への電波妨害も発生するという問題が生じていた。
【0006】このような電動機105(電動機駆動用信
号SD )に基づく高調波雑音を防止するために,従来で
は,図12に示す従来例2の構成例のように,チョッパ
回路103の入出力部にコンデンサ1201(C1 )お
よび1202(C2 )を設け,パルス信号である電動機
駆動用信号SD の波形をなまらせて,高調波雑音成分を
低下させる対策が施されてきた。また,同様の目的で電
動機駆動用信号SD を伝送するラインに,インダクタン
ス1203(L)を設ける等の雑音防止対策が用いられ
てきた。
【0007】しかしながら,このような従来の雑音防止
対策においては,充分な対策効果が得られなかった。す
なわち,電動機駆動用信号SD をなまらせる方法は,波
形をなまらせばそれに応じて高調波雑音は低下するが,
電動機105に供給するエネルギーも低下してエネルギ
ー効率が悪く,例えば,走行距離にも直接影響するた
め,効果が充分得られるほど波形をなまらせることがで
きない。
【0008】また,電動機駆動用信号SD は200〜3
00[V]の高電圧であり,また電流も数10[A]か
ら最大では数100[A]の大電流が流れるため,波形
をなまらせる素子であるコンデンサまたはインダクタン
スも,耐圧の観点から容積が大きいものを必要とし,設
置レイアウト上の配慮が必要である。
【0009】特に,インダクタンス(チョークコイル)
1203については,線径の太い巻線を使用しなければ
ならず,このため巻線のみでは大きなインダクタンスに
はならないことからコアが必要となり,更に,大電流に
対して飽和させためには巻数も多くできないことからイ
ンダクタンスも大きくできず,またコア自体についても
大きなもの,例えば,外径10[cm]程度のものを必
要とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように,従来の
電気自動車によれば,以下のような問題点があった。第
1に,高い電圧を使用するため大きな雑音が発生し,車
載ラジオ等の受信音質が著しく損なわれる,また車両か
ら外部に放射される電波雑音も大きく,屋外通信装置へ
の電波妨害も発生するという問題があった。
【0011】第2に,第1の問題点を解決するために,
コンデンサやインダクタンスによるフィルタ効果で雑音
防止対策を施す場合には,高い電圧を使用するため大容
量素子が必要であることから相当の容積が必要となり,
実際に使用できる素子値に限界があり十分な効果が得ら
れない,またエネルギー効率を低下させ,走行距離等に
直接影響するという問題点があった。
【0012】本発明の目的は,このような従来の問題点
に着目し,ラジオやTV等の車載通信機器が受ける電動
機駆動用信号の高調波雑音に基づく電波受信障害,およ
び当該車両から外部に放射される電波雑音による屋外通
信装置等に与える電波雑音妨害を抑制した電気自動車を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明の請求項1に係る電気自動車は,車載ラジオ
および車載ラジオアンテナを具備し,モータルームに設
置された電動機により駆動される電気自動車において,
直流電源から前記電動機を駆動する電動機駆動用信号を
生成するチョッパ回路と,前記電動機駆動用信号を前記
電動機に供給する伝送用ワイヤハーネスと,前記伝送用
ワイヤハーネスと前記車載ラジオアンテナとの結合等価
回路と,前記結合等価回路の出力の位相を反転する反転
回路と,前記反転回路の出力を前記モータルームと絶縁
され該モータルームを覆うフードに供給する反転信号供
給手段と,前記反転回路の出力について前記車載ラジオ
アンテナの等価回路を介した信号と,前記車載ラジオア
ンテナが受信する放送電波とを結合して,前記車載ラジ
オに供給する結合器とを備えたものである。
【0014】また,請求項2に係る電気自動車は,請求
項1に記載の電気自動車において,前記反転信号供給手
段は,前記反転回路の出力を入力する可変利得増幅器
と,前記フードからの逆流電流を低減する保護回路とを
備えたものである。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に係る電気自動車では,チョ
ッパ回路により,電動機を駆動するための電動機駆動用
信号を直流電源および所定の抑制信号に基づき生成し,
該電動機駆動用信号を,伝送用ワイヤハーネスと前記車
載ラジオアンテナとの結合等価回路を介し反転回路に供
給して,位相を反転し,該反転回路の出力を,反転信号
供給手段によって,モータルームと絶縁され該モータル
ームを覆うフードに供給すると共に,車載ラジオアンテ
ナの等価回路に供給し,結合器では,アンテナ等価回路
の出力信号と車載ラジオアンテナが受信する放送電波と
を結合して,車載ラジオに供給するようにしている。
尚,結合等価回路は,伝送用ワイヤハーネスのレイアウ
トにより設定され,アンテナ等価回路は車載ラジオアン
テナの種別により決定される。
【0016】これにより,伝送用ワイヤハーネスから放
射される雑音妨害電波は,結合器において逆位相信号に
より打ち消され,車載ラジオにおける受信障害は発生し
ない。また,当該車両から外に放射される雑音電波につ
いても,フードからの放射において逆位相信号により低
減され,車外の無線通信機器への妨害も低減できる。
【0017】また,請求項2に係る電気自動車では,前
記反転信号供給手段において,反転回路の出力レベルに
ついて可変利得増幅器により利得を可変できるので,フ
ードからの放射される逆位相信号について調整可能とな
り,雑音電波をより低減することができる。また,例え
ば誤ってフードとモータルームとを電気的に接続して
も,保護回路によりフードからの逆流電流を低減するの
で,車両ボディを接地とする電子部品等への影響もな
い。
【0018】
【実施例】以下,この発明の電気自動車の一実施例につ
いて,図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は,この発明の一実施例に係る電気自
動車の駆動システムの構成図である。同図において,こ
の実施例の電気自動車の駆動システムは,電池101,
メインスイッチ102,チョッパ回路103,コントロ
ーラ104,電動機105,電動機制御スイッチ10
6,伝送用ワイヤハーネス107,結合等価回路11
0,反転回路111,アンテナ等価回路112,結合器
113,可変利得増幅器114,保護回路115,フー
ド116,車載ラジオアンテナ120,アンテナフィー
ダ線121,車載ラジオ122および車両ボディ123
を具備して構成されている。
【0020】尚,SD はチョッパ回路103の出力であ
る電動機駆動信号,S1 は車載ラジオアンテナ120の
等価回路112の出力信号,S2 は車載ラジオアンテナ
120の受信信号である。
【0021】電池101からは200〜300[V]の
DC高電圧が発生する。チョッパ回路103はDC高電
圧をパルス波形に変更する。コントローラ104はチョ
ッパ回路を抑制する信号を発生させる。電動機制御スイ
ッチ106では電動機105に供給する電動機駆動信号
SD のON−OFF制御を行う。伝送用ワイヤハーネス
107は電動機駆動信号SD を電動機105に供給する
伝送用のハーネスである。
【0022】電動機駆動用信号SD は,電動機105で
消費するエネルギーを出来るだけ小さくするため,通常
直流信号では無くパルス信号,すなわちパルスチョッピ
ングした波形を用いている。これが電気自動車の1つの
特徴である。
【0023】これは,電池101の容量が直接車両の走
行距離に関係することから,電池101の容量をできる
だけ有効に利用するため,すなわち消費エネルギーを極
力小さくするために,電動機105の駆動用として,直
流ではなくパルスチョッピングした波形を用いているの
である。
【0024】図2は,電動機駆動用信号SD の一例を示
したものであり,図2(a)は搬送波信号として10〜
30[kHz]の内の1つの固定周波数のパルス信号S
C を,変調信号SM として正弦波をそれぞれ使用した場
合,図2(b)は変調信号SM として矩形波を使用した
場合の波形図である。
【0025】変調信号SM は,図2(a)および図2
(b)の場合とも,電動機105の回転に応じて変化す
るものである。このようなパルス信号は,搬送波信号周
波数に相当する基本波とその高調波成分から成り,その
周波数は無線周波数帯の広い範囲,すなわちAM帯から
FM帯,TV帯に渡って分布するため,一種の雑音源と
みなすことができる。
【0026】結合等価回路110は伝送用ワイヤハーネ
ス107と車載ラジオアンテナ120とを結合する等価
回路である。結合等価回路110は可変コンデンサから
成る回路であり,容量値は0.01[pF]から2[p
F]まで調整可能なものである。通常は0.15[p
F]程度に設定されており,車両及び伝送用ワイヤハー
ネス107の配線レイアウトが異なる場合にチューニン
グ可能な構成となっている。容量0.15[pF]の設
定は,例えば電動機105がフード116内に設置され
ており,伝送用ワイヤハーネス107のラインが車両の
ボディ123に沿って配線されている場合になされる。
【0027】反転回路111は,電動機駆動信号SD と
逆位相の信号を発生させるもので,オペアンプ等による
反転器から構成されるものである。
【0028】アンテナ等価回路112はアンテナフィー
ダ線121を含む車載ラジオアンテナ120の等価回路
である。アンテナ等価回路112は,図3に示すような
回路構成であって,車載ラジオアンテナ120の有効容
量301(Ce),無効容量303(Ci),補正容量
302(Cc)に相当するコンデンサから成る回路であ
る。
【0029】尚,各容量値Ce,CiおよびCcは,可
変タイプのものを使用すれば,各種アンテナ,フィーダ
線長およびラジオに対応可能である。有効容量301
(Ce)は,車載ラジオアンテナ120の有する容量
で,アンテナ形式により異なり,ホイップアンテナの場
合には約7[pF],ピラーアンテナの場合には約6
[pF],プリントアンテナの場合には約15[pF]
である。
【0030】また,ホイップアンテナやピラーアンテナ
のようなロッドアンテナ(棒状アンテナ)の場合,その
長さl[m]と半径r[m]より,有効容量値Ceは,
概略値として下式より求めることができる。 Ce≒0.5・l/{ln(l/r)} [pF]
【0031】無効容量値Ciは,アンテナ素子を取り除
いた時の容量値Ci1 とアンテナフィーダ線121の容
量値Ci2 の合計容量値である。ホイップアンテナの場
合のCi1 は約50[pF],ピラーアンテナの場合の
Ci1 は約5[pF]である。アンテナフィーダ線12
1の容量値Ci2 は,通常,約30[pF/m]のもの
を使用しているため,実際の使用長に応じた長さLが,
アンテナフィーダ線21の容量Ci2 となる。
【0032】アンテナフィーダ線121は,車載ラジオ
アンテナ120の取り付け位置がインストパネルである
ため,リアホイップアンテナの場合には約4[m],ピ
ラーアンテナの場合には約2.5[m]であることか
ら,無効容量値Ciは,アンテナ種別により,それぞれ
ホイップアンテナの場合には約170[pF],ピラー
アンテナの場合には約105[pF]とすれば良い。さ
らにプリントガラスアンテナの場合には,アンテナフィ
ーダ線121が直線アンテナに接線されるため,アンテ
ナフィーダ線121のみの容量Ci2 が無効容量Ciと
なる。
【0033】次に補正容量302(Cc)は,車載ラジ
オアンテナ120がメカニカルチューナの場合にのみ使
用されるもので,電子チューナの場合には,Cc=∞
(無限大)とする。車載ラジオアンテナ120がメカニ
カルチューナの場合には,ラジオの入力容量約80[p
F]とアンテナフィーダ線121から車載アンテナ側を
見た容量を整合させるためのものとなり,前記アンテナ
有効容量値Ceと無効容量値Ciとから下式により決定
される容量となる。 Cc={(Ce+Ci)×80}/{(Ce+Ci)−80} [pF]
【0034】次に,結合器113は,アンテナ等価回路
112の出力信号S1 と車載ラジオアンテナ120の受
信信号S2 とを合成し,その出力は車載ラジオ122に
入力される。また可変利得増幅器114は,電動機駆動
信号SD を伝送する伝送用ワイヤハーネス107より放
射されるレベルと,フード116から放射するレベルを
同レベルに調整するための逆位相信号の増幅に用いられ
る。
【0035】保護回路15は,フード116が万が一,
車両ボディ123と電気的に接続された場合にも,電動
機駆動信号SD その他に影響を与えないようにするため
のもので,数10[Ω]の直列抵抗から成る回路であ
る。
【0036】フード116は,通常,図4に示すよう
に,車両の先端部A2部(ロック部)と,フロントガラ
ス下部の支持部B1部およびB2部の3カ所で,車両ボ
ディ123に機械的に結合される。このため,図5に示
すように,フード先端部A1部(ロック部)には,強化
樹脂材501が用いられ,また支持部B1部およびB2
部には,図6に示すように,ゴムブッシュ613が用い
られ,フード116と車両ボディ123と電気的に絶縁
された構成となっている。尚,その他の部分では,干渉
用ゴムが設置されていたり,或いは塗装済等により,フ
ード116と車両ボディ123が電気的に接続される可
能性は無い。
【0037】次に,この実施例の動作について説明す
る。電動機駆動用信号SD ,すなわちチョッパ回路出力
信号は,パルススイッチング波形であるため,図7に示
すように,パルススイッチング周波数f0 を基本波とし
て,その整数倍の周波数が高調波f1,…,fn として
発生する。また雑音レベルも,12[V]系内燃機関車
両の16〜25倍のものであり,これが妨害雑音電波と
して伝送用ワイヤハーネス107から放射されることと
なる。
【0038】例えば,パルススイッチング周波数f0 を
20[kHz]とした場合,第30高調波〜第71高調
波がAMラジオ周波数帯に相当し,放送波,例えば59
4[kHz]のラジオ放送波fS を聞いていた場合,第
30高調波f30である600[kHz]の電動機駆動信
号SD に基づく雑音電波も,車載ラジオアンテナ20よ
り混入してくる。車載ラジオアンテナ120付近の雑音
電波強度をE30とし,車載ラジオアンテナ120とし
て,例えばホイップアンテナを使用しており,その実効
長がhe とすると,車載ラジオアンテナ120の端子に
はhe ・E30の電圧が発生する。
【0039】そして,車載ラジオアンテナ120がメカ
ニカルチューナのもので,アンテナフィーダ線121が
4[m]であるとすると,車載ラジオアンテナ120に
混入する雑音電波E30に基づく雑音電圧V30は,車載ラ
ジオアンテナ120及びアンテナフィーダ線121の等
価回路112,すなわち図8に示す等価回路より, V30=he ・E30・Cc ・Ce /{Cc (Ce +Ci +
Cr )+Cr (Ce +Ci )} である。
【0040】また,電動機駆動信号SD を入力する結合
等価回路110の出力電圧DK は,車載ラジオアンテナ
120の端子電圧he ・E30と同じ値になるような結合
定数となっているわけであるから, DK =he ・E30 である。更に,反転回路111の出力DT は,極性を反
転するのみであるから, DT =−he ・E30 である。
【0041】車載ラジオアンテナ120端からアンテナ
フィーダ線121を介して結合器113に至る経路と,
反転回路111からアンテナ等価回路112を介して結
合器113に至る経路の回路定数は,同じ値になるよう
構成されているため,車載ラジオアンテナ120に介し
て結合器113に入る信号S2 と,結合等価回路11
0,反転回路111,等価回路112を介して結合器1
13に入る信号S1 とは,同じレベルで極性のみ異なる
信号となる。
【0042】従って,結合器113の出力電圧は,互い
に打ち消し合うためにゼロとなる。すなわち,雑音電波
E30に基づく雑音は,車載ラジオアンテナ123に混入
せず,受信障害は発生しない。放送波信号fS は,車載
ラジオアンテナ120のみから入ってくるため,結合等
価回路110側からは殆ど入ってこない。
【0043】つまり,伝送用ワイヤハーネス107が,
実際の車載ラジオアンテナ120とは異なりフード11
6内に実装され,またボディ123とも密着し,更に伝
送用ワイヤハーネス107のアンテナ実効長が微小であ
るため,雑音電波E30が無いと同じ状態で聞くことがで
きる。尚,第30高調波雑音以外の他の高調波雑音も前
記同様の理由から,車載ラジオアンテナ120には混入
せず,受信障害は発生しない。
【0044】また,車両ボディ123等から車両の外に
放射される雑音電波En に対しては,図9に示すよう
に,逆位相の雑音電波Eni=−En (EniおよびEn の
波形は,それぞれ図9(a)および図9(b)参照)
が,フード116から放射され,両者が合成されて互い
に打ち消し合う。従って,フード116から放射される
逆位相の雑音電波Eniは,可変利得増幅器114の増幅
度を調整することにより,より両者のレベル差を小さく
することができので,車両の外の無線通信装置に対する
電波雑音妨害についても,より低減することができる。
【0045】尚,フード116は車両ボディ123と絶
縁されているため,車両ボディ123をグランドライン
とする他の電子・電装部品への影響も無い。尚,フード
116を誤って車両ボディ123に電気的に接続したと
しても,保護回路115により電動機駆動信号SD に影
響を与えることも無く,また,増幅器114の利得を”
0”にすれば,車両ボディ123をグランドラインとす
る他の電子・電装部品に対しても何ら影響を与えること
は無い。
【0046】尚,この実施例においては,電動機105
の駆動を単相で行う場合について説明したが,図10に
示すように,三相(u,v,w)により電動機1005
を駆動する場合についても,u,vおよびwの各相につ
いて,これまで説明した実施例を適用すれば良いことは
言うまでもない。
【0047】以上説明したように,この実施例の電気自
動車によれば,電動機駆動用信号SD と逆位相の出力可
変の信号を車両ボディ123と絶縁されたフード116
に入力すると共に,電動機駆動用信号SD を電動機10
5に伝送する伝送用ワイヤハーネス107に,車載ラジ
オアンテナ120と伝送用ワイヤハーネス107との結
合等価回路110を接続し,その結合等価回路110の
出力信号を,更に反転回路111および車載ラジオアン
テナの等価回路112を介して信号S1 とし,車載アン
テナ120の入力信号S2 と共に結合器113に入力し
て結合した後,車載ラジオ122に供給する構成とした
ので,電動機駆動信号SD に基づく車載ラジオ122の
受信障害を防止できると共に,車外に放射される雑音電
波についても低減でき,車外の無線通信装置への妨害も
防止することができる。
【0048】また,車載ラジオ122の受信障害の防止
と車外への放射雑音電波の防止が1つのセンシング回路
で行えるため,対策コストも安価となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の請求項1
に係る電気自動車によれば,チョッパ回路により,電動
機を駆動するための電動機駆動用信号を直流電源および
所定の抑制信号に基づき生成し,該電動機駆動用信号
を,伝送用ワイヤハーネスと前記車載ラジオアンテナと
の結合等価回路を介し反転回路に供給して,位相を反転
し,該反転回路の出力を,反転信号供給手段によって,
モータルームと絶縁され該モータルームを覆うフードに
供給すると共に,車載ラジオアンテナの等価回路に供給
し,結合器では,アンテナ等価回路の出力信号と車載ラ
ジオアンテナが受信する放送電波とを結合して,車載ラ
ジオに供給することとしたので,伝送用ワイヤハーネス
から放射される雑音妨害電波は,結合器において逆位相
信号により打ち消されて,車載ラジオにおける受信障害
を抑制でき,また,当該車両から外に放射される雑音電
波についても,フードからの放射において逆位相信号に
より低減でき,車外の無線通信機器への妨害も低減し得
る電気自動車を提供することができる。
【0050】また,請求項2に係る電気自動車によれ
ば,前記反転信号供給手段において,反転回路の出力レ
ベルについて可変利得増幅器により利得を可変できるの
で,フードからの放射される逆位相信号について調整可
能となり,雑音電波をより低減することができ,また,
例えば誤ってフードとモータルームとを電気的に接続し
ても,保護回路によりフードからの逆流電流を低減する
ので,車両ボディを接地とする電子部品等への影響をな
くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電気自動車の駆動シ
ステムの構成図である。
【図2】電動機駆動用信号の一例であり,図2(a)は
搬送波信号として固定周波数のパルス信号を,変調信号
として正弦波をそれぞれ使用した場合,図2(b)は変
調信号として矩形波を使用した場合の波形図である。
【図3】アンテナ等価回路の回路構成図である。
【図4】フードと車両ボディとの結合を説明する説明図
である。
【図5】フード先端部(ロック部)の説明図であり,図
5(a)はフードの拡大図,図5(b)はA1部の拡大
図である。
【図6】フードのヒンジ部の説明図であり,図6(a)
はB1の拡大図,図6(b)はB11部の拡大図であ
る。
【図7】電動機駆動信号(妨害雑音電波)の周波数スペ
クトラムの説明図である。
【図8】車載ラジオの入力電圧を説明する等価回路図で
ある。
【図9】車外に放射される雑音電波の説明図である。
【図10】三相駆動電動機とした場合の電気自動車の駆
動システムの構成図である。
【図11】従来の電動機を用いた電気自動車の駆動シス
テム(従来例1)の構成図である。
【図12】従来の電動機を用いた電気自動車の駆動シス
テム(従来例2)の構成図である。
【符号の説明】
101 電池 102 メインスイッチ 103,1003 チョッパ回路 104,1004 コントローラ 105,1005 電動機 106,1006 電動機駆動スイッチ 107,1007 伝送用ワイヤハーネス 110 結合等価回路 111 反転回路 112 (車載ラジオ)アンテナ等価回路 113 結合器 114 可変利得増幅器 115 保護回路 116 フード 120 車載ラジオアンテナ 121 アンテナフィーダ線 122 車載ラジオ 123 車両ボディ SD チョッパ回路の出力である電動機駆動信号 S1 車載ラジオアンテナ等価回路の出力信号 S2 車載ラジオアンテナの受信信号 301〜303,801〜803 コンデンサ 501 強化樹脂材 613 ゴムブッシュ 611 ボルト 612 ヒンジ 1010u,1010v,1010w 結合等価回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載ラジオおよび車載ラジオアンテナを
    備え,モータルームに設置された電動機により駆動され
    る電気自動車において,直流電源から前記電動機を駆動
    する電動機駆動用信号を生成するチョッパ回路と,前記
    電動機駆動用信号を前記電動機に供給する伝送用ワイヤ
    ハーネスと,前記伝送用ワイヤハーネスと前記車載ラジ
    オアンテナとの結合等価回路と,前記結合等価回路の出
    力の位相を反転する反転回路と,前記反転回路の出力を
    前記モータルームと絶縁され該モータルームを覆うフー
    ドに供給する反転信号供給手段と,前記反転回路の出力
    について前記車載ラジオアンテナの等価回路を介した信
    号と,前記車載ラジオアンテナが受信する放送電波とを
    結合して,前記車載ラジオに供給する結合器と,を有す
    ることを特徴とする電気自動車。
  2. 【請求項2】 前記反転信号供給手段は,前記反転回路
    の出力を入力する可変利得増幅器と,前記フードからの
    逆流電流を低減する保護回路とを有することを特徴とす
    る請求項1記載の電気自動車。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11430590B2 (en) * 2017-05-23 2022-08-30 Robert Bosch Gmbh Emission protection device and method for operating a load

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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