JPH08186500A - 高能率符号化方法及び装置、高能率復号化方法及び装置、並びに伝送媒体 - Google Patents

高能率符号化方法及び装置、高能率復号化方法及び装置、並びに伝送媒体

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JPH08186500A
JPH08186500A JP6328383A JP32838394A JPH08186500A JP H08186500 A JPH08186500 A JP H08186500A JP 6328383 A JP6328383 A JP 6328383A JP 32838394 A JP32838394 A JP 32838394A JP H08186500 A JPH08186500 A JP H08186500A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力信号を周波数成分に変換する変換回路6
1と、この周波数成分を、帯域指定情報と共に符号化さ
れる特定帯域の信号成分のみからなるトーン性成分と、
所定の符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて量子
化ステップ数情報と共に符号化されるノイズ性成分とに
分離する信号成分分離回路62と、トーン性成分を符号
化するトーン性成分符号化回路63と、ノイズ性成分を
符号化するノイズ性成分符号化回路64とを有し、ノイ
ズ性成分の量子化ステップ数情報は、高域側では低域側
より少ないビット数で表す量子化精度情報コードに符号
化する。 【効果】 主情報のみならず、副情報の符号化効率を高
めることができ、副情報の表現方法も自由度を確保し、
良好な符号化を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルオーディオ
信号等のディジタル信号の符号化を行う高能率符号化方
法及び装置、その符号化された信号を復号化する高能率
復号化方法及び装置、並びにその符号化された信号を伝
送する伝送媒体(記録媒体も含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ或いは音声等の信号の高能率
符号化の手法及び装置には種々あるが、例えば、時間領
域のオーディオ信号等を単位時間毎にブロック化してこ
のブロック毎の時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換
(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各
帯域毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式であ
るいわゆる変換符号化方式や、時間領域のオーディオ信
号等を単位時間毎にブロック化しないで、複数の周波数
帯域に分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割
方式である帯域分割符号化(サブ・バンド・コーディン
グ:SBC)方式等を挙げることができる。また、上述
の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率
符号化の手法及び装置も考えられており、この場合に
は、例えば、上記帯域分割符号化方式で帯域分割を行っ
た後、該各帯域毎の信号を上記変換符号化方式で周波数
領域の信号に直交変換し、この直交変換された各帯域毎
に符号化を施すことになる。
【0003】ここで、上述した帯域分割符号化方式に使
用される帯域分割用フィルタとしては、例えばQMF(Q
uadrature Mirror filter)等のフィルタがあり、これは
例えば文献「ディジタル・コーディング・オブ・スピー
チ・イン・サブバンズ」("Digital coding of speech i
n subbands" R.E.Crochiere, Bell Syst.Tech. J.,Vo
l.55,No.8 1976) に述べられている。このQMFのフィ
ルタは、帯域を等バンド幅に2分割するものであり、当
該フィルタにおいては上記分割した帯域を後に合成する
際にいわゆるエリアシングが発生しないことが特徴とな
っている。また、文献「ポリフェーズ・クワドラチァ・
フィルタ −新しい帯域分割符号化技術」("Polyphase
Quadrature filters -A new subband coding techniqu
e", Joseph H. Rothweiler ICASSP 83, BOSTON)には、
等帯域幅のフィルタ分割手法が述べられている。このポ
リフェーズ・クワドラチァ・フィルタにおいては、信号
を等バンド幅の複数の帯域に分割する際に一度に分割で
きることが特徴となっている。
【0004】また、上述したスペクトル変換としては、
例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレー
ム)でブロック化し、当該ブロック毎に高速フーリエ変
換(FFT)や、離散コサイン変換(DCT)、モディ
ファイドDCT変換(MDCT)などを行うことで時間
軸を周波数軸に変換するようなスペクトル変換がある。
このMDCTについては、文献「時間領域エリアシング
・キャンセルを基礎とするフィルタ・バンク設計を用い
たサブバンド/変換符号化」("Subband/Transform Codi
ng Using Filter Bank Designs Based on Time Domain
Aliasing Cancellation," J.P.Princen A.B.Bradley, U
niv. of Surrey Royal Melbourne Inst. of Tech. ICAS
SP 1987)に述べられている。
【0005】このように、フィルタやスペクトル変換に
よって帯域毎に分割された信号を量子化することによ
り、量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、
マスキング効果などの性質を利用して聴覚的により高能
率な符号化を行うことができる。また、ここで上記量子
化を行う前に、各帯域毎に例えばその帯域における信号
成分の絶対値の最大値で正規化を行うようにすれば、さ
らに高能率な符号化を行うことができる。
【0006】更に、周波数帯域分割された各周波数成分
を量子化する場合の周波数分割幅としては、例えば人間
の聴覚特性を考慮した帯域分割がある。すなわち、一般
に臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域
ほど帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号
を複数(例えば25バント)の帯域に分割することがあ
る。また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際に
は、各帯域毎に所定のビット割当て、或いは、各帯域毎
に適応的なビット割当て(ビットアロケーション)によ
る符号化が行われる。例えば、上記MDCT処理されて
得られたMDCT係数データを上記ビットアロケーショ
ンによって符号化する際には、上記各ブロック毎のMD
CT処理により得られる各帯域毎のMDCT係数データ
に対して、適応的な割当てビット数で符号化が行われる
ことになる。
【0007】上記ビット割当手法及びそのための装置と
しては、次の2手法及び装置が知られている。
【0008】例えば、文献「音声信号の適応変換符号
化」("Adaptive Transform Coding of Speech Signal
s" , R.Zelinski and P.Noll, IEEE Transactions of A
ccoustics, Speech, and Signal Processing, vol.ASSP
-25, No.4, August 1977 )では、各帯域毎の信号の大
きさをもとに、ビット割当を行っている。この方式で
は、量子化雑音スペクトルが平坦となり、雑音エネルギ
が最小となるが、聴感覚的にはマスキング効果が利用さ
れていないために実際の雑音感は最適ではない。
【0009】また、例えば文献「臨界帯域符号化器 −
聴覚システムの知覚の要求に関するディジタル符号化」
("The critical band coder --digital encoding of
theperceptual requirements of the auditory syste
m", M.A.Kransner MIT, ICASSP 1980)では、聴覚マス
キングを利用することで、各帯域毎に必要な信号対雑音
比を得て固定的なビット割当を行う手法及び装置が述べ
られている。しかし、この手法では例えばサイン波入力
で特性を測定する場合でも、ビット割当てが固定的であ
るために、特性値がそれほど良い値とならない。
【0010】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットを、上記各帯域或いは各帯域を
さらに小分割したブロック毎に予め定められた固定ビッ
ト割当パターン分と、各ブロックの信号の大きさに依存
したビット配分を行う分とに分割して使用すると共に、
その分割比を入力信号に関係する信号に依存させ、例え
ば信号のスペクトルが滑らかなときほど上記固定ビット
割当パターン分への分割比率を大きくするような高能率
符号化装置が提案されている。
【0011】この方法によれば、サイン波入力のように
特定のスペクトルにエネルギが集中する場合には、その
スペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当てる
事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善すること
ができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ信号に
対する人間の聴覚は、極めて敏感であるため、このよう
な方法を用いることによって信号対雑音特性を改善する
ことは、単に測定上の数値を向上させるばかりでなく、
聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0012】なお、ビット割り当ての方法にはこの他に
も数多くの方式が提案されており、さらに聴覚に関する
モデルが精緻化され、符号化装置の能力が向上すれば聴
覚的にみてより高能率な符号化が可能になる。
【0013】また、本件出願人は、先に、特願平5−1
52865号の明細書及び図面において、スペクトル信
号から聴感上特に重要なトーン性の成分を分離して、他
のスペクトル成分とは別に符号化する方法を提案してお
り、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化を殆
ど生じさせずに高い圧縮率で効率的に符号化することを
可能にしている。
【0014】ところで、波形信号をスペクトル変換する
方法として上述したDFTやDCTを使用した場合にお
いて、例えばM個のサンプルからなる時間ブロック毎に
当該スペクトル変換を行うと、M個の独立な実数データ
が得られることになる。このとき、時間ブロック間の接
続歪みを軽減するために、通常は、両隣のブロックでそ
れぞれM1個のサンプルずつオーバーラップさせるよう
にしているので、平均して、上記DFTやDCTでは
(M−M1)個のサンプルに対してM個の実数データを
量子化して符号化することになる。
【0015】これに対してスペクトルに変換する方法と
して上述のMDCTを使用した場合には、両隣の時間ブ
ロックとN個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプ
ルから、独立なM個の実数データを得るようにしている
ので、平均して、当該MDCTではM個のサンプルに対
してM個の実数データを量子化して符号化することにな
る。したがって、このように符号化されたデータを復号
化する復号化装置においては、上述のMDCTを用いて
得られた符号からなる各ブロックに対して逆変換を施し
て、得られた波形要素を互いに干渉させながら加え合わ
せることにより、波形信号を再構成することができる。
【0016】ここで、一般に、変換のための時間ブロッ
クを長くすることによって、スペクトルの周波数分解能
が高まり特定のスペクトル成分にエネルギが集中する。
したがって、両隣のブロックと半分ずつオーバーラップ
させて長いブロック長で変換を行い、しかも得られたス
ペクトル信号の個数が、元の時間サンプルの個数に対し
て増加しない上記MDCTを使用すれば、上記DFTや
DCTを使用した場合よりも効率の良い符号化を行うこ
とが可能となる。また、隣接するブロック同士に十分長
いオーバーラップを持たせることによって、波形信号の
ブロック間歪みを軽減することもできる。
【0017】実際の符号列を構成するにあたっては、先
ず、正規化及び量子化が行われる帯域毎に量子化精度情
報、正規化係数情報を所定のビット数で符号化し、次
に、正規化及び量子化されたスペクトル信号を符号化す
れば良い。また、ISO/IEC 11172−3:1
993(E),a993では、帯域によって量子化精度
情報を表すビット数が異なるように設定された高能率符
号化方式が記述されており、高域になるにしたがって、
量子化精度情報を表すビット数が小さくなるように規格
化されている。
【0018】また、量子化精度情報を直接符号化する代
わりに、復号化装置において、例えば、正規化係数情報
から量子化精度情報を決定する方法も知られているが、
この方法では、規格を設定した時点で正規化係数情報と
量子化精度情報の関係が決まってしまうので、将来的に
さらに高度な聴覚モデルに基づいた量子化精度の制御を
導入することができなくなる。また、実現する圧縮率に
幅がある場合には圧縮率毎に正規化係数情報と量子化精
度情報との関係を定める必要が出てくる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】近年は、さらに圧縮率
を上げることが望まれており、このようなことから、正
規化及び再量子化された周波数成分からなる主情報の符
号化効率を高めていくだけではなく、量子化精度情報を
含む副情報の符号化効率を高めることが必要となってく
る。
【0020】しかし一方、聴感上の劣化を抑えるために
必要な量子化精度は、入力された信号の周波数成分分布
によって異なるため、十分な自由度を持って与えること
が可能でなければならない。また、様々な圧縮率とそれ
に応じた音質に対応するためには、量子化精度情報の表
現方法にも自由度を確保する必要がある。
【0021】さらにまた、符号化方法については、得ら
れる符号が所定の規格を充たしている限り任意な手法を
とることができるが、それぞれの符号化方法に対して効
率の良い符号化ができるようにしておくことが望まし
い。
【0022】そこで、本発明はこのような実情に鑑みて
なされたものであり、主情報のみならず、副情報の符号
化効率を高めることができ、副情報の表現方法も自由度
を確保し、良好な符号化を行え、さらにまた、得られる
符号が所定の規格を充たし、かつ効率の良い符号化がで
きる高能率符号化方法及び装置、符号化された信号を復
号化する高能率復号化方法及び装置、並びにその符号化
列が伝送される伝送媒体を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の高能率符号化方
法及び装置は、このような実情に鑑みてなされたもので
あり、入力信号を周波数成分に変換し、上記周波数成分
を、帯域特定情報と共に符号化される特定帯域の信号成
分のみからなる第一の信号と、所定の符号化ユニット毎
に正規化及び量子化されて量子化精度情報と共に符号化
される第二の信号とに分離し、上記第二の信号の量子化
精度情報は、高域側では低域側より少ないビット数で表
す量子化精度情報コードに符号化することで、上述の課
題を解決する。
【0024】また、本発明の高能率符号化方法及び装置
は、入力信号を周波数成分に変換し、上記周波数成分の
一部又は全体を所定の各符号化ユニット毎に正規化及び
量子化すると共に、当該量子化時には、連続する符号化
ユニットの組毎に、複数の量子化精度情報と量子化精度
情報コードとを各々対応させてなる予め定められた量子
化精度情報選択枝の中から、対応する量子化精度情報コ
ードを選択することで上記量子化精度情報の符号化を行
い、上記連続する符号化ユニットの組の境界を示す境界
情報も符号化することを特徴とすることで、上述の課題
を解決する。
【0025】ここで、上記第一の信号は特定の周波数に
エネルギが集中するトーン性の成分であり、上記各符号
化ユニット毎の正規化及び量子化は、特定の周波数にエ
ネルギが集中するトーン性の成分を分離した残りの周波
数成分に対して施す。
【0026】また、上記量子化精度情報コードは、連続
する符号化ユニットの組毎に、複数の量子化精度情報と
量子化精度情報コードとを各々対応させてなる予め定め
られた量子化精度情報選択枝の中から選択し、上記連続
する符号化ユニットの組の境界を示す境界情報も符号化
する。また、上記連続する符号化ユニットの組毎に、上
記量子化精度情報選択枝を指定する指定情報も符号化す
る。さらに、上記量子化精度情報選択枝に含まれる量子
化精度情報数は、高域側の方が少ない。またさらに、上
記周波数成分への変換は、スペクトル変換を含む処理に
より行い、上記入力信号は音響信号である。
【0027】次に、本発明の高能率復号化方法及び装置
は、帯域特定情報と共に符号化された特定帯域の周波数
成分のみからなる第一の信号を復号化し、量子化精度情
報が高域側では低域側より少ないビット数に符号化され
た量子化精度情報コードを復号化し、所定の各符号化ユ
ニット毎に正規化及び量子化されて符号化された周波数
成分からなる第二の信号を、上記量子化精度情報コード
を復号化した量子化精度情報に基づいて復号化し、上記
復号化された第一の信号と第二の信号とを合成すること
を特徴とするものである。
【0028】また、本発明の高能率復号化方法及び装置
は、連続する所定の符号化ユニットの組みの境界を示す
符号化された境界情報を復号化し、所定の符号化ユニッ
ト毎に、複数の量子化精度情報コードと量子化精度情報
とを各々対応させてなる予め定められた量子化精度情報
選択枝の中から量子化精度情報を選択することにより、
量子化精度情報を符号化した量子化精度情報コードを復
号化し、上記量子化精度情報コードを復号化した量子化
精度情報に基づいて、所定の符号化ユニット毎に正規化
及び量子化されて符号化された周波数成分からなる信号
を復号化することを特徴とするものである。
【0029】ここで、上記第一の信号は特定の周波数に
エネルギが集中するトーン性の成分であり、上記所定の
符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて符号化され
た周波数成分からなる信号は、特定の周波数にエネルギ
が集中するトーン性の成分を分離した残りの周波数成分
の信号である。
【0030】また、本発明の高能率復号化方法及び装置
では、連続する符号化ユニットの組みの境界を示す符号
化された境界情報を復号化し、上記量子化精度情報コー
ドの復号化の際には、複数の量子化精度情報コードと量
子化精度情報とを各々対応させてなる予め定められた量
子化精度情報選択枝の中から、上記量子化精度情報コー
ドに対応する量子化精度情報を選択する。さらに、連続
する符号化ユニットの組毎の上記量子化精度情報選択枝
の符号化された指定情報も復号化し、上記復号化した指
定情報に基づいて、連続する符号化ユニットの組毎に上
記量子化精度情報選択枝の指定を行う。またさらに、上
記量子化精度情報選択枝に含まれる量子化精度情報数
は、高域側の方が少ない。
【0031】また、上記復号化した周波数成分からなる
信号は逆スペクトル変換し、復号化した信号は音響信号
である。
【0032】次に、本発明の伝送媒体は、伝送メディア
のみならず記録メディア(記録媒体)も含み、上述した
本発明の高能率符号化方法及び装置により符号化された
信号を伝送又は記録してなるものである。
【0033】
【作用】本発明によれば、信号周波数成分から聴感上特
に重要なトーン性の成分を分離して他の信号周波数成分
とは別に符号化すると共に、高域側の量子化精度情報を
表すビット数を低域側の量子化精度情報を表すビット数
よりも少なくして符号化(コード化)を行うことによ
り、符号化効率を高めるようにしている。
【0034】また、本発明によれば、帯域毎に量子化精
度情報を表すビット数を変えることができるようにする
と共に、そのビット数の変化する境界情報を符号化する
ことにより、入力信号の性質に応じた自由度の高い可能
とし、効率的な符号化を実現している。
【0035】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照にしながら説明する。
【0036】図1には、本発明の高能率符号化方法が適
用される実施例の音響波形信号の高能率符号化装置の基
本構成を示す。
【0037】この図1に示す実施例装置において、入力
端子10を介して入力された音響信号等の信号波形は、
変換回路11によって信号周波数成分に変換された後、
信号成分符号化回路12に送られ、ここで各信号周波数
成分が符号化される。この信号成分符号化回路12の出
力は、符号列生成回路13に送られ、ここで符号列が生
成される。この符号列が出力端子14から出力される。
【0038】次に、図2には図1の変換回路11の一具
体例の構成を示す。
【0039】この図2において、入力端子20を介して
入力された波形信号は、帯域分割フィルタ21によって
二つの帯域に分割される。ここで、当該帯域分割フィル
タ21から出力される二つの帯域の信号の帯域幅は、入
力端子20に供給された波形信号の帯域幅の1/2とな
っており、当該波形信号の1/2に間引かれたものであ
る。これら二つの帯域の信号は、それぞれが対応する順
スペクトル変換回路22,23に送られ、ここでMDC
T等の順スペクトル変換処理される。この順スペクトル
変換回路22,23からの信号周波数成分は、それぞれ
対応する出力端子24,25を介して、図1の変換回路
11からの信号周波数成分として出力され、後段の図1
に示す信号成分符号化回路12に送られるようになる。
なお、図1の例では、当該順スペクトル変換回路22,
23からの二つの帯域に対応する信号周波数成分を信号
成分符号化回路12からの1つの出力として示してい
る。
【0040】もちろん、変換回路11としては、この具
体例以外にも多数考えられ、例えば、入力信号を直接、
MDCTによって信号周波数成分に変換するものとして
も良いし、MDCTではなく、DFTやDCTによって
変換を行うものとしても良い。なお、いわゆる帯域分割
フィルタのみによって信号を帯域成分に分割することも
可能であるが、本発明の高能率符号化方法は、特定の周
波数にエネルギが集中する信号に対する符号化の場合に
特に有効に作用するので、多数の周波数成分を比較的少
ない演算量で得ることができる上述のスペクトル変換に
よって、信号を周波数成分に変換する方法をとると都合
が良い。
【0041】次に、図3には、図1の信号成分符号化回
路12内で上記信号周波数成分を符号化する基本的な構
成を示す。
【0042】この図3において、入力端子30を介して
変換回路11から供給された各信号周波数成分は、正規
化回路31によって所定の帯域毎に正規化が施された
後、量子化回路33に送られる。また、上記入力端子3
0からの各信号周波数成分は、量子化精度決定回路32
にも送られ、ここで各信号周波数成分に基づいて上記量
子化回路33における量子化ステップ数(すなわち量子
化精度)を計算する。したがって、上記量子化回路33
では、上記正規化回路31で正規化された信号に対し
て、上記量子化精度決定回路32で計算された量子化ス
テップ数に基づいた量子化を施す。当該量子化回路33
からは、上記量子化された信号成分に加え、上記正規化
回路31での正規化における正規化係数を符号化した正
規化係数情報と、上記量子化精度決定回路32で計算さ
れた量子化ステップ数(量子化精度情報)を符号化した
量子化精度情報コードとが出力され、これらが出力端子
34から出力される。この出力端子34の出力が図1の
符号列生成回路13に送られる。
【0043】次に図4には、図1の高能率符号化装置に
よって生成された符号列から音響信号を再生して出力す
る高能率復号化装置の基本構成を示す。
【0044】この図4において、入力端子40には、前
記高能率符号化装置によって生成され、伝送メディアや
記録メディア等を介した符号列が供給される。この符号
列は符号列分解回路41に送られ、ここで当該符号列か
らそれぞれ符号化がなされている各信号周波数成分の符
号と量子化精度情報及び正規化係数情報が分離抽出され
る。当該分離抽出された符号化がなされている各信号周
波数成分と量子化精度情報及び正規化係数情報は、信号
成分復号化回路42に送られる。この信号成分復号化回
路42では、符号化された量子化精度情報及び正規化係
数情報を復号化し、これら量子化精度情報及び正規化係
数情報を用いて、上記符号化されている信号周波数成分
を復号化して元の各信号周波数成分を復元する。当該復
元された各信号周波数成分は、その後、逆変換回路43
に送られ、ここでの逆変換によって音響波形信号に変換
される。この音響波形信号は、出力端子44から出力さ
れ、後段の構成に送られる。
【0045】なお、上記記録メディアとしては例えば光
ディスク,光磁気ディスク,磁気ディスク等のディスク
状の記録媒体や、磁気テープ等のテープ状記録媒体、或
いは、半導体メモリ,ICカードなどを挙げることがで
きる。また、伝送メディアとしては、電線若しくは光ケ
ーブルや電波等を挙げることができる。
【0046】次に、図5には、図4の逆変換回路43の
一具体例の構成を示す。なお、この図5の逆変換回路4
3は、図2の変換回路に対応した逆変換を行う。
【0047】この図5において、図4の信号成分復号化
回路42によって復元された前記二つの帯域に対応する
信号周波数成分は、それぞれ入力端子50,51を介し
て対応する逆スペクトル変換回路52,53に送られ、
これら逆スペクトル変換回路52,53によって逆変換
される。逆スペクトル変換回路52,53によって逆変
換された各帯域の信号は、帯域合成フィルタ54に送ら
れ、ここで帯域合成され、出力端子55を介して出力さ
れる。
【0048】以上、本発明の高能率符号化及び復号化装
置の基本構成とその基本動作について説明したが、これ
以降は、従来から行われてきた高能率符号化方法と比較
しながら、本発明の高能率符号化方法及び復号化方法に
ついて説明する。
【0049】先ず、図6を用いて、従来から行われてき
た高能率符号化方法について説明する。
【0050】この図6の例に示す信号周波数成分SP
は、例えば図2のような構成の変換回路11によって得
られたものである。なお、この図6の例では、MDCT
により得られた信号周波数成分の絶対値のレベルをデシ
ベル(dB)値に変換して示している。すなわち、変換
回路11においては、図2のように帯域分割フィルタ2
1で分割された2帯域の信号を、前記順スペクトル変換
回路22,23によってそれぞれ所定の時間ブロック毎
に例えば64個の信号周波数成分SPに変換する。
【0051】次に、この変換回路11からの信号周波数
成分SPは、図3に示した構成の信号成分符号化回路1
2に送られることになる。この信号成分符号化回路12
では、上記変換回路11による2つの帯域それぞれの6
4個の信号周波数成分SPを、当該2つの帯域毎に図6
中のU1からU8にて示すさらに細かい帯域毎にグルー
プ(これをここでは符号化ユニットと呼ぶことにし、上
記2帯域で16ユニットとなる)にまとめて、これら各
符号化ユニットU1〜U8にそれぞれ対応する正規化係
数NL1〜NL8にて各符号化ユニット毎の信号周波数
成分SPを正規化し、さらに各符号化ユニット毎の正規
化された信号周波数成分SPを量子化する。なお、この
ときの量子化ステップ数すなわち量子化精度は、各符号
化ユニット内の周波数成分の分布の仕方によって、当該
各符号化ユニット毎に変化させることで、音質の劣化を
最小限に抑える聴覚的に効率の良い符号化が可能であ
る。また、この例では、ブロック内の各符号化ユニット
のそれぞれの帯域幅は、低域側で狭く、高域側で広くと
られており、聴覚の性質に合った量子化雑音の発生の制
御ができるようになっている。
【0052】ここで、表1を用いて上記量子化ステップ
数すなわち量子化精度情報とこの量子化精度情報を符号
化した量子化精度情報コードとの関係について説明す
る。
【0053】
【表1】
【0054】この表1に示されているのは、1段階から
255段階までの量子化ステップ数を3ビット又は2ビ
ット又は1ビットで表される量子化精度情報コードに符
号化(コード化)する場合の例である。この表1に示す
ように、上記量子化精度情報コードが”000”から”
111”までの各3ビットで表されている場合には1段
階から255段階までの8通りの量子化ステップ数のど
れかで、また、上記量子化精度情報コードが”00”か
ら”11”までの各2ビットで表されている場合には1
段階から255段階までの4通りの量子化ステップ数の
どれかで、さらに上記量子化精度情報コードが”0”
と”1”の各1ビットで表されている場合には1段階か
3段階までの2通りの量子化ステップ数のどちらかで、
信号周波数成分が量子化される。なお、この表1におい
て、1段階の量子化ステップ数で量子化されるというの
は、その符号化ユニット内の信号周波数成分SPがすべ
て0の値に量子化されるということを表す。
【0055】ここで、全ての符号化ユニットの量子化ス
テップ数(量子化精度情報q1〜q8)をそれぞれ3ビ
ットの量子化精度情報コードで表現する従来技術の符号
化(コード化)を行った場合の符号列は、例えば図7に
示すようになる。これに対し、例えば低域側の符号化ユ
ニットU1,U2に対してのみ、その量子化ステップ数
(量子化精度情報q1,q2)を3ビットの量子化精度
情報コードに符号化し、残りの符号化ユニットに対して
はそれらの量子化ステップ数(量子化精度情報q3〜q
8)をそれぞれ2ビットの量子化精度情報コードに符号
化した場合の従来技術による符号列は、例えば図8に示
すようになる。なお、図7及び図8の符号列において、
図中の量子化精度情報q1〜q8で示す領域には、それ
ぞれ対応する量子化精度情報コードが入り、図中正規化
係数情報n1〜n8で示す領域には符号化された正規化
係数情報が、また、図中被正規化・量子化周波数成分情
報列で示す領域には正規化及び量子化された信号周波数
成分の列が入る。
【0056】ところで、通常、人間の聴覚は、高域の信
号成分に対しては低域の場合ほど敏感でなく、また、多
くの音響信号では、低域側にエネルギが集中する場合が
多いので、ほとんどの場合、高域側では量子化ステップ
数(量子化精度)を低域側の場合ほど高くしなくても済
む。すなわち、高域側に対しては量子化精度情報を少な
いビット数で表現できる量子化精度情報コードに符号化
したとしても、聴感上の影響は少ないため、図8のよう
に、当該高域側に対しては、量子化精度情報を少ないビ
ット数で表現される量子化精度情報コードに符号化して
情報量を減らすことができ、これにより符号化の効率を
良くすることができる。しかし、例えば図6同様に示す
図9のように、例えば符号化ユニットU6やU7のよう
に高域側にも狭い帯域幅にエネルギが集中するトーン性
の成分(図中A又はBで示す)がブロック内に存在する
場合には、これら高域側(符号化ユニットU6,U7)
に対しても十分な量子化精度(量子化ステップ数)が必
要となる。もちろん図8のように、高域側に対して量子
化精度情報コードが2ビットで表現される量子化ステッ
プ数を用いるようにした場合でも、例えば、表1のよう
に当該量子化精度情報コードが2ビットで表現される量
子化ステップ数のうち最大の255段階のステップ数で
量子化することも可能であるが、これでは多くの信号周
波数成分を必要以上の精度で量子化することになり、符
号化の効率が悪くなる。
【0057】このようなことから、本発明の第1の実施
例の高能率符号化方法では、信号周波数成分を、音質を
確保するために高い量子化精度の必要なトーン性の成分
とそうでない成分とに分解して符号化を行い、後者の周
波数成分に対する量子化ステップ数(量子化精度情報)
の符号化に際し、高域のものに対しては少ないビット数
で表現される量子化精度情報コードに符号化することで
効率の良い符号化を可能にしている。
【0058】ここで、高い量子化精度の必要なトーン性
成分とそうでないノイズ性成分への上記信号周波数成分
の分離について、図9同様に示す図10を用いて説明す
る。
【0059】なお、トーン性成分とは、エネルギが集中
的に分布する連続する少数の所定個数、例えば1個乃至
8個或いは3個乃至8個程度の信号周波数成分で構成さ
れたものを言い、図10の例においては、例えば符号化
ユニットU6内の図中A1,A2,A3で示す各信号周
波数成分で構成された成分や、符号化ユニットU7内の
図中B1,B2,B3で示す各信号周波数成分で構成さ
れた成分がこれに当たる。
【0060】この図10からも明らかなように、上記ト
ーン性成分を分離すると、当該トーン性成分が含まれて
いた符号化ユニット内の残りの信号周波数成分の絶対値
は小さくなるので、正規化係数を小さくできることにな
る。このため、正規化した後の量子化精度を低くした
(量子化ステップ数を少なくした)としても、後に発生
することになる量子化雑音レベルは、上記トーン性成分
の分離を行わなかった場合と同等に保つことができる。
また、トーン性成分を含む符号化ユニットの周辺の符号
化ユニットでは、上記トーン性成分によるマスキング効
果が有効に作用するため、例えば量子化ステップ数を1
にして、当該周辺の符号化ユニット内でトーン性成分を
構成する周波数成分以外の信号周波数成分についてはす
べて大きさを0として扱ったとしても聴感上の劣化は少
ない。
【0061】このように、トーン性成分を分離して、こ
のトーン性成分以外の残りの他の信号周波数成分を各符
号化ユニット毎に量子化して符号化することにより、ト
ーン性成分を含む符号化ユニット近辺の符号化ユニット
における量子化精度を低く保つことが可能となり、した
がって、当該量子化精度(量子化ステップ数)を表現す
るのに必要なビット数も少なくて済む(すなわち少ない
ビット数で表すことができる量子化精度情報コードを用
いることができる)ことになる。
【0062】なお、上記トーン性成分は、多くの場合、
基本波成分又はその高調波成分であり、高域に行くに従
って減衰していく。このため、高域側でもレベルの高い
トーン性成分は基本波の周波数が高いことが多く、した
がって、高域側ではトーン性成分同士の周波数軸上での
距離が離れている。このことから、高域側ではトーン性
成分をその他の成分から分離することが、低域側に比較
して容易である。さらに、人間の聴覚特性に基づく帯域
分割(符号化ユニット化)を行う場合、臨海帯域幅に基
づいて高域側では当該符号化ユニット幅を広くとるのが
一般的であるため、高域側でトーン性成分を分離するこ
とは符号化効率を高める上で特に有効である。
【0063】このような点を鑑みてなされた本発明の高
能率符号化方法を実現するための図1に示した基本構成
の高能率符号化装置を、より具体的に図11を用いて説
明する。
【0064】この図11において、入力端子60には図
1同様に音響信号等の信号波形が入力され、この音響信
号がさらに図1及び図2同様の変換回路61によって信
号周波数成分に変換される。この信号周波数成分は図1
の信号成分符号化回路12内に設けられる信号成分分離
回路62に送られる。
【0065】当該信号成分分離回路62では、上記信号
周波数成分から、急峻なスペクトル分布を持つトーン性
成分と、それ以外の信号周波数成分すなわち平坦なスペ
クトル分布を持つノイズ性成分とに分離する。すなわち
当該信号成分分離回路62では、供給された信号周波数
成分に対して、当該信号周波数成分のうちエネルギが集
中的に分布する連続する少数の所定個数、例えば3個な
いし8個程度の信号周波数成分で構成されたトーン性成
分と、それ以外のノイズ性成分とに分離する処理を行
う。上記トーン性成分についてはトーン性成分符号化回
路63に、上記ノイズ性成分についてはノイズ性成分符
号化回路64に送られる。
【0066】これらトーン性成分符号化回路63とノイ
ズ性成分符号化回路64は、基本的には前記図3と同じ
構成を有し、それぞれ供給されたトーン性成分とノイズ
性成分に対して前述したような正規化及び量子化の処理
を施すが、トーン性成分符号化回路63では上記トーン
性成分のみ処理し、またノイズ性成分符号化回路64で
は当該トーン性成分が除かれた他の信号成分(ノイズ性
成分)の処理を行う。ただし、このときのノイズ性成分
符号化回路64に供給されるノイズ性成分は、前述した
ようにトーン性成分が分離された残りの信号成分であ
り、したがって、当該トーン性成分が含まれていた符号
化ユニット内の残りの信号周波数成分の絶対値は小さ
く、正規化係数を小さくできる。また、前述したよう
に、各符号化ユニットで正規化した後の量子化精度を低
く(量子化ステップ数を少なく)したとしても、後に発
生することになる量子化雑音レベルは、上記トーン性成
分の分離を行わなかった場合と同等に保つことができる
ため、当該ノイズ性成分符号化回路64では、各符号化
ユニットで正規化した後の量子化精度を低くしている。
さらに、前述したように、トーン性成分を含む符号化ユ
ニットの周辺の符号化ユニットでは、上記トーン性成分
によるマスキング効果が有効に作用して聴感上の劣化が
少ないので、当該ノイズ性成分符号化回路64では、上
記トーン性成分の周辺の符号化ユニット内でトーン性成
分を構成する信号周波数成分以外の信号成分について
は、例えば量子化ステップ数を1にして、すべて大きさ
を0としている。
【0067】このように、図11に示す第1の実施例の
高能率符号化方法及び装置では、トーン性成分を分離し
て、このトーン性成分以外の残りの他の信号周波数成分
を各符号化ユニット毎に量子化して符号化することによ
り、トーン性成分を含む符号化ユニット近辺の符号化ユ
ニットにおける量子化精度を低く保つことが可能とな
り、したがって、ビット数が少ない量子化精度情報コー
ドを用いることが可能となっている。
【0068】すなわち、第1の実施例の高能率符号化方
法及び装置を用いれば、量子化精度情報を表現するビッ
ト数を十分下げたまま、量子化精度の制御の自由度を確
保することが可能となり、効率の良い符号化が可能とな
っている。
【0069】上記トーン性成分符号化回路63とノイズ
性成分符号化回路64からは、前記量子化された信号周
波数成分に加え、各符号化された正規化係数情報と量子
化精度情報が出力され、これらが図1同様の符号列生成
回路65に送られる。
【0070】この符号列生成回路65では、上記供給さ
れた信号等から図12のような符号列を生成する。すな
わち当該符号列生成回路65では、各ブロック毎に、先
頭に上記分離されたトーン性成分を当該トーン性成分が
存在した帯域特定情報と共に符号化して得たトーン性成
分情報を配し、次に残りのノイズ性成分を符号化して得
たノイズ性成分情報を配する。この符号化したノイズ性
成分情報は、各符号化ユニットの量子化精度情報q1〜
q8に対応する量子化精度情報コード、各符号化ユニッ
トの正規化係数情報n1〜n8を符号化した情報、正規
化及び量子化された各信号周波数成分からなる情報列
(被正規化・量子化周波数成分情報列)が、低域から順
番に配されたものとなされる。
【0071】なお、この図12の例では、低域側の符号
化ユニットU1,U2の量子化精度情報コードは3ビッ
トで、それ以上の帯域の符号化ユニットU3〜U8の量
子化精度情報コードは1ビットのものが用いられてい
る。
【0072】また、先頭に配されるトーン性成分として
は、当該時間ブロック内に存在するトーン性成分の存在
した帯域を特定する情報及び当該トーン性成分の数(ト
ーン性成分情報数と呼ぶ)と、各トーン性成分に対する
符号化した量子化精度情報及び正規化係数情報と、トー
ン性成分を構成する信号周波数成分を正規化及び量子化
した被正規化・量子化周波数成分情報とからなる。前記
図10の例を挙げて説明すると、前記符号化ユニットU
6とU7内にそれぞれ1つのトーン性成分が存在するた
め上記トーン性成分情報数は2となり、このトーン性成
分情報数の次に、例えば低域側の符号化ユニットU6内
のトーン性成分に対する符号化した量子化精度情報qA
及び正規化係数情報nAが続き、さらに、当該符号化ユ
ニットU6内のトーン性成分を構成する3つの信号周波
数成分(図10中のA1,A2,A3)の正規化及び量
子化された周波数成分情報SA1,SA2,SA3が続
く。その次には、より高域側である符号化ユニットU7
内のトーン性成分に対する符号化した量子化精度情報q
B及び正規化係数情報nBが続き、さらに、当該符号化
ユニットU7内のトーン性成分を構成する3つの信号周
波数成分(図10中のB1,B2,B3)の正規化及び
量子化された周波数成分情報SB1,SB2,SB3が
続く。
【0073】次に、図13を用いて、上記図11の信号
成分分離回路62における信号周波数成分からのトーン
性成分の分離処理について説明する。なお、この図13
中のIは信号周波数成分(スペクトル信号)の番号(例
えば低域側から各周波数成分に付けた番号)を示し、N
は信号周波数成分の総数を、PとRは所定の係数を示し
ている。また、このトーン性成分の分離処理での当該ト
ーン性成分とは、ある信号周波数成分(スペクトル信
号)の絶対値が局所的に見て他の信号周波数成分よりも
大きく、なおかつ、それがその時間ブロックにおける信
号周波数成分の絶対値の最大値と比較して所定の大きさ
以上であり、さらに、当該信号周波数成分と近隣する周
波数成分(例えば両隣の周波数成分)のエネルギの和が
それらの周波数成分を含む所定の帯域(符号化ユニッ
ト)内のエネルギに対して所定の割合以上を示している
場合に、その信号周波数成分と例えばその両隣の周波数
成分がトーン性成分であると見なしている。なお、エネ
ルギー分布の割合を比較する所定の帯域すなわち符号化
ユニットとしては、前述したように聴覚の性質を考慮し
て、例えば臨界帯域幅に合わせて、低域では狭く高域で
は広くとることができる。
【0074】この図13において、先ず、ステップS1
では時間ブロックにおける信号周波数成分の絶対値の最
大値(最大スペクトル絶対値と呼ぶ)をA0とし、ステ
ップS2では信号周波数成分の番号Iに1を代入する。
【0075】次のステップS3では、ある信号周波数成
分の絶対値(スペクトル絶対値と呼ぶ)をAとし、ステ
ップS4ではこのスペクトル絶対値Aが局所的に見て他
の周波数成分よりも大きい極大絶対値スペクトルである
か否かを判断する。このステップS4において極大絶対
値スペクトルでない(ノー)と判断した場合には後述す
るステップS10に進み、極大絶対値スペクトルである
(イエス)と判断した場合にはステップS5に進む。
【0076】このステップS5では、A/A0>Pであ
るか否かの判断、すなわち上記スペクトル絶対値Aが、
その時間ブロックにおける信号周波数成分の絶対値の最
大値(最大スペクトル絶対値A0)と比較して所定の大
きさ(P)より大きいか否かの判断を行い、ノーと判断
した場合にはステップS10へ、イエスと判断した場合
にはステップS6に進む。
【0077】このステップS6では、当該極大絶対値ス
ペクトルに対応する信号周波数成分の近隣(例えば両
隣)の信号周波数成分のエネルギの和(近隣スペクトル
エネルギ値と呼ぶ)を求めて、これをXとする。
【0078】また、ステップS7では、上記極大絶対値
スペクトルに対応する信号周波数成分とその近隣の信号
周波数成分を含む所定の帯域(符号化ユニット)内の全
エネルギ値(所定帯域エネルギ値と呼ぶ)を求めて、こ
れをYとする。
【0079】次のステップS8では、X/Y>Rである
か否かの判断、すなわち上記極大絶対値スペクトルに対
応する信号周波数成分とその近隣の信号周波数成分のエ
ネルギの和(X)がそれらの周波数成分を含む所定の帯
域(符号化ユニット)内の全エネルギ値(Y)に対して
所定の割合(R)より大きいか否かの判断を行い、ノー
と判断した場合にはステップS10へ、イエスと判断し
た場合にはステップS9に進む。
【0080】このステップS9では、上記極大絶対値ス
ペクトルに対応する信号周波数成分とその近隣の信号周
波数成分をトーン性成分であるとして登録する。
【0081】次のステップS10では、信号周波数成分
の番号Iが信号周波数成分の総数Nに等しくなったか否
かの判断を行い、ノーと判断した場合には、番号Iに1
を加算してそれをIに代入し、ステップS3に戻る。一
方、ステップS10でイエスと判断した場合には、当該
時間ブロックにおけるトーン性成分の分離処理を終了す
る。この後は、次の時間ブロックでのトーン性成分の分
離処理に移行する。
【0082】次に、図14には、前記図4に示した高能
率復号化装置のより具体的な構成として、図11の高能
率符号化装置に対応した復号化処理を行う第1の実施例
の高能率復号化装置の構成を示す。
【0083】この図14において、入力端子70には、
図11に示した高能率符号化装置によって生成され、伝
送メディアや記録メディア等を介した前記図12のよう
な符号列が供給される。この符号列は、符号列分解回路
71に送られ、ここで上記符号列が分解されで前記符号
化されたトーン性成分情報とそれ以外のノイズ性成分情
報とに分けられ、上記トーン性成分情報はトーン性成分
復号化回路72へ、上記ノイズ性成分情報はノイズ性成
分復号化回路73へ送られる。
【0084】これらトーン性成分復号化回路72及びノ
イズ性成分復号化回路73では、それぞれ供給された情
報のうちの符号化された量子化精度情報と正規化係数情
報を復号化し、これら復号化した量子化精度情報と正規
化係数情報を用いて、被正規化・量子化周波数成分情報
に対して、符号化時とは逆の処理である復号化処理を施
す。ここで、ノイズ性成分復号化回路73には、表1の
テーブルと対応するテーブル(量子化精度情報選択枝)
が格納されており、上記量子化精度情報コードに対応す
る量子化精度情報を選択することで、当該量子化精度情
報コードの復号化を行うようにしている。これら復号化
されたトーン性成分とノイズ性成分は、それぞれ合成回
路74に送られ、当該合成回路74で図11の信号成分
分離回路62における分離処理とは逆の合成処理によっ
て合成される。すなわち当該合成回路74では、前記分
離されたトーン性成分とノイズ性成分を合成して、前記
信号成分分離回路62における分離前の図10に示した
ような時間ブロック毎の信号周波数成分を再構成する。
【0085】この合成回路74の出力は、前記図4及び
図5同様の逆変換回路43に送られ、当該逆変換回路4
3で逆変換されて音響波形信号となされる。当該音響波
形信号が出力端子66から出力される。
【0086】なお、上記図14では、合成回路74でト
ーン性成分とノイズ性成分を合成してから逆変換回路7
5で逆変換する例を示したが、逆に、トーン性成分とノ
イズ性成分をそれぞれ逆変換した後、この逆変換された
トーン性成分とノイズ性成分を合成するようにしてもよ
い。また、上述のように合成と逆変換を別々の構成で行
う場合の他、逆変換の過程において合成を同時に行うよ
うにしてもよく、本発明において合成及び逆変換すると
言った場合、これらの順番を問わず、上記のすべてを含
むものである。
【0087】次に、本発明の高能率符号化方法の第2の
実施例について説明する。
【0088】第2の実施例の高能率符号化方法において
は、量子化ステップ数(量子化精度情報)を符号化して
量子化精度情報コードとする際の表現方法が、表2に示
されるようになっている。
【0089】
【表2】
【0090】すなわちこの表2では、前記表1同様に3
ビット又は2ビット又は1ビットで表される量子化精度
情報コードが、量子化精度情報テーブル選択コードと対
応している。
【0091】また、本発明の第2の実施例では、量子化
精度情報コードのビット数が変化する周波数領域での境
界を可変にすることにより、様々な入力信号に対して効
率の良い符号化を可能にしている。
【0092】この第2の実施例の高能率符号化方法によ
り生成される具体例の符号列は、図15に示すようなも
のとなる。
【0093】すなわち、この図15に示す第2の実施例
の第1の具体例の符号列では、例えば、低域側では表2
の”00”の量子化精度情報テーブル選択コードに対応
する量子化精度情報テーブルから量子化精度情報コード
が選択され、高域側では表2の”01”の量子化精度情
報テーブル選択コードに対応する量子化精度情報テーブ
ルから量子化精度情報コードが選択されるように予め定
めてあるものとしており、先頭に配置される量子化精度
情報テーブル境界情報(すなわち量子化精度情報コード
のビット数が変化する周波数領域での境界を示す情報)
=2は、低域側の2つの符号化ユニットのみ表2の”0
0”の量子化精度情報テーブル選択コードに対応する量
子化精度情報テーブルから量子化精度情報コードが選択
されていることを示している。
【0094】これにより、当該第2の実施例において
は、例えば前記図6に示されたような信号周波数成分を
有するブロックに対して、量子化精度(量子化ステップ
数)を表す副情報(すなわち量子化精度情報コード)の
データ量を抑えたまま、十分な音質の符号化を行うこと
ができる。
【0095】一方、この第2の実施例において、前記図
9に示したような信号周波数成分を有するブロックに対
しては、図15の量子化精度情報テーブル境界情報の値
を7(量子化精度情報テーブル境界情報=7)にして、
低域側の7つの符号化ユニットに対して表2の”00”
の量子化精度情報テーブル選択コードに対応する量子化
精度情報テーブルから量子化精度情報コードが選択され
るようにすれば良い。このようにすることによって、図
9の符号化ユニットU6,U7の帯域でも、必要十分な
量子化精度を選択することができる。
【0096】また、図16には、第2の実施例の高能率
符号化方法により生成される第2の具体例の符号列を示
す。
【0097】この図16に示す第2の具体例の符号列の
場合、量子化精度情報テーブル境界情報の次には、量子
化精度情報テーブル選択コードが配置されている。この
図16に示す第2の具体例では、例えば、上記量子化精
度情報テーブル選択コードとして表2の”01”のコー
ドが配置されることで、表2の高域側の量子化精度情報
テーブルを選択できるようになっている。もちろん、例
えば、量子化精度情報テーブル境界情報の前に、低域側
の量子化精度情報テーブル選択コードを配置し、表2の
低域側の量子化精度情報テーブルを選択できるようにし
ても良い。
【0098】また、図15及び図16の具体例において
は、量子化精度情報テーブル境界(量子化精度情報のビ
ット数が変化する周波数領域での境界)を予め一つに定
めてあるが、この境界個数はもちろん複数であっても良
く、また、その個数はブロック毎に異なっていても良
い。ここで、その個数がブロック毎に異なっている場合
には、例えば、そのブロックの符号列の先頭にその個数
情報を符号化して配置するようにすれば良い。
【0099】さらに、本発明の第2の実施例の高能率符
号化方法は、前述したようなトーン性成分を分離して符
号化を行う場合に、特にその効果が大きいので、以下に
その場合について説明を行う。
【0100】図17には、当該第2の実施例の高能率符
号化方法を実現する高能率符号化装置において、量子化
精度情報テーブル境界Mを決定するための処理の流れを
示す。
【0101】すなわち、当該第2の実施例における量子
化精度情報テーブル境界の位置Mの決定の際には、先
ず、前述の第1の実施例同様にしてトーン性成分を分離
することによって各符号化ユニットのエネルギが十分下
がった場合に、その符号化ユニットに対しては少ないビ
ット数で表現できる量子化精度情報コードのみを選択で
きる量子化精度情報テーブルを用いる。図17の処理で
は、そのような量子化精度情報テーブルを使用できる符
号化ユニットの帯域をどこまで低く下げるかを決定して
いる。
【0102】この図17において、ステップS101で
は、上記量子精度情報テーブル境界位置Mを高域側の符
号化ユニットに対応する8にする。次のステップS10
2では、上記Mに対応する番号の符号化ユニットのエネ
ルギ値を求めてこれをE0(M)とし、ステップS10
3では上記Mに対応する番号の符号化ユニット内のトー
ン性成分のエネルギ値を求めてこれをE1(M)とす
る。
【0103】次に、ステップS104ではE1(M)/
E0(M)と所定の係数Tとを比較(E1(M)/E0
(M)>T)する。このステップS104でイエスと判
断した場合にはステップS105に進む。
【0104】ステップS105では、上記Mから1を引
き算してそれをMに代入し、ステップS106に進む。
このステップS106では、Mが0になったか否かを判
断し、ノーと判断した場合には、ステップS102に戻
る。
【0105】一方、ステップS104でノーと判断した
場合と、ステップS106でイエスと判断した場合には
処理を終了する。この後は、次の時間ブロックでの処理
に移行する。
【0106】上述のようにトーン性成分を分離した場合
の当該第2の実施例の高能率符号化方法により生成され
る具体例の符号列は、例えば図18に示すようになる。
【0107】すなわち、この図18に示すトーン性成分
の分離を行った場合の第2の実施例の第3の具体例の符
号列では、各ブロック毎に、先頭に上記分離されたトー
ン性成分を符号化して得た前記図12同様のトーン性成
分情報を配し、次に量子化精度情報テーブル境界情報を
配し、その後前記図12同様のノイズ性成分を符号化し
て得たノイズ性成分情報を配する。この図18の例の場
合、上記ノイズ性成分を符号化して得たノイズ性成分情
報は、低域側では表2の”00”の量子化精度情報テー
ブル選択コードに対応する量子化精度情報テーブルから
選択された量子化精度情報コードに対応する量子化ステ
ップ数(量子化精度)で各符号化ユニットの量子化が行
われ、高域側では表2の”10”の量子化精度情報テー
ブル選択コードに対応する量子化精度情報テーブルから
選択された量子化精度情報コードに対応する量子化ステ
ップ数で各符号化ユニットでの量子化が行われる。
【0108】上述した第2の実施例の高能率符号化方法
の大きな利点としては、符号化装置の能力に応じた方法
で符号化を行う場合、それぞれの場合に応じて効率の良
い符号化が可能であるということが挙げられる。実際、
トーン性成分を分離して符号化を行うことは効率の良い
符号化を実現する上で大きな効果があるが、この第2の
実施例の方法は、トーン性成分を分離せずに符号化を行
う方法に比較してより多くの処理が必要となる。このた
め、処理能力の低い符号化装置で全帯域にわたってトー
ン性成分を分離して符号化を行うことは困難になるが、
この場合には、符号化ユニット毎の量子化精度情報コー
ドのビット数を比較的高い帯域まで、或いは全帯域で、
大きな値に設定し、符号化ユニット毎に選択できる量子
化ステップ数の選択幅を大きくしておけば良い。一方、
処理能力の高い符号化装置を使用して符号化を行う場合
には、広い帯域、例えば全帯域から、トーン性成分を抽
出分離すると共に、高域側の多くの符号化ユニットにお
ける量子化ステップ数を小さくでき、したがって、その
量子化ステップ数を表現する量子化精度情報コードのビ
ット数を小さく設定することができる。
【0109】なお、この第2の実施例の高能率符号化装
置における具体的構成は、前記第1の実施例にて説明し
た図11と基本的には同じであり、トーン性成分の分離
方法も前記図13のフローチャートに示した処理と同じ
である。この第2の実施例の高能率符号化装置の場合、
図11のノイズ性成分符号化回路64内に前記表2のテ
ーブルが格納されており、このノイズ性成分符号化回路
64内の前記図3の量子化精度決定回路33において、
量子化精度情報テーブル境界情報や量子化精度テーブル
選択コードが生成出力される。
【0110】また、復号化装置も前記第1の実施例にて
説明した図14と基本的には同じである。すなわち、第
2の実施例の高能率符号化装置では、図14のノイズ性
成分復号化回路73において、それぞれ供給された情報
のうちの符号化された量子化精度情報と正規化係数情報
を復号化し、これら復号化した量子化精度情報と正規化
係数情報を用いて、被正規化・量子化周波数成分情報に
対して、符号化時とは逆の処理である復号化処理を施
す。この第2の実施例でのノイズ性成分復号化回路73
には、表2のテーブルと対応するテーブル(量子化精度
情報選択枝)が格納されており、上記量子化精度情報コ
ードに対応する量子化精度情報を選択することで、当該
量子化精度情報コードの復号化を行うようにする。
【0111】以上の説明からも明らかなように、第2の
実施例の高能率符号化方法及び装置を用いれば、入力信
号の周波数分布や符号化装置の能力に応じて量子化精度
(量子化ステップ数)を効率良く符号化することが可能
になり、全体として、入力信号に対する効率の良い符号
化が可能となった。
【0112】さらに、上述したように、本発明の第1,
第2の実施例では、図1や図11の変換回路において、
帯域分割手段として一旦帯域分割フィルタにかけた信号
をMDCTによりスペクトル変換するものや、図4や図
14の逆変換回路において、帯域合成手段として逆MD
CT(IMDCT)によって逆スペクトル変換したもの
を帯域合成フィルタにかけるものを用いた場合について
説明を行ったが、もちろん、帯域分割フィルタや帯域合
成フィルタを用いずに、直接、上記MDCTやIMDC
Tを行うようにしても良い。また、スペクトル変換の種
類としては、前述したようにMDCTに限らず、DFT
やDCT等を用いることももちろん可能である。また必
ずしもスペクトル変換を用いなくてもよく、帯域分割フ
ィルタと帯域合成フィルタのみによって帯域分割と帯域
合成を行うことも可能である。この場合の符号化ユニッ
トとしては、帯域分割フィルタによって分割された帯
域、又はそれらの帯域を複数個まとめた帯域を用い、ま
た、トーン性成分としては、帯域分割フィルタによって
分割された単数又は複数の帯域内のサンプルをまとめた
ものを用いるようにする。しかし、MDCT等のスペク
トル変換を行い、多数の信号周波数成分(スペクトル信
号)に変換してから、前述したように符号化ユニットや
トーン性成分を構成することの方が、本発明の方法を効
率良く適用することができる。
【0113】また、以上の説明においては、トーン性の
成分とそれ以外の成分(ノイズ性成分)に分離して符号
化したが、分離して符号化する成分としては、必ずしも
特定の周波数帯域にエネルギが集中するトーン性の成分
でなくても本発明の方法を適用することは可能である。
しかし、実際に量子化精度が必要となるのはトーン性の
成分であるので、トーン性の成分を分離することによっ
て本発明の方法を効果的に使用することができる。
【0114】なお、以上、音響波形信号に適用した場合
について説明を行なったが、本発明の方法は他の種類の
信号に対しても適用することができ、例えば画像信号に
も適用することが可能である。しかし、本発明の方法は
特に鋭いスペクトル分布を持つ場合にも対応できるよう
効率良く符号化がなされる点に特長があり、音響信号の
場合、聴感上、そのようなスペクトル分布を持つ場合に
特に精度の良い符号化が要求されるため、本発明の方法
を特に有効に利用することができる。また、音響信号の
場合、聴感上、高域側の信号の量子化精度は低域側ほど
必要でないことが多く、トーン性成分を分離して符号化
することによって聴感上、効率的な符号化が可能である
ため、本発明の方法を効果的に利用することができる。
【0115】さらに本発明の方法は、符号化された情報
を記録媒体に記録する場合だけではなく、情報を伝送す
る場合にも適用可能であることは言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明による高能率符号化方法及び装置を用いれば、量子化
精度情報を表現するビット数を十分下げたまま、量子化
精度の制御の自由度を確保することが可能となり、効率
の良い符号化が可能となる。また、本発明による高能率
符号化方法及び装置を用いれば、入力信号の周波数分布
や符号化装置の能力に応じて量子化精度情報を効率良く
符号化することが可能になり、全体として、入力信号に
対する効率の良い符号化が可能となる。
【0117】したがって、本発明の高能率復号化方法及
び装置では、良好な復号化信号を得ることができ、ま
た、本発明の伝送媒体では伝送容量(記録媒体の場合に
は記録容量)の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高能率符号化装置の基本構成を示すブ
ロック回路図である。
【図2】本発明の基本構成の高能率符号化装置の変換回
路の具体的構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の基本構成の高能率符号化装置の信号成
分符号化回路の基本的な構成を示すブロック回路図であ
る。
【図4】本発明の高能率復号化装置の基本構成を示すブ
ロック回路図である。
【図5】本発明の基本構成の高能率復号化装置の逆変換
回路の具体的構成を示すブロック回路図である。
【図6】従来技術による符号化方法を説明するための図
である。
【図7】従来技術による符号列構成の一例を説明するた
めの図である。
【図8】従来技術による符号列構成の他の例を説明する
ための図である。
【図9】従来技術による符号化方法の欠点を説明するた
めの図である。
【図10】本発明による符号化方法を説明するための図
である。
【図11】本発明の高能率符号化装置の第1,第2の実
施例の具体的構成を示すブロック回路図である。
【図12】第1の実施例における符号列構成方法の一例
を説明するための図である。
【図13】本発明の第1,第2の実施例における信号成
分分離処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1,第2の実施例の高能率復号化
装置の具体的構成を示すブロック回路図である。
【図15】本発明の第2の実施例における符号列構成の
第1の具体例を説明するための図である。
【図16】本発明の第2の実施例における符号列構成の
第2の具体例を説明するための図である。
【図17】第2の実施例における量子化精度情報テーブ
ル境界を決定するための処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図18】第2の実施例においてトーン性成分とノイズ
性成分の分離を行った場合の符号列構成の一例(第3の
具体例)を説明するための図である。
【符号の説明】
61 変換回路 62 信号成分分離回路 63 トーン性成分符号化回路 64 ノイズ性成分符号化回路 65 符号列生成回路

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を周波数成分に変換し、 上記周波数成分を、帯域特定情報と共に符号化される特
    定帯域の信号成分のみからなる第一の信号と、所定の符
    号化ユニット毎に正規化及び量子化されて量子化精度情
    報と共に符号化される第二の信号とに分離し、 上記第二の信号の量子化精度情報は、高域側では低域側
    より少ないビット数で表す量子化精度情報コードに符号
    化することを特徴とする高能率符号化方法。
  2. 【請求項2】 上記量子化精度情報コードは、連続する
    符号化ユニットの組毎に、複数の量子化精度情報と量子
    化精度情報コードとを各々対応させてなる予め定められ
    た量子化精度情報選択枝の中から選択し、 上記連続する符号化ユニットの組の境界を示す境界情報
    も符号化することを特徴とする請求項1記載の高能率符
    号化符号化方法。
  3. 【請求項3】 上記連続する符号化ユニットの組毎に、
    上記量子化精度情報選択枝を指定する指定情報を符号化
    することを特徴とする請求項2記載の高能率符号化方
    法。
  4. 【請求項4】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる量
    子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の高能率符号化方法。
  5. 【請求項5】 上記第一の信号は特定の周波数にエネル
    ギが集中するトーン性の成分であることを特徴とする請
    求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の高能
    率符号化方法。
  6. 【請求項6】 入力信号を周波数成分に変換し、 上記周波数成分の一部又は全体を所定の各符号化ユニッ
    ト毎に正規化及び量子化すると共に、当該量子化時に
    は、連続する符号化ユニットの組毎に、複数の量子化精
    度情報と量子化精度情報コードとを各々対応させてなる
    予め定められた量子化精度情報選択枝の中から、対応す
    る量子化精度情報コードを選択することで上記量子化精
    度情報の符号化を行い、 上記連続する符号化ユニットの組の境界を示す境界情報
    も符号化することを特徴とする高能率符号化方法。
  7. 【請求項7】 上記連続する符号化ユニットの組毎に、
    上記量子化精度情報選択枝を指定する指定情報を符号化
    することを特徴とする請求項6記載の高能率符号化方
    法。
  8. 【請求項8】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる量
    子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴とす
    る請求項6又は7記載の高能率符号化方法。
  9. 【請求項9】 上記各符号化ユニット毎の正規化及び量
    子化は、特定の周波数にエネルギが集中するトーン性の
    成分を分離した残りの周波数成分に対して施すことを特
    徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に
    記載の高能率符号化方法。
  10. 【請求項10】 上記周波数成分への変換は、スペクト
    ル変換を含む処理により行うことを特徴とする請求項1
    から請求項9のうちいずれか1項に記載の高能率符号化
    方法。
  11. 【請求項11】 上記入力信号は音響信号であることを
    特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1
    項に記載の高能率符号化方法。
  12. 【請求項12】 帯域特定情報と共に符号化された特定
    帯域の周波数成分のみからなる第一の信号を復号化し、 量子化精度情報が高域側では低域側より少ないビット数
    に符号化された量子化精度情報コードを復号化し、所定
    の各符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて符号化
    された周波数成分からなる第二の信号を、上記量子化精
    度情報コードを復号化した量子化精度情報に基づいて復
    号化し、 上記復号化された第一の信号と第二の信号とを合成する
    ことを特徴とする高能率復号化方法。
  13. 【請求項13】 連続する符号化ユニットの組みの境界
    を示す符号化された境界情報を復号化し、 上記量子化精度情報コードの復号化の際には、複数の量
    子化精度情報コードと量子化精度情報とを各々対応させ
    てなる予め定められた量子化精度情報選択枝の中から、
    上記量子化精度情報コードに対応する量子化精度情報を
    選択することを特徴とする請求項12記載の高能率復号
    化方法。
  14. 【請求項14】 連続する符号化ユニットの組毎の上記
    量子化精度情報選択枝の符号化された指定情報を復号化
    し、 上記復号化した指定情報に基づいて、連続する符号化ユ
    ニットの組毎に上記量子化精度情報選択枝の指定を行う
    ことを特徴とする請求項13記載の高能率復号化方法。
  15. 【請求項15】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項13又は14記載の高能率復号化方法。
  16. 【請求項16】 上記第一の信号は特定の周波数にエネ
    ルギが集中するトーン性の成分であることを特徴とする
    請求項12から請求項15のうちのいずれか1項に記載
    の高能率復号化方法。
  17. 【請求項17】 連続する所定の符号化ユニットの組み
    の境界を示す符号化された境界情報を復号化し、 所定の符号化ユニット毎に、複数の量子化精度情報コー
    ドと量子化精度情報とを各々対応させてなる予め定めら
    れた量子化精度情報選択枝の中から量子化精度情報を選
    択することにより、量子化精度情報を符号化した量子化
    精度情報コードを復号化し、 上記量子化精度情報コードを復号化した量子化精度情報
    に基づいて、所定の符号化ユニット毎に正規化及び量子
    化されて符号化された周波数成分からなる信号を復号化
    することを特徴とする高能率復号化方法。
  18. 【請求項18】 連続する符号化ユニットの組毎の量子
    化精度情報選択枝の符号化された指定情報を復号化し、 上記復号化した指定情報に基づいて、連続する符号化ユ
    ニットの組毎に上記量子化精度情報選択枝の指定を行う
    ことを特徴とする請求項17記載の高能率復号化方法。
  19. 【請求項19】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項17又は18記載の高能率復号化方法。
  20. 【請求項20】 上記所定の符号化ユニット毎に正規化
    及び量子化されて符号化された周波数成分からなる信号
    は、特定の周波数にエネルギが集中するトーン性の成分
    を分離した残りの周波数成分の信号であることを特徴と
    する請求項17から請求項19のうちのいずれか1項に
    記載の高能率復号化方法。
  21. 【請求項21】 上記復号化した周波数成分からなる信
    号を逆スペクトル変換することを特徴とする請求項12
    から請求項20のうちいずれか1項に記載の高能率復号
    化方法。
  22. 【請求項22】 復号化した周波数成分からなる信号は
    音響信号であることを特徴とする請求項12から請求項
    21のうちのいずれか1項に記載の高能率復号化方法。
  23. 【請求項23】 入力信号を周波数成分に変換する変換
    手段と、 上記周波数成分を、帯域特定情報と共に符号化される特
    定帯域の信号成分のみからなる第一の信号と、所定の符
    号化ユニット毎に正規化及び量子化されて量子化精度情
    報と共に符号化される第二の信号とに分離する分離手段
    と、 上記第一の信号を符号化する第一の符号化手段と、 上記第二の信号を符号化する第二の符号化手段とを有
    し、 上記第二の信号の量子化精度情報は、高域側では低域側
    より少ないビット数で表す量子化精度情報コードに符号
    化することを特徴とする高能率符号化装置。
  24. 【請求項24】 上記第二の符号化手段は、上記量子化
    精度情報コードを、連続する符号化ユニットの組毎に、
    複数の量子化精度情報と量子化精度情報コードとを各々
    対応させてなる予め定められた量子化精度情報選択枝の
    中から選択し、上記連続する符号化ユニットの組の境界
    を示す境界情報も符号化することを特徴とする請求項2
    3記載の高能率符号化符号化装置。
  25. 【請求項25】 上記第二の符号化手段は、上記連続す
    る符号化ユニットの組毎に、上記量子化精度情報選択枝
    を指定する指定情報を符号化することを特徴とする請求
    項24記載の高能率符号化装置。
  26. 【請求項26】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項24又は25記載の高能率符号化装置。
  27. 【請求項27】 上記第一の信号は特定の周波数にエネ
    ルギが集中するトーン性の成分であることを特徴とする
    請求項23から請求項26のうちのいずれか1項に記載
    の高能率符号化装置。
  28. 【請求項28】 入力信号を周波数成分に変換する変換
    手段と、 上記周波数成分の一部又は全体を所定の各符号化ユニッ
    ト毎に正規化及び量子化すると共に、当該量子化時に
    は、連続する符号化ユニットの組毎に、複数の量子化精
    度情報と量子化精度情報コードとを各々対応させてなる
    予め定められた量子化精度情報選択枝の中から、対応す
    る量子化精度情報コードを選択することで上記量子化精
    度情報の符号化を行い、上記連続する符号化ユニットの
    組の境界を示す境界情報も符号化する符号化手段とを有
    することを特徴とする高能率符号化装置。
  29. 【請求項29】 上記符号化手段は、上記連続する符号
    化ユニットの組毎に、上記量子化精度情報選択枝を指定
    する指定情報を符号化することを特徴とする請求項28
    記載の高能率符号化装置。
  30. 【請求項30】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項28又は29記載の高能率符号化装置。
  31. 【請求項31】 上記各符号化ユニット毎の正規化及び
    量子化は、特定の周波数にエネルギが集中するトーン性
    の成分を分離した残りの周波数成分に対して施すことを
    特徴とする請求項28から請求項30のうちのいずれか
    1項に記載の高能率符号化装置。
  32. 【請求項32】 上記周波数成分への変換は、スペクト
    ル変換を含む処理により行うことを特徴とする請求項2
    3から請求項31のうちいずれか1項に記載の高能率符
    号化装置。
  33. 【請求項33】 上記入力信号は音響信号であることを
    特徴とする請求項23から請求項32のうちのいずれか
    1項に記載の高能率符号化装置。
  34. 【請求項34】 帯域特定情報と共に符号化された特定
    帯域の周波数成分のみからなる第一の信号を復号化する
    第1の復号化手段と、 量子化精度情報が高域側では低域側より少ないビット数
    に符号化された量子化精度情報コードを復号化し、所定
    の各符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて符号化
    された周波数成分からなる第二の信号を、上記量子化精
    度情報コードを復号化した量子化精度情報に基づいて復
    号化する第二の復号化手段と、 上記復号化された第一の信号と第二の信号とを合成する
    合成手段とを有することを特徴とする高能率復号化装
    置。
  35. 【請求項35】 上記第二の復号化手段は、連続する符
    号化ユニットの組みの境界を示す符号化された境界情報
    を復号化し、上記量子化精度情報コードの復号化の際に
    は、複数の量子化精度情報コードと量子化精度情報とを
    各々対応させてなる予め定められた量子化精度情報選択
    枝の中から、上記量子化精度情報コードに対応する量子
    化精度情報を選択することを特徴とする請求項34記載
    の高能率復号化装置。
  36. 【請求項36】 上記第二の復号化手段は、連続する符
    号化ユニットの組毎の上記量子化精度情報選択枝の符号
    化された指定情報を復号化し、上記復号化した指定情報
    に基づいて、連続する符号化ユニットの組毎に上記量子
    化精度情報選択枝の指定を行うことを特徴とする請求項
    35記載の高能率復号化装置。
  37. 【請求項37】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項35又は36記載の高能率復号化装置。
  38. 【請求項38】 上記第一の信号は特定の周波数にエネ
    ルギが集中するトーン性の成分であることを特徴とする
    請求項34から請求項37のうちのいずれか1項に記載
    の高能率復号化装置。
  39. 【請求項39】 連続する所定の符号化ユニットの組み
    の境界を示す符号化された境界情報を復号化し、所定の
    符号化ユニット毎に、複数の量子化精度情報コードと量
    子化精度情報とを各々対応させてなる予め定められた量
    子化精度情報選択枝の中から量子化精度情報を選択する
    ことにより、量子化精度情報を符号化した量子化精度情
    報コードを復号化し、上記量子化精度情報コードを復号
    化した量子化精度情報に基づいて、所定の符号化ユニッ
    ト毎に正規化及び量子化されて符号化された周波数成分
    からなる信号を復号化する復号化手段を有することを特
    徴とする高能率復号化装置。
  40. 【請求項40】 上記復号化手段は、連続する符号化ユ
    ニットの組毎の量子化精度情報選択枝の符号化された指
    定情報を復号化し、上記復号化した指定情報に基づい
    て、連続する符号化ユニットの組毎に上記量子化精度情
    報選択枝の指定を行うことを特徴とする請求項39記載
    の高能率復号化装置。
  41. 【請求項41】 上記量子化精度情報選択枝に含まれる
    量子化精度情報数は、高域側の方が少ないことを特徴と
    する請求項39又は40記載の高能率復号化装置。
  42. 【請求項42】 上記所定の符号化ユニット毎に正規化
    及び量子化されて符号化された周波数成分からなる信号
    は、特定の周波数にエネルギが集中するトーン性の成分
    を分離した残りの周波数成分の信号であることを特徴と
    する請求項39から請求項41のうちのいずれか1項に
    記載の高能率復号化装置。
  43. 【請求項43】 上記復号化した周波数成分からなる信
    号を逆スペクトル変換することを特徴とする請求項34
    から請求項42のうちいずれか1項に記載の高能率復号
    化装置。
  44. 【請求項44】 復号化した周波数成分からなる信号は
    音響信号であることを特徴とする請求項34から請求項
    43のうちのいずれか1項に記載の高能率復号化装置。
  45. 【請求項45】 帯域特定情報と共に符号化された特定
    帯域の周波数成分のみからなる第一の信号と、 所定の各符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて符
    号化された周波数成分からなる第二の信号と、 上記第二の信号の量子化精度情報が高域側では低域側よ
    り少ないビット数に符号化された量子化精度情報コード
    とを少なくとも伝送することを特徴とする伝送媒体。
  46. 【請求項46】 連続する符号化ユニットの組の境界を
    示す符号化された境界情報も伝送することを特徴とする
    請求項45記載の伝送媒体。
  47. 【請求項47】 上記連続する符号化ユニットの組毎
    に、複数の量子化精度情報と量子化精度情報コードとを
    各々対応させた予め定められた量子化精度情報選択枝を
    指定する符号化された指定情報を伝送することを特徴と
    する請求項46記載の伝送媒体。
  48. 【請求項48】 上記第一の信号は特定の周波数にエネ
    ルギが集中するトーン性の成分であることを特徴とする
    請求項45から請求項47のうちのいずれか1項に記載
    の伝送媒体。
  49. 【請求項49】 連続する所定の符号化ユニットの組み
    の境界を示す符号化された境界情報と、 所定の符号化ユニット毎に、複数の量子化精度情報コー
    ドと量子化精度情報とを各々対応させてなる予め定めら
    れた量子化精度情報選択枝の中から量子化精度情報を選
    択することにより、量子化精度情報を符号化した量子化
    精度情報コードと、 所定の符号化ユニット毎に正規化及び量子化されて符号
    化された周波数成分からなる信号とを伝送することを特
    徴とする伝送媒体。
  50. 【請求項50】 上記連続する符号化ユニットの組毎
    に、上記量子化精度情報選択枝を指定する符号化された
    指定情報を伝送することを特徴とする請求項49記載の
    伝送媒体。
  51. 【請求項51】 上記正規化及び量子化された各符号化
    ユニット毎の周波数成分は、特定の周波数にエネルギが
    集中するトーン性の成分を分離した残りの周波数成分で
    あることを特徴とする請求項49又は50記載の高能率
    符号化方法。
  52. 【請求項52】 上記周波数成分は音響信号をスペクト
    ル変換したものであることを特徴とする請求項45から
    請求項51のうちのいずれか1項に記載の高能率符号化
    方法。
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