JPH08185927A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH08185927A
JPH08185927A JP33839394A JP33839394A JPH08185927A JP H08185927 A JPH08185927 A JP H08185927A JP 33839394 A JP33839394 A JP 33839394A JP 33839394 A JP33839394 A JP 33839394A JP H08185927 A JPH08185927 A JP H08185927A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レバーの回動操作抵抗を増大させることな
く、レバーが不用意に回動してしまうことを防止する。 【構成】 雌コネクタハウジングにはレバー40が回動
可能に設けられ、その脚部42にカム溝45が形成され
ている。雄コネクタハウジングにはカム溝45に嵌入さ
れるカム作用ピン14が設けられ、レバー40を回動操
作することにより両コネクタの嵌合及び離脱が行われ
る。カム溝45は、始端開口45aから直線的に延びる
導入路45bと、この導入路45bの末端部に連なる弧
状路45cとからなる。始端開口45aの近傍に位置し
て仮保持突起55がカム溝45内に突出するように設け
られており、これにてカム作用ピン14を仮保持位置に
保持する。仮保持突起55の弾性的圧縮変形を容易にす
るため、凹部56が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回動部材の回動操作に
よって2つのコネクタハウジングを嵌合させるようにし
たコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとして、例えば特開平
4−627724号公報に示されたものが公知である。
同公報に示された構造は、雄コネクタハウジングに多数
の雄ターミナルが配置されるとともに、雌コネクタハウ
ジングに多数の雌ターミナルが配置されており、また雄
コネクタハウジングには嵌合操作用の回動部材に相当す
るレバーが支軸を中心に回動可能に装着されている。こ
のレバーは両側にアーム部を有してコ字形をなし、その
アーム部にカム溝を有した構造である。
【0003】一方、雌コネクタハウジングにはカム作用
ピンが設けられ、両コネクタの嵌合時には、レバーを嵌
合開始位置に保持して雌コネクタハウジングのカム作用
ピンをレバーのカム溝に係合させ、その後に、レバーを
嵌合完了位置方向に回動させることにより、カム溝のカ
ム作用によって雌コネクタハウジングを雄コネクタハウ
ジング側に変位させて両コネクタの嵌合を行わせるので
ある。
【0004】ところで、この種のコネクタの結合作業を
行うには、まずカム作用ピンをカム溝内に挿入し、その
状態でレバーを回動させてカム作用ピンをカム溝に沿っ
て移動させることになる。このため、レバーを回動させ
るときには、カム作用ピンが確実にカム溝内に進入して
いることが必要である。
【0005】そのために、従来は、雄コネクタハウジン
グと雌コネクタハウジングとの嵌合部分に互いに係合す
る係合爪を形成して両コネクタを仮嵌合状態に保持し、
その状態からレバーを回動させる構成としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両コネクタハ
ウジングの壁面部は、本来、撓み性が低いため、上述の
構造では十分な係合代を確保することができず、このた
めに仮保持力がばらつき易くてコネクタの結合作業を安
定して行うことができないという問題があった。これに
対処すべく十分な係合代を確保する設計とすると、無理
な圧入傾向となるため係合部分の塑性変形に至って繰り
返し使用ができなくなるという問題がある。また、係合
爪を大形化して撓み性を高める構造とすることも可能で
はあるが、そのようにすると今度はコネクタ全体が大形
化してしまうという問題を生ずる。
【0007】本発明は、コネクタの大形化を招くことな
く、両コネクタを仮嵌合状態に保持できて嵌合作業性に
優れたコネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに嵌合さ
れるコネクタのうちの一方のコネクタハウジングにレバ
ーを回動可能に設け、他方のコネクタ側に回動部材に形
成したカム溝に進入可能なカム作用ピンを突設し、カム
作用ピンをカム溝の仮嵌合位置に嵌入させることにより
両コネクタを仮嵌合状態に保持し、回動部材の回動に伴
うカム作用ピンとカム溝とのカム作用により両コネクタ
を本嵌合させるようにしたものにおいて、回動部材に、
カム作用ピンのカム溝への圧入により弾性的に後退して
仮嵌合位置への嵌入を許容する仮保持突起をカム溝内に
突出するように形成し、その仮保持突起の近傍に仮保持
突起の弾性的圧縮変形を容易ならしめる凹部または貫通
孔を形成したところに特徴を有する(請求項1の発
明)。
【0009】また、上記構成において、回動部材の回動
中心を、仮嵌合位置から両コネクタの嵌合方向に沿った
延長線上に設定することができる(請求項2の発明)。
【0010】
【作用】上記構成の手段において両コネクタを嵌合する
際には、両コネクタハウジングを互いに浅く嵌入状態に
すると、カム作用ピンが回動部材のカム溝内に入り込
み、仮保持突起を弾性的に後退させることにより仮保持
突起部分を通過して仮嵌合位置に至る。この状態ではカ
ム作用ピンが仮保持突起によってカム溝からの抜けが阻
止され、これにより、両コネクタハウジングが仮嵌合状
態に保持される。カム作用ピンが仮保持突起部分を通過
する際、仮保持突起はカム作用ピンにて潰されるように
圧縮されるが、その近傍には凹部又は貫通孔が形成され
ているから、仮保持突起は弾性的圧縮変形が容易に許容
され、無理な圧縮によって塑性変形に至ることが防止さ
れる。
【0011】また、請求項2の構成によれば、例えばカ
ム作用ピンを仮嵌合位置に押し込んだときに勢い余って
これがカム溝の内壁に当接したり、両コネクタを仮嵌合
状態にして搬送する場合に両コネクタに嵌合方向に力が
作用したりしても、回動部材の回動中心が仮嵌合位置か
ら両コネクタの嵌合方向に沿った延長線上に設定されて
いるため、回動部材を回転させるモーメントが発生せ
ず、回動部材が仮嵌合状態から回転してしまうことがな
い。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は回動部材
のカム溝内に突出する仮保持突起を設けてカム作用ピン
を仮嵌合位置に保持するようにしたから、コネクタの大
形化を招くことなく、両コネクタを仮嵌合状態に保持で
きて嵌合作業性に優れる。また、仮保持突起の近傍には
凹部又は貫通孔を形成したから、仮保持突起が容易に弾
性的圧縮変形が許容され、仮嵌合作業を手早く行い得る
だけでなく、コネクタの一部が塑性変形に至ってしまう
ことを防止できるので、コネクタの繰り返し使用が可能
になる。また、特に請求項2の発明によれば、さらに仮
嵌合状態になったコネクタが不用意に嵌合を深める方向
に進んでしまうことを防止できるという効果も得られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1ないし図8を参照して説明する。
【0014】(実施例の構成)両コネクタの全体的な構
成は図1に示す通りである。同図の左側には雄コネクタ
10、右側には雌コネクタ20が示されている。雄コネ
クタ10は、一端側を開放すると共に他端側を閉じた偏
平な筒形をなす雄コネクタハウジング11内に多数の雄
ターミナル12を装着してなる構成で、その雄コネクタ
ハウジング11内には例えば2枚のガイド壁部13が開
放口側に延びている。なお、雄ターミナル12は電流容
量が大きい大型ターミナル群と、電流容量が小さい小型
ターミナル群とが配置領域を分けて設けられている。
【0015】また、雄コネクタハウジング11には、そ
の左右両側に一対のカム作用ピン14が同軸状に突設さ
れ、各カム作用ピン14の上方にそれぞれ係合解除片1
5が突設されている。
【0016】一方、雌コネクタ20は、図3に示すよう
に、やはり偏平筒形の雌コネクタハウジング21内に多
数の雌ターミナル22を装着してなる構成である。雌コ
ネクタハウジング21は本発明にいう一方のコネクタハ
ウジングに相当し、その外周側には他方のコネクタハウ
ジングに相当する前記雄コネクタハウジング11を嵌合
可能になっており、嵌合された雄コネクタハウジング1
1との間をシールする防水シール23が雌コネクタハウ
ジング21の基端側外周に嵌着されている。また、雌コ
ネクタハウジング21には、嵌合された雄コネクタハウ
ジング11の外周側を包囲するフード部24が一体成型
されており、前記雄コネクタハウジング11はこのフー
ド部24と雌コネクタハウジング21との間に挿入され
るようになっている。なお、フード部24の左右両側部
には、雄コネクタハウジング11がフード部24内に挿
入されたときに雌コネクタハウジング21のカム作用ピ
ン14が進入可能な案内スリット25と、係合解除片1
5が進入可能な係合孔26とが形成されている(図2参
照)。
【0017】雌コネクタハウジング21のフード部24
には、その左右両側部に上記案内スリット25の延長線
上に位置して後述するレバー40を装着するための一対
の支軸27が同軸状に突設されている。この支軸27
は、先端に抜止用径大部29を有すると共に、軸を縦割
りするようなV字形断面の割り溝28が形成されてい
る。
【0018】レバー40は、架橋部41の左右両側に二
本の脚部42を設けて全体としてコ字形をなす形状とな
っており、各脚部42には前記支軸27を貫通させるた
めに、内径を支軸27の外径よりも僅かに大きくした支
軸挿通孔43が貫通形成されており、その支軸挿通孔4
3に支軸27を貫通させてレバー40が図1に示す「嵌
合開始位置」と図4に示す「嵌合完了位置」との間で支
軸27を中心に回動可能に支持されている。
【0019】このレバー40の裏側(雄コネクタハウジ
ング11側)には図2及び図7に示すようにカム溝45
が形成され、雄コネクタハウジング11の挿入時にカム
作用ピン14がここに挿入されて係合することができ
る。このカム溝45は、始端開口45aから直線的に延
びる導入路45bと、この導入路45bの末端部に連な
って全体的には曲率が徐々に変化する弧状をなして延び
る弧状路45cとからなる。カム溝45の始端開口45
aは、レバー40が図1に示す「嵌合開始位置」にある
ときに、雌コネクタハウジング21のフード部24に形
成した案内スリット25の開口端と重なる位置に形成さ
れ、ここから雄コネクタハウジング11のカム作用ピン
14が導入される。導入路45bは始端開口45aから
レバー40の支軸挿通孔43に向けて直線的に延び、カ
ム作用ピン14の外径の1.5倍程度の長さ寸法を有す
る。導入路45bの末端部は、始端開口45aから導入
されたカム作用ピン14が突き当たる衝止壁部45dと
なっており、その横から前記弧状路45cが横向きに方
向を変えて連続しており、導入路45bに挿入されたカ
ム作用ピン14が衝止壁部45dに突き当たって停止す
るようになっている。この停止位置を以後「仮嵌合位
置」と称すると、レバー40の回動中心(支軸挿通孔4
3の中心)は「仮嵌合位置」から両コネクタの嵌合方向
に沿った延長線上に設定されていることになる。
【0020】このレバー40には、上記カム溝45の始
端開口45aの近傍に位置して仮保持突起55がカム溝
45内に突出するように設けられている。仮保持突起5
5の先端と、対向するカム溝45の内側壁面との対向距
離は、カム作用ピン14の外径寸法よりも狭く設定され
ていて、カム作用ピン14は始端開口45aから仮保持
突起55を押し広げつつ導入路45b内に嵌入される。
この仮保持突起55の弾性的圧縮変形を容易ならしめる
ため、仮保持突起55の近傍には凹部56が形成されて
いる。これはレバー40の脚部42の一部を陥没させる
ことによって形成されており、図7に示すようにほぼ円
形をなす。
【0021】なお、レバー40の各脚部42の基部寄り
にはレバー40と一体に弾性突片46が成形され、これ
がレバー40の裏側に向けて突出した状態となってい
る。この弾性突片46は、レバー40が「嵌合開始位
置」にあるときにフード部24の係合孔26内に嵌り込
んで係合してレバー40を「嵌合開始位置」に保持する
機能を有する。
【0022】また、雌コネクタハウジング21の背面側
には電線カバー60が設けられている。この電線カバー
60は、雌ターミナル22に接続された電線w群(図3
にのみ図示)を外側から包囲する形状で、図1に示す状
態から同図矢印方向にスライド移動可能となっている。
電線カバー60には一対のカム突起63が電線カバー6
0の長手方向に間隔を隔てて設けられ、レバー40が
「嵌合完了位置」にあるときに電線カバー60を矢印方
向に移動させると、レバー40を「嵌合完了位置」から
上方へ回動させることができる。さらに、レバー40の
架橋部41の中央には、ほぼL字形の係合爪51が突設
され、これが電線カバー60に設けたコ字形のフック部
65と係合可能となっている。また、雌コネクタハウジ
ング21の一方の側面部中央には係合孔32を有する突
片31が形成され、これと電線カバー60に形成した係
止突起66とが互いに係合して電線カバー60が不用意
に移動しないようにしている。
【0023】(実施例の作用)上記構成において、両コ
ネクタの結合作業は次のようにして行う。まず、レバー
40を図1に示すように「嵌合開始位置」にセットす
る。すると、カム溝45の導入路45bが雌コネクタハ
ウジング21の案内スリット25と一致するようにな
り、かつレバー40の弾性突片46がフード部24の係
合孔26に係合してレバー40が「嵌合開始位置」に保
持される。
【0024】そこで、雄コネクタハウジング11の先端
を雌コネクタハウジング21のフード部24内に軽く押
し込む。すると、雄コネクタハウジング11のカム作用
ピン14がレバー40のカム溝45の始端開口45aか
ら導入路45b内に進入し、その過程で導入路45b内
に突出している仮保持突起55をカム作用ピン14が弾
性的に圧縮しつつそこを通過し、導入路45bの末端部
の衝止壁部45dに突き当たって「仮嵌合位置」で停止
する。カム作用ピン14の通過時には、図8に示すよう
に仮保持突起55は凹部56の存在によって容易に圧縮
されてカム作用ピン14の通過を許容し、通過後には弾
性的に復元して仮保持突起55が導入路45b内に突出
するから、カム作用ピン14が導入路45bを逆に戻っ
て始端開口45aから抜け出すことはない。
【0025】また、カム作用ピン14を「仮嵌合位置」
に押し込む際には仮保持突起55を弾性的に乗り越える
ように通過するから、通過直後には勢い余って導入路4
5bの末端部分の衝止壁部45dに強く突き当たること
がある。しかし、本実施例では、レバー40の回動中心
(支軸27、支軸挿通孔43)を「仮嵌合位置」から両
コネクタの嵌合方向に沿った延長線上に設定してあるか
ら、カム作用ピン14が衝止壁部45dに突き当たって
も、レバー40に回転モーメントが作用せず、レバー4
0がカム作用ピン14が衝止壁部45dに衝突した勢い
によって回動して雄コネクタハウジング11が「嵌合完
了位置」方向へ移動してしまうことはない。
【0026】また、両コネクタハウジング11、21を
仮嵌合状態にしたままで搬送することもある。すると、
搬送途中等において両コネクタハウジング11、21に
「嵌合完了位置」方向への強い力が作用することがある
が、この場合にも、カム作用ピン14がカム溝45の衝
止壁部45dに強く押し付けられることになるが、やは
りレバー40に回転モーメントが作用しないため、両コ
ネクタハウジング11、21がより深い嵌合状態に進ん
でしまうことを確実に防止できる。
【0027】両コネクタハウジング11,21を仮嵌合
状態に保持した後に完全な本嵌合状態に移行するには、
レバー40の架橋部41に手を掛け、これを「嵌合完了
位置」方向に回動させればよい。すると、カム作用ピン
14がひいては雄コネクタハウジング11がレバー40
のカム溝45によって嵌合方向に強く引き込まれ、レバ
ー40が図4に示す「嵌合完了位置」に至ったところ
で、両コネクタハウジング11,21の各ターミナルが
完全に接続される。
【0028】なお、両コネクタを図4に示すように本嵌
合状態とし、レバー40の係合爪51と電線カバー60
のフック部65とを係合させれば、レバー40がロック
状態となって不用意に「嵌合開始位置」に戻ってしまう
ことを防止できる。また、図4のロック状態から、電線
カバー60を同図に示す位置から矢印方向に移動させる
と、カム突起63がレバー40を強制的に押し上げるか
ら、図6に示すように、レバー40は「嵌合完了位置」
から「嵌合開始位置」方向に少し回動して止まることに
なり、レバー40と電線カバー60との間に隙間ができ
る。これにて、片手操作であってもレバー40に容易に
指を掛けることができるようになり、その後のレバー4
0の「嵌合開始位置」方向への回動操作を容易に行うこ
とができるようになる。
【0029】(実施例の効果)以上説明したように、本
実施例によれば、両コネクタハウジング11、21を仮
嵌合状態に保持するための手段として、本来的に必要な
レバー40を利用してそのカム溝45に仮保持突起55
を突出するように形成することによりカム作用ピン14
を係止させるという構成としている。従って、雌側コネ
クタハウジングの外面と雄側コネクタハウジングのフー
ド部内に設けた突起同士を係止させることによって仮嵌
合状態に保持するようにしていた従来構成とは異なり、
コネクタハウジングを大形化することなく十分な係合代
を確保して安定的な仮保持力を得ることができる。ま
た、上記従来構造ではフード部の奥部に突起成形用の型
抜き孔を形成しなければならないが、本実施例では、か
かる型抜き孔は不要であり、防水性を高めることができ
る。しかも、単に仮保持突起55を設けるだけでなく、
その弾性的圧縮変形を容易ならしめる凹部56を併せ設
けているから、十分な仮保持力を得ながら圧入操作を軽
く行うことができる上、カム作用ピン14の無理な圧入
により仮保持突起55が塑性変形に至ってしまうことを
防止できるから、仮嵌合作業のやり直しやコネクタの繰
り返し使用が可能になる。
【0030】また、特に本実施例では、レバー40の回
動中心をカム作用ピン14の「仮嵌合位置」から両コネ
クタの嵌合方向に沿った延長線上に設定してあるから、
カム作用ピン14が衝止壁部45dに突き当たっても、
レバー40に回転モーメントが作用せず、レバー40が
不用意に回動して仮嵌合状態にある両コネクタがより深
い嵌合完了状態に移行してしまうことを確実に防止でき
る。
【0031】<他の実施例>本発明は上記各実施例に限
定されるものではなく、例えば次のような変形が可能で
あり、これらの実施態様も本発明の技術的範囲に属す
る。
【0032】(1)前記実施例では、1つの仮保持突起
55をカム溝45内に突出して設けたが、例えば図9に
示すように、カム溝45の始端開口45aの近傍に2つ
の仮保持突起55を対向して設けるようにしてもよく、
この場合には、各仮保持突起55の近傍にそれぞれ凹部
56を設ければよい。
【0033】(2)前記実施例では、仮保持突起55の
近傍に凹部56を形成したが、仮保持突起55の弾性的
圧縮変形を容易ならしめるためには、凹部に代えて貫通
孔を形成してもよい。
【0034】(3)前記実施例では、レバー40を雌コ
ネクタハウジング21装着すると共にカム作用ピン14
を雌コネクタハウジング21に一体成形した構成を例示
したが、逆にレバーを雌コネクタハウジングに装着する
と共にカム作用ピンを雄コネクタハウジングに設けても
よく、またカム作用ピンは必ずしもコネクタハウジング
に一体成形せずとも、例えばそのコネクタハウジングに
装着した電線カバーに突設してもよい。
【0035】(4)回動部材としては、上記実施例に例
示したレバー形状のものに限らず、例えば一本の脚部の
みを備える単純な平板形状のものや、円盤状の基板に回
動操作部とカム作用部とをそれぞれ設けた形状のもので
あってもよく、要するところ、両コネクタの嵌合及び離
脱を行なわせるべく一方のコネクタハウジングに支軸を
介して回動部材を回動可能に設けたコネクタに適用する
ことができる。 (5)上記実施例では割り溝28をV字形断面にて形成
したが、これに限らず、U字形あるいはコ字形であって
もよく、また、多数本の割り溝を形成してもよい。その
他、本願発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して
実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す両コネクタの嵌合前の
斜視図
【図2】レバーを外した状態で示す雌コネクタの斜視図
【図3】両コネクタの嵌合前の断面図
【図4】レバーを嵌合完了位置にロックした状態で示す
斜視図
【図5】電線カバーをロック解除位置に移動させた状態
で示す斜視図
【図6】電線カバーをロック解除位置からさらに前方に
移動させた状態で示す斜視図
【図7】レバーの脚部を示す拡大断面図
【図8】カム作用ピンが仮保持突起部分を通過する状態
で示す断面図
【図9】カム作用ピンが仮保持突起部分を通過する状態
で示す本発明の他の実施例を示す拡大断面図
【符号の説明】
10…雄コネクタ 11…雄コネクタハウジング 14…カム作用ピン 20…雌コネクタ 21…雌コネクタハウジング 27…支軸 40…レバー 43…支軸挿通孔 45…カム溝 45a…始端開口 45b…導入路 45c…弧状路 45d…衝止壁部 60…電線カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに嵌合されるコネクタのうちの一方
    のコネクタハウジングに回動部材を回動可能に設け、他
    方のコネクタ側に前記回動部材に形成したカム溝に進入
    可能なカム作用ピンを突設し、前記カム作用ピンを前記
    カム溝の仮嵌合位置に嵌入させることにより前記両コネ
    クタを仮嵌合状態に保持し、前記回動部材の回動に伴う
    前記カム作用ピンと前記カム溝とのカム作用により前記
    両コネクタを本嵌合させるようにしたものにおいて、 前記回動部材に、前記カム作用ピンの前記カム溝への圧
    入により弾性的に後退して前記仮嵌合位置への嵌入を許
    容する仮保持突起を前記カム溝内に突出するように形成
    し、その仮保持突起の近傍に仮保持突起の弾性的圧縮変
    形を容易ならしめる凹部または貫通孔を形成したことを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記回動部材の回動中心は、前記仮嵌合
    位置から前記両コネクタの嵌合方向に沿った延長線上に
    設定されていることを特徴とする請求項1記載のコネク
    タ。
JP33839394A 1994-12-14 1994-12-28 コネクタ Expired - Fee Related JP3243954B2 (ja)

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