JPH08185581A - 車両用防盗装置 - Google Patents

車両用防盗装置

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JPH08185581A
JPH08185581A JP24605095A JP24605095A JPH08185581A JP H08185581 A JPH08185581 A JP H08185581A JP 24605095 A JP24605095 A JP 24605095A JP 24605095 A JP24605095 A JP 24605095A JP H08185581 A JPH08185581 A JP H08185581A
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engine
control device
key
theft
vehicle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難のおそれがないと判断された後にエンジ
ン制御装置および防盗制御装置等に異常が起こってもエ
ンジンを始動できるようにする。 【解決手段】 イモビC/U4と、ECCS5とを備え
る車両用防盗装置に適用され、イグニッション・オン時
には、イモビC/U4はキー照合を行い、照合結果が一
致すればECCS5に対してエンジン始動許可信号を示
すコードを送信する。ECCS5はエンジン始動許可信
号を示すコードを受信すると照合結果OKフラグをセッ
トする。この照合結果OKフラグがすでにセットされて
いる場合には、ECCS5はキー照合結果に関係なくエ
ンジンの始動を許可する。このように、照合結果OKフ
ラグがセットされている限り、キー照合結果にかかわら
ずエンジンの始動を許可するため、仮にキー照合が一致
した後にイモビC/U4またはECCS5に異常が起こ
っても、エンジンを始動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーに設定された
ID番号が予め登録されたID番号と一致した場合のみ
エンジンの始動を許可するようにした車両用防盗装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のキーが不正に解錠されるのを
防止するため、キーがキーシリンダに挿入されるとキー
に内蔵されたID番号を車両に送信し、そのID番号が
予め登録されている場合のみエンジンの始動を許可する
ようにした車両用防盗装置が知られている。この種の従
来の車両用防盗装置は、いったんID番号が一致してエ
ンジンを始動した後に何らかの理由によってエンジンが
停止すると、再度キー照合を行うようにしているため、
エンジンの再始動に時間がかかるという問題がある。
【0003】このため、特開昭64-56248号公報に開示さ
れた装置では、エンジン始動後に何らかの理由でエンジ
ンが停止した場合には、その後エンジンを再始動する際
にキー照合を行わないようにしている。具体的には、エ
ンジンの始動を制御するエンジン制御装置を継続的にオ
ン状態に保持する保持回路を備え、いったんエンジンが
始動すると保持回路を働かせてキー照合なしにエンジン
を始動できるようにする。
【0004】図8は上記公報に開示された保持回路20
0の内部回路図である。図示のように、保持回路はトラ
ンジスタT、リレーRL1およびダイオードDから成
り、防盗装置全体を制御するCPU201とメインリレ
ーRL2に接続されている。また、202はバッテリ、
203はキーがイグニッション・オン位置に操作される
とオンするキースイッチ、204はエンジン制御装置で
ある。
【0005】図8の装置では、キーのID番号が一致す
ると、CPU201からハイレベルの信号が出力されて
トランジスタTはオンする。この状態でキーがイグニッ
ション・オン位置に操作されると、キースイッチ203
がオンしてリレーRL1のコイルに電流が流れてリレー
RL1もオンする。リレーRL1がオンすると、メイン
リレーRL2のコイルに電流が流れてメインリレーRL
2もオンし、これによりエンジン制御装置204はオン
してエンジンは始動する。
【0006】この状態でCPU201からローレベルの
信号が出力されても、ダイオードDが接続されているた
めにリレーRL1はオン状態を保持し、したがってメイ
ンリレーRL2もオン状態を保持する。すなわち、いっ
たんトランジスタTがオンすると、エンジン制御装置2
04はキーの照合結果に関係なくキースイッチ203の
オン・オフにより動作を切り換えるようになる。このよ
うに、上記公報に開示された装置では、装置内部に保持
回路200を備えることによって、エンジン再始動時の
キー照合を回避している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の保持回路2
00は、キーがイグニッションオン位置に操作された状
態でCPU201が故障しても保持回路200内部のリ
レーRL1をオン状態に保持するものであるが、いった
んキーがイグニッショオフ位置に操作されると、保持回
路200によるリレー保持は解除されてしまう。したが
って、イグニッションオフ後にCPU201が異常を起
こし、CPU201から保持回路200に対して信号が
入力されない場合にはエンジンを始動できなくなる。す
なわち、上記公報に開示された装置は、キー照合を行う
CPU201が異常を起こすと、その後キーをいったん
イグニッションオフ位置に操作した後、再度イグニッシ
ョンオン位置に操作してもエンジンを始動できなくなっ
てしまう。
【0008】本発明の目的は、盗難のおそれがないと判
断された後にエンジン制御装置および防盗制御装置等に
異常が起こった場合には、電気的なキー照合を行わずに
従来からの機械的なキー照合によってエンジンを始動す
るようにした車両用防盗装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施の形態を
示す図1に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、
車両のキー1から送信されるID番号を受信するID受
信回路3と、このID受信回路3により受信されたID
番号が予め登録されている場合には、エンジン制御装置
5にエンジン始動許可信号を送信する防盗制御装置4と
を備えた車両用防盗装置に適用され、キー1、ID受信
回路3、エンジン制御装置5および防盗制御装置4の異
常を検出する異常検出手段を備え、いったんエンジン始
動許可信号が受信されると、その後に異常検出手段によ
って異常が検出された場合、またはエンジン始動許可信
号が再受信されない場合でも、エンジンの始動を許可す
るようにエンジン制御装置5を構成することにより、上
記目的は達成される。請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載された車両用防盗装置において、ID受信回路
3により受信されたID番号が予め登録されているか否
かを、キー1がイグニッション・オン位置に操作された
ときに検出するように防盗制御装置4を構成し、キー1
がイグニッション・オン位置に操作されたときにエンジ
ン始動許可信号が受信されるとフラグをセットし、この
フラグがセットされている間は、エンジン始動許可信号
が受信されなくてもエンジンの始動を許可するようにエ
ンジン制御装置5を構成するものである。請求項3に記
載の発明は、請求項2に記載された車両用防盗装置にお
いて、キー1がイグニッション・オフ位置に操作された
ときに異常検出手段によって異常が検出されなければフ
ラグをリセットし、フラグがリセットされている場合に
は再度エンジン始動許可信号が受信された場合のみエン
ジンの始動を許可するようにエンジン制御装置5を構成
するものである。請求項4に記載の発明は、請求項2ま
たは3に記載された車両用防盗装置において、フラグを
不揮発性のメモリに格納するものである。請求項5に記
載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載された車両
用防盗装置において、エンジン制御装置5から防盗制御
装置4に送信されたデータを防盗制御装置4がエンジン
制御装置5に送り返した場合に、両データが一致しなけ
れば異常と判断するように異常検出手段を構成するもの
である。請求項6に記載の発明は、請求項5に記載され
た車両用防盗装置において、キー1がイグニッション・
オフ位置に操作されると、エンジン始動許可信号に対応
する新たなコードを防盗制御装置4に送信するようにエ
ンジン制御装置5を構成し、受信した新たなコードをエ
ンジン制御装置5に送り返すように防盗制御装置4を構
成し、エンジン制御装置5から防盗制御装置4に送信さ
れた新たなコードと、防盗制御装置4からエンジン制御
装置5に送り返されたコードとが一致するか否かを判定
し、一致しなければ異常と判断するように異常検出手段
を構成するものである。請求項7に記載の発明は、請求
項1〜6のいずれかに記載された車両用防盗装置におい
て、キー1に車両アンテナと電波の送受信を行う送受信
回路11を内蔵し、ID番号を送受信回路11を介して
車両アンテナ2に電波送信し、車両アンテナ2によって
受信された電波を復調してキー1のID番号を抽出する
ようにID受信回路3を構成するものである。
【0010】請求項1に記載の発明では、防盗制御装置
4からエンジン制御装置5にエンジン始動許可信号が送
信されると、その後に異常検出手段によって異常が検出
されても、または防盗制御装置4からエンジン始動許可
信号が再送信されなくても、エンジン制御装置5はエン
ジンの始動を許可する。これにより、いわゆるシステム
異常時に車両を動かせるようになる。請求項2に記載の
発明では、キー1がイグニッション・オン位置に操作さ
れたときに、防盗制御装置4からエンジン制御装置5に
エンジン始動許可信号が送信されるとフラグをセット
し、このフラグがセットされていれば、エンジン制御装
置5はキー1照合結果にかかわらずエンジンの始動を許
可するようにしたため、フラグのセット時にシステム異
常が起こってもエンジンを始動できる。請求項3に記載
の発明では、キー1がイグニッション・オフ位置に操作
されたときに異常が検出されなければフラグをリセット
し、フラグがリセットされている場合にはエンジン始動
許可信号が受信されるまでエンジンの始動を許可しない
ようにすることで、防盗性の向上を図る。請求項4に記
載の発明では、フラグを不揮発性のメモリに格納するこ
とで、キー1をイグニッション・オフ位置に操作して
も、フラグの値を保持するようにする。請求項5に記載
の発明では、エンジン制御装置5と防盗制御装置4との
間のデータの送受信が正常にできるか否かによって、い
わゆるシステム異常の検出を行う。請求項6に記載の発
明では、キー1がイグニッション・オフ位置に操作され
ると、エンジン制御装置5と防盗制御装置4との間で、
エンジン始動許可信号に対応する新たなコードを送受信
し、正常に送受信できない場合にはシステム異常が起こ
ったと判断する。請求項7に記載の発明では、キー1の
内部に車両アンテナ2と電波の送受信を行う送受信回路
11を内蔵し、この送受信回路11を介してID番号を
車両アンテナ2に電波送信し、車両内部のID受信回路
3は、受信した電波を復調してキー1のID番号を抽出
して防盗制御装置4に送信する。
【0011】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために一実施の形態の図を用いたが、これにより
本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明による車両用防盗装
置の一実施の形態のブロック図、図2(a)は車両内部
の送受信機のブロック図、図2(b)はキー内部のトラ
ンスポンダのブロック図である。図1において、1は車
両アンテナ2との送受信を行うトランスポンダ11を内
蔵するキーである。このトランスポンダ11は、図2
(b)に示すように、キーアンテナ12で受信した車両
アンテナ2からの電波を不図示のコンデンサに電荷の形
で蓄積する電荷変換部101と、キー固有のID番号を
記憶するEEPROM102と、ID番号の読み出しお
よび車両への電波の送受信等を制御する制御部103と
を有する。
【0013】図1の符号3はキー1との送受信を行う送
受信機である。この送受信機3は、図2(a)に示すよ
うに、電波の送受信を切り換える送受信スイッチ31
と、送信電波の搬送波信号を出力する発振器32と、受
信電波を電荷に変換して蓄積するコンデンサ33と、受
信電波を復調する復調器34と、電波送信のタイミング
等を制御する送信制御部35とを有する。
【0014】図1の符号4はキー1からのID番号と予
め登録されたコードとが一致するか否かを検出するイモ
ビライザコントロールユニット(以下、イモビC/Uと
呼ぶ)である。イモビC/U4は、キー1がイグニッシ
ョン・オン位置に操作されたときに上記キー照合を行
い、コードが一致するとエンジンコントロールユニット
(以下、ECCSと呼ぶ)5にエンジン始動許可信号を
送信する。ECCS5は、イモビC/U4からのエンジ
ン始動許可信号が受信されると不図示のエンジンを始動
する。
【0015】図3は図1に示す送受信機3、イモビC/
U4およびECCS5の入出力端子を示す端子接続図で
ある。送受信機3とイモビC/U4とは、電源端子B、
接地端子GND、キー1Aへの送信データ端子TXおよ
びキー1Aからの受信データ端子RXによって相互に接
続される。イモビC/U4とECCS5とは、イモビC
/U4からの始動信号端子TXとECCS5からのエン
ジン始動状態信号端子RXとによって相互に接続され
る。また、イモビC/U4には、不図示のバッテリから
の電源電圧端子BATと、キー1がアクセサリ位置に操
作された場合にオンするACCスイッチ端子ACCと、
キー1がイグニッション・オン位置に操作されたときに
オンするIGNスイッチ端子IGNと、キー1がスター
ト位置に操作されたときにオンするSTスイッチ端子S
Tとが設けられている。
【0016】以下、図1〜7に基づいて本実施の形態の
動作を説明する。図4はキー1がイグニッション・オン
位置に操作された場合のイモビC/U4の動作を示すフ
ローチャートである。図4のステップS1では、車両ア
ンテナ2からキー1に向けて例えば120kHzの電波
を送信する。この電波はキーアンテナ12で受信されて
トランスポンダ11内部の電荷変換部101に入力さ
れ、整流された後にコンデンサに電荷の形で蓄積され
る。電荷変換部101は蓄積電荷を電圧に変換してEE
PROM102と制御部103の各電源端子Bに供給す
る。制御部103はEEPROM102から読み込んだ
ID番号を電荷変換部101に送出し、電荷変換部10
1はそのID番号を車両アンテナ2に向けて送信する。
【0017】ステップS2では、キー1から送信された
ID番号を受信する。すなわち、車両アンテナ2で受信
され、送受信機3内部の復調器34によって復調された
ID番号を読み込む。ステップS3では、キー1から送
信されたID番号が予め登録されているID番号である
か否かを判定する。判定が肯定されるとステップS4に
進み、エンジン始動許可信号を示すコードをECCS5
に対して送信する。このエンジン始動許可信号を示すコ
ードは、後述するようにECCS5からイモビC/U4
に送信されるものである。
【0018】一方、ステップS3の判定が否定されると
ステップS5に進み、エンジン始動禁止信号を示すコー
ドをECCS5に対して送信する。このエンジン始動禁
止信号を示すコードもECCS5から送信されるもので
ある。
【0019】図5はキー1がイグニッション・オン位置
に操作された場合のECCS5の動作を示すフローチャ
ートである。図5のステップS11では、照合結果OK
フラグがセットされているか否かを判定する。この照合
結果OKフラグは、イモビC/U4から送信されたコー
ドがエンジン始動許可信号を示すコードに一致するか否
かを示すフラグであり、一致するときにセットされる。
この照合結果OKフラグの値はECCS5内部の不図示
のEEPROMに格納される。
【0020】ステップS11の判定が否定されるとステ
ップS12に進み、イモビC/U4から送信されたコー
ドを受信する。ステップS13では、受信されたコード
がエンジン始動許可信号を示すコードであるか否かを判
定する。判定が肯定されると照合結果OKフラグの値を
不図示のEEPROMに格納してステップS14に進
み、エンジンの始動制御を行って処理を終了する。一
方、ステップS13における判定が否定されるとステッ
プS15に進み、エンジンの停止処理を行うとともに異
常が発生した旨の警告、例えばアラーム鳴動や車両パネ
ルへの警告表示等を行って、処理を終了する。また、ス
テップS13における判定が肯定された場合にはステッ
プS14に進む。すなわち、照合結果OKフラグがすで
にセットされている場合にはコード照合結果に関係なく
エンジンを始動させる。
【0021】以上に説明したイグニッション・オン時に
おけるイモビC/U4およびECCS5の動作をまとめ
ると、イモビC/U4はキー1から送信されたID番号
を予め登録されている番号と照合し、一致すればECC
S5に対してエンジン始動許可信号を示すコードを送信
する。ECCS5はエンジン始動許可信号を示すコード
が受信されたか否かを判定し、判定結果が肯定されると
EEPROMに格納される照合結果OKフラグをセット
する。一方、イグニッション・オンになったときに照合
結果OKフラグがすでにセットされている場合には、E
CCS5はイモビC/U4からのコードを検出すること
なくエンジンの始動を許可する。
【0022】このように、照合結果OKフラグがセット
されていれば、キー照合結果にかかわらずエンジンの始
動を許可し、仮にキー照合が一致した後にイモビC/U
4またはECCS5等が異常を起こした場合には、イモ
ビC/U4による電気的なキー照合結果に関係なく、従
来からのキー形状の比較等による機械的なキー照合結果
に基づいてエンジンを始動する。
【0023】図6はキー1がイグニッション・オフ位置
に操作された場合のイモビC/U4の動作を示すフロー
チャートである。図6のステップS21では、ECCS
5から送信されたエンジン始動許可信号を示すコードを
受信する。受信されたコードは、次回イグニッション・
オンになったときに用いられる。すなわち、ECCS5
にエンジン始動許可信号を送信する場合には、このステ
ップS21で受信したコードをECCS5に対して送信
する。ステップS22では、ステップS21で受信した
コードをECCS5に送り返して処理を終了する。
【0024】このように、いったん受信したコードをE
CCS5に対して送り返すのは、イモビC/U4とEC
CS5との通信が正常に行われたか否かを、このコード
の送受信によって判断するようにしたためである。
【0025】図7はキー1がイグニッション・オフ位置
に操作された場合のECCS5の動作を示すフローチャ
ートである。図7のステップS31では、変数Nを
「0」に初期設定する。変数Nでは、後述するステップ
S33の処理を行った回数が計測される。ステップS3
2では、エンジン始動許可信号を示す新たなコードをイ
モビC/U4に対して送信する。このように、イグニッ
ション・オフになるたびにエンジン始動許可信号を示す
新たなコードを送信するのは、エンジン始動許可信号を
示すコードを変更可能として防盗性を高めるためであ
る。
【0026】ステップS33では、イモビC/U4から
送信されたコードを受信する。ステップS34では、受
信されたコードがステップS32で送信したコードと一
致するか否かを判定する。判定が肯定されるとステップ
S35に進み、ECCS5内部のEEPROMに格納さ
れている照合OKフラグをリセットして処理を終了す
る。
【0027】ステップS34の判定が否定されるとステ
ップS36に進み、変数Nを「1」加算する。ステップ
S37では、変数Nが所定の閾値Lより大きいか否かを
判定する。判定が否定されるとステップS32に戻り、
判定が肯定されると処理を終了する。
【0028】以上に説明したイグニッション・オフ時の
イモビC/U4およびECCS5の動作をまとめると、
ECCS5はイモビC/U4に対してエンジン始動許可
信号を示す新たなコードを送信する。イモビC/U4は
新たなコードを受信すると、そのコードをECCS5に
送り返す。ECCS5は送り返されたコードがイモビC
/U4に送信したコードに一致するか否かを判定し、判
定が肯定されるとECCS5内部のEEPROMに格納
されている照合結果OKフラグをリセットする。一方、
送り返されたコードがイモビC/U4に送信したコード
に一致しなければ、その一致判定処理をL回繰り返し、
それでも一致しなければ処理を終了する。
【0029】このように、イグニッション・オフになる
たびに、エンジン始動許可信号を示す新たなコードをE
CCS5からイモビC/U4に送信するようにしたた
め、より一層防盗性が向上する。また、ECCS5から
イモビC/U4にコードを送信すると、そのコードをE
CCS5に送り返してコードが正しく送信されたか否か
をチェックし、正しく送信されない場合には異常が起こ
ったと判断するようにしたため、イモビC/U4および
ECCS5の異常を迅速かつ簡易に検出できる。また、
コードが正しく送信されなかった場合にはECCS5内
部のEEPROMに格納されている照合結果OKフラグ
をセット状態のまま保持するようにしたため、その後に
イグニッション・オンになると、イモビC/Uによる電
気的なキー照合を行うことなしに、機械的なキー照合結
果に基づいてエンジンを始動できる。
【0030】これにより、いったんキー照合がOKにな
った後に、キー1、車両アンテナ2、送受信機3、イモ
ビC/U4およびECCS5のいずれかで正常な通信が
できない、いわゆるシステム異常が起こってもエンジン
を始動できる。ここで、「正常な通信」とは、キー1の
ID番号、エンジン始動許可信号を示すコードおよび照
合結果OKフラグの伝送が正常に行えない場合や、EE
PROM等のメモリの読み出しおよび書き込みが正常に
行えない場合等をいう。
【0031】一方、コードが正しく送信された場合には
照合結果OKフラグをリセットし、その後にイグニッシ
ョン・オンになったときに再度キー照合を行うようにし
たため、防盗装置としての本来の機能を果たすことがで
きる。
【0032】上記図7のステップS33,S34では、
ECCS5からイモビC/U4に送信したコードと、イ
モビC/U4からECCS5に送り返したコードが一致
しなかったときに異常が起こったと判断しているが、イ
モビC/U4およびECCS5に異常が起こったか否か
を検出する手段は、図7のフローチャートの処理に限定
されない。
【0033】また、照合結果OKフラグをリセットする
条件も図7のステップS33の判定が肯定されたときに
限定されず、例えば故障個所を交換または修理した後
に、外部診断装置により初期化信号が入力された場合
に、照合結果OKフラグをリセットするようにしてもよ
い。
【0034】上記実施の形態では、キー1と車両アンテ
ナとの間で電波を送受信してID番号の照合を行う例を
示したが、ID番号の照合を行う手段は電波の送受信に
限定されない。すなわち、キー1を通過する光量を検出
したり、電磁結合による電流量を検出することによって
ID番号を照合してもよい。
【0035】このように構成した一実施の形態にあって
は、送受信機3がID受信回路に、ECCS5がエンジ
ン制御装置に、イモビC/U4が防盗制御装置に、図7
のステップS32〜S34が異常検出手段に、トランス
ポンダ11が送受信回路に、それぞれ対応する。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、エンジン始動許可信号が受信された後に異常が検
出された場合またはエンジン始動許可信号が再受信され
ない場合でも、エンジンの始動を許可するようにしたた
め、いわゆるシステム異常時にはキー照合なしに車両を
動かせる。請求項2,3に記載の発明によれば、エンジ
ン制御装置内にフラグを設けたため、エンジン始動許可
の際にキー照合するか否かをフラグを見るだけで判断で
き、処理が簡易化する。請求項4に記載の発明によれ
ば、フラグを不揮発性のメモリに格納するため、キーを
イグニッション・オフ位置に操作してもフラグの内容が
消えることはなく、防盗性が向上する。すなわち、正し
いキーが挿入された場合のみフラグをセットして以後の
キー照合を行わないようにするため、防盗性を維持した
ままシステム異常時の不都合を解消できる。請求項5,
6に記載の発明によれば、エンジン制御装置と防盗制御
装置との間で正常にデータの送受ができるかによってシ
ステム異常が起こったか否かを判断するようにしたた
め、システム異常の判断が容易になる。請求項7に記載
の発明によれば、ID番号を電波によって送受信するよ
うにしたため、簡易かつ迅速にID番号の照合を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用防盗装置の一実施の形態の
ブロック図。
【図2】車両内部の送受信機およびキーに内蔵されたト
ランスポンダの内部構成を示す図。
【図3】送受信機、イモビC/UおよびECCSの入出
力端子の接続関係を示す図。
【図4】イグニッションオン時のイモビC/Uの動作を
示すフローチャート。
【図5】イグニッションオン時のECCSの動作を示す
フローチャート。
【図6】イグニッションオフ時のイモビC/Uの動作を
示すフローチャート。
【図7】イグニッションオフ時のECCSの動作を示す
フローチャート。
【図8】従来の車両用防盗装置内部の保持回路の回路
図。
【符号の説明】
1 キー 2 車両用アンテナ 3 送受信機 4 イモビC/U 5 ECCS

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のキーから送信されるID番号を受
    信するID受信回路と、 このID受信回路により受信された前記ID番号が予め
    登録されている場合には、エンジン制御装置にエンジン
    始動許可信号を送信する防盗制御装置とを備えた車両用
    防盗装置において、 前記キー、前記ID受信回路、前記エンジン制御装置お
    よび前記防盗制御装置の異常を検出する異常検出手段を
    備え、 前記エンジン制御装置は、いったん前記エンジン始動許
    可信号が受信されると、その後に前記異常検出手段によ
    って異常が検出された場合、または前記エンジン始動許
    可信号が再受信されない場合でも、前記エンジンの始動
    を許可することを特徴とする車両用防盗装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記防盗制御装置は、前記ID受信回路により受信され
    た前記ID番号が予め登録されているか否かを、前記キ
    ーがイグニッション・オン位置に操作されたときに検出
    し、 前記エンジン制御装置は、前記キーが前記イグニッショ
    ン・オン位置に操作されたときに前記エンジン始動許可
    信号が受信されるとフラグをセットし、このフラグがセ
    ットされている間は、前記エンジン始動許可信号が受信
    されなくても前記エンジンの始動を許可することを特徴
    とする車両用防盗装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記エンジン制御装置は、前記キーがイグニッション・
    オフ位置に操作されたときに前記異常検出手段によって
    異常が検出されなければ前記フラグをリセットし、前記
    フラグがリセットされている場合には再度前記エンジン
    始動許可信号が受信された場合のみ前記エンジンの始動
    を許可することを特徴とする車両用防盗装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載された車両用防
    盗装置において、 前記フラグは、不揮発性のメモリに格納されることを特
    徴とする車両用防盗装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載された車
    両用防盗装置において、 前記異常検出手段は、前記エンジン制御装置から前記防
    盗制御装置に送信されたデータを前記防盗制御装置が前
    記エンジン制御装置に送り返した場合に、両データが一
    致しなければ異常と判断することを特徴とする車両用防
    盗装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された車両用防盗装置に
    おいて、 前記エンジン制御装置は、前記キーがイグニッション・
    オフ位置に操作されると、前記エンジン始動許可信号に
    対応する新たなコードを前記防盗制御装置に送信し、 前記防盗制御装置は、前記受信した新たなコードを前記
    エンジン制御装置に送り返すようにし、 前記異常検出手段は、前記エンジン制御装置から前記防
    盗制御装置に送信された前記新たなコードと、前記防盗
    制御装置から前記エンジン制御装置に送り返されたコー
    ドとが一致するか否かを判定し、一致しなければ異常と
    判断することを特徴とする車両用防盗装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載された車
    両用防盗装置において、 前記キーには、車両アンテナと電波の送受信を行う送受
    信回路が内蔵されており、 前記ID番号は前記送受信回路を介して前記車両アンテ
    ナに電波送信され、 前記ID受信回路は、前記車両アンテナによって受信さ
    れた電波を復調して前記キーのID番号を抽出すること
    を特徴とする車両用防盗装置。
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