JP3813341B2 - エンジン始動システムとこのシステムのidコード登録方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、遠隔操作によるIDコードの入力によってエンジンを自動的に始動する、例えばリモコンエンジンスタータと呼ばれるエンジン始動システムとこのシステムのIDコード登録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遠隔操作によるエンジンを始動させるエンジン始動装置が知られている。かかるエンジン始動装置は、携帯用送信機から送信されるIDコードを含むエンジン始動指令データを車両側受信機が受信して、この受信したエンジン始動指令データ中のIDコードが予め登録されているIDコードと一致しているか否かを判断し、一致していると判断したとき一定の条件下でのみエンジンを始動させるものである。
【0003】
一方、車両盗難防止のために、エンジンの始動を一定の条件下のみで起動可能にするイモビライザと呼ばれる車両盗難防止装置が知られている。
【0004】
かかる車両盗難防止装置は、例えば携帯用送受信機が内部に仕込まれたIDデータを持つキーをイグニッションスイッチのキー挿入口に挿入すると、固定用送受信機側から上記キー側の携帯用送受信機側に電力が誘導供給され、この誘導電力を受けて、特定のIDコードを持つエンジン起動指令を上記の固定用送受信機へ送信し、そして、固定用送受信機ではそのIDコードを含む送信データを受けて送信データのIDコードと予め登録したIDコードとが一致しているか否かを判断し、一致していた場合にキー操作によるエンジンの起動を可能にするものである。
【0005】
これら相反する機能を有する2種類のエンジン始動装置及び車両盗難防止装置を1つにまとめて、遠隔操作によってエンジンを始動させることできるエンジン始動システムが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエンジン始動システムにあっては、エンジン始動装置を付け替えてしまうと、付け替えた携帯送信機のIDコードでエンジンを始動させることができてしまうという問題があった。
【0007】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、エンジン始動装置を付け替えても、付け替えた携帯用送信機のIDコードでエンジンを始動させることのできないエンジン始動システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第1携帯用送信手段から送信される第1IDコードを受信して、この受信した第1IDコードが予め登録されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していないときエンジンの始動を禁止させ、一致しているとき手動によるエンジンの始動を許可する車両盗難防止装置と、
第2携帯用送信手段から送信される第2IDコードを含むエンジン始動指令データを受信して、この受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードが予め登録されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していると判断したときエンジンを始動させるエンジン始動装置とを備えているエンジン始動システムであって、
前記第2IDコードを記憶する記憶手段を前記車両盗難防止装置に設け、
前記エンジン始動装置が第2携帯用送信手段から送信されたエンジン始動指令データを受信したとき、前記車両盗難防止装置は、この受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードが前記記憶手段に記憶されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していると判断したときエンジンの始動の禁止を解除して、エンジン始動装置によってエンジンを始動させることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、第1携帯用送信手段から送信される第1IDコードを受信する第1固定用受信手段と、第1正規IDコードを記憶した第1記憶手段と、この第1記憶手段に記憶されている第1正規IDコードと第1固定用受信手段が受信する第1IDコードとが一致する否かを判断して一致していると判断したとき手動によるエンジン始動を許可する第1判断手段とを有する車両盗難防止装置と、
第2携帯用送信手段から送信される第2IDコードを含むエンジン始動指令データを受信する第2固定用受信手段と、第2正規IDコードを記憶する第2記憶手段と、この第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードとが一致するか否かを判断する第2判断手段とを有し、この第2判断手段が第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信した第2IDコードとが一致すると判断したときエンジンを始動させるエンジン始動装置とを備えているエンジン始動システムであって、
前記第2正規IDコードを記憶する第3記憶手段を前記車両盗難防止装置に設け、
前記第2判断手段が第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信した第2IDコードとが一致していると判断したとき、受信した第2IDコードを車両盗難防止装置へ送信する送信手段をエンジン始動装置に設け、
前記第1判断手段は、前記送信手段が送信した第2IDコードと前記第3記憶手段に記憶されている第2正規IDコードとが一致しているか否かを判断し、一致していると判断したとき、エンジン始動装置によってエンジンを始動させることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、前記第2,第3記憶手段に第2正規IDコードが記憶されていない場合、第1携帯用送信手段によってエンジンが始動された際に、車両盗難防止装置およびエンジン始動装置を登録モードにして、第2携帯用送信手段からエンジン始動指令データを送信したとき、このエンジン始動指令データ中の第2IDコードを第2,第3記憶手段に登録させることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1のエンジン始動システムのIDコード登録方法であって、
前記記憶手段に第2IDコードが記憶されていない場合、第1携帯用送信手段によってエンジンが始動された際に、車両盗難防止装置を登録モードにして、第2携帯用送信手段からエンジン始動指令データを送信したとき、このエンジン始動指令データ中の第2IDコードを前記記憶手段に登録させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるエンジン始動システムとIDコードの登録方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1はエンジン始動システムの構成を示したブロック図であり、このエンジン始動システムはエンジン始動装置100と車両盗難防止装置200とから構成されている。
【0014】
エンジン始動装置100は、リモコンエンジンスタータの携帯用送信機(第2携帯用送信手段)1と、携帯用送信機1から送信されたIDコードを含む送信データを受信するリモコンエンジンスタータの車両側固定用受信機(第2固定用受信手段)2と、コード解読制御部5と、第2正規IDコードを登録するIDコードメモリ(第2記憶手段)8と、エンジン起動用のイグニッションスイッチ(図示せず)にキーが差し込まれているか否かを検出するキースイッチ検出回路9と、ドアの閉塞を検出するドアスイッチ検出回路10と、パーキングブレーキが引かれていることを検出するパーキングブレーキ検出回路11と、パーキング位置にギアが入っているか否かを検出するパーキングレンジ検出回路12と、ボンネットが開いているか否かを検出するボンネットフードスイッチ検出回路13と、レギュレータのL端子のHレベル状態を検出するレギュレータL端子検出回路14と、バッテリ信号,イグニッション信号,アクセサリースイッチ信号(ACC信号),スタータ信号を含むエンジン始動信号等を作成するエンジン始動信号作成回路15と、エンジンスタートの命令内容を指定するFコードを登録したFコードメモリ18(図示せず)等とを有している。なお、3,4はアンテナである。
【0015】
コード解読制御部5は、固定用受信機2が受信した受信データ中から第2IDコードを抽出してRAM5Aに記憶させるIDコード抽出回路6と、RAM5Aに記憶された第2IDコードとIDコードメモリ8に登録されている第2正規IDコードとを比較して、一致しているか否かを判定するIDコード比較回路(第2判断手段)7と、このRAM5Aに記憶された第2IDコードのデータ等を後述する第1通信回路203へ送信したり、また第1通信回路203から送信されてくる他のデータを受信したりする第3通信回路(送信手段)102と、図示しないCPU等とを有している。
【0016】
車両盗難防止装置200は、図示しないキーに設けられた携帯用送受信機(第1携帯用送信手段)21と、図示しないイグニッションスイッチのキー挿入口(図示せず)近辺に設けた固定用送受信機(第1固定用受信手段)22とを有しており、キーをキー挿入口に挿入すると固定用送受信機22からキーの携帯用送受信機21に電力が誘導供給され、この誘導電力を受けて携帯用送受信機21は第1IDデータを持つエンジン始動用の送信データを固定用送受信機22へ送信するようになっている。33,34はアンテナである。
【0017】
また、車両盗難防止装置200は、コード解読制御部23と、第1正規IDコードを登録したメモリ(第1記憶手段)25と、第2正規IDコードを登録するメモリ(第3記憶手段)201と、一定の条件下でエンジン始動装置100のエンジン始動信号作成回路15から出力される各信号を入力したときエンジン点火回路17を作動させるECCS回路(エンジン始動手段)16と、キー操作によってイグニッションスイッチ(図示せず)がオンになったときECCS回路16およびコード解読回路23をパワーオンリセットするパワーオンリセット回路202と、イグニッションスイッチがオンになっていることを検出するイグニッションスイッチ検出回路28と、ACCスイッチ(図示せず)がオンになっていることを検出するACCスイッチ検出回路29等とを有している。36,37は一方の入力端子がイグニッションスイッチ検出回路28,ACCスイッチ検出回路29の出力端子に接続され他方の入力端子がエンジン始動信号作成回路15の出力端子15b,15cに接続されたオア回路である。
【0018】
コード解読制御部23は、固定用送受信機22で受信された受信データからIDコードを抽出してRAM23Aに記憶させるIDコード抽出回路24と、IDコードメモリ25に登録された第1正規IDコードとRAM23Aに記憶された第1IDコードとを比較するIDコード比較回路(第1判断手段)26と、比較の結果一致したと判断された場合、ECCS回路16によるエンジン始動を許可する信号を出力するエンジン始動許可信号発生回路としてのECCSコード発生回路27と、エンジン始動装置100の第3通信回路102およびECCS回路16の第2通信回路204と通信を行う第1通信回路203と、図示しないCPU等とを有している。
【0019】
ECCS回路16は、第1通信回路203と通信を行う第2通信回路204と、図示しないCPU等とを有している。
【0020】
次に、このエンジン始動システムの動作について第2図ないし第4図のタイムチャートを参照しながら説明する。
【0021】
最初に、第2IDコードがIDコードメモリ8,201に未登録で、この第2IDコードを登録する場合について説明する。
【0022】
先ず、キーをイグニッションスイッチのキー挿入口に挿入回転してイグニッションスイッチをオンにする(図2の時点T0)。すると、その過程の中で固定用送受信機22からキーに設けた携帯用送受信機21に電力が誘導供給され、この誘導電力を受けて携帯用送受信機21は第1IDコードを持つ送信データを固定用送受信機22へ送信する。そして、固定用送受信機22がそのIDコードを含む送信データを受信し、コード解読制御部23のIDコード抽出回路24が送信データから第1IDコードを抽出しRAM23Aに記憶させる。このRAM23Aに記憶させた第1IDコードとIDコードメモリ25に登録されている第1正規IDコードとをIDコード比較回路26が比較して一致しているか否かを判断し、一致していると判断した場合、各検出回路28,29からの信号が条件を満たしているとコード解読制御部23が判断すると、ECCS回路16が立ち上げられるとともにパワーオンリセット回路202によって各回路28,29,16をリセットする(時点T1)。
【0023】
この後、ECCS回路16の第2通信回路204からイニシャライズ信号S1がコード解読制御部23の第1通信回路203へ送信されてコード解読制御部23が初期設定されるとともに、第1通信回路203からエンジン始動方法の判断を行うためにエンジン始動判断信号S2がエンジン始動装置100の第3通信回路102へ送信される(時点T2)。
【0024】
コード解読制御部5の第3通信回路102がエンジン始動判断信号S2を受信すると、コード解読制御部5は、エンジン始動装置100によってエンジンを始動させるのか、キー操作によってエンジンを始動させるのか、あるいは第2IDコードを登録するのかを示す信号を第3通信回路102から第1通信回路203へ送信する。ここでは、メモリ8に第2IDコードが登録されておらず、しかも固定用受信機2が携帯用送信機1からの送信データを受信していないことによりコード解読制御部5は登録モードと判断し、第3通信回路102から登録モード信号S3を第1通信回路203へ送信する(時点T3)。
【0025】
また、登録モード信号S3が送信されると、第1通信回路203から時点T4でECCS回路16の第2通信回路204へイニシャライズ信号S4が送信され、このイニシャライズ信号S4によりECCS回路16は初期設定される。
【0026】
そして、携帯用送信機1から第2IDコードを含む送信データを送信させる。すると、固定用受信機2が送信データを受信してIDコード抽出回路6がその受信データ中から第2IDコードを抽出し、この抽出された第2IDコードがRAM5Aに記憶される。
【0027】
一方、登録モード信号S3をコード解読制御部23の第1通信回路203が受信すると、登録モード信号S3を受信してから所定時間経過後に第1通信回路203からIDコード要求信号S5が第3通信回路102へ送信される(時点T5)。第3通信回路102がIDコード要求信号S5を受信すると、コード解読制御部5のRAM5Aに記憶されている第2IDコードが第3通信回路102から第1通信回路203へ送信される(時点T6)。
【0028】
第1通信回路203が第2IDコードを受信すると、コード解読制御部23は受信した第2IDコードが一致しているか否かを判断し、一致している場合、OK信号S6が第1通信回路203から第3通信回路102へ送信されて図示しない防盗インジケータが点灯されるとともに、送信されてきた第2IDコードがIDコードメモリ201に登録される。一方、コード解読制御部5もRAM5Aに記憶された第2IDコードがIDコードメモリ8に登録される。
【0029】
すなわち、IDコードメモリ8,201に第2IDコードが登録されていないとき、キーをイグニッションスイッチのキー挿入口に挿入してイグニッションスイッチをオンにして、携帯用送信機1からIDコードを含む送信データを送信すれば、上記動作が自動的に行われて第2IDコードがIDコードメモリ8,201に登録される。このように、その登録は非常に簡単なため、車両盗難防止装置200が既に搭載されている車両であっても、エンジン始動装置100を後付けすればエンジン始動システムを組み込むことができる。
【0030】
ところで、受信した第2IDコードが一致していない場合、NG信号が第1通信回路203から第3通信回路102へ送信されて図示しない防盗インジケータが点滅され、再度やり直すことが知らされる。
【0031】
次に、第2IDコードが登録済みでエンジン始動装置100によってエンジンを始動させる場合について説明する。
【0032】
携帯用送信機1によってIDコードを含む送信データを送信させると(図3の時点T10)、固定用受信機2が送信データを受信する。すると、コード解読制御部5のIDコード抽出回路6が、受信した受信データ中から第2IDコードを抽出してRAM5Aに記憶させる。そして、比較回路7がRAM5Aに記憶された第2IDコードとIDコードメモリ8に登録された第2正規IDコードとを比較して一致しているか否かを判断し、一致している場合、コード解読制御部5が第3通信回路102,第1通信回路203および第2通信回路204を介してコード解読制御部23およびECCS回路16を立ち上げる(時点T11)。
【0033】
このとき、エンジン始動信号作成回路15からバッテリ信号,イグニッション信号,アクセサリースイッチ信号が出力され、パワーオンリセット回路202からリセット信号が出力される。
【0034】
この後、ECCS回路16の第2通信回路204からイニシャライズ信号S1がコード解読制御部23の第1通信回路203へ送信されてコード解読制御部23が初期設定されるとともに、第1通信回路203からエンジン始動方法の判断を行うためのエンジン始動判断信号S2がエンジン始動装置100の第3通信回路102へ送信される(時点T12)。そして、時点T13で第1通信回路203からECCS回路16の第2通信回路204へイニシャライズ信号S4が送信され、このイニシャライズ信号S4によりECCS回路16は初期設定される。
【0035】
また、コード解読制御部5の第3通信回路102がエンジン始動判断信号S2を受信すると、コード解読制御部5は、エンジン始動装置100によってエンジンを始動させるのか、キー操作によってエンジンを始動させるのか、あるいは第2IDコードを登録するのかを示す信号を第3通信回路102から第1通信回路203へ送信する。ここでは、固定用受信機2が携帯用受信機1から送信データを受信しており、また、IDコードメモリ8には既に第2IDコードが登録されているので、エンジン始動装置100によってエンジンを始動させるものと判断して、エンスタ確認信号S10を第3通信回路102から第1通信回路203へ送信する(時点T14)。
【0036】
コード解読制御部23の第1通信回路203がエンスタ確認信号S10を受信すると、コード解読制御部23は、その受信から所定時間経過後に第1通信回路203からIDコード要求信号S5を第3通信回路102へ送信する(時点T15)。第3送信回路102がIDコード要求信号S5を受信すると、コード解読制御部5のRAM5Aに記憶されている第2IDコードが第3通信回路102から第1通信回路203へ送信される(時点T16)。
【0037】
コード解読制御部23の第1通信回路203が第2IDコードを受信すると、IDコード比較回路26がその受信した第2IDコードとIDコードメモリ201に登録されている第2正規IDコードとが一致しているか否かを判断し、一致していると判断すると、コード解読制御部23はECCSコード発生回路27から起動ロック解除信号を出力させて、ECCS回路16の動作を可能状態にさせる。
【0038】
そして、コード解読制御部23は、受信した第2IDコードと登録されている第2正規IDコードとが一致していることを示すOK信号S11を第1通信回路203から第3通信回路102へ送信させる(時点T17)。第3通信回路102がOK信号S11を受信すると、コード解読制御部5は、各検出回路9〜14の各検出出力のすべてについて異常がないか否かを判定し、異常がないと判定すると、エンジン始動信号作成回路15がスタータ信号を作成してECCS回路16へ出力する。
【0039】
ECCS回路16は、ECCSコード発生回路27からのエンジン始動許可を示すコード信号により動作可能状態となっているので、エンジン始動信号作成回路15から出力されたスタータ信号を受けることによりエンジン点火回路17を動作させてエンジンを始動させる。
【0040】
コード解読制御部23は、IDコード比較回路26が受信した第2IDコードと登録されている第2正規IDコードとが一致していないと判断したとき、NG信号S12を第1通信回路203から第3通信回路102へ送信させ、これにより計器ユニットに設けられた防盗インジケータが点滅される。また、受信した第2IDコードと登録されている第2IDコードとが一致していない場合には、ECCSコード発生回路27からはコード信号が出力されず、ECCS回路16は不作動状態のままとなり、エンジン始動信号作成回路15から各信号が出力されても、ECCS回路16はエンジン点火回路17を動作させない。このため、エンジンは始動されない。
【0041】
このように、携帯用送信機1から送信データが送信されると、コード解読制御部5が送信データの第2IDコードとメモリ8に登録されている第2IDコードとが一致するか否かを判断し、一致している場合、送信データの第2IDコードをコード解読制御部23へ送信し、このコード解読制御部23は送信されてきた第2IDコードとメモリ201に登録されている第2正規IDコードとが一致しているか否かを判断し、一致している場合にはエンジンの始動を可能するものであるから、エンジン始動装置100が取り替えられた場合、コード解読制御部5が送信データの第2IDコードとメモリ8に登録されている第2正規IDコードとが一致していると判断してしまうことになるが、コード解読制御部23は送信されてきた第2IDコードとメモリ201に登録されている第2正規IDコードとが一致していないと判断する。このため、エンジンは始動されない。
【0042】
したがって、エンジン始動装置100が取り替えられても、車両の盗難を確実に防止することができる。
【0043】
図4は、キー操作によってエンジンをスタートさせた場合のタイムチャートを示す。
【0044】
図4に示す時点T20は、キーをイグニッションスイッチのキー挿入口に挿入してイグニッションスイッチをオンしたことを示す。そして、時点T20と時点T21との間では、図2に示す時点T0〜T1の間に行われた動作と同様に、キーの第1IDコードとIDコードメモリ25に登録されている第1正規IDコードとの照合が行われ、一致していると判断した場合、各検出回路28,29とECCS回路16とが立ち上げられるとともにパワーオンリセット回路202によって各回路28,29,16をリセットする(時点T21)。
【0045】
この後、ECCS回路16の第2通信回路204からイニシャライズ信号S1がコード解読制御部23の第1通信回路203へ送信されてコード解読制御部23が初期設定されるとともに、第1通信回路203からエンジン始動方法の判断を行うためのエンジン始動判断信号S2がエンジン始動装置100の第3通信回路102へ送信される(時点T22)。
【0046】
また、イニシャライズ信号S1がコード解読制御部23の第1通信回路203へ送信された後、第1通信回路203から時点T23でECCS回路16の第2通信回路204へイニシャライズ信号S4が送信され、このイニシャライズ信号S4によりECCS回路16は初期設定される。
【0047】
一方、コード解読制御部5の第3通信回路102がエンジン始動判断信号S2を受信すると、コード解読制御部5は、エンジン始動装置100によってエンジンを始動させるのか、キー操作によってエンジンを始動させるのか、あるいは第2IDコードを登録するのかを示す信号を第3通信回路102から第1通信回路203へ送信する。ここでは、固定用受信機2が携帯用受信機1から送信データを受信しておらず、また、IDコードメモリ8には既に第2IDコードが登録されているので、キー操作によってエンジンを始動させるものと判断して第3通信回路102から第1通信回路203へ信号を送信しない。
【0048】
コード解読制御部23は、エンジン始動判断信号S2を送信してから所定時間以内に第3通信回路102からの信号を受信しない場合、キーによるエンジンスタートであると判断する。そして、コード解読制御部23は、イグニッションスイッチ検出回路28およびACCスイッチ検出回路29と、キースイッチ検出回路9の検出出力の状態に基づいて、IDコード比較回路26からECCSコード発生回路27へ始動許可信号を出力させる。この始動許可信号によりECCSコード発生回路27は起動ロック解除信号を出力し、キーの手動操作によるエンジン始動を可能にする。
【0049】
【発明の効果】
請求項1および2の発明によれば、エンジン始動装置を付け替えても、付け替えた第2携帯送信機のIDコードでエンジンを始動させることができないので、車両の盗難を確実に防止することができる。
【0050】
請求項3および4の発明によれば、第2IDコードの登録を簡単に行うことができ、このため、車両盗難防止装置が既に搭載されている車両であっても、エンジン始動装置を後付けすればエンジン始動システムを組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエンジン始動システムの構成を示したブロック図である。
【図2】登録モードにおける各回路の動作を示したタイムチャートである。
【図3】エンジン始動装置によってエンジンを始動させる動作を示したタイムチャートである。
【図4】キー操作によってエンジンを始動させる動作を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 第2携帯用送信機(第2携帯用送信手段)
5 コード解読制御部
8 IDコードメモリ(第2記憶手段)
100 エンジン始動装置
200 車両盗難防止装置
201 IDコードメモリ(記憶手段、第3記憶手段)
Claims (4)
- 第1携帯用送信手段から送信される第1IDコードを受信して、この受信した第1IDコードが予め登録されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していないときエンジンの始動を禁止させ、一致しているとき手動によるエンジンの始動を許可する車両盗難防止装置と、
第2携帯用送信手段から送信される第2IDコードを含むエンジン始動指令データを受信して、この受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードが予め登録されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していると判断したときエンジンを始動させるエンジン始動装置とを備えているエンジン始動システムであって、
前記第2IDコードを記憶する記憶手段を前記車両盗難防止装置に設け、
前記エンジン始動装置が第2携帯用送信手段から送信されたエンジン始動指令データを受信したとき、前記車両盗難防止装置は、この受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードが前記記憶手段に記憶されている正規IDコードと一致しているか否かを判断し、一致していると判断したときエンジンの始動の禁止を解除して、エンジン始動装置によってエンジンを始動させることを特徴とするエンジン始動システム。 - 第1携帯用送信手段から送信される第1IDコードを受信する第1固定用受信手段と、第1正規IDコードを記憶した第1記憶手段と、この第1記憶手段に記憶されている第1正規IDコードと第1固定用受信手段が受信する第1IDコードとが一致する否かを判断して一致していると判断したとき手動によるエンジン始動を許可する第1判断手段とを有する車両盗難防止装置と、
第2携帯用送信手段から送信される第2IDコードを含むエンジン始動指令データを受信する第2固定用受信手段と、第2正規IDコードを記憶する第2記憶手段と、この第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信したエンジン始動指令データ中の第2IDコードとが一致するか否かを判断する第2判断手段とを有し、この第2判断手段が第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信した第2IDコードとが一致すると判断したときエンジンを始動させるエンジン始動装置とを備えているエンジン始動システムであって、
前記第2正規IDコードを記憶する第3記憶手段を前記車両盗難防止装置に設け、
前記第2判断手段が第2記憶手段に記憶されている第2正規IDコードと第2固定用受信手段が受信した第2IDコードとが一致していると判断したとき、受信した第2IDコードを車両盗難防止装置へ送信する送信手段をエンジン始動装置に設け、
前記第1判断手段は、前記送信手段が送信した第2IDコードと前記第3記憶手段に記憶されている第2正規IDコードとが一致しているか否かを判断し、一致していると判断したとき、エンジン始動装置によってエンジンを始動させることを特徴とするエンジン始動システム。 - 前記第2,第3記憶手段に第2正規IDコードが記憶されていない場合、第1携帯用送信手段によってエンジンが始動された際に、車両盗難防止装置およびエンジン始動装置を登録モードにして、第2携帯用送信手段からエンジン始動指令データを送信したとき、このエンジン始動指令データ中の第2IDコードを第2,第3記憶手段に登録させることを特徴とする請求項2のエンジン始動システム。
- 請求項1のエンジン始動システムのIDコード登録方法であって、
前記記憶手段に第2IDコードが記憶されていない場合、第1携帯用送信手段によってエンジンが始動された際に、車両盗難防止装置を登録モードにして、第2携帯用送信手段からエンジン始動指令データを送信したとき、このエンジン始動指令データ中の第2IDコードを前記記憶手段に登録させることを特徴とするエンジン始動システムのIDコード登録方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34598897A JP3813341B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | エンジン始動システムとこのシステムのidコード登録方法 |
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JP34598897A JP3813341B2 (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | エンジン始動システムとこのシステムのidコード登録方法 |
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