JPH08183707A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08183707A
JPH08183707A JP33944594A JP33944594A JPH08183707A JP H08183707 A JPH08183707 A JP H08183707A JP 33944594 A JP33944594 A JP 33944594A JP 33944594 A JP33944594 A JP 33944594A JP H08183707 A JPH08183707 A JP H08183707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
cosmetic
oxide
organic solvent
yellow
Prior art date
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Pending
Application number
JP33944594A
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English (en)
Inventor
Atsushi Matsushita
篤 松下
Kazuhiro Ishida
一弘 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はチタン、ニッケル及びアンチモンよ
り構成される複合酸化物を配合することを特徴とする化
粧料に関し、詳しくは製品中又は、有機溶剤を使用して
充填する化粧料において褪色、色ムラがなく、色調及び
経時安定性に優れた化粧料を提供するためのものであ
る。 【構成】 有機溶剤を含有する化粧料又は、有機溶剤を
使用して充填する化粧料において、チタン、ニッケル及
びアンチモンより構成される複合酸化物を配合すること
を特徴とする化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン、ニッケル及びア
ンチモンより構成される複合酸化物を配合することを特
徴とする化粧料に関し、詳しくは製品中又は、有機溶剤
を使用して充填する化粧料において褪色、色ムラがな
く、色調及び経時安定性に優れた化粧料を提供するため
のものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファンデーション、美爪料、口
紅、アイカラーのようなメーキャップ化粧料には、その
目的とする色調に応じて各種の着色顔料が用いられてき
た。中でも、黄色系着色顔料についてはそれらの持つ顔
料個々の特性、配合される他の原料を考慮して黄色酸化
鉄及びタール系色素である黄色4号アルミニウムレー
キ、黄色205号、黄色401号等が用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有機溶
剤をその処方中に含有する化粧料もしくは有機溶剤を使
用して充填する化粧料においては、着色顔料の有機溶剤
への溶出に起因する安定性面での問題が存在し、使用さ
れる着色顔料が大幅に制限されてきた。また、使用でき
る着色顔料も耐光性、色調の面で目的とする品質を確保
するのが困難であった。これらの問題点を解決するため
に、シリコーン、シリカ又はフッ素系油剤等により黄色
着色顔料の表面を処理することが検討されてきたが、有
機溶剤を含有するもしくは有機溶剤を使用して充填する
化粧料においては、完全に被覆しない限りこれらの問題
を解決することはほとんど不可能であった。更に、黄色
系着色顔料は、色調面から使用される頻度が高いため、
有機溶剤を用いる化粧料中で安定に配合できる黄色系着
色顔料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは鋭意研究の結果、チタン、ニッケル及びアンチモ
ンより構成される複合酸化物(以下単に複合酸化物とす
る。)は、従来、色が淡い等、化粧品色素としては充分
メリットがないため、使用されず、検討もされていなか
ったが、有機溶剤を含有する化粧料中もしくは有機顔料
を使用し充填する化粧料中に当該複合酸化物を配合した
場合、意外にも、耐光性、耐溶剤性に優れ、色調におい
ても化粧品機能を充分満足でき、また、分散性、色ムラ
のなさ等、系の安定性を損なうことなく、目的とする品
質を得ることが可能であることが見いだされ、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、有機溶剤を含有す
る化粧料もしくは有機溶剤を使用して充填する化粧料に
おいて、チタン、ニッケル及びアンチモンより構成され
る複合酸化物を配合することを特徴とする化粧料であ
る。
【0005】本発明に用いられる黄色系着色顔料は、チ
タン、ニッケル及びアンチモンより構成される複合酸化
物であり、各酸化物は、酸化チタンを主成分とし、発色
剤としてアンチモン及びニッケルの酸化物を配合焼成し
たもので、その組成比は、例えば、チタン、アンチモン
及びニッケルの酸化物が16:3:1のもの等が挙げら
れる。市販品としては、石原産業株式会社製のタイペー
クイエロー、日本バイエル株式会社製のライトイエロー
7G、8G等が挙げられる。
【0006】本発明における複合酸化物の配合量は特に
限定されないが、全組成中に、0.001〜10重量%
(以下単に「%」で示す。)が好ましく、更に好ましく
は0.001〜5%である。
【0007】本発明に用いられる有機溶剤は、通常化粧
品に配合できるものであれば特に限定されないが、トル
エン、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール、ノルマルブタノー
ル、揮発性シリコン、イソパラフィン等が挙げられる。
配合量は、製品形態によって適宜選択される。尚、充填
時に使用する化粧料においては、充填しやすい量が適宜
選択されるが、最終的には揮発させるものである。
【0008】本発明の化粧料には、本発明の効果を損な
わない範囲で、化粧品一般に使用される水溶性成分や油
性成分並びに粉体成分、例えば、保湿剤、防腐剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料、水溶性高分
子、界面活性剤、体質顔料、着色顔料、光輝性顔料、有
機粉体、疎水化処理顔料、タール色素等を配合すること
ができる。
【0009】本発明の化粧料は、有機溶剤をその処方中
に含有もしくは有機溶剤を使用し充填する化粧料で、具
体的には美爪料、スラリー成型アイカラー及び口紅等が
挙げられる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】実施例1及び比較例1〜4 表1に示す組成の美爪料を調製し、耐溶剤性、褪色のな
さ、分散性、色調について評価を行った。その結果も併
せて表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】(製法)成分1〜10を均一に混合後、成
分11〜15の着色顔料を添加し、撹拌分散したものを
容器に充填して製品とした。
【0014】(試験方法及び評価方法) a)耐溶剤性 各試料を遠心分離し、得られた上澄みの着色度合を評価
した。 判定基準 ○:着色がみられない。 △:僅かに着色し、溶出が確認された。 ×:明らかに着色している。
【0015】b)褪色のなさ 各試料を透明なガラス容器に充填し、FLボックスに2
週間セットし、冷暗所に保管した標準品と色調の変化を
比較観察した。 判定基準 ○:変化がみられない。 △:僅かに変化が確認された。 ×:明らかに変化している。
【0016】c)分散性 各試料を透明なガラス容器に充填し、経時での着色顔料
の分散度合の変化を目視にて1カ月間、観察を行った。 判定基準 ○:変化がみられない。 △:僅かに凝集し、分散性の変化が確認された。 ×:明らかに凝集し、分散性が変化している。
【0017】d)色調 理想的な黄色の標準として黄色401号で調製したマニ
キュアの外観色を用い、目視にて彩度、色調を比較し
た。 判定基準 ○:標準品と大差ない。 △:標準品と比べ彩度、色調がやや劣る。 ×:標準品と比べ彩度、色調が劣る。
【0018】表1の結果から明らかなように、本発明品
である実施例1の美爪料は、耐溶剤性、褪色のなさ、分
散性、色調の全ての項目において良好な結果を示したの
に対し、比較例1〜4の従来の黄色系着色顔料を配合し
た美爪料は、全ての項目において満足するものではな
く、中でも比較例4の黄酸化鉄を配合した美爪料に関し
ては色調においても彩度がなく、緑味に寄っており、美
爪料として満足のいくものではなかった。
【0019】実施例2及び比較例5〜6 表2に示す組成のアイカラーを調製し、色ムラについて
評価を行った。その結果も併せて表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】(製法)成分1〜17を均一に混合し、さ
らに成分18を添加し混練した後、金型に流し込み、イ
ソプロピルアルコールを揮発させてアイカラーを調製し
た。
【0022】(試験方法及び評価方法) a)色ムラの発生 成型したアイカラーの表面に黄色系着色顔料に由来する
色ムラの発生の有無の確認を目視にて行った。 判定基準 ○:色ムラがみられない。 △:僅かに色ムラの発生が確認された。 ×:明らかな色ムラの発生が確認された。
【0023】表2の結果から明らかなように、本発明で
ある実施例2のアイカラーは、成型時の色ムラの発生が
全く見られないのに対し、比較例5〜6の黄色4号アル
ミニウムレーキ、シリコン処理黄色4号アルミニウムレ
ーキを配合したアイカラーは、揮発成分の蒸発に伴って
アイカラー表面に色ムラの発生が確認された。
【0024】 実施例3:パウダー口紅(スラリー充填タイプ) (成分) (%) 1.シリコン処理タルク 10.0 2.シリコン処理セリサイト 残量 3.シリコン処理マイカ 15.0 4.シリコン処理雲母チタン 10.0 5.シリコン処理黒酸化鉄 0.3 6.シリコン処理赤色202号 3.5 7.シリコン処理赤色226号 1.8 8.シリコン処理群青 0.8 9.シリコン処理酸化チタン 2.5 10.ライトイエロー7G 4.5 11.流動パラフィン 8.0 12.ワセリン 1.5 13.シリコーン油 5.0 14.保湿剤 適量 15.紫外線吸収剤 適量 16.イソプロピルアルコール※ (20.0) ※:イソプロピルアルコールは揮発させ製品中に残留し
ないため処方外成分として表わした。
【0025】(製法)成分1〜16を均一に混合した
後、金型に流し込み、イソプロピルアルコールを揮発さ
せてパウダー口紅を調製した。本発明のパウダー口紅は
成型時に色ムラ等の外観不良が発生せず、使用性及び発
色も優れたものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の化粧料は、使用性が良好で、成
型時の色ムラの発生がなく、有機溶剤中での分散や耐溶
剤性に優れ、色調においても従来使用されてきたタール
系色素と同レベルの彩度、色調を有するものであった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/043

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤を含有する化粧料において、チ
    タン、ニッケル及びアンチモンより構成される複合酸化
    物を配合することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 化粧料が美爪料である請求項1記載の化
    粧料。
  3. 【請求項3】 有機溶剤を使用して充填する化粧料にお
    いて、チタン、ニッケル及びアンチモンより構成される
    複合酸化物を配合することを特徴とする化粧料。
JP33944594A 1994-12-28 1994-12-28 化粧料 Pending JPH08183707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33944594A JPH08183707A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33944594A JPH08183707A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 化粧料

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JPH08183707A true JPH08183707A (ja) 1996-07-16

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ID=18327536

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JP33944594A Pending JPH08183707A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 化粧料

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