JPH08183690A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents
化合物半導体単結晶の製造方法Info
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Abstract
止剤で覆われたInP等の原料融液中に浸漬、または種結
晶全体が液体封止剤で覆われた原料融液の液体封止剤層
中に浸漬するようにして、液体封止カイロポーラス法
(LEK法)により単結晶の成長を行うことを特徴とす
る化合物半導体単結晶の製造方法。 【効果】種結晶が分解することを防止でき、種付けを歩
留まり良く実施できる。
Description
ス法(以下、LEK法と称する)による化合物半導体単
結晶の製造方法に関する。
V族およびII-VI族化合物半導体は、融点付近で高い蒸
気圧を有するために、原料融液上をB2O3等からなる液体
封止剤層で覆う液体封止法により単結晶の成長が行われ
ている。現在、この液体封止法としては、液体封止チョ
コラルスキー法(LEC法)やLEK法等が知られてい
る。LEC法は、結晶の成長とともに結晶を引上げてい
く方法であり、種付けにより結晶方位が制御可能で、ま
た高純度結晶を得やすいため工業化されているが、直径
制御が困難であって均一の直径が得難く、また結晶成長
時の融液中の温度勾配が大きいため、結晶にかかる熱応
力が大きくなり転移密度が多くなるという欠点を有して
いる。
せるものの引上は行わずに、耐火性るつぼ中で結晶成長
を行うため、成長結晶の直径はるつぼ内径に依存する。
そのため、直径制御が容易であるとともに、結晶成長時
の融液中温度勾配が数℃/cmであってLEC法に比べ1
桁以上小さいため、熱応力が小さく、転位密度が少ない
という利点を有している。
すように行われていた。図4における結晶成長装置は、
密閉型の高圧容器1内に円筒状のヒータ2が配設されて
おり、このヒータ2の中央には、るつぼ3が配置されて
いる。また、このるつぼ3は、その下端に固着された支
持軸4により回転可能に支持されている。そして、この
るつぼ3中には、InP等の原料融液5が入れられてお
り、原料融液5の上面はB2O3等からなる液体封止剤層6
で覆われている。
内に結晶引上げ軸7が上下動かつ回転自在に垂下されて
おり、この結晶引上げ軸7によって種結晶を保持し、る
つぼ3中の原料融液5の表面に接触させることができる
ようになっている。この結晶引上げ軸7には、ロードセ
ル15が接続され、結晶の重量がモニターされる。また、
高圧容器1の側壁上部には、高圧不活性ガスを導入する
ためのガス導入管8が接続されており、高圧容器1内部
の圧力を所定圧力とすることができるようになってい
る。
置において、種結晶14は、結晶引上げ軸7に接続された
シードチャック13によりが保持されている。そして、図
5に示すように、結晶引上げ軸7によって種結晶14を結
晶融液5中に浸漬して、るつぼ3と結晶引上げ軸7を回
転させながら引上げは行わずにヒータ2の温度を徐々に
下げ単結晶を成長させていた。
来のLEK法では、結晶の無転位化するためには、転位
密度とメルト内の温度勾配の間に正の相関があるので、
メルト内の引き上げ軸方向の温度勾配を小さくする(数
℃/cm)ことが必要である。そのことにより、B2O3の表面
温度は900℃前後の高温になる。通常のLEC(液体封止
チョクラルスキー)法ではInPのリン抜けが、ガス中で
約835℃以上で顕著になるので、B2O3上方のガス中で種
結晶が分解することが問題である。
たもので種付けにおいて、種結晶の分解を長時間防止す
ることで結晶成長を可能にする。そのことにより、無転
移結晶の成長可能な化合物半導体単結晶の製造方法を提
供することを目的とするものである。
に、本発明者らは種結晶の分解過程について検討した結
果、種結晶の分解を防止する図1のような耐火性カバー
11で種結晶14を覆うことにより本発明に到った。すなわ
ち、本発明は高圧容器内に配置したるつぼ中の原料融液
を液体封止剤層で覆い、高圧容器内を高圧不活性ガス雰
囲気とし、原料融液に種結晶を浸漬して単結晶の成長を
行う化合物半導体単結晶の製造方法において、種結晶表
面を耐火性カバーで覆い、前記カバーの全体または一部
を液体封止剤層中に浸漬して単結晶の成長を行うことを
特徴とする化合物半体単結晶の製造方法であり、また種
結晶全体を液体封止剤層中に浸漬して単結晶の成長を行
うことを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法であ
る。
結晶14をB2O3に浸けると、耐火性カバー11に覆われてい
ない種結晶14部分は、B2O3が全体を覆い封止すること
で、種結晶14の分解を防止できる。耐火性カバー11内に
ある種結晶14は、例えばInPの場合1000℃のInPの解離圧
(リンの分圧)が約1atmと比較的低いので、耐火性カバ
ー11内部は内部のリンのガス12により、種結晶14の分解
がほとんど進行しない。また、耐火性カバー11の底部や
種結晶14と耐火性カバー11間の隙間にもB2O3が入り込
み、そのB2O3による封止によっても種結晶14の分解が防
止できる。しかし、隙間が大きいと、隙間に入り込んだ
B2O3によりロードセル15の雑音発生の原因となるため、
耐火性カバー11と種結晶14の隙間はできる限り狭い方が
良い。耐火性カバー11の材質としては、結晶の種付け温
度で融液と反応しない材料を用いることができ、Mo、
W、Ta、pBN(熱分解窒化硼素)などを用いることができ
る。また、耐火性カバー11が種結晶14全体を覆うと種づ
けが困難であるため、種結晶14は、耐火性カバー11より
2mm以上長い必要がある。
シードチャック13自体をB2O3に浸たすことでも、図1の
耐火性カバー11外の種結晶14同様に、B2O3が全体を覆い
封止し、種結晶14の分解を防止できる。更には、種結晶
14の表面を一般的に公知の被覆方法、例えばスパッタリ
ング法、CVD法やメッキ法等で直接、上記の材料で被
覆したものを用いても構わないが、種結晶14は非常に脆
く簡単に破損するのでこの方法はあまり好ましい方法で
はない。
4参照)を用いた。まず、InP多結晶1.0kgと液体封止剤
としてのB2O3を25mmの厚さとなるように秤量して、肉厚
1.0mm、内径60mmのpBN製るつぼ3に入れ、ヒータ2によ
り加熱して炉内を1100℃以上に昇温し、InPおよびB2O3
を融解させた。このとき、リンの揮散を防止するためガ
ス導入管8から例えばアルゴンガスのような不活性ガス
10を導入し、高圧容器1内を40気圧とした。
もやや高い温度に調節してから、結晶引上げ軸7を下げ
て、(100)面の種結晶14を原料融液5に種付けす
る。この際に結晶引上げ軸7の軸下降速度を1000mm/hで
一定とした。また、ガス−B2O3界面温度は、900℃〜920
℃であった。このような装置のもとで、種結晶14の周辺
をMo製の耐火性カバー11で覆って、種結晶14の分解を防
止する耐火性のMo製耐火性カバー11を使用した場合と通
常の方法とで、種結晶14の分解の様子を調べた。また、
ガス−B2O3界面温度は850℃〜870℃、870℃〜900℃、92
0℃〜930℃と変えて調べた。種結晶14は、耐火性カバー
11より10mm長いものを使用した。その結果、Mo製耐火性
カバー11を使用した場合は種結晶14の分解はほとんど起
こらず種付けも成功し、またその後の単結晶の成長も良
好にできた。一方、通常の方法では900℃以上では軸を
下ろす途中で種結晶14が分解し、870℃〜900℃において
も種付けも種の先端が融けて先細り種付けができず、単
結晶の成長はできなかった。
14の全体をB2O3に浸ける場合と通常の方法とで、種結晶
14の分解の様子を調べた。その結果、種結晶14全体をB2
O3で浸ける場合、種結晶14の分解は殆ど起こらず種付け
も成功し、単結晶の成長も良好にできた。
ー、及び種結晶全体をB2O3に浸ける方法は種結晶分解防
止効果を持つという結論を得た。尚、上記実施例におい
てInP単結晶の育成について説明したが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではなく、GaAs、GaP、CdTe
等、III-V族およびII-VI族化合物半導体単結晶の育成
に適用できる。また、耐火性カバー11の形状は、図1に
示したような円筒状である必要はなく、種結晶を覆いそ
の分解を抑制できる形状であれば良い。
結晶の製造方法によれば、高圧容器内に配置したるつぼ
中の原料融液を液体封止剤層で覆い、高圧容器内を高圧
不活性ガス雰囲気とし、原料融液に種結晶をして種結晶
の成長を行う化合物半導体単結晶の製造方法において、
種結晶を耐火性カバーで覆うこと、または種結晶全体を
B2O3に浸けるようにしたので、B2O3上方のガスで種結晶
が分解することを防止でき、種付け、結晶成長を歩留ま
り良く実施できるという効果がある。
覆った一例を示す図である。なお、図中では省略した
が、種結晶7はシードチャック13に保持されている。
封止剤層中の状態を模式的に示した図である。
法の一例を示している。
(縦断面図)を示している。
ている種結晶14および結晶引上げ軸7の原料融液と液体
封止剤層中の状態を模式的に示した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 高圧容器内に配置したるつぼ中の原料融
液を液体封止剤層で覆い、高圧容器内を高圧不活性ガス
雰囲気とし、原料融液に種結晶を浸漬して単結晶の成長
を行う化合物半導体単結晶の製造方法において、種結晶
表面を耐火性カバーで覆い、前記カバーの全体または一
部を液体封止剤層中に浸漬して単結晶の成長を行うこと
を特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。 - 【請求項2】 高圧容器内に配置したるつぼ中の原料融
液を液体封止剤層で覆い、高圧容器内を高圧不活性ガス
雰囲気とし、原料融液に種結晶を浸漬して単結晶の成長
を行う化合物半導体単結晶の製造方法において、種結晶
全体を液体封止剤層中に浸漬して単結晶の成長を行うこ
とを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33689394A JP3392245B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33689394A JP3392245B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08183690A true JPH08183690A (ja) | 1996-07-16 |
JP3392245B2 JP3392245B2 (ja) | 2003-03-31 |
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ID=18303625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33689394A Expired - Lifetime JP3392245B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3392245B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33689394A patent/JP3392245B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3392245B2 (ja) | 2003-03-31 |
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