JPH08183627A - ガラス薄板の製造方法及び装置 - Google Patents

ガラス薄板の製造方法及び装置

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JPH08183627A
JPH08183627A JP6327444A JP32744494A JPH08183627A JP H08183627 A JPH08183627 A JP H08183627A JP 6327444 A JP6327444 A JP 6327444A JP 32744494 A JP32744494 A JP 32744494A JP H08183627 A JPH08183627 A JP H08183627A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス薄板の板幅方向に沿った肉厚を迅速且
つ簡単に調整することができるガラス薄板の製造方法及
び装置を提供すること。 【構成】 ガラス元板を下方へ送る元板供給部と、元板
供給部の下方に設けられ元板供給部により送られ垂下す
るガラス元板を加熱軟化させる加熱部と、加熱部の下方
に設けられガラス薄板を引張る板引部とを縦列に配置し
て成るガラス薄板の製造装置において、加熱部にガラス
元板Gの幅方向に沿って複数の空冷ゾーン47aに分割
された冷却ボックス47Aを備え、各空冷ゾーン47a
に冷媒としての空気を流すことによってガラス薄板G´
の板幅方向に沿った肉厚を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、元板ガラスをリドロー
(ガラス板再成形法)してガラス薄板を製造するガラス
薄板の製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶等のディスプレイ装置に用い
られる1.1mm以下のガラス薄板は、例えばリドロー
法によって製造されており、このリドロー法は、厚肉
(例えば厚さ5mm)の元板ガラスを軟化温度以上に加
熱し、これを引き延ばして断面を薄く(例えば厚さ0.
7mm)再成形するものである。かかるリドロー法に用
いるガラス薄板の製造装置は、例えば図4、図5に示す
ように、元板供給部a、加熱部b及び板引部cを縦列に
配置して成り、元板供給部a及び板引部cに設けたそれ
ぞれの駆動装置を制御して任意の板引条件が得られるよ
うにしてある。
【0003】ガラス元板Gを下方へ送る元板供給部a
は、マシンベース1とマシンヘッド2を支柱3により所
定間隔に結合・固定し機枠を構成している。この支柱3
に沿ってマシンベース1とマシンヘッド2との間に第1
スライド台4を螺合したボールネジ5を挿通する。ボー
ルネジ5の上端はマシンヘッド2の軸受7を貫通・突出
し、下端の歯車8に駆動モータ9の歯車10を係合す
る。上記駆動モータ9の回転方向を切り換えることによ
って、ボールネジ5に螺合した第1スライド台4は、支
柱3に沿って所定速度で昇降運動する。
【0004】上記スライド台4は、ガラス元板Gの上端
を把持する第1チャック13を一体に設けたチャックア
ーム14を開閉するエアシリンダ15を有する。
【0005】またこの装置bは、第2スライド台20及
び第3スライド台30を有しており、これらのスライド
台20、30は第1スライド台4と同様な駆動装置で駆
動されるボールネジ23、23aに螺合して支柱3に沿
って昇降可能とされ、各スライド台20、30には、ガ
ラス元板Gの両側端を把持する一対の第2チャック2
1、22と一対の第3チャック31、32を有する移動
台24、25、35、36がエアシリンダ26、27、
37、38によってガラス元板Gの両側方に接近隔離移
動可能に設けられ、第2チャック21、22及び第3チ
ャック31、32はエアシリンダ28、29、39、4
0で開閉作動可能とされている。上記移動台24、2
5、35、36は、省略して第2チャック21、22及
び第3チャック31、32をスライド台20、30に直
接取り付けるようにしても良い。第3スライド台30に
は、ガラス元板Gの端縁を加熱する溶着バーナ33が一
体に固定してある。
【0006】加熱部bは、第3スライド台30の下方の
マシンベース1に設置され、中央にガラス元板Gの貫通
するスリットを有し、かつ、該スリットを通過するガラ
ス元板Gの両面に相対するように加熱素子が配置してあ
って、元板供給部aから送られてくるガラス元板Gを下
部から上部に向かって順次加熱軟化せしめるものであ
る。
【0007】上記加熱部bの下部に軟化したガラス元板
Gを強制的に引っ張るローラ機構を有する板引部cを縦
列に配置してある。
【0008】加熱部bは、図4、図5、図6(イ)及び
(ロ)に示すように、成形炉41及び徐冷炉42から成
り、マシンベース1に固定し、第3チャック32の真下
の定位置に設置され、かつ垂下するガラス元板Gの貫通
するスリット43を中央に設けている。
【0009】また、加熱部bには、スリット43を通過
するガラス元板Gに相対する位置に加熱素子を設けてい
る。即ち、第一の熱源として板幅方向に棒状に延びる電
気ヒータ44は、成形炉41の高さ方向に沿って複数本
設けられ、これら各棒状電気ヒータ44の調整により成
形炉41の高さ方向の温度分布を制御し得るようになっ
ている。また、第二の熱源として成形炉41の高さ方向
に延びる縦型の電気ヒータ45は、板幅方向に沿って複
数本配置され、これら各縦型の電気ヒータ45の調整に
より成形炉41の幅方向の温度分布を制御し得るように
なっている。
【0010】また、徐冷炉42は、成形の完了したガラ
ス薄板G´の残留歪を除去するものであり、加熱素子を
適宜内設している。
【0011】加熱部bの下方にガラス薄板G´の引張り
機構を有する板引部cを縦列に配置している。この引張
り機構については、図示を省略するが、引張り機構はガ
ラス薄板G´をローラとローラの間に挟み込み、ガラス
元板Gの供給速度よりも速く強制的に移動させて引き延
ばすものである。
【0012】ところで、かかる製造装置により製造され
たガラス薄板G´は、後工程で肉厚測定器によりリアル
タイムでその肉厚を測定される。
【0013】このような肉厚測定の結果は、ガラス薄板
G´の板幅方向に沿った肉厚分布としてモニター画面に
表示され、所望の均一な肉厚が得られているかを作業者
が監視する。
【0014】作業者の監視により、例えば、ガラス薄板
G´の板幅方向に沿った全体の肉厚が薄すぎる時には、
板引部cにおける上述したローラーによる引張り速度を
落とすことで肉厚の調整を行う。
【0015】これに対して、ガラス薄板G´の板幅方向
に沿った肉厚の分布が不均一であり、局部的に肉厚が厚
すぎる部分や薄すぎる部分が存在している場合には、肉
厚が厚すぎる部分については、上述した複数の縦型の電
気ヒータ45のうち肉厚部分に対応するヒータのパワー
を上げ、反対に肉厚が薄すぎる部分については、当該肉
薄部分に対応するヒータのパワーを下げ、あるいはオフ
にすることにより、肉厚の調整を行っていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガラス薄板の製造装置においては、上述したように、対
応する縦型の電気ヒータ45のパワーの上げ下げ乃至は
オン・オフという消極的な手段によって成形炉41の幅
方向の温度分布を制御しなければならないため、所望の
温度分布が得られ難く、しかも成形炉41内の対応する
部分の温度をすぐに上昇させ又は下降させることはでき
ず、ある程度のタイムラグは避けられない。また、肉厚
又は肉薄部分の幅と縦型の電気ヒータ45の設置間隔と
の関係により、肉厚の調整が容易でない場合もあった。
【0017】従って、肉厚測定のモニター結果に応じ
て、肉厚を迅速且つ簡単に調整することが困難であっ
た。
【0018】本発明の目的は、ガラス薄板の板幅方向に
沿った肉厚を迅速且つ簡単に調整することができるガラ
ス薄板の製造方法及び装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ガラス
元板を下方へ送る元板供給工程と、下方に移動されたガ
ラス元板を加熱軟化させ、ガラス薄板とする加熱工程
と、ガラス薄板を下方へ引張る板引工程から成るガラス
薄板の製造方法において、前記加熱工程時に、ガラス元
板の幅方向を部分的に冷却する手段によって冷却を行
い、これによってガラス薄板の幅方向に沿った肉厚を調
整することを特徴とするガラス薄板の製造方法が得られ
る。
【0020】また、本発明によれば、ガラス元板を下方
へ送る元板供給部と、該元板供給部の下方に設けられ該
元板供給部により送られ垂下する前記ガラス元板を加熱
軟化させる加熱部と、該加熱部の下方に設けられガラス
薄板を引張る板引部とを縦列に配置して成り、前記元板
供給部と前記板引部に設けたそれぞれの駆動手段を制御
して任意の板引条件が得られるようにしたガラス薄板製
造装置において、前記加熱部に前記ガラス元板の幅方向
に沿って複数の冷却ゾーンに分割されたボックス状の冷
却手段を備え、前記各冷却ゾーンに冷媒を流すことによ
って前記ガラス薄板の幅方向に沿った肉厚を調整するこ
とを特徴とするガラス薄板の製造装置が得られる。
【0021】更に、本発明によれば、前記冷媒として空
気を用いることを特徴とするガラス薄板の製造装置が得
られる。
【0022】更にまた、本発明によれば、更に、前記加
熱部の幅方向に沿った両端側にそれぞれ副冷却手段を備
え、該副冷却手段に冷媒を流すことによって、前記ガラ
ス薄板の肉厚を調整することを特徴とするガラス薄板の
製造装置が得られる。
【0023】
【作用】本発明のガラス薄板の製造方法においては、ガ
ラス元板の加熱時に、その幅方向を部分的に冷却する手
段によって冷却も行い、ガラス薄板の幅方向に沿った肉
厚を調整する。
【0024】因みに、冷却手段としては、所期の効果が
得られるものであれば、いずれの手段も使用可能である
が、例えば、ガラス元板と加熱手段との間隙に、複数本
の空冷パイプや水冷パイプをガラス元板の幅方向に沿っ
て縦に配置させれば良い。
【0025】また、本発明のガラス薄板の製造装置にお
いては、前記加熱部に前記ガラス元板の幅方向に沿って
複数の冷却ゾーンに分割されたボックス状の冷却手段を
備え、各冷却ゾーンに冷媒を流すことによってガラス薄
板の板幅方向に沿った肉厚を調整する。
【0026】従って、従来例と異なり、対応する縦型の
電気ヒータのパワーの上げ下げ乃至はオン・オフという
消極的な手段ではなく、対応する冷却ゾーンに冷媒を流
すという積極的な手段によって、ガラス薄板の板幅方向
に沿った肉厚を調整できるので、迅速且つ簡単に肉厚を
調整することができる。
【0027】特にボックス状の冷却手段を使用した場合
には、ガラス元板の幅方向に沿って、小面積で、しかも
緩やかに冷却することが可能となるため、成形炉内の所
望の温度分布を得やすく、肉厚の微妙な調整が可能とな
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の方法を実施するためのガラス
薄板の製造装置について、図面を参照して詳細に説明す
る。本実施例のガラス薄板の製造装置は、図4から図6
に示した従来のガラス薄板の製造装置と基本的構成は同
じであり、同様の部分には同様の符号を付してある。
【0029】即ち、本実施例に係るガラス薄板の製造装
置は、図1に示すように、元板供給部a´と加熱部b´
及び板引部c´を縦列に配置して成り、元板供給部a´
と板引部c´に設けたそれぞれの駆動手段を制御して任
意の板引条件が得られるようにしている。
【0030】予め成形した肉厚の大きなガラス元板Gは
垂直に保持されながら所定の送り速度で元板供給部a´
から加熱部b´に入っていき、軟化したガラス元板Gを
板引部c´により所定の引張速度で下方に引伸してガラ
ス薄板G´にする。本実施例においては、元板供給部a
´は接合炉を構成しており、下降する元板の上端が加熱
部b´に近づくと、もう一枚の元板が接合位置にセット
される。ガスバーナーによって二枚の元板ガラスが自動
的に接合された後、接合箇所は次第に加熱部b´内へと
送り込まれる。
【0031】加熱部b´は、成形炉41及び徐冷炉42
から構成される。成形炉41は、ガラス元板Gに熱を伝
達する金属マッフル46と、金属マッフル46の周り
に、板幅方向に棒状に延びる電気ヒータ44を金属マッ
フル46の高さ方向に沿って複数本設け、また、縦型の
電気ヒータ45を板幅方向に沿って複数本配置し、レン
ガで組み込んだ構造になっている。これら各棒状電気ヒ
ータ44の調整により金属マッフル46の高さ方向の温
度分布を制御し、各縦型の電気ヒータ45の調整により
金属マッフル46の幅方向の温度分布を制御するのは、
前述した従来のガラス薄板の製造装置と略同様である。
【0032】尚、徐冷炉42は、成形の完了したガラス
薄板の残留歪を除去するものであり、加熱素子を適宜内
設している。
【0033】本実施例のガラス薄板の製造装置は、図1
から図3に示すように、金属マッフル46の上部中央の
ガラス元板Gを挟む両側に、それぞれガラス元板Gの幅
方向に沿って複数の冷却ゾーンに分割された冷却ボック
ス47Aを備え、各冷却ゾーンへの冷媒としての空気の
流入を制御することによって金属マッフル46の対応す
る部分の温度を調節するのが大きな特徴である。
【0034】即ち、各冷却ボックス47Aは、ガラス元
板Gの幅方向に沿って複数個の空冷ゾーン47aに分割
されており、各空冷ゾーン47aには空気の流入・流出
用それぞれの空冷パイプ48aが連結されている。尚、
各空冷パイプ48aに供給する空気の量は、図示しない
バルブの開閉により制御し得るようになっている。
【0035】さて、本実施例のガラス薄板の製造装置を
用いる場合にも、上述した従来例と同様に、製造された
ガラス薄板G´は、後工程で肉厚測定器によりリアルタ
イムでその肉厚を測定され、測定結果はガラス薄板G´
の板幅方向に沿った肉厚分布としてモニター画面に表示
され、所望の均一な肉厚が得られているかを作業者が監
視するものとする。作業者の監視により、例えば、ガラ
ス薄板G´の板幅方向に沿った全体の肉厚が薄すぎる時
には、板引部c´におけるローラーによる引張り速度を
落とすことで肉厚の調整を行う。これに対して、ガラス
薄板G´の板幅方向に沿った肉厚の分布が不均一であ
り、局部的に肉厚が厚すぎる部分や薄すぎる部分が存在
している場合には、肉厚が厚すぎる部分については、上
述した複数の縦型の電気ヒータ45のうち肉厚部分に対
応するヒータのパワーを上げ、反対に肉厚が薄すぎる部
分については、当該肉薄部分に対応するヒータのパワー
を下げ、あるいはオフにすることにより、肉厚の調整を
試みるのは従来例と同様である。
【0036】しかしながら、本実施例のガラス薄板の製
造装置においては、対応する縦型の電気ヒータ45のパ
ワーの上げ下げ乃至はオン・オフという手段に加え、各
冷却ボックス47Aにおける各空冷ゾーン47aに冷媒
としての空気を流すことによってガラス薄板G´の板幅
方向に沿った肉厚を調整する。
【0037】即ち、肉厚が薄すぎる部分については、複
数の空冷ゾーン47aのうち当該肉薄部分に対向する空
冷ゾーンに空冷用の空気の流入量を多くしたり、あるい
はオンにする。更に、対応する縦型の電気ヒータ45の
パワーを下げ、あるいはオフにする。
【0038】反対に、肉厚が厚すぎる部分については、
複数の空冷ゾーン47aのうち当該肉厚部分に対向する
空冷ゾーンへの空冷用の空気の流入量を少なくしたり、
あるいはオフにする。更に、対応する縦型の電気ヒータ
45のパワーを上げ、あるいはオンにする。
【0039】従って、従来例と異なり、対応する縦型の
電気ヒータ45のパワーの上げ下げ乃至はオン・オフと
いう消極的な手段のみならず、対応する空冷ゾーンに空
冷用の空気を流すという積極的な手段によって、ガラス
薄板G´の板幅方向に沿った肉厚を調整できるので、迅
速且つ簡単に肉厚を調整することができる。
【0040】一方、金属マッフル46の幅方向両端側上
部には、それぞれ副冷却ボックス47B、47Bと47
C、47Cが形成されている。各副冷却ボックス47
B、47Cは、それぞれ1個の空冷ゾーンから成り、各
空冷ゾーンに空気の流入・流出用それぞれの空冷パイプ
48b、48cが連結されている。尚、各空冷パイプ4
8b、48cに供給する空気の量も、図示しないバルブ
の開閉により制御し得るようになっている。
【0041】これら副冷却ボックス47B、47B及び
47C、47Cは、以下に説明するように、特にガラス
薄板の板幅方向両端部の肉厚調整に用いられる。
【0042】即ち、一般にガラス元板を単純に加熱して
引張るのでは両縁部に近づくほど流れが遅いので延びが
少なくなり、中央部が両縁部よりも強く引き延ばされる
結果、両縁部は中央部よりも肉厚となる傾向にある。そ
こで軟化後更に両縁部を集中的に加熱し中央部に比して
粘度を下げることにより、両縁部に局部的な厚肉を生じ
るが両縁部以外の部分を幅広く均一な肉厚分布のものと
する。
【0043】そして、この両縁部以外の均一な肉厚分布
の部分をできるだけ幅広く取れるようにするため、図2
及び図3に示したように、金属マッフル46における冷
却ボックス47A、47Aそれぞれの両側部分50には
空冷ゾーンは設けられておらず、この両側部分50に対
応する縦型の電気ヒータ45のパワーを上げて加熱し、
副冷却ボックス47B、47B及び47C、47Cは、
更にその外側を空冷して両縁部を局部的に厚肉としつつ
も両縁部以外の均一な肉厚部分を可及的に幅広くする機
能を果たす。
【0044】従って、冷却ボックス47A、47Aにお
ける対応する空冷ゾーンに空冷用の空気を流すことによ
り、両縁部以外の均一な肉厚を達成できるだけでなく、
副冷却ボックス47B、47B及び47C、47Cに空
冷用の空気を流すことによって、この両縁部以外の均一
な肉厚部分を幅広く得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラス薄
板の製造方法においては、ガラス元板の加熱時に、その
幅方向を部分的に冷却する手段によって冷却も行うこと
によって、加熱手段の調整だけではなく、必要に応じて
積極的に冷却し、成形炉の幅方向の温度分布を制御する
ことができ、製造されるガラス薄板の肉厚を迅速且つ簡
単に調整することができる。
【0046】また、本発明のガラス薄板の製造装置にお
いては、加熱部にガラス元板の幅方向に沿って複数の冷
却ゾーンに分割されたボックス状の冷却手段を備え、ガ
ラス元板の幅方向に沿って対応する冷却ゾーンに冷媒を
流すことができるため、成形炉の所望の温度分布が得や
すく、また製造されるガラス薄板の肉厚を迅速且つ簡単
に調整することができる。
【0047】また、請求項4記載のガラス薄板の製造装
置においては、副冷却手段に冷媒を流すことによって、
上記両縁部以外の均一な肉厚部分を幅広く得ることがで
きる。
【0048】以上により、本発明のガラス薄板の製造方
法及び装置は、製造されるガラス薄板の歩留まりを大幅
に向上させ得るので、ガラス薄板の生産性の向上に資す
るところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るガラス薄板の製造装置の
全体構造を示す正面図である。
【図2】図1に示したガラス薄板の製造装置における金
属マッフルの拡大正面図である。
【図3】図2に示した金属マッフルのA−A視断面図で
ある。
【図4】従来のガラス薄板の製造装置の全体構造を示す
側面図である。
【図5】図4に示したガラス薄板の製造装置の正面図で
ある。
【図6】図4、図5に示した従来のガラス薄板の製造装
置における加熱部の拡大図であり、(イ)は加熱部の拡
大正面図、(ロ)は同A−A視断面図である。
【符号の説明】
a、a´ 元板供給部 b、b´ 加熱部 c、c´ 板引部 G ガラス元板 G´ ガラス薄板 41 成形炉 42 徐冷炉 44 棒状電気ヒータ 45 縦型の電気ヒータ 46 金属マッフル 47A 冷却ボックス 47a 空冷ゾーン 47B、47C 副冷却ボックス 48a、48b、48c 空冷パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス元板を下方へ送る元板供給工程
    と、下方に移動されたガラス元板を加熱軟化させ、ガラ
    ス薄板とする加熱工程と、ガラス薄板を下方へ引張る板
    引工程から成るガラス薄板の製造方法において、前記加
    熱工程時に、ガラス元板の幅方向を部分的に冷却する手
    段によって冷却を行い、これによってガラス薄板の幅方
    向に沿った肉厚を調整することを特徴とするガラス薄板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス元板を下方へ送る元板供給部と、
    該元板供給部の下方に設けられ該元板供給部により送ら
    れ垂下する前記ガラス元板を加熱軟化させる加熱部と、
    該加熱部の下方に設けられガラス薄板を引張る板引部と
    を縦列に配置して成り、前記元板供給部と前記板引部に
    設けたそれぞれの駆動手段を制御して任意の板引条件が
    得られるようにしたガラス薄板製造装置において、前記
    加熱部に前記ガラス元板の幅方向に沿って複数の冷却ゾ
    ーンに分割されたボックス状の冷却手段を備え、前記各
    冷却ゾーンに冷媒を流すことによって前記ガラス薄板の
    幅方向に沿った肉厚を調整することを特徴とするガラス
    薄板の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガラス薄板の製造装置に
    おいて、前記冷媒として空気を用いることを特徴とする
    ガラス薄板の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のガラス薄板の製造装置に
    おいて、更に、前記加熱部の幅方向に沿った両端側にそ
    れぞれ副冷却手段を備え、該副冷却手段に冷媒を流すこ
    とによって、前記ガラス薄板の肉厚を調整することを特
    徴とするガラス薄板の製造装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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