JPH08183280A - 透かし模様形成用紙 - Google Patents

透かし模様形成用紙

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JPH08183280A
JPH08183280A JP6327056A JP32705694A JPH08183280A JP H08183280 A JPH08183280 A JP H08183280A JP 6327056 A JP6327056 A JP 6327056A JP 32705694 A JP32705694 A JP 32705694A JP H08183280 A JPH08183280 A JP H08183280A
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JP
Japan
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watermark pattern
paper
ink
pattern forming
infrared
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JP6327056A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishihara
洋 石原
Osahisa Matsudaira
長久 松平
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】透かし模様形成用インキによって形成された透
かし模様形成用紙であって、透かし模様の目視確認と、
赤外線照射による確認との二重のチェックにより真偽識
別ができるようにすることにある。 【構成】用紙1に、透かし模様形成用インキと、赤外線
照射により読み取り可能な赤外線吸収性物質とを混合し
た真偽識別用インキを用いて形成した透かし模様2を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙に透かし模様の入
った透かし模様形成用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】株券や小切手、商品券等の有価証券用紙
や預金通帳等の頁の構成用紙、その他の偽造防止を必要
とするシート類に使用される用紙、あるいは障子紙や化
粧紙等の装飾性を必要とする和紙等の用紙には、従来よ
り適宜パターンの透かし模様が施されている。
【0003】透かし模様が施されている上記用紙は、天
然繊維による天然用紙、あるいは天然用紙に合成繊維を
混合添加した混抄用紙、あるいは合成繊維のみによって
作られた合成用紙等があって、また、採光性を考慮した
障子紙等の和紙をはじめとする用紙は適度の透光性を備
えており、これら用紙に各種形状パターンの適度の透光
性の差異を形成し、その透光性の差によって透かし模様
が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記透かし模様形成用
紙の透かし模様形成方式としては、製紙工程の段階にて
透かし模様を形成する場合と、製紙工程後の用紙に透か
し模様形成用インキを用いて印刷方式により疑似的に透
かし模様を形成する場合等がある。
【0005】例えば、製紙工程にて透かし模様を施す場
合は、抄紙される用紙を適宜模様の押型によってプレス
したり、適宜模様の厚薄を付与した抄紙用メッシュによ
って抄紙して透き入れ処理を施し、抄紙される用紙厚さ
に厚薄を施すことによって製造されるものであり、その
透かし模様は既製の模様であって、例えば使用者の好み
に応じた任意の透かし模様を入れることはできない。
【0006】一方、前記印刷方式にて透かし模様を形成
する場合は、用紙に透かし模様形成用インキを用いて適
宜印刷処理を施すことにより、所望の絵やロゴマーク等
の記号や文字等の透かし模様を入れることができるが、
偽造防止のための透かし模様形成用紙としては使用する
ことができない。
【0007】本発明は、透かし模様形成用インキによっ
て形成された透かし模様形成用紙であって、透かし模様
の目視による確認と、赤外線照射による確認の二重チェ
ックによって真偽を識別できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、用
紙1の少なくとも片面に、透かし模様形成用インキと赤
外線照射により読み取り可能な赤外線吸収性物質とを混
合した真偽識別用インキを用いて形成した透かし模様2
を備えることを特徴とする透かし模様形成用紙である。
【0009】次に本発明の第2発明は、用紙1の少なく
とも片面に、透かし模様形成用インキと赤外線照射によ
り読み取り可能な赤外線吸収性物質とを混合した真偽識
別用インキを用いて形成した透かし模様2と、前記透か
し模様形成用インキのみを用いて形成した透かし模様3
とを備えることを特徴とする透かし模様形成用紙であ
る。
【0010】
【実施例】本発明の第1発明の透かし模様形成用紙を、
図1(a)〜(b)に示す実施例に従って詳細に説明す
る。
【0011】図1(a)は、第1発明の実施例の側面
図、図1(b)は、第1発明の実施例の斜視図であり、
用紙1の片面(又は両面)に、透かし模様形成用インキ
と、赤外線照射により読み取り可能な赤外線吸収性物質
とを分散混合した真偽識別用インキを用いて、グラビア
印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方式によ
り、図形、記号、文字、絵柄等の適宜形状パターンの透
かし模様2が形成されている。なお、前記透かし模様2
は、用紙1面の1個所乃至2個所以上複数個所に設ける
ことができる。
【0012】次に、本発明の第2発明の透かし模様形成
用紙を、図2(a)〜(b)に示す一実施例と、図2
(c)に示す他の実施例に従って詳細に説明する。図2
(a)は、第2発明の一実施例の側面図、図2(b)
は、第2発明の一実施例の斜視図、図2(c)は、第2
発明の他の実施例の斜視図であって、用紙1の片面(又
は両面)に、透かし模様形成用インキと、赤外線照射に
より読み取り可能な赤外線吸収性物質とを分散混合した
真偽識別用インキを用いて、グラビア印刷、フレキソ印
刷、スクリーン印刷等の印刷方式により、図形、記号、
文字、絵柄等の適宜形状パターンの透かし模様2が形成
されている。
【0013】また、上記図2(a)〜(c)に示すよう
に、透かし模様2の形成された前記用紙1面と同一面、
若しくは反対面に、該透かし模様2に対して適宜間隔を
おいて若しくは接するようにして、前記透かし模様形成
用インキのみを用いて、グラビア印刷、フレキソ印刷、
スクリーン印刷等の印刷方式により、図形、記号、文
字、絵柄等の適宜形状パターンの透かし模様3が形成さ
れている。なお、それぞれ前記透かし模様2、3は、用
紙1面の1個所乃至2個所以上複数個所に設けられてい
る。
【0014】上記第1発明又は第2発明における前記用
紙1としては、木材パルプ系の天然繊維を用いたコート
紙、アート紙等の用紙、又は、みつまた、木綿、マニラ
麻、亜麻等の繊維を用いた有価証券等の用紙、木材パル
プ系の天然繊維を用いた天然和紙、木材パルプ系の天然
繊維と合成繊維を用いた混抄和紙、合成繊維のみを用い
た合成和紙等の用紙が使用できる。
【0015】上記第1発明又は第2発明においては、透
かし模様形成用インキを用いて、用紙1の表面に透かし
模様2を形成することによって、該インキが用紙1の繊
維質に浸透して、模様2の部分に透明感が付与され、模
様2の無い部分との間に適度の透光性の差異が生じ、そ
れによって透かし模様が形成される。
【0016】用紙1の厚さ、硬さ、あるいは色調等は、
用途に応じて適宜設定できるが、透かし模様形成用イン
キを用紙1の表面に適用することによって適度の透光性
の差異が生じ、それによって透かし模様が形成される程
度の適度な厚さと、繊維密度を備えた用紙1であること
が必要であり、厚さは特に限定されないが、例えば、
0.05mm〜0.2mm程度が適当であり、また用紙
1の色調は特に限定されないが、例えば、白色調、淡色
調、明色調等である。
【0017】具体的には、一例として、偽造防止を必要
とする債券、株券、小切手、商品券等の有価証券に使用
される用紙、預金通帳等の頁の構成用紙、その他の偽造
防止を必要とするような用紙である。
【0018】なお、本発明においては、前記用紙1とし
て、製紙工程の段階で透かし模様を設けない用紙、ある
いは適宜に透かし模様を入れた用紙を使用することも可
能であり、また、用紙1面には、予め、彩色紋様や細線
紋様等の紋様、唐草紋様、文字、数字等が印刷形成され
ていてもよい。
【0019】上記第1発明又は第2発明における前記用
紙1面に形成された図形、記号、文字、絵柄等の適宜形
状パターンの透かし模様2を形成するための上記真偽識
別用インキは、透かし模様形成用インキに紫外線吸収性
物質を分散混合したものであり、その混合割合は、本発
明においては特に限定されないが、例えば、透かし模様
形成用インキ100重量%に対して、紫外線吸収性物質
を10重量%以上、10〜20重量%、20〜30重量
%、30〜40重量%、40〜50重量%、あるいは5
0〜60重量%、60〜70重量%、70〜80重量%
程度混合するのが適当であり、また前記真偽識別用イン
キは、透明か、あるいは用紙1の色調に合致するような
同色調に、染料あるいは顔料等の着色材により調色され
たインキが使用される。
【0020】また、上記第1発明又は第2発明における
真偽識別用インキを構成する前記透かし模様形成用イン
キとしては、例えば、特公平5−15390号公報に開
示するボイル油を主成分とする印刷インキ、あるいは、
ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂
等の熱硬化性樹脂、又は紫外線により重合硬化する紫外
線硬化型樹脂、又はポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、セルロース系樹
脂等の熱可塑性樹脂を主体とする樹脂をインキバインダ
ー又はインキビヒクルとする印刷インキを使用すること
ができ、また、特公平5−15390号公報に開示する
ように、カチオン重合開始剤及び開示するエポキシ樹脂
を主成分とする樹脂組成物、及び必要に応じて、反応性
希釈剤、有機溶剤、可塑剤など揮発性又は非揮発性の非
反応性希釈剤等を添加した紫外線照射によりカチオン重
合し得るエポキシ系樹脂組成物を印刷インキとして使用
できる。
【0021】また、上記第1発明又は第2発明における
前記真偽識別用インキを構成する前記赤外線照射により
読み取り可能な赤外線吸収性物質としては、例えば、五
酸化二リン(P2 5 )とFe+2化合物(水酸化第1鉄
(Fe(OH)2 ))等の第1鉄化合物との混合物、又
は五酸化二リンとCu+2化合物(酸化第2銅(CuO)
等の第2銅化合物)との混合物、又は五酸化二リンとF
+2化合物及びCu+2化合物との混合物を、融解結晶化
等して得られる結晶化した白色結晶粉末が使用できる。
また上記白色結晶粉末内には、酸化アルミニウム(Al
2 3 )、酸化マグネシウム(MgO)等の金属酸化
物、又は金属水酸化物が含まれていてもよい。
【0022】なお、五酸化二リンと、Fe+2化合物又は
/及びCu+2化合物との混合物を、結晶化する場合にお
けるそれぞれ配合割合は、五酸化二リン100重量部に
対して、Fe+2化合物又は/及びCu+2化合物を1〜1
0重量%、10〜20重量%あるいは20重量%以上、
20〜30重量%、30〜60重量%程度が適当であ
る。
【0023】上記本発明の第1発明又は第2発明の透か
し模様形成用紙は、該用紙1上に、赤外線を露光照射し
て、その用紙1面及び透かし模様2より反射する赤外線
の反射光量を、赤外線スコープ等の赤外線検出手段によ
って検出して、透かし模様2を検出確認できるようにし
たものである。
【0024】次に、第1発明の透かし模様形成用紙によ
る真偽の判定方法を、図3(a)〜(b)の斜視図に従
って説明する。
【0025】図3(a)において、第1発明の透かし模
様形成用紙(図1参照)を真正用紙Aとして、これを目
視により観察した場合は、用紙1に形成されている真偽
識別用インキにより形成された透かし模様2の領域(真
偽識別用インキを構成する透かし模様形成用インキ成分
が、用紙1に浸透付着した画線領域)の透光性と、用紙
1本体のみの領域(透かし模様形成用インキ成分が付着
していない非画線領域)の透光性との差異を目視によっ
て確認でき、真正用紙Aとしての透かし模様形成用紙
に、透かし模様2が存在していることが認識される。
【0026】続いて、上記真正用紙A上に、赤外線スコ
ープ等の検出手段10を用いて、赤外線光源11より赤
外線IR(750nm〜2500nmのうちいずれかの
波長域の近赤外線、若しくは2500nm〜3000n
m程度の遠赤外線)を照射すると、赤外線吸収性物質を
含有しない用紙1面にて直接反射する赤外線IRの反射
線量と、赤外線吸収性物質を含有(分散含有)する真偽
識別用インキにより形成された透かし模様2にて反射す
る赤外線IRの反射線量との間に反射線量の相違が生じ
て、赤外線検知用のCCDセンサー(光波長700nm
〜850nm以下の波長をカットする光学フィルター、
例えば、光波長850nm以下をカットする(HOYA
(株)製;カラーフィルタIR−85)をかけた赤外光
領域に感度を持つエリア型若しくはリニア型のCCDセ
ンサー)等の赤外線検出器12が該真正用紙Aにあるべ
き透かし模様2の存在を検知し、又は、透かし模様2の
存在を画像2a(格子線領域部分)として検出して、確
かに真正用紙Aであることを認識できる。
【0027】図3(b)において、例えば従来より公知
の透かし模様形成用インキのみによって前記透かし模様
2と同一形状パターンの透かし模様4が形成された透か
し模様形成用紙を偽造用紙Bとして、これを目視により
観察した場合は、用紙1に形成されている透かし模様4
の領域(透かし模様形成用インキが用紙1に浸透付着し
た画線領域)の透光性と、用紙1本体のみの領域(透か
し模様形成用インキの付着していない非画線領域)の透
光性との差異を目視によって確認でき、偽造用紙Bに
は、図3(a)に示した真正用紙Aの透かし模様2と同
一形状パターンの透かし模様4の存在が認識されて、一
見しては、図3(a)に示した真正用紙Aと、偽造用紙
Bとの識別が困難であり、真正用紙Aと見間違うもので
ある。
【0028】続いて、同図3(b)に示すように、前記
偽造用紙B上に、赤外線スコープ等の検出手段10を用
いて、赤外線光源11より赤外線IRを照射すると、赤
外線吸収性物質を含有しない用紙1面にて直接反射する
赤外線IRの反射線量と、赤外線吸収性物質を含有しな
い透かし模様形成用インキによって形成された透かし模
様4にて反射する赤外線IRの反射線量との間に反射線
量の相違は発生せず、前記赤外線検知用のCCDセンサ
ー等の赤外線検出器12は、透かし模様4の存在を検知
せず、図3(a)に示した真正用紙Aにあるべき透かし
模様2と同一形状パターンの模様を検出せず、目視によ
っては一見して真正用紙Aと見間違う偽造用紙Bは、正
確に偽造であると識別判定される。
【0029】図4(a)において、第2発明の透かし模
様形成用紙を真正用紙Cとして、これを目視により観察
した場合は、用紙1に形成されている透かし模様2及び
透かし模様3の領域の透光性と、用紙1本体のみの領域
の透光性との差異を目視によって確認でき、真正用紙C
に透かし模様2と透かし模様3が存在していることが認
識される。
【0030】続いて、前記真正用紙C上に、赤外線スコ
ープ等の検出手段10を用いて赤外線光源11より赤外
線IRを照射すると、吸収性物質を含有しない用紙1面
にて直接反射する赤外線IRの反射線量と、赤外線吸収
性物質を含有する真偽識別用インキにより形成された透
かし模様2にて反射する赤外線IRの反射線量との間に
反射線量の相違が生じて、赤外線検知用のCCDセンサ
ー等の赤外線検出器12が、真正用紙Cにあるべき透か
し模様2の存在を検知し、又は透かし模様2の存在を画
像2a(格子線領域部分)として検出して、確かに真正
用紙Aであることが認識される。
【0031】図4(b)において、前記透かし模様2と
同一形状パターンの透かし模様形成用インキ(例えば公
知の透かし模様形成用インキ)のみによって透かし模様
4及び前記透かし模様3と同一形状パターンの透かし模
様形成用インキ(例えば公知の透かし模様形成用イン
キ)のみによって透かし模様3がそれぞれ形成された透
かし模様形成用紙Dを偽造用紙Dとして、これを目視に
より観察した場合は、用紙1に形成されている透かし模
様4及び透かし模様3の領域の透光性と、用紙1本体の
みの領域の透光性との差異を確認でき、偽造用紙Dに
は、図4(a)に示した真正用紙Cの透かし模様2及び
透かし模様3と同一形状パターンの透かし模様4及び透
かし模様3の存在が認識されて、一見しては、図4
(a)に示した真正用紙Cと、偽造用紙Dとの識別が困
難であり、偽造用紙Dを真正用紙Cと見間違うものであ
る。
【0032】続いて、前記偽造用紙D上に、赤外線スコ
ープ等の検出手段10を用いて、赤外線光源11より赤
外線IRを照射すると、吸収性物質を含有しない用紙1
面にて直接反射する赤外線IRの反射線量と、吸収性物
質を含有しない透かし模様4及び透かし模様3にて反射
する赤外線IRの反射線量との間に反射線量の相違が発
生せず、前記赤外線検知用のCCDセンサー等の赤外線
検出器12は、透かし模様4及び透かし模様3の存在を
検知できず、真正用紙Cにあるべき透かし模様2と同一
形状パターンの模様を検出することができないため、目
視によっては一見して真正用紙Cと見間違う偽造用紙D
は正確に偽造であると識別判定される。
【0033】
【作用】本発明の第1発明の透かし模様形成用紙は、図
1(a)〜図1(b)に示すように、用紙1に、透かし
模様形成用インキと、赤外線照射により読み取り可能な
赤外線吸収性物質とを混合した真偽識別用インキを用い
て形成した透かし模様2を備えているので、図3(a)
に示すように、該透かし模様形成用紙を有価証券類の真
正用紙Aとして使用した場合に、該真正用紙Aを赤外線
スコープ等の赤外線を用いた検出手段(真偽識別手段)
により検査した際に、赤外線は、前記真正用紙Aに形成
された赤外線により読み取り可能な赤外線吸収性物質を
含む透かし模様2の存在を検出して真正用紙Aにあるベ
き透かし模様2の存在を確認する。
【0034】例えば、図3(b)に示すように、用紙1
面、あるいは用紙1に似せた別の用紙面に、赤外線吸収
性物質を含有しない透かし模様形成用インキ(公知のイ
ンキ等)のみを用いて、前記真正用紙Aの透かし模様2
と同一形状パターンに似せた透かし模様4を形成して偽
造用紙Bが形成されたとしても、赤外線を用いた検出手
段(真偽識別手段)により検査した際に、赤外線で読み
取り可能な赤外線吸収性物質を含まない透かし模様4は
赤外線では検出されず、真正用紙Aにあるべき前記透か
し模様2が検出されないため、偽造用紙Bは正確に真正
用紙Aではないことが認識される。
【0035】また、本発明の第2発明の透かし模様形成
用紙は、図2(a)〜図2(b)に示すように、用紙1
に、透かし模様形成用インキと、赤外線照射により読み
取り可能な赤外線吸収性物質とを混合した真偽識別用イ
ンキを用いて形成した透かし模様2と、赤外線吸収性物
質を含有しない透かし模様形成用インキのみを用いて形
成した透かし模様3とを備えているので、図4(a)に
示すように、該透かし模様形成用紙を、有価証券類の真
正用紙Cとして使用した場合に、該真正用紙Cを、赤外
線スコープ等の赤外線を用いた検出手段(真偽識別手
段)により検査した際に、赤外線は、前記真正用紙Cに
形成された赤外線により読み取り可能な赤外線吸収性物
質を含む透かし模様2の存在を検出する。
【0036】例えば、図4(b)に示すように、用紙1
面、あるいは用紙1に似せた別の用紙面に、赤外線吸収
性物質を含有しない透かし模様形成用インキ(公知のイ
ンキ等)のみを用いて、前記真正用紙Cの透かし模様2
と同一形状パターンに似せた透かし模様4を形成して偽
造用紙Dが形成されたとしても、赤外線を用いた検出手
段(真偽識別手段)により検査した際に、赤外線で読み
取り可能な赤外線吸収性物質を含まない透かし模様4は
赤外線では検出されず、真正用紙Cにあるべき前記透か
し模様2が検出されないため、偽造用紙Dは正確に真正
用紙Cではないことが認識される。
【0037】
【発明の効果】本発明の透かし模様形成用紙は、製紙工
程の段階で抄紙される用紙に透き入れ処理を施した透か
し模様の形成された用紙、あるいは透かし模様の形成さ
れていない用紙に、真偽識別用インキを用いて所望の絵
やロゴマーク等の記号や文字等の透かし模様を形成する
ことにより、透かし模様を形成した偽造防止用の用紙と
しての効果だけでなく、赤外線照射により真偽を識別で
きる二重の偽造防止機能を備えた透かし模様形成用紙と
して効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1発明の透かし模様形成用紙の実施
例を示す側面図、(b)は第1発明の透かし模様形成用
紙の実施例を示す斜視図である。
【図2】(a)は第2発明の透かし模様形成用紙の一実
施例を示す側面図、(b)は第2発明の透かし模様形成
用紙の一実施例を示す斜視図、(c)は第2発明の透か
し模様形成用紙の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(b)は第1発明の透かし模様形成用
紙の真偽判定方法を説明する斜視図である。
【図4】(a)〜(b)は第2発明の透かし模様形成用
紙の真偽判定方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
A…真正用紙 B…偽造用紙 C…真正用紙 D…偽造
用紙 1…用紙 2…透かし模様 3…透かし模様 4…透か
し模様 10…検出手段 11…赤外線露光部 12…赤外線検
出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙1の少なくとも片面に、透かし模様形
    成用インキと赤外線照射により読み取り可能な赤外線吸
    収性物質とを混合した真偽識別用インキを用いて形成し
    た透かし模様2を備えることを特徴とする透かし模様形
    成用紙。
  2. 【請求項2】用紙1の少なくとも片面に、透かし模様形
    成用インキと赤外線照射により読み取り可能な赤外線吸
    収性物質とを混合した真偽識別用インキを用いて形成し
    た透かし模様2と、前記透かし模様形成用インキのみを
    用いて形成した透かし模様3とを備えることを特徴とす
    る透かし模様形成用紙。
  3. 【請求項3】前記透かし模様形成用インキが、熱硬化型
    樹脂若しくは紫外線硬化型樹脂を主体とするインキであ
    る請求項1又は請求項2記載の透かし模様形成用紙。
  4. 【請求項4】前記透かし模様形成用インキが、熱可塑型
    樹脂を主体とするインキである請求項1又は請求項2記
    載の透かし模様形成用紙。
  5. 【請求項5】前記透かし模様形成用インキが、紫外線照
    射によりカチオン重合する紫外線硬化型エポキシ系樹脂
    を主体とするインキである請求項1又は請求項2記載の
    透かし模様形成用紙。
  6. 【請求項6】前記赤外線吸収性物質が、五酸化二リン
    と、Fe+2又は/及びCu+2化合物とを混合結晶化して
    得られる白色結晶粉末である請求項1乃至請求項5記載
    の透かし模様形成用紙。
  7. 【請求項7】前記赤外線吸収性物質が、五酸化二リン1
    00重量%と、Fe+2又は/及びCu+2化合物10〜6
    0重量%若しくはそれ以上とを混合結晶化して得られる
    白色結晶粉末である請求項1乃至請求項5記載の透かし
    模様形成用紙。
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JP (1) JPH08183280A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001181998A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Printing Bureau Ministry Of Finance 偽造防止用紙及びその製造方法並びにその真偽判別方法及びその真偽判別装置
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