JP2018087389A - 偽造防止用紙 - Google Patents
偽造防止用紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018087389A JP2018087389A JP2016230315A JP2016230315A JP2018087389A JP 2018087389 A JP2018087389 A JP 2018087389A JP 2016230315 A JP2016230315 A JP 2016230315A JP 2016230315 A JP2016230315 A JP 2016230315A JP 2018087389 A JP2018087389 A JP 2018087389A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unique information
- paper
- intermediate layer
- counterfeit
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
Description
図1は、本発明の第1の実施形態による偽造防止用紙を順光環境下で観察した場合の表面状態を示す。図2は、図1の逆光環境下状態を示した平面図である。図3は、図2のA−A断面を示した断面図である。図4は、図3の中間層を拡大して示した断面図である。ただし、図4において中間層の周囲の用紙基材は図示省略されている。
図5は、本発明の第2の実施形態による偽造防止用紙20を順光環境下で観察した場合の表面状態を示す。図6は、図5の逆光環境下状態を示した平面図である。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する部材には第1の実施形態における参照符号に10だけ加算した参照符号を付し、その説明を援用することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態による偽造防止用紙30が順光環境下にある状態を示す。図8は、図7の逆光環境下状態を示した平面図である。なお、第3の実施形態において、第1の実施形態と共通する部材には第1の実施形態における参照符号に20だけ加算した参照符号を付し、あるいは第2の実施形態と共通する部材には第2の実施形態における参照符号に10だけ加算した参照符号を付し、それらの説明を援用することができる。
図9は、本発明の第4の実施形態による偽造防止用紙を順光環境下で観察した場合を示す。図10は、図9のB−B断面における中間層を拡大して示した断面図である。ただし、図10において中間層の周囲の用紙基材は図示省略されている。
用紙基材の原料としては、針葉樹や広葉樹、コットン、イネ、エスパルト、バガス、麻、亜麻、ケナフ、カンナビス等の植物パルプや、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニル等のプラスチックから作られた合成繊維を用いることができる。
中間層は、透明な高分子樹脂フィルムからなる中間層基材と、その上に設けられた固有情報部とから形成されることが好ましい。中間層基材に用いられる材料としては、透明性が良好で厚みが薄くても中間層の支持体としての強度が保持可能であることが好適である。そのため、塩化ビニル樹脂やポリエステルテレフタレート樹脂(通称PET)、ナイロン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポルプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンナフフレート樹脂などをフィルム化したものが使用可能である。中間層としての加工や漉き合わせ時の加工における加工適性や強度、耐熱性などを考慮すると、厚さ12μm〜50μmのPET樹脂またはナイロン樹脂が好ましい。
中間層基材上に、最終製品の外径寸法の1つと同じ長さを有する固有情報部を形成することができる。図2等に示すように、固有情報が一定範囲ごとに繰り返すように固有情報部を形成してもよい。この場合、固有情報部は、次のような方法で作製可能である。
好ましくは、用紙基材の表面上に更なる固有情報部が設けられる。更なる固有情報部は、次のような方法で作製可能である。すなわち、インクジェットやレーザープリンターなどによるオンデマンド印刷で形成することが可能である。
固有情報は、偽造防止用紙ごとに各々異なる、各偽造防止用紙固有の情報の意味を含む。固有情報は、更に、偽造防止用紙ごとに各々異なると認識されるべき情報、あるいは偽造防止用紙ごとに仮に同一の情報であっても市場に流通する際に各々異なる固有の情報として提供されるべき情報の意味を含む。固有情報は、例えば偽造された多数の有価証券類に記載された情報のように互いに同一の情報が複数存在していても本来固有情報として記載されるべき情報の意味を含む。固有情報は、好ましくは文字、図形、記号、色彩、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。固有情報としては、絵柄、模様のような明確な意味を持たないランダムなパターンでも良いが、固有情報であることを容易に識別出来る数字、記号等の組み合わせなど、観察者に各々を明確に認知および識別可能なものが好ましい。各々異なる固有情報の典型例は、アルファベットおよび数字からなる文字列の連番である。
任意で、中間層と用紙基材とを接着するための接着層を設けても良い。この接着層は、公知の塗布方法と材料が適用可能である。例えば、オフセット印刷法、グラビア印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法などの塗布方法を用いて、澱粉系、メチルセルロース系、カルボキシル化セルロース系、ヒドロキシエチルセルロース系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、ビニルエチルエーテル−無水マレイン酸共重合体系、ポリアクリル酸系ポリエチレンオキサイド系等の材料が使用可能である。但し、本発明では、これらの方法や材料に限定されるものではない。
任意で、密着を強固にするために、密着補助層を設けても良い。密着補助層は、各層間同士の密着を向上させるものであれば公知の材料や形成方法が使用可能であり、例えば、樹脂同士の接着には、密着性が良い塩酢ビ樹脂やアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などの樹脂材料をベースとした接着材料や粘着材料、熱もしくは光硬化性樹脂材料など使用可能であり、塗布方法も既存の印刷方法が使用可能である。
実施例1では、固有情報Xを有する中間層11を用紙基材12中に漉き込んだ偽造防止用紙10を示す第1の実施形態に対応する偽造防止用紙を作製した。
実施例2では、中間層21の固有情報Y1と同じ固有情報Y2を有する用紙基材22を設けた偽造防止用紙20を示す第2の実施形態に対応する偽造防止用紙を作製した。
実施例3では、中間層41を、窓開き部を設けた用紙基材32の中に漉き込むとともに、中間層基材44の裏面に回折構造部49を形成した偽造防止用紙40を示す第4の実施形態に対応する偽造防止用紙を作製した。
ウレタン樹脂 25.0重量部
メチルエチルケトン 50.0重量部
酢酸エチル 25.0重量部
塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂 15.0重量部
アクリル樹脂 10.0重量部
シリカ 1.0重量部
メチルエチルケトン 44.0重量部
トルエン 30.0重量部
11、21、31、41 中間層
12、22、32、42 用紙基材
13、23、33、43 固有情報部(中間層の固有情報部)
14、44 中間層基材
23a、33a、43a 更なる固有情報部(用紙基材の固有情報部)
45 回折構造
46 回折構造形成層
47 反射層
48 接着層
49 回折構造部
X、Y1、Z1、W1 固有情報(中間層の固有情報)
Y2、Z2、W2 更なる固有情報(用紙基材の固有情報)
Claims (7)
- 偽造防止用紙の用紙基材に覆われた中間層を含む偽造防止用紙であって、
前記中間層が、前記偽造防止用紙ごとに各々異なる固有情報を含む固有情報部を有し、
前記中間層が、前記用紙基材に漉き込まれて覆われていることにより、前記各々異なる固有情報が、逆光環境下で前記偽造防止用紙を透かすことで確認可能に構成され、かつ、順光環境下で前記偽造防止用紙上から確認不能に構成されていることを特徴とする、偽造防止用紙。 - 前記用紙基材の表面上に、前記偽造防止用紙ごとに各々異なる更なる固有情報を含む更なる固有情報部が形成されており、前記中間層の前記各々異なる固有情報と、前記用紙基材の前記各々異なる更なる固有情報とが、同一の固有情報であり、かつ、逆光環境下で前記偽造防止用紙を透かすことで互いに同一の固有情報であることを確認可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の偽造防止用紙。
- 前記中間層の前記固有情報部の一部が前記用紙基材に覆われずに露出し、前記中間層の固有情報部の残りの部分が前記用紙基材に覆われていることを特徴とする、請求項1または2に記載の偽造防止用紙。
- 前記中間層の前記固有情報部の全てが前記用紙基材に覆われていることを特徴とする、請求項1または2に記載の偽造防止用紙。
- 前記中間層の一部または全面に、回折構造層、多層構造層、および印刷層かなる群から選択された光学変化層が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の偽造防止用紙。
- 前記固有情報が、文字、図形、記号、色彩、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の偽造防止用紙。
- 前記中間層の前記固有情報が、光を透過する部分と不透明な部分との透過光のコントラスト差により判別可能に構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の偽造防止用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016230315A JP2018087389A (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 偽造防止用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016230315A JP2018087389A (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 偽造防止用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018087389A true JP2018087389A (ja) | 2018-06-07 |
Family
ID=62493384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016230315A Pending JP2018087389A (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 偽造防止用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018087389A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000096491A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-04 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
JP2000096490A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-04 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙及びこれを用いた有価証券 |
JP2003276370A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-09-30 | National Printing Bureau | 証明書用シート及び該シートを用いた証明書印刷装置、証明書発行方法、証明書照合装置、証明書照合方法、証明書発行システム並びに証明書照合システム。 |
JP2012153013A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
JP2013104141A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
-
2016
- 2016-11-28 JP JP2016230315A patent/JP2018087389A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000096491A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-04 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
JP2000096490A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-04 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙及びこれを用いた有価証券 |
JP2003276370A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-09-30 | National Printing Bureau | 証明書用シート及び該シートを用いた証明書印刷装置、証明書発行方法、証明書照合装置、証明書照合方法、証明書発行システム並びに証明書照合システム。 |
JP2012153013A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
JP2013104141A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止用紙 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2338646C2 (ru) | Защищенная от подделки бумага | |
AU750857B2 (en) | Security device | |
AU2006281282B2 (en) | Security devices for security substrates | |
AU2010247266B2 (en) | Method of manufacturing a security element for a security document | |
KR20070012453A (ko) | 위조 방지용 금속 형성 이미지 및 이를 이용하는 보안 장치및 보안 증서 | |
JP5906680B2 (ja) | 偽造防止用紙 | |
AU2011101065A4 (en) | Composite window security device | |
EP3261849B2 (en) | Improvements in security documents | |
EP2862977B1 (en) | Counterfeiting prevention paper | |
JP4161417B2 (ja) | 偽造防止用紙及びこれを用いた印刷物 | |
JP5633393B2 (ja) | 偽造防止用紙 | |
JP4946404B2 (ja) | 印刷物 | |
US8100334B2 (en) | Security member having a relatively small format and comprising a through-hole and sheet comprising the same | |
JP2018087389A (ja) | 偽造防止用紙 | |
JP2005325482A (ja) | 偽造防止用紙と真贋判別方法 | |
JP4910658B2 (ja) | 印刷物 | |
JP4168458B2 (ja) | 偽造防止策を施した用紙及びこの用紙を用いた印刷物 | |
EP3286013B1 (en) | Improvements in security substrates | |
JP6120025B2 (ja) | 偽造防止用紙 | |
JP5891611B2 (ja) | 偽造防止用紙 | |
KR101211760B1 (ko) | 연속 문양을 갖는 보안용지 및 이의 제조방법 | |
JP6903907B2 (ja) | 偽造防止用紙 | |
JPH10251999A (ja) | 偽造防止用紙 | |
US10384486B2 (en) | Method for the production of a multi-layer data medium with security inscriptions |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200811 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210309 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220308 |