JP2003276370A - 証明書用シート及び該シートを用いた証明書印刷装置、証明書発行方法、証明書照合装置、証明書照合方法、証明書発行システム並びに証明書照合システム。 - Google Patents

証明書用シート及び該シートを用いた証明書印刷装置、証明書発行方法、証明書照合装置、証明書照合方法、証明書発行システム並びに証明書照合システム。

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JP2003276370A
JP2003276370A JP2002087815A JP2002087815A JP2003276370A JP 2003276370 A JP2003276370 A JP 2003276370A JP 2002087815 A JP2002087815 A JP 2002087815A JP 2002087815 A JP2002087815 A JP 2002087815A JP 2003276370 A JP2003276370 A JP 2003276370A
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潤 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種証明書に対して、利用者による記載内容
の確認手段と証明書用紙のセキュリティ性を高めた証明
書用シート及び該シートを用いた証明書発行装置、証明
書発行方法、証明書照合装置、証明書照合方法、証明書
発行システム又は証明書照合システムを提供する。 【解決手段】 固有の識別情報として、磁気特性が付与
された証明書用シートを住民票用紙として用い、住民票
の発行時に住民票への記載情報と前記証明書用シートに
付与された固有の識別情報とを対応付けて住民票発行履
歴としてデータベースに登録することにより、証明書用
シートと住民票記載内容の双方から正当性の確認が可能
なシステムを提供している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、証明書用シート及
び該シートを用いた証明書の発行装置及び発行方法、証
明装置及び証明方法並びに発行システム及び照合システ
ムに関する。本発明において、証明書とは、例えば住民
票、戸籍謄本、戸籍抄本、印鑑証明書、車検証、調理師
免許証、納税証明書、所有証明書、身分証明書の公的機
関が発行する各種証明書、卒業証書、貴金属鑑定書、預
金証書、預金の残高証明書、質権設定書、小切手、手形
及び株券の有価証券証明書、入場券及びチケット等の支
払証明書や物品の預り証のことをいう。
【０００２】
【従来の技術】従来より、例えば住民票、印鑑証明書等
の証明書類を取得する場合は、申請者自身が役所に出向
き、必要な証明書の発行依頼をするために申請書に必要
事項を記載し、窓口に提出する。窓口担当者は、申請書
の記載内容に基づき、該当する証明内容を取得し、例え
ば、複写するとコピーというような文字が現れるように
した偽造防止用画線が組み込まれた地紋等が既に印刷さ
れてある証明書用紙に印刷して、該当する証明書を作成
し、公印を押印して、手数料と引き換えに証明書を発行
していた。このような従来の各種証明書の発行形態で
は、証明書が正当であることの保証としては、もっぱら
偽造防止用画線が施された証明書用紙への証明内容の印
刷がほとんどである。
【０００３】しかし、これらの各種証明書に使用される
証明書用紙は、偽造防止用画線が印刷されているだけで
あるが、現在の複製機器の高性能化により、これらを用
いた複製物、偽造物、又は証明内容の改竄された物と、
正規の証明書を見た目で真偽判別することが困難になり
つつある。
【０００４】また、従来、証明書に記載された内容の正
当性を確認する容易な手段がなかったため、正規に発行
された証明書か否かを判断するのが難しかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
各種証明書に使用されていた証明書用紙は、単に偽造防
止用画線が印刷されているだけのものなので、用紙を選
ばず複製、複写により見た目に近似した不正証明書が作
成されてしまうという問題があった。また、その用紙に
印刷された証明内容の正当性を保証するものは、証明書
に印刷された画線のみであった。さらに、記載内容の容
易な確認手段が無いため、提出された証明書類の内容確
認は手間を要した。
【０００６】そこで、本発明は、証明書用紙の偽造防止
効果を高め、さらに証明書に記載された内容を容易に確
認可能とすることで、証明書の安全性を向上させること
が可能な、証明書用シート及び該シートを用いた証明書
の発行装置及び発行方法、証明装置及び証明方法並びに
発行システム及び照合システムを提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の証明書用シートは、証明書用紙として
用いられる証明書用シートにおいて、前記証明書用シー
ト毎にあらかじめ異なって付与された、該証明書用シー
トを特定する固有の識別情報のみ、または前記固有の識
別情報に加えて、該証明書用シートを用いた証明書の発
行時に記載される証明書の証明内容とで、証明書用シー
トを特定することを特徴としている。この特徴によれ
ば、各種証明書に用いられる証明書用シートには、シー
ト毎に特定する固有の識別情報が付与されており、その
証明書用シートに各種証明書の証明内容が記載されるこ
とにより、該シートを特定する固有の識別情報と証明書
記載内容とが対となって記載された証明書が発行される
ので、証明書を特定することが可能となる。
【０００８】本発明の証明書用シートは、前記証明書用
シート毎にあらかじめ異なって付与された、前記証明書
用シートを特定する固有の識別情報は、磁気特性により
付与されていることを特徴としている。このようにすれ
ば、磁気特性を用いて付与された識別情報を、磁気ヘッ
ドを用いて読み出すことにより証明書用紙の特定が可能
である。
【０００９】本発明の証明書用シートは、前記磁気特性
を用いて付与された識別情報は、前記シートに塗布又は
貼付された磁性層に記録それた情報により付与されてい
ることを特徴とする。
【００１０】本発明の証明書用シートを特定する固有の
識別情報は、セキュリティスレッド上に記録され、前記
証明書用シートを製造する工程中でシート中に埋設され
ることを特徴としている。このようにすれば、セキュリ
ティスレッドの磁性層又はセキュリティスレッドの表面
に、固有の識別情報を付加し、該セキュリティスレッド
をシート内に埋め込ませ又はシートの表面に貼付する構
成とすることにより、偽造品の製造を難しくしている。
【００１１】本発明の証明書用シートを特定する固有の
識別情報は、記号と番号の組み合わせ（以下、記番号と
いう。）を印刷したものと、前記磁気特性により付与さ
れることを特徴としている。
【００１２】本発明の証明書用シートを特定する固有の
識別情報は、前記記番号と、前記セキュリティスレッド
上に記録された情報により付与されることを特徴として
いる。
【００１３】本発明の証明書用シートは、住民票、戸籍
謄本、戸籍抄本、印鑑証明書、車検証、調理師免許証、
納税証明書、所有証明書、身分証明書の公的機関が発行
する各種証明書、卒業証書、貴金属鑑定書、預金証書、
預金の残高証明書、質権設定書、小切手、手形及び株券
の有価証券証明書、入場券及びチケット等の支払証明書
や物品の預り証のいずれかであることを特徴としてい
る。上記証明書発行時に、本発明の証明書用シートを用
いて証明書を発行し、用紙と証明内容の関連を記録した
証明書発行履歴を参照することにより、証明書所有者に
よる記載内容の確認が容易となる。
【００１４】本発明の証明書印刷装置は、固有の識別情
報により特定可能な証明書用シートに証明内容を印刷す
る証明書印刷装置において、照明書に記載する内容が保
存されているデータベース（以下、原本ＤＢという。）
から申請された証明内容を検索するための情報を入力す
る手段と、前記入力情報を用いて前記原本ＤＢから該当
する証明内容を取得する手段と、取得した証明内容を証
明書用シートに印刷する手段と、印刷された証明書用シ
ートに予め付与された固有の識別情報を取得する手段
と、前記取得した証明内容と前記固有の識別情報で構成
される証明書の発行履歴情報（以下、発行履歴とい
う。）を、発行履歴を管理するデータベース（以下、履
歴ＤＢという。）に記録する手段とを備えることを特徴
としている。このような装置とすることにより、証明書
の発行時には証明書用シートを特定する固有の識別情報
と、証明書記載内容項目の対応関係をデータベースに登
録して管理することができる。
【００１５】本発明の証明書印刷装置は、前記検索情報
及び前記固有の識別情報取得手段として、文字入力のた
めのキーボード又はタッチパネル、申請書を撮影し取得
した画像を文字情報にへんかんするＯＣＲのためのスキ
ャナ及びソフトウェア又は磁気特性を読み取る磁気ヘッ
ドの少なくともいずれかを備えることを特徴としてい
る。
【００１６】本発明の証明書発行方法は、固有の識別情
報により特定可能な証明書用シートに証明内容を印刷し
証明書を発行する方法であって、原本ＤＢから申請され
た証明内容を検索するための情報を入力する手段と、前
記入力情報を用いて前記原本ＤＢから該当する証明内容
を取得する手段と、取得した証明内容を証明書用シート
に印刷する手段と、印刷されたシートに予め付与された
固有の識別情報を取得する手段と、発行履歴を履歴ＤＢ
に記録する手段とを備えることを特徴としている。
【００１７】本発明の証明書照合装置は、固有の識別情
報により特定可能な証明書用シートに印刷された証明書
を照合する装置において、証明書の記載内容及び証明書
用シートに付与された固有の識別情報を入力する手段
と、前記入力された識別情報を用いて前記履歴ＤＢか
ら、該当する識別情報を有する履歴情報を取得する手段
と、入力された証明内容と履歴ＤＢから取得した証明内
容とを照合する手段と、照合結果を証明書所有者に伝達
する手段とを備えることを特徴としている。このように
すれば、証明書の所有者が、その証明書の正当性を確認
する場合、証明書に記載されている情報及び証明書用シ
ートに付与された固有の識別情報を、証明書照合装置に
入力することにより、証明内容を確認することが可能と
なる。
【００１８】本発明の証明書照合装置は、証明書の記載
内容及び証明書用シートに付与された固有の識別情報の
入力手段は、文字入力のためのキーボード又はタッチパ
ネル、申請者を撮影し取得した画像を文字情報に変換す
るＯＣＲのためのスキャナ及びソフトウェア、バーコー
ドを読み取るスキャナ又は磁気特性を読み取る磁気ヘッ
ドの少なくともいずれかを備えることを特徴としてい
る。
【００１９】本発明の証明書照合方法は、固有の識別情
報により特定可能な証明書用シートに印刷された証明書
を照合する方法において、証明書の記載内容及び証明書
用シートに付与された固有の識別情報を入力する手段
と、前記入力された識別情報を用いて、前記履歴ＤＢか
ら該当する識別情報を有する履歴情報を取得する手段
と、入力された証明内容と履歴ＤＢとから取得した証明
内容を照合する手段と、照合結果を証明書所有者に伝達
する手段とを備えることを特徴としている。このように
すれば、証明書の所有者が、その証明書の正当性を確認
する場合、証明書に記載されている証明内容及び証明書
用シートに付与された固有の識別情報を、証明書照合装
置に入力することにより、証明内容を確認することが可
能となる。
【００２０】本発明の証明書発行システムは、固有の識
別情報により特定可能な証明書用シートに印刷されたし
証明書を発行する証明書発行システムであって、前記原
本ＤＢから申請された証明内容を検索するための情報を
入力する手段と、前記入力情報を用いて原本ＤＢから該
当する証明内容を取得する手段と、取得した証明内容を
証明書用シートに印刷する手段と、印刷されたシートに
予め付与された固有の識別情報を取得する手段と、前記
発行履歴を履歴ＤＢに記録する手段とを備えることを特
徴としている。このようなシステムにより、証明書の発
行時には証明書用シートを特定する固有の識別情報と、
証明書記載内容項目の対応関係をデータベースに登録し
て管理することができる。
【００２１】本発明の証明書発行システムは、前記検索
情報の入力手段が、回線を介して接続された申請者端末
との通信手段によることを特徴としている。このシステ
ムによれば、申請者が発行機関に出向くことなく、自分
の端末から直接必要とする証明書の発行を申請すること
ができる。
【００２２】本発明の証明書照合システムは、固有の識
別情報により特定可能な証明書用シートに印刷された証
明書を照合する証明書照合システムであって、証明書の
記載内容及び証明書用シートに付与された固有の識別情
報を入力する手段と、前記入力された識別情報を用い
て、前記履歴ＤＢから該当する識別情報を有する履歴情
報を取得する手段と、入力された証明内容と履歴ＤＢか
ら取得した証明内容とを照合する手段と、照合結果を証
明書所有者に伝達する手段とを備えることを特徴として
いる。このようにすれば、証明書の所有者が、その証明
書の正当性を確認する場合、証明書に記載されている情
報及び証明書用シートに付与された固有の識別情報を、
証明書照合装置に入力することにより、証明内容を確認
することが可能となる。
【００２３】本発明の証明書照合システムは、前記証明
書の記載内容及び証明書用シートに付与された固有の識
別情報の入力手段及び照合結果を証明書所有者に伝達す
る手段とが、回線を介して接続された証明書所有者端末
との通信手段によることを特徴としている。このように
すれば、所有する証明書の真偽を確認する手段として、
証明書に記載されている情報を端末に入力することによ
り、どこからでも照合することが可能となる。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、住民票の発行を例に図面を参照して説明する。
【００２５】（実施の形態１）図１（ａ）に、本発明の
実施の形態１による証明書用シートとして住民票１の構
成を示す。住民票の表面には、通常行なわれているよう
に、地紋、模様、マーク、自治体名、代表者名、印章及
び発行機関の照会用ホームページアドレス等を任意に印
刷しても良いが、住民票の表面の意匠性は自由度が高
く、発行機関毎に、また、発行証明書の種類毎に共通の
意匠の部分を変えたりしても良く、それらを予め印刷し
ておいても、又は証明内容の印刷時に同時に印刷を行う
ようにしても良い。もちろん、複写防止画線を地紋印刷
に用いても良い。
【００２６】図１（ａ）及び（ｂ）に示すように、住民
票１として用いられた証明書用シートの裏面は、磁気イ
ンキ層又は磁気テープ層２になっており、住民票として
用いる証明書用シートの固有の識別情報３が磁気により
付与されている。該シートを特定する固有の識別情報３
として（ＸＡ０００００１Ａ）という情報が磁気特性に
より付与されており、該シート上に申請者の氏名、住所
等の住民票記載内容項目４が印刷され住民票が発行され
る。発行時に、図１（ｃ）に示すように磁気情報（ＸＡ
０００００１Ａ）と住民票記載内容項目とが対応づけら
れて、後述する住民票発行履歴データベースに格納され
る。この実施例では、住民票の記載内容及び印刷されて
いる用紙を特定する情報と、住民票発行履歴データベー
スの記録を照合することで、証明書が正当に発行された
ものであることが確認可能である。
【００２７】（実施の形態２）図２（ａ）は、前記住民
票１として用いられる証明書用シートに、磁気情報（Ｘ
Ａ０００００１Ａ）という識別情報３のほかに、更に記
番号５の印刷により、用紙の識別情報が付与されてい
る。この実施の形態では、記番号というシートの個体識
別情報を付与することにより、磁気ヘッド等の読み取り
装置を必要とせずに、証明書の所有者が、証明書用シー
トの個体識別情報を取得可能である。
【００２８】（実施の形態３）図３（ａ）に、実施の形
態１と同様に、住民票１として用いられる証明書用シー
トに、情報の記録が可能なセキュリティスレッド６を紙
層中に埋設した住民票１を示す。この実施の形態で示す
セキュリティスレッド６は、証明書用シートの製造段階
において、個々に異なる情報をあらかじめセキュリティ
スレッドに記録したものを紙層中に埋設している（図３
（ｂ））が、該セキュリティスレッドを証明書用シート
の表面に貼付しても良い。このようにすることで、証明
書用シート自体が個々に識別可能であるのに加え、セキ
ュリティスレッド自体が有する偽造防止効果と相乗し
て、よりセキュリティ性の高い証明書用シートとして使
用することが可能である。本実施の形態において、図３
（ｃ）に示すように記番号と住民票記載内容項目と識別
情報３とからそれぞれ得られる情報が対応づけられてデ
ータベースに格納される。
【００２９】（実施の形態４）次に、本発明の実施の形
態４による証明書発行装置と発行方法、証明書照合装置
と照合方法について、証明書として住民票を例にとり説
明する。住民票の作成に用いる証明書用シートは、各自
治体が独自に選択することが可能であり、上記実施の形
態１〜３による証明書用シートのいずれを用いてもよ
い。
【００３０】図４は、住民票の発行、管理及び照合を集
中的に行う住民票発行照合センター７の一例であり、住
民票台帳管理データベース８、住民票発行装置９、住民
票発行履歴管理データベース１０及び住民票照合装置１
１から構成される。住民票台帳管理データベース８に
は、住民の氏名、現住所、本籍などの個人情報が証明内
容の原本として記録されている。住民票発行装置９は、
住民の発行請求に対して、住民票台帳管理データベース
８から該当する個人情報を検索し取得する機能及び取得
するための検索情報を入力する機能、証明書用シートに
印刷するプリンタ機能、また、証明書用シートを特定す
る固有の識別情報を入力し、住民票記載内容と合わせて
住民票発行履歴を生成する機能を有する。住民票発行履
歴管理データベース１０は、住民票発行装置９が発行し
た住民票に関する住民票発行履歴を取得し記録保持す
る。住民票照合装置１１は、識別情報及び証明内容の入
力機能、入力した識別情報を用いて住民票発行履歴管理
データベースに対して発行履歴の検索を行い、該当する
履歴を取得し、履歴と入力された証明内容の照合を行
い、その結果を利用者に通知する機能を有する。
【００３１】（実施の形態５）図４に示された上述の住
民票発行装置を用いて、記番号（Ａ０００１Ｘ）が付与
された証明書用シートを住民票の用紙として用いて住民
票を発行する手順について、図５のフローチャートを用
いて説明する。
【００３２】申請人が住民票発行照合センター７の申請
窓口で住民票の発行依頼を申請し(S1)、申請窓口では申
請書を受付け（S2）、住民票発行装置９に申請書に記載
された個人情報を入力し(S3)、該情報を住民票台帳管理
データベース８に送信し(S4)、住民票台帳管理データベ
ース８に記録された該当する個人情報を検索し(S5)、検
索結果を住民票発行装置９に送信する(S6)。目視で又は
磁気ヘッドを用いて証明書用シートの個体識別情報を読
み取り、住民票発行装置９に入力し、該装置の印刷部に
該用紙を挿入する(S7)。住民票発行装置９は、用紙の個
体識別情報と記載内容とから成る発行履歴を作成し(S
8)、取得した記載内容を、証明書用シートに印刷する(S
9)。さらに、前記発行履歴を住民票発行履歴管理データ
ベース１０に送信し(S11)、住民票発行履歴管理データ
ベース１０に記録、保存する（S12）ことで、一連の発
行に係る操作が完了する。
【００３３】申請人の個別情報と証明書用シートに付与
された固有の識別情報を入力する手段としては、証明書
用シートに付与されている固有の識別情報の種類によ
り、キーボード又はタッチパネルによる文字入力法、証
明書発行申請書の画像入力とＯＣＲ処理による方法、ま
た、証明書用シートに付与された固有の識別情報の印刷
情報、例えばバーコードなどを読み取るバーコードリー
ダー又は磁気特性を読み取る磁気ヘッドとを備えている
のが望ましい。
【００３４】上述の手順で発行された住民票が、例えば
勤務先等に提出された場合に、この住民票の正当性を確
認するための照合の手順を図６を用いて説明する。
【００３５】証明書照合者は、住民票発行照合センター
７の住民票照合装置１１に、住民票記載情報の一つであ
る住民票の証明書用シートの識別情報（Ａ０００１Ｘ）
を入力(S13)し、この入力をうけた住民票照合装置１１
は、個体識別情報を取得し(S14)、住民票発行履歴管理
データベース１０に接続し、入力された識別情報を送信
する(S15)。住民票発行履歴管理データベース１０は、
該データベースに記録されている前記住民票の識別情報
（Ａ０００１Ｘ）を検索し(S16)、入力された記番号に
該当する情報を取得し、住民票照合装置１１に送信する
(S17)。住民票照合装置１１は、検策結果を表示する(S1
8)する。住民票照合者は、該表示情報を住民票の記載内
容と照合(S19)することで、該住民票の正当性の可否を
確認する。
【００３６】ここで、住民票照合装置１１において、住
民票発行履歴の検索結果の表示は、少なくとも記載内容
の一部で良く、例えば名字、名前又は都道府県名等を表
示しても良い。
【００３７】（実施の形態６）次に、住民票発行システ
ムと住民票照合システムの実施の形態を、図７に示すよ
うな、申請者端末１２と所有者端末１３とが住民票発行
照合センター７と一般回線網１４を介して接続されてい
る場合について説明する。
【００３８】（住民票発行システムの場合）申請者は、
申請者端末１２と住民票発行照合センター７の住民票発
行装置９を一般回線網１４を経由して接続し、回線が接
続されると、住民票発行装置９から申請者端末１２へ、
住民票発行の手続き内容が表示され、該表示内容に従っ
て申請者は申請者の個別情報及び住民票発行にかかる記
載内容項目を入力する。前記入力された申請者の個別情
報及び住民票記載内容項目から住民票台帳管理データベ
ース８を検索し、住民票記載内容データを取得する。取
得したデータを記載するための、固有の識別情報が付与
された住民票用の証明書用シートを取得し、取得した住
民票用の証明書用シートに付与された固有の識別情報
と、住民票台帳管理データベースから取得した住民票記
載内容と、請求者の個別情報とで構成される住民票発行
履歴を住民票発行履歴管理データベース１０に対応付け
て登録し、得られた住民票の記載内容を申請者端末１２
に表示し、申請者は該表示内容の確認を行い、正否の回
答を送信する。次に、作成された住民票の受け取り方法
及び手数料の支払い方法のメッセージが申請者端末１２
に表示され、申請者がそれらに対する回答を送信するこ
とですべての手続きが終了し、回線を切断する。
【００３９】住民票の受け取りは、例えば住民票発行照
合センター７や、各自治体の出張所等で直接受け取る
か、あるいは郵送により受け取ってもよい。
【００４０】（住民票照合システムの場合）住民票照合
者は、所有者端末１３と住民票発行照合センター７の住
民票照合装置１１を一般回線網１４を経由して接続す
る。回線が接続されると、住民票照合装置１１から所有
者端末１３に住民票照合の手続き内容が表示される。こ
の表示された手順に従って、住民票照合者は、住民票に
記載されている記番号及び記載された証明内容の情報を
入力する。住民票照合装置１１は、住民票発行履歴管理
データベース１０から入力された情報を検索し、住民票
発行履歴に記録された該当情報を取得し、入力された証
明内容と履歴に記録された証明内容とを照合し、その結
果を保有者端末１３に表示することにより、提出された
住民票の正当性の確認を行う。
【００４１】このように、本発明の証明書発行照合シス
テムは、証明書用シートと証明書記載内容の双方から正
当性の確認が可能である。よって、本発明の証明書用シ
ートを用いて、データベースと照合システムとを準備す
るだけで、容易にセキュリティ性の高い証明書発行照合
システムを構築することができる。
【００４２】以上、本発明の特許請求の範囲内で、上記
実施の形態に限定されない。例えば、申請端末と照合端
末を一つとし、選択メニュー方式にしてもよい。
【００４３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の証明書用
シートを用いた証明書は、証明書用紙一枚毎に固有の識
別情報を付与しているので、紙を媒体として用いた現行
の証明書の発行、利用形体を大きく変更することなく、
それを受け取った者による証明書の内容の正当性確認が
容易となり、現行の証明書よりもセキュリティ性の高い
証明書を提供することが可能である。
【００４４】また、本発明の証明書用シートは、汎用性
が高いため、内容を保証する共通インフラとして、広く
適用可能であり、公共性の高い証明書から小規模の範囲
での証明書の発行、認証まで適用が可能である。
【００４５】更に、本発明の証明書用シートを用いた各
種証明書の発行に際しては、申請者の個別情報と、証明
書用シートに付与された固有の識別情報と、証明記載内
容とが対応付けられて登録されており、証明書用シート
と証明書記載内容との双方から正当性の確認が可能であ
るシステムを提供しているので、本発明の証明書用シー
トを用いて、データベースと認証システムとを準備する
だけで、容易にセキュリティ性の高い証明書発行照合シ
ステムを構築することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の証明書用シートを、住民票に適用した
場合の実施の形態１の構成を示した概略図を示す。
【図２】本発明の証明書用シートを、住民票に適用した
場合の実施の形態２の構成を示した概略図を示す。
【図３】本発明の証明書用シートを、住民票に適用した
場合の実施の形態３の構成を示した概略図を示す。
【図４】本発明の実施の形態４による住民票の発行及び
照合装置の構成を示したブロック図を示す。
【図５】本発明の住民票の発行方法における処理の手順
を示すフローチャート。
【図６】本発明の住民票の照合方法における処理の手順
を示すフローチャート。
【図７】本発明の実施の形態７による住民票の発行及び
照合システムの構成を示したブロック図を示す。
【符号の説明】
１ 住民票 ２ 磁気インキ層又は磁気テープ層 ３ 住民票用証明書用シートの固有の識別情報 ４ 住民票記載内容項目 ５ 記番号 ６ セキュリティスレッド ７ 住民票発行照合センター ８ 住民票台帳管理データベース ９ 住民票発行装置 １０ 住民票発行履歴管理データベース １１ 住民票照合装置 １２ 申請端末 １３ 住民票保有者端末 １４ 一般回線網
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｋ 17/00 Ｇ０６Ｋ 17/00 Ａ 19/06 19/00 Ｂ 19/10 Ｒ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 証明内容を印刷して証明書として用いる
    シートにおいて、該シート毎にあらかじめ異なって付与
    された、該シートを特定する固有の識別情報を有するこ
    とを特徴とする証明書用シート。
  2. 【請求項２】 前記固有の識別情報は、磁気特性により
    付与されることを特徴とする請求項１記載の証明書用シ
    ート。
  3. 【請求項３】 前記磁気特性は、前記シートに塗布又は
    貼付された磁性層に記録された情報により付与されるこ
    とを特徴とする請求項２に記載の証明書用シート。
  4. 【請求項４】 前記磁気特性は、前記シートに印刷され
    た磁性材のパターンにより付与されることを特徴とする
    請求項２又は３に記載の証明書用シート。
  5. 【請求項５】 前記固有の識別情報は、セキュリティス
    レッド上に記録され、前記証明書用シートを製造する工
    程でシート中に埋設されることを特徴とする請求項１〜
    ４のいずれかに記載の証明書用シート。
  6. 【請求項６】 前記固有の識別情報が、記号と番号の組
    み合わせを印刷したものと、前記磁気特性により付与さ
    れることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の
    証明書用シート。
  7. 【請求項７】 前記固有の識別情報が、前記記号と番号
    の組み合わせと、前記セキュリティスレッド上に記録さ
    れた情報により付与されることを特徴とする請求項１又
    は５に記載の証明書用シート。
  8. 【請求項８】 前記証明書用シートは、住民票、戸籍謄
    本、戸籍抄本、印鑑証明書、車検証、調理師免許証、納
    税証明書、所有証明書、身分証明書の公的機関が発行す
    る各種証明書、卒業証書、貴金属鑑定書、預金証書、預
    金の残高証明書、質権設定書、小切手、手形及び株券の
    有価証券証明書、入場券及びチケット等の支払証明書の
    いずれかであることを特徴とする請求項１〜７のいずれ
    かに適用可能である証明書用シート。
  9. 【請求項９】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明書
    用シートに証明内容を印刷する装置において、証明書に
    記載する内容が保存されているデータベースから申請さ
    れた証明内容を検索するための情報を入力する手段と、
    前記入力情報を用いて前記証明書に記載する内容が保存
    されているデータベースから該当する証明内容を取得す
    る手段と、取得した証明内容を証明書用シートに印刷す
    る手段と、印刷された証明書用シートに予め付与された
    固有の識別情報を取得する手段と、前記取得した証明内
    容と前記固有の識別情報とで構成される証明書の発行履
    歴情報を、発行履歴を管理するデータベースに記録する
    手段とを備えることを特徴とする証明書印刷装置。
  10. 【請求項１０】 前記検索情報及び前記固有の識別情報
    取得手段は、文字入力のためのキーボード又はタッチパ
    ネル、申請書を撮影し取得した画像を文字情報に変換す
    るＯＣＲのためのスキャナ及びソフトウェア、又は磁気
    特性を読み取る磁気ヘッドの少なくともいずれかを備え
    ることを特徴とする請求項９に記載の証明書印刷装置。
  11. 【請求項１１】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明
    書用シートに証明内容を印刷し証明書を発行する方法で
    あって、証明書に記載する内容が保存されているデータ
    ベースから申請された証明内容を検索するための情報を
    入力する手段と、前記入力情報を用いて前記証明書に記
    載する内容が保存されているデータベースから該当する
    証明内容を取得する手段と、取得した証明内容を証明書
    用シートに印刷する手段と、印刷されたシートに予め付
    与された固有の識別情報を取得する手段と、前記発行履
    歴を発行履歴を管理するデータベースに記録する手段と
    を備えることを特徴とする証明書発行方法。
  12. 【請求項１２】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明
    書用シートに印刷された証明書を照合する装置におい
    て、証明書の記載内容及び証明書用シートに付与された
    固有の識別情報を入力する手段と、前記入力された固有
    の識別情報を用いて前記証明書の発行履歴を管理するデ
    ータベースから、該当する固有の識別情報を有する履歴
    情報を取得する手段と、前記入力された証明内容と前記
    発行履歴を管理するデータベースとから取得した証明内
    容を照合する手段と、照合結果を証明書所有者に伝達す
    る手段とを備えることを特徴とする証明書照合装置。
  13. 【請求項１３】 前記証明書用シートの固有の識別情報
    の入力手段は、文字入力のためのキーボード又はタッチ
    パネル、申請書を撮影し取得した画像を文字情報に変換
    するＯＣＲのためのスキャナ及びソフトウェア、バーコ
    ードを読み取るスキャナ又は磁気特性を読み取る磁気ヘ
    ッドの少なくともいずれかを備えることを特徴とする請
    求項１２に記載の証明書照合装置。
  14. 【請求項１４】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明
    書用シートに印刷された証明書を照合する方法におい
    て、 証明書の記載内容及び証明書用シートに付与された固有
    の識別情報を入力する手段と、前記入力された識別情報
    を用いて前記証明書の発行履歴を管理するデータベース
    から、該当する識別情報を有する履歴情報を取得する手
    段と、入力された証明内容と前記発行履歴を管理するデ
    ータベースから取得した証明内容とを照合する手段と、
    照合結果を証明書所有者に伝達する手段とを備えること
    を特徴とする証明書照合方法。
  15. 【請求項１５】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明
    書用シートに印刷された証明書を発行する証明書発行シ
    ステムであって、前記証明書に記載する内容が保存され
    ているデータベースから申請された証明内容を検索する
    ための情報を入力する手段と、前記入力情報を用いて前
    記証明書に記載する内容が保存されているデータベース
    から該当する証明内容を取得する手段と、取得した証明
    内容を証明書用シートに印刷する手段と、印刷されたシ
    ートに予め付与された固有の識別情報を取得する手段
    と、発行履歴を発行履歴を管理するデータベースに記録
    する手段とを備えることを特徴とする証明書発行システ
    ム。
  16. 【請求項１６】 請求項１５に記載において、前記検索
    情報の入力手段が、回線を介して接続された申請者端末
    との通信手段によることを特徴とする証明書発行システ
    ム。
  17. 【請求項１７】 請求項１〜８のいずれかに記載の証明
    書用シートに印刷された証明書を照合する証明書照合シ
    ステムであって、 証明書の記載内容及び証明書用シートに付与された固有
    の識別情報を入力する手段と、前記入力された識別情報
    を用いて証明書の発行履歴を管理するデータベースか
    ら、該当する固有の識別情報を有する履歴情報を取得す
    る手段と、入力された証明内容と証明書の発行履歴を管
    理するデータベースから取得した証明内容とを照合する
    手段と、照合結果を証明書所有者に伝達する手段とを備
    えることを特徴とする証明書照合システム。
  18. 【請求項１８】 請求項１７に記載において、前記証明
    書の記載内容及び証明書シートに付与された固有の識別
    情報の入力手段と、照合結果を証明書所有者に伝達する
    手段とが、回線を介して接続された証明書所有者端末と
    の通信手段によることを特徴とする証明書照合システ
    ム。
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