JPH08183069A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH08183069A JPH08183069A JP33861094A JP33861094A JPH08183069A JP H08183069 A JPH08183069 A JP H08183069A JP 33861094 A JP33861094 A JP 33861094A JP 33861094 A JP33861094 A JP 33861094A JP H08183069 A JPH08183069 A JP H08183069A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- injection nozzle
- cavity
- mold
- mold plate
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂成形品を成形するうえで廃棄または再利
用する材料をなくし、少なくともランナー・スプルーの
ない射出成形用金型を提供することを目的とする。 【構成】 固定型板と可動型板とからなる金型におい
て、前記固定型板の凹部と可動型板のコア部との空間を
形成するキャビテイとからなる射出成形用金型であっ
て、前記可動型板に射出ノズルの先端部を当接するため
の球状凹部を設け、前記キャビテイと前記球状凹部とを
ゲートで接続し、少なくともランナー、スプルーのない
成形品を成形する。
用する材料をなくし、少なくともランナー・スプルーの
ない射出成形用金型を提供することを目的とする。 【構成】 固定型板と可動型板とからなる金型におい
て、前記固定型板の凹部と可動型板のコア部との空間を
形成するキャビテイとからなる射出成形用金型であっ
て、前記可動型板に射出ノズルの先端部を当接するため
の球状凹部を設け、前記キャビテイと前記球状凹部とを
ゲートで接続し、少なくともランナー、スプルーのない
成形品を成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂射出成形機におい
て、ランナー・スプルーのない成形品を射出成形するた
めの金型に関する。
て、ランナー・スプルーのない成形品を射出成形するた
めの金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成形品を射出成形する金
型にはゲート、ランナーおよびスプルーを有し、溶融樹
脂が金型のキャビテイ内に高圧力で射出されることによ
り製品が成形されることが、例えば実開昭58−508
22号公報に開示されている。前記公報には金型は固定
側型板11と可動側型板12からなり、スプルー10、
ランナー15、製品キャビテイ16内へ溶融樹脂が射出
される。ランナー15と製品キャビテイ16間を結ぶサ
ブマリンゲート20には第1のエジェクタピン18が挿
通され、さらに固定側型板11のランナー15に対向し
て第2のエジェクタピン19が挿通されている。第1の
エジェクタピン18の先端部外周にはその一端部分を、
ランナー15に連通するとともに他端を製品キャビテイ
16に連絡するサブマリンゲート20が螺状に刻設され
ている。
型にはゲート、ランナーおよびスプルーを有し、溶融樹
脂が金型のキャビテイ内に高圧力で射出されることによ
り製品が成形されることが、例えば実開昭58−508
22号公報に開示されている。前記公報には金型は固定
側型板11と可動側型板12からなり、スプルー10、
ランナー15、製品キャビテイ16内へ溶融樹脂が射出
される。ランナー15と製品キャビテイ16間を結ぶサ
ブマリンゲート20には第1のエジェクタピン18が挿
通され、さらに固定側型板11のランナー15に対向し
て第2のエジェクタピン19が挿通されている。第1の
エジェクタピン18の先端部外周にはその一端部分を、
ランナー15に連通するとともに他端を製品キャビテイ
16に連絡するサブマリンゲート20が螺状に刻設され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術にはつぎの問題点があった。すなわち、第1段階
で成形品のみが型面から突き出され、サブマリンゲート
がカットされる。第2段階でサブマリンゲート・スプル
ーおよびランナーの樹脂が一体で突き出され、ついでサ
ブマリンゲート樹脂が第1のエジェクタピン18よりは
ずされ排出される。しかしながら、金型が開くとき成形
品とゲート・ランナーおよびスプルーが切り離されて成
形されるのはよいが、成形品にとって不要なゲート・ラ
ンナーおよびスプルーが一体的に成形され再利用する手
間が必要になる。本発明は成形品を成形するうえで生ず
るゲート・ランナーおよびスプルーを廃棄または再利用
する手間を極力少なくした射出成形用金型を提供するこ
とを目的とする。
来技術にはつぎの問題点があった。すなわち、第1段階
で成形品のみが型面から突き出され、サブマリンゲート
がカットされる。第2段階でサブマリンゲート・スプル
ーおよびランナーの樹脂が一体で突き出され、ついでサ
ブマリンゲート樹脂が第1のエジェクタピン18よりは
ずされ排出される。しかしながら、金型が開くとき成形
品とゲート・ランナーおよびスプルーが切り離されて成
形されるのはよいが、成形品にとって不要なゲート・ラ
ンナーおよびスプルーが一体的に成形され再利用する手
間が必要になる。本発明は成形品を成形するうえで生ず
るゲート・ランナーおよびスプルーを廃棄または再利用
する手間を極力少なくした射出成形用金型を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1発明の射出成形用金型は、固定型板と可動型板
とからなる金型において、前記固定型板の凹部と可動型
板のコア部とにより製品空間を形成するキャビテイとか
らなる射出成形用金型であって、前記可動型板に射出ノ
ズルの球状先端部を当接するための球状凹部を設け、前
記キャビテイと前記球状凹部とをサブマリンゲートで接
続したことを特徴とする。第2発明の射出成形用金型
は、固定型板と可動型板とからなる金型において、前記
固定型板の凹部と可動型板のコア部とにより製品空間を
形成するキャビテイとからなる射出成形用金型であっ
て、前記可動型板に射出ノズルの球状先端部を当接する
ための球状凹部を設け、前記キャビテイと前記球状凹部
とを中央部は太く両端は細いサブマリンゲートで連接
し、前記サブマリンゲートを押し出しピンで押し出すよ
うにしたことを特徴とする。球状先端部は完全な球形お
よび球形に近い形状も含む。固定型板の凹部は製品形状
を形成するための凹形形状を意味する。また可動型板の
コア部は製品形状を形成するための凸形形状を意味す
る。
に、第1発明の射出成形用金型は、固定型板と可動型板
とからなる金型において、前記固定型板の凹部と可動型
板のコア部とにより製品空間を形成するキャビテイとか
らなる射出成形用金型であって、前記可動型板に射出ノ
ズルの球状先端部を当接するための球状凹部を設け、前
記キャビテイと前記球状凹部とをサブマリンゲートで接
続したことを特徴とする。第2発明の射出成形用金型
は、固定型板と可動型板とからなる金型において、前記
固定型板の凹部と可動型板のコア部とにより製品空間を
形成するキャビテイとからなる射出成形用金型であっ
て、前記可動型板に射出ノズルの球状先端部を当接する
ための球状凹部を設け、前記キャビテイと前記球状凹部
とを中央部は太く両端は細いサブマリンゲートで連接
し、前記サブマリンゲートを押し出しピンで押し出すよ
うにしたことを特徴とする。球状先端部は完全な球形お
よび球形に近い形状も含む。固定型板の凹部は製品形状
を形成するための凹形形状を意味する。また可動型板の
コア部は製品形状を形成するための凸形形状を意味す
る。
【0005】
【作用】第1発明において、金型のキャビテイ内への溶
融樹脂の射出は、射出シリンダを経由して行われる。固
定型板と可動型板とを型締めした状態から溶融樹脂が射
出シリンダの先端部に設けた射出ノズルから金型内に設
けたサブマリンゲートを介してキャビテイ内に充填され
る。溶融樹脂が固化したのち、射出ノズルを後退させる
ことにより、サブマリンゲートが引っ張られ切断され
る。つづいて金型が開くとゲートは製品についたまま離
れランナー・スプルーのない成形品が成形される。
融樹脂の射出は、射出シリンダを経由して行われる。固
定型板と可動型板とを型締めした状態から溶融樹脂が射
出シリンダの先端部に設けた射出ノズルから金型内に設
けたサブマリンゲートを介してキャビテイ内に充填され
る。溶融樹脂が固化したのち、射出ノズルを後退させる
ことにより、サブマリンゲートが引っ張られ切断され
る。つづいて金型が開くとゲートは製品についたまま離
れランナー・スプルーのない成形品が成形される。
【0006】第2発明において、金型のキャビテイ内へ
の溶融樹脂の射出は、射出シリンダを経由して行われ
る。固定型板と可動型板とを型締めした状態から溶融樹
脂が射出シリンダの先端部に設けた射出ノズルから金型
に設けたサブマリンゲートを介してキャビテイ内に充填
される。溶融樹脂が固化したのち、射出ノズルを後退さ
せることにより、サブマリンゲートが引っ張られ切断さ
れる。さらにサブマリンゲートは押し出しピンにより突
き出され成形品と分離され、ゲート・ランナー・スプル
ーのない成形品が成形される。
の溶融樹脂の射出は、射出シリンダを経由して行われ
る。固定型板と可動型板とを型締めした状態から溶融樹
脂が射出シリンダの先端部に設けた射出ノズルから金型
に設けたサブマリンゲートを介してキャビテイ内に充填
される。溶融樹脂が固化したのち、射出ノズルを後退さ
せることにより、サブマリンゲートが引っ張られ切断さ
れる。さらにサブマリンゲートは押し出しピンにより突
き出され成形品と分離され、ゲート・ランナー・スプル
ーのない成形品が成形される。
【0007】
【実施例】以下、第1発明に係る実施例を図に基づいて
説明する。図1は射出成形装置の全体図を示す。射出成
形機1の射出シリンダ3内にスクリュ5が嵌入されてい
る。その右端部はスプライン7が刻設され、射出ラム9
に連結されている。射出ラム9は射出シリンダ8内を摺
動する。スプライン7に大径の歯車10が嵌入され、歯
車10に噛合して小径の歯車11が設けられ、歯車11
はモータ12の軸に支承されている。
説明する。図1は射出成形装置の全体図を示す。射出成
形機1の射出シリンダ3内にスクリュ5が嵌入されてい
る。その右端部はスプライン7が刻設され、射出ラム9
に連結されている。射出ラム9は射出シリンダ8内を摺
動する。スプライン7に大径の歯車10が嵌入され、歯
車10に噛合して小径の歯車11が設けられ、歯車11
はモータ12の軸に支承されている。
【0008】射出シリンダ3の左端部は円錐状になって
おり先端部に射出ノズル13が形成されている。射出シ
リンダ3の外周にヒータ15が数箇所巻回され制御装置
19により射出シリンダ3を適温に加熱する。射出シリ
ンダ3が本体20に固設され、本体20がベッド2上に
固設した移動シリンダ21のロッド21aに連結してお
り左右方向に摺動できるようになっている。スクリュ室
23は射出シリンダ3の上部に備えたホッパ16に連結
している。射出ノズル13の近傍には固定側ダイプレー
ト17がベッド2上に固設されている。これに対向して
ブロック24がベッド2の左端に固設され、4本のタイ
バー28で間隔をおいて連結されている。タイバー28
には可動側プレート18が嵌入され左右方向に摺動でき
るようになっている。さらにブロック25が嵌入されて
いる。またブロック25と可動側ダイプレート18はリ
ンク27で連結されている。接続ピン29はブロック2
4に固設したシリンダ26のロッド30に接続されてい
る。
おり先端部に射出ノズル13が形成されている。射出シ
リンダ3の外周にヒータ15が数箇所巻回され制御装置
19により射出シリンダ3を適温に加熱する。射出シリ
ンダ3が本体20に固設され、本体20がベッド2上に
固設した移動シリンダ21のロッド21aに連結してお
り左右方向に摺動できるようになっている。スクリュ室
23は射出シリンダ3の上部に備えたホッパ16に連結
している。射出ノズル13の近傍には固定側ダイプレー
ト17がベッド2上に固設されている。これに対向して
ブロック24がベッド2の左端に固設され、4本のタイ
バー28で間隔をおいて連結されている。タイバー28
には可動側プレート18が嵌入され左右方向に摺動でき
るようになっている。さらにブロック25が嵌入されて
いる。またブロック25と可動側ダイプレート18はリ
ンク27で連結されている。接続ピン29はブロック2
4に固設したシリンダ26のロッド30に接続されてい
る。
【0009】固定側ダイプレート17、可動側ダイプレ
ート18にはそれぞれ固定型板32、可動型板33が固
設されている。可動型板33の左端面にシリンダ34が
固設され押し出しピン35に接続されている。射出シリ
ンダ8には切替バルブ36、油圧シリンダ26には切替
バルブ37、シリンダ34には切替バルブ38、シリン
ダ21には切替バルブ39が接続され、切替バルブ36
〜39は油圧ポンプ40に並列に接続されている。固定
型板32、可動型板33を合わせて金型31と称する。
射出成形装置1はマイクロコンピュータなどからなる制
御装置19により制御される。制御装置19の出力端は
加熱体、すなわちヒータ15、油圧ポンプ40、モータ
12および切替バルブ36〜40などに接続されてい
る。
ート18にはそれぞれ固定型板32、可動型板33が固
設されている。可動型板33の左端面にシリンダ34が
固設され押し出しピン35に接続されている。射出シリ
ンダ8には切替バルブ36、油圧シリンダ26には切替
バルブ37、シリンダ34には切替バルブ38、シリン
ダ21には切替バルブ39が接続され、切替バルブ36
〜39は油圧ポンプ40に並列に接続されている。固定
型板32、可動型板33を合わせて金型31と称する。
射出成形装置1はマイクロコンピュータなどからなる制
御装置19により制御される。制御装置19の出力端は
加熱体、すなわちヒータ15、油圧ポンプ40、モータ
12および切替バルブ36〜40などに接続されてい
る。
【0010】図2は、金型の要部拡大断面図で、図3〜
5はその作用図を示す。固定型板32の凹部41と、可
動型板33に設けられたコア部42との空間により製品
形状を形成するキャビテイ43が形成されている。キャ
ビテイ43には溶融樹脂が射出され、製品形状を成形す
る。可動型板33内のキャビテイ43から球状凹部44
に向けてサブマリンゲート45が形成され、球状凹部4
4に開口している。サブマリンゲート45の断面形状は
キャビテイ43側は、球状凹部44側より太くなってい
る。この球状凹部44は射出成形時に射出ノズル13の
球状先端部48が当接する。球状凹部44と球状先端部
48の大きさは同一形状で射出圧力により溶融樹脂が洩
れないようになっている。射出ノズル13には4個の噴
孔47がスクリュ室23の先端部に設けたノズル孔49
の先端から球状先端部48の半径方向に開口し、その先
端はサブマリンゲート45に係合している。さらに固定
型板32には射出ノズル13の外径と同一寸法の挿通孔
50aが形成され溶融樹脂が洩れないようになってい
る。さらに挿通孔50aに連なって射出ノズル13が遊
嵌できる大きさの挿通孔50と円錐孔51が形成されて
いる。
5はその作用図を示す。固定型板32の凹部41と、可
動型板33に設けられたコア部42との空間により製品
形状を形成するキャビテイ43が形成されている。キャ
ビテイ43には溶融樹脂が射出され、製品形状を成形す
る。可動型板33内のキャビテイ43から球状凹部44
に向けてサブマリンゲート45が形成され、球状凹部4
4に開口している。サブマリンゲート45の断面形状は
キャビテイ43側は、球状凹部44側より太くなってい
る。この球状凹部44は射出成形時に射出ノズル13の
球状先端部48が当接する。球状凹部44と球状先端部
48の大きさは同一形状で射出圧力により溶融樹脂が洩
れないようになっている。射出ノズル13には4個の噴
孔47がスクリュ室23の先端部に設けたノズル孔49
の先端から球状先端部48の半径方向に開口し、その先
端はサブマリンゲート45に係合している。さらに固定
型板32には射出ノズル13の外径と同一寸法の挿通孔
50aが形成され溶融樹脂が洩れないようになってい
る。さらに挿通孔50aに連なって射出ノズル13が遊
嵌できる大きさの挿通孔50と円錐孔51が形成されて
いる。
【0011】可動型板33に連通孔46a〜46d(4
6e〜46hは図示していない)が貫通し、一端はコア
部42に開口し他端は可動型板33の左端面に開口して
いる。この連通孔46a〜46dに押し出しピン35a
〜35d(35e〜35hは図示していない)が挿通さ
れている。その右端面はコア部42の表面と同一面でそ
の左端面はプレート53に固設されている。プレート5
3は油圧シリンダ34のロッド54に接続されている。
図6は図2で射出成形された時の成形品のP矢視図を示
す。この実施例では成形品は4個であるのでゲート45
a〜45dは4個である。この数は型取り数により変更
しうるものである。
6e〜46hは図示していない)が貫通し、一端はコア
部42に開口し他端は可動型板33の左端面に開口して
いる。この連通孔46a〜46dに押し出しピン35a
〜35d(35e〜35hは図示していない)が挿通さ
れている。その右端面はコア部42の表面と同一面でそ
の左端面はプレート53に固設されている。プレート5
3は油圧シリンダ34のロッド54に接続されている。
図6は図2で射出成形された時の成形品のP矢視図を示
す。この実施例では成形品は4個であるのでゲート45
a〜45dは4個である。この数は型取り数により変更
しうるものである。
【0012】つぎに図1〜6を用いて実施例の作用を説
明する。まず射出ノズル13は図3の状態にあり油圧ポ
ンプ40が作動し、射出シリンダ3が切替バルブ39を
開くことにより油圧が移動シリンダ21に作用しロッド
21aが左方向へ移動し、可動型板33の球状凹部44
に射出ノズル13の球状先端部48が当接する。切替バ
ルブ36が開き射出ラム9に射出圧力が加わりスクリュ
5が左方向へ移動するとともに、モータ12が回転する
ことによりスクリュ5が回転しスクリュ室23内の溶融
樹脂が射出ノズル13方向へ供給され、射出ノズル13
の噴孔47からゲート45に向かって溶融樹脂が高圧力
で射出され、溶融樹脂がキャビテイ43内に充填される
(図2)。しばらくして溶融樹脂が固化したのち、射出
ノズル13は切替バルブ39により切り替り移動シリン
ダ21により後退する。ここで射出ノズル13内の樹脂
とサブマリンゲート45内の樹脂とは連接されている
が、射出ノズル13に作用する力によりサブマリンゲー
ト45の最挟部52で切断される(図3)。
明する。まず射出ノズル13は図3の状態にあり油圧ポ
ンプ40が作動し、射出シリンダ3が切替バルブ39を
開くことにより油圧が移動シリンダ21に作用しロッド
21aが左方向へ移動し、可動型板33の球状凹部44
に射出ノズル13の球状先端部48が当接する。切替バ
ルブ36が開き射出ラム9に射出圧力が加わりスクリュ
5が左方向へ移動するとともに、モータ12が回転する
ことによりスクリュ5が回転しスクリュ室23内の溶融
樹脂が射出ノズル13方向へ供給され、射出ノズル13
の噴孔47からゲート45に向かって溶融樹脂が高圧力
で射出され、溶融樹脂がキャビテイ43内に充填される
(図2)。しばらくして溶融樹脂が固化したのち、射出
ノズル13は切替バルブ39により切り替り移動シリン
ダ21により後退する。ここで射出ノズル13内の樹脂
とサブマリンゲート45内の樹脂とは連接されている
が、射出ノズル13に作用する力によりサブマリンゲー
ト45の最挟部52で切断される(図3)。
【0013】つづいて、可動型板33が左方向に移動す
ると成形品55a,55c(55b,55dは図示しな
い)はサブマリンゲート45があるため可動型板33に
被着して移動する(図4)。さらに油圧シリンダ34に
より押し出しピン35a〜35d(35e〜35hは図
示していない)を押し成形品55a〜55dを右方向へ
突き出すことにより可動型板33より離脱する。このと
きサブマリンゲート45a〜45dも成形品55a〜5
5dと一体になっている(図5)。図7は金型の第2実
施例の要部拡大断面図を示す。固定型板32の凹部41
と、可動型板33のコア部42によりキャビテイ43が
形成されている。可動型板33に球状凹部59が形成さ
れている。この円弧面に沿ってサイドゲート58が円弧
状に4方向に形成されている。その断面形状はキャビテ
イ43側は、射出ノズル13先端側より次第に太くなっ
ている。球状凹部59にそれと同一形状の射出ノズル1
3の球状先端部60が当接し、スクリュ室23から球状
先端部60に向けてノズル孔49が貫通し、その開口端
はサイドゲート58と連接している。
ると成形品55a,55c(55b,55dは図示しな
い)はサブマリンゲート45があるため可動型板33に
被着して移動する(図4)。さらに油圧シリンダ34に
より押し出しピン35a〜35d(35e〜35hは図
示していない)を押し成形品55a〜55dを右方向へ
突き出すことにより可動型板33より離脱する。このと
きサブマリンゲート45a〜45dも成形品55a〜5
5dと一体になっている(図5)。図7は金型の第2実
施例の要部拡大断面図を示す。固定型板32の凹部41
と、可動型板33のコア部42によりキャビテイ43が
形成されている。可動型板33に球状凹部59が形成さ
れている。この円弧面に沿ってサイドゲート58が円弧
状に4方向に形成されている。その断面形状はキャビテ
イ43側は、射出ノズル13先端側より次第に太くなっ
ている。球状凹部59にそれと同一形状の射出ノズル1
3の球状先端部60が当接し、スクリュ室23から球状
先端部60に向けてノズル孔49が貫通し、その開口端
はサイドゲート58と連接している。
【0014】固定型板32に挿通孔56が形成され、射
出圧力により溶融樹脂が洩れないようにするため連通孔
56と同径の射出ノズル13が嵌入される。挿通孔56
の右端は円錐孔51が形成されている。つぎに作用を図
7を用いて説明する。金型の作動は第1実施例と同じで
あるので説明は省略する。射出ノズル13の球状先端部
60が球状凹部59に当接し、溶融樹脂が射出されると
金型31のキャビテイ43内に流入する。しばらくして
溶融樹脂が固化した後、射出ノズル13が後退する。樹
脂は連接しているのでサイドゲート58a〜58dの最
薄部57で切断される。つづいて可動型板33が左方向
へ移動し、金型31が開くと成形品55a〜55dは可
動型板33に被着して移動シリンダ34により、押し出
しピン35a〜35d(35e〜35hは図示しない)
で成形品を右方向へ押し出す。可動型板33から離脱さ
れた成形品にはサイドゲート58a〜58dにより連結
されている。図8に示すように成形品55a〜55dは
サイドゲート58a〜58dで連接している。
出圧力により溶融樹脂が洩れないようにするため連通孔
56と同径の射出ノズル13が嵌入される。挿通孔56
の右端は円錐孔51が形成されている。つぎに作用を図
7を用いて説明する。金型の作動は第1実施例と同じで
あるので説明は省略する。射出ノズル13の球状先端部
60が球状凹部59に当接し、溶融樹脂が射出されると
金型31のキャビテイ43内に流入する。しばらくして
溶融樹脂が固化した後、射出ノズル13が後退する。樹
脂は連接しているのでサイドゲート58a〜58dの最
薄部57で切断される。つづいて可動型板33が左方向
へ移動し、金型31が開くと成形品55a〜55dは可
動型板33に被着して移動シリンダ34により、押し出
しピン35a〜35d(35e〜35hは図示しない)
で成形品を右方向へ押し出す。可動型板33から離脱さ
れた成形品にはサイドゲート58a〜58dにより連結
されている。図8に示すように成形品55a〜55dは
サイドゲート58a〜58dで連接している。
【0015】図9は金型の第3の実施例を示す。サイド
ゲートをより小さくするため、射出ノズル13にスクリ
ュ室23の先端部に設けたノズル孔65の先端から球状
先端部68の半径方向に向けて4個の噴孔67を開孔
し、その開口端よりサイドゲート63がキャビテイ43
に向かって可動金型33の球状凹部66に沿って設けら
れている。射出ノズル13が移動シリンダ21により後
退することにより樹脂がサイドゲート63の最薄部64
で切断される。第2実施例よりゲート形状は小さくな
る。図10は第2発明の実施例の金型拡大断面図を示
す。キャビテイ43と球状凹部75間を連接するサブマ
リンゲート70が可動型板33内に形成されている。サ
ブマリンゲート70の中央部71は厚く、両端69,7
2はキャビテイ43または球状先端部73に向けて次第
に細くなるように端部69,72が形成されている。つ
ぎに作用を図10を用いて説明する。金型の作用は第1
実施例と同じであるので省略する。溶融樹脂を射出後、
射出ノズル13が後退し、端部69,72が切断され
る。
ゲートをより小さくするため、射出ノズル13にスクリ
ュ室23の先端部に設けたノズル孔65の先端から球状
先端部68の半径方向に向けて4個の噴孔67を開孔
し、その開口端よりサイドゲート63がキャビテイ43
に向かって可動金型33の球状凹部66に沿って設けら
れている。射出ノズル13が移動シリンダ21により後
退することにより樹脂がサイドゲート63の最薄部64
で切断される。第2実施例よりゲート形状は小さくな
る。図10は第2発明の実施例の金型拡大断面図を示
す。キャビテイ43と球状凹部75間を連接するサブマ
リンゲート70が可動型板33内に形成されている。サ
ブマリンゲート70の中央部71は厚く、両端69,7
2はキャビテイ43または球状先端部73に向けて次第
に細くなるように端部69,72が形成されている。つ
ぎに作用を図10を用いて説明する。金型の作用は第1
実施例と同じであるので省略する。溶融樹脂を射出後、
射出ノズル13が後退し、端部69,72が切断され
る。
【0016】図11に示すように可動金型33が左方向
へ移動し押し出しピン35a〜35d,74a,74c
(74b,74dは図示しない)サブマリンゲート70
a,70c(70b,70dは図示しない)と成形品と
は分離される。図12は射出ノズルの第2の実施例を示
す。射出ノズル13の外周にその外径より同等もしくは
それ以下の外径の加熱体すなわちヒータ74が卷回され
ている。射出ノズル13が金型31に当接したとき冷却
されないようにするためである。図13は射出ノズルの
第3の実施例を示す。射出ノズル13の外周にヒータ7
6が巻回されさらにその外周には断熱材77が巻回され
射出ノズル13の外径より同等もしくは小さい。ヒータ
76の熱が金型31へ逃げないようになっている。
へ移動し押し出しピン35a〜35d,74a,74c
(74b,74dは図示しない)サブマリンゲート70
a,70c(70b,70dは図示しない)と成形品と
は分離される。図12は射出ノズルの第2の実施例を示
す。射出ノズル13の外周にその外径より同等もしくは
それ以下の外径の加熱体すなわちヒータ74が卷回され
ている。射出ノズル13が金型31に当接したとき冷却
されないようにするためである。図13は射出ノズルの
第3の実施例を示す。射出ノズル13の外周にヒータ7
6が巻回されさらにその外周には断熱材77が巻回され
射出ノズル13の外径より同等もしくは小さい。ヒータ
76の熱が金型31へ逃げないようになっている。
【0017】
【発明の効果】第1発明において、金型のキャビテイ内
への溶融樹脂の射出は、射出シリンダによりノズル孔を
経由して行われ、溶融樹脂が固化した後、射出ノズルが
後退しサブマリンゲートまたはサイドゲートの最薄部が
切り離されるため、成形品にはゲートが残り、後行程で
ゲートを除く作業が必要であるが、製造時間の短縮、樹
脂材料の節約、ランナー・スプルーを再利用する手間が
不要になる。しかもゲートがあっても支障のない成形品
には取り除く必要がなく効果的である。 第2発明にお
いて、金型のキャビテイ内への溶融樹脂の射出は、射出
シリンダによりノズル孔を経由して行われ、溶融樹脂が
固化した後、射出ノズルが後退してサブマリンゲートは
切り離される。成形品とサブマリンゲートは押し出しピ
ンにより切り離されるため、成形品にはゲートがなく、
製造時間の短縮、樹脂材料の節約ができ、ランナー・ス
プルーを再利用する手間が不要になる効果がある。
への溶融樹脂の射出は、射出シリンダによりノズル孔を
経由して行われ、溶融樹脂が固化した後、射出ノズルが
後退しサブマリンゲートまたはサイドゲートの最薄部が
切り離されるため、成形品にはゲートが残り、後行程で
ゲートを除く作業が必要であるが、製造時間の短縮、樹
脂材料の節約、ランナー・スプルーを再利用する手間が
不要になる。しかもゲートがあっても支障のない成形品
には取り除く必要がなく効果的である。 第2発明にお
いて、金型のキャビテイ内への溶融樹脂の射出は、射出
シリンダによりノズル孔を経由して行われ、溶融樹脂が
固化した後、射出ノズルが後退してサブマリンゲートは
切り離される。成形品とサブマリンゲートは押し出しピ
ンにより切り離されるため、成形品にはゲートがなく、
製造時間の短縮、樹脂材料の節約ができ、ランナー・ス
プルーを再利用する手間が不要になる効果がある。
【0018】
【図1】第1発明に係る実施例を示す射出成形機の正面
図である。
図である。
【図2】図1の金型の要部拡大断面図である。
【図3】図2の金型における射出ノズルの予備後退を示
す図である。
す図である。
【図4】図2の金型が開いたときの状態を示す図であ
る。
る。
【図5】図2の金型における成形品の押し出し状態を示
す図である。
す図である。
【図6】図2における射出成形品のP矢視正面図であ
る。
る。
【図7】金型の第2実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図8】図7による成形品のQ矢視正面図である。
【図9】金型の第3実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
【図10】第2発明に係る実施例の金型の要部拡大断面
図である。
図である。
【図11】図10の金型における成形品を押し出したと
きの状態を示す図である。
きの状態を示す図である。
【図12】本発明に係る射出ノズルの第2実施例の要部
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図13】本発明に係る射出ノズルの第3実施例の要部
拡大断面図である。
拡大断面図である。
13−射出ノズル 31−金型 32−固定型板 33−可動型板 43−キャビテイ 44,66−球状凹部 45,70−サブマリンゲート 58,63−サイドゲート
Claims (5)
- 【請求項1】 固定型板と可動型板とからなる金型にお
いて、前記固定型板の凹部と前記可動型板のコア部によ
り製品空間を形成するキャビテイからなる射出成形用金
型であって、前記可動型板に射出ノズルの球状先端部を
当接するための球状凹部を設け、前記キャビテイと前記
球状凹部とをサブマリンゲートで連接したことを特徴と
する射出成形用金型。 - 【請求項2】 固定型板と可動型板とからなる金型にお
いて、前記固定型板の凹部と可動型板のコア部とにより
製品空間を形成するキャビテイと、前記可動型板に射出
ノズルの球状先端部を当接するための球状凹部を設け、
前記キャビテイと前記球状凹部とを中央部は太く両端は
細い形状からなるサブマリンゲートで連接し、前記サブ
マリンゲートを押し出しピンで押し出すようにしたこと
を特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項3】 前記射出ノズルの球状先端部に加熱体を
巻回したことを特徴とする請求項1または2記載の射出
成形用金型。 - 【請求項4】 前記射出ノズルの球状先端部に加熱体お
よび断熱材を巻回したことを特徴とする請求項1または
2記載の射出成形用金型。 - 【請求項5】 前記サブマリンゲートに替えてサイドゲ
ートにしたことを特徴とする請求項1記載の射出成形用
金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33861094A JPH08183069A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33861094A JPH08183069A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183069A true JPH08183069A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18319802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33861094A Pending JPH08183069A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08183069A (ja) |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP33861094A patent/JPH08183069A/ja active Pending
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