JPH08182663A - マルチ断層の磁気共鳴方法及び装置 - Google Patents

マルチ断層の磁気共鳴方法及び装置

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JPH08182663A
JPH08182663A JP7256592A JP25659295A JPH08182663A JP H08182663 A JPH08182663 A JP H08182663A JP 7256592 A JP7256592 A JP 7256592A JP 25659295 A JP25659295 A JP 25659295A JP H08182663 A JPH08182663 A JP H08182663A
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cycle
slice
gradient
resonance signal
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Volker Dr Rasche
ラッシェ フォルカー
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Philips Electronics NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は縞状のアーティファクトの発生を防
止する磁気共鳴方法及び装置の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明の磁気共鳴方法は再生断層の核磁
化分布は空間的に相互に隣接し、再生断層の両側にある
測定断層から生じ種々のサイクルで得られる磁気共鳴信
号から再生される多数のサイクルからなり:磁気共鳴信
号の取得中に動作的な傾斜磁場の傾斜の方向は、全ての
サイクル全体に生じる方向が360°の角度範囲に亘り
分布され、方向の差はサイクルに関係した測定断層のグ
ループの間の偏位が大きくなるに従って大きくなるよう
サイクル間で変えられ;再生断層から僅かな距離にある
測定断層からの磁気共鳴信号、又は、磁気共鳴信号から
得られた投影データは、再生断層からより離れた距離に
ある測定断層からの磁気共鳴信号、又は、投影データの
重み係数よりも大きい重み係数で再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各サイクルで、核
磁化は互いに離間し夫々のグループを形成する複数の測
定断層において連続的に励起され、少なくとも一つの傾
斜磁場の影響下で発生された磁気共鳴信号が得られ;別
々のサイクルで励起された上記測定断層のグループは、
一つのサイクルで励起された測定断層の間の距離よりも
小さい相互に空間的な偏位を表わし;上記傾斜磁場は一
のサイクルと別のサイクルの間で変えられ;再生断層の
核磁化の分布は、空間的に相互に隣接し上記再生断層の
両側にある測定断層から生じ種々のサイクルで得られる
上記磁気共鳴信号から再生される、多数のサイクルから
なる磁気共鳴方法に係る。
【0002】本発明は、上記方法を実施する装置にも関
連する。
【0003】
【従来の技術】マルチ断層MR(磁気共鳴)法は、多数
の平行した断層のMRデータが単一断層のMRデータの
取得に必要とされる時間的周期と実際的に同一の時間的
周期で得られる利点がある。一のサイクル内で連続的に
励起される断層は、同一サイクル内の断層において核磁
化の再発的な励起を回避するため相互に離して置かれて
いる。この理由は、従来のマルチ断層MR法において、
核磁化の分布が断層と断層の間のギャップに再生される
可能性があるからである。
【0004】かかる欠点は、ドイツ国特許第41 37 270
号明細書(=米国特許第5,298,862号明細書)によって
周知の上記方法により回避される。これは、上記方法の
場合、一のサイクルから別のサイクルの間で相互に僅か
に偏位した測定断層のグループが励起され、サイクル数
で分割された上記偏位はグループ内の二つの測定断層の
間の距離に対応する。再生断層と呼ばれる断層内の核磁
化の再生は、異なるサイクルで励起され、相互に空間的
に僅かに偏位した断層から得られたMR信号を用いて実
施され;換言すると、再生断層内の核磁化の分布は、空
間的に僅かに偏位し、相互に重なる測定断層の核磁化の
分布の平均値に対応する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法において、
傾斜磁場、即ち、測定断層の核磁化の励起と、かかる測
定断層からのMR信号の取得との間で動作的である所謂
位相符号化傾斜は、一のサイクルから別のサイクルの間
で変えられる。このような所謂2DF法によれば、断層
の微細な構造だけがMR信号に影響を与えるので、MR
信号は位相符号化傾斜が大きくなるに従って小さくなる
ことが周知である。従って、ゼロと一致する位相符号化
傾斜により測定された測定断層は、この測定断層が再生
断層と同じ位置を有するかどうか、或いは、測定断層が
再生断層に関し断層の厚さの半分偏位しているかどうか
とは無関係に、再生断層に対し定められた核磁化の分布
に最大の影響を与える。これにより不所望な画像が生じ
る。
【0006】本発明の目的は、この点に関し上記方法を
改良することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、上記磁気共鳴信号の取得中に動作的な上記傾斜磁
場の傾斜の方向は、全てのサイクル全体に生じる上記方
向が360°の角度範囲に亘り分布され、上記方向の差
は上記サイクルに関係した上記測定断層のグループの間
の偏位が大きくなるに従って大きくなるよう一のサイク
ルと別のサイクルの間で変えられ;上記再生断層から僅
かな距離にある測定断層からの上記磁気共鳴信号は、上
記再生断層からより離れた距離にある測定断層からの上
記磁気共鳴信号の重み係数よりも大きい重み係数で再生
される本発明の磁気共鳴方法によって実現される。
【0008】本発明は、2DF法の代わりに、核磁化の
励起後、方向が一つのサイクルと別のサイクルの間で変
えられる読み出し傾斜の他に如何なる位相符号化傾斜も
適用されない所謂投影−再生法を利用する。本発明の方
法によれば、各MR信号の取得中に、所謂k−空間でパ
スが辿られ、そのパスは、低い空間周波数、即ち、断層
内の大きい画像の構造に関係したゼロ点に達する。この
結果として、2DF法とは異なり、全てのMR信号は、
検査区域内の大きい構造に関する情報を更に含んでいる
ので(最初に)同一の重みを有する。
【0009】MR信号、又は、MR信号からフーリエ逆
変換により得られMR信号のスペクトルに対応する投影
データは、かくして、再生断層と、投影データが得られ
る測定断層との間の距離に従って重み付けされるので、
再生断層の位置に最も一致する位置にある測定断層は、
中心が再生断層の縁にある測定断層よりも重く重み付け
される。たとえ、再生断層の核磁化の分布が、相互に空
間的に僅かに偏位している測定断層から得られた信号又
はデータから抽出されるとしても、上記の如く再生され
た核磁化の分布は、再生断層の位置を占める測定断層に
おいて得られた核磁化の分布に正確に一致する。
【0010】本発明の好ましい一実施例において、上記
重み係数は、相互に少なくとも略180°逸れた上記傾
斜磁場の方向で得られた磁気共鳴信号に対し、上記重み
係数の合計が少なくとも実質的に一定であるよう選択さ
れる。本発明の測定断層の全体の傾斜方向の分布と組み
合わされて、本発明の一実施例によれば、特定の方向が
他の方向に対し強調されている場合に投影−再生方法に
おいて本質的に生じる可能性のある縞状のアーティファ
クトの発生が防止される。
【0011】ラッシェ(Rasche)等による刊行物:“螺旋
状の画像化における改良形メクゥイジション及び再生法
(Improved Mecquisition and Reconstruction schemes
in Helical Imaging) ”、第2回SMR会議予稿集、7
87ページ(1994年)から、MR信号、又は、MR
信号から得られた投影データを種々の傾斜方向に対し重
み付けすることが周知であることに注意する必要があ
る。しかし、この刊行物に記載された方法は、マルチ断
層法ではなく、単一で空間的に確定されているが、(例
えば、流入する対照媒体に起因して)時間的に変化する
断層が検査される断層撮影法に関連する。
【0012】上記方法を実施する装置は、引続き生じる
磁気共鳴信号を受けると共に、検査区域の種々の断層の
核磁化を励起させるため磁気無線周波パルスを発生させ
る無線周波数コイル装置と;上記無線周波パルスの中心
周波数を定める周波数制御可能発振器と;上記磁気共鳴
信号の取得中と共に上記無線周波パルスの間に傾斜磁場
を発生させる傾斜コイル装置と;予め設定された位置を
有する再生断層内で上記磁気共鳴信号から核磁化の分布
を再生する再生装置と;上記無線周波パルス及び上記傾
斜磁場の時間的な変化を制御するプログラム可能制御装
置とからなる装置である。本発明によれば、上記制御装
置は:各測定断層に対する各サイクル中に、一の測定断
層と別の測定断層の間で第1の大きさのステップで変え
られる中心周波数を有する少なくとも一つの無線周波パ
ルスが発生され、上記磁気共鳴信号は同一の方向に延在
する上記傾斜磁場の傾斜のある上記測定断層から得ら
れ;一のサイクルから別のサイクルの間に、上記無線周
波パルスの中心周波数は、上記第1の大きさよりも小さ
い大きさのステップで相互に偏位させられ、上記磁気共
鳴信号の取得中に動作的である上記傾斜の方向は、全て
のサイクル全体の間に生じる方向が360°の角度範囲
に亘り分布されるよう変えられ;上記再生装置は、上記
再生断層から僅かな距離にある測定断層からの上記磁気
共鳴装置が上記再生断層からより離れた距離にある測定
断層からの上記磁気共鳴信号の重み係数よりも大きい重
み係数で再生されるべく構成されるようプログラムされ
ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施例を詳細に説明する。図1に概略的に示されてい
るMR装置は4本のコイル1よりなる均一の静磁場を発
生させる装置よりなり、上記磁場の強度は数十テスラか
ら数テスラの大きさのオーダーである。検査される患者
10は上記コイル内のテーブル上部に載せられている。
【0014】z方向に延在しz方向に線形に変化する磁
場Gz を発生させるため、4本のコイル3が球体の表面
2に配置されている。更に、z方向に延在するが、x方
向(垂直方向)に線形に変化する磁場Gx を発生させる
ため、4本のコイル7が設けられている。z方向に延在
し、y方向(図1の紙面に垂直方向)に線形に変化する
磁場Gy は、コイル7と同一であり、コイル7に対し9
0°オフセットするよう配置された4本のコイル5によ
って発生される。コイル5は、その中の2本しか同図で
見ることはできない。傾斜コイルによって発生された磁
場は、以下、「傾斜磁場」又は単に「傾斜」と呼ぶ。傾
斜磁場を発生させるための3組のコイル装置3、5、7
の各々は、球面2に対し対称的に配置されているので、
球の中心の場の強さは、静的、均一なコイル1の磁場だ
けによって決められる。
【0015】静的、均一な磁場の向きに対し垂直な方向
(即ち、z方向に垂直な方向)に延在する本質的に均一
な無線周波磁場を発生させる無線周波(RF)コイル1
1が更に設けられている。図2に示されているように、
無線周波コイル11は、スイッチ8を介して、発振器6
又は受信器9に任意に接続することが可能である。同図
に示されたスイッチの位置で、無線周波コイル11は、
検査区域で発生されたMR信号を受けるため使用され得
る。しかし、MR信号を受信するため、図1に図示され
ていない別個の無線周波受信コイルを代わりに使用して
もよい。
【0016】無線周波パルスの時間的な位置、その帯域
幅、及び、その中心周波数は、傾斜磁場Gx 、Gy 及び
z の時間的な変化と共にコイル1を流れる電流を制御
する制御装置12を用いて制御することが可能である。
更に、以下、「再生断層」と呼ぶ断層、或いは、幾つか
の再生断層内の核磁化の分布をMR信号から再生し得る
再生装置13が出力装置14を介して再生するため設け
られている。
【0017】図3の左半分及び右半分には、異なる励起
サイクル中に動作的である本発明の二つのシーケンス内
の種々の信号の位置及び時間的変化が示されている。同
図における最初のラインは、無線周波パルスRFのエン
ベロープの位置及び時間的変化を示している。2番目か
ら4番目までのラインは、三つの傾斜磁場の変化を示し
ている。2番目のラインは、無線周波パルスRFの間で
動作的であり、例えば、z方向(Gs =Gz )に延在す
る傾斜場Gs の変化を示し、3番目及び4番目のライン
は、MR信号(5番目のラインに示されている)の取得
中に動作的であり、従って、「読み出し傾斜」Gr1及び
r2と呼ばれる二つの磁気傾斜場の変化が示されてい
る。
【0018】パルスRFの間に動作的である傾斜G
s は、位置が無線周波パルスの中心周波数に依存する所
定の断層(以下、この断層を区別するため「測定断層」
と呼び、一方、引き続いて核磁化の分布が再生される断
層は、「再生断層」と呼ぶ)だけで核磁化が排他的に励
起されることを保証する。かくして発生された磁気共鳴
信号は、例えば、Gr1=Gx 及びGr2=Gy のように傾
斜Gs =Gz と垂直に延在する読み出し傾斜Gr1,Gr2
を構成する3個のセグメントの中の2番目の間で得られ
る。読み出し傾斜Gr1及びGr2の第1のセグメントは、
第2のセグメントと反対の極性を有し、第1のセグメン
トに亘る時間積分は第2のセグメントに亘る時間積分の
半分に過ぎない。従って、k−空間のMR信号が得られ
る際に、直線のパスは第2のセグメントの中央において
k−空間のゼロ点を通過することになるので、MR信号
はその時点で最大値に到達させられる。第2のセグメン
トに続く第3のセグメントは、関係する読み出し傾斜の
三つのセグメント全体に亘る時間積分が常に一定である
よう釣り合わされる。
【0019】図3の左側に示されたシーケンスは、関係
するサイクルで励起されるべき断層の数に従って繰り返
され、即ち、励起されるべきs個の断層に対し、1サイ
クル当たりs個のシーケンスが発生される。繰り返しの
間に、発振器6から供給されたパルスRFの中心周波数
だけが、パルスRFの帯域幅よりも大きくされるべき大
きさdfのステップで変えられる。かくして、1サイク
ルの間に励起された断層は、互いに偏位し、互いに重な
ることはない。断層の核磁化は1サイクル中の一つのシ
ーケンスだけによって励起されることを保証する必要が
ある。
【0020】次のサイクルは、二つの点で夫々の先のサ
イクルから得られる: a)一のサイクルと別のサイクルの間で、無線周波パル
スの中心周波数は量Δfによって変えられ、ここで、Δ
f=df/Nであり、Nはサイクル数である。しかしな
がら、無線周波パルスの中心周波数の間の周波数間隔d
fは、同一に保たれる。 b)一のサイクルと別のサイクルの間で読み出し傾斜の
方向も変えられる。読み出し傾斜の方向の変化は、第2
のセグメント中に(従って、第1のセグメント中にも)
二つの傾斜Gr1又はGr2の中の少なくとも一方の大きさ
及び/又は極性の変化によって生じ;このため、Gr1
びGr2は、互いに直交して延在していることにより方向
の変化が生ずる。核磁化の分布がN個のMR信号から再
生されるべき場合、方向の変化は360°/Nになる。
【0021】読み出し傾斜Gr1,Gr2の方向及び周波数
変化、又は、dz/Nにより得られる励起された測定断
層の空間的な偏位は、測定断層の偏位が増加するのに応
じて読み出し傾斜の方向の変化が単調に増加又は減少す
るよう、互いに関係付けられる必要がある。図4は3通
りの別個のサイクルに対し核磁化が連続的に励起された
断層の位置を示している。第1行は第1のサイクル中の
上記断層の位置を示し、第2行は約n/2サイクル後の
状況を示し、最後の行はn番目のサイクル、即ち、最後
のサイクルの状況を表わしている。1サイクル中に励起
された二つの隣接する断層の間の距離、即ち、それらの
中心平面の間の距離はdzに達する。この距離は全サイ
クルの間維持される。しかし、一のサイクルから別のサ
イクルの間に、全ての断層は、その前の位置に対しdz
/Nの量で偏位しているので、サイクル数の半分の経過
後、励起された断層のグループの中の最初の断層は、第
1のサイクル中に第1と第2の断層の間の略中程の位置
にある。最後のサイクルにおいて、上記グループの最初
の断層は、第1のサイクル中で第2の断層が占めていた
位置に実質的に達する。
【0022】図6には種々のサイクル中のk−空間の走
査が示されている(周知の如く、MR信号の単一のサン
プリング値の中のk−値は、励起から関係するサンプリ
ング値の取得までの傾斜磁場全体の時間積分に一致す
る)。各MR信号は、k−空間のゼロ点を通る直線に一
致するパスに沿って得られる。図3において想定したよ
うに、読み出し傾斜Gr1又はGr2の第1のセグメントに
亘る時間的な積分が、その第2のセグメントに亘る時間
的な積分の半分に達するならば、上記ラインの端はゼロ
点から同一の距離にあるので、図示したパターンが得ら
れる。矢印はk−空間が横切られる方向を示している。
従って、k−空間のゼロ点を通過するN本のラインが生
じ、図6の場合、Nは20である。
【0023】各ラインには、例えば、第1の測定断層の
位置のような1サイクルで励起された測定断層の一つの
空間的位置を表わすz1...z20の名前が付けられ
ている。iが大きくなるに従って、zi(i=1...
20)は大きくなる。最初の10サイクル(=N/2)
の間に、k−空間内のラインの方向(即ち、読み出し傾
斜の空間内の方向)は、サイクルとサイクルの間で36
0°/Nが変化するので、第1番目のサイクルのライン
(z1)に関し第10番目のサイクルのライン(z1
0)は180°−360°/N回転され、次のサイクル
(z11)に対し180°+360°/2N回転される
こととが分かる。引き続くサイクルに対し、360°/
Nの角度の増加が生じる。従って、k−空間は、偶数の
Nサイクルに対し均等に走査される(奇数の場合、均等
な走査は、サイクル間の360°/Nの角度の増分を用
いることによって更に簡単な方法で得られる)。
【0024】図7の(a)には所定の測定断層(例え
ば、第2の断層)の位置zに対し得られた読み出し傾斜
αの関係が示されている。この関係は二つの隣接する断
層に対しても部分的に認められる。z0にある再生断層
で核磁化の分布を再生する場合、各時間のN/2(=1
0)個の空間的に連続する測定断層の投影データであっ
て、z0の両側にあり異なるサイクル中に得られた投影
データが考慮される。上記方法によって得られたデータ
に基づく再生は、以下に説明するように再生装置13
(図2)において行われる。
【0025】低周波領域に変換され、受信器9において
ディジタル化され、一連のディジタル的なサンプリング
値として受信器の出力に現れる各MR信号は、ブロック
131においてフーリエ逆変換を受ける。かくして得ら
れた投影データP(α)は、ブロック133において、
メモリ132から取り出された重み係数W(z)で乗算
される。重み付けされた投影データは、ブロック134
において、X線コンピュータ断層撮影法で通常のバック
プロジェクション(backprojection)が施され、このバッ
クプロジェクションにより再生断層に核磁化の分布が得
られる。
【0026】ブロック131...134は、図2にお
いてハードウェア構成として示されているが、ブロック
131...134を参照して説明した方法でMRデー
タを処理するプログラム可能な処理装置として上記再生
装置を実現し得ることは、当業者にとって明らかであ
る。ブロック131においてフーリエ変換によって生成
された投影データは、MR信号のスペクトル、又は、読
み出し傾斜の方向αにある核磁化の分布の投影P(α)
に対応する。上記P(α)は、方向αに延在する直線に
沿った核磁化の分布の線積分に対応する。図5には、二
つの異なる傾斜の方向α1及びα2に対する断層から得
られた投影データP(α1)及びP(α2)が示されて
いる。上記投影データは、別々の方向α1及びα2に対
し逸れているが、方向αに垂直な投影データに亘る積分
(即ち、図5の斜線領域)は、所定の対象物のあらゆる
方向において同一である。
【0027】図7の(a)のグラフの夫々の点で表わさ
れている読み出し傾斜の所定の角度αに対する(又は所
定のサイクルからの)投影データP(α)は、同図の
(a)の下に破線の形式で示されている図7の(b)の
重み係数曲線W(z)からの重み係数で乗算される。重
み係数曲線は、一つの測定サイクル内で励起された二つ
の隣接する測定断層の間の距離dzに対応する領域B
(ゼロ以外の領域)で定義される。W(z)は、再現断
層の値がz0の場合に最大値2cを有し、ここで、c
は、例えば、1のような定数である。この最大値の両側
のΔzの区域において、重み係数は値cまで線形に変化
する。次いで、重み係数は、定義域の端からの距離Δz
に達するまで、一定値(=c)を維持する。この区域を
越えると、重み係数はゼロへ線形に減少する。
【0028】図6及び7に示された位置z0において、
測定断層z10及びz11の投影データは、実質的に2
cの重み係数と共にバックプロジェクションに入り、一
方、定義域Bの端の近くにある測定断層z1及びz20
の投影データは、略ゼロの重み係数と共にバックプロジ
ェクションに入る。より遠くに離れた断層z1及びz2
0は、直接隣接している測定断層z1及びz11よりも
再生に及ぼす影響が実質的に少ないので、より高い鮮明
度の画像が得られる。
【0029】この点に関し、上記重み係数曲線W(z)
の変化に起因して、二つの180°偏位した断層の重み
係数の合計が一定であることを保証することが重要であ
る。例えば、互いに略180°偏位した読み出し傾斜を
用いて測定された測定断層z1及びz11の重み係数の
合計は、同様に読み出し傾斜の略180°偏位した方向
で測定された測定断層z6及びz16の重み係数の合計
と正確に一致する。従って、あらゆる方向は同一の重み
で再生される(180°偏位した読み出し傾斜の測定断
層の投影データは同じである)ので、再生中の投影デー
タが相違し、方向依存性である場合に生じる可能性のあ
る縞状のアーティファクトは回避される。
【0030】図7の(a)に示した例では、再生断層の
位置z0は、所定の測定断層がサイクルとサイクルの間
で偏位させられる区域の中心と正確に一致する場合が示
されている。かかる条件が満たされない場合、重み係数
曲線(図7の(b))はz0に従って偏位され、図7の
(b)において偏位された曲線W(z)上にあるデータ
は再生に使用される。
【0031】図3に示されたシーケンスの場合、MR信
号が取得される間隔である読み出し傾斜の第2のセグメ
ントは、時間積分が第2のセグメントの時間積分の半分
になる第1のセグメントの後に続けられる。しかし、上
記第1の傾斜セグメントは、なしで済ましてもよい。こ
れにより、断層の励起とMR信号の取得との間の時間的
な間隔は減少されるので、本発明の方法は、かなり不均
質な静的な大きい磁場を伴う検査区域に適するという利
点が得られる。ゼロ点から放射する半径だけが毎回k−
空間で走査されるので、k−空間のゼロ点が2倍の長さ
の直線の中程にある方法と同一の空間解像度を実現すべ
き場合、サイクル数を2倍にする必要がある。図6に示
すように、互いに180°偏位された2本の半径は1本
の直線と一致する。上記二つの相互に対向する方向は、
できるならば、両方のサイクルで励起され空間的偏位の
ない同一の測定断層のグループ、又は、相互にdz/2
Nだけ偏位させられた測定断層のグループのいずれかで
ある直接連続するサイクルに亘ることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するのに適当な磁気共鳴断層撮影
装置である。
【図2】上記装置のブロック図である。
【図3】異なる励起サイクルに関係した二つのシーケン
スの種々の信号の時間的変化を示す図である。
【図4】別々のサイクルに対する測定断層の空間的位置
を示す図である。
【図5】MR信号から得られた投影データの検査区域に
対する空間的な割当を示す図である。
【図6】本発明の方法におけるk−空間の走査を示す図
である。
【図7】(a)は傾斜方向αを測定断層の位置の関数と
して表わし、(b)は関係する重み係数の変化を示す図
である。
【符号の説明】
1,3,5,7 コイル 2 球体の表面 4 テーブル上部 6 発振器 8 スイッチ 9 受信器 10 患者 11 無線周波コイル 12 制御装置 13 再生装置 14 出力装置 131 フーリエ逆変換ブロック 132 重み係数W(z)メモリ 133 乗算ブロック 134 バックプロジェクションブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 − 各サイクルで、核磁化は互いに離間
    し夫々のグループを形成する複数の測定断層において連
    続的に励起され、少なくとも一つの傾斜磁場の影響下で
    発生された磁気共鳴信号が得られ、 − 別々のサイクルで励起された上記測定断層のグルー
    プは、一つのサイクルで励起された測定断層の間の距離
    よりも小さい相互に空間的な偏位を表わし、 − 上記傾斜磁場は一のサイクルと別のサイクルの間で
    変えられ、 − 再生断層の核磁化の分布は、空間的に相互に隣接し
    上記再生断層の両側にある測定断層から生じ種々のサイ
    クルで得られる上記磁気共鳴信号から再生される、多数
    のサイクルからなる磁気共鳴方法であって: − 上記磁気共鳴信号の取得中に動作的な上記傾斜磁場
    (Gr1,Gr2)の傾斜の方向(α)は、全てのサイクル
    全体に生じる上記方向(α)が360°の角度範囲に亘
    り分布され、上記方向の差は上記サイクルに関係した上
    記測定断層のグループの間の偏位が大きくなるに従って
    大きくなるよう一のサイクルと別のサイクルの間で変え
    られ、 − 上記再生断層から僅かな距離にある測定断層
    (z10,z11)からの上記磁気共鳴信号、又は、上記磁
    気共鳴信号から得られた投影データ(P(α))は、上
    記再生断層(z0 )からより離れた距離にある測定断層
    (z1 ,z20)からの上記磁気共鳴信号、又は、投影デ
    ータの重み係数よりも大きい重み係数(W(z))で再
    生されることを特徴とする、磁気共鳴方法。
  2. 【請求項2】 上記重み係数(W(z))は、相互に少
    なくとも略180°逸れた上記傾斜磁場の方向で得られ
    た磁気共鳴信号(例えば、z1 ,z11)に対し、上記重
    み係数の合計が少なくとも実質的に一定であるよう選択
    されることを特徴とする、請求項1記載の磁気共鳴方
    法。
  3. 【請求項3】 − 引続き生じる磁気共鳴信号を受ける
    と共に、検査区域の種々の断層の核磁化を励起させるた
    め磁気無線周波パルスを発生させる無線周波数コイル装
    置(11)と、 − 上記無線周波パルスの中心周波数を定める周波数制
    御可能発振器(6)と、 − 上記磁気共鳴信号の取得中と共に上記無線周波パル
    スの間に傾斜磁場(Gs,Gr1,Gr2)を発生させる傾
    斜コイル装置(3,5,7)と、 − 予め設定された位置(z0 )を有する再生断層内で
    上記磁気共鳴信号から核磁化の分布を再生する再生装置
    (13)と、 − 上記無線周波パルス及び上記傾斜磁場の時間的な変
    化を制御するプログラム可能制御装置(12)とからな
    る、請求項1記載の方法を実行する装置であって: − 上記制御装置(12)は、 − 各測定断層に対する各サイクル中に、一つの測定断
    層と別の測定断層の間で第1の大きさのステップ(d
    f)で変えられる中心周波数を有する少なくとも一つの
    無線周波パルス(RF)が発生され、上記磁気共鳴信号
    は同一の方向(α)に延在する上記傾斜磁場の傾斜のあ
    る上記測定断層から得られ、 − 一のサイクルから別のサイクルの間に、上記無線周
    波パルスの中心周波数は、上記第1の大きさよりも小さ
    い大きさのステップ(Δ)で相互に偏位させられ、上記
    磁気共鳴信号の取得中に動作的である上記傾斜の方向
    (α)は、全てのサイクル全体の間に生じる方向が36
    0°の角度範囲に亘って分布されるよう変えられ、 − 上記再生装置(13)は、上記再生断層から僅かな
    距離にある測定断層からの上記磁気共鳴装置、又は、投
    影データ(P(α))が上記再生断層からより離れた距
    離にある測定断層からの上記磁気共鳴信号の重み係数よ
    りも大きい重み係数(W(z))で再生されるべく構成
    されるようプログラムされることを特徴とする、装置。
JP7256592A 1994-10-04 1995-10-03 マルチ断層の磁気共鳴方法及び装置 Pending JPH08182663A (ja)

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