JPH0818225B2 - 加工機械 - Google Patents

加工機械

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JPH0818225B2
JPH0818225B2 JP16314088A JP16314088A JPH0818225B2 JP H0818225 B2 JPH0818225 B2 JP H0818225B2 JP 16314088 A JP16314088 A JP 16314088A JP 16314088 A JP16314088 A JP 16314088A JP H0818225 B2 JPH0818225 B2 JP H0818225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、加工領域内の前進位置と加工領域外の後退
位置間を移動可能なパレットを設けた加工機械に関する
ものである。
「従来の技術」 加工領域内の前進位置と加工領域外の後退位置間を移
動可能なパレットを設けた加工機械において、パレット
が加工領域内に搬入されている状態で、加工機械の電源
を投入してマシンシステムを立上げた場合は、手動操作
モードにして、アンクランプ操作,排出操作を行って加
工領域外へパレットを排出し、パレット上のワークが加
工済みのものであるか、加工前のものであるかを点検確
認した後、手動操作モードを自動モードに変更してから
起動を行っていた。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、手動操作モードで前記操作を行うと、
最低4回の操作が必要となりシステムの立上がり時に毎
回このような操作を行うことは、作業手順上ワークの確
認の為に必要であっても非常に煩わしく、また操作回数
が多いことから誤操作を生じやすい問題点があり、解決
すべき課題となっていた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので
あり、電源が投入されてマシンシステムが立上がった
後、始めて起動ボタンが押された時にパレットが加工領
域内にあれば、自動的にそのパレットを加工領域外へ排
出する加工機械を提供することを目的とするものであ
る。
「課題を解決するための手段」 前記目的を達成するための具体的手段は、加工領域内
の前進位置と加工領域外の後退位置間を移動可能なパレ
ットを設けた加工機械において、加工領域内のパレット
の有無を検出する検出手段と、前記パレットの移動を制
御するパレット移動制御手段とを設け、電源が投入され
てマシンシステムが立上がった後、始めて起動ボタンが
ONされた時、前記検出手段によりパレットの存在が検出
された場合は、パレット移動制御手段により該パレット
を加工領域外の後退位置に移動させるようにしたことを
特徴とするものである。
「作用」 前記具体的手段によれば、電源が投入されてマシンシ
ステムが立上がった後、始めて起動ボタンが押された時
にパレットが加工領域内にあれば、自動的にそのパレッ
トを加工領域外へ排出する。
「実施例」 本発明の1実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の加工機械の正面図、第2図は同側面
図であって、パレット搬入・排出機構21については、後
の第3,4図により詳細に説明するため二点鎖線で示して
ある。
基台1にコラムベース2が横方向(X軸方向)に摺動
自在に設けられ、そのコラムベース2上にコラム3が前
後方向(Y軸方向)に摺動自在に、さらにコラム3上に
主軸ヘッド4が上下方向(Z軸方向)に摺動自在にそれ
ぞれ搭載されている。コラムベース2はX軸モータ5、
コラム3はY軸モータ6、主軸ヘッド4はZ軸モータ7
によりそれぞれ送り駆動される。主軸ヘッド4には主軸
モータ8により回転駆動される主軸9が設けられととも
に、ロータリマンガンタイプの自動工具交換装置10が搭
載されている。また、前記基台1の手前側のテーブル部
12には固定テーブル13と段取りテーブル14とが固着され
ている。固定テーブル13の背面の取付板15の左右には、
コラムベース2のX軸方向のオーバランを規制するため
の、オーバランリミットスイッチLs−XとLs+Xが配設
され、さらにZ方向で配置位置を異ならせた二つのドグ
16,17を固定する。コラムベース2の前面の中央には、
上から順に前記オーバランリミットスイッチLs−XとLs
+Xに対応するドグ18と、前記ドグ16,17にそれぞれ対
応するリミットスイッチLsRとLsLとを配設する。該リミ
ットスイッチLsR,LsLは、コラムベース2の後記する左
右2つの加工領域内の移動を検出するものである。
コラムベース2の右側端部の上面には、コラム3のY
軸方向のオーバランを規制するオーバランリミットスイ
ッチLs−YとLs+Yとが配設され、そのリミットスイッ
チLs+Yの内側にリミットスイッチLsYKを配置し、これ
らの各リミットスイッチLs−Y,Ls+Y及びLsYKに対応す
るドグ19をコラム3の右側部に固定する。前記リミット
スイッチLsYKは、主軸9が固定テーブル13の上面から+
Y軸方向で外れる位置でオンする。
さらに、主軸ヘッド4のZ軸方向のオーバランを規制
するオーバランリミットスイッチLs−ZとLs+Zがコラ
ム3の右側面に配置され、そのリミットスイッチLs+Z
の下側にリミットスイッチLsZKを配置し、これらの各リ
ミットスイッチLs−Z,Ls+Z及びLsZKに対応するドグ20
を主軸ヘッド4に固定する。このリミットスイッチLsZK
は、主軸ヘッド4の+Z軸方向の上方退避位置でオンす
る。
第3図は、パレット搬入・排出機構21の平面図であ
る。
前記テーブル部12に固着される固定テーブル13の上面
は、加工機械の加工領域22をなすものであって、左右二
つの加工領域22L,22Rが設定される。
左右の二つの加工領域22L,22Rに対しては、二つのパ
レット23L,23Rをそれぞれ加工領域内の前進位置と加工
領域外の後退位置である段取りテーブル14との間を移動
可能に設ける。この移動はパレット搬入・排出機構21に
より行われ、該機構21の回転エアシリンダ24の一定角度
内の往復旋回により、回転エアシリンダ24に一端を固着
し、他端に取り付けたローラ25をパレット23L,23Rの前
側面に固定した案内部材26に嵌めたL形アーム27L,27R
の押送及び牽引によって行われる。パレット23L,23R
は、前記前進及び後退位置間に敷設されたローラガイド
28により案内されるとともに、その上面をパレット23L,
23Rの下面に設けたローラ29が転がる。パレット23L,23R
の前進位置及び後退位置への到着は、それぞれLsL−1,L
sL−2及びLsR−1,LsR−2により検出される。
その他段取りテーブル14の手前側には、左右のパレッ
ト23L,23Rに対する起動ボタン30L,30R、非常停止ボタン
31L,31R及び自動,単動モード切換スイッチ32が配置さ
れる。
パレット23L,23Rに対しては、それぞれ後退位置であ
る段取りテーブル14で加工前のワークを載置したり加工
済のワークを取り外したりする段取りが行われ、前進位
置では搬入された各パレットのクランプ又はアンクラン
プが行われる。
第4図は、パレットのクランプ及びアンクランプ状態
を示す切断位置を異ならせた拡大正面図である。
同図において、パレット23Lはクランプ状態、パレッ
ト23Rはアンクランプ状態である。
前記左右の加工領域22L,22Rの中心位置に対応する固
定テーブル13には、クランプ用のエアシリンダ41をそれ
ぞれ固定する。エアシリンダ41のピストン42の上端に
は、クランパ43を固着する。アンクランプ状態のクラン
パ43の上面位置は、前記ローラガイド28の上面位置と合
致し、該ガイド28上を転がるパレット23L,23Rのローラ2
9がそのままクランパ43上に転がり移動して、パレット2
3L,23Rを前進位置に停止させる。
パレット23L,23Rの両側下面には、クランパ43の下面
に間隔lをもって臨むクランプ板44を固定し、固定テー
ブル13上に配設したクランプベース45に対応させる。ク
ランパ43の手前側には、ドグピン46を垂直下向に固定し
て、下端部に二つのドグ47,48を固定し、ドグ47に対応
してパレットのアンクランプ状態を検出するリミットス
イッチLsR−3を、ドグ48に対応してパレットのクラン
プ状態を検出するリミットスイッチLsR−4をそれぞれ
設ける。左側のドグピン46,ドグ47,48及びリミットスイ
ッチLsL−3,LsL−4については図示しないが、左右同一
の機構が設けられている。
その他、固定テーブル13上には、位置決めピン49を立
設し、パレット23L,23Rの下面に形成した位置決め穴50
に対応させる。前記クランプベース45に対しては、エア
ブロー装置(図示しない)により加圧エアを噴出して、
切粉,切削液等の付着を防止する。
パレット23L,23Rの前進位置でのクランプ作動は以下
のように行われる。
まず、エアシリンダ41のピストン42が下降すると、ク
ランパ43の上面に載ったパレット23L(23R)はそのまま
クランパ43と共に下動し、位置決めピン49と位置決め穴
50のはめあいにより正確に位置決めされるとともに、ク
ランプ板44がクランプベース45上に載ると下動を停止
し、前記クランパ43が間隔lだけさらに下動してクラン
プ板44の上面にクランプ圧を作用させて強固にクランプ
し、同時にドグ48によりリミットスイッチLsL−4(LsR
−4)を作動させてピストン42の下降を停止するととも
に、クランプ状態を検出する。またパレット23L(23R)
のアンクランプは前記の逆の作動により行われ、ドグ47
によりリミットスイッチLsL−3(LsR−3)を作動させ
て、ピストン42の上昇を停止するとともにアンクランプ
状態を検出する。
前記パレット23L,23Rの前進位置でのクランプ,アン
クランプ及び前進位置への搬入,後退位置への排出等の
各制御は、図示しない空気圧回路を構成し前記した各リ
ミットスイッチ等の検出信号に基づいて、回転エアシリ
ンダ24,24、クランプ用のエアシリンダ41,41への空気圧
回路を切換える電磁弁SOLL−1〜SOLL−3、及び電磁弁
SOLR−1〜SOLR−3等(以上第6図のブロック図に示
す)により行うものである。
第5図は、本工作機械の固定テーブル13上に設定され
る加工領域22を説明した説明図である。
前記加工領域22には、左右の加工領域22Lと22Rが設定
され、各加工領域2L,22R毎にコラム3の許容移動範囲
が、X−Yの平面座標により同図図示のように設定され
る。各座標値XL-〜XR+,YL-〜YR+は、加工機械の制御パ
ラメータとして記憶装置等に格納される。
前記許容移動範囲は、加工プログラムにおいても、或
いは制御用データとして操作ボックス等により入力して
設定することもできる。この許容移動範囲により後記す
る移動指令のストロークオーバが判定される。
設定された加工領域22L,22Rに搬入される加工パレッ
ト23L,23Rには、それぞれ加工原点が定められ、この加
工原点を基準にして加工プログラムが作成される。
加工原点の一つを基準加工原点として、他の加工原点
とのオフセット量を求め、加工プログラムにおいてその
オフセット量を一律に加算若しくは減算することによ
り、加工原点を基準加工原点にシフトして同一加工プロ
グラムを各加工領域で22L,22Rで実行することもでき
る。
次に本加工機械の制御回路の概略を第6図のブロック
図により説明する。
制御回路は、主に加工機械の加工動作を制御するCPU1
00と、パレットの搬入・排出及び加工機械の起動・停止
等の制御を行うシーケンサ200とを中心に構成されてい
る。
CPU100には操作ボックス101を接続する。操作ボック
ス101はCRTディスプレイ102と各種データを入力する操
作スイッチ103からなる。またリレー制御回路104が接続
され、CPU100からのリレー信号を受けて、マグネットリ
レーMCX,MCY,MCZ及びMCSが作動し、X,Y,Z及び主軸モー
タのドライバ105〜108の電源がオンする。ドライバ105
〜108に対しては、CPU100から加工プログラムに従って
移動指令信号が出力され、X軸モータ5,Y軸モータ6,Z軸
モータ7及び主軸モータ8が回転制御される。さらにCP
U100には、各種加工プログラム及び各種加工データ等が
格納されたRAM109と、CPU100の制御プログラムが格納さ
れたROM110とが接続される。
前記コラムベース2のX軸方向、コラム3のY軸方向
及び主軸ヘッド4のZ軸方向のオーバランをそれぞれ規
制するオーバランリミットスイッチLs−X,Ls+X,Ls−Y,
Ls−Z,Ls+Zを介挿したオーバラン規制信号回路111
と、該回路111に結線した非常停止信号回路112とがCPU1
00に結線される。
非常停止信号回路112は、コラムベース2の前記加工
領域内22L,22Rの移動を検出するリミットスイッチLsLと
LsRを直列に介挿したリミットスイッチ回路113間に、二
つのリレー接点回路114,115を設け、中央でたすき掛け
状に交差して、その両端をリミットスイッチLsLとLsRの
切換接点とするとともに、前記リミットスイッチ回路11
3に左右の加工領域22L,22Rに対する手動停止ボタン31L,
31Rを直列に介挿したものである。リレー接点回路114
は、シーケンサ200からCPU100に出力される左パレット
信号(以下Lin信号という)により作動するリレーCRLin
により接点を閉じるリレー接点と、右パレット信号(以
下Rin信号という)で作動するリレーCRRinにより接点を
開くリレー接点とを直列に介挿してなる。またリレー接
点回路115は、同様にRin信号で作動するリレーCRRinに
より接点を閉じるリレー接点と、Lin信号で作動するリ
レーCRLinにより接点を開くリレー接点とを直列に介挿
してなる。Rin信号,Lin信号については後述する。
非常停止信号回路112には、前記リミットスイッチLsY
KとLsZKとを直列に介挿した加工領域間移動可能信号回
路116を並列に結線する。該回路116により、リミットス
イッチLsYK,LsZKがオンしている場合、即ちコラム3が
手前側から奥側の+Y軸方向に移動して主軸9が固定テ
ーブル13の上面から外れ、主軸ヘッド4が+Z軸方向の
上方退避位置にあって、加工領域間移動可能位置にある
ときは、非常停止信号回路112が作動しても、或いはコ
ラムベース2がリミットスイッチLsL、及びLsRを同時に
オンしない中央位置にあるときでも、加工領域22L,22R
間を移動できるようにしたものである。
前記非常停止信号回路112は、コラムベース2の左右
いずれの加工領域内への移動により、リミットスイッチ
LsLとLsRのいずれか一方がオンされて接点を切換えるか
ら、常にリレー接点回路114,115の一方が結線されイン
ターロックされる。
非常停止信号回路112は、(1)加工中の加工領域か
ら他の加工領域へ移動しようとして、前記リミットスイ
ッチLsL又はLsRがオフして、コラムベース2の加工領域
内移動検出信号が検出されない時、(2)シーケンサ20
0が誤動作して同時にRin信号とLin信号が出力された
時、(3)リミットスイッチLsL又はLsRが断線や位置ず
れ又は故障等でオフした場合、又は手動停止ボタン31L,
31Rを押した時に作動して、非常停止信号をCPU100へ出
力し、CPU100はリレー制御回路104へのリレー信号をオ
フして、マグネットリレーMCX,MCY,MCZ及びMCSを非作動
とし、X,Y,Z及び主軸モータのドライバ105〜108の電源
をオフするとともに、ダイナミックブレーキを作用させ
て、前記各軸のモータを停止させる。
各加工領域22L,22Rに対するパレット23L,23Rの搬入・
排出を制御するキーケンサ200には、手動ボタン回路201
及びリミットスイッチ回路202が接続される。
手動ボタン回路201は、左右のパレット23L,23Rに対す
る自動・単動モード切換スイッチ32を介挿したモード切
換回路と、それぞれ左起動ボタン30L,右起動ボタン30R
を介挿した起動回路とからなる。
リミットスイッチ回路202は、左右のパレット23L,23R
の各加工領域22L,22Rの前進位置への搬入、前進位置で
のクランプ,アンクランプ及び前進位置からの排出を検
出する前記リミットスイッチLsL−1〜LsL−4とLsR−
1〜LsR−4とをそれぞれ介挿した検出回路とからな
る。
また、パレット23L,23Rの搬入・排出を行う回転エア
シリンダ24と、各パレット23L,23Rの前進位置でのクラ
ンプ,アンクランプを行うエアシリンダ41を制御する空
気圧回路(図示せず)を切換える電磁弁SOLL−1〜SOLL
−3とSOLR−1〜SOLR−3とをそれぞれ介挿した電磁弁
駆動回路203を接続するとともに、Rin信号及びLin信号
で作動するリレーCRRin−とCRLinとをそれぞれ介挿した
リレー回路204を接続する。
前記CPU100とシーケンサ200との間には、Lin信号,Rin
信号,スタート信号,ストップ信号及び各種制御信号を
やりとりする信号回路205が設けられる。CPU100は入出
力インターフェイス100aを有し、その入出力端子によ
り、前記各信号の入出力状態をCPU100が確認できるよう
になっている。特にLin信号とRin信号については入力端
子I,IIが設定される。
入力端子I,IIについては、外部入力手段である操作ボ
ックス101カら、加工プログラム毎に設定したプログラ
ム番号を対応付けることができる。また、それらの加工
プログラム及びプログラム番号は前記RAMに格納されて
いるから、入力端子I,IIのオン状態をCPU100が判断する
ことにより、該当番号の加工プログラムをRAMから呼出
すことができる。前記については後に詳述する。
続いて、前記Lin信号及びRin信号について説明する。
Lin信号及びRin信号は、各加工領域22L,22Rに搬入さ
れクランプされたパレット23L,23Rの位置信号として出
力されるものであり、実質的には加工対象パレットを判
別するものである。各パレット23L,23Rの搬入・排出は
それぞれ独立に制御される。従って、一方の加工領域内
に搬入されクランプされたパレットが加工中にも、他方
の加工領域内にパレットが搬入されてクランプされ、し
かも起動ボタンが操作される場合があるが、位置信号と
しては加工中のパレットの位置信号、例えばパレット23
Lが加工中であればLin信号を優先させ、パレット23Lの
加工が終了して、コラム3及び主軸ヘッド4がそれぞれ
リミットスイッチLsYKとLsZKをオンする加工領域間移動
可能位置に移動した時、前記Lin信号をオフし続いてパ
レット23Rの位置信号Rin信号をオンするように、ソフト
的に処理される。即ち左右のパレット23L,23Rの位置信
号Lin及びRin信号が同時にオンとなって出力されること
はない。同時に出力される場合は、前記非常停止信号回
路112が作動したり、エラー処理がなされる。
以下パレットの搬入・排出処理について第7図のフロ
ーチャートに従い説明する。
左右のパレット23L,23Rの動作は、同一であるので左
側パレット23Lについて説明し、右側パレット23Rについ
ては、異なる部分についてのみ説明する。
まず、ステップS100(以下ステップを省略する)で左
起動ボタン30Lがオンか否かを判断し、オンであればYES
でS101でRin信号がオフかどうかを判断する。オフであ
ればYESでS102へ進み自動モードであるか否かを判断す
る。S101でRin信号がオンであればNOでS103でリミット
スイッチLsYK及びLsZKがオンであって、コラム3及び主
軸ヘッド4が加工領域間移動可能位置に位置するかどう
かを判断する。S103でNOであればS104へ進み作業者に対
してアラーム表示を行ってリターンする。YESであればS
105でLin信号がオフかどうかを判断し、オフであればYE
Sで前記S102へ戻る。また、Lin信号がオンであればNOで
S106へ進み、加工領域22Lで加工可能であるため自動モ
ードであるかどうかを判断する。自動モードであればYE
SでS123へ進み工作機械を起動する。NOであれば前記S10
2へ戻る。S102で自動モードでない場合は、S107で単動
動作のサブレーチンをコールして、左側パレット23Lに
ついて単動動作を行う。単動動作は、パレットの搬入か
ら排出までの一連の動作を各個に行うものであるので、
その詳細な説明は省略する。
S102で自動モードであれば、YESでS108へ進んでパレ
ット23Lが加工領域22Lに搬入されクランプされているか
どうかを判断し、NOであれば続いてS109でパレット23L
が排出位置(段取りテーブル14上)にあるか否かを判断
し、NOであれば加工すべきパレットが存在しないのでS1
04に戻り、作業者に対してアラーム表示を行う。加工す
べきパレット23Lが排出位置にあればYESで、S110へ進ん
でパレット23Lを搬入し、S111〜S113で搬入完了を判断
してクランプし、クランプ完了を確認してS120へ進む。
前記S108でパレット23Lが搬入されクランプされてい
れば、YESでS114へ進みイニシャル排出メモリがオフか
どうかを判断する。
イニシャル排出メモリは、加工機械に電源が投入され
てマシンシステムが立上がった時、パレットが加工領域
内に搬入されている状態でオフとなり、自動又は手動に
かかわらず、一旦段取りテーブル14上に排出された場合
はオンとなる。これは、電源投入時のマシンシステム立
上がりに搬入されているパレットに対しては、そのまま
加工開始するのではなく、パレットを強制的に排出して
ワークの点検を行うためのものである。
前記S114でイニシャル排出メモリがオフであれば、YE
SでS115〜S118でクランプ状態のパレット23Lをアンクラ
ンプし、アンクランプ完了後排出し、排出完了を確認し
てS119へ進みイニシャル排出メモリをオンしてリターン
する。
S120では、Rin信号がオンかどうかを判断し、オンで
あればYESでS121へ進んで、加工機構が一時停止状態で
あるかを判断する。S121でNOであればRin信号を優先
し、加工領域22Rでの加工が終了して、Rin信号がオフに
なるまで待機する。S121でYESであればリターンする
が、Rin信号がオフになるまでの待機中に、加工を一時
停止した後再起動を行った場合、Rin信号がオフした時
点で不用意にパレット23Lの起動が入らないように、リ
ターンして左起動ボタン30Lの操作がたされてから、起
動するようにしたものである。
S120でRin信号のオフが確認されると、S122でLin信号
をオンした後、S123で加工機械を起動しS124で運転完了
かどうかを判断する。完了でない場合はS125で自動モー
ドであるか否かを判断し、NOであれば単動モードである
ためリターンして、左起動ボタン30Lの操作を待つ。ま
たYESであれば運転完了を待って、S126へ進みLin信号を
オフして、S115へ進んで加工済となったパレット22Lの
排出処理を行う。
右側パレット22Rの搬入・排出処理については、前記
フローチャートのステップ番号S100の左起動ボタン30L
を右起動ボタン30Rとすること、S101,S120のRin信号をL
in信号とすること、S105,S122及びS126のLin信号をRin
信号とするフローチャートにより搬入・排出処理がなさ
れる。
前記したフローチャートのステップ中のパレット23L,
23Rの排出位置への排出完了、及び加工領域22L,22Rへの
搬入完了,クランプ,アンクランプの検出は、リミット
スイッチLsL−1〜4及びLsR−1〜4のオン・オフによ
り行われる。
続いて、本加工機械の運転実行処理について、第8〜
11図のフローチャートに基づいて説明する。
第8図は運転実行処理の全体の流れを示すメインルー
チンの概略のフローチャートである。
まず、S200で加工機械の起動を確認し、S201へ進んで
加工プログラムの切換処理がなされる。続いてS202で運
転命令の1ブロックを読込み、S203で座標系設定指令で
あれば、S204へ進んで座標系シフト処理を行い、S205で
軸移動指令であればS206で軸移動処理を行う。続いてS2
07で設定された加工プログラム、各種データ及びシーケ
ンサからの各種制御信号等に基づいて運転を実行し、S2
08でプログラムエンドでなければ、前記S202以下のルー
チンを実行し、プログラムエンドを確認してリターンす
る。
前記S201の加工プログラムの切換処理、S204の座標系
シフト処理及びS206の軸移動処理のサブルーチンについ
ては後述する。
第9図は加工プログラムの切換処理ルーチンのフロー
チャートである。
S300でシーケンサ200から出力されるLin信号が入力さ
れる入出力インターフェイス100aの入力端子Iがオンか
どうかをCPU100が判断する。オンならばS301で、外部入
力手段である操作ボックス103により入力端子Iに対応
付けられた加工プログラム番号をRAM109より調べる。S3
00でNOならばS302へ進み、Rin信号が入力される入力端
子IIがオンかどうかをCPU100が判断し、オンならばS303
へ進んで前記と同様に入力端子IIに対応付けられた加工
プログラム番号をRAM109より調べる。S300及びS302で何
れもNOの場合はそのままリターンする。続いてS304で
は、CPU100が調べた加工プログラム番号の加工プログラ
ムをRAM109より呼出し前記メインルーチンへリターンす
る。
以上により、外部入力手段である操作ボックス101か
らCPU100の入出力インターフェイス100aのLin信号及びR
in信号の入力端子I,IIに対して、所定の加工プログラム
番号を対応付けることにより、加工プログラムの指定,
変更を容易に行うことができる。
第10図は座標系シフト処理ルーチンのフローチャート
である。
S400でシーケンサ200から出力されるLin信号が入力さ
れる入出力インターフェイス100aの入力端子Iがオンか
どうかをCPU100が判断する。オンであればS401へ進み、
Lin信号に基づく加工対象パレット23Lの加工原点が、指
定された加工プログラム作成の基準となった加工基準点
であるかどうかを判断し、YESであればそのままメイン
ルーチンへリターンし、NOであればS402で予め設定され
た基準加工原点と加工原点とのオフセット量をRAM109よ
り呼出し、S403へ進んで指定された加工プログラムに対
して、一律に加算若しくは減算して、加工対象パレット
の加工原点を基準加工原点へシフトして当該加工プログ
ラムで加工できるようにし、メインルーチンへリターン
する。前記S400でNOの場合は、S404でRin信号が入力さ
れる入力端子IIがオンかどうかを判断し、オンであれば
Rin信号に基づく加工対象パレット23Rに対して、前記S4
01〜S403と同様の処理をS405〜S407で行う。またS400及
びS404で共にNOと判断された場合は、S408でアラーム表
示等を行って作業者に知らせる。
前記した座標系シフト処理は、左右の加工領域22L,22
Rに搬入されクランプされるパレット23L,23Rに載置する
ワークに対して同一形状の加工を、一つの加工プログラ
ムにより行うもので、通常は各加工原点のY軸方向の座
標は一致させ、X軸方向のみのオフセット量を加算若し
くは減算して加工原点シフトを行う。X,Y軸両方向にオ
フセット量が存在するときは、各軸毎にオフセット量を
算出して加算・減算を行えばよい。
第11図は軸移動処理ルーチンのフローチャートであ
る。
S500で主軸ヘッド4を搭載したコラム3の移動指令が
入力されると、S501でその移動指令の終点位置を計算す
る。続いてS502でシーケンサ200から出力されるLin信号
が入力される入出力インターフェイス100aの入力端子I
がオンかどうかをCPU100が判断し、オンならばYESでS50
3に進み、Lin信号に基づく加工対象パレット23Lがクラ
ンプされた加工領域22Lに予め設定したコラム3の許容
移動範囲内に、前記算出した移動指令の終点位置が含ま
れるかどうかを判断し、含まれればストロークオーバフ
ラグをオフし(S504)、含まれなければストロークオー
バと判定して、S505でストロークオーバフラグをオンす
る。前記S502でNOの場合は、S506でRin信号が入力され
る入力端子IIがオンかどうかを判断し、オンであればRi
n信号に基づく加工対象パレット23Rがクランプされた加
工領域22Rについて、前記S503〜S505と同様の処理をS50
7〜S509で行う。またLin信号,Rin信号が共にオンでない
時は、左右の加工領域22L,22Rのいずれにもパレットが
存在しない場合であるので、S510で加工領域の全領域に
前記移動指令の終点が含まれるか否かを判断し、含まれ
ればストロークオーバフラグをオフし(S511)、含まれ
なければ該フラグをオンする(S512)。以上の各ストロ
ークオーバフラグの処理終了後はそれぞれS513へ進み、
ストロークオーバフラグがオンであればS514で、アラー
ム表示とともに移動指令の実行を阻止し、オフであれば
S515で移動指令の実行を許可してメインレーチンへリタ
ーンする。前記においてLin信号及びRin信号が共にオン
となる場合については、前記した非常停止信号回路111
が作動して非常停止する。
本発明の実施例は前記したように、左右の二つの加工
領域を有し、各加工領域毎にそれぞれパレットを設けた
態様で説明したが、三個以上の加工領域を有する加工機
にも適用可能である。
さらに、加工具としてミシン針を用い、作業領域を複
数有する工業ミシン等にも適用することが可能である。
「発明の効果」 本発明は、前記具体的手段及び作用の説明で明らかに
したように、電源が投入されてマシンシステムが立上が
った後、始めて起動ボタンが押された時にパレットが加
工領域内にあれば、自動的にそのパレットを加工領域外
へ排出するから、従来操作回数が多くて煩わしかった、
システム立上がり時の加工領域内のパレットの排出処理
が一回の操作で可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施例を例示し、第1図はパレット
搬入・排出機構21を省略した加工機の正面図、第2図は
同側面図、第3図はパレット搬入・排出機構21の平面
図、第4図は第3図A−A線で切断した一部切欠拡大正
面図、第5図は固定テーブル13上に設定される加工領域
22を説明した説明図、第6図は制御回路の概略を示すブ
ロック図、第7図はパレットの搬入・排出処理を示すフ
ローチャート、第8図は運転実行処理の全体の流れを示
すメインルーチンの概略のフローチャート、第9図は加
工プログラムの切換処理ルーチンを示すフローチャー
ト、第10図は座標系シフト処理ルーチンを示すフローチ
ャート、第11図は軸移動処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。 3……コラム、4……主軸ヘッド、21……パレット搬入
・排出機構、22,22L,22R……加工領域、23L,23R……パ
レット、100……CPU、100a……入出力インターフェイ
ス、101……操作ボックス、109……RAM、110……ROM、1
11……非常停止信号回路、200……シーケンサ、I,II…
…入力端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工領域内の前進位置と加工領域外の後退
    位置間を移動可能なパレットを設けた加工機械におい
    て、 加工領域内のパレットの有無を検出する検出手段と、前
    記パレットの移動を制御するパレット移動制御手段とを
    設け、電源が投入されてマシンシステムが立上がった
    後、始めて起動ボタンがONされた時、前記検出手段によ
    りパレットの存在が検出された場合は、パレット移動制
    御手段により該パレットを加工領域外の後退位置に移動
    させるようにしたことを特徴とする加工機械。
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