JPH08182142A - レーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工方法

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JPH08182142A
JPH08182142A JP6323355A JP32335594A JPH08182142A JP H08182142 A JPH08182142 A JP H08182142A JP 6323355 A JP6323355 A JP 6323355A JP 32335594 A JP32335594 A JP 32335594A JP H08182142 A JPH08182142 A JP H08182142A
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JP
Japan
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laser beam
laser
wire
scanning
coating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6323355A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Tsuchiya
進 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP6323355A priority Critical patent/JPH08182142A/ja
Publication of JPH08182142A publication Critical patent/JPH08182142A/ja
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッジのダレが抑制され、接合不良を防止す
ることができるレーザ加工方法を提供する。 【構成】 レーザビームをスキャンさせてワイヤ1から
被覆層3を除去するワイヤストリッピング等に適用され
るレーザ加工方法において、レーザ加工領域(ストリッ
ピング領域)の端部において、レーザビームを同一経路
で複数回スキャンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームをスキャ
ンさせてワイヤ被覆をストリップしたり、ポリイミドの
アブレーション等に使用されるレーザ加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、銅線等の線材に絶縁被覆が施され
たワイヤを他のワイヤと電気的に接続するために、その
絶縁被覆を除去するために使用されるワイヤストリップ
用レーザ加工装置としては、CO2レーザ又はエキシマ
レーザが主として使用されている。しかし、外径が約5
0μm(絶縁被覆層の厚さが数μm)という極細線のス
トリッピングには、熱で被覆層を焼き切るようなCO2
レーザ等の赤外線レーザは使用できない。このため、こ
のような極細線には被覆を昇華させることにより、その
下の金属部分には熱影響を与えないエキシマレーザのよ
うな紫外線レーザが主として使用されている。
【0003】而して、近年非線形結晶の光学素子を使用
し、第4高調波を発生するYAGレーザが開発され、こ
れが極細線のワイヤストリッピングに使用されるように
なってきた。しかし、エキシマレーザは極めて大きなレ
ーザビームにマスクをかけて必要なビームサイズに加工
し、これをレンズを通してワイヤにストリップ幅のビー
ムを照射してストリッピングできるのに対し、第4高調
波のYAGレーザはエキシマレーザの1/100以下の
低出力であるため、レンズにて集光した後、約0.2m
m径のビームサイズでストリップ加工する必要がある。
このため、実際上、ガルバノメータを2個使用してX−
Y方向の2次元的にレーザビームをスキャンニングする
ことにより、ストリッピングを行っている。
【0004】図4はガルバノメータを使用したスキャン
ニング装置を示す。ワイヤ1は導体2の周囲を絶縁性樹
脂からなる被覆層3で被覆して構成されている。レーザ
ビーム9はミラー4,6により反射して図示の光路を経
てワイヤ1に照射される。各ミラー4,6は駆動装置
5,7により回転駆動され、ミラー6とワイヤ1との間
には集光レンズ8が配設されている。
【0005】このように構成されたレーザビームのスキ
ャンニング装置においては、レーザビーム9はミラー
4,6の回転により、図5に示すように、複数本並置さ
れたワイヤ1に対し、ワイヤ1の長手方向と垂直の方向
(X方向)に走査された後、X方向に垂直のY方向に所
定のピッチで移動し、更にX方向に移動して各ワイヤ1
を交叉した後、更に、Y方向に所定のピッチだけ移動す
るというようにスキャンされる。これにより、ワイヤ1
は所定の長さに亘ってレーザビームの照射を受け、被覆
層3がアブレーションされて除去される。このようにし
て、ワイヤ1の所定の部分について被覆層3が除去され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このY
AGレーザをスキャンさせてワイヤのストリッピングを
行おうとすると以下に示す問題点がある。
【0007】即ち、レーザービームの直径は0.2mm
であっても、実際にはビームの中央部が最もエネルギ強
度が高く、その周辺部は外側にいく程エネルギ強度が低
下している。このため、Y方向の送りピッチは0.2m
m未満にする必要がある。即ち、図6に示すように、X
1ラインからX5ラインまでの隣接するラインの相互間
の間隔が0.2mm以上であると、そのラインの中間に
相当する部分でレーザエネルギが不足し、被覆層を除去
することができない。このため、図6に示すように、例
えば、X1ラインと、その復路のX2ラインとでビーム
10が一部で重なり合うように、Y方向ピッチをビーム
径(0.2mm)より小さくする必要がある。
【0008】しかし、このように、ビーム径が往路と復
路とで重なるようにY方向ピッチを0.2mmより小さ
くしても、ストリッピングすべき領域の両端部において
は、X1ライン及びX5ラインでレーザエネルギが少な
いため、図7に示すように、被覆層3のエッジがダレて
しまう。なお、この図7はビームを上下から2回照射し
たときのエッジ形状を示す。このように被覆層3のエッ
ジがダレてしまうと、両端部での寸法精度が低下してし
まうという難点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、エッジのダレが抑制され、加工精度低下を
防止することができるレーザ加工方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザ加工
方法は、レーザビームをスキャンさせて対象物をレーザ
加工するレーザ加工装置においてレーザ加工領域の端部
又は周縁部において、同一経路を複数回スキャンさせる
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、レーザ加工領域の端部又は
周縁部において同一経路を複数回スキャンさせるので、
レーザビーム自体にはその周縁部にエネルギの低下が存
在しても、2回以上のスキャンで加工領域の端部又は周
縁部にも十分なエネルギが与えられ、樹脂被覆層等は十
分に除去される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は本実施例のスキャ
ンパスを示す模式図である。この図1に示すように、本
実施例においては、ワイヤ1の樹脂被覆層3をストリッ
ピングすべき加工領域の両端部において、レーザビーム
のスキャンを2回繰り返す。即ち、両端部のラインX1
とラインX5については、レーザビームを同一経路で2
回スキャンさせる。
【0013】これにより、図2に示すように、被覆層3
のエッジにも十分にレーザエネルギが与えられ、エッジ
のダレは抑制され、シャープなエッジを得ることができ
る。これにより、被覆層3をストリッピングすべき領域
を高精度で加工することができる。なお、図2はレーザ
ービームを上下2方向から照射し、それを横から見た図
である。
【0014】なお、このストリッピングすべき領域の両
端部又は周縁部を2回(ダブル)スキャニングする際
に、熱影響により導体2に損傷が発生してしまう虞れが
ある場合には、2回目のスキャニングは、そのスキャン
速度を通常のスキャン時よりも速くすることが好まし
い。このように、2回目スキャニング時のスキャン速度
を速くすることにより、熱影響を軽減することができ
る。なお、このダブルスキャニングは、2回共スキャン
速度を通常より速くしてもよい。更に、このダブルスキ
ャンすべき加工領域の端部又は周縁部において、レーザ
エネルギを低減することにより、その熱影響を回避する
こともできる。
【0015】また、本発明は、ワイヤのストリップに限
らず、種々のレーザ加工に適用することができる。例え
ば、ポリイミドのアブレーションにおいても、図3に示
すように、ポリイミド膜12のアブレーション領域11
を、先ずその周縁部を2回走査し、その後、アブレーシ
ョン領域11の内部を適宜のピッチで往復走査する。
【0016】このように、領域11の周縁部のみ同一経
路を2回スキャンすることにより、シャープなエッジの
アブレーション領域11が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、ワイヤストリ
ッピングに適用すれば、エッジのダレが解消され、スト
リップ領域の寸法精度及び位置精度が著しく向上する。
【0018】また、請求項2又は2のように、2回以上
のスキャニングする場合に、スキャン速度を速くした
り、レーザエネルギを低減したりすることにより、被覆
層の下の導体に損傷を与えることなく、最適な条件で複
数回スキャニングをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例方法を示す模式図である。
【図2】その効果を示す被覆層のエッジ部を示す図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図4】レーザビームスキャニング装置を示す模式図で
ある。
【図5】従来のレーザ加工方法におけるスキャニング経
路を示す図である。
【図6】同じくその欠点を説明する図である。
【図7】従来方法により、ストリッピングされたエッジ
部を示す図である。
【符号の説明】
1;ワイヤ 2;導体 3;被覆層 4,6;ミラー 9,10;レーザビーム 11;アブレーション領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームをスキャンさせて対象物を
    レーザ加工するレーザ加工方法において、レーザ加工領
    域の端部又は周縁部において、同一経路を複数回スキャ
    ンさせることを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 前記同一経路を複数回スキャンさせる場
    合に、そのスキャン速度を他のスキャンの場合よりも速
    くすることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工方
    法。
  3. 【請求項3】 前記同一経路を複数回スキャンさせる場
    合に、レーザビームのエネルギを他のスキャンの場合よ
    りも低減することを特徴とする請求項1に記載のレーザ
    加工方法。
JP6323355A 1994-12-26 1994-12-26 レーザ加工方法 Pending JPH08182142A (ja)

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