JPH08180879A - 燃料電池の電極およびその製造方法並びに発電層の製造方法 - Google Patents

燃料電池の電極およびその製造方法並びに発電層の製造方法

Info

Publication number
JPH08180879A
JPH08180879A JP6336149A JP33614994A JPH08180879A JP H08180879 A JPH08180879 A JP H08180879A JP 6336149 A JP6336149 A JP 6336149A JP 33614994 A JP33614994 A JP 33614994A JP H08180879 A JPH08180879 A JP H08180879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
fuel cell
catalyst
pores
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6336149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3555209B2 (ja
Inventor
Tatsuya Kawahara
竜也 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33614994A priority Critical patent/JP3555209B2/ja
Publication of JPH08180879A publication Critical patent/JPH08180879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3555209B2 publication Critical patent/JP3555209B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8825Methods for deposition of the catalytic active composition
    • H01M4/8828Coating with slurry or ink
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • H01M4/925Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers
    • H01M4/926Metals of platinum group supported on carriers, e.g. powder carriers on carbon or graphite
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8878Treatment steps after deposition of the catalytic active composition or after shaping of the electrode being free-standing body
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分なガス透過性と導電性とを有する燃料電
池の電極及びその製造方法を提供する。 【構成】 触媒Pを担持した触媒担持カーボンCと、ポ
リビニルアルコールにより形成された略一定の径の水溶
性の短繊維Fとを高分子電解質Nの溶液に分散させてペ
ースト状とし、シート状に形成して乾燥した後に、この
シート状部材を温水に浸漬して短繊維Fを溶出させて触
媒電極14を完成する。触媒電極14には、短繊維Fの
溶出跡としての略一定の径の細孔Sが複数形成される。
電極のガス透過性は細孔の径に依存するから、粒状の造
孔剤を用いて形成した細孔を備える電極に比して、同じ
ガス透過性とすれば、触媒電極14は、その内部に形成
される細孔Sの占める空間を小さくすることができるか
ら、その導電面積が大きくなり、燃料電池の性能を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池の電極および
その製造方法並びに発電層の製造方法に関し、詳しく
は、燃料電池に用いられ、触媒を担持したカーボン粒子
を混在してなり、複数の細孔を有する燃料電池の電極お
よびその製造方法並びに電解質膜と電解質膜を挟持する
2つの電極とからなる燃料電池の発電層の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池、例えば、固体高分子型燃料電
池では、電解質膜を挟んで対峙する2つの電極(酸素極
と燃料極)に、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有す
る酸化ガスとをそれぞれ供給することにより、次式
(1)および(2)に示す反応が行なわれ、化学エネル
ギが直接電気エネルギに変換される。
【0003】 カソード反応(酸素極):2H++2e-+(1/2)O2→H2O …(1) アノード反応(燃料極):H2→2H++2e- …(2)
【0004】この反応を連続的にかつ円滑に行なうため
には、酸素極では生成する水を速やかに排除すると共に
酸化ガスを連続的に供給する必要があり、燃料極では生
成した水素イオンを水和により電解質膜中にスムーズに
拡散するための水と燃料ガスとを連続的に供給する必要
がある。このほか、接触抵抗を小さくし効率の良い燃料
電池とするために、電解質膜と両電極とを密着する必要
もある。
【0005】従来、こうした要求に応える電極と電解質
膜との接合体の製造方法としては、亜鉛,アルミニウ
ム,クロム等の金属あるいはこれらの金属塩の粉末(粒
径20μm)と触媒を担持したカーボンとを混合してシ
ート状の電極部材を形成し、形成した電極部材と高分子
電解質膜とを接合して一体化した後に、電極部材を強酸
性水溶液に浸漬して電極部材内の金属あるいは金属塩を
溶解させて除去することにより内部に細孔を有する電極
と電解質膜との接合体を製造する方法が提案されている
(特開平6−203852号公報等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法では、電極に十分なガスの透過性を確保しようと
すると、電極内に必要以上の空間を形成されて、燃料電
池の性能を低下させたり、電極を脆弱なものにしてしま
うといった問題があった。粒状の金属あるいは金属塩を
造孔剤として用いると、形成される細孔は、造孔剤の形
状である略球状の空孔を連通した形状となる。このた
め、細孔の径は、その長さ方向に大きく変化し、一定と
ならない。電極におけるガスの透過性は、電極に形成さ
れる細孔の径に依存するから、細孔の径が大きく変化す
る電極では、十分なガスの透過性を得ようとすると、そ
の内部に必要以上の空間を形成することになる。こうし
た必要以上の空間は、電極の導電面積を減少させてその
導電性を低下させると共に、電極を脆弱なものにする。
【0007】また、上記製造方法では、溶解した金属イ
オンにより電解質膜の性能を低下させる場合を生じると
いう問題もあった。造孔剤として電極部材に混在させた
金属あるいは金属塩は強酸性水溶液により溶解されて除
去されるが、金属イオンが完全に除去されずに僅かでも
残留すると、金属イオンが電解質膜の官能基と結合して
電解質膜の性能を大きく低下させる。電極部材内に混在
させた金属あるは金属塩が電極内部に閉じこめられた場
合など、完全に溶解し除去するのが困難な場合もある。
【0008】本発明の燃料電池の電極及びその製造方法
並びに発電層の製造方法は、こうした問題を解決し、十
分なガス透過性と導電性とを有する燃料電池の電極およ
びその製造方法を提供すると共に、電解質膜の性能を高
く維持する発電層の製造方法を提供することを目的と
し、次の構成を採った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の燃料電池の電極
は、燃料電池に用いられ、触媒を担持したカーボン粒子
を混在してなり、内部に複数の細孔を有する燃料電池の
電極であって、前記細孔は、少なくとも径の2倍以上の
長さに亘って該径が一定に形成された孔であることを要
旨とする。
【0010】本発明の燃料電池の電極の製造方法は、燃
料電池に用いられる電極の製造方法であって、触媒を担
持したカーボン粒子と水溶性の短繊維とが混在するシー
ト状の電極部材を形成する電極部材形成工程と、該形成
された電極部材に混在する前記短繊維を、水により溶出
する短繊維溶出工程とを備えることを要旨とする。
【0011】本発明の燃料電池の発電層の製造方法は、
電解質膜と該電解質膜を挟持する2つの電極とからなる
燃料電池の発電層の製造方法であって、触媒を担持した
カーボン粒子と水溶性の短繊維とが混在するシート状の
電極部材を形成する電極部材形成工程と、該形成された
電極部材と前記電解質膜とを接合する接合工程と、該接
合された電極部材に混在する前記短繊維を、水により溶
出する短繊維溶出工程とを備えることを要旨とする。
【0012】
【作用】以上のように構成された本発明の燃料電池の電
極は、複数の細孔が、燃料等の通路をなす。電極の細孔
の径を少なくとも径の2倍以上の長さに亘って一定にす
ることにより、電極内に形成される必要以上の空間を少
なくし、導電面積を大きくする。ここで、「径が一定」
には、厳密な意味において径が一定の場合の他、通常径
が一定とみなされる程度の範囲、例えば、径の変化が5
%あるいは10%程度の変形をも含む。
【0013】本発明の燃料電池の電極の製造方法は、電
極部材形成工程で、触媒を担持したカーボン粒子と水溶
性の短繊維とが混在するシート状の電極部材を形成し、
短繊維溶出工程で、形成された電極部材に混在する短繊
維を水により溶出する。こうして形成された電極には、
略一定の径の細孔が複数形成される。
【0014】本発明の燃料電池の発電層の製造方法は、
電極部材形成工程で、触媒を担持したカーボン粒子と水
溶性の短繊維とが混在するシート状の電極部材を形成
し、接合工程で、形成された電極部材と電解質膜とを接
合する。そして、短繊維溶出工程で、接合された電極部
材に混在する短繊維を水により溶出して、燃料電池の発
電層を得る。電極部材と電解質膜とを接合した後に、電
極部材に混在する短繊維を水により溶出することによ
り、接合工程で細孔が潰れるのを防止する。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は本発明の好適な一実施例である触媒電極
14およびこの触媒電極14と電解質膜12とを接合し
て形成される発電層15を備える燃料電池10の構成を
例示する模式図、図2は触媒電極14の構造の概略を示
す模式図である。
【0016】図1に示すように、燃料電池10は、電解
質膜12と、電解質膜12を挟持してサンドイッチ構造
とする2つの触媒電極14と、このサンドイッチ構造を
挟持する2つのガス拡散電極16と、サンドイッチ構造
と共にガス拡散電極16をも挟持する集電極20とから
なる。
【0017】電解質膜12は、高分子材料、例えば、フ
ッ素系樹脂により形成された厚さ50μmないし300
μm好ましくは100μmないし200μmのイオン交
換膜(例えば、Du Pont社製商品名「ナフィオ
ン」として販売されているパーフルオロカーボンスルホ
ン酸高分子膜等)であり、湿潤状態で良好な電気伝導性
を示す。
【0018】図2に示すように、2つの触媒電極14
は、触媒Pとしての白金あるいは白金と他の金属との合
金の微粒子(平均粒径約1nm)を20wt%担持した
触媒担持カーボンC(平均粒径約20nm)を高分子電
解質N(例えば、電解質膜12を形成した商品名「ナフ
ィオン」等)により形成した厚さ1μmないし100μ
m好ましくは3μmないし10μm(実施例では5μ
m)のシート状の電極である。この触媒電極14には、
径が10nmないし100nm好ましくは30nmない
し80nm(実施例では、約50nm)で、長さが0.
5μmないし10μm好ましくは1μmないし3μm
(実施例では、約2μm)の細孔Sが方向性を持たずに
多数形成されている。それぞれの細孔Sは、所々で隣接
する細孔Sと連絡している。
【0019】この電解質膜12と2つの触媒電極14
は、2つの触媒電極14で電解質膜12を挟みサンドイ
ッチ構造とした状態で、100℃ないし160℃好まし
くは110℃ないし130℃の温度で、1MPa{1
0.2kgf/cm2}ないし20MPa{204kgf/cm2
好ましくは5MPa{51kgf/cm2}ないし10MPa
{102kgf/cm2}の圧力を作用させて接合するホット
プレスにより接合されて発電層15を形成している。
【0020】2つのガス拡散電極16は、表面をポリ四
フッ化エチレンでコーティングした炭素繊維と何等処理
されていない炭素繊維とを1対1の割合とした糸で織成
したカーボンクロスにより形成されている。ガス拡散電
極16は、炭素繊維にコーティングされたポリ四フッ化
エチレンが撥水性を呈することから、ガス拡散電極16
の表面全体が水で覆われてることがなく、良好なガス透
過性を有する。2つのガス拡散電極16は、発電層15
を挟持した状態で、室温で、2MPa{20.4kgf/c
m2}ないし20MPa{102kgf/cm2}好ましくは5
MPa{51kgf/cm2}ないし10MPa{102kgf
/cm2}の圧力を作用させて接合するコールドプレスに
より発電層15に接合されている。
【0021】集電極20は、カーボンを圧縮して緻密化
しガス不透過とした緻密質カーボンにより形成されてお
り、集電極20のガス拡散電極16と接触する面には、
平行に配置された複数のリブ22が形成されている。こ
のリブ22は、ガス拡散電極16とで酸素を含有する酸
化ガス(例えば、空気等)または水素を含有する燃料ガ
ス(例えば、メタノール改質ガス等)の流路24を形成
する。
【0022】こうして構成された燃料電池10の発電層
15と2つのガス拡散電極16とを挟んで対峙する集電
極20とガス拡散電極16とにより形成される流路24
に、酸化ガスおよび燃料ガスを供給すれば、電解質膜1
2を挟んで対峙する2つの触媒電極14に酸化ガスおよ
び燃料ガスが供給されて、前述の反応式(1)および
(2)に示す電気化学反応が行なわれ、化学エネルギが
直接電気エネルギに変換される。
【0023】次に、実施例の燃料電池10の発電層15
の形成の様子を触媒電極14の製造の様子を含めて図3
に示す工程図に基づき説明する。まず、1gの触媒担持
カーボンCに対して、100mgの水溶性の有機高分子
により形成された略一定の径の短繊維F(例えば、ポリ
ビニルアルコールなどのアルコール類,デンプンやショ
糖などの糖類,ゼラチンや寒天などの水溶性タンパク質
等により形成された径が10nmないし100nm好ま
しくは30nmないし80nmで、長さが0.5μmな
いし10μm好ましくは1μmないし3μmの短繊
維)、10mlの5wt%ナフィオン溶液(アルドリッ
チケミカル社製)、10mlのシクロヘキサノールを混
合し、超音波を照射して短繊維Fを均一に分散させてペ
ースト状のインクとする(工程1)。なお、超音波の照
射には、市販されている超音波洗浄機を用い、周波数3
0kHzないし50kHzの超音波を照射した。
【0024】続いて、このペースト状のインクをドクタ
ーブレード式の印刷装置を用いて厚さ50μmないし5
00μm好ましくは100μmないし300μmに調整
して印刷し、40℃ないし100℃好ましくは60℃な
いし80℃の温度で真空乾燥して、厚さ1μmないし1
00μm好ましくは3μmないし10μmのシート状の
電極部材17を形成する(工程2)。こうして形成され
た電極部材17で電解質膜12を挟みサンドイッチ構造
とした状態で、100℃ないし160℃好ましくは11
0℃ないし130℃の温度で、1MPa{10.2kgf
/cm2}ないし20MPa{204kgf/cm2}好ましく
は5MPa{51kgf/cm2}ないし15MPa{153
kgf/cm2}の圧力を作用させて接合するホットプレスに
より接合する(工程3)。
【0025】ホットプレスにより接合された電極部材1
7と電解質膜12とを50℃ないし100℃好ましくは
70℃ないし90℃の温水に浸漬し、工程1の短繊維F
の分散に用いた市販の超音波洗浄機と同一の超音波洗浄
機を用いて30kHzないし50kHzの超音波を電極
部材17に照射して、電極部材17に混在した短繊維F
を温水に溶出させ(工程4)、30℃ないし60℃で真
空乾燥して(工程5)、触媒電極14を形成すると共に
発電層15を完成する。なお、短繊維Fを溶出する際の
温水の温度は、短繊維Fの材質により定まるものであ
り、例えば、ポリビニルアルコールにより短繊維Fを形
成した場合では80℃が良好な温度であった。実施例で
は、燃料電池10の組み付け時の取り扱いを容易にする
ため、形成された発電層15と2つのガス拡散電極16
とを、2つのガス拡散電極16が発電層15を挟持した
状態で、室温で、2MPa{20.4kgf/cm2}ないし
20MPa{102kgf/cm2}好ましくは5MPa{5
1kgf/cm2}ないし15MPa{153kgf/cm2}の圧
力を作用させて接合するコールドプレスにより接合し
た。
【0026】以上の工程により触媒電極14の細孔S
は、電極部材17に混在する短繊維Fを溶出させた後の
抜け殻として形成され、略一定の径の短繊維Fを用いて
いることから、略一定の径となる。
【0027】次に、実施例の燃料電池10の性能につい
て、従来例の燃料電池の性能と比較して説明する。図4
は、実施例の燃料電池10と従来例の燃料電池とにおけ
る電流密度と電圧との関係を例示したグラフであり、図
5および図6は従来例の燃料電池の触媒電極の構造を例
示する模式図である。図4のグラフ中、太実線の曲線A
は実施例の燃料電池10における電流密度と電圧との関
係を示し、細実線の曲線Bは細孔が形成されていない触
媒電極14B(図5参照)を備えた燃料電池(以下「従
来例1」という)における電流密度と電圧との関係を示
し、破線の曲線Cは金属塩Zの粒状の造孔剤を用いて細
孔SCを形成した触媒電極14C(図6参照)を備えた
燃料電池(以下「従来例2」という)における電流密度
と電圧との関係を示す。
【0028】ここで、従来例1が備える触媒電極14B
は、図5に示すように、触媒担持カーボンCが密に詰ま
った状態で形成されている。このため、触媒電極14B
は、実施例の燃料電池10が備える触媒電極14に比し
て、ガス透過性は低いが導電性は高いものとなる。こう
した従来例1と実施例の燃料電池10との性能を比較す
ると、図4のグラフに示すように、ガス透過性の影響が
小さく触媒電極の導電性の影響が大きい低電流密度領域
では、共に同程度の性能を示すが、ガス透過性の影響が
大きくなる高電流密度領域では、実施例の燃料電池10
の方が従来例1に比して著しく良好な性能を示す。
【0029】従来例2が備える触媒電極14Cは、実施
例の燃料電池10が備える触媒電極14を形成する際
に、短繊維Fに代えて1gの触媒担持カーボンCに対し
て500mgの平均粒径1μmの炭酸カルシウムの粉末
を混合し、電極部材17に混在する短繊維Fを温水によ
り溶出する工程に代えて炭酸カルシウムを強酸性水溶液
により溶出して形成したものである。触媒電極14C
は、粒状の炭酸カルシウムを造孔剤として用いるから、
形成される細孔は、図6に示すように、平均径1μmの
略球形の空孔を小さな径の連通孔で連通したものとな
る。上述したようにガスの透過性は細孔の径に依存する
から、触媒電極14Cは、実施例の燃料電池10が備え
る触媒電極14とガス透過性を有するものとすれば、そ
の内部に必要以上の空間が形成され、導電面積が小さく
なって導電率が低下すると共に脆弱なものとなる。こう
した従来例2と実施例の燃料電池10との性能を比較す
ると、図4のグラフに示すように、すべての電流密度領
域で実施例の燃料電池10の方が従来例2に比して良好
な性能を示す。
【0030】以上説明した実施例の燃料電池10の触媒
電極14によれば、細孔Sを略一定の径により形成した
ので、十分なガス透過性を有するものとしても、その内
部に必要以上の空間が形成されないから、導電面積の減
少を小さくして良好な導電性を得ることができ、同じガ
ス透過性とした触媒電極14Cに比してその強度を高く
保つことができる。したがって、細孔を設けない触媒電
極14Bを用いた従来例1や粒状の造孔剤を用いて細孔
を形成した触媒電極14Cを用いた従来例2に比して、
燃料電池の性能を向上させることができる。
【0031】実施例の触媒電極14の製造方法および発
電層15の製造方法によれば、略一定の径の短繊維Fを
造孔剤として用いることにより、略一定の径の細孔Sを
形成することができる。したがって、触媒電極14を十
分なガス透過性を有するものとしても、十分な導電性を
得ることができ、触媒電極14の強度を高く保つことが
できる。また、金属あるいは金属塩を含まない水溶性の
有機高分子により形成した短繊維Fを造孔剤として用い
たので、造孔剤を溶出する際に金属イオンを生じなるこ
とがなく、金属イオンによる電解質膜12の性能の低下
を招くことがない。したがって、電解質膜12の性能を
高く維持することができる。さらに、水溶性の短繊維F
を造孔剤として用い、造孔剤を温水により溶出するの
で、強酸性水溶液を用いなくてもよい。したがって、強
酸性水溶液に対する取り扱いの配慮が不要となり、製造
が容易となる。また、電極部材17と電解質膜12とを
接合した後に短繊維Fを温水で溶出したので、接合によ
り細孔Sが潰れるのを防止することができる。
【0032】実施例では、細孔Sを長さ方向に略一定の
径で形成したが、細孔Sの全長に亘って一定である必要
はなく、細孔を長さ方向に少なくとも径の2倍以上に亘
って一定の径として形成する構成でもよい。このよう
に、細孔を長さ方向に少なくとも径の2倍以上に亘って
一定の径として形成すれば、十分なガス透過性を有する
触媒電極としても、略球形の空孔を連通した細孔に比し
て空隙率を小さくすることができる。したがって、触媒
電極の導電性を高めて燃料電池の性能を高くすることが
できる。十分なガス透過性を有する触媒電極の空隙率を
小さくするには一定の径で形成する細孔の部分の長さを
長くすればよいから、一定の径で形成する細孔の部分の
長さを径の3倍以上,4倍以上,5倍以上,10倍以上
とする構成でもよいことは勿論である。このように、径
に対する一定の径で形成する細孔の部分の長さの倍率を
高くすれば、倍率の増加に従って触媒電極の空隙率が小
さくなり、燃料電池の運転性能が向上する。特に、細孔
を全長に亘って一定の径で形成すれば、触媒電極の空隙
率を最も小さくすることができ、燃料電池の運転性能を
大きく向上させることができる。
【0033】実施例では、一種類の径の短繊維Fを用い
たが、短繊維Fはその長さ方向に径が略一定であればよ
いから、複数種の径の短繊維Fを用いてもよい。実施例
では、電極部材17と電解質膜12とを接合してから温
水により短繊維Fを溶出したが、ホットプレスによる接
合で細孔Sが潰れなければよいから、ホットプレスの温
度や圧力,触媒電極14の強度によっては、電極部材1
7から短繊維Fを温水により溶出させて触媒電極14を
形成し、その後に触媒電極14と電解質膜12とを接合
してもよい。実施例では、燃料電池10の組み付け時の
取り扱いを容易にするため、発電層15と2つのガス拡
散電極16とをコールドプレスにより接合したが、コー
ルドプレスにより接合しない構成でも差し支えない。
【0034】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃料電池の
電極によれば、電極の細孔の径を少なくとも径の2倍以
上の長さに亘って一定にすることにより、電極内の不要
な空間を少なくすることができる。したがって、電極の
導電面積を大きくして燃料電池の性能を向上させること
ができ、電極の強度を高めることができる。
【0036】本発明の燃料電池の電極の製造方法によれ
ば、短繊維を造孔剤として用いることにより、略一定の
径の細孔を複数備えた電極を形成することができる。し
たがって、粒状の金属あるいは金属塩を造孔剤として用
いた場合に比して、十分なガス透過性としても、電極に
形成される不要な空間を少なくしてその導電面積を大き
くすることができる。また、水溶性の短繊維を造孔剤と
して用いたので、水により溶出することができる。した
がって、粒状の金属あるいは金属塩を造孔剤とした場合
の造孔剤の溶出の際に用いられる強酸性水溶液を使用し
なくてもよく、性能の良い電極を簡易な工程により製造
することができる。
【0037】本発明の燃料電池の発電層の製造方法によ
れば、電極部材と電解質膜とを接合した後に、電極部材
に混在する短繊維を水により溶出することにより、接合
工程により細孔が潰れるのを防止することができる。ま
た、金属を含まない水溶性の短繊維を造孔剤として用い
れば、水により短繊維を溶出する際に金属イオンを生じ
ることがないから、金属イオンによる電解質膜の性能の
低下を招くことがない。もとより、短繊維を造孔剤とし
て用いたので、略一定の径の細孔を複数備えた電極を形
成することができる。また、水溶性の短繊維を造孔剤と
して用いたので、短繊維を水により溶出することがで
き、取り扱いに十分な注意を要する強酸性水溶液を用い
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である触媒電極14お
よびこの触媒電極14と電解質膜12とを接合して形成
される発電層15を備える燃料電池10の構成を例示す
る模式図である。
【図2】触媒電極14の構造の概略を示す模式図であ
る。
【図3】触媒電極14および発電層15の形成の様子を
例示する工程図である。
【図4】実施例の燃料電池10と従来例の燃料電池とに
おける電流密度と電圧との関係を例示したグラフであ
る。
【図5】従来例の燃料電池(従来例1)が備える触媒電
極14Bの構造を例示する模式図である。
【図6】従来例の燃料電池(従来例2)が備える触媒電
極14Cの構造を例示する模式図である。
【符号の説明】
10…燃料電池 12…電解質膜 14,14B,14C…触媒電極 15…発電層 16…ガス拡散電極 17…電極部材 20…集電極 22…リブ 24…流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池に用いられ、触媒を担持したカ
    ーボン粒子を混在してなり、複数の細孔を有する燃料電
    池の電極であって、 前記細孔は、少なくとも径の2倍以上の長さに亘って該
    径が一定に形成された孔である燃料電池の電極。
  2. 【請求項2】 燃料電池に用いられる電極の製造方法で
    あって、 触媒を担持したカーボン粒子と水溶性の短繊維とが混在
    するシート状の電極部材を形成する電極部材形成工程
    と、 該形成された電極部材に混在する前記短繊維を、水によ
    り溶出する短繊維溶出工程とを備える燃料電池の電極の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 電解質膜と該電解質膜を挟持する2つの
    電極とからなる燃料電池の発電層の製造方法であって、 触媒を担持したカーボン粒子と水溶性の短繊維とが混在
    するシート状の電極部材を形成する電極部材形成工程
    と、 該形成された電極部材と前記電解質膜とを接合する接合
    工程と、 該接合された電極部材に混在する前記短繊維を、水によ
    り溶出する短繊維溶出工程とを備える燃料電池の発電層
    の製造方法。
JP33614994A 1994-12-21 1994-12-21 燃料電池の発電層およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3555209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33614994A JP3555209B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 燃料電池の発電層およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33614994A JP3555209B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 燃料電池の発電層およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08180879A true JPH08180879A (ja) 1996-07-12
JP3555209B2 JP3555209B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=18296200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33614994A Expired - Fee Related JP3555209B2 (ja) 1994-12-21 1994-12-21 燃料電池の発電層およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3555209B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10189012A (ja) * 1996-12-20 1998-07-21 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
JPH10241703A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
JP2005174768A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Equos Research Co Ltd 膜電極接合体、その製造方法及びその使用方法
US7094492B2 (en) 2001-10-11 2006-08-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Electrode for polymer electrolyte fuel cell
US7232627B2 (en) 2002-11-08 2007-06-19 Honda Motor Co., Ltd. Electrode for solid polymer fuel cell
JP2007265730A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toppan Printing Co Ltd 燃料電池用触媒層及びこれを用いた膜電極接合体並びに燃料電池
DE102008015575A1 (de) 2007-03-26 2008-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Membranelektrodenanordnung für eine Brennstoffzelle und Verfahren zu deren Herstellung
JP2010536152A (ja) * 2007-08-09 2010-11-25 パナソニック株式会社 直接酸化型燃料電池用担持型触媒層
WO2010150870A1 (ja) * 2009-06-26 2010-12-29 日産自動車株式会社 燃料電池用親水性多孔質層、ガス拡散電極およびその製造方法、ならびに膜電極接合体
CN102664273A (zh) * 2012-05-25 2012-09-12 南京工业大学 一种提高固体氧化物燃料电池阴极性能的方法
US9006128B2 (en) 2010-07-30 2015-04-14 Hyundai Motor Company Catalyst for fuel cell and method for preparing the same

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10189012A (ja) * 1996-12-20 1998-07-21 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
JPH10241703A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
US7094492B2 (en) 2001-10-11 2006-08-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Electrode for polymer electrolyte fuel cell
DE10247452B4 (de) * 2001-10-11 2007-08-16 Honda Giken Kogyo K.K. Elektrode für Polymerelektrolyt-Brennstoffzelle
US7232627B2 (en) 2002-11-08 2007-06-19 Honda Motor Co., Ltd. Electrode for solid polymer fuel cell
JP4506165B2 (ja) * 2003-12-11 2010-07-21 株式会社エクォス・リサーチ 膜電極接合体及びその使用方法
JP2005174768A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Equos Research Co Ltd 膜電極接合体、その製造方法及びその使用方法
JP2007265730A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toppan Printing Co Ltd 燃料電池用触媒層及びこれを用いた膜電極接合体並びに燃料電池
DE102008015575A1 (de) 2007-03-26 2008-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Membranelektrodenanordnung für eine Brennstoffzelle und Verfahren zu deren Herstellung
JP2010536152A (ja) * 2007-08-09 2010-11-25 パナソニック株式会社 直接酸化型燃料電池用担持型触媒層
WO2010150870A1 (ja) * 2009-06-26 2010-12-29 日産自動車株式会社 燃料電池用親水性多孔質層、ガス拡散電極およびその製造方法、ならびに膜電極接合体
US9006128B2 (en) 2010-07-30 2015-04-14 Hyundai Motor Company Catalyst for fuel cell and method for preparing the same
CN102664273A (zh) * 2012-05-25 2012-09-12 南京工业大学 一种提高固体氧化物燃料电池阴极性能的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3555209B2 (ja) 2004-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4550798B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池およびその製造方法
JPH09199138A (ja) 燃料電池用の電極または電極・電解質膜接合体の製造方法および燃料電池用の電極
JP2000285933A (ja) 燃料電池
JP3617237B2 (ja) 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
JPH11126615A (ja) 燃料電池用電極および燃料電池用電極の製造方法
JPH0817440A (ja) 高分子電解質型電気化学セル用電極
JP3613654B2 (ja) 燃料電池用の電極および発電層の製造方法
JP2778767B2 (ja) 多孔質電極及びその使用方法
JPH08180879A (ja) 燃料電池の電極およびその製造方法並びに発電層の製造方法
JP3504021B2 (ja) 電気化学装置用電極とその製造方法
JP2003109606A (ja) 高分子電解質型燃料電池とその製造方法
JPH07326363A (ja) イオン導電性付与電極並びにそのような電極を用いた電極・電解質接合体及びセル
JP5425441B2 (ja) 燃料電池用電極層の形成材料、燃料電池用膜電極接合体、燃料電池、燃料電池用電極層の形成材料の製造方法、燃料電池用電極層の製造方法
JP2001015123A (ja) 燃料電池用電極基体、燃料電池用電極及びこれを用いた燃料電池
JP2001006699A (ja) 固体高分子型燃料電池の固体高分子電解質膜・電極接合体およびその製造方法
JP2001076742A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP4880131B2 (ja) ガス拡散電極およびこれを用いた燃料電池
JP2003151564A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極
JPH08106915A (ja) 固体高分子型燃料電池の電極および燃料電池の製造方法
JP2005183263A (ja) 多孔質構造体
JP2004185900A (ja) 燃料電池用電極、膜・触媒層接合体、燃料電池、およびこれらの製造方法
JP4506165B2 (ja) 膜電極接合体及びその使用方法
JPH05182671A (ja) イオン交換膜燃料電池用電極の製造方法
JPH1116586A (ja) 高分子電解質膜−ガス拡散電極体の製造方法
JP3495668B2 (ja) 燃料電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees