JPH08180828A - 同期クロック信号発生回路 - Google Patents

同期クロック信号発生回路

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Publication number
JPH08180828A
JPH08180828A JP6334948A JP33494894A JPH08180828A JP H08180828 A JPH08180828 A JP H08180828A JP 6334948 A JP6334948 A JP 6334948A JP 33494894 A JP33494894 A JP 33494894A JP H08180828 A JPH08180828 A JP H08180828A
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JP
Japan
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signal
circuit
clock
clock signal
horizontal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6334948A
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English (en)
Inventor
Moriji Izumida
守司 泉田
Tetsuharu Tokunaga
徹治 徳永
Yasuhiko Hoshi
恭彦 星
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水平同期信号HSYNに位相同期された同期
クロック信号SCLKを形成する同期クロック信号発生
回路SCLKGの特に入力テレビ信号TVSinがNT
SC非標準信号とされる場合の垂直同期期間におけるク
ロック抽出精度を高め、垂直同期期間終了時における過
渡応答性を高める。同期クロック信号発生回路の動作を
安定化し、同期クロック信号発生回路を含む画像入力ボ
ード等の特に走査型電子顕微鏡に結合される場合の動作
を安定化する。 【構成】 同期クロック信号発生回路SCLKGに、入
力テレビ信号TVSinから水平同期信号HSYNを抽
出する水平同期信号分離回路HSYNSと、垂直同期信
号分離回路VSYNSと、擬似水平同期信号発生回路P
HSYNGと、擬似水平同期信号PHSYN及び水平同
期信号HSYNを合成して水平同期信号CHSYNとし
てクロック発生部CLKGに供給する水平同期信号合成
回路HSYNCとを含む同期処理部SYNPを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は同期クロック信号発生
回路に関し、例えば、走査型電子顕微鏡用の画像入力ボ
ードに含まれる同期クロック信号発生回路ならびにその
動作の安定化に利用して特に有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡(SEM:Scann
ing Electron Microscope)等
から出力されるテレビ信号をデジタル化してコンピュー
タシステムのディスプレイ装置に表示するための画像入
力ボードがある。また、このような画像入力ボードに含
まれ、例えばフェーズロックドループ回路によりテレビ
信号の水平同期信号に同期した同期クロック信号を形成
して画像入力ボードの基本クロック信号として供給する
同期クロック信号発生回路がある。
【0003】一方、テレビ信号には、アナログ映像信号
に加えて垂直同期信号及び水平同期信号が含まれ、画像
入力ボードは、入力テレビ信号の中からこれらの同期信
号を抽出するための垂直同期信号分離回路及び水平同期
信号分離回路を含む。周知のように、入力テレビ信号T
VSinに含まれる水平同期信号は、テレビ信号がNT
SC(National Television Sy
stem Committee)規格に適合したいわゆ
るNTSC標準信号とされる場合、垂直同期期間にも、
垂直同期信号VSYNを抽出すべくその周波数及び位相
が変化された等化パルスとして含まれ、容易に抽出でき
る。しかし、テレビ信号がNTSC規格に適合しないい
わゆるNTSC非標準信号とされる場合には、水平同期
信号は垂直同期期間に含まれないため抽出できず、特に
垂直同期期間が終了し次の画面が開始される時点等で同
期クロック信号の周波数及び位相が不安定となる。
【0004】これに対処するため、Q値の高いタンク回
路等を利用して、水平同期信号の高周波成分の中から必
要な周波数成分を抽出し、垂直同期期間における同期ク
ロック信号の周波数及び位相を安定化する方法や、図8
に例示されるように、同期クロック信号発生回路のフェ
ーズロックドループ回路PLLに、位相比較回路PCか
らループフィルタLPFを介して出力される制御電圧V
Cの垂直同期期間が始まる直前における電位を保持する
サンプルホールド回路SHを設け、ブランク制御用垂直
同期信号BVSYNがロウレベルとされる垂直同期期間
には、制御電圧VCに代えてサンプルホールド回路SH
の出力信号つまり制御電圧VCSHを電圧制御型発振回
路VCOに供給する方法等が提案されている。
【0005】サンプルホールド回路を含むフェーズロッ
クドループ回路(位相同期発振回路)について、例え
ば、特開昭61−189019号に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、タンク回路
はアナログ回路からなるため、同期クロック信号の周波
数の安定性やクロック信号としての連続性を充分に保証
することができず、またフェーズロックドループ回路に
サンプルホールド回路を追加する方法では、特に垂直同
期期間が開始される直前及び直後における水平同期信号
の位相が不確定なためにクロック抽出精度が低下し、垂
直同期期間終了時における過渡応答性が低下して、特に
画面開始部において画像が歪むという問題が生じる。
【0007】この発明の目的は、水平同期信号に位相同
期されたクロック信号を形成する同期クロック信号発生
回路の特に入力テレビ信号がNTSC非標準信号とされ
る場合の垂直同期期間におけるクロック抽出精度を高
め、垂直同期期間終了時おける過渡応答性を高めること
にある。この発明の他の目的は、同期クロック信号発生
回路の動作を安定化し、同期クロック信号発生回路を含
む画像入力ボード等の特に走査型電子顕微鏡に結合され
る場合の動作を安定化することにある。
【0008】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、画像入力ボード等に含まれテ
レビ信号の水平同期信号に位相同期された同期クロック
信号を形成する同期クロック信号発生回路に、入力テレ
ビ信号から水平同期信号を抽出する水平同期信号分離回
路と、入力テレビ信号から垂直同期信号を抽出しかつ入
力テレビ信号がNTSC非標準信号とされる場合ブラン
ク制御用垂直同期信号を選択的に有効レベルとする垂直
同期信号分離回路と、ブランク制御用垂直同期信号が有
効レベルとされるとき例えば同期クロック信号を分周し
あるいは水平同期信号を少なくとも垂直同期期間以上遅
延させることによって形成される補間パルス信号を擬似
水平同期信号として選択的に伝達する擬似水平同期信号
発生回路と、擬似水平同期信号と水平同期信号分離回路
から出力される水平同期信号とを合成してクロック発生
部に供給する水平同期信号合成回路とを含む同期処理部
を設ける。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、入力テレビ信号がNT
SC非標準信号とされる場合、水平同期信号の垂直同期
期間における間欠部分を同一周期の補間パルス信号によ
って補間できるため、同期クロック信号発生回路の特に
入力テレビ信号がNTSC非標準信号とされる場合のク
ロック抽出精度を高め、垂直同期期間終了時おける過渡
応答性を高めることができる。この結果、同期クロック
信号発生回路の動作を安定化し、同期クロック信号発生
回路を含む画像入力ボード等の特に走査型電子顕微鏡に
結合される場合の動作を安定化することができる。
【0011】
【実施例】図1には、この発明が適用された同期クロッ
ク信号発生回路SCLKGの一実施例のブロック図が示
され、図2には、図1の同期クロック信号発生回路SC
LKGに含まれる同期処理部SYNP及びクロック発生
部CLKGの一実施例のブロック図が示されている。ま
た、図6には、図1及び図2の同期クロック信号発生回
路SCLKGに入力される入力テレビ信号TVSinが
NTSC標準に適合したNTSC標準信号とされる場合
の一般的な信号波形図が示され、図7には、入力テレビ
信号TVSinがNTSC標準に適合しないNTSC非
標準信号とされる場合の一般的な信号波形図が示されて
いる。さらに、図3には、図1の同期クロック信号発生
回路SCLKGにNTSC標準に適合しない図7のよう
な入力テレビ信号TVSinが入力される場合の一実施
例の信号波形図が示され、図4には、NTSC標準に適
合した図6のような入力テレビ信号TVSinが入力さ
れる場合の一実施例の信号波形図が示されている。これ
らの図をもとに、この実施例の同期クロック信号発生回
路SCLKGの構成及び動作ならびにその特徴について
説明する。なお、図1及び図2の各ブロックを構成する
回路素子は、公知の半導体集積回路の製造技術により、
単結晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成され
る。また、同期クロック信号発生回路SCLKGは、特
に制限されないが、他の各種の大規模集積回路とともに
共通の実装ボードに搭載され、走査型電子顕微鏡から出
力されるテレビ信号をデジタル化してコンピュータシス
テムのディスプレイ装置に表示するための画像入力ボー
ドを構成する。
【0012】図1において、この実施例の同期クロック
信号発生回路SCLKGは、同期処理部SYNP及びク
ロック発生部CLKGを備える。このうち、同期処理部
SYNPには、走査型電子顕微鏡から画像入力ボードの
図示されない前段回路を介して所定の入力テレビ信号T
VSinが供給されるとともに、クロック発生部CLK
Gの出力信号つまり同期クロック信号SCLK(第3の
クロック信号)が供給される。また、同期処理部SYN
Pの出力信号つまり垂直同期信号VSYN及び水平同期
信号CHSYN(第2のクロック信号)は、画像入力ボ
ードの図示されない後段回路に供給されるとともに、水
平同期信号CHSYNのみがクロック発生部CLKGに
も供給される。一方、クロック発生部CLKGには、同
期処理部SYNPから水平同期信号CHSYNが供給さ
れ、その出力信号つまり同期クロック信号SCLKは、
その基本クロック信号として画像入力ボードの各部に供
給されるとともに、同期処理部SYNPにも供給され
る。
【0013】なお、入力テレビ信号TVSinは、例え
ば画像入力ボードが走査型電子顕微鏡(SEM)に結合
され、それがNTSC標準に適合しないNTSC非標準
信号とされる場合、図7に例示されるように、所定の周
期を有しかつ垂直同期期間にも間欠部分を有する間欠的
なパルス信号つまり水平同期信号HSYNと、この水平
同期信号に重畳されたアナログ映像信号とを含む。ま
た、それがNTSC標準に適合したNTSC標準信号と
される場合には、図6に例示されるように、垂直同期期
間でも間欠部分を持たない水平同期信号HSYNと、こ
の水平同期信号に重畳されたアナログ映像信号とを含
む。入力テレビ信号TVSinがNTSC非標準信号と
される場合、垂直同期期間には映像信号が含まれない。
また、入力テレビ信号TVSinがNTSC標準信号と
される場合には、やはり垂直同期期間に映像信号は含ま
れないが、水平同期信号は、その周波数及び位相が変化
された等化パルスとして含まれ、垂直同期信号VSYN
の抽出に供される。
【0014】ここで、同期クロック信号発生回路SCL
KGの同期処理部SYNPは、図2に示されるように、
入力テレビ信号TVSinを受ける同期信号分離回路C
SYNSと、この同期信号分離回路CSYNSの出力信
号つまり複合同期信号CSYNを共通に受ける垂直同期
信号分離回路VSYNS及び水平同期信号分離回路HS
YNSとを含む。このうち、同期信号分離回路CSYN
Sは、入力テレビ信号TVSinから映像信号を除去し
て垂直及び水平同期信号を抽出し、図3及び図4のよう
な複合同期信号CSYNを形成する。また、垂直同期信
号分離回路VSYNSは、複合同期信号CSYNから水
平同期信号を除去して垂直同期信号VSYNを抽出する
とともに、ブランク制御用垂直同期信号BVSYNを形
成し、水平同期信号分離回路HSYNSは、複合同期信
号CSYNから垂直同期信号を除去して水平同期信号H
SYN(第1のクロック信号)を抽出する。
【0015】ところで、垂直同期信号分離回路VSYN
Sから出力される垂直同期信号VSYNは、入力テレビ
信号TVSinがNTSC非標準信号とされる場合、図
3に例示されるように、垂直同期期間において選択的に
ロウレベルとされ、言わば垂直ブランク信号VBLAN
Kとして兼用される。また、入力テレビ信号TVSin
がNTSC標準信号とされる場合には、図4に例示され
るように、等化パルスとして含まれる水平同期信号の周
波数及び位相の変化に表される比較的短いパルス幅の信
号とされ、垂直同期期間は、この間ロウレベルとされる
垂直ブランク信号VBLANKによって表される。一
方、垂直同期信号分離回路VSYNSから出力されるブ
ランク制御用垂直同期信号BVSYNは、入力テレビ信
号TVSinがNTSC非標準信号とされる場合、垂直
同期信号VSYNとともに垂直同期期間だけ選択的に有
効レベルつまりロウレベルとされ、入力テレビ信号TV
SinがNTSC標準信号とされる場合にはハイレベル
のままとされる。
【0016】同期処理部SYNPは、さらに、クロック
分周回路CFD2,擬似水平同期信号発生回路PHSY
NGならびに水平同期信号合成回路HSYNCを含む。
このうち、クロック分周回路CFD2には、クロック発
生部CLKGから同期クロック信号SCLKが供給され
る。また、擬似水平同期信号発生回路PHSYNGに
は、垂直同期信号分離回路VSYNSからブランク制御
用垂直同期信号BVSYNが供給されるとともに、クロ
ック分周回路CFD2から補間パルス信号となる内部水
平同期信号DHSYNが供給される。一方、水平同期信
号合成回路HSYNCには、水平同期信号分離回路HS
YNSから水平同期信号HSYNが供給されるととも
に、擬似水平同期信号発生回路PHSYNGから擬似水
平同期信号PHSYNが供給される。水平同期信号合成
回路HSYNCの出力信号は、前記水平同期信号CHS
YNとしてクロック発生部CLKGに供給される。な
お、同期クロック信号SCLKは、水平同期信号HSY
NつまりCHSYNの所定数倍の周波数を有し、所定数
分の一の周期を有するものとされる。
【0017】クロック分周回路CFD2は、同期クロッ
ク信号SCLKを上記所定数分の一に分周し、水平同期
信号HSYNとほぼ同じ周波数つまり周期を有する内部
水平同期信号DHSYNとする。また、擬似水平同期信
号発生回路PHSYNGは、ブランク制御用垂直同期信
号BVSYNが有効レベルつまりロウレベルとされると
き、補間パルス信号である内部水平同期信号DHSYN
を擬似水平同期信号PHSYNとして選択的に水平同期
信号合成回路HSYNCに伝達する。さらに、水平同期
信号合成回路HSYNCは、水平同期信号HSYN及び
擬似水平同期信号PHSYNを合成して、水平同期信号
CHSYNを形成する。
【0018】前述のように、ブランク制御用垂直同期信
号BVSYNは、入力テレビ信号TVSinがNTSC
非標準信号とされる場合、垂直同期期間において選択的
にロウレベルとされ、入力テレビ信号TVSinがNT
SC標準信号とされる場合にはハイレベルのままとされ
る。したがって、内部水平同期信号DHSYNは、図3
に示されるように、入力テレビ信号TVSinがNTS
C非標準信号とされブランク制御用垂直同期信号BVS
YNがロウレベルとされる垂直同期期間だけ選択的に擬
似水平同期信号PHSYNとして水平同期信号合成回路
HSYNCに伝達され、これによって水平同期信号の間
欠部分が補間される。言うまでもなく、入力テレビ信号
TVSinがNTSC標準信号とされる場合には、ブラ
ンク制御用垂直同期信号BVSYNがハイレベルのまま
とされ、内部水平同期信号DHSYNは擬似水平同期信
号PHSYNとして伝達されないが、このとき、水平同
期信号HSYNは間欠部分を持たないためにその必要も
ない。
【0019】次に、同期クロック信号発生回路SCLK
Gのクロック発生部CLKGは、図2に示されるよう
に、その一方の入力端子に同期処理部SYNPの出力信
号つまり水平同期信号CHSYNを受ける位相比較回路
PCを含む。この位相比較回路PCの他方の入力端子に
は、クロック分周回路CFD1の出力信号つまり内部ク
ロック信号DCLKが供給され、その出力信号は、ルー
プフィルタLPFを経た後、制御電圧VCとして電圧制
御型発振回路VCOに供給される。電圧制御型発振回路
VCOの出力信号は、同期クロック信号SCLKとして
同期処理部SYNPを含む画像入力ボードの各部に供給
されるとともに、クロック発生部CLKGのクロック分
周回路CFD1にも供給される。
【0020】位相比較回路PCは、水平同期信号CHS
YNの位相と内部クロック信号DCLKの位相とを比較
し、両者の位相差に応じた電位の電圧信号に変換する。
この電圧信号は、ループフィルタLPFによってその高
周波成分が除去された後、制御電圧VCとなる。電圧制
御型発振回路VCOは、制御電圧VCの電位に応じた周
波数を有する同期クロック信号SCLKを形成し、クロ
ック分周回路CFD1は、同期クロック信号SCLKを
前記所定数分の一に分周して内部クロック信号DCLK
とする。これにより、位相比較回路PC,ループフィル
タLPF,電圧制御型発振回路VCOならびにクロック
分周回路CFD1は、いわゆるフェーズロックドループ
回路として機能し、水平同期信号CHSYNつまりは実
質的な水平同期信号HSYNに位相同期されかつその所
定数倍の周波数を有する同期クロック信号SCLKを形
成しうるものとなる。
【0021】ところで、クロック発生部CLKGに供給
される水平同期信号CHSYNは、入力テレビ信号TV
SinがNTSC非標準信号とされる場合垂直同期期間
において間欠部分を有する水平同期信号HSYNをもと
に形成されるが、この実施例では、前述のように、水平
同期信号HSYNの間欠部分が擬似水平同期信号PHS
YNつまり同期クロック信号SCLKを分周して得られ
る補間パルス信号すなわち内部水平同期信号DHSYN
によって補間される。このため、クロック発生部CLK
Gつまりフェーズロックドループ回路を構成する位相比
較回路PCは、垂直同期期間においても水平同期信号C
HSYN及び内部クロック信号DCLKの位相比較動作
を中断することなく継続でき、これによって安定した制
御電圧VCを得ることができる。この結果、同期クロッ
ク信号発生回路SCLKGの特に入力テレビ信号TVS
inがNTSC非標準信号とされる場合の垂直同期期間
におけるクロック抽出精度を高め、垂直同期期間終了時
おける過渡応答性を高めることができるため、同期クロ
ック信号発生回路SCLKGの動作を安定化し、この同
期クロック信号発生回路を含む画像入力ボード等の特に
走査型電子顕微鏡に結合される場合の動作を安定化する
ことができるものである。
【0022】図5には、図1の同期クロック信号発生回
路SCLKGに含まれる同期処理部SYNP及びクロッ
ク発生部CLKGの第2の実施例のブロック図が示され
ている。なお、この実施例は、前記図1ないし図4の実
施例を基本的に踏襲するものであるため、これと異なる
部分についてのみ説明を追加する。
【0023】図5において、この実施例の同期クロック
信号発生回路SCLKGを構成する同期処理部SYNP
は、水平同期信号分離回路HSYNSの出力信号つまり
水平同期信号HSYNを受ける水平同期信号遅延回路H
SYNDと、この水平同期信号遅延回路HSYNDから
その出力信号つまり遅延水平同期信号を受け垂直同期信
号分離回路VSYNSからブランク制御用垂直同期信号
BVSYNを受ける擬似水平同期信号発生回路PHSY
NGとを含む。このうち、水平同期信号遅延回路HSY
NDは、水平同期信号分離回路HSYNSから出力され
る水平同期信号HSYNを少なくとも垂直同期期間つま
りはその間欠部分に相当する時間以上遅延させることに
より、水平同期信号HSYNと同一の周期を有しかつ水
平同期信号HSYNと共通の間欠部分を持たない遅延水
平同期信号を形成して、補間パルス信号とする。また、
擬似水平同期信号発生回路PHSYNGは、ブランク制
御用垂直同期信号BVSYNが有効レベルつまりロウレ
ベルとされるとき、水平同期信号遅延回路HSYNDか
ら出力される遅延水平同期信号つまり補間パルス信号を
擬似水平同期信号PHSYNとして水平同期信号合成回
路HSYNCに伝達する。これにより、水平同期信号H
SYNの間欠部分は、擬似水平同期信号PHSYNつま
りその水平同期信号遅延回路HSYNDによる遅延信号
によって補間され、第1の実施例と同様な効果を得るこ
とができるものとなる。
【0024】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)画像入力ボード等に含まれテレビ信号の水平同期
信号に位相同期された同期クロック信号を形成する同期
クロック信号発生回路に、入力テレビ信号から水平同期
信号を抽出する水平同期信号分離回路と、入力テレビ信
号から垂直同期信号を抽出しかつ入力テレビ信号がNT
SC非標準信号とされる場合ブランク制御用垂直同期信
号を選択的に有効レベルとする垂直同期信号分離回路
と、ブランク制御用垂直同期信号が有効レベルとされる
とき例えば同期クロック信号を分周しあるいは水平同期
信号を少なくとも垂直同期期間以上遅延させることによ
って形成される補間パルス信号を擬似水平同期信号とし
て選択的に伝達する擬似水平同期信号発生回路と、擬似
水平同期信号と水平同期信号分離回路から出力される水
平同期信号とを合成してクロック発生部に供給する水平
同期信号合成回路とを含む同期処理部を設けることで、
入力テレビ信号がNTSC非標準信号とされる場合に、
水平同期信号の垂直同期期間における間欠部分を同一周
期の補間パルス信号によって補間することができるとい
う効果が得られる。
【0025】(2)上記(1)項により、同期クロック
信号発生回路の特に入力テレビ信号がNTSC非標準信
号とされる場合のクロック抽出精度を高め、垂直同期期
間終了時おける過渡応答性を高めることができるという
効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、同期クロック
信号発生回路の動作を安定化し、同期クロック信号発生
回路を含む画像入力ボード等の特に走査型電子顕微鏡に
結合される場合の動作を安定化できるという効果が得ら
れる。
【0026】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図2において、擬似水平同期信号発生回路PHSY
NGに補間パルス信号として供給される内部水平同期信
号DHSYNは、その位相に何等問題がないことを条件
に、クロック分周回路CFD1から出力される内部クロ
ック信号DCLKをそのまま代用することができる。ま
た、クロック発生部CLKGは、そのクロック抽出精度
をさらに高めるために、適当なサンプルホールド回路を
備えることができる。図3及び図4において、ブランク
制御用垂直同期信号BVSYNは、ハイレベルをその有
効レベルとするものであってもよい。図5において、水
平同期信号HSYNを遅延させるための水平同期信号遅
延回路HSYNDは、例えば遅延時間に相当するビット
数のシフトレジスタに置き換えることができる。さら
に、図1,図2及び図5に示される同期クロック信号発
生回路SCLKGならびに同期処理部SYNP及びクロ
ック発生部CLKGのブロック構成や、図3及び図4に
示される信号の名称及び論理レベルならびに時間関係等
は、種々の実施形態を採りうる。
【0027】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である走査
型電子顕微鏡に供される画像入力ボードの同期クロック
信号発生回路に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、例えば、同期クロック信号
発生回路として単体で形成されるものや同様な同期クロ
ック信号発生回路を含む各種の映像処理装置等にも適用
できる。この発明は、少なくとも間欠部分を有するパル
ス信号をもとにこれに位相同期された他のパルス信号を
形成する同期クロック信号発生回路ならびにこのような
同期クロック信号発生回路を含む装置及びシステムに広
く適用できる。
【0028】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、画像入力ボード等に含まれ
テレビ信号の水平同期信号に位相同期された同期クロッ
ク信号を形成する同期クロック信号発生回路に、入力テ
レビ信号から水平同期信号を抽出する水平同期信号分離
回路と、入力テレビ信号から垂直同期信号を抽出しかつ
入力テレビ信号がNTSC非標準信号とされる場合にブ
ランク制御用垂直同期信号を選択的に有効レベルとする
垂直同期信号分離回路と、ブランク制御用垂直同期信号
が有効レベルとされるとき例えば同期クロック信号を分
周しあるいは水平同期信号を少なくとも垂直同期期間以
上遅延させることによって形成される補間パルス信号を
擬似水平同期信号として選択的に伝達する擬似水平同期
信号発生回路と、擬似水平同期信号と水平同期信号分離
回路から出力される水平同期信号とを合成してクロック
発生部に供給する水平同期信号合成回路とを含む同期処
理部を設けることで、入力テレビ信号がNTSC非標準
信号とされる場合に、水平同期信号の垂直同期期間にお
ける間欠部分を同一周期の補間パルス信号によって補間
できるため、同期クロック信号発生回路のクロック抽出
精度を高め、垂直同期期間終了時おける過渡応答性を高
めることができる。この結果、同期クロック信号発生回
路の動作を安定化し、同期クロック信号発生回路を含む
画像入力ボード等の特に走査型電子顕微鏡に結合される
場合の動作を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された同期クロック信号発生回
路の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の同期クロック信号発生回路に含まれる同
期処理部及びクロック発生部の第1の実施例を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の同期クロック信号発生回路にNTSC標
準に適合しないテレビ信号が入力される場合の一実施例
を示す信号波形図である。
【図4】図1の同期クロック信号発生回路にNTSC標
準に適合したテレビ信号が入力される場合の一実施例を
示す信号波形図である。
【図5】図1の同期クロック信号発生回路に含まれる同
期処理部及びクロック発生部の第2の実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】NTSC標準に適合したテレビ信号の一般的な
信号波形図である。
【図7】NTSC標準に適合しないテレビ信号の一般的
な信号波形図である。
【図8】サンプルホールド回路を含むPLL回路の一般
的なブロック図である。
【符号の説明】
SCLKG・・・同期クロック信号発生回路、SYNP
・・・同期処理部、CLKG・・・クロック発生部、C
SYNS・・・同期信号分離回路、VSYNS・・・垂
直同期信号分離回路、HSYNS・・・水平同期信号分
離回路、CFD1〜CFD2・・・クロック分周回路、
PHSYNG・・・擬似水平同期信号発生回路、HSY
NC・・・水平同期信号合成回路、PC・・・位相比較
回路、LPF・・・ループフィルタ、VCO・・・電圧
制御型発振回路。TVSin・・・入力テレビ信号、C
SYN・・・複合同期信号、VSYN・・・垂直同期信
号、BVSYN・・・ブランク制御用垂直同期信号、V
BLANK・・・垂直ブランク信号、HSYN・・・水
平同期信号、DHSYN・・・内部水平同期信号、PH
SYN・・・擬似水平同期信号、CHSYN・・・合成
後の水平同期信号、VC・・・制御電圧、SCLK・・
・同期クロック信号、DCLK・・・分周クロック信
号。HSYND・・・水平同期信号遅延回路。PLL・
・・フェーズロックドループ回路、SH・・サンプルホ
ールド回路、VCSH・・・制御電圧、SW・・・スイ
ッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周期を有しかつ間欠的なパルス信
    号とされる第1のクロック信号の間欠部分を同一周期の
    補間パルス信号により補間して第2のクロック信号を形
    成するクロック補間部と、上記第2のクロック信号をも
    とに実質的に上記第1のクロック信号に位相同期された
    第3のクロック信号を形成するクロック発生部とを具備
    することを特徴とする同期クロック信号発生回路。
  2. 【請求項2】 上記クロック発生部は、フェーズロック
    ドループ回路を含むものであり、上記第3のクロック信
    号の周波数は、上記第1のクロック信号の周波数の所定
    数倍とされるものであって、上記補間パルス信号は、上
    記第3のクロック信号を上記所定数分の一に分周するこ
    とにより形成されるものであることを特徴とする請求項
    1の同期クロック信号発生回路。
  3. 【請求項3】 上記補間パルス信号は、上記第1のクロ
    ック信号を少なくともその間欠部分に相当する時間以上
    遅延させることにより形成されるものであることを特徴
    とする請求項1の同期クロック信号発生回路。
  4. 【請求項4】 上記同期クロック信号発生回路は、入力
    テレビ信号をデジタル化してコンピュータシステムのデ
    ィスプレイ装置に表示するための画像入力ボードに含ま
    れるものであって、上記第1のクロック信号は、上記入
    力テレビ信号から抽出された水平同期信号であり、上記
    第3のクロック信号は、上記画像入力ボードの基本クロ
    ック信号として用いられるものであることを特徴とする
    請求項1,請求項2又は請求項3の同期クロック信号発
    生回路。
  5. 【請求項5】 上記水平同期信号は、上記入力テレビ信
    号がNTSC非標準信号とされるとき選択的に上記間欠
    部分を有するものであって、上記クロック補間部は、入
    力テレビ信号から上記水平同期信号を抽出する水平同期
    信号分離回路と、入力テレビ信号から垂直同期信号を抽
    出しかつ入力テレビ信号がNTSC非標準信号とされる
    ときブランク制御用垂直同期信号を選択的に有効レベル
    とする垂直同期信号分離回路と、上記ブランク制御用垂
    直同期信号が有効レベルとされるとき上記補間パルス信
    号を擬似水平同期信号として選択的に伝達する擬似水平
    同期信号発生回路と、上記擬似水平同期信号と上記水平
    同期信号分離回路から出力される水平同期信号とを合成
    して上記第2のクロック信号とする水平同期信号合成回
    路とを含む同期処理部からなるものであることを特徴と
    する請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4の同期
    クロック信号発生回路。
JP6334948A 1994-12-20 1994-12-20 同期クロック信号発生回路 Withdrawn JPH08180828A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266453A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置

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JP2009266453A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置

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