JPH08180825A - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents

走査型電子顕微鏡

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JPH08180825A
JPH08180825A JP6318250A JP31825094A JPH08180825A JP H08180825 A JPH08180825 A JP H08180825A JP 6318250 A JP6318250 A JP 6318250A JP 31825094 A JP31825094 A JP 31825094A JP H08180825 A JPH08180825 A JP H08180825A
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stage
observation
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moving
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JP6318250A
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English (en)
Inventor
Sadaaki Kohama
禎晃 小濱
Kazuhiko Fukazawa
和彦 深澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型電子顕微鏡において、トラックボール
を用いて所望の方向に正確に観察視野を移動する。 【構成】 スイッチ部67を操作することにより、ステ
ージ制御手段19に移動方向がX方向のみか、Y方向の
みか、又は通常の2次元方向かを指示する。回転体63
と、この回転体63の回転角をパルス信号に変換するロ
ータリエンコーダ65X,65Yとを有するトラックボ
ール62を用いて、試料が載置される試料ステージの2
次元的な移動方向及び移動速度をステージ制御手段19
に指示する。トラックボール62による移動方向が方向
70X’であっても、スイッチ部67より移動方向がX
方向に制限されているときには、試料ステージをX方向
のみに移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子等の試料の
微細構造を観察するために使用される走査型電子顕微鏡
に関し、特に試料上の観察視野をオペレータがマニュア
ル操作で移動できる走査型電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡においては、電子銃か
ら射出され収束レンズにより収束された電子ビームが偏
向コイルにより偏向され、偏向された電子ビームが対物
レンズを介して試料の表面を2次元的に走査する。そし
て、試料の表面から発生する2次電子が2次電子検出器
等を介して画像信号に変換され、この画像信号に基づい
てその試料の拡大像が画像表示装置(CRTディスプレ
イ等)の画面上に表示される。
【0003】このとき、観察倍率はオペレータが所定の
範囲内で所望の値に設定することができ、その設定され
た観察倍率に応じて試料上での電子ビームの走査範囲、
及び走査速度等が調整される。また、試料上での電子ビ
ームの走査範囲中でオペレータにより観察対象として指
定される範囲が観察視野であり、この観察視野内の設定
された観察倍率での拡大像が画像表示装置の画面上に表
示される。
【0004】その試料上での観察視野を移動させて、そ
の画像表示装置の画面上で試料の観察画像を移動させる
方式としては、機械的視野移動方式と電気的視野移動方
式との2つがある。機械的視野移動方式とは、試料が載
置されたステージを移動するもので、電気的視野移動方
式とは、電子ビームの試料上での走査領域を電子光学系
制御回路により移動させるか、又はその走査領域内での
画像データの選択領域を移動させることにより、観察視
野を移動させるものである。
【0005】電気的視野移動方式では、観察倍率が高倍
率のときに画像を定速に移動できる利点があった。その
一方で、電子ビームの振り幅に制限があり、この制限幅
はステージの移動量よりはるかに狭いものであった。こ
のため、オペレータは通常、必要に応じて機械的視野移
動方式と電気的視野移動方式とを切り換えて使用してい
た。それ以外に、観察倍率に応じて自動的に両方式を切
り換える装置も使用されていた。これらの場合に、オペ
レータが観察視野の移動方向及び移動速度、又は移動位
置を入力する手段として、例えば所謂ジョイスティッ
ク、又は所謂トラックボール等が使用されていた。
【0006】これらの内でジョイスティックは、操作用
の軸を2次元的に回転させることにより2つのポテンシ
ョメータの出力値を変化させて、2次元平面内での移動
方向及び移動速度を設定するツールである。一方、トラ
ックボールは、操作卓に埋め込まれた回転体を2次元的
に回転させることにより、2つのロータリエンコーダか
らパルス信号を発生させて、2次元平面内での移動方向
及び移動速度を設定するツールである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、観察対象の試料が例えば半導体メモリのよう
な規則的な素子であるときには、試料上の観察視野の移
動方向を例えば所定の方向に固定したいことがある。し
かしながら、ジョイスティックやトラックボールを使用
して移動方向を入力するときには、操作用の軸、又は回
転体を所定の方向にのみ正確に回転させることが困難で
あるため、マニュアルで観察視野を所定の方向にのみ移
動させることは困難であるという不都合があった。
【0008】特にトラックボールの場合には、ジョイス
ティックと異なり回転体の回転角に制限がなく、更に回
転体は等方的であるため、所定の方向にのみ回転体を正
確に回転させることは極めて困難であった。本発明は斯
かる点に鑑み、トラックボールのような入力手段を用い
た場合でも、所定の方向に正確に観察視野を移動するこ
とができる走査型電子顕微鏡を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による走査型電子
顕微鏡は、例えば図1に示すように、試料(9)上で電
子線を走査し、その試料から発生する2次電子を検出し
て得られる画像信号を用いて画像表示手段(25)上に
試料(9)上の所定の観察視野内の画像を表示する走査
型電子顕微鏡において、試料(9)をその電子線の走査
面上で2次元的に移動させる試料ステージ(12X,1
2Y)と、それぞれ変位量を電気信号に変換する2軸の
エンコーダを介してその試料ステージの2次元的な移動
方向を設定する移動方向入力手段(29)と、その試料
ステージの移動方向を所定の第1方向(X方向)、この
第1方向に交差する第2方向(Y方向)、又は2次元方
向の何れかに設定する移動方向制限手段(34)と、移
動方向入力手段(29)で設定された移動方向に関して
移動方向制限手段(34)により選択された成分の方向
にその試料ステージを駆動するステージ制御手段(1
9)と、を有するものである。
【0010】この場合、移動方向入力手段(29)は、
更に試料ステージ(12X,12Y)のそれら第1方向
及び第2方向への2次元的な移動速度を設定し、ステー
ジ制御手段(19)は、移動方向入力手段(29)によ
り設定された移動速度の内で移動方向制限手段(34)
により選択された方向への速度成分でその試料ステージ
を駆動することが望ましい。
【0011】また、移動方向入力手段(29)の一例
は、例えば図2に示すように、回転体(63)と、この
回転体の異なる面の回転角をそれぞれ電気信号に変換す
る2つのロータリエンコーダ(65X,65Y)とを有
するトラックボール(62)である。
【0012】
【作用】斯かる本発明の走査型電子顕微鏡によれば、例
えば試料(9)上での観察視野を第1方向(X方向)に
移動させたいときには、移動方向制限手段(34)によ
り移動方向をその第1方向に制限する。その後、移動方
向入力手段(29)により移動方向を設定する際に、例
えばその第1方向から僅かにずれた方向を設定しても、
観察視野はその第1方向に移動する。
【0013】また、移動方向入力手段(29)が移動速
度をも設定する場合に、移動方向制限手段(34)によ
り移動方向をその第1方向に制限するときには、移動方
向入力手段(29)により設定した移動速度のその第1
方向への速度成分で試料(9)上での観察視野がその第
1方向に移動する。
【0014】
【実施例】以下、本発明による走査型電子顕微鏡の一実
施例につき図面を参照して説明する。図1は本実施例の
走査型電子顕微鏡の機構部、及び制御系を示し、この図
1において、上部の電子銃2から射出された電子ビーム
3は、アパーチャ4を通過して収束レンズ5で収束され
た後、X偏向コイル6及びY偏向コイル7によりそれぞ
れX方向、及びY方向に偏向される。なお、ここでは電
子光学系の光軸に垂直な平面上の直交する2方向をX方
向、及びY方向としている。
【0015】2方向に偏向された電子ビーム3は、更に
対物レンズ8を介して、不図示の試料室内の試料9の表
面に収束され、その表面の所定の領域を走査する。試料
9は、試料台11を介してYステージ12Y上に載置さ
れ、Yステージ12YはXステージ12X上で、Y方向
に伸びた送りねじ13Yに螺合し、パルスモータ(即
ち、ステッピングモータ)14Yで送りねじ13Yを正
逆方向に回転させることにより、Yステージ12YをY
方向に駆動できる。更に、Xステージ12Xはベース1
5上で、X方向に伸びた送りねじ13Xに螺合し、パル
スモータ14Xで送りねじ13Xを正逆方向に回転させ
ることにより、Xステージ12XをX方向に駆動できる
ようになっている。本例では、マイクロステップ駆動用
の移動制御装置20X及び20Yが、それぞれパルスモ
ータ14X及び14Yを駆動する。即ち、パルスモータ
14X及び14Yは、それぞれマイクロステップ駆動方
式(詳細後述)で駆動される。
【0016】また、Yステージ12Y上にX軸に垂直な
反射面を有する移動鏡16X、及びY軸に垂直な反射面
を有する移動鏡16Yが固定され、レーザ干渉計17X
及び移動鏡16Xにより試料台11のX座標が計測さ
れ、レーザ干渉計17Y及び移動鏡16Yにより試料台
11のY座標が計測されている。レーザ干渉計17X及
び17Yにより計測された座標(X,Y)は、装置全体
の動作を統轄制御する中央制御系18内のステージ制御
手段19に供給されている。
【0017】なお、本実施例ではマイクロステップ駆動
方式により、ステージ14X,14Yはレーザ干渉計の
計測分解能に近い移動ステップで駆動されるため、必ず
しもレーザ干渉計17X,17Yを設ける必要はない。
そこで、本実施例では、レーザ干渉計17X,17Yの
計測値は、主にパルスモータ14X,14Yが脱調して
ステージ14X,14Yの移動速度や位置が指定された
状態から外れたときの監視用に使用している。
【0018】但し、パルスモータ14X,14Yの代わ
りにDCモータを使用し、これらDCモータとレーザ干
渉計17X,17Yとにより閉ループを構成して、試料
台11をレーザ干渉計の計測分解能に近い移動ステップ
で駆動してもよい。また、試料9の斜め上方には2次電
子検出器22が配設され、電子ビーム3の照射により試
料9の表面から発生する2次電子21が2次電子検出器
22により検出される。2次電子検出器22からの検出
信号S1は、増幅器23及び不図示のアナログ/デジタ
ル変換器を介して画像データとして画像処理回路24中
のフレームメモリに格納される。画像処理回路24に
は、後述の電子光学系制御回路28から、観察視野を示
す情報、及び電子ビームの走査に対応する同期信号も供
給され、画像処理回路24は、そのフレームメモリから
観察視野に対応する画像データを読み出して、走査を示
す同期信号と共にCRTディスプレイ25に供給する。
CRTディスプレイ25の表示画面には、試料9上のそ
の観察視野内の画像が所定の拡大倍率で表示される。ま
た、CRTディスプレイ25の表示画面には、拡大倍率
や、観察視野の移動方向の指定等を行うための表示もな
されている。
【0019】さて、走査型電子顕微鏡を使用するには、
オペレータが拡大倍率、及び観察視野等を設定する必要
がある。そこで、本例の中央制御系18には、拡大倍
率、観察視野の回転角、及び観察視野を設定するための
画像倍率回転視野設定部26、ステージ12X,12Y
の移動速度(移動方向を含む)を設定するための視野移
動速度設定部29、ステージ12X,12Yの移動方向
及び移動距離を設定するための視野移動位置設定部3
0、観察視野の移動方向を所定の方向に制限する視野移
動方向制限部34、観察視野の移動を停止させるための
停止スイッチ部35、及び後述のようにステージ12
X,12Yのバックラッシュ量等を入力するためのデー
タ入力部31が接続されている。
【0020】具体的に、画像倍率回転視野設定部26
は、キーボード、及びマウスより構成され、オペレータ
はCRTディスプレイ25上の観察倍率の数値をキーボ
ードからのキー入力によって設定し、キー入力によって
観察視野の回転角を設定し、CRTディスプレイ25の
表示画面に表示されている試料の拡大画像中からマウス
操作によって所望の部分を切り出して観察視野を設定す
る。それらキーボード及びマウスからの信号は中央制御
系18内の倍率設定記憶手段27に供給される。倍率設
定記憶手段27は、指定された拡大倍率、回転角、及び
観察視野の輪郭の位置情報を内部のメモリに記憶すると
共に、拡大倍率、回転角、及び観察視野の情報を電子光
学系制御回路28に供給する。
【0021】電子光学系制御回路28からX偏向コイル
6、及びY偏向コイル7等より構成される電子光学系に
対して、指定された拡大倍率、及び観察視野の回転角に
対応した制御信号が出力される。また、電子光学系制御
回路28は、X偏向コイル6、Y偏向コイル7で電子ビ
ームを走査するための制御信号に同期した同期信号、及
び観察視野の情報を画像処理回路24に出力する。試料
9上で電子ビームは拡大倍率に応じた走査範囲を走査
し、且つ指定された回転角でその電子ビームの走査方向
は回転している。これにより、CRTディスプレイ25
上の拡大画像としては、オペレータに指定された倍率
で、且つ指定された回転角だけ回転された状態の試料の
像が表示される。
【0022】このとき、最初にCRTディスプレイ25
の表示画面に表示されるのは、例えば試料9上の電子ビ
ームによる走査領域のほぼ全部の拡大像であり、マウス
操作によって切り出されるのは、その走査領域から選択
された部分領域の拡大像である。本例では、CRTディ
スプレイ25の表示画面に表示されている拡大像に対応
する試料9上の領域を「観察視野」と呼ぶ。従って、マ
ウス操作によって、全体の拡大像中から所定の部分を切
り出したときには、この切り出された部分に対応する試
料9上の可変の部分領域が観察視野となる。その画像の
切り出しは、画像処理回路24中のフレームメモリから
指定された観察視野に対応する範囲の画像データを読み
出すことによって行われる。
【0023】また、視野移動速度設定部29は、所謂ト
ラックボールを有する入力手段であり、オペレータがそ
のトラックボールを操作することより、試料9上での観
察視野のX方向及びY方向への移動速度を示す信号がス
テージ制御手段19に供給される。また、視野移動方向
制限部34は、その観察視野の移動方向を所定の方向に
制限するための信号をステージ制御手段19に供給し、
ステージ制御手段19は、試料9上で観察視野を指定さ
れた方向に指定された速度で移動させるために、移動制
御装置20X、及び20Yを介してステージ12X,1
2Yを駆動する。このようなステージの定速移動は、例
えばCRTディスプレイ25上で試料の拡大像を観察し
ている際に、オペレータが望む方向に観察視野を移動さ
せたい場合等に行われる。
【0024】一方、視野移動位置設定部30は、マウス
及びキーボードよりなり、例えばオペレータがマウス操
作によりCRTディスプレイ25上で現在表示されてい
る拡大像から離れた位置の点(移動点)を指定する。そ
の移動点の情報、及び倍率設定記憶手段27からの現在
の観察倍率と観察視野の位置情報とがステージ制御手段
19に供給され、ステージ制御手段19では現在の観察
視野の中心からその移動点までの方向、及び距離を算出
する。そして、ステージ制御手段19は、移動制御装置
20X、及び20Yを介してステージ12X,12Yを
その算出された方向に算出された距離だけ駆動する。こ
れにより、観察視野の中心がオペレータに指定された位
置に移動する。
【0025】更に、本例ではオペレータが視野移動位置
設定部30としてのキーボードから、例えばX方向に1
0mmだけステージを移動するようにコマンドを入力す
ると、それに応じてステージ制御手段19は、移動制御
装置20Xを介してパルスモータ14Xを、その10m
m分の回転角だけ回転させるようになっている。
【0026】次に、データ入力部31は、キーボードよ
りなり、オペレータは計測により求められたステージ1
2X,13Xのバックラッシュ量、及び送りねじ13
X,13Yのピッチ誤差を、データ入力部31を介して
中央制御系18内のパラメータ設定手段32に入力す
る。これに応じて、パラメータ設定手段32はバックラ
ッシュ量及びピッチ誤差をそれぞれメモリ33内のバッ
クラッシュ量記憶部33a及びピッチ誤差記憶部33d
に記憶させる。その後、ステージ12X,12Yを駆動
する際に、ステージ制御手段19はメモリ33からバッ
クラッシュ量及びピッチ誤差を読み出して補正を行う。
その他に、ステージ制御手段19は、それまでのステー
ジ12X,12Yの進行方向、観察倍率、及び観察視野
の回転角等をパラメータ設定手段32を介してメモリ3
3に書き込む。
【0027】なお、本例における中央制御系18内の倍
率設定記憶手段27、ステージ制御手段19、及びパラ
メータ設定手段32は、コンピュータのソフトウェア上
で実行される機能である。次に、本例の視野移動速度設
定部29、視野移動方向制限部34、及び停止スイッチ
部35の構成につき図2を参照して詳細に説明する。
【0028】図2は本例の操作卓61の要部を示し、こ
の図2において、操作卓61の表面の開口部に回転体6
3が埋め込まれ、操作卓61の内部で回転体63の右側
面に回転軸64Xが摺接し、回転体63の上側面に回転
軸64Yが摺接し、これらの回転軸64X及び64Yに
それぞれロータリエンコーダ65X及び65Yが連結さ
れている。それら回転体63、回転軸64X,64Y、
及びロータリエンコーダ65X,65Yよりトラックボ
ール62が構成されており、回転体63を矢印70Xで
示す右方向(又は逆方向)に回転することにより、ロー
タリエンコーダ65Xから回転方向を示すアップダウン
のパルス信号が出力され、このパルス信号が可逆カウン
タ66Xの計数パルス入力端子に供給される。同様に、
回転体63を矢印70Yで示す上方向(又は逆方向)に
回転することにより、ロータリエンコーダ65Yからア
ップダウンのパルス信号が出力され、このパルス信号が
可逆カウンタ66Yの計数パルス入力端子に供給され
る。更に、回転体63を矢印70Cで示す斜め方向に回
転すると、2つの可逆カウンタ66X,66Yに同時に
パルス信号が供給される。
【0029】可逆カウンタ66X及び66Yはそれぞれ
供給されたパルス信号を正負の符号付きで積算して得ら
れた積算値TX及びTYをステージ制御手段19に供給
する。積算値TXは、回転体63の右方向(負の値のと
きは左方向)への回転角に対応し、積算値TYは、回転
体63の上方向(負の値のときは下方向)への回転角に
対応し、積算値TX及びTYよりステージ制御手段19
はトラックボール62の回転体62の2次元的な回転角
を認識できるようになっている。また、ステージ制御手
段19は随時、可逆カウンタ66X及び66Yのクリア
端子を介して積算値TX及びTYをそれぞれ0にリセッ
トできるようになっている。トラックボール62、及び
可逆カウンタ66X,66Yより視野移動速度設定部2
9が構成されている。
【0030】後述の視野移動方向制限部34による移動
方向の制限が無く、且つ観察視野の回転が無い場合、ス
テージ制御手段19は移動制御装置20X、及び20Y
を介して、予め観察倍率βに応じて定められる定数k
(β)と積算値TX,TYとを用いて、k(β)・T
X、及びk(β)・TYで定められる移動速度でそれぞ
れ図1のXステージ12X、及びYステージ12Yを駆
動する。従って、トラックボール62の回転体63の回
転方向、及び回転角に応じた移動速度で、機械的視野移
動方式で試料9上での観察視野が移動する。
【0031】また、操作卓61上には停止スイッチ部3
5が固定され、停止スイッチ部35を操作すると、ステ
ージ制御手段19に対して1つのパルス信号が供給さ
れ、ステージ制御手段19はそれに応じて可逆カウンタ
66X,66Yの積算値を0にリセットするようになっ
ている。例えばオペレータがトラックボール62の回転
体63を回転して試料9上で観察視野を所望の方向に所
望の速度で移動させた後、その観察視野を停止させたい
場合、第1の方法はその回転体63を元の回転位置に戻
して可逆カウンタ66X,66Yの積算値TX,TYを
0に戻すことである。しかしながら、このように回転体
63を元の回転位置に完全に戻すのは困難である。そこ
で、観察視野を停止させる第2の方法は、オペレータが
トラックボール62の回転体63から手を離して、停止
スイッチ部35を操作することである。これにより、ス
テージ制御手段19に対してパルス信号が供給され、ス
テージ制御手段19が可逆カウンタ66X,66Yの積
算値TX,TYを0にリセットするため、移動速度の指
令値が0となって観察視野は停止する。その後、回転体
63を再び回転すると、先に停止した回転位置からの回
転角に応じた速度で観察視野が移動することになる。
【0032】次に、視野移動方向制限部34は、操作卓
61上に取り付けられ、操作する毎に1つのパルス信号
を発生するスイッチ部67と、そのパルス信号を積算す
る3進のカウンタ68とから構成され、カウンタ68の
2ビットの積算値TSがステージ制御手段19に供給さ
れている。電源投入時ではカウンタ68の積算値TSは
0であり、その後スイッチ部67を1度操作する毎にカ
ウンタ68の積算値TSは10進数表示で1,2,0,
1,…と周期的に変化する。そして、積算値TSの値が
0のときには、観察視野の移動方向は2次元平面上の任
意の方向であり、積算値TSの値が1、又は2のときに
はそれぞれ観察視野の移動方向はX方向、又はY方向と
定められている。この場合のX方向、及びY方向は通常
は図1のX方向、及びY方向に平行な方向である。しか
しながら、例えば電子ビームの走査方向を変えることに
より試料9上での観察視野を回転したような場合には、
図1のX方向及びY方向をその回転角の分だけ回転した
方向を新たにX’方向、及びY’方向とみなし、トラッ
クボール63の回転体63を例えば右方向に回転する
と、観察視野がそのX’方向に移動できるようになって
いる。
【0033】そのため、ステージ制御手段19では、観
察視野の回転が無い場合、積算値TSの値が1(移動方
向がX方向に制限)のときには、可逆カウンタ66Yの
積算値TYを0とみなし、積算値TSの値が2(移動方
向がY方向に制限)のときには、可逆カウンタ66Xの
積算値TXを0とみなし、積算値TSの値が0であると
きには2つの積算値TX,TYを共に有効であるとみな
して、ステージ12X,12Yの移動速度を制御する。
これにより、移動方向がX方向に制限されているときに
は、トラックボール62の回転体63を任意の方向に回
転しても、その回転角の右方向(又は左方向)への回転
成分のみが有効とされて、その回転成分に応じた移動速
度で観察視野がX方向に移動する。
【0034】一方、移動方向がY方向に制限されている
ときには、トラックボール62の回転体63を任意の方
向に回転しても、その回転角の上方向(又は下方向)へ
の回転成分のみが有効とされて、その回転成分に応じた
移動速度で観察視野がY方向に移動する。また、観察視
野が回転されているときには、回転された座標軸上での
新たなX’方向及びY’方向に、それぞれ可逆カウンタ
66X,66Yの積算値TX及びTYが対応付けられ
る。
【0035】また、カウンタ68の積算値TSを示す2
ビットの信号が、操作卓61上に固定された発光素子6
9X、及び69Yの駆動回路に供給され、積算値TSの
値が1(観察視野の移動方向がX方向)のときには発光
素子69Xが点灯し、積算値TSの値が2(観察視野の
移動方向がY方向)のときには発光素子69Yが点灯す
るようになっている。観察視野の移動方向が任意(2次
元方向)であるときには、発光素子69X,69Yは共
に消灯している。従って、発光素子69X,69Yの点
灯状態よりオペレータは、視野移動方向制限部34で現
在制限されている観察視野の移動可能方向を認識するこ
とができる。
【0036】次に、本実施例では移動制御装置20X,
20Yがそれぞれパルスモータ14X,14Yをマイク
ロステップ駆動方式で制御しているが、そのマイクロス
テップ駆動制御について説明する。一般に、パルスモー
タ(ステッピングモータ)はロータとステータとの突極
構造で決まるステップ角毎に回転、停止するため、DC
モータ、又はACモータに比べて位置決め制御が高精度
に、且つ容易にできるという特徴を持っている。しかし
ながら、その反面でパルスモータは、ステップ角毎に回
転するためにロータに速度変化が生じ、ある回転数で共
振したり、振動が大きくなるという特性も併せ持ってい
る。
【0037】これに対して、マイクロステップ駆動と
は、パルスモータの基本ステップ角をモータコイルに流
す電流を制御することで細分化し、超低速駆動、低振動
駆動、及び低騒音運転を実現すると共に、位置決め分解
能を高めて位置決め精度を更に高精度化できる技術であ
る。具体的に、図3(a)は2相で基本ステップ角が9
0°のパルスモータを示し、この図3(a)において、
4個の凸部が90°間隔で形成された磁性体よりなるス
テータ51中に、回転自在に対向するように反対の磁極
が形成されたマグネットよりなるロータ53が配置され
ている。そして、ステータ51の1つの凸部51aにコ
イル52Aが巻回され、それに隣接する凸部51bにも
コイル52Bが巻回されている。
【0038】そして、図3(a)のパルスモータを例え
ばフルステップ駆動する際には、先ず一方のコイル52
Aの電流IAを正の最大値I0 に設定し、他方のコイル
52Bの電流IBを0にする。これにより、実線で示す
ようにロータ53は凸部51aに対向する位置に静止す
る。次に、電流IAを0にして、他方の電流IBを正の
最大値I0 に設定すると、点線で示すようにロータ53
は90°回転して凸部51bに対向する位置で静止す
る。このように電流IAとIBとを交互に励起すること
により、ロータ53は90°の基本ステップ角で回転す
る。
【0039】次に、図3(a)のパルスモータをマイク
ロステップ駆動する際には、電流IAと電流IBとの比
を次第に変えて行く。例えば、図3(b)に示すよう
に、電流IAが(1/4)I0 、電流IBが(3/4)
0 になると、ロータ53は凸部51aから凸部51b
側にほぼ(3/4)×90°回転した位置で静止する。
従って、原理的には電流IAと電流IBとの比を細かに
設定することにより、基本ステップ角に対して最小ステ
ップ角をいくらでも小さくできる。これがマイクロステ
ップ駆動である。本実施例では、パルスモータ14X,
14Yとして、一例として5相で基本ステップ角φが
0.72°のパルスモータを使用する。そして、マイク
ロステップ駆動により、その基本ステップ角を更に10
0分割に分割するものとする。
【0040】図1に戻り、本例では、送りねじ13X,
13Yを5mmリード(5mmピッチ)のボールねじで
あるとする。また、上述のようにパルスモータ14X,
14Yとしてはそれぞれ5相で基本ステップ角φが0.
72°のパルスモータが使用され、マイクロステップ駆
動によりその基本ステップ角φが100分割に分割して
駆動される。従って、ステージ12X,12Yの送りの
分解能pは、次のように0.1μmとなる。
【0041】 p=5/(100・360/0.72)=1×10-4[mm] (1) このとき、試料9の観察倍率を例えば10万倍とする
と、電子ビームの走査領域とその観察倍率との関係より
その試料9上での観察視野の幅は例えば1.8μmとな
る。これに対して、ステージ12X,12Yの送りの分
解能pは0.1μmであるため、その観察視野の移動を
円滑に行うことができる。
【0042】次に、本実施例で試料9上の観察視野を移
動させる場合の動作の一例につき図1〜図7を参照して
説明する。先ず、図1において、試料9を試料台11上
に載置し、その観察画像をCRTディスプレイ25に映
し出す。図4(a)はその際の試料9上の観察視野42
を示し、図4(a)において試料9上のパターン41上
に矩形の観察視野42が設定されている。また、図4
(b)は図1のCRTディスプレイ25の表示画面25
aを示し、この表示画面25aにその観察視野42内の
パターンの拡大像が表示されている。従って、拡大倍率
をβとすると、図4(a)の観察視野42は実際には図
4(b)の表示画面25aの1/βの大きさである。
【0043】この状態で、図2の表示素子69X,69
Yは消灯して観察視野の移動方向は任意の方向になって
いるものとする。その後、図4(a)において観察視野
42を大まかに矢印48Cで示す右斜め上方向に移動さ
せたい場合、オペレータは図2のトラックボール62の
回転体63を矢印70Cで示す右斜め上方向に回転す
る。その回転角に応じた速度で観察視野42は右斜め上
方向に移動する。そして、観察視野42のその方向での
移動の速さ(移動速度の絶対値)を変えたいときには、
その回転体63の回転角を調整すればよい。また、観察
視野42を所望の位置で停止させたいときには、回転体
63から手を離して停止スイッチ部35を操作すればよ
い。
【0044】これに対して、図4(a)において観察視
野42を正確に矢印48Xで示すように+X方向に移動
したい場合、オペレータは先ず図2の視野移動方向制限
部34のスイッチ部67を操作して表示素子69Xのみ
を点灯させて、観察視野の移動方向をX方向に制限す
る。その後、オペレータが回転体63を矢印70X’で
示すように右方向から僅かにずれた方向に回転しても、
ステージ制御手段19は積算値TXのみを有効とみなす
ため、ほぼその回転角に応じた速度で観察視野42は正
確に+X方向に移動する。同様に、観察視野42を矢印
48Yで示すように正確に+Y方向に移動したいときに
は、図2のスイッチ部67を操作して表示素子69Yの
みを点灯して、移動方向をY方向に制限した後、トラッ
クボール62の回転体63をほぼ上方向に回転すればよ
い。
【0045】このように、本例によれば、観察視野42
を正確にX方向又はY方向に移動したいときには、視野
移動方向制限部34で移動方向を制限できるため、トラ
ックボール62の回転体63を正確にX方向又はY方向
に応じた方向に回転する必要がない。次に、観察視野を
電子的に回転させる場合につき説明する。この場合、オ
ペレータは図1の画像倍率回転視野設定部26を介し
て、試料上の観察視野42を、X方向より反時計方向に
角度θ(ここでは、θ=45°とする)だけ回転させ
る。この結果、倍率設定記憶手段27の作用により試料
9上での電子ビームの走査方向が45°回転し、図5
(a)に示すように、試料9のパターン41上でX方向
に対して反時計方向に45°傾いた方向に平行に矩形の
観察視野43が設定される。また、その角度θが、図1
のステージ制御手段19を介してメモリ33内の回転角
記憶部33bに記憶される。そして、観察視野43内の
パターンの拡大像が、図5(b)に示すように表示画面
25a内に表示される。その拡大像は、矩形の辺が表示
画面25aの辺に平行又は垂直になるように表示されて
いる。
【0046】次に、図5(b)において、表示画面25
aの拡大像の正確に右辺方向の領域を観察したい場合に
は、オペレータは、図2の視野移動方向制限部34で移
動方向をX方向に制限した後、トラックボール62の回
転体63をほぼ右方向に回転する。これにより、X方向
への移動速度に対応する積算値TXのみがステージ制御
手段19により有効とされ、ステージ制御手段19は、
メモリ33の回転角記憶部33bの角度θを読み出し
て、ステージ12X,12Yを+X方向に対して時計方
向に角度(180°−θ)だけ回転した方向に、積算値
TXに対応した速度で移動させる。これには、例えばX
ステージ12Xが−X方向にΔXだけ移動する際に、Y
ステージ12Yを−Y方向にΔX・tan θだけ移動させ
ればよい。
【0047】この結果、図6(a)に示すように、試料
9のパターン41上で観察視野は、+X方向に対して反
時計方向に正確に角度θだけ傾斜した方向44に沿って
領域43A,43B,43C,…と移動する。観察視野
がそれらの領域43A,43B,43Cに移動すると、
CRTディスプレイ25の表示画面25aにはそれぞれ
図6(b),(c),(d)に示すような拡大像が表示
される。従って、本例によれば、観察視野を電子的に回
転させた場合でも、その回転量に依存することなく機械
駆動方式で、観察視野を表示画面25a上の拡大像に基
づいて設定する方向に移動することができる。
【0048】次に、本例において、観察倍率を切り換え
てから、観察視野を移動させる場合の動作の一例につき
説明する。このとき、オペレータは例えば図1のデータ
入力部31を介して、CRTディスプレイ25の表示画
面中の有効視野範囲内を移動する試料観察画像の速度を
決定する。例えば、有効視野範囲内を時間T(ここで
は、Tは例えば3秒である)で試料観察画像が移動する
ように速度を設定する。試料9上の観察視野が図7に示
すX方向の幅DXの観察視野42であるとして、この観
察視野42を時間Tで+X方向に隣接する領域47の方
向に移動させるものとすると、Xステージ12Xの移動
速度は−X方向に速度DX/Tに設定される。このとき
の観察倍率をβ0 (β0 は例えば1万倍)とする。この
観察倍率β 0 はメモリ33内の倍率記憶部33cに記憶
されている。
【0049】また、そのようなステージの移動速度DX
/Tを得るために必要な、図2のトラックボール62の
回転体63の回転角は、オペレータが1回で容易に回転
できる程度の所定の回転角(以下、「基準回転角」と呼
ぶ)に設定されている。従って、オペレータが回転体6
3を右方向にほぼその基準回転角だけ回転すると、観察
視野42は表示画面25aの有効視野範囲をほぼ時間T
で横切る速度で移動する。
【0050】次に、オペレータが画像倍率回転視野設定
部26を介して観察倍率をβ(βは例えば2万倍)に変
更すると、変更後の観察倍率βがメモリ33内の倍率記
憶部33cに記憶される。倍率記憶部33cには、それ
までの観察倍率β0 も記憶されている。その後、オペレ
ータが移動方向をX方向に制限した後、図2のトラック
ボール62の回転体63を右方向にほぼその基準回転角
だけ回転すると、ステージ制御手段19は、CRTディ
スプレイ25の表示画面25aでの画像の移動速度がそ
れまでの観察倍率での移動速度となるように、ステージ
12Xを駆動する。
【0051】具体的に、図7において、観察視野42を
+X方向に移動させるため、ステージ制御手段19は、
Xステージ12Xを−X方向に次式で定まる速度V
(β)で駆動する。 V(β)=(DX/T)β0 /β (2) これによって、CRTディスプレイ25の表示画面上の
有効視野範囲内を試料観察画像がほぼ時間Tで移動する
ようになる。従って、本例では観察倍率に依存すること
なく、トラックボール63の回転体63の回転角が同じ
場合には、表示画面上での試料の拡大像の移動速度が一
定となり、操作性が向上する。
【0052】なお、上述実施例では視野移動速度設定部
29としてトラックボール62が使用されているが、そ
の代わりに例えばジョイスティックのような入力装置を
使用する場合にも本発明は適用される。このように、本
発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の構成を取り得る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、試料ステージの移動方
向を第1方向、第2方向、又は任意の方向に設定できる
移動方向制限手段が設けられているため、例えば試料ス
テージの移動方向をその第1方向に制限した後、移動方
向入力手段によりほぼその第1方向に近い移動方向を入
力するだけで、観察視野をその第1方向に平行な方向に
正確に移動できる利点がある。
【0054】また、移動方向入力手段が、試料ステージ
の第1方向及び第2方向への2次元的な移動速度を設定
し、ステージ制御手段が、その移動方向入力手段により
設定された移動速度の内でその移動方向制限手段により
制限された方向への速度成分で試料ステージを駆動する
ときには、その移動方向入力手段で大まかに移動方向及
び移動速度を入力するだけて、その移動方向制限手段で
制限された方向に正確に観察視野を指定した移動速度で
移動できる利点がある。
【0055】また、その移動方向入力手段が、トラック
ボールであるときには、特に回転体を正確に所定の移動
方向に対応する方向に回転するのが困難であるため、本
発明のように移動方向制限手段との併用により操作性
と、正確さとの両方を満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型電子顕微鏡の一実施例を示
す一部斜視図を含む構成図である。
【図2】実施例の視野移動方向制限部34、及びトラッ
クボール62等の構成を示す図である。
【図3】(a)はパルスモータをフルステップ駆動方式
で駆動する際の説明図、(b)はパルスモータをマイク
ロステップ駆動方式で駆動する際の説明図である。
【図4】試料上の観察視野とその観察像とを示す図であ
る。
【図5】回転された観察視野とその観察像とを示す図で
ある。
【図6】回転された観察視野を横方向に移動させる際の
動作説明図である。
【図7】観察視野を表示画面上で一定速度で移動させる
際の説明図である。
【符号の説明】
2 電子銃 4 アパーチャ 5 収束レンズ 6 X偏向コイル 7 Y偏向コイル 8 対物レンズ 9 試料 11 試料台 12X Xステージ 12Y Yステージ 17X,17Y レーザ干渉計 18 中央制御系 19 ステージ制御手段 22 2次電子検出器 24 画像処理回路 25 CRTディスプレイ 26 画像倍率回転視野設定部 27 倍率設定記憶手段 29 視野移動速度設定部 30 視野移動位置設定部 31 データ入力部 34 視野移動方向制限部 35 停止スイッチ部 42,43,43A,43B 観察視野 62 トラックボール 67 スイッチ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上で電子線を走査し、前記試料から
    発生する2次電子を検出して得られる画像信号を用いて
    画像表示手段上に前記試料上の所定の観察視野内の画像
    を表示する走査型電子顕微鏡において、 前記試料を前記電子線の走査面上で2次元的に移動させ
    る試料ステージと、 それぞれ変位量を電気信号に変換する2軸のエンコーダ
    を介して前記試料ステージの2次元的な移動方向を設定
    する移動方向入力手段と、 前記試料ステージの移動方向を所定の第1方向、該第1
    方向に交差する第2方向、又は2次元方向の何れかに設
    定する移動方向制限手段と、 前記移動方向入力手段で設定された移動方向に関して前
    記移動方向制限手段により選択された成分の方向に前記
    試料ステージを駆動するステージ制御手段と、を有する
    ことを特徴とする走査型電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査型電子顕微鏡であっ
    て、 前記移動方向入力手段は、前記試料ステージの前記第1
    方向及び第2方向への2次元的な移動速度を設定し、 前記ステージ制御手段は、前記移動方向入力手段により
    設定された移動速度の内で前記移動方向制限手段により
    制限された方向への速度成分で前記試料ステージを駆動
    することを特徴とする走査型電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の走査型電子顕微鏡
    であって、 前記移動方向入力手段は、回転体と、該回転体の異なる
    面の回転角をそれぞれ電気信号に変換する2つのロータ
    リエンコーダとを有するトラックボールであることを特
    徴とする走査型電子顕微鏡。
JP6318250A 1994-10-28 1994-12-21 走査型電子顕微鏡 Withdrawn JPH08180825A (ja)

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JP6318250A JPH08180825A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 走査型電子顕微鏡
US08/540,032 US5646403A (en) 1994-10-28 1995-10-06 Scanning electron microscope
US08/749,214 US5780853A (en) 1994-10-28 1996-11-14 Scanning electron microscope

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008288114A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Jeol Ltd 駆動制御方法及び駆動制御システム並びに電子光学機器
EP2060224A1 (en) 2007-11-15 2009-05-20 Olympus Medical Systems Corporation Action display system and endoscope system

Cited By (4)

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JP2009119062A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Olympus Medical Systems Corp 動作システム
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