JPH08180702A - スポットライト及びスポットライトの駆動制御方法 - Google Patents

スポットライト及びスポットライトの駆動制御方法

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JPH08180702A
JPH08180702A JP31738894A JP31738894A JPH08180702A JP H08180702 A JPH08180702 A JP H08180702A JP 31738894 A JP31738894 A JP 31738894A JP 31738894 A JP31738894 A JP 31738894A JP H08180702 A JPH08180702 A JP H08180702A
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JP
Japan
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spotlight
receiving element
pan
drive
infrared
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31738894A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
弘行 田中
Toshimasa Shibaki
敏正 柴木
Tomoyuki Inoue
智之 井上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、熟練者でなくても、スポットライト
の照射位置の設定が容易にできるリモコン式スポットラ
イトとその駆動制御方法を提供することを目的とする。 【構成】請求項3に記載した本発明によるスポットライ
トは、照明灯LPを収容したスポットライト本体1a
と、このスポットライト本体1aをパン作動させるため
のパン駆動ブロック11及びチルト動作させるためのチ
ルト駆動ブロック12と、このスポットライト本体1a
の前面に設けられた、駆動停止用の赤外線受光素子ブロ
ックSBと、上記駆動停止用受光素子ブロックの水平方
向の両横に設けられた、2つのパン用赤外線受光素子ブ
ロックPB1、PB2と、上記駆動停止用受光素子ブロ
ックの垂直方向の両横に設けられた、2つのチルト用赤
外線受光素子ブロックCB1、CB2と、上記の各赤外
線受光素子ブロックの出力に基づいて、パン作動、チル
ト作動又は停止させる駆動制御手段10とにより構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種スタジオ、劇場、
ホール等で使用されるリモートコントロール式スポット
ライトに係り、更に詳しくは、赤外線照射装置(以下、
リモコンと略す)によるスポットライト本体への赤外線
照射により、その照明灯の照射方向を遠隔制御するスポ
ットライトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリモートコントロール式(以下、
リモコン式と略す)スポットライトの外観を図40に、
内部構成を図41に示す。このスポットライト1は、照
明灯LP及びレンズ1cが設けられたスポットライト本
体1aと、スポットライト本体1aの外側に配置され、
チルト駆動用ブロック12及びパン駆動用ブロック11
が取り付けられたアーム1bとにより構成される。ま
た、このスポットライト1は、調光卓2bと配線により
接続され、調光卓2bは操作部2aと配線で接続されて
いる。
【0003】パン駆動用ブロック11は、アーム1bの
上部に内蔵され、パン軸PJは天井等に設置された土台
Dに固定される。一方、チルト駆動用ブロック12は、
アーム1bの側面部に内蔵され、チルト軸CJはスポッ
トライト本体1aに固定されている。このスポットライ
ト1は、パン駆動用ブロック11によりパン駆動軸PJ
を中心として回転するすることができるため、この回転
によりスポットライトのレンズ1cの向きは水平方向に
変化する。これをパン作動という。
【0004】一方、このスポットライト1は、チルト駆
動用ブロック12によりチルト駆動軸CJを中心として
回転することができ、この回転によりスポットライトの
レンズ1cの向きは垂直方向に変化する。これをチルト
作動という。これらの作動によりスポットライト1は、
任意の方向へ光を照射することができる。操作部2aで
は、オペレータがスポットライト本体1a内の照明灯L
Pの明るさ及びスポットライト1の照射方向の移動量を
設定し、これらの設定に基づく制御信号が調光卓2bへ
送られ、照明灯LPの明るさを制御するための信号は、
調光卓2bで照明灯LPへ供給する電力に変換されて出
力され、スポットライト本体1a内の照明灯LPへ入力
される一方、照射方向の移動量を制御する信号は、その
ままスポットライト1へ出力され、パン駆動ブロック1
1又はチルト駆動ブロック12へ入力される。
【0005】スポットライト1、これを駆動制御及び調
光制御する操作部2a及び調光ユニット2bで構成され
るシステムのブロック図を図42に示す。このシステム
は、操作部2aと調光ユニット2b、ランプLP、駆動
制御ユニット10’、パン駆動ブロック11内のモータ
11’及びチルト駆動ブロック12内のモータ12’で
構成される。
【0006】オペレータが操作部2aにより、駆動制御
及び調光制御のためのデータを設定し、操作部2aから
駆動制御信号及び調光制御信号が出力される。アーム1
b内に設けられた駆動制御ユニット10’は、駆動制御
信号に基づいてパン駆動ブロック11内のモータ11’
及びチルト駆動ブロック12内のモータ12’を制御す
る。一方、調光ユニット2bは、調光制御信号に基づい
て、照明灯LPへ供給する電力を制御して、照明の照度
を制御する。ここで、操作部2a、調光ユニット2b
間、操作部2a、アーム2b間及び調光ユニット2b、
スポットライト本体1a間は、何れも配線により接続さ
れ、制御信号が伝達される。
【0007】即ち、従来のリモコン式スポットライト
は、有線式の遠隔操作によりスポットライトの駆動制御
及び調光制御を行っていた。
【0008】
【課題が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リモコン式スポットライトにおいては、次のような問題
点があった。即ち、従来のリモコン式スポットライトで
は、操作部におけるオペレータの遠隔操作により、離れ
た位置に設置されたスポットライトの照射位置を設定す
るため、この遠隔操作は困難であり、熟練者でないと適
切な操作ができなかった。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、スポットライトの照射位置の設定が容易にできる
リモコン式スポットライトを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決のするための手段】請求項1に記載した本
発明によるスポットライトは、照明灯を収容したスポッ
トライト本体と、このスポットライト本体をパン作動さ
せるためのパン駆動ブロックと、このスポットライト本
体の前面に設けられた、駆動停止用の赤外線受光素子ブ
ロックと、この駆動停止用受光素子ブロックの水平方向
の両横に設けられた、2つのパン用赤外線受光素子ブロ
ックと、上記パン用受光素子ブロックの一方のみが赤外
線を検出した場合に、赤外線を検出したブロックの方向
へスポットライト本体をパン作動させ、上記駆動停止用
受光素子ブロックが赤外線を受光した場合には、パン作
動を停止させる駆動制御手段とにより構成される。
【0011】請求項2に記載した本発明によるスポット
ライトは、照明灯を収容したスポットライト本体と、こ
のスポットライト本体をチルト作動させるためのチルト
駆動ブロックと、このスポットライト本体の前面に設け
られた、駆動停止用の赤外線受光素子ブロックと、この
駆動停止用受光素子ブロックの垂直方向の両横に設けら
れた、2つのチルト用赤外線受光素子ブロックと、上記
チルト用受光素子ブロックの一方のみが赤外線を検出し
た場合に、赤外線を検出したブロックの方向へスポット
ライト本体をチルト作動させ、上記駆動停止用受光素子
ブロックが赤外線を受光した場合には、チルト作動を停
止させる駆動制御手段とにより構成される。
【0012】請求項3に記載した本発明によるスポット
ライトは、照明灯を収容したスポットライト本体と、こ
のスポットライト本体をパン作動させるためのパン駆動
ブロック及びチルト動作させるためのチルト駆動ブロッ
クと、このスポットライト本体の前面に設けられた、駆
動停止用の赤外線受光素子ブロックと、上記駆動停止用
受光素子ブロックの水平方向の両横に設けられた、2つ
のパン用赤外線受光素子ブロックと、上記駆動停止用受
光素子ブロックの垂直方向の両横に設けられた、2つの
チルト用赤外線受光素子ブロックと、上記パン用受光素
子ブロックの一方のみが赤外線を検出した場合に、赤外
線を検出したブロックの方向へスポットライト本体をパ
ン作動させ、上記チルト用受光素子ブロックの一方のみ
が赤外線を検出した場合に、赤外線を検出したブロック
の方向へスポットライト本体をチルト作動させ、上記駆
動停止用受光素子ブロックが赤外線を受光した場合に
は、パン作動を停止させる駆動制御手段とにより構成さ
れる。
【0013】請求項4に記載した本発明によるスポット
ライトは、請求項1、2又は3に記載した本発明による
スポットライトに、受光可能な赤外線の方向を制限する
円筒であって、赤外線の乱反射防止処理を施している円
筒を上記パン用又はチルト用赤外線受光素子ブロックの
受光面の前方に設けて構成される。請求項5に記載した
本発明によるスポットライトは、請求項1、2又は3に
記載した本発明によるスポットライトに、受光可能な赤
外線の方向を制限する円筒であって、その先端部がそれ
ぞれの外側に向いた斜面形状となっている円筒を上記パ
ン用又はチルト用赤外線受光素子ブロックの受光面の前
方に設けて構成される。
【0014】請求項6に記載した本発明によるスポット
ライトは、請求項1、2又は3に記載した本発明による
スポットライトに、上記駆動停止用の赤外線受光素子ブ
ロックが赤外線を検出してから駆動制御手段が駆動停止
させるまでに待機すべき時間を設定する待機時間設定手
段と、上記駆動停止用受光素子ブロックが赤外線を検出
してから上記待機時間の経過後に停止信号を出力する時
間計測手段とを設けて構成される。
【0015】請求項7に記載した本発明によるスポット
ライトは、請求項1、2又は3に記載した本発明による
スポットライトであって、スポットライト制御用の赤外
線照射装置にミラーが設けられ、スポットライト本体の
前面には超音波発振器と超音波センサが設けられ、超音
波発振器の発光から、この光波の上記ミラーによる反射
波を超音波センサが検出するまでの時間ミラーまでの距
離を測定する光学式測距装置と、上記距離に基づいて設
定すべき待機時間を求める待機時間発生手段と、上記駆
動停止用受光素子ブロックが赤外線を検出してから上記
待機時間の経過後に停止信号を出力する時間計測手段と
を設けて構成される。
【0016】請求項8に記載した本発明によるスポット
ライトは、請求項1又は2に記載した本発明によるスポ
ットライトにおいて、スポットライトのパン作動又はチ
ルト作動の駆動軸に設けられたポテンショメータと、上
記ポテンショメータにより検出されたスポットライトの
位置を記憶する記憶手段と、2つのスポットライトの位
置の中点を算出する演算手段とにより構成される。
【0017】請求項9から12に記載した本発明による
スポットライトは、請求項3に記載した本発明によるス
ポットライトにおいて、スポットライトのパン作動及び
チルト作動の駆動軸にそれぞれ設けられたポテンショメ
ータと、上記ポテンショメータにより検出されたスポッ
トライトの位置を記憶する記憶手段と、2つのスポット
ライトの位置の中点を算出する演算手段とにより構成さ
れる。
【0018】尚、請求項4及び5に記載した円筒とは、
その内部が中空であり、受信可能な赤外線の方向を制限
できるものを意味し、スポットライト本体の前面に円筒
状のガイド孔を設け、このガイド孔の内部が、円筒内部
と同様に機能するような構成であるものも含む。また、
柱状の中空を有すれば、必ずしも円形である必要はな
い。
【0019】また、請求項8〜12に記載したポテンシ
ョメータは、連結された駆動軸の回転位置が検知できる
ものを意味し、ロータリエンコーダも含まれる。
【0020】
【作用】請求項1に記載した本発明によるスポットライ
トは、駆動停止用受光素子ブロックの水平方向の両横に
設けられた、2つのパン用赤外線受光素子ブロックの一
方のみがリモコンから照射された赤外線を検出すると、
この検出結果に基づいて、駆動制御手段が駆動制御信号
を出力し、パン駆動ブロックが、赤外線を検出したブロ
ックの方向へスポットライト本体をパン作動させ、駆動
停止用受光素子ブロックが赤外線を受光した場合には、
駆動制御手段が停止制御信号を出力し、パン作動を停止
させて、リモコンによるスポットライトの遠隔制御を行
う。
【0021】請求項2に記載した本発明によるスポット
ライトは、駆動停止用受光素子ブロックの垂直方向の両
横に設けられた、2つのチルト用赤外線受光素子ブロッ
クの一方のみがリモコンから照射された赤外線を検出す
ると、この検出結果に基づいて、駆動制御手段が駆動制
御信号を出力し、チルト駆動ブロックが、赤外線を検出
したブロックの方向へスポットライト本体をチルト作動
させ、駆動停止用受光素子ブロックが赤外線を受光した
場合には、駆動制御手段が停止制御信号を出力し、チル
ト作動を停止させて、リモコンによるスポットライトの
遠隔制御を行う。
【0022】請求項3に記載した本発明によるスポット
ライトは、駆動停止用受光素子ブロックの水平方向の両
横に設けられた、2つのパン用赤外線受光素子ブロック
の一方のみがリモコンから発信された赤外線を検出する
と、この検出結果に基づいて、駆動制御手段が駆動制御
信号を出力し、パン駆動ブロックが、赤外線を検出した
ブロックの方向へスポットライト本体をチルト作動させ
る。一方、駆動停止用受光素子ブロックの垂直方向の両
横に設けられた、2つのパン用赤外線受光素子ブロック
の一方のみがリモコンから照射された赤外線を検出する
と、この検出結果に基づいて、駆動制御手段が駆動制御
信号を出力し、チルト駆動ブロックが、赤外線を検出し
たブロックの方向へスポットライト本体をチルト作動さ
せる。さらに、駆動停止用受光素子ブロックが赤外線を
受光した場合には、駆動制御手段が停止制御信号を出力
し、チルト作動を停止させて、リモコンによるスポット
ライトの遠隔制御を行う。
【0023】請求項4に記載した本発明によるスポット
ライトは、パン用、チルト用及び駆動停止用の各赤外線
受光素子ブロックの受光面の前方に設けられた円筒が、
受光可能なリモコンから照射された赤外線の方向を制限
し、かつ、円筒内部に施された赤外線の反射防止処理に
より、赤外線が円筒内で反射して、円筒により制限され
た方向以外の方向から照射された赤外線が受光面に入射
するのを防止して、スポットライトの上記遠隔制御の精
度を向上させる。
【0024】請求項5に記載した本発明によるスポット
ライトは、パン用及びチルト用の各赤外線受光素子ブロ
ックの受光面の前方に設けられた円筒の先端部が、それ
ぞれ外側に向いた斜面形状であるため、スポットライト
の上記遠隔制御の精度を維持しつつ、パン用及びチルト
用の各赤外線受光素子ブロックが受光可能な赤外線の検
知範囲が広がる。
【0025】請求項6に記載した本発明によるスポット
ライトは、待機時間設定手段により上記駆動停止用の赤
外線受光素子ブロックが赤外線を検出してからパン又は
チルト駆動を停止させるまでに待機すべき時間を設定
し、駆動停止用の赤外線受光素子ブロックからの赤外線
の検出信号に基づいて、上記駆動制御手段が時間計測の
開始信号を出力し、時間計測手段がこの開始信号出力時
から上記待機時間の経過後に停止信号を出力し、上記駆
動制御手段はこの停止信号によってパン又はチルト作動
を停止させる。
【0026】請求項7に記載した本発明によるスポット
ライトは、スポットライト本体の前面に設けられた超音
波発振器が光波を発してから、この光波がリモコンに設
けられたミラーにより反射され、この反射光が超音波セ
ンサに入射するまでの時間を、スポットライト本体内に
設けられた超音波発振装置が計測し、この計測によって
求められた時間を、待機時間発生手段がリモコンまでの
距離に換算し、さらに、待機時間に換算する。上記時間
計測手段は、駆動制御部からの時間計測の開始信号の出
力時からこの待機時間経過後に停止信号を出力する。
【0027】請求項8に記載した本発明によるスポット
ライトの駆動制御手段は、上記スポットライト本体のパ
ン又はチルト作動による駆動中に、リモコンから照射さ
れた赤外線が駆動停止用の赤外線素子ブロックの検知範
囲に入った位置と、その後、上記検出範囲から出る位置
とを上記ポテンショメータにより検知し、駆動制御部が
これら2点の中点の位置へ上記スポットライト本体を駆
動させる。
【0028】請求項9に記載した本発明によるスポット
ライトの駆動制御手段は、上記スポットライト本体のパ
ン又はチルト作動による駆動中に、赤外線が駆動停止用
の赤外線素子ブロックの検知範囲に入った位置と、その
後、上記検出範囲から出る位置とを上記ポテンショメー
タにより検知し、駆動制御部がこれら2点の中点の位置
へ上記スポットライト本体を駆動させた後に、さらに、
その中点の位置より、上記駆動方向と垂直の方向へ、ス
ポットライト本体を駆動させ、赤外線が上記検知範囲か
ら出る位置と、逆向きへスポットライト本体を駆動さ
せ、赤外線が上記検知範囲から出る位置とを上記ポテン
ショメータにより検知し、これら2点の中点の位置へ上
記スポットライト本体を駆動させることを特徴とするス
ポットライトの駆動制御方法。
【0029】請求項10に記載した本発明によるスポッ
トライトの駆動制御手段は、上記スポットライト本体の
パン又はチルト作動による駆動中に、赤外線が駆動停止
用の赤外線素子ブロックの検知範囲に入った後に、赤外
線が2つのパン用受光素子ブロックの重複検知範囲に入
った場合、その位置を上記ポテンショメータにより検知
した後、パン作動のみを同一方向に行い、赤外線が上記
重複検知範囲から出る時の位置を上記ポテンショメータ
により検知し、これら2点の中点の位置へ上記スポット
ライト本体を駆動させる。
【0030】一方、赤外線が2つのチルト用受光素子ブ
ロックの重複検知範囲に入った場合、その位置を上記ポ
テンショメータにより検知した後、チルト作動のみを同
一方向に行い、赤外線が上記重複検知範囲から出る時の
位置を上記ポテンショメータにより検知し、これら2点
の中点の位置へ上記スポットライト本体を駆動させる。
【0031】さらに、上記いずれかの中点の位置から、
上記駆動方向と垂直の方向へ、スポットライト本体を駆
動させ、パン用又はチルト用受光素子ブロックのうち、
上記中点決定に使用されなかった一方の重複検知範囲か
ら赤外線が出る位置と、その後、逆方向へスポットライ
ト本体を駆動させ、赤外線が重複検知範囲から出る位置
とを上記ポテンショメータにより検知し、これら2点の
中点へ上記スポットライト本体を駆動させる。
【0032】請求項11に記載した本発明によるスポッ
トライトの駆動制御手段は、上記スポットライト本体の
パン又はチルト作動による駆動中に、赤外線が駆動停止
用の赤外線素子ブロックの検知範囲に入った場合に、そ
の位置を上記ポテンショメータにより検知し、その後、
その赤外線が上記検知範囲を出る場合に、その時の駆動
方向と垂直の方向に上記スポットライト本体を駆動さ
せ、さらに、その赤外線が上記検知範囲を出る時の位置
を上記ポテンショメータにより検知し、検知されたこれ
ら2点の中点の位置へ上記スポットライト本体を駆動さ
せる。
【0033】請求項12に記載した本発明によるスポッ
トライトの駆動制御手段は、上記スポットライト本体の
パン又はチルト作動による駆動中に、赤外線が駆動停止
用の赤外線素子ブロックの検知範囲に入った後に、全て
の受光素子ブロックの重複検知範囲を出る時の位置を上
記ポテンショメータにより検知し、その時の駆動方向と
垂直の方向であって重複検知範囲の内側に向けて、上記
スポットライト本体を駆動させ、その後、再び上記重複
検知範囲を出る時に、この時の駆動方向と垂直の方向で
あって重複検知範囲の内側に向けて、上記スポットライ
ト本体を駆動させ、その後、さらに上記重複検知範囲を
出る時の位置を上記ポテンショメータにより検知し、検
知されたこれら2点の中点の位置へ上記スポットライト
本体を駆動させる。
【0034】
【実施例】第1の実施例を図1に示す。この実施例は、
請求項1、2及び3に記載した本発明によるスポットラ
イトの一構成例である。このスポットライト1は、照明
灯LPを内部に収容し、レンズ1b及び赤外線受光素子
ブロックSB、PB1、PB2、CB1、CB2が前面
に設けられたスポットライト本体1aと、スポットライ
ト本体1aの外側に配置され、パン駆動ブロック11及
びチルト駆動ブロック12が取り付けられたアーム1b
で構成される。
【0035】図41に示したスポットライト1と同様
に、パン駆動ブロック11は、アーム1bの上部に内蔵
され、パン軸PJは天井等に設置された土台Dに固定さ
れる。一方、チルト駆動ブロック12は、アーム1bの
側面部に内蔵され、チルト軸CJはスポットライト本体
1aに固定されている。このスポットライトの本体1a
は、パン駆動ブロック11によりパン駆動軸PJを中心
とした回転、即ち、パン作動するすることができ、この
パン作動によりスポットライトのレンズ1bの向きは水
平方向に変化する。一方、このスポットライト本体1a
は、チルト駆動ブロック12によりチルト駆動軸CJを
中心とした回転、即ち、チルト作動することができ、こ
のチルト作動によりスポットライトのレンズ1bの向き
は垂直方向に変化する。これらの作動によりスポットラ
イト1は、任意の方向へ光を照射することができる。
【0036】赤外線受光素子ブロックは、1つの駆動停
止用受光素子ブロックSB、2つのパン用受光素子ブロ
ックPB1、PB2及び2つのチルト用受光素子ブロッ
クCB1、CB2で構成される。これらの受光素子ブロ
ックは、スポットライト本体1aの前面に設けられる。
これらの受光素子ブロックは、少なくとも、焦電素子等
の赤外線検出素子、増幅器及び閾値比較回路で構成さ
れ、赤外線検出素子は入射した赤外線量を電気信号に変
換し、この電気信号は増幅器により増幅され、増幅され
た信号を閾値比較回路により予め設定された閾値と比較
することにより、スポットライト用リモコンから照射さ
れた赤外線を検出する。
【0037】上記駆動停止用受光素子ブロックSBの赤
外線受光素子の受光面は、スポットライト本体1aの前
面に設けたレンズ1cの中心の垂直上方の設けられる。
上記パン用受光素子ブロックPB1、PB2の赤外線検
出素子の受光面は、上記駆動停止用受光素子ブロックS
Bの受光面の水平方向の両横に設けられ、各パン用受光
素子ブロックPB1、PB2の受光面から駆動停止用受
光素子ブロックの受光面までの距離は等しくなるように
することが望ましい。
【0038】上記チルト用受光素子ブロックCB1、C
B2の赤外線検出素子の受光面は、上記駆動停止用受光
素子ブロックSBの受光面の垂直方向の両横に設けら
れ、各チルト用受光素子ブロックCB1、CB2の受光
面から駆動停止用受光素子ブロックSBの受光面までの
距離は等しくなるようにすることが望ましい。各赤外線
受光素子ブロックの赤外線の検知範囲の概略を図2に示
す。スポットライトの前面の正面には、駆動停止用受光
素子ブロックSBの検知範囲SAが形成され、2つのパ
ン用受光素子ブロックPB1、PB2の検知範囲PA
1、PA2が、重複部分を有して、駆動停止用受光素子
ブロックSBの検知範囲SAを挟んで反対側に形成さ
れ、同様に、2つのチルト用受光素子ブロックCB1、
CB2の検知範囲CA1、CA2が、重複部分を有し
て、駆動停止用受光素子ブロックSBの検知範囲SAを
挟んで反対側に形成される。
【0039】次に、このスポットライトの基本動作を示
すためのブロック図を図3に示す。オペレータが持つリ
モコン2より照射された赤外線を、上記の各赤外線受光
素子ブロックSB、PB1、PB2、CB1、CB2が
受光すると、赤外線検出信号が駆動制御部10に出力さ
れる。駆動制御部10は、各赤外線受光素子ブロックか
らの検出信号に基づいてパン駆動回路11aにパン駆動
信号又は停止信号を出力し、パン駆動回路11aがパン
駆動ブロック11を制御することによって、パン作動を
制御する一方、駆動制御部10は、上記の各赤外線受光
素子ブロックからの検出信号に基づいてチルト駆動回路
12aにチルト駆動信号又は停止信号を出力して、チル
ト駆動回路12aがチルト駆動ブロック12を制御する
ことによって、チルト作動を制御する。
【0040】駆動制御部10の基本動作を示すフローチ
ャートを図4の300〜306に示す。まず、駆動制御
部10は、各赤外線受光素子ブロックからの出力信号を
取り込む(300)。この後、駆動制御部10は、駆動
停止用受光素子ブロックSBの出力信号を検査する(3
01)。この検査の結果、これが赤外線の検出信号の場
合は、パン駆動回路11a及びチルト駆動回路12aへ
停止信号を出力する(304)。一方、赤外線の検出信
号でない場合は、2つのパン用受光素子ブロックPB
1、PB2の出力信号を検査する(302)。
【0041】この検査の結果、一方のブロックのみから
赤外線の検出信号が出力されているならば、パン駆動回
路11aに駆動信号を出力する(305)。一方、1つ
のブロックのみから赤外線の検出信号でなければ、さら
に、2つのチルト用受光素子ブロックCB1、CB2の
出力信号を検査し(303)、一方のブロックのみから
赤外線の検出信号が出力されているならば、チルト駆動
回路12aに駆動信号を出力する(306)。
【0042】上記停止信号の出力(304)後、上記駆
動信号の出力(305、306)後、あるいは、303
において駆動信号の出力の必要がない場合には、再び、
各赤外線受光素子ブロックからの出力信号を取り込み
(300)、上記と同様の動作を繰り返す。ここで、パ
ン駆動回路11aへのパン駆動信号は、赤外線を検出し
たパン用受光素子ブロックの方向に、スポットライト本
体1aを向けるためのパン作動を行うことを指示する信
号であり、パン軸PJを中心として作動すべき回転方向
を含む制御信号である。
【0043】一方、チルト駆動回路12aへのチルト駆
動信号は、赤外線を検出したチルト用受光素子ブロック
の方向に、スポットライト本体1aを向けるためのチル
ト作動を行うことを指示する制御信号であり、チルト軸
CJを中心として作動すべき回転方向を含む制御信号で
ある。尚、パン駆動回路11aに駆動信号を出力(30
5)した後に、引続き、2つのチルト用受光素子ブロッ
クCB1、CB2の出力信号を検査(303)するよう
に動作とすることにより、パン作動及びチルト作動を同
時に開始できる動作とすることも可能であることは勿論
である。
【0044】また、パン作動のみを行うスポットライト
の場合は、駆動停止用受光素子ブロックSBと停止パン
用受光素子ブロックPB1、PB2のみをスポットライ
ト前面に設けて、パン動作のみに関して上記と同様に動
作させることができ、チルト作動のみを行うスポットラ
イトの場合は、駆動停止用受光素子ブロックSBとチル
ト用受光素子ブロックCB1、CB2のみをスポットラ
イト前面に設けて、チルト動作のみに関して上記と同様
に動作させることができることは勿論である。
【0045】以上の説明により理解されるように、スポ
ットライト1の光の照射方向を指示するオペレータが、
スポットライト1の照明が照射すべき場所から、赤外線
を照射するリモコン2によりスポットライト1に向けて
赤外線を照射した場合、照射された赤外線がパン用受光
素子ブロックPB1、PB2の一方に入射すれば、スポ
ットライト本体1aは、赤外線を発したリモコン2の方
向へパン作動される一方、照射された赤外線がチルト用
受光素子ブロックCB1、CB2の一方に入射すれば、
スポットライト本体1aは、赤外線を発したリモコン2
の方向へチルト作動される。
【0046】こうして、パン作動又はチルト作動された
結果、スポットライト本体1aの前面がリモコン2へ向
くようになると、リモコン2の照射する赤外線が停止用
受光素子ブロックSBにも入射するようになり、スポッ
トライト本体1aは、パン作動及びチルト作動を停止し
て、その前面がリモコン2を向いた状態で停止する。こ
のため、操作部からオペレータが入力をすることによ
り、スポットライトの照射方向を決定していたため、熟
練者でなければ遠隔操作が困難であった従来のスポット
ライトに比べて、本発明によるスポットライトは、オペ
レータが光を照射したい場所からリモコンを使って、赤
外線をスポットライトに照射するだけで、スポットライ
トの光の照射位置を希望する位置に設定できるため、熟
練者でなくても容易かつ確実にスポットライトの遠隔操
作ができる。
【0047】次に、第2の実施例を図5に示す。この実
施例は、請求項4に記載された本発明によるスポットラ
イトの一構成例である。このスポットライト1は、請求
項1、2及び3に記載された本発明によるスポットライ
トにおいて、スポットライト本体1aの前面に設けられ
た各赤外線受光素子ブロックの受光面の前方に、受光可
能な赤外線の方向を制限する円筒Pを設けて構成され
る。
【0048】上記円筒Pは、パン用受光素子ブロックP
B1、PB2、チルト用受光素子ブロックCB1、CB
2及び駆動停止用受光素子ブロックSBのそれぞれの受
光面の前方に1つずつ設けられ、各円筒Pの内部は、赤
外線の反射を防止するための処理として、円筒Pの表面
よりも赤外線の反射率の低い塗料Paが塗布されてい
る。この乱反射防止処理により、上記円筒Pにより制限
された方向以外から照射される赤外線を、各受光素子ブ
ロックが検出することを防止できる。
【0049】第3の実施例を図6〜8に示す。この実施
例は、請求項4に記載された本発明によるスポットライ
トの他の一構成例である。このスポットライト1の外観
を図6に示す。このスポットライト1は、スポットライ
ト本体1aの前面に円形のガイド孔Hが設けられてい
る。このガイド孔Hは、円柱状の空間であり、その奥、
即ち、円柱の底面に相当する位置に、各受光素子ブロッ
クの受光面が配置されている。各ガイド孔Hの内部は、
赤外線の反射を防止するための処理として、ガイド孔H
の内部の表面よりも赤外線の反射率の低い塗料Paが塗
布されている。この乱反射防止処理により、上記ガイド
孔Hにより制限された方向以外から照射される赤外線
を、各受光素子ブロックが検出することを防止できる。
【0050】このスポットライト本体1aをa−a’に
より切断した場合の断面図を図7に示し、b−b’によ
り切断した場合の断面図を図8に示す。図7及び8は、
スポットライト本体1aの前面付近のみ断面図であり、
後方の断面図は省略してある。これらの図により理解さ
れる通り、各受光素子ブロックの前面にスポットライト
本体1aの匡体により形成された、円柱状の空間、即
ち、ガイド孔Hにより上記の第2の実施例における円筒
Pと同様に、各受光素子ブロックの受光面が受光可能な
赤外線の方向を制限することができる。
【0051】第2及び第3の実施例によれば、パン用受
光素子ブロックPB1、PB2の検知範囲は、それぞれ
検知範囲PA1、PA2となり、チルト用受光素子ブロ
ックCB1、CB2の検知範囲は、それぞれ検知範囲C
A1、CA2となり、駆動停止用受光素子ブロックSB
の検知範囲は、検知範囲SAとなる。従って、赤外線受
光素子ブロックの受光面の前方に円筒P又はガイド孔H
を設けて、受光素子ブロックが検出可能な赤外線の方向
を制限することによって、各受光素子が赤外線を検知す
る範囲、即ち、検知範囲の形状を受光面形状によらず、
任意に決定することができ、また、各受光素子ブロック
の検知範囲の大きさ及び位置も任意に決定することがで
きる。
【0052】これにより、各赤外線受光素子の検知範囲
が精度良く決定することができ、スポットライトの光の
照射位置をリモコンの位置に精度良く一致させることが
でき、リモコン式スポットライトの遠隔制御の精度を向
上することができる。次に、第4の実施例を図9に示
す。この実施例は、請求項5に記載された本発明による
スポットライトの一構成例である。このスポットライト
1は、請求項1、2及び3に記載された本発明によるス
ポットライトにおいて、スポットライト本体1aの前面
に設けられた各赤外線受光素子ブロックの受光面の前方
に、受光可能な赤外線の方向を制限する円筒P’を設け
て構成される。
【0053】上記円筒P’は、パン用受光素子ブロック
PB1、PB2、チルト用受光素子ブロックCB1、C
B2及び駆動停止用受光素子ブロックSBのそれぞれの
受光面の前方に1つずつ設けられ、駆動停止用受光素子
ブロックSBを除く各円筒P’の先端部は、それぞれの
外側に向いた斜面形状とされている。この円筒先端部の
斜面形状により、駆動停止用受光素子ブロックSB以外
の各受光素子ブロックの検知範囲が、駆動停止用受光素
子ブロックの検知範囲SAの周辺では制限されるため、
上記第1の実施例において示した図2のような各受光素
子ブロックの検知範囲相互間の関係を維持し、上述のよ
うなスポットライトの照射位置の遠隔制御を可能とする
一方、パン用各受光素子ブロックPA1、PA2、チル
ト用各受光素子ブロックCA1、CA2の検知範囲を外
側に広げることができる。
【0054】第5の実施例を図10〜12に示す。この
実施例は、請求項5に記載された本発明によるスポット
ライトの他の一構成例である。このスポットライト1の
外観を図10に示す。このスポットライト1は、スポッ
トライト本体1aの前面に突起部Pcが設けられ、この
突起部Pcの先端は、スポットライト本体1aの前面と
平行な平面でありその形状は正方形又は長方形とされ、
この突起部Pcの側面は、台形形状の斜面となってい
る。この突起部Pcの先端平面上に、駆動停止用受光素
子ブロックSBのためのガイド孔H’を設け、その側面
上には、パン用受光素子ブロックPB1、PB2、及び
チルト駆動用受光素子ブロックCB1、CB2のための
ガイド孔H’が設けられている。これらのガイド孔H’
は、上記突起部Pcの影響を除き、上記の実施例と同様
の円柱状の空間であり、その奥には、円柱の底面に相当
する位置に、各受光素子ブロックの受光面が配置されて
いる。
【0055】このスポットライト本体1aをa−a’に
より切断した場合の断面図を図11に示し、b−b’に
より切断した場合の断面図を図12に示す。図11及び
12は、スポットライト本体1aの前面付近のみ断面図
であり、後方の断面図は省略してある。これらの図によ
り理解される通り、各受光素子ブロックの前面にスポッ
トライト本体1aの匡体により形成された、円柱状の空
間、即ち、ガイド孔H’が上記の第4の実施例における
円筒P’と同様に、各受光素子ブロックの受光面が受光
可能な赤外線の方向を制限することができ、上記第1の
実施例において示した図2のような各受光素子ブロック
の検知範囲相互間の関係を維持しつつ、パン用受光素子
ブロックPA1、PA2及びチルト用受光素子ブロック
CA1、CA2の検知範囲を外側に広げることができ
る。
【0056】第4及び第5の実施例のスポットライトに
おける各受光素子ブロックの検知範囲を図13に示す。
図中の、実線で示した範囲が各受光素子ブロックの検知
範囲であり、SAが駆動制御用、PA1及びPA2がパ
ン駆動用、CA1及びCA2がチルト駆動用の各ブロッ
クの検知範囲である。破線で示した範囲が円筒P’又は
ガイド孔H’の先端部を斜面形状としない場合の各受光
素子ブロックの検知範囲、即ち、上記の第2及び第3の
実施例の場合の検知範囲であり、PA1’及びPA2’
がパン駆動用、CA1’及びCA2’チルト駆動用の各
部ブロックの検知範囲である。また、斜線を付した部分
が、新たに検知可能となった範囲である。
【0057】従って、スポットライトが応答可能なリモ
コンの赤外線照射位置の範囲が広がり、例えば、スポッ
トライトの側面方向からリモコンの赤外線を照射する場
合のように、全く違う方向を向いているスポットライト
であっても、リモコンの赤外線を受光することができる
ため、所定の方向へパン作動又はチルト作動させること
ができ、かつ、第2及び第3の実施例に示したスポット
ライトと同様に、リモコンのある位置で停止させ、その
位置にスポットライトの照射位置を制御することができ
る。
【0058】ここで、第5の実施例のスポットライトを
使用した場合の各赤外線受光素子ブロックの検知範囲と
リモコンの赤外線照射位置との関係の例を図15に示
す。スポットライトの駆動停止用受光素子ブロックSB
が赤外線を受光すると、直ちに、スポットライトは停止
する。従って、停止後のスポットライトの正面は、駆動
停止用受光素子ブロックSBの検知範囲SAの外周の部
分の一点Lsとなる。しかし、赤外線を照射している位
置、即ち、リモコンの位置は検知範囲SAの中心Lcで
あり、検知範囲の半径に相当するLs、Lc間の距離△
Lが誤差距離となる。一方、図16に示した角度θは、
駆動停止用受光素子ブロックSBの検知範囲SAの外周
部分から入射される赤外線と、検知範囲SAの中心から
入射される赤外線とのなす角度であり、この角度は誤差
距離△Lに対応し、これを誤差角度と呼ぶ。従って、ス
ポットライトは、この誤差角度θだけ、パン作動又はチ
ルト作動を早く終了してしまい、リモコンの位置よりも
誤差距離△Lだけ手前で停止する。
【0059】この制御誤差△Lを解消するための第6の
実施例を図14に示す。この実施例は、請求項6に記載
した本発明によるスポットライトの一構成例である。図
14は、この実施例の構成を示すブロック図である。こ
のスポットライトは、図3に示した第1の実施例の構成
に、上記駆動停止用の赤外線受光素子ブロックが赤外線
を検出してからパン又はチルト駆動を停止させるまでに
待機すべき時間を設定する待機時間設定手段13aと、
上記待機時間の経過を検出するための時間計測手段13
b時間計測手段を加えて構成される。
【0060】図14は、このスポットライトの基本動作
を示すためのブロック図である。オペレータが持つリモ
コン2より照射された赤外線を、パン用受光素子ブロッ
クPB1、PB2の一方のみが検出し、又は、チルト用
受光素子ブロックCB1、CB2の一方のみが検出する
と、駆動制御部10は、各赤外線受光素子ブロックから
の検出信号に基づいてパン駆動回路11a、又は、チル
ト駆動回路12aに駆動制御信号を出力し、スポットラ
イト1はパン作動又はチルト作動する。このパン作動中
又はチルト作動中に、駆動停止用受光素子ブロックSB
が赤外線を検出すると、駆動制御部10が時間計測の開
始信号を時間計測手段13bへ出力し、時間計測手段1
3bは時間の計測を開始し、待機時間設定手段13aに
より予め設定された待機時間Twだけ経過すれば、停止
信号を駆動制御部10へ出力する。駆動制御部10は時
間計測手段13bから停止信号が入力されると、パン駆
動回路11a及びチルト駆動回路12aへ停止制御信号
を出力し、スポットライトはパン作動及びチルト作動を
停止する。
【0061】上記待機時間Twを、スポットライト1が
上記誤差角度θだけ、スポットライト本体1aを駆動す
るのに必要な時間に設定して置くと、スポットライトの
停止時の、その光の照射位置は、リモコンの位置と一致
する。従って、第5の実施例のスポットライトを使用し
た場合の制御に比べて、精度良く制御することができ
る。
【0062】ここで、スポットライトの駆動停止用受光
素子ブロックSBの検知範囲SAとスポットライトから
の距離との関係を図16に示す。経験上、赤外線受光素
子ブロックの検知範囲は図中に示すような形状をしてい
ることが知られており、操作距離、即ち、リモコンのス
ポットライトからの距離が長くなった場合に、検知範囲
は距離に比例して拡大していくのではなく、ある距離を
越えると、縮小されていく。このため、操作距離が異な
ると、誤差角度θが異なる。図中では、距離Lのときは
誤差角度θ1、距離2×Lのときは誤差角度θ2、距離
3×Lのときは誤差角度θ3である。従って、上記実施
例6のスポットライトでは、駆動停止用受光素子ブロッ
クSBが赤外線を受光した後、上記待機時間設定手段1
3aにより設定された一定の待機時間Tw経過後、即
ち、一定角度だけ駆動後に停止するため、リモコン2か
らの距離が異なる場合は、その度に、上記待機時間Tw
を設定し直す必要がある。
【0063】この問題を解消するための第7の実施例を
図17に示す。この実施例は、請求項7に記載した本発
明によるスポットライトの一構成例である。図17は、
この実施例の構成を示すブロック図である。このスポッ
トライト1は、図3に示した第1の実施例の構成に、時
間計測手段、超音波発信装置及び待機時間発生手段を加
えて構成される。
【0064】スポットライト本体1aの前面に設けられ
た超音波発振装置14が発する光波はリモコン2に設け
られたミラーで反射される。超音波発振装置14は、こ
の反射光を検出し、発振から検出までの時間を出力す
る。待機時間発生装置140は、超音波発振装置14が
出力するこの時間を、リモコン2までの距離、即ち、操
作距離に換算し、さらに、上述のように実測値に基づい
て得られた、操作距離と誤差角度の関係を利用して、上
記操作距離を待機時間Twに変換する。以下、第6の実
施例の場合と同様に、パン作動中又はチルト作動中に、
駆動停止用受光素子ブロックSBが赤外線を検出する
と、駆動制御部10が時間計測の開始信号を時間計測手
段13bへ出力し、時間計測手段13bは時間の計測を
開始し、待機時間発生手段14により求められた待機時
間Twだけ経過すれば、停止信号を駆動制御部10へ出
力する。駆動制御部10は時間計測手段13bから停止
信号が入力されると、パン駆動回路11a及びチルト駆
動回路12aへ停止制御信号を出力し、スポットライト
1はパン作動及びチルト作動を停止する。
【0065】このスポットライト1に使用される超音波
発信装置14の構成を図18に示す。この超音波発振器
14aは光波を照射し、この超音波発振器14aから出
たこの光波がリモコン2に設けられたミラーで反射され
て超音波センサ14bに入ると、超音波センサ14bの
出力変化を検波回路14cにより検出する。この検出さ
れた光波が、超音波発振器14aから発振された光波と
同じパルスであれば、カウンタ14dによって光波の発
振からこの光波の反射波の検出までの時間が計測され
る。ここで、計測されるこの時間は、光波の速度でスポ
ットライト1、リモコン2間を往復するのに要する時間
である。
【0066】このスポットライト1を使用すれば、リモ
コン2からの操作距離に応じた待機時間Twが設定でき
るため、予め設定された待機時間Twにより停止する場
合に比べ、リモコン2からの操作距離が変化しても、ス
ポットライトの光の照射位置をリモコンの位置と精度よ
く一致させることができる。また、待機時間の設定を行
う必要がなく、リモコン2からの操作距離が変化する度
に、スポットライトの待機時間を再設定する必要もな
い。
【0067】第8の実施例を図19、20に示す。この
実施例は、請求項8〜12に記載した本発明によるスポ
ットライトの一構成例である。このスポットライトの一
部破断した斜視図を図19に示す。このスポットライト
1は、照明灯を内部に収容し、レンズ1b及び赤外線受
光素子ブロックSB、PB1、PB2、CB1、CB2
が前面に設けられたスポットライト本体1aと、スポッ
トライト本体1aの外側に配置され、チルト駆動用受光
素子ブロック12及びチルト用ポテンショメータ12b
が取り付けられたアーム1bと、パン駆動用受光素子ブ
ロック11及びパン用ポテンショメータ12bが取り付
けられた台座Dとで構成される。
【0068】パン軸PJはアーム1bの上部に固定され
ており、チルト駆動用受光素子ブロック12は、アーム
1bの側面部に内蔵され、チルト軸CJはスポットライ
ト本体1aに固定されている。このスポットライトの本
体1aは、パン駆動用受光素子ブロック11によりパン
駆動軸PJを中心としたパン作動するすることができ、
このパン作動によりスポットライトのレンズ1cの向き
は水平方向に変化する。このとき、パン駆動軸PJに連
結されたパン用ポテンショメータ11bは、パン駆動軸
PJの回転角度を検出する。一方、このスポットライト
本体1aは、チルト駆動ブロック12によりチルト駆動
軸CJを中心としたチルト作動することができ、このチ
ルト作動によりスポットライトのレンズ1cの向きは垂
直方向に変化する。このとき、チルト駆動軸CJに連結
されたチルト用ポテンショメータ12bは、チルト駆動
軸CJの回転角度を検出する。
【0069】上記ポテンショメータ11b、12bは、
連結された駆動軸PJ、CJの回転角度が検知できるも
のであればよく、ロータリーエンコーダにより構成する
こともできる。このスポットライト1のブロック図を図
20に示す。このスポットライト1は、駆動制御部10
が、赤外線受光素子ブロックPB1、PB2、CB1、
CB2、SBのそれぞれから出力される検出信号に基づ
いて、パン駆動回路11a及びチルト駆動回路12aへ
駆動信号又は停止信号を出力し、パン駆動ブロック11
及びチルト駆動ブロック12がパン軸PJ、チルト軸C
Jを回転駆動し、又は、停止させる。このようなスポッ
トライトのパン作動及びチルト作動の制御は、上記の各
実施例と同様である。
【0070】台座D内に設けられたパン用ポテンショメ
ータ11bは、パン軸PJの回転角度を検出し、駆動制
御部10へ出力する。一方、アーム1b内に設けられた
チルト用ポテンショメータ12bは、パン軸CJの回転
角度を検出し、駆動制御部10へ出力する。また、駆動
制御部10は、ポテンショメータ11b、12bにより
求められた位置を記憶する記憶手段と、ポテンショメー
タ11b、12bにより求められた2つのスポットライ
ト位置の中点を求める演算手段を含んで構成される。
【0071】第9の実施例を図21〜24に示す。この
実施例は、請求項9に記載した本発明によるスポットラ
イトの駆動制御方法の一例である。図21の400〜4
16は、実施例8に示したスポットライトを用いた場合
の基本動作のフローチャートを示す図である。図22〜
24は、本発明によるスポットライト制御中における、
各赤外線受光素子ブロックの検知範囲とリモコン信号の
発信位置との関係を時間の経過とともに示した図であ
る。
【0072】まず、駆動制御部10は、パン受光素子ブ
ロックPB1、PB2及び駆動停止用受光素子ブロック
SBの出力信号を取り込み(400)、駆動停止用受光
素子ブロックSBが赤外線の検出信号を出力しているか
否かを検査する(401)。検査の結果、検出信号を出
力していなかった場合、現在の駆動状態を継続するため
の制御信号を駆動回路11a、12aへ出力して、駆動
を継続し(402)、再び出力信号の取り込みを行う
(400)。
【0073】一方、検査(401)の結果、検出信号を
出力していた場合、ポテンショメータ11b、12bの
出力により求められる、スポットライト1の現在位置A
を取り込み、保持した後に、現在の駆動状態を継続し
(403)、各受光素子ブロックの出力信号を取り込
み、駆動停止用受光素子ブロックSBが赤外線の検出信
号を出力しているか否かを検査する(404)。
【0074】検出信号を出力していた場合、現在の駆動
状態を継続するための制御信号を駆動回路11a、12
aへ出力して、駆動を継続し(405)、再び、上記検
査を行う。一方、検査(404)の結果、検出信号を出
力していなかった場合、駆動制御部10は、そのときの
スポットライト1の現在位置Bを取り込み、この位置B
と、403において取り込み、保持していた位置Aとの
中点の位置Cを算出する(406)。そして、パン作動
及びチルト作動により、スポットライト1をこの中点位
置Cに駆動し(407)、この中点位置Cから、これま
での駆動方向とは90°の方向にスポットライト1を駆
動する(408)。
【0075】さらに、この駆動方向についても、上記と
同様の中点算出を行う。即ち、各受光素子ブロックの出
力信号を取り込み(409)、駆動停止用受光素子ブロ
ックSBが赤外線の検出信号を出力しているか否かを検
査する(410)。検査の結果、検出信号を出力してい
た場合、現在の駆動状態を継続するための制御信号を駆
動回路11a、12aへ出力して、駆動を継続し(41
1)、再び出力信号の取り込みを行う(409)。一
方、検査(410)の結果、検出信号を出力していなか
った場合、ポテンショメータ11b、12bの出力によ
り求められる、スポットライト1の現在位置Dを取り込
み、保持した後に、逆方向に駆動する(412)。
【0076】次に、各受光素子ブロックの出力信号を取
り込み、駆動停止用受光素子ブロックSBが赤外線の検
出信号を出力しているか否かを検査し(413)、検出
信号を出力していた場合、駆動制御部10は、現在の駆
動状態を継続するための制御信号を駆動回路11a、1
2aへ出力して、駆動を継続し(414)、再び、上記
検査を行う。
【0077】一方、検査(413)の結果、検出信号を
出力していなかった場合、スポットライト1の現在位置
Eを取り込み、この位置Eと、412において取り込
み、保持していた位置Aとの中点の位置Fを求める(4
15)。そして、パン作動及びチルト作動により、スポ
ットライト1をこの中点位置Fに駆動する(416)。
図22、図23の(a)、(b)、図24の(a)、
(b)は、上記制御時の各赤外線受光素子ブロックの検
知範囲とリモコンの赤外線の照射位置との関係を時間の
経過順に示した図である。図22は、リモコンの位置
が、駆動停止用受信素子ブロックSBの検知範囲に入る
前の状態を示し、図23(a)は、上記検知範囲に入っ
た後の状態を示す。図中の点Aは、上記検知範囲に入る
位置である。図23(b)は、中点を求めて90°方向
に駆動している状態を示す。図中の点Bは上記検知範囲
から出る位置であり、点Cは位置Aと位置Bの中点位置
である。図24(a)は、次に上記検知範囲を出る時の
状態を示す。図中の点Dは、上記検知範囲から出る位置
である。図24(b)は、リモコンの赤外線照射位置に
一致した後の状態を示す図である。図中の点Eは、逆方
向への駆動の後に上記検知範囲から出る位置であり、点
Fは位置Aと位置Bの中点位置であり、上記検知範囲の
中心、即ち、リモコンの位置である。
【0078】上記第9の実施例で示したスポットライト
の制御方法を、パン作動のみ、又はチルト作動のみに関
して行う場合、即ち、図21における400〜407ま
での制御を行う場合は、請求項8に記載した本発明によ
るスポットライトの駆動制御方法の一例となる。第10
の実施例を図25〜28に示す。この実施例は、請求項
10に記載した本発明によるスポットライトの駆動制御
方法の一例である。図25の500〜512は、実施例
8に示したスポットライトを用いた場合の基本動作のフ
ローチャートを示す図である。図26〜28は、本発明
によるスポットライト制御中における、各赤外線受光素
子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線照射位置との
関係を時間の経過とともに示した図である。
【0079】まず、駆動制御部10は、パン受光素子ブ
ロックPB1、PB2及び駆動停止用受光素子ブロック
SBの出力信号を取り込み(500)、駆動停止用受光
素子ブロックSBが赤外線の検出信号を出力しているか
否かを検査する(501)。検査の結果、検出信号を出
力していなかった場合、現在の駆動状態を継続するため
の制御信号を駆動回路11a、12aへ出力して、駆動
を継続し(502)、再び出力信号の取り込みを行う
(500)。
【0080】一方、検査(501)の結果、検出信号を
出力していた場合も、現在の駆動状態を継続し(50
3)、各受光素子ブロックの出力信号を取り込み、パン
用受光素子ブロックPB1、PB2の重複検知範囲又は
チルト用受光素子ブロックCB1、CB2の重複検知範
囲に入ったが否かを検査する(504)。検査の結果、
いずれの重複範囲にも入っていなかった場合は、現在の
駆動を継続し(505)、再び上記検査(504)を行
う。一方、検査(504)の結果、いずれかの重複範囲
に入っていた場合は、ポテンショメータ11b、12b
の出力により求められる、スポットライト1の現在位置
Aを取り込み、保持した後、上記重複範囲となっていた
方の軸のみを駆動させ、他方の軸を停止させる(50
6)。
【0081】次に、各受光素子ブロックの出力信号を取
り込み、上記重複範囲から出たか否かを検査する(50
7)。検査の結果、上記重複範囲から出ていないと判断
された場合は、現在の駆動を継続し(508)、再び上
記検査(507)を行う。一方、検査の結果、上記重複
範囲から出たと判断された場合は、スポットライト1の
現在位置Bを取り込み、この位置Bと、506において
取り込み、保持していた位置Aとの中点の位置Cを算出
する(509)。そして、パン作動及びチルト作動によ
り、スポットライト1をこの中点位置Cに駆動し(51
0)、この中点位置Cから、これまでの駆動方向とは9
0°の角度をなす方向にスポットライト1を駆動する
(408)。即ち、現在駆動していた軸を停止させ、停
止していた軸を駆動させる。
【0082】さらに、この駆動方向についても、上記5
04から509までと同様にして、重複範囲から出る位
置である点D及び点Eを求め、これらの中点Fを求める
(511)。このようにして求められた中点位置Fへス
ポットライト1を駆動する(512)。図26、図27
の(a)、(b)、図28の(a)、(b)は、上記制
御時の各赤外線受光素子ブロックの検知範囲とリモコン
の赤外線照射位置との関係を時間の経過順に示した図で
ある。図26は、リモコンの位置が、駆動停止用受信素
子ブロックSBの検知範囲に入る前の状態を示し、図2
7(a)は、パン用受光素子ブロックPA1、PA2の
重複検知範囲に入った後の状態を示す。図中の点Aは、
上記重複検知範囲に入ったときの位置である。図27
(b)は、パン作動のみを行って、上記重複検知範囲を
出るときの状態を示す。図中の点Bは、上記重複検知範
囲を出るときの位置である。図28(a)は、中点Cか
らチルト作動のみを行って、上記重複検知範囲に入った
後に、この範囲を出るときの状態を示す。図中の点C
は、点A及び点Bの中点であり、点Dは、チルト用受光
素子ブロックCB1、CB2の重複検知範囲に入ったと
きの位置であり、点Eは、チルト用受光素子ブロックC
B1、CB2の重複検知範囲から出たときの位置であ
る。図28(b)は、リモコンの赤外線照射位置に一致
した後の状態を示す図である。図中の点Fは位置Dと位
置Eの中点位置であり、上記検知範囲の中心、即ち、リ
モコンの位置である。
【0083】第11の実施例を図29〜31に示す。こ
の実施例は、請求項10に記載した本発明によるスポッ
トライトの駆動制御方法の他の例である。図29〜31
は、実施例8に示したスポットライトを用いた場合であ
って、本発明によるスポットライト制御中における、各
赤外線受光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線
照射位置との関係を時間の経過ととともに示した図であ
る。
【0084】この実施例においては、パン作動又はチル
ト作動のみの駆動で、リモコン2による赤外線の照射位
置が、駆動停止用受光素子ブロックSBの検知範囲に入
った場合、その後、スポットライト1をパン軸及びチル
ト軸の両軸で駆動させる。この後は、上記第10の実施
例と全く同様にして、リモコンの照射位置が上記検知範
囲の中心となるようにスポットライト1を駆動する。
【0085】図29は、リモコンの位置が、駆動停止用
受信素子ブロックSBの検知範囲に入った後の状態を示
す。図30(a)は、パン用受光素子ブロックPA1、
PA2の重複検知範囲を出た後、パン動作のみを行って
いるときの状態を示す。図中の点Aは、上記重複検知範
囲を出たときの位置である。図30(b)は、パン作動
のみを行って、上記重複検知範囲を出るときの状態を示
す。図中の点Bは、上記重複検知範囲を出るときの位置
である。図31(a)は、中点Cからチルト作動のみを
行って、上記重複検知範囲に入った後に、この範囲を出
るときの状態を示す。図中のCは、点A及び点Bの中点
であり、点Dは、チルト用受光素子ブロックCB1、C
B2の重複検知範囲に入ったときの位置であり、点E
は、チルト用受光素子ブロックCB1、CB2の重複検
知範囲から出たときの位置である。図31(b)は、リ
モコンの赤外線照射位置に一致した後の状態を示す図で
ある。図中の点Fは位置Dと位置Eの中点位置であり、
上記検知範囲の中心、即ち、リモコンの位置である。
【0086】実施例10及び11のスポットライトを用
いれば、上記の第9の実施例で示した超音波発振器及び
待機時間発生手段が必要なく、操作距離に関わらず、精
度良くスポットライトの駆動制御を行うことができる。
第12の実施例を図32〜35に示す。この実施例は、
請求項11に記載した本発明によるスポットライトの駆
動制御方法の一例である。図32の600から610
は、実施例8に示したスポットライトを用いた場合の基
本動作のフローチャートを示す図である。図33〜35
は、本発明によるスポットライト制御中における、各赤
外線受光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線照
射位置との関係を時間の経過ととともに示した図であ
る。
【0087】まず、駆動制御部10は、パン受光素子ブ
ロックPB1、PB2及び駆動停止用受光素子ブロック
SBの出力信号を取り込み(600)、駆動停止用受光
素子ブロックSBが赤外線の検出信号を出力しているか
否かを検査する(601)。検査の結果、検出信号を出
力していなかった場合、現在の駆動状態を継続するため
の制御信号を駆動回路11a、12aへ出力して、駆動
を継続し(602)、再び出力信号の取り込みを行う
(600)。
【0088】一方、検査(601)の結果、検出信号を
出力していた場合、ポテンショメータ11b、12bの
出力により求められる、スポットライト1の現在位置A
を取り込み、保持した後、現在の駆動状態を継続する
(603)。次に、各受光素子ブロックの出力信号を取
り込み、駆動停止用受光素子ブロックSBが赤外線の検
出信号を出力しているか否かを検査する(604)。検
出信号を出力していた場合、現在の駆動状態を継続し
(605)、再び、上記検査を行う。
【0089】一方、検査(604)の結果、検出信号を
出力していなかった場合、駆動制御部10は、これまで
の駆動方向とは90°の角度をなす方向、かつ、駆動停
止用受光素子ブロックSBの検知範囲内の内側に向かう
向きへスポットライト1を駆動する(606)。さら
に、再び出力信号の取り込みを行い、駆動停止用受光素
子ブロックSBが赤外線の検出信号を出力しているか否
かを検査し(607)、検査の結果、検出信号を出力し
ていた場合、現在の駆動状態を継続し(608)、再び
検査を行う(609)。一方、検査(607)の結果、
検出信号を出力していなかった場合、スポットライト1
の現在位置Cを取り込み、この位置Cと、603におい
て取り込み、保持していた位置Aとの中点の位置Dを算
出し、パン作動及びチルト作動により、スポットライト
1をこの中点位置Dに駆動する(610)。
【0090】図33、図34の(a)、(b)、図35
の(a)、(b)は、上記制御時の各赤外線受光素子ブ
ロックの検知範囲とリモコンの赤外線照射位置との関係
を時間の経過順に示した図である。図33は、リモコン
の位置が、駆動停止用受光素子ブロックSBの検知範囲
に入る前の状態を示し、図34(a)は、上記検知範囲
に入ったときの状態を示す。図中の点Aは、上記検知範
囲に入る位置である。図34(b)は、上記検知範囲か
ら出たときの状態を示す。図中の点Bは、上記検知範囲
から出る位置である。図35(a)は、90°方向に駆
動している状態を示す。図中の点Cは上記検知範囲から
出る位置である。図35(b)は、リモコンの赤外線照
射位置に一致した後の状態を示す図である。図中の点D
は、逆方向への駆動の後に上記検知範囲から出る位置で
あり、点Dは位置Aと位置Cの中点位置である。
【0091】従って、駆動停止用受光素子ブロックSB
の検知範囲SAが円であれば、これに内接する三角形A
BCの斜辺の中点Dは、検知範囲SAの中心、即ち、リ
モコンの位置である。第13の実施例を図36〜39に
示す。この実施例は、請求項12に記載した本発明によ
るスポットライトの駆動制御方法の一例である。図36
の700〜711は、実施例8に示したスポットライト
を用いた場合の基本動作のフローチャートを示す図であ
る。図37〜39は、本発明によるスポットライト制御
中における、各赤外線受光素子ブロックの検知範囲とリ
モコンの赤外線照射位置との関係を時間の経過とととも
に示した図である。
【0092】まず、駆動制御部10は、パン受光素子ブ
ロックPB1、PB2及び駆動停止用受光素子ブロック
SBの出力信号を取り込み(700)、駆動停止用受光
素子ブロックSBが赤外線の検出信号を出力しているか
否かを検査する(701)。検査の結果、検出信号を出
力していなかった場合、現在の駆動状態を継続するため
の制御信号を駆動回路11a、12aへ出力して、駆動
を継続し(702)、再び出力信号の取り込みを行う
(700)。
【0093】一方、検査(701)の結果、検出信号を
出力していた場合、各受光素子ブロックの出力信号を取
り込み、全ての全受光素子ブロックが赤外線を検出信号
を出力しているか否かを検査する(704)。全ての受
光素子ブロックが検出信号を出力していない場合、現在
の駆動状態を継続し(705)、再び、上記検査(70
4)を行う。
【0094】一方、検査(704)の結果、検出信号を
出力してた場合、現在の駆動状態を継続し、さらに、各
受光素子ブロックの出力信号を取り込み、パン用受光素
子ブロックPB1、PB2、チルト用受光素子ブロック
CB1、CB2のいずれかが検出信号を出力しなくなっ
たか否かを検査する(706)。検査の結果、上記ブロ
ックのすべてが検出信号を出力していた場合、現在の駆
動状態を継続し(707)、再び検査を行う(70
4)。一方、検査(706)の結果、上記ブロックのい
ずれかが検出信号を出力していなかった場合、ポテンシ
ョメータ11b、12bの出力により求められる、スポ
ットライト1の現在位置Bを取り込み、保持した後、こ
れまでの駆動方向とは90°の角度をなす方向、かつ、
駆動停止用受光素子ブロックSBの検知範囲内の内側に
向かう向きへスポットライト1を駆動する(708)。
【0095】次に、同様にして、上記ブロックのいずれ
かが検出信号を出力しなくなる位置Cまでスポットライ
ト1を駆動し、さらに、これまでの駆動方向とは90°
の角度をなす方向、かつ、駆動停止用受光素子ブロック
SBの検知範囲内の内側に向かう向きへスポットライト
1を駆動する(709)。さらに、同様にして、次に上
記ブロックのいずれかが検出信号を出力しなくなる位置
Dまでスポットライト1を駆動し(710)、スポット
ライト1の現在位置Bを取り込み、この位置Dと、70
8において取り込み、保持していた位置Bとの中点の位
置Eを算出し、パン作動及びチルト作動により、スポッ
トライト1をこの中点位置Eに駆動する(711)。
【0096】図37、図38の(a)、(b)、図39
の(a)、(b)は、上記制御時の各赤外線受光素子ブ
ロックの検知範囲とリモコンの赤外線照射位置との関係
を時間の経過順に示した図である。図37は、リモコン
の位置が、駆動停止用受信素子ブロックSBの検知範囲
に入るときの状態を示し、図中の点Aは、駆動停止検知
範囲に入ったときの位置である。図38(a)は、全て
のブロックの重複検知範囲から出るときの状態を示し、
図中の点A’は、全てのブロックの重複検知範囲に入っ
たときの位置であり、点Bは、全てのブロックの重複検
知範囲から出たときの位置である。図38(b)は、位
置Bから90°方向に駆動して再び全てのブロックの重
複検知範囲から出るときの状態を示し、図中の点Cは、
全てのブロックの重複検知範囲から出たときの位置であ
る。図39(a)は、さらに、位置Cから90°方向に
駆動して再び全てのブロックの重複検知範囲から出ると
きの状態を示し、図中の点Dは、全てのブロックの重複
検知範囲から出たときの位置である。図39(b)は、
リモコンの赤外線照射位置に一致した後の状態を示す図
である。図中の点Eは、位置Bと位置Dの中点位置であ
る。
【0097】従って、四角形A’BCDは長方形であ
り、その対角線BDの中点Eは、全ての赤外線受光素子
ブロックの重複検知範囲の中心であり、これは、駆動停
止用受光素子ブロックSBの検知範囲の中心、即ち、リ
モコンの位置である。実施例12及び13のスポットラ
イトを用いれば、ポテンショメータ11b、12bの出
力により求められ、駆動制御部10が取り込み、保持す
るスポットライトの現在位置が2点のみとなり、簡易な
構成により、高速に制御可能なリモコン式スポットライ
トを提供することができる。
【0098】
【発明の効果】請求項1、2及び3に記載した本発明に
よるスポットライトは、スポットライト前面に設けられ
たパン用、チルト用又は駆動停止用の各赤外線受光素子
ブロックが、リモコンから照射された赤外線を検出する
ことにより、駆動制御手段が、スポットライトをパン作
動、チルト作動又は停止させ、スポットライト本体の前
面をリモコンの位置へ向かせることができる。
【0099】このため、スポットライトの光を照射した
い位置からリモコンにより、スポットライトに向けて赤
外線を照射するだけで、容易に、目的の位置にスポット
ライトの照明を照射することができる。従って、操作部
におけるオペレータの遠隔操作により制御を行う従来の
スポットライトに比べて制御が容易となり、熟練者でな
くても容易に適切な制御操作ができる。
【0100】請求項4に記載した本発明によるスポット
ライトは、各赤外線受光素子ブロックの受光面の前方に
円筒を設けて、受光素子ブロックが検出可能な赤外線の
方向を制限することによって、各受光素子が赤外線を検
知する範囲、即ち、検知範囲の形状を受光面形状によら
ず、任意に決定することができ、また、各受光素子ブロ
ックの検知範囲の大きさ及び位置も任意かつ精度良く決
定することができる。
【0101】従って、上記の駆動制御を容易かつ精度良
く行うことができるスポットライトを提供することがで
きる。請求項5に記載した本発明によるスポットライト
は、各赤外線受光素子ブロックの受光面の前方に設けら
れた円筒の先端部を外側に向いた斜面形状とするとこ
で、各受光素子ブロックの検知範囲相互間の関係を維持
しつつ、パン用及びチルト用の各赤外線受光素子ブロッ
クの検知範囲を外側に広げることができる。
【0102】従って、スポットライトの制御精度を維持
しつつ、受光可能な赤外線の範囲が広がり、スポットラ
イト本体の側面方向からリモコンにより赤外線を照射し
た場合であっても、スポットライトの制御が可能とな
る。請求項6に記載した本発明によるスポットライト
は、駆動停止用受光素子ブロックが赤外線を検出してか
ら予め設定された待機時間が経過した後に、駆動制御手
段がパン又はチルト駆動を停止させるため、駆動停止用
受光素子ブロックの検知範囲の中央をリモコンの位置に
一致させることができ、さらに制御精度の高いスポット
ライトを提供することができる。
【0103】請求項7に記載した本発明によるスポット
ライトは、超音波発振装置により、リモコンまでの距離
を測定し、これに対応する待機時間を設定できるため、
リモコンからの操作距離が変化しても、スポットライト
の制御を精度を低下させることなく行うことができる。
また、待機時間の設定を行う必要がなく、リモコンから
の操作距離が変化する度に、スポットライトの待機時間
を再設定する必要もない。
【0104】請求項8〜12に記載した本発明によるス
ポットライトは、パン又はチルト作動の回転軸にポテン
ショメータを設けて、スポットライトの位置を検知する
ことができ、このようにして検知された2つの位置の中
点の位置をもとめることができるため、上述のような幾
何学的位置関係を利用して、スポットライトの制御を行
うことができる。
【0105】従って、超音波発振装置等の測距装置を備
えることなく、リモコンからの操作距離が変化しても、
スポットライトの制御を精度を低下させることなく行う
ことができる。また、スポットライトの待機時間を設定
する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び3に記載した本発明によるス
ポットライトの一実施例の外観を示す図である。
【図2】図1に示したスポットライトの各赤外線検出素
子ブロックの検知範囲を示す図である。
【図3】図1に示したスポットライトの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1に示したスポットライトの基本動作のフロ
ーチャートを示す図である。
【図5】請求項4に記載した本発明によるスポットライ
トの一実施例の外観を示す図である。
【図6】請求項4に記載した本発明によるスポットライ
トの他の実施例の外観を示す図である。
【図7】図6に示したスポットライトの断面を示す図で
ある。
【図8】図6に示したスポットライトの断面を示す図で
ある。
【図9】請求項5に記載した本発明によるスポットライ
トの一実施例の外観を示す図である。
【図10】請求項5に記載した本発明によるスポットラ
イトの他の実施例の外観を示す図である。
【図11】図10に示したスポットライトの断面を示す
図である。
【図12】図10に示したスポットライトの断面を示す
図である。
【図13】図9及び図10に示したスポットライトの各
赤外線検出素子ブロックの検知範囲を示す図である。
【図14】請求項6に記載した本発明によるスポットラ
イトの一構成例を示すブロック図である。
【図15】図14のスポットライトの各赤外線受光素子
ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線照射位置との関
係の例を示す図である。
【図16】駆動停止用受光素子ブロックの検知範囲とス
ポットライトからの距離との関係を示す図である。
【図17】請求項7に記載した本発明によるスポットラ
イトの一構成例を示すブロック図である。
【図18】図7に示したスポットライトの超音波発振装
置の一構成例を示す図である。
【図19】請求項8〜12に記載した本発明によるスポ
ットライトの一構成例を示す一部破断した斜視図であ
る。
【図20】図19に示したスポットライトの構成を示す
ブロック図であり。
【図21】請求項8及び9に記載した本発明によるスポ
ットライト制御方法の一例のフローチャートを示す図で
ある。
【図22】図21に示した制御方法における各赤外線受
光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線の照射位
置との関係の一例を示した図である。
【図23】図22に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図24】図23に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図25】請求項10に記載した本発明によるスポット
ライト制御方法の一例のフローチャートを示す図であ
る。
【図26】図25に示した制御方法における各赤外線受
光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線の照射位
置との関係の一例を示した図である。
【図27】図26に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図28】図27に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図29】図25に示した制御方法における各赤外線受
光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線の照射位
置との関係の他の例を示した図である。
【図30】図29に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図31】図30に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図32】請求項11に記載した本発明によるスポット
ライト制御方法の一例のフローチャートを示す図であ
る。
【図33】図32に示した制御方法における各赤外線受
光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線の照射位
置との関係の一例を示した図である。
【図34】図33に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図35】図34に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図36】請求項12に記載した本発明によるスポット
ライト制御方法の一例のフローチャートを示す図であ
る。
【図37】図36に示した制御方法における各赤外線受
光素子ブロックの検知範囲とリモコンの赤外線の照射位
置との関係の一例を示した図である。
【図38】図37に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図39】図38に示した各赤外線受光素子ブロックの
検知範囲とリモコンの照射位置との関係を引続き時間の
経過順に示した図である。
【図40】従来のスポットライトの外観を示す図であ
る。
【図41】従来のスポットライトの内部構成を示す図で
ある。
【図42】従来のスポットライト・システムの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 ・・・スポットライト 1a・・・スポットライト本体 LP・・・照明灯 11・・・パン駆動ブロック 12・・・チルト駆動ブロック SB・・・駆動停止用赤外線受光素子ブロック PB1、PB2・・・パン用赤外線受光素子ブロック CB1、CB2・・・チルト用赤外線受光素子ブロック P、P’・・・円筒 10・・・駆動制御手段 13a・・・待機時間設定手段 13b・・・時間計測手段 2 ・・・赤外線照射装置 14・・・超音波発振装置 14a・・・超音波発振器 14b・・・超音波センサ 140・・・待機時間発生手段 13b・・・時間計測手段 11a・・・パン軸用ポテンショメータ 12b・・・チルト軸用ポテンショメータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明灯を収容したスポットライト本体と、
    このスポットライト本体を少なくともパン作動させるた
    めのパン駆動ブロックとを備えたリモートコントロール
    式スポットライトであって、 このスポットライト本体の前面に設けられた、駆動停止
    用の赤外線受光素子ブロックと、 上記駆動停止用ブロックの水平方向の両横に設けられ
    た、2つのパン用赤外線受光素子ブロックと、 上記パン用受光素子ブロックの一方のみが赤外線を検出
    した場合に、赤外線を検出したブロックの方向へスポッ
    トライト本体をパン作動させ、上記駆動停止用受光素子
    ブロックが赤外線を受光した場合には、パン作動を停止
    させる駆動制御手段とを備えたことを特徴とするスポッ
    トライト。
  2. 【請求項2】照明灯を収容したスポットライト本体と、
    このスポットライト本体を少なくともチルト作動させる
    ためのチルト駆動ブロックとを備えたリモートコントロ
    ール式スポットライトであって、 このスポットライト本体の前面に設けられた、駆動停止
    用の赤外線受光素子ブロックと、 上記駆動停止用ブロックの垂直方向の両横に設けられ
    た、2つのチルト用赤外線受光素子ブロックと、 上記チルト用受光素子ブロックの一方のみが赤外線を検
    出した場合に、赤外線を検出したブロックの方向へスポ
    ットライト本体をチルト作動させ、上記駆動停止用受光
    素子ブロックが赤外線を受光した場合には、チルト作動
    を停止させる駆動制御手段とを備えたことを特徴とする
    スポットライト。
  3. 【請求項3】照明灯を収容したスポットライト本体と、
    このスポットライト本体をパン作動させるためのパン駆
    動ブロック及びチルト作動させるためのチルト駆動ブロ
    ックとを備えたリモートコントロール式スポットライト
    であって、、 このスポットライト本体の前面に設けられた、駆動停止
    用の赤外線受光素子ブロックと、 上記駆動停止用ブロックの水平方向の両横に設けられ
    た、2つのパン用赤外線受光素子ブロックと、 上記駆動停止用ブロックの垂直方向の両横に設けられ
    た、2つのチルト用赤外線受光素子ブロックと、 上記パン用受光素子ブロックの一方のみが赤外線を検出
    した場合に、赤外線を検出したブロックの方向へスポッ
    トライト本体をパン作動させ、上記チルト用受光素子ブ
    ロックの一方のみが赤外線を検出した場合に、赤外線を
    検出したブロックの方向へスポットライト本体をチルト
    作動させ、上記駆動停止用受光素子ブロックが赤外線を
    受光した場合には、パン及びチルト作動を停止させる駆
    動制御手段とを備えたことを特徴とするスポットライ
    ト。
  4. 【請求項4】上記パン用、チルト用及び駆動停止用の各
    赤外線受光素子ブロックの受光面の前方に、受光可能な
    赤外線の方向を制限する円筒を設け、この円筒内部に
    は、赤外線の反射防止処理を施していることを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載したスポットライト。
  5. 【請求項5】上記パン用、チルト用及び駆動停止用の各
    赤外線受光素子ブロックの受光面の前方に、受光可能な
    赤外線の方向を制限する円筒を設け、上記パン用及びチ
    ルト用の各赤外線受光素子ブロック前方の円筒の先端部
    を、それぞれ外側に向いた斜面形状とすることを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載したスポットライト。
  6. 【請求項6】上記駆動停止用の赤外線受光素子ブロック
    が赤外線を検出してからパン又はチルト駆動を停止させ
    るまでに待機すべき時間を設定する待機時間設定手段
    と、上記待機時間の経過を検出するための時間計測手段
    とを設け、上記駆動制御手段が、時間計測手段の出力に
    基づいてパン又はチルト作動を停止させることを特徴と
    する請求項1、2又は3に記載したスポットライト。
  7. 【請求項7】赤外線を発する赤外線照射装置にミラーを
    設け、 スポットライト本体の前面には超音波発振器と超音波セ
    ンサが設けられ、超音波発振器の発光から、この光波の
    上記ミラーによる反射波を超音波センサが検出するまで
    の時間を測定する超音波発振装置と、 この計測時間をミラーまでの距離に変換し、さらに、待
    機時間に変換する待機時間発生手段と、 上記待機時間の経過を検出するための時間計測手段とを
    設け、上記駆動制御手段が、時間計測手段の出力に基づ
    いてパン又はチルト作動を停止させることを特徴とする
    請求項1、2又は3に記載したスポットライト。
  8. 【請求項8】パン又はチルト作動の回転軸にポテンショ
    メータを設けた、請求項1又は2に記載したスポットラ
    イトにおいて、 上記スポットライト本体のパン又はチルト作動による駆
    動中に、赤外線が駆動停止用の赤外線素子ブロックの検
    知範囲に入った位置と、その後、上記検出範囲から出た
    位置とを上記ポテンショメータにより検知し、これら2
    点の中点の位置へ上記スポットライト本体を駆動させる
    ことを特徴とするスポットライトの駆動制御方法。
  9. 【請求項9】パン及びチルト作動の回転軸にポテンショ
    メータを設けた、請求項3に記載したスポットライトに
    おいて、 上記スポットライト本体のパン又はチルト作動による駆
    動中に、赤外線が駆動停止用の受光素子ブロックの検知
    範囲に入った位置と、その後、上記検出範囲から出る位
    置とを上記ポテンショメータにより検知し、これら2点
    の中点の位置へ上記スポットライト本体を駆動させ、 さらに、その中点の位置より、上記駆動方向と垂直の方
    向へ、スポットライト本体を駆動させ、赤外線が上記検
    知範囲から出る位置と、その後、逆方向へスポットライ
    ト本体を駆動させ、赤外線が上記検知範囲から出る位置
    とを上記ポテンショメータにより検知し、これら2点の
    中点の位置へ上記スポットライト本体を駆動させること
    を特徴とするスポットライトの駆動制御方法。
  10. 【請求項10】パン及びチルト作動の回転軸にポテンシ
    ョメータを設けた、請求項3に記載したスポットライト
    において、 上記スポットライト本体のパン又はチルト作動による駆
    動中に、赤外線が駆動停止用の赤外線素子ブロックの検
    知範囲に入った後であって、 赤外線が最初に2つのパン用受光素子ブロックの重複検
    知範囲に入った場合、その位置を上記ポテンショメータ
    により検知した後、パン作動のみを同一方向に行い、赤
    外線が上記重複検知範囲から出る時の位置を上記ポテン
    ショメータにより検知し、これら2点の中点の位置へ上
    記スポットライト本体を駆動させる。一方、赤外線が最
    初に2つのチルト用受光素子ブロックの重複検知範囲に
    入った場合、その位置を上記ポテンショメータにより検
    知した後、チルト作動のみを同一方向に行い、赤外線が
    上記重複検知範囲から出る時の位置を上記ポテンショメ
    ータにより検知し、これら2点の中点の位置へ上記スポ
    ットライト本体を駆動させる。さらに、上記のいずれか
    の中点の位置から、上記駆動方向と垂直の方向へ、スポ
    ットライト本体を駆動させ、パン用又はチルト用受光素
    子ブロックのうち、上記中点決定に使用されなかった一
    方の重複検知範囲から出る位置と、その後、逆方向へス
    ポットライト本体を駆動させ、赤外線が上記重複検知範
    囲から出る位置とを上記ポテンショメータにより検知
    し、これら2点の中点の位置へ上記スポットライト本体
    を駆動させることを特徴とするスポットライトの駆動制
    御方法。
  11. 【請求項11】パン及びチルト作動の回転軸にポテンシ
    ョメータを設けた、請求項3に記載したスポットライト
    において、 上記駆動制御手段が、上記スポットライト本体のパン又
    はチルト作動による駆動中に、赤外線が駆動停止用の赤
    外線素子ブロックの検知範囲に入った場合に、その位置
    を上記ポテンショメータにより検知し、 その後、継続して駆動し、その赤外線が上記検知範囲を
    出た場合に、その時の駆動方向と垂直の方向に上記スポ
    ットライト本体を駆動させ、 さらに、その赤外線が上記検知範囲を出る時の位置を上
    記ポテンショメータにより検知し、 検知されたこれら2点の中点の位置へ上記スポットライ
    ト本体を駆動させることを特徴とするスポットライトの
    駆動制御方法。
  12. 【請求項12】パン及びチルト作動の回転軸にポテンシ
    ョメータを設けた、請求項3に記載したスポットライト
    において、 上記スポットライト本体のパン又はチルト作動による駆
    動中に、赤外線が駆動停止用の赤外線素子ブロックの検
    知範囲に入った後に、 全ての受光素子ブロックの重複検知範囲を出る時の位置
    を上記ポテンショメータにより検知し、その時の駆動方
    向と垂直の方向であって重複検知範囲の内側に向けて、
    上記スポットライト本体を駆動させ、 その後、再び上記重複検知範囲を出る時に、この時の駆
    動方向と垂直の方向であって重複検知範囲の内側に向け
    て、上記スポットライト本体を駆動させ、 その後、さらに上記重複検知範囲を出る時の位置を上記
    ポテンショメータにより検知し、 検知されたこれら2点の中点の位置へ上記スポットライ
    ト本体を駆動させることを特徴とするスポットライトの
    駆動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008251501A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Matsushita Electric Works Ltd 照明器具
US11706865B2 (en) 2018-10-25 2023-07-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lighting control device, lighting control system, and lighting control method

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JP4715796B2 (ja) * 2007-03-30 2011-07-06 パナソニック電工株式会社 照明器具
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