JPH08179899A - プリンタ装置およびその印字データ制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自機でサポートしていないプリンタ言語を受信
すると、ネットワーク上のそのプリンタ言語をサポート
している最速のプリンタ装置に転送し、そのプリンタ装
置から印字出力が得られることを目的とする。 【構成】このプリンタ装置は、ホストコンピュータ６か
らの印字データを印刷するネットワークを組んだ複数の
プリンタ装置において、ホストコンピュータ６またはネ
ットワーク上のプリンタ装置Ａ，Ｂ，ＣおよびＤから送
信される印字データのプリンタ言語ａもしくはプリンタ
情報問い合わせコマンドを解析する解析部１と、ホスト
コンピュータ専用インタフェース部２とを備える。ま
た、２個のプリンタ装置専用インタフェース部３と、用
紙に印字データの記録動作を行う印字部４と、受信した
印字データを解析部１の情報をもとにプリンタ装置専用
インタフェース部３あるいは印字部４に転送する制御部
５とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタ装置およびその
印字データ制御方法に関し、特にホストコンピュータか
ら送信された印字データを印刷するネットワークを組ん
だ複数のプリンタ装置およびその印字データ制御方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、ドットプリンタでは２０
１ＰＬ言語およびＥＳＣ／Ｐ言語の２種類がプリンタ言
語として一般的に使用されている。あるプリンタ装置に
対してホストコンピュータより印字データが送信された
時、そのプリンタ装置がサポートしていないプリンタ言
語である場合、サポートしている言語で解釈して印字を
行ってしまうため、誤印字してしまう。従ってユーザー
は印字データをそのプリンタ装置のプリンタ言語で作成
し直し再度印刷を行うか、もしくはそのプリンタ言語を
サポートしている別のプリンタ装置で印刷するかしなけ
ればならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この様に従来のプリン
タ装置ではホストコンピュータからの印字データのプリ
ンタ言語を解析する手段がなかった。それゆえ、自機で
サポートしていないプリンタ言語の印字データを受信し
た場合でも、サポートしている言語で解釈して印刷を行
ってしまい誤印字していた。従ってユーザーは別のプリ
ンタ装置に接続を切り替えて再度印字データを送信する
必要があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のプリンタ装置
は、ホストコンピュータからの印字データを印刷するネ
ットワークを組んだ複数のプリンタ装置において、前記
ホストコンピュータまたは前記ネットワーク上の前記プ
リンタ装置から送信される前記印字データのプリンタ言
語もしくはプリンタ情報問い合わせコマンドを解析する
解析部と、ホストコンピュータ専用インタフェース部
と、２個のプリンタ装置専用インタフェース部と、用紙
に前記印字データの記録動作を行う印字部と、受信した
前記印字データを前記解析部の情報をもとに前記プリン
タ装置専用インタフェース部あるいは前記印字部に転送
する制御部とを備える。

【０００５】また、本発明のプリンタ装置の印字データ
制御方法は、ホストコンピュータからの印字データを印
刷するネットワークを組んだ複数のプリンタ装置におけ
る印字データ制御方式であり、前記ホストコンピュータ
から送信された前記印字データを解析する手段と、前記
印字データを受信した時点で前記ネットワーク上の他の
プリンタ装置の状態またはサポートしている言語を調べ
る手段と、前記プリンタ装置の情報を調べた結果、自機
よりも前記印字データの処理に適しているプリンタ装置
があった場合、そのプリンタ装置に前記印字データを転
送する手段とを備える。

【０００６】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
あり、図２はこの実施例のネットワーク接続図である。
図１および図２を参照すると、この実施例のプリンタ装
置は、ホストコンピュータ６からの印字データを印刷す
るネットワークを組んだ複数のプリンタ装置Ａ，Ｂ，Ｃ
およびＤにおいて、ホストコンピュータ６またはネット
ワーク上のプリンタ装置Ａ，Ｂ，ＣおよびＤから送信さ
れる印字データのプリンタ言語ａもしくはプリンタ情報
問い合わせコマンドを解析する解析部１と、ホストコン
ピュータ専用インタフェース部２と、２個のプリンタ装
置専用インタフェース部３と、用紙に印字データの記録
動作を行う印字部４と、受信した印字データを解析部１
の情報をもとにプリンタ装置専用インタフェース部３あ
るいは印字部４に転送する制御部５とから構成される。

【０００７】図３はこの実施例の動作を説明する流れ図
であり、図４は図２のネットワーク接続図におけるプリ
ンタ情報の流れ図である。図３および図４を図１および
図２に併せて参照して、この実施例の動作を説明する。
なお、図２に示すように、プリンタ装置Ａはプリンタ言
語ａをサポートし、印字速度は５頁／分であり、プリン
タ装置Ｃはプリンタ言語ａをサポートし、印字速度は１
０頁／分である。また、プリンタ装置Ｂはプリンタ言語
ｂをサポートし、プリンタ装置Ｄはプリンタ言語ｃをサ
ポートしている。

【０００８】ホストコンピュータ６からプリンタ言語ａ
の印字データが送信されると、プリンタ装置Ａの制御部
５は解析部１を用いてプリンタ言語の判別を行う（Ｓ
１）。この解析結果は後で最適なプリンタ装置を選択す
る時に使用するため保持しておく。ネットワーク上に接
続されている他のプリンタ装置Ｂ，ＣおよびＤの情報を
得るため、制御部５はプリンタ装置専用インタフェース
部３を通じて、プリンタ装置Ｂに対して自機プリンタ装
置名‘Ａ’およびプリンタ情報問い合わせコマンドを発
行する（Ｓ２）。それを受けたプリンタ装置Ｂの制御部
５は、印字データが転送されて来たのか、または情報の
問い合わせを受けたのかを解析部１によって判別する
（Ｓ１１）。

【０００９】この解析の結果、受信データがプリンタ情
報問い合わせコマンドである場合、プリンタ装置Ｂの制
御部５は問い合わせコマンドが転送されて来たプリンタ
装置専用インタフェース部３の他方に接続されているプ
リンタ装置Ｃが、プリンタ情報問い合わせもとのプリン
タ装置Ａでないかを確認し（Ｓ１４）、プリンタ装置Ａ
である場合には自機の情報（プリンタ装置名，サポート
言語，動作状態）だけをプリンタ装置Ａの制御部５に返
送する（Ｓ１７）。一方、プリンタ装置Ａでない場合
は、プリンタ装置Ａから受けたプリンタ情報問い合わせ
コマンドを、プリンタ装置Ｃに対しても発行する（Ｓ１
５）。プリンタ装置Ｃは前述したプリンタ装置Ｂと同様
の動作を行いプリンタ装置Ｄの情報を収集する。このプ
リンタ装置Ｄの情報と自機プリンタ装置Ｃの情報とをプ
リンタ装置Ｂに対して返送し、それを受けたプリンタ装
置Ｂは、それらの情報に自機の情報を付加してプリンタ
装置Ａに返送する（Ｓ１７）。更にプリンタ装置Ａは、
今プリンタ情報問い合わせコマンドを発行したプリンタ
装置専用インタフェース部３の他方のインタフェース
部、つまりプリンタ装置Ｄ側に対してもプリンタ情報問
い合わせコマンドを発行し情報の収集を行う（Ｓ３）。
このことにより、例えばネットワーク上の複数のプリン
タ装置の中に電源がＯＦＦになっている装置が一台存在
していたとしても、その先に接続されているプリンタ装
置の情報は容易に知ることが出来る。

【００１０】プリンタ装置Ａの制御部５はこの様に収集
したプリンタ装置の情報と、解析部１の解析結果をもと
に、プリンタ言語ａをサポートし、かつその中で最も処
理速度の優れているプリンタ装置を選択する（Ｓ４）。
図２の例の場合、プリンタ装置Ａは、プリンタ言語ａを
サポートしている装置はプリンタ装置Ａおよびプリンタ
装置Ｃであるが、処理速度の優れているプリンタ装置Ｃ
を選択する。しかし、プリンタ装置Ｃからの返送情報が
“動作中”である場合は、プリンタ装置Ｃを除いた中で
最適な装置、つまり自機プリンタ装置Ａが選択されるこ
とになる。もしもネットワーク上にプリンタ言語ａをサ
ポートしているプリンタ装置が接続されていなかった
り、または使用中であったりする場合には（Ｓ５）、ホ
ストコンピュータ６に対してその旨を告げるメッセージ
を返送する（Ｓ６）。プリンタ装置Ａは選択したプリン
タ装置が自機であるか判断を行う（Ｓ７）。自機であれ
ば印字データをそのまま印字部４に引き渡し、印字処理
を行う（Ｓ８）。一方、選択したプリンタ装置がＡ以外
である場合、プリンタ装置Ａの制御部５は印字データの
先頭に、送信する対象装置のプリンタ装置名Ｃを付加し
て転送する（Ｓ９）。それと同時にホストコンピュータ
６に対しても印字データ転送先のプリンタ装置名Ｃをメ
ッセージとして告げる（Ｓ１０）。

【００１１】プリンタ装置Ａより転送された印字データ
を受信したプリンタ装置Ｂは、プリンタ言語を解析し
（Ｓ１１）、この場合印字データなのでこの印字データ
の先頭に付加されたプリンタ装置名により、自機に対し
ての印字データなのか判断を行う（Ｓ１２）。この判断
結果よりプリンタ装置Ｂは自機で処理するべき印字デー
タではないので、プリンタ装置Ｃが接続されているプリ
ンタ装置専用インタフェース部２に印字データを通過さ
せる（Ｓ１３）。この印字データを受けたプリンタ装置
Ｃでは、プリンタ装置Ｂと同様の手順を行い、その結果
自機で処理すべき印字データであると判断される。従っ
てプリンタ装置Ｃの印字部４により印刷が行なわれる。
ホストコンピュータ６には印刷出力先のプリンタ装置名
が通知されているので、ユーザーはそのプリンタ装置名
を容易に知ることが出来る。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホストコンピュータより印字データを受信したプリンタ
装置自信がプリンタ言語を解析し、ネットワーク上の他
のプリンタ装置の情報を調べ、その結果自機で印字デー
タを処理したりまたはネットワーク上の他のプリンタ装
置に転送して処理したりすることにより、上位印字デー
タ送信側でプリンタ言語を意識する必要がなくなる。ま
たホストコンピュータから印字データを受信するタイミ
ングでネットワーク上の他のプリンタ装置の情報を調
べ、その時点でそのプリンタ言語をサポートしている最
も処理速度の速いプリンタ装置に印字データを転送する
ことにより、最短時間で印字出力を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】この実施例のネットワーク接続図である。

【図３】この実施例の動作を説明する流れ図である。

【図４】図２のネットワーク接続図における情報の流れ
図である。

【符号の説明】

１ 解析部 ２ ホストコンピュータ専用インタフェース部 ３ プリンタ装置専用インタフェース部 ４ 印字部 ５ 制御部 ６ ホストコンピュータ Ａ プリンタ装置 Ｂ プリンタ装置 Ｃ プリンタ装置 Ｄ プリンタ装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータからの印字データを
   印刷するネットワークを組んだ複数のプリンタ装置にお
   いて、前記ホストコンピュータまたは前記ネットワーク
   上の前記プリンタ装置から送信される前記印字データの
   プリンタ言語もしくはプリンタ情報問い合わせコマンド
   を解析する解析部と、ホストコンピュータ専用インタフ
   ェース部と、２個のプリンタ装置専用インタフェース部
   と、用紙に前記印字データの記録動作を行う印字部と、
   受信した前記印字データを前記解析部の情報をもとに前
   記プリンタ装置専用インタフェース部あるいは前記印字
   部に転送する制御部とを備えることを特徴とするプリン
   タ装置。
2. 【請求項２】 ホストコンピュータからの印字データを
   印刷するネットワークを組んだ複数のプリンタ装置にお
   ける印字データ制御方式であり、前記ホストコンピュー
   タから送信された前記印字データを解析する手段と、前
   記印字データを受信した時点で前記ネットワーク上の他
   のプリンタ装置の状態またはサポートしている言語を調
   べる手段と、前記プリンタ装置の情報を調べた結果、自
   機よりも前記印字データの処理に適しているプリンタ装
   置があった場合、そのプリンタ装置に前記印字データを
   転送する手段とを備えることを特徴とするプリンタ装置
   の印字データ制御方法。