JPH08179677A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH08179677A
JPH08179677A JP6322162A JP32216294A JPH08179677A JP H08179677 A JPH08179677 A JP H08179677A JP 6322162 A JP6322162 A JP 6322162A JP 32216294 A JP32216294 A JP 32216294A JP H08179677 A JPH08179677 A JP H08179677A
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JP
Japan
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photoreceptor
photoconductor
fixing device
temperature
electrophotographic apparatus
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JP6322162A
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Inventor
Masaya Kawada
将也 河田
Tetsuya Karaki
哲也 唐木
Toshiyuki Ebara
俊幸 江原
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムが定着器の熱による局所的影響を受け
にくく、電源投入時、特に朝一の画像安定性の良い、ト
ータル性能に優れた電子写真装置を提供することを目的
とする。 【構成】 温度特性の改善されたa−Siドラムを用
い、ドラム温度調節を行わない電子写真装置の、ドラム
と定着器を結ぶラインからクリーナ部をずらし、ダク
ト、ファン等により定着器の廃熱を直接ドラムに送り、
急速にドラムを加熱する。更に、前回転を行う事によ
り、ドラムへの急速な熱供給が全面に均等になされ、ド
ラムの熱変形、除湿が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長期休止後、電源投入
時、特に朝一番の画像安定性の良い、トータル性能に優
れた電子写真装置に関するもので有る。
【0002】
【従来技術と、解決すべき問題点】光導電層の主成分と
して少なくとも非晶質の珪素及び水素且つ/又はハロゲ
ン原子を含む、アモルファスシリコン系(a−Si)電
子写真感光体を用いた電子写真装置は、感光体の表面硬
度、耐磨耗性等の機械的強度と共に高光感度、長寿命性
や、高耐熱性に優れているが、その感光体や周囲の部品
が外部の環境状態による影響を受け、より具体的には休
止中に大気の水分が感光体表面に吸着され、表面抵抗が
低下し、電源投入時など、特に朝一番で画像の濃度が不
安定であるという問題が有った。
【0003】図2に従来の電子写真装置の概要図を示し
て説明する。図において、感光体ドラム21の周りに
は、主除電光部22、一次帯電器23、像露光部24、
ブランク露光部25、電位センサ26及び現像機27、
クリーナ部28が配置され、通常の電子写真プロセスに
従って、帯電、画像露光(潜像)、現像、転写、クリー
ニングの工程を繰り返し、転写紙には潜像及びトナー像
が形成され、定着器29へと搬送され、トナー像が紙等
の転写材に定着される。
【0004】かかる構成において、一般に最適な画像濃
度を得るため暗部電位Vdは現像機27の位置、すなわ
ち現像部においては400V以上必要である。又、白地
部でのかぶり現象による画像汚れを防止するため、現像
部には+200V程度のバイアス電位が与えられてい
る。
【0005】電子写真装置では主除電光部22、ブラン
ク露光部25を点灯した状態でドラム21の前回転を行
い、その際、最適な画像が得られる様に一次帯電器23
の出力を調整するのが一般的である。
【0006】このバイアス電位とドラム表面電位の差に
より、現像機27からドラム21表面の潜像にトナーが
ジャンピングし画像が形成される。
【0007】しかし、電子写真装置の電源投入時には、
環境湿気を吸湿した感光体による画像ぶれや、熱定着機
29の廃熱による感光体の帯電能が温度に依存するいわ
ゆる「温度特性」の影響や、熱変形等により、長期休止
後、特に電源投入直後の画像濃度が不安定であった。
【0008】そのため、一般に該a−Si系電子写真装
置では、感光体の温度を制御する回路を設け、ドラムの
温度を実質的に一定に保持するといった方法が取られて
きており、それにより感光体及びその周囲の状態が均一
に、かつ一定に保たれるという効果も有った。
【0009】しかしながら、近年、社会的要請により、
省エネルギーと安全性の確保から感光体の温度制御装置
を夜間通電することは困難となった。
【0010】一方、感光体温度制御回路を除去する場
合、感光体の温度は主に定着器29の廃熱の影響を受け
る。
【0011】図2の様な従来例においては、構成上、ド
ラム加熱の影響は不均一になりやすく、感光体が局部的
に加熱される場合が多かった。この結果、感光体に電位
差を生じ、画像濃度むらといった画質低下を起こす欠点
があった。
【0012】また、電源投入時、特に朝一番のウォーム
アップ時、定着器29の熱が感光体やその周囲および、
感光体及びその近傍の温度上昇が生じる。感光体ドラム
21としては、直径30〜150mm程度の物が多く、
周囲の環境差により、感光体ドラム21或いはその近傍
の状態が局部的に変化する。この熱変形による画像周む
らといった問題も生じた。
【0013】外部の熱源により感光体表面を加熱する装
置は、特開昭62−278577号公報に開示されてお
り、その公報の図6に構成が示され、感光体ドラム表面
の清掃工程と帯電工程の間に、熱風が感光体表面に吹き
付けられる手段を設けて加熱が必要な時間行えるように
し、熱風はヒューザー(定着)部の加熱用ヒーターの熱
を利用して、ファンにて吹き付けられ、ファンは複写工
程に入る2サイクル前から働くようにし、また加熱用ヒ
ーターの表面部から約2 mm離れたところに温度センサ
ーを取り付けてセンサーの温度が自動的に100℃〜1
20℃の範囲に入るようにした例が示されている。
【0014】また、実公平1−34205号公報には、
非晶質シリコン系光導電性を導電性基質上に有する中空
の回転感光体ドラムと、熱定着域よりの熱風を感光体ド
ラム内側空間に送風し光導電性層を35乃至40℃の温
度に加熱するための熱送風機構と、光導電性層の表面近
傍に例えば温度センサを設け所定温度以上となった場合
には排気ファンの動作を停止する温度調整機構が開示さ
れている。しかしながら、従来構成では、定着器からの
廃熱がクリーニング装置をも加熱し、該クリーニング装
置において、一部にトナーが残留してブロッキングが発
生するなどの欠点が有った。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な温度調節機構を有しない改良された新規なa−Siド
ラムを用い、改良された構成の電子写真装置によって、
従来困難だった定着器の廃熱を感光体に積極的に供給し
て利用し、電源投入時の画像を安定させ、省エネルギー
に対応した、トータルとして高性能な電子写真装置を提
供する事を目的とする。
【0016】
【課題を解決する手段】本発明は、上記目的を解決すべ
くなされたもので、導電性基体上に10〜30原子%の
水素を含有し、少なくとも露光する部分において、サブ
バンドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数
裾の特性エネルギーが50〜60meV、かつ局在状態
密度が1×1014〜1×1016cm-3である光導電層を
積層させた円筒状感光体を回転させ、帯電・露光・現像
・転写・クリーニング・加熱定着を繰り返す電子写真装
置であって、該クリーニングのクリーニング装置を、感
光体と定着器を結ぶ線上からずらし、定着器の熱を感光
体へ送る機構を有し、コピー受付可能状態になる前に、
感光体の回転を行なうことを特徴とする。ここで、コピ
ー受付可能状態になる前に感光体の回転を行なうとは、
画像形成プロセスを行なう前に、円筒状感光体を複数回
回転するプロセスを行うことをいう。
【0017】また、前記電子写真装置であって、転写後
に感光体から離間して定着用定着器に至る被転写紙に沿
ってダクトを設け、定着器の熱を感光体に送風すること
を特徴とする。
【0018】
【作用】この様な構成にすることによって、クリーナ部
でのトナーのブロッキング発生を抑制した状態で、上記
所定の感光体への熱的影響が均一化され、感光体の温度
分布が均一になり、感光体の温度特性、熱変形に好効果
をもたらし、それらの相乗効果により結果として画像の
濃度が安定する。また、被転写紙に沿って、高温に維持
される定着器の熱を感光体に吹き付けることで、感光体
の温度を所定の温度として、感光体の湿気を除去し、被
転写紙の温度上昇も定着時間の縮小に奇与できる。ま
た、ダクトと被転写紙とを遮蔽しても、従来の通路に一
方に遮蔽板を設けるだけで、感光体への熱風を送風する
ことは、構造的に容易である。
【0019】又、従来は感光体ドラムと定着器との遮蔽
を行ってきた定着器の廃熱を積極的に利用することで製
造コストの削減、サービスの簡易化、省エネルギーにも
効果がある。
【0020】以下に実施例を挙げ本発明の説明を行う
が、本発明は実施例になんら制限されるものでは無く、
本発明の効果を得るものならば良い。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る電子写真装置の1実施
例の図である。前記の図2と同様に、感光ドラム1の周
りには、主除電光部2、一次帯電器3、像露光部4、ブ
ランク露光部5、電位センサ6及び残像機7が配置さ
れ、通常の電子写真プロセスに従って潜像及びトナー像
が形成される。
【0022】クリーナ部8は、感光体1と定着器9を結
ぶ線から外れた位置にある。また、定着器9の廃熱を感
光体側へ送るために、定着器9から感光体1側にダクト
12、及びファン10が設けてある。ファン10の奥に
は、粉塵等の不純物が感光体1側へ移動するのを防止す
るために、フィルター11を設けてある。
【0023】係る構成において、現像機7の位置、すな
わち現像部において暗部電位Vdが415Vとなるよう
にした。又、白地部でのかぶり現像による画像汚れを防
止するため、残像部には+200V程度のバイアス電位
が与えられている。
【0024】次に、本実施例において使用する感光体の
製造装置および膜形成方法について、図3を参照しつつ
説明し、本電子写真装置に好適な感光体の層形成を明ら
かにし、定着器からの加熱の効果を明確にする。
【0025】図3は、電源周波数としてRF帯を用いた
高周波プラズマCVD法(以後「RF−PCVD」と略
記する)による画像形成装置用感光体の製造装置の一例
を示す模式的な構成図である。図3に示す製造装置の構
成は以下の通りである。
【0026】この装置は大別すると、堆積装置(210
0)、原料ガスの供給装置(2200)、反応容器(2
111)内を減圧にするための排気装置(図示せず)か
ら構成されている。堆積装置(2100)中の反応容器
(2111)内には基体としての円筒状支持体(211
2)、支持体加熱用ヒータ(2113)、原料ガス導入
管(2114)が設置され、更に高周波マッチングボッ
クス(2115)が接続されている。
【0027】原料ガス供給装置(2200)は、SiH
4 、GeH4 、H2 、CH4 、B26 、PH3 等の原
料ガスのボンベ(2221〜2226)とバルブ(22
31〜2236、2241〜2246、2251〜22
56)およびマスフローコントローラー(2211〜2
216)から構成され、各原料ガスのボンベはバルブ
(2260)を介して反応容器(2111)内のガス導
入管(2114)に接続されている。
【0028】この装置を用いた堆積膜の形成は、例えば
以下のように行うことができる。
【0029】まず、反応容器(2111)内に円筒状支
持体(2112)を設置し、不図示の排気装置(例えば
真空ポンプ)により反応容器(2111)内を排気す
る。続いて、支持体加熱用ヒータ(2113)により円
筒状支持体(2112)の温度を200℃乃至350℃
の所定の温度に制御する。
【0030】堆積膜形成用の原料ガスを反応容器(21
11)に流入させるには、ガスボンベのバルブ(223
1〜2236)、反応容器のリークバルブ(2117)
が閉じられていることを確認し、又、流入バルブ(22
41〜2246)、流出バルブ(2251〜225
6)、補助バルブ(2260)が開かれていることを確
認して、まずメインバルブ(2118)を開いて反応容
器(2111)およびガス配管内(2116)を排気す
る。
【0031】次に真空計(2119)の読みが約5×1
-6Torrになった時点で補助バルブ(2260)、
流出バルブ(2251〜2256)を閉じる。
【0032】その後、ガスボンベ(2221〜222
6)より各ガスをバルブ(2231〜2236)を開い
て導入し、圧力調整器(2261〜2266)により各
ガス圧を2kg/cm2 に調整する。次に、流入バルブ
(2241〜2246)を徐々に開けて、各ガスをマス
フローコントローラー(2211〜2216)内に導入
する。
【0033】以上のようにして成膜の準備が完了した
後、以下の手順で各層の形成を行う。
【0034】円筒状支持体(2112)が所定の温度に
なったところで流出バルブ(2251〜2256)のう
ちの必要なものおよび補助バルブ(2260)を徐々に
開き、ガスボンベ(2221〜2226)から所定のガ
スをガス導入管(2114)を介して反応容器(211
1)内に導入する。次にマスフローコントローラー(2
211〜2216)によって各原料ガスが所定の流量に
なるように調整する。その際、反応容器(2111)内
の圧力が1Torr以下の所定の圧力になるように真空
計(2119)を見ながらメインバルブ(2118)の
開口を調整する。内圧が安定したところで、周波数1
3.56MHzのRF電源(不図示)を所望の電力に設
定して、高周波マッチングボックス(2115)を通じ
て反応容器(2111)内に円筒状支持体(2112)
を対極としてRF電力を導入し、グロー放電を生起させ
る。この放電エネルギーによって反応容器内に導入され
た原料ガスが分解され、円筒状支持体(2112)上に
所定のシリコンを主成分とする堆積膜が形成されるとこ
ろとなる。所望の膜厚の形成が行われた後、RF電力の
供給を止め、流出バルブを閉じて反応容器へのガスの流
入を止め、堆積膜の形成を終える。
【0035】同様の操作を複数回繰り返すことによっ
て、所望の多層構造の感光層が形成される。それぞれの
層を形成する際には必要なガス以外の流出バルブはすべ
て閉じられていることは言うまでもなく、また、それぞ
れのガスが反応容器(2111)内、流出バルブ(22
51〜2256)から反応容器(2111)に至る配管
内に残留することを避けるために、流出バルブ(225
1〜2256)を閉じ、補助バルブ(2260)を開
き、さらにメインバルブ(2118)を全開にして系内
を一旦高真空に排気する操作を必要に応じて行う。
【0036】また、膜形成の均一化を図るために、層形
成を行っている間は、支持体(2112)を駆動装置
(不図示)によって所定の速度で回転させることも有効
である。さらに、上述のガス種およびバルブ操作は各々
の層の作成条件にしたがって変更が加えられることは言
うまでもない。
【0037】上述の図3に示すRF−PCVD法による
電子写真用感光体の製造装置を用い、直径108mmの
鏡面加工を施したアルミニウムシリンダー上に、表1に
示す条件で、電荷注入阻止層、光導電層、表面層からな
る感光体を作製した。さらに光導電層のSiH4 とH2
との混合比ならびに放電電力を変えることによって、種
々の感光体を作製した。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示した条件によって作製した感光体
を、電子写真装置(キヤノン製NP6150をテスト用
に改造)にセットして、帯電能の温度依存性(温度特
性)、メモリー、ならびに画像欠陥を評価した。
【0040】温度特性は、感光体の温度を25℃(室
温)から約45℃まで変えて、帯電能を測定し、このと
きの温度1℃当たりの帯電能の変化を測定して、受容電
位の|0.5%/deg|以下を合格と判定した。具体
的には暗部受容電位を400Vとし、|2V/deg|
以下を合格と判定した。
【0041】また、メモリー、画像流れについては、画
像を目視により判定し、1:非常に良好、2:良好、
3:実用上問題なし、4:実用上やや難ありの4段階に
ランク分けした。一方、円筒形のサンプルホルダーに設
置したガラス基板(コーニング社7059)ならびにS
iウエハー上に、光導電層の作成条件で膜厚約1μmの
a−Si膜を堆積した。ガラス基板上の堆積膜にはAl
の串型電極を蒸着し、CPMにより指数関数裾の特性エ
ネルギー(Eu)と局在準位密度(D.O.S)を測定
し、Siウエハー上の堆積膜はFTIRにより含有水素
量を測定した。このときのEuと温度特性との関係を図
4に、D.O.Sとメモリー、画像流れとの関係を図
5、図6に示す。いずれのサンプルも水素含有量は10
〜30原子%の間であった。図4、図5ならびに図6か
ら明らかなように、Eu=50〜60meV、D.O.
S=1×1014〜5×1015cm-3の範囲にすることが
良好な電子写真特性を得るために必要であることがわか
った。
【0042】以後、具体的に図4に示す感光体A、B、
C、D、E、を製作し実験を行った。かかる感光体は導
電性基体上に10〜30原子%の水素を含有し、少なく
とも光の入射する部分において、サブバンドギャップ光
吸収スペクトルから得られる指数関数裾の特性エネルギ
ーが50〜60meV、かつ伝導帯端下0.45〜0.
95eVにおける局在状態密度が1×1014〜5×10
15cm-3である光導電層を積層させた円筒状感光体であ
る。
【0043】以下に、実施例、および比較例の結果を以
下の各表に示すが、その際の評価判断の結果を、表2に
示す標注の記号で表すこととした。
【0044】
【表2】(a){感光体表面温度差} ◎…測定点差(最高温度と最低温度の差)が1.0℃未
満 ○…測定点差(最高温度と最低温度の差)が1.0℃以
上1.5℃未満 △…測定点差(最高温度と最低温度の差)が1.5℃以
上2.0℃未満 ▲…測定点差(最高温度と最低温度の差)が2.0℃以
上 (b){画像濃度分布} ◎…マクベスで測定した適正濃度に対する画像濃度の比
が1.0 ○…画像濃度の比が1.0では無いが、目視上ではほぼ
同濃度 △…目視で濃度差が認識される ▲…目視で濃度差が認識され、画像濃度の差で0.1以
上ある (c){画像濃度変化} ◎…マクベスで測定した1枚目の濃度に対する画像濃度
の比が1.0 ○…画像濃度の比が1.0では無いが、目視上ではほぼ
同濃度 △…目視で濃度差が認識される ▲…目視で濃度差が認識され、画像濃度の差で0.1以
上ある (d){ブロッキング} ◎…画像上、クリーニングむら等、ブロッキングによる
影響は認められない 又、クリーナー及び感光体においてもブロッキングは認
められない ○…画像上、クリーニングむら等は認められないが目視
でブロッキングが発生し始めている △…画像で、クリーニングむらが認められる ▲…クリーナでのブロッキングが発生し、クリーナブレ
ードのめくれが発生 ……測定せず (e){ワイヤ汚れ} ◎…トナー等による、ワイヤの汚染は画像上認められな
い。また、ワイヤを拭いても、トナー等の付着は殆ど認
められない ○…トナー等による、ワイヤの汚染は画像上認められな
い。また、ワイヤの目視ではトナー等による汚染は認め
られない。但しワイヤを拭くと、トナー等の付着が認め
られる △…画像上ワイヤ汚染は認められないが、目視ではワイ
ヤの汚染が認められる ▲…ワイヤは黒色で、画像上に感光体の回転方向のすじ
が発生する ……測定せず。
【0045】(1)[実施例1] 本実施例では、後述する感光体Aを用いた。該感光体1
が、矢印A方向に周速380mm/secで回転され
る。感光体表面には、温度センサが取りつけてある(不
図示)。実施例の評価用に、電子写真装置は、キヤノン
製NP6060を改造して使用した。又、原稿として、
キヤノン社テストチャートFY9−9060A−01
0、同FY9−9058−000,及び同FY9−90
42−020を使用した。
【0046】電子写真装置が使用される環境の極端な例
として、気温15℃/湿度10%の環境に電子写真装置
を設置し、通電せずに24時間以上放置した。その後、
ドラム温度制御装置の無い状態で前回転を行いながらウ
ェイトアップを行った。
【0047】さらに感光体1の表面温度を周方向で3点
測定しながら、A3の用紙で連続999枚のコピーを行
った。
【0048】その画像の原稿の同一点の濃度を目視で比
較、またはマクベスで測定した。該画像濃度変化による
結果を、表3に示す。
【0049】又、20,000枚通紙後のトナーのブロ
ッキング、ワイヤ汚れを検査した結果をも表3に示す。
この検査は20,000枚通紙後の画像評価、更にクリ
ーナ及び感光体、帯電器を取り出し、目視を行った。
【0050】
【表3】
【0051】この表3の結果より、画像の濃度変化は実
質上無くなっている。これは、本発明の効果により、感
光体表面の温度分布が均一になり、熱変形、温度特性の
影響が実質的に無くなったためと考えられる。また、ワ
イヤ汚れも無い。
【0052】また、電子写真装置の総消費電力の低減に
も効果が有る。
【0053】更に、クリーニング装置が定着器と感光体
のライン上から外れている為、定着器の廃熱の影響を直
接受ける事がなく、ブロッキングを防止できる。
【0054】(2)[実施例2] 本実施例では、感光体Bを用いた。電子写真装置は、実
施例1と同様キヤノン製NP6060を改造しダクト、
ファン、フィルターを設けて使用した。又、原稿とし
て、キヤノン社テストチャートFY9−9060A−0
10、同FY9−9058−000、および同FY9−
9042−020を使用した。
【0055】電子写真装置が使用される環境の極端な例
として気温30℃/湿度80%の環境に電子写真装置を
設置し、実施例1同様に、感光体温度制御装置の無い状
態で前回転を行う以外は、通常と同様のウェイトアップ
を行った。その後、感光体の周方向3点の表面温度を測
定しながらA3の用紙で連続999枚のコピーを行っ
た。
【0056】その画像の原稿の同一点の濃度を目視で比
較、またマクベスで測定した。該画像濃度変化による結
果を表4に示す。
【0057】又、20,000枚通紙後のトナーのブロ
ッキング、ワイヤ汚れを検査した結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】この表4の結果より、画像の濃度変化は実
質上無くなっている。これは、本発明の効果により、感
光体表面の温度分布が均一になり、熱変形、温度特性の
影響が実質的に無くなったためと考えられる。
【0060】また、電子写真装置の総消費電力の低減に
も効果が有る。
【0061】更に、クリーニング装置が定着器と感光体
のライン上から外れている為、定着器の廃熱の影響を直
接受ける事がなく、ブロッキングを防止できる。
【0062】(3)[比較例1] 本比較例では、感光体Cを用いた。電子写真装置は、キ
ヤノン製NP6060を改造して使用した。但しクリー
ナ部8は、感光体1と定着器9を結ぶ線上、市販の状態
の位置にあり、ダクト、ファン等を設けていない。
【0063】又、原稿として、キヤノン社テストチャー
トFY9−9060A−010、同FY9−9058−
000や、同FY9−9042−020を使用した。
又、ドラムは実施例1と同様のドラムを使用した。
【0064】電子写真装置が使用される環境の極端な例
として気温30℃/湿度80%の環境に電子写真装置を
設置し、ドラム温度制御装置の無い状態で前回転を行わ
ずにウェイトアップを行い、感光体表面周方向3点の温
度を測定しながらA3の用紙で連続999枚のコピーを
行った。
【0065】その画像の原稿の同一点の濃度を目視し、
またマクベスで測定した。該画像濃度変化による結果を
表5に示す。
【0066】又、20,000枚通紙後のトナーのブロ
ッキング、ワイヤ汚れを検査した結果を表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】この表5の結果より、画像の濃度変化がみ
られた。感光体の一部が局部的に定着器の影響を受け、
温度特性、且つ/又は熱変形により、画像が不安定にな
ったと考えられる。
【0069】(4)[比較例2] 本比較例では、感光体Dを用いた。電子写真装置は、キ
ヤノン製NP6060を改造して使用した。実施例1同
様、クリーナ部8は、感光体1と定着器9を結ぶ線から
外れた位置にある。又、定着器9の廃熱を感光体側へ送
るために、定着器9から感光体1側にダクト、及びファ
ンが設けてある。ファンの奥には、粉塵等の不純物が感
光体1側へ移動するのを防止するために、フィルターを
設けてある。
【0070】電子写真装置が使用される環境の極端な例
として気温30℃/湿度80%の環境に電子写真装置を
設置し、ドラム温度制御装置の無い状態で前回転を行わ
ずにウェイトアップを行い、感光体表面周方向3点の温
度を測定しながらA3の用紙で連続999枚のコピーを
行った。
【0071】又、原稿として、キヤノン社テストチャー
トFY9−9060A−010、同FY9−9058−
000や、同FY9−9042−020を使用した。
又、ドラムは実施例1と同様のドラムを使用した。
【0072】その画像の原稿の同一点の濃度を目視し、
またマクベスで測定した。該画像濃度変化による結果を
表6に示す。
【0073】又、20,000枚通紙後のトナーのブロ
ッキング、ワイヤ汚れを検査した結果を表6に示す。
【0074】
【表6】
【0075】この表6の結果より、画像の濃度変化がみ
られた。又、感光体表面の温度分布は、不均一であった
が、通紙枚数が増加するほどに感光体の温度差は小さく
なっている。
【0076】感光体の一部が局部的に定着器の影響を受
け、温度特性、且つ/又は熱変形により、画像が不安定
になったと考えられる。
【0077】(5)[比較例3] 本比較例では、感光体Eを用いた。電子写真装置等は、
キヤノン製NP6060を改造して使用した。但しクリ
ーナ部8は、感光体1と定着器9を結ぶ線上、市販の状
態の位置にあり、ダクト、ファン等を設けていない。
【0078】又、原稿として、キヤノン社テストチャー
トFY9−9060A−010、同FY9−9058−
000や同FY9−9042−020を使用した。又、
ドラムは実施例1と同様のドラムを使用した。
【0079】電子写真装置が使用される環境の極端な例
として気温30℃/湿度80%の環境に電子写真装置を
設置し、ドラム温度制御装置の無い状態で前回転を行い
ながらウェイトアップを行い、感光体表面周方向3点の
温度を測定しながらA3の用紙で連続999枚のコピー
を行った。
【0080】その画像の原稿の同一点の濃度を目視し、
またマクベスで測定した。該画像濃度変化による結果を
表7に示す。
【0081】又、20,000枚通紙後のトナーのブロ
ッキング、ワイヤ汚れを検査した結果を表7に示す。
【0082】
【表7】
【0083】この表7の結果より、画像の濃度変化がみ
られた。感光体の表面温度が定着器の影響を受け、主と
して温度特性により、画像が不安定になったと考えられ
る。
【0084】
【発明の効果】以上、説明した様に、本発明は次に示す
効果がある。
【0085】導電性基体上に10〜30原子%の水素を
含有し、少なくとも光の入射する部分において、サブバ
ンドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数裾
の特性エネルギーが50〜60meV、かつ伝導帯端下
0.45〜0.95eVにおける局在状態密度が1×1
14〜1015cm-3である光導電層を積層させた円筒状
感光体を回転させ帯電・露光・現像・転写・クリーニン
グ・加熱定着を繰り返す電子写真装置であって、該クリ
ーニング装置を感光体と定着器を結ぶ線上からずらし、
定着器の熱を感光体へ送る機構を有し、コピー受付可能
状態になる前に、感光体の回転を行うことを特徴とする
ものである。
【0086】この構成により、 (a)熱変形、温度特性等による画像濃度の不均一が改
善される。 (b)又、電子写真装置の総消費電力の低減にも効果が
有る。 (c)更に、クリーニング装置が定着器と感光体のライ
ン上から外れている為、定着器の廃熱の影響を直接受け
る事がなく、ブロッキングを防止できる。 (d)この効果は長期休止後、特に朝一番の電源投入時
により顕著に現れた。 (e)又、ドラム温度調節機構を除去でき、製造コスト
の低減、サービスの簡易化が可能になるとともに、終夜
通電が不要になる。 (f)さらに、予期せぬ効果として朝一番の電源投入時
等、長期休止後での画像流れが改善される。
【0087】この原因は明確ではないが、定着器の高温
の廃熱により、画像流れの原因であるとされる感光体表
面上に付着した窒素化合物或いはそのイオン化物が非常
に短時間で除去されるためであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子写真装置の一内部構成の概念
図である。
【図2】従来の電子写真装置の内部構成の概念図であ
る。
【図3】本発明に好適な感光体製造装置の構成図の一例
である。
【図4】本発明による電子写真装置の評価のためのEu
対温度特性のグラフである。
【図5】本発明による電子写真装置の評価のためのD.
O.S.対メモリーランクのグラフである。
【図6】本発明による電子写真装置の評価のためのD.
O.S.対画像流れランクのグラフである。
【図7】本発明による電子写真装置の評価のためのSi
−H2/Si−H対ガサツキランクのグラフである。
【符号の説明】
1,21 a−Si系感光体 2,22 主除電光部 3,23 一次帯電器 4,24 像露光部 5,25 ブランク露光部 6,26 電位センサ 7,27 現像器 8,28 クリーナ部 9,29 定着器 2100 堆積装置 2111 反応容器 2112 円筒状支持体 2113 支持体加熱用ヒーター 2114 原料ガス導入管 2115 マッチングボックス 2116 原料ガス配管 2117 反応容器リークバルブ 2118 メイン排気バルブ 2119 真空計 2200 原料ガス供給装置 2211〜2216 マスフローコントローラー 2221〜2226 原料ガスボンベ 2231〜2236 原料ガスボンベバルブ 2241〜2246 ガス流入バルブ 2251〜2256 ガス流出バルブ 2261〜2266 圧力調整器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に10〜30原子%の水素
    を含有し、少なくとも露光する部分において、サブバン
    ドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数裾の
    特性エネルギーが50〜60meV、かつ局在状態密度
    が1×1014〜1×1016cm-3である光導電層を積層
    させた円筒状感光体を回転させ、帯電・露光・現像・転
    写・クリーニング・加熱定着を繰り返す電子写真装置で
    あって、 前記クリーニングのクリーニング装置を前記円筒状感光
    体と前記定着の定着器を結ぶ線上からずらし、前記定着
    器の熱を前記感光体へ送る機構を有し、コピー受付可能
    状態になる前に、感光体の前回転を行うことを特徴とす
    る電子写真装置。
  2. 【請求項2】 導電性基体上に10〜30原子%の水素
    を含有し、少なくとも露光する部分において、サブバン
    ドギャップ光吸収スペクトルから得られる指数関数裾の
    特性エネルギーが50〜60meV、かつ局在状態密度
    が1×1014〜1×1016cm-3である光導電層を積層
    させた円筒状感光体を回転させ、帯電・露光・現像・転
    写・クリーニング・加熱定着を繰り返す電子写真装置で
    あって、 前記転写後に前記感光体から離間して前記定着用定着器
    に至る被転写紙に沿ってダクトを設け、前記定着器の熱
    を前記感光体に送風することを特徴とする電子写真装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子写真装置におい
    て、前記ダクトは、前記被転写紙の通路から遮蔽されて
    いることを特徴とする電子写真装置。
JP6322162A 1994-12-26 1994-12-26 電子写真装置 Pending JPH08179677A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10228225A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Hitachi Ltd 電子写真装置
US7390600B2 (en) 2004-09-03 2008-06-24 Ricoh Company, Ltd. Latent electrostatic image bearing member, process cartridge, image forming apparatus, and image forming process

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10228225A (ja) * 1997-02-13 1998-08-25 Hitachi Ltd 電子写真装置
US7390600B2 (en) 2004-09-03 2008-06-24 Ricoh Company, Ltd. Latent electrostatic image bearing member, process cartridge, image forming apparatus, and image forming process

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