JPH08179555A - 静電荷像現像用トナー、その製造方法及び現像剤 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、その製造方法及び現像剤

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JPH08179555A
JPH08179555A JP6318414A JP31841494A JPH08179555A JP H08179555 A JPH08179555 A JP H08179555A JP 6318414 A JP6318414 A JP 6318414A JP 31841494 A JP31841494 A JP 31841494A JP H08179555 A JPH08179555 A JP H08179555A
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JP
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toner
washing
acid
solvent
electrostatic charge
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JP6318414A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fujii
徹也 藤井
Yugo Kumagai
雄五 熊谷
Osamu Higashida
修 東田
Takeo Kudo
武男 工藤
Chiaki Okada
千秋 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バインダー樹脂及び着色剤を含む材料を、前
記バインダー樹脂が溶解可能な溶媒中に溶解又は分散さ
せたトナー母液を、無機分散剤を含有する水媒体中で造
粒し、次いで前記溶媒を除去し、その後水で、洗浄前の
水と洗浄後の水の電気伝導度の差が200μS/cm以下に
なるまで洗浄して得られる静電荷像現像用トナー、その
製造方法及び現像剤。 【効果】 本発明の静電荷像現像用トナー及び現像剤は
優れた画像品質を提供するものであり、また、本発明の
トナーの製造方法によれば前記の優れたトナーを得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録な
どにおいて、感光体表面に形成された静電荷像を顕像化
する静電荷像現像用トナー、その製造方法及び前記トナ
ーを用いた現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式は、米国特許第2,29
7,691号明細書、英国特許第1,165,406号
明細書及び同第1,165,405号明細書に記載され
ているように、光導電性物質を利用した感光体上へ一様
な静電荷を与える帯電工程、光を照射して静電潜像を形
成させる露光工程、潜像部分にトナーを付着させる現像
工程、トナー像支持体に転写させる転写工程、該トナー
像を熱、圧力、フラッシュ光等で像支持体に固着させる
定着工程、感光体上に残存したトナーを除去する清掃工
程及び感光体上の静電荷を除き、初期状態に戻す除電工
程からなり、これらの工程が繰り返されて幾枚もの印刷
物が得られる。
【0003】電子写真の分野に使用される静電荷像現像
用トナーとしては、ビスフェノール骨格を有するグリコ
ールと多塩基酸とを縮合反応させて得られるポリエステ
ル樹脂を用いたトナー(特公昭52−25420号公
報)、ポリスチレン樹脂を用いたトナー(特公昭44−
16118号公報)、スチレン・メタクリル酸ブチル共
重合樹脂を用いたトナー(特公昭56−11143号公
報)、ビスフェノールとエピクロルヒドリンを反応させ
て得られるビスフェノール型エポキシ樹脂を用いたトナ
ー(特開昭57−96354号公報)等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
の多様化に伴って情報の表現方法も、これまでのモノク
ロトナーによる作像にかわって、カラートナーによる作
像が要求されるようになってきた。このようなカラー処
理に対しては色調再現性に優れるポリエステル樹脂を用
いたトナーが賞用される場合が多い。また、情報の高密
度化の動きに対応して解像度の高い、すなわち微細な表
現が可能な小粒子径のトナーが要求されるようになって
きた。しかし、こういった市場の動向に対して、従来
の、バインダー樹脂、着色剤及びその他の添加剤を溶融
混練した後に粉砕する、いわゆる粉砕法トナーでは種々
の問題点がある。
【0005】例えば、ポリエステル樹脂をバインダー樹
脂とするものでは以下の問題があった。 (1)色調再現性に優れるトナーを得るためには定着時
にシャープメルトする低分子量のポリエステル樹脂が必
要であるが、低分子量であるが故に溶融混練時に着色剤
及びその他の添加剤の分散が不十分で定着した画像の色
調が劣ったり、また、トナーの組成が不均質で画像品質
が劣る。 (2)低分子量のポリエステル樹脂であるため、溶融混
練物が過粉砕されやすく歩留まりが低い。また、微粉砕
粒子が印刷時に飛散して画像品質を低下したり、または
環境を汚染したりする。 本発明は上記の様な問題を解決するもので、色調再現性
に優れ、小粒径化が可能で、帯電性及び耐環境性に優
れ、清掃不良から生じる画像品質の低下の起きないトナ
ー、その製造方法及びそれを用いた現像剤を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、バインダ
ー樹脂及び着色剤を含む材料を、前記バインダー樹脂が
溶解可能な溶媒中に溶解又は分散させたトナー母液を、
無機分散剤を含有する水媒体中で造粒し、次いで前記溶
媒を除去し、その後水で、洗浄前の水と洗浄後の水の電
気伝導度の差が200μS/cm以下になるまで洗浄して得
られる静電荷像現像用トナー及び前記トナーとキャリア
よりなる現像剤に関する。また本発明は、バインダー樹
脂及び着色剤を含む材料を、前記バインダー樹脂が溶解
可能な溶媒中に溶解又は分散させてトナー母液を製造
し、これを無機分散剤を含有する水媒体中で高速剪断下
に造粒し、次いで前記溶媒を除去し、その後水で、洗浄
前の水と洗浄後の水の電気伝導度の差が200μS/cm以
下になるまで洗浄することを特徴とする静電荷像現像用
トナーの製造方法に関する。
【0007】本発明に係る静電荷像現像用トナーのバイ
ンダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、スチレン系、
アクリル系、スチレン−アクリル系等のビニル系樹脂な
どの通常トナーに使用される樹脂が用いられる。ポリエ
ステル樹脂の原材料としては次のものを挙げることがで
きる。アルコール成分としてはポリオキシプロピレン
(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
エチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−
ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン等の一般式(I)
【化1】 (式中、R1及びR2はエチレン基又はプロピレン基であ
り、x及びyは各々1以上の整数であり、且つ、その和
の平均値は2〜7である)で表されるジオール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、イソペンチルグリコー
ル、水添ビスフェノールA、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、キ
シリレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ビス−(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレート、トリス−(β−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、2,2,4−トリメ
チロールペンタン−1,3−ジオールなどがあり、更に
ヒドロキシカルボン酸成分を加えることができる。ヒド
ロキシカルボン酸成分としては例えば、p−オキシ安息
香酸、バニリン酸、ジメチロールプロピオン酸、リンゴ
酸、酒石酸、5−ヒドロキシイソフタル酸等がある。
【0008】酸成分の具体例としてはマロン酸、コハク
酸、グルタル酸、ダイマー酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸ジメチルエステル、テ
レフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸モノメチル
エステル、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ジメチルテトラヒド
ロフタル酸、エンドメチレンヘキサヒドロフタル酸、ナ
フタレンテトラカルブン酸、ジフェノール酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シクロペンタ
ンジカルボン酸、3,3´,4,4´−ベンゾフェノン
テトラカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸、2,2−ビス−(4−カルボキシフェニル)プ
ロパン、トリメリット酸無水物と4,4−ジアミノフェ
ニルメタンから得られるジイミドカルボン酸、トリス−
(β−カルボキシエチル)イソシアヌレート、イソシア
ヌレート環含有ポリイミドカルボン酸、トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート又はイソホロ
ンジイソシアネートの三量化反応物とトリメリット酸無
水物から得られるイソシアネート環含有ポリイミドカル
ボン酸などであり、これらの1種又は2種以上が使用さ
れる。これらの中で、3価以上の多価カルボン酸、多価
アルコールなどの架橋成分を用いると、定着強度、耐オ
フセット性などの安定性の点で好ましい場合がある。
【0009】これらの原材料から得られるポリエステル
樹脂は通常の方法で製造される。例えば、酸成分とアル
コール成分を所定の割合(例えばカルボキシル基と水酸
基のモル比で2:1〜1:2)で反応容器に仕込み、窒
素ガスなどの不活性ガスの存在下、150〜190℃の
温度で反応を開始する。副生する低分子化合物は連続的
に反応系外に除去される。その後、更に反応温度を20
0〜250℃に上げて反応を促進し、目的とするポリエ
ステル樹脂を得る。ポリエステル樹脂を製造する際、使
用するカルボン酸成分がエステル基を含まない遊離のカ
ルボン酸である場合はエステル化触媒、例えばジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイドのような有機金
属やテトラブチルチタネートに代表される金属アルコキ
シドなどを全原材料仕込み量に対して0.1〜1重量%
用いるのが好ましく、カルボン酸成分が低級アルキルエ
ステルである場合はエステル交換触媒、例えば酢酸亜
鉛、酢酸鉛、酢酸マグネシウムのような金属酢酸塩や酸
化亜鉛、酸化アンチモンのような金属酸化物、テトラブ
チルチタネートのような金属アルコキシドなどを全原料
仕込み量に対して0.005〜0.05重量%用いるの
が好ましい。
【0010】スチレン系、アクリル系、スチレン−アク
リル系等のビニル系樹脂としては、スチレン、スチレン
誘導体及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルエステル
(アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキ
ルエステルを意味する。以下同様。)を主成分として
(即ち、全単量体に対して50重量%以上)用いるもの
が好ましく、全単量体に対して70重量%以上用いるも
のがより好ましい。前記重合性ビニル系単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−t−ブチルスチレン等のスチレン誘導体、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ペ
ンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシ
ル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウンデ
シル、メタクリル酸ドデシル等の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルが挙げられる。これらは1種又は2種以
上を組合せて使用することができる。
【0011】また、その他に、アクリル酸や、アクリル
酸アルキルエステル以外のアクリル酸誘導体、例えばア
クリル酸グリシジル、アクリル酸メトキシエチル、アク
リル酸プロポキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、
アクリル酸メトキシジエチレングリコール、アクリル酸
エトキシジエチレングリコール、アクリル酸メトキシエ
チレングリコール、アクリル酸ブトキシトリエチレング
リコール、アクリル酸メトキシジプロピレングリコー
ル、アクリル酸フェノキシエチル、アクリル酸フェノキ
シジエチレングリコール、アクリル酸フェノキシテトラ
エチレングリコール、アクリル酸ベンジル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、
アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリル酸ジシクロペ
ンテニルオキシエチル、アクリル酸N−ビニル−2−ピ
ロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル、アク
リル酸2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル、
アクリル酸グリシジル、アクリロニトリル、アクリルア
ミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミド等、メタクリル酸や、メタクリル酸アルキル
エステル以外のメタクリル酸誘導体、例えば、メタクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸プロポキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシジエチレングリコール、メタ
クリル酸エトキシジエチレングリコール、メタクリル酸
メトキシエチレングリコール、メタクリル酸ブトキシト
リエチレングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピ
レングリコール、メタクリル酸フェノキシエチル、メタ
クリル酸フェノキシジエチレングリコール、メタクリル
酸フェノキシテトラエチレングリコール、メタクリル酸
ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸ジシクロペンテ
ニル、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、
メタクリル酸N−ビニル−2−ピロリドン、メタクリロ
ニトリル、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミド、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブ
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェニルオキ
シプロピル、ビニルピリジンなどの1分子中に1個のビ
ニル基を有するビニル系単量体を併用することができ
る。これらは1種又は2種以上を組合せて使用すること
ができる。
【0012】またビニル系単量体としては、架橋剤とし
て1分子中に2個以上のビニル基を有する単量体を用い
ても良い。この場合は、1分子中に2個のビニル基を有
するものが好ましい。好ましい単量体としては例えば、
ジビニルベンゼン、グリコールとメタクリル酸又はアク
リル酸との反応生成物、例えばエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メ
タ)アクリレートなどが挙げられる。これらを用いる
と、定着強度、耐オフセット性などの安定性の点で好ま
しく、用いる場合、全単量体に対して20重量%以下の
範囲で併用するのが好ましい。ビニル系単量体としては
特に、スチレンを50重量%以上用い(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを残りの単量体のうち50重量%以
上用いたものが各種特性のバランスに優れ好ましい。
【0013】本発明におけるビニル系単量体の重合方法
としては、懸濁重合、溶液重合、乳化重合、塊状重合等
の重合法を用いることができる。例えば、溶液重合で
は、冷却管、撹拌機、窒素ガス導入管及び温度計を取り
付けた反応装置にキシレンを仕込み、これにビニル系単
量体及び重合開始剤を含む溶液を滴下後、所定温度で重
合を完結し、ついで溶剤を除去してビニル系樹脂を得る
ことができる。懸濁重合では、冷却管、撹拌機、窒素ガ
ス導入管及び温度計を取り付けた反応装置を用い、ビニ
ル系単量体及び重合開始剤の混合物を分散剤を配合した
水中に添加して分散状態とし、昇温して重合反応させ
る。反応温度は重合開始剤の10時間半減温度より10
〜20℃高い温度で行うのが好ましい。また、重合開始
剤は、重合反応途中にその一部を加えても良い。反応終
了後、通常の脱水、乾燥を行い、ビニル系樹脂を得るこ
とができる。
【0014】ビニル系樹脂の重量平均分子量(Mw)は
2,500〜150,000が好ましく、3,000〜
45,000がより好ましい。Mwが2,500未満で
はトナーが印刷時に破砕されやすい傾向にあり、15
0,000を超えると定着性低下の傾向にあり、色調再
現性も劣る傾向にある。これらのバインダー樹脂のガラ
ス転移温度は35〜100℃に調整されるのが好まし
く、50〜90℃に調整されるのが特に好ましい。ガラ
ス転移温度が35℃未満ではトナーが貯蔵中または現像
機中でブロッキング(トナー粒子が凝集して塊になる現
象)を起こしやすい傾向にある。一方、ガラス転移温度
が100℃を超えると、トナーの定着に多くの熱エネル
ギーが必要となる傾向にある。
【0015】本発明のトナーのおいては上記のバインダ
ー樹脂を2種以上合わせて使用してもよいし、更に他の
樹脂を加えて使用してもよい。他の樹脂としては、シリ
コーン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ジエン系樹
脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン・アクリル
樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、
アミド樹脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレ
タン樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂等がある。バイン
ダー樹脂は、トナー中に60〜95重量%の量で配合さ
れるのが好ましい。この量が60重量%未満ではトナー
像支持体への結着力が弱くトナー像支持体を折り曲げた
り、こすったりした際にトナー像の欠落が起こり情報が
失われやすくなる傾向にある。一方、95重量%を超え
るとトナー像の隠蔽力が不足して貧印字品質になる傾向
にある。
【0016】本発明のトナーには着色剤及び必要に応じ
てその他の添加剤が含有される。黒色トナーの着色剤と
してはカーボンブラック、アセチレンブラック、鉄黒、
アニリンブラック、シアニンブラックなどが挙げられ、
好ましくはカーボンブラックが使用される。カラートナ
ーのための黄色着色剤としてはナフトールエローS(C.
I.10316)、ハンザエロー10G(C.I.1171
0)、ハンザエロー5G(C.I.11660)、ハンザエ
ローG(C.I.11680)、ハンザエローR(C.I.12
710)、ピグメントエローL(C.I.12720)、ベ
ンジジンエローG(C.I.21095)、パーマネントエ
ローNCG(C.I.20040)、バルカンファーストエ
ロー5G(C.I.21220)、キノリンエロー(C.I.4
7005)、パーマネントエローFGL(C.I.1176
7)、パーマネントエローHR(C.I.21108)など
が挙げられる。
【0017】赤色着色剤としてはパーマネントレッド4
R(C.I.12070)、パラレッド(C.I.1212
0)、ブリリアントファストスカーレット(C.I.123
15)、ブリリアントカーミンBS(C.I.1235
1)、パーマネントレッドF4R(C.I.12335)、
バルカンファーストルビンB(C.I.12320)、ライ
トファーストレッドトーナーB(C.I.12450)、レ
ーキレッドC(C.I.15585:1)、ブリリアントカ
ーミン6B(C.I.15850:1)、ローダミンレーキ
B(C.I.45170:2)などが挙げられる。
【0018】青色着色剤としてはコバルトブルー(C.I.
77346)、アルカリブルーレーキ(C.I.4275
0:1)、ビクトリアブルーレーキ(C.I.44045:
2)、無金属フタロシアニンブルー(C.I.7410
0)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ファ
ーストスカイブルー(C.I.74180:1)などが挙げ
られる。さらに、橙色着色剤としてはパーマネントオレ
ンジ(C.I.12075)、バルカンファーストオレンジ
GG(C.I.21165)、インダンスレンブリリアンオ
レンジRG(C.I.59300)、紫色着色剤としてはフ
ァーストバイオレットB(C.I.12321)、メチルバ
イオレットレーキ(C.I.42535)、緑色着色剤とし
てはピグメントグリーンB(C.I.10006)、アシッ
ドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン(C.I.74
260)などの有機顔料、無機顔料及び染料が挙げられ
る。以上の着色剤は、単独で又は混合して使用できる。
これらの着色剤はトナー中に0.1〜15重量%添加さ
れるのが好ましい。
【0019】その他の添加剤としては、種々のものが挙
げられる。例えば、磁性を有する静電荷像現像用トナー
を得るために、鉄、コバルト、ニッケルの酸化物を含む
ヘマタイト及びマグネタイトの磁性又は磁化性材料を加
えることもできる。さらに、オフセット防止剤として、
ステアリン酸ブチル、ステアリン酸プロピル等の脂肪酸
の低級アルコールエステル、カスタワックス、ダイヤモ
ンドワックス等の脂肪酸の高級アルコールエステル、パ
ームアセチ、ヘキストワックスE、ヘキスチワックスO
P、カルナウバワックス等の高級アルコールエステル、
ビスアマイドブラストフロー、アマイド6L、7S、6
H、ヘキストワックスC等のアルキレンビス脂肪酸アミ
ド化合物、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、
ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、3−メチル−1
−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、3−プロピル−
5−メチル−2−ヘキセン等のオレフィン単量体の重合
体または前記のオレフィン単量体とアクリル酸、メタク
リル酸、酢酸ブチル等との共重合体が挙げられる。これ
らの中では特にポリプロピレンが好ましい。これらはト
ナーに対して0.1〜10重量%、さらには0.1〜5
重量%添加するのが好ましい。0.1重量%より少ない
場合は十分なオフセット防止効果が発揮されにくい傾向
にあり、10重量%を超えるとトナーの粉体流動性が低
下して現像性が劣ったり、トナーの透明性が低下して目
的の色調が得られにくくなる傾向にある。
【0020】また、定着されるトナー像の色調を阻害し
なければ、正電荷性又は負電荷性の荷電制御剤を用いる
こともできる。正荷電性の荷電制御剤としては例えば、
アジン化合物のニグロシン系染料のボントロンN−0
3、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51(以
上、オリエント化学工業株式会社製商品名)、第四級ア
ンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302(保土谷化
学工業株式会社製商品名)、TP−415(保土谷化学
工業株式会社製商品名)、第四級アンモニウム塩のコピ
ー チャージ(Copy Charge)PSY VP2038、ト
リフェニルメタン誘導体のコピー ブルー(Copy Blue)
PR(以上、ヘキスト(Hoechst)社製商品名)、LR
A−901(日本カーリット株式会社製商品名)等が挙
げられる。負荷電性の荷電制御剤としては含金属アゾ染
料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体
のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノ
ール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業株
式会社製商品名)、第四級アンモニウム塩のコピー チ
ャージ(Copy Charge)NEG VP2036、コピー
チャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製商品
名)、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット
株式会社製商品名)等が挙げられる。これらの荷電制御
剤は、単独でも混合して用いてもよく、トナー中に5重
量%以下、さらには0.5〜3重量%添加するのが好ま
しい。その添加量が5重量%を超える場合には初期から
帯電量が高く印字濃度が低い、感光体からトナー支持体
への転写性が劣る、感光体に付着している転写残りのト
ナーの清掃性が劣る等の問題が生じる傾向にある。
【0021】更に、公知のシリカ粉末を加えてもよい。
係るシリカ粉末としてはアエロジル(Aerosil)R97
2、R974、シリカ(Silica)D−17、T−80
5、R−812、RA200、HRX−C(以上、日本
アエロジル株式会社製)、タラノックス500(タルコ
社製)、Cab−o−Sil M−5、MS−7、MS
−75、HS−5、EH−5、S−17、TS−72
(以上、キャボット(Cabot)社製)等がある。これら
を用いる場合はトナー中に3重量%以下とするのが好ま
しい。
【0022】本発明において、これらのバインダー樹
脂、着色剤及び必要に応じて用いられるその他の添加剤
を含む材料は、バインダー樹脂が溶解可能な溶媒中に溶
解又は分散される。バインダー樹脂が溶解可能か否か
は、バインダー樹脂の構成成分、分子鎖長、三次元化の
度合いなどに依存するので一概に言い切れないが、一般
的にはトルエン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素、塩
化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロ
エチレン等のハロゲン化炭化水素、エタノール、ブタノ
ール、ベンジルアルコールエチルエーテル、ベンジルア
ルコールイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
テトラヒドロピラン等のアルコール又はエーテル、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル等
のエステル、アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブ
チルケトン、ジメチルオキシド、ジアセトンアルコー
ル、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケ
トン又はアセタールなどが使用される。
【0023】これらの溶媒はバインダー樹脂を溶解する
ものであり、着色剤及びその他の添加剤を溶解する必要
はない。着色剤及びその他の添加剤はバインダー樹脂溶
液中に分散できればよい。溶媒の使用量には制限がない
が、水媒体中に造粒できる粘度であればよい。バインダ
ー樹脂、着色剤及びその他の添加剤を含む材料(前者)
と溶媒(後者)との比で、10/90〜50/50(前
者/後者の重量比)が造粒し易さ及び最終的なトナーの
収率の点で好ましい。
【0024】溶媒中に溶解又は分散されたバインダー樹
脂、着色剤及びその他の添加剤の液(トナー母液)は無
機分散剤を含有する水媒体中で所定粒径になるように造
粒される。水媒体は、主に水が用いられる。水媒体とト
ナー母液の混合比は、水媒体/母液=90/10〜50
/50(重量比)が好ましい。無機分散剤としてはリン
酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン及びシリカ粉末から選択されるものが好
ましい。さらに好ましいものはリン酸三カルシウム及び
ヒドロキシアパタイトであり、特に好ましいものはアル
カリ性の水溶液中でリン酸三ナトリウム及び塩化カルシ
ウムを反応させて得られるものである。この理由は、造
粒性及びその安定性、更には得られるトナーの特性に対
する悪影響が極めて少ないためである。無機分散剤の使
用量は造粒される粒子の粒子径に応じて決定されるが、
一般的にはトナー母液に対して0.1〜15重量%の範
囲で用いられるのが好ましい。0.1重量%未満では造
粒が良好に行われにくくなる傾向にあり、15重量%を
超えて使用すると不必要な微細粒子が発生して目的の粒
子が高収率で得られにくい傾向にある。
【0025】無機分散剤を含有する水媒体中でトナー母
液を良好に造粒するために、水媒体中に助剤を加えても
よい。かかる助剤としては公知の陽イオンタイプ、陰イ
オンタイプ及びノニオンタイプの界面活性剤があり、特
に陰イオンタイプのものが好ましい。例えば、アルキル
ベンゼンスルフォン酸ナトリウム、α−オレフィンスル
フォン酸ナトリウム、アルキルスルフォン酸ナトリウム
等があり、これらはトナー母液に対して1×10-4
0.1重量%の範囲で用いられるのが好ましい。
【0026】無機分散剤を含有する水媒体中でのトナー
母液の造粒は高速剪断下で行われるのが好ましい。水媒
体中に分散されるトナー母液は好ましくは平均粒子径が
10μm以下に造粒される。さらには4〜9μmが好ま
しい。分散造粒されたトナー母液の粒子径が大きすぎ
る、つまり得られるトナーの粒子径が大きすぎると高解
像度化が困難となったり、フルカラートナーの場合の三
原色が混合して中間色を発現させる際、溶融、混合性が
不十分となり中間色がでにくくなったりする傾向にあ
る。
【0027】高速剪断機構を備えた装置としては各種の
高速分散機があり、なかでもホモジナイザーが好まし
い。ホモジナイザーは互いには相溶しない物質(本発明
では無機分散剤を含有する水媒体とトナー母液)をケー
シングと高速回転するロータとの狭い間隙を通過させる
ことで、ある液体中にその液体とは相溶しない物質を微
粒子状に分散させる装置である。係るホモジナイザーと
してはTKホモミキサー、ラインフローホモミキサー
(以上、特殊機化工業株式会社製)、シルバーソンホモ
ジナイザー(シルバーソン社製)、ポリトロンホモジナ
イザー(キネマチカ(KINEMATICA)AG社製)などがあ
る。
【0028】ホモジナイザーを用いた撹拌条件は、ロー
タの羽根の周速で2m/秒以上が好ましい。これ未満で
は微粒子化が不十分となる傾向にある。本発明では無機
分散剤を含有する水媒体中でトナー母液を造粒した後に
溶媒を取り除く。溶媒の除去は常温、常圧で行ってもよ
いが、除去までに長い時間を要するため、溶媒の沸点よ
り低く、かつ沸点との差が80℃以下の範囲の温度条件
で行うのが好ましい。圧力は常圧でも減圧でもよいが、
減圧する際は20〜150mmHgで行うのが好ましい。
【0029】本発明のトナーは溶媒除去後に、塩酸等で
洗浄するのが好ましい。これによりトナー表面に残存す
る無機分散剤を溶解除去して、トナー本来の組成にして
特性を向上させることができる。本発明のトナーは、塩
酸等の洗浄の後、さらに水で洗浄されなければならな
い。ここで、洗浄に用いる水はトナー造粒後の水媒体に
比べ解離イオン濃度が低いものが好ましく、価格的又は
性能面から水道水、イオン交換水、蒸留水等が好ましく
用いられる。本発明において、水の洗浄は、洗浄前の水
と洗浄後の水の電気伝導度の差が200μS/cm以下、好
ましくは100μS/cm以下になるまで何度も繰り返す。
ここで電気伝導度の差が200μS/cmを超える段階で洗
浄を終了すると、トナー表面に残った塩等によって、ト
ナーの帯電量低下によるかぶり、トナー飛散等の問題を
引き起こす。さらにはキャリア汚染による現像剤寿命の
低下をおよぼす。なお、洗浄方法としては一般的な粉体
の洗浄方法を用いることができる。
【0030】洗浄終了の後、脱水乾燥すれば粉体のトナ
ー粒子を得ることができる。本発明の静電荷像現像用ト
ナーには、さらに流動性や帯電性等の物理特性を改良す
るために、トナー粒子表面に、前述のシリカ微粉末、ビ
ニル系(共)重合体、ステアリン酸亜鉛、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン等の微粒子をトナー外添剤としてさら
に添加混合できる。これらを添加混合する場合は、添加
前のトナーに対して0.05〜5重量%の量で用いるの
が好ましい。こうして得られるトナーは、キャリアと混
合して現像剤とすることができる。キャリアの種類は特
に制限はなく、酸化鉄粉、各種フェライト、マグネタイ
ト等の周知の材料を用いることができる。トナーとキャ
リアの混合比も特に制限はなく、周知の混合比を用いる
ことができる。一般に、現像剤中にトナーは1〜10重
量%使用される。本発明の静電荷像現像用トナー及び現
像剤は、種々の公知の現像手段、定着手段に用いること
ができる。
【0031】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳述する。 実施例1〜7及び比較例1〜4 (1)ポリエステル樹脂の製造 表1に示す酸成分とアルコール成分を反応容器に仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら徐々に温度を上げて18
0℃で5時間縮合反応をすすめたのち、230℃で反応
を完結させた。表中に得られた樹脂のガラス転移温度を
合わせて示す。
【0032】
【表1】
【0033】(2)トナーの製造 表2に示す着色剤(顔料)、ポリエステル樹脂、溶媒及
びその他の添加剤をボールミルで、顔料粒子がサブミク
ロンになるまで分散してトナー母液を製造した。このト
ナー母液を表2に示す無機分散剤を含有する分散媒体中
に、ホモジナイザーのローターの周速を7m/秒に調整
して添加し、トナー母液分散液を製造した。分散造粒の
後、温度50〜70℃、減圧度30〜150mmHg下で脱
溶媒した。冷却後、12N塩酸をpHが2になるまで加え
て無機分散剤を溶解し、水洗、その後乾燥し、25μm
以上の粗大粒子を分級カットして固形のトナー粒子を得
た。なお、トナーの水洗は表3に示す条件で行った。洗
浄は濾過及び固形トナー量の30倍重量の水への分散を
繰り返し最終的な濾液の電気伝導度を測定した。こうし
て得られたトナー100重量部に対してトナー外添剤を
加え、ヘンシェルミキサーで撹拌混合した。本トナーの
分散液に用いたヒドロキシアパタイト5重量%水溶液
は、リン酸三ナトリウム12水和物391重量部及び水
酸化ナトリウム13重量部を溶解した水溶液中に、塩化
カルシウム166重量部を溶解した水溶液を滴下して2
0〜30℃で反応させて得た。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】(4)評価 トナー5重量%とメタクリル酸メチル樹脂を被覆した平
均粒子径が60μmの銅−亜鉛フェライトキャリア95
重量%からなる現像剤を、複写機リコピー(RICOP
Y)FT−7570(株式会社リコー製)を用いて、3
5℃、相対湿度70%の環境で連続印刷して下記の基準
で評価し、7万枚印刷後の結果を表4に示した。 (a)色調再現性 マイラー紙に印刷を行い、それをOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)でカラー画像の再現性を調べ、次の基
準で評価した。良好…有彩色が発現し、かつ、中間色も
発現している。劣る…有彩色が発現しない。 (b)画像濃度、かぶり及び解像度 画像濃度とかぶりはマクベス反射濃度計RD514型
(A division kollmorgen Corp.製)を用いて測定し、解
像度については画像を10倍に拡大して1インチあたり
何本まで解像しているか目視で判定した。 (c)トナー飛散 目視によりトナー飛散の有無を判定した。 ◎…無し、○…少量あるが問題無し、×…有り、××…
多量に有り (d)清掃性 清掃工程を通過した感光体上の転写残トナーをスコッチ
テープ(住友スリーエム(株)製)で白紙に移し、それを
マクベス反射濃度計RD514型で測定、ブランクと比
較し0.04以下を○、それを超えると×とした。
【0037】
【表4】
【0038】実施例8 トナーT−1を濾過後ヌッチェ上で連続的に電気伝導度
0.5μS/cmのイオン交換水を通過させその濾液が50
μS/cmとなったところで乾燥・解砕したトナーを同様に
試験したところ、画像濃度1.3、かぶり0.08、解
像度7.1、飛散無し、清掃性○と良好な結果を得るこ
とができた。
【0039】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の静電
荷像現像用トナー及び現像剤は優れた画像品質を提供す
るものであり、また、本発明のトナーの製造方法によれ
ば前記の優れたトナーを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 武男 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 岡田 千秋 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂及び着色剤を含む材料
    を、前記バインダー樹脂が溶解可能な溶媒中に溶解又は
    分散させたトナー母液を、無機分散剤を含有する水媒体
    中で造粒し、次いで前記溶媒を除去し、その後水で、洗
    浄前の水と洗浄後の水の電気伝導度の差が200μS/cm
    以下になるまで洗浄して得られる静電荷像現像用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 無機分散剤が、リン酸三カルシウム、ヒ
    ドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、酸化チタン及び
    シリカ粉末から選択されるものである請求項1記載の静
    電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 無機分散剤が、アルカリ性の水溶液中で
    リン酸三ナトリウム及び塩化カルシウムを反応させて得
    られるリン酸三カルシウム又はヒドロキシアパタイトで
    ある請求項1記載の静電荷現像用トナー。
  4. 【請求項4】 バインダー樹脂が、ポリエステル樹脂又
    はビニル系樹脂である請求項1、2又は3記載の静電荷
    像現像用トナー。
  5. 【請求項5】 バインダー樹脂及び着色剤を含む材料
    を、前記バインダー樹脂が溶解可能な溶媒中に溶解又は
    分散させてトナー母液を製造し、これを無機分散剤を含
    有する水媒体中で高速剪断下に造粒し、次いで前記溶媒
    を除去し、その後水で、洗浄前の水と洗浄後の水の電気
    伝導度の差が200μS/cm以下になるまで洗浄すること
    を特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載の静電荷像
    現像用トナーとキャリアよりなる現像剤。
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