JPH08179277A - 表示装置 - Google Patents

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JPH08179277A
JPH08179277A JP31890394A JP31890394A JPH08179277A JP H08179277 A JPH08179277 A JP H08179277A JP 31890394 A JP31890394 A JP 31890394A JP 31890394 A JP31890394 A JP 31890394A JP H08179277 A JPH08179277 A JP H08179277A
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signal
output
data
period
voltage
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Withdrawn
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JP31890394A
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Inventor
Takeshi Takarada
武 寶田
Tadatsugu Nishitani
忠継 西谷
Shinya Kosaka
伸也 小坂
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データドライバの設計変更等の必要を招くこ
となく、階調用基準電圧を高速に切り替えることにより
生じる電源供給回路での寄生発振を根本的に回避する。 【構成】 階調用基準電圧を選択するクロック信号を発
生するクロック発生回路120を、振動電圧用クロック
信号HDCK及びコントロール信号Cmskを入力とす
る2入力AND回路121により構成し、該クロック発
生回路120を、1出力期間の開始直後の過渡状態には
信号レベルが一定となり、その後一定周期でクロックパ
ルスが現れる振動電圧用クロック信号HDCK’を出力
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各絵素にスイッチング
トランジスタを付加したアクティブマトリクス型液晶表
示装置に関し、特に振動電圧を絵素に印加することによ
り階調表示を行う表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のマトリクス型の液晶表示
装置の構成を示す概略図である。図において、100は
液晶表示装置で、画像表示を行う表示部90と、該表示
部90を駆動する駆動回路91を有している。該駆動回
路91は、表示部90に映像データに対応したデータ信
号を与えるデータドライバ92と、該表示部90に走査
信号を与える走査ドライバ93を含んでいる。また、上
記液晶表示装置100は、該両ドライバ91,92を制
御するコントロールLSI98を有している。
【0003】ここで上記表示部90は、M行N列のマト
リクス状に配列されたM×N個の絵素94と、各絵素9
4に接続されたスイッチング素子95とを有しており、
さらに該表示部90には、該絵素の各列に対応させてデ
ータ信号線(以下、データ線ともいう。)96がN本配
設され、該絵素の各行に対応させて走査信号線(以下走
査線ともいう。)97がM本配設されている。
【0004】該N本のデータ線96の一端は、それぞれ
データドライバ92の出力端子S(i)(i=1、2、
・・・N)に接続され、各データ線96には、対応する
列のスイッチング素子95が接続されている。また、上
記M本の走査線97の一端は、それぞれ走査ドライバ9
3の出力端子G(j)(j=1,2・・・M)に接続さ
れ、該各走査線97には、対応する行のスイッチング素
子95が接続されている。上記スイッチング素子95と
しては、薄膜トランジスタ(TFT;ThinFilm
Transistor)が使用されている。
【0005】次に、上記液晶表示装置100の動作につ
いて簡単に説明する。
【0006】上記走査ドライバ93の出力端子G(j)
から各走査線97に、順次、ある特定の期間においてそ
の電圧レベルがHレベルとなる走査信号が出力される。
この特定の期間を1水平期間jH(j=1、2、・・・
M)という。また、j=1、2、・・・Mについて1水
平期間jHの長さすべて加算した期間を1垂直期間とい
う。
【0007】上記走査ドライバ93の出力端子G(j)
から走査線97に出力される走査信号の電圧レベルがH
レベルであるとき、その出力端子G(j)に接続されて
いるスイッチング素子95はオン状態になる。そして、
スイッチング素子95がオン状態のとき、そのスイッチ
ング素子95に接続されている絵素94は、データドラ
イバ92の出力端子S(i)から各データ線96に出力
される信号レベルに応じて充電される。このように充電
された絵素94の電圧は、次に充電されるまでの約1垂
直期間の間、一定に保たれる。
【0008】次に、1水平期間における動作について説
明する。
【0009】図5は、水平同期信号Hsynによって規
定されるj番目の1水平期間jHにおける、デジタル映
像データDA、サンプリングパルスTsmpi、及び出
力パルス信号OEの間のタイミング関係を示す。図5に
示されるように、サンプリングパルスTsmp1、Ts
mp2、・・・Tsmpi、・・・TsmpNがデータ
ドライバ92に与えられることにより、デジタル映像デ
ータDA1、DA2、・・・DAi、・・・DANがそ
れぞれデータドライバ92に取り込まれる。データドラ
イバ92は出力パルス信号OEによって規定されるj番
目のパルス信号OEjが与えらえると、それを契機とし
て出力端子s(i)から、電圧(データ信号)をデータ
線96に出力する。
【0010】次に、1垂直期間における動作について説
明する。
【0011】図6は、垂直同期信号Vsynによって規
定される1垂直期間における、水平同期信号Hsyn、
デジタル映像データDA、出力パルス信号OE、データ
ドライバ92の出力S(i)、及び走査ドライバ93の
出力G(j)の間のタイミングの関係を示す。図6にお
いて、SOURCE(j)は、1水平期間jHにおいて
与えられたデジタル映像データに応じて、図5に示され
るパルス信号OEjのタイミングでデータ線に出力され
たデータ信号の電圧レベルを示す。ここで、SOURC
E(j)はデータドライバ92のN本の出力端子S
(1)〜S(N)から出力されるデータ信号の電圧レベ
ルをまとめて表すために、斜線で表示している。データ
信号の電圧レベルSOURCE(j)がデータ線96に
出力される間には、走査ドライバ93のj番目の出力端
子G(j)からj番目の走査線97に出力される走査信
号により、該j番目の走査線97に接続されたN個のス
イッチング素子95がすべてオン状態となる。これによ
り、そのN個のスイッチング素子95のそれぞれに接続
される絵素94は、データ線96に出力される電圧に応
じて充電される。
【0012】上記各走査線G(j)(j=1、2、・・
・M)に対して、その本数分のM回上述したデータ信号
の出力動作が繰り返されることにより、1垂直期間にお
ける映像が表示されることとなる。ノンインターレース
表示方式の場合のこの映像が1画面分の表示画像とな
る。
【0013】次にデータドライバの構成例及びその動作
について説明する。
【0014】図7及び図8は、デジタル映像データが与
えられ、そのデジタル映像データに応じて階調表示を行
う表示装置を駆動する従来の駆動回路を説明するための
図であり、図7は該駆動回路におけるデータドライバの
全体構成を、図8は該データドライバの、1つのデータ
線に対応する回路構成を示している。 なお、ここでは
簡単のため、デジタル映像データは2ビット(D0、D
1)からなるものとする。図において、200は、走査
信号により選択された1走査線上のN個の絵素に駆動電
圧を供給するデータドライバであり、20はデータドラ
イバ200の一部の回路であって、N本のデータ線のう
ち第n番目のデータ線に対応する回路構成(以下、ドラ
イブ回路という。)である。
【0015】このドライブ回路20は、デジタル映像デ
ータ(D0、D1)の各ビット毎に設けられた第1段目
のサンプリングフリップフロップ21と、その出力を保
持する第2段目のホールドフリップフロップ22と、そ
の出力をデコードするデコーダ23と、該デコーダの出
力により開閉制御される4個のアナログスイッチ24〜
27とから構成されている。該アナログスィッチ24〜
27のそれぞれには、4種の電圧源から信号電圧V0〜
V3が供給される。なお、サンプリングフリップフロッ
プ21は、Dフリップフロップの他種々のものを用いる
ことができる。図8に示されるドライブ回路20は次の
ように動作する。デジタル映像データ(D0、D1)
は、第n番目の絵素(データ線)に対応するサンプリン
グパルスTsmpnの立ち上がり時点でサンプリングフ
リップフロット21に取り込まれ、保持される。1水平
期間のサンプリングが終了した時点で出力パルスOEが
ホールドフリップフロップ22に与えられ、サンプリン
グフリップフロップ21に保持されていたデジタル映像
データ(D0、D1)はホールドフリップフロップ22
に取り込まれると共にデコーダ23に出力される。デコ
ーダ23は、デジタル映像データ(D0、D1)の各ビ
ットをデコードし、デコードされた各ビットの値に応じ
てアナログスイッチ24〜27のいずれか1個をオン状
態とする。これにより、上記n番目のデータ線には、4
種の電圧源から供給される信号電圧V0〜V3のうちの
いずれか1つが出力される。
【0016】上述のデータドライバ200によれば、デ
ジタル映像データのビット数の増加に応じて必要とされ
る電圧源の数は2の累乗で増加する。例えば、デジタル
映像データが4ビットで与えられ、16階調の表示が行
われる場合には、必要とされる電圧源の数は2の4乗
(=16)個となる。同様に、デジタル映像が5ビット
で与えられ32階調の表示が行われる場合には、必要と
される電圧源の数は2の5乗(=32)個となり、デジ
タル映像データが6ビットで与えられ64階調の表示が
行われる場合には、必要とされる電圧源の数は2の6乗
(=64)個となる。
【0017】電圧源はアナログスイッチを介して液晶パ
ネルに接続されるため、液晶パネルという重い負荷を十
分に駆動できるだけの性能を備える必要がある。従っ
て、その様な性能を備えた電圧源の数が増加することは
駆動回路のコストを上昇させる重要な要因となる。ま
た、その様な電圧源を駆動回路のLSIの内部に備える
ことは困難であるので、液晶パネルを駆動するための信
号電圧はLSI外部の電圧源から供給せざるを得ない。
その結果、電圧源の数の増加に伴い、駆動回路を構成す
るLSIの入力端子数もそれと同様に増加することにな
る。従って、実際にはLSIの作製が困難になる。仮に
LSI自体の作製が可能であるとしても、LSIの実装
上の問題、または多くの電圧源を搭載した表示装置を生
産する上での問題が発生し、上記のように多階調表示を
行う表示装置は、実現不可能という事実に立ち至る。
【0018】ところで、特願平4−129164号で
は、上述した問題点を解決するために、外部から与えら
れる階調基準電圧の間に複数の補間階調電圧を得ること
によって電圧源の数を減らし、電圧源の数以上の階調を
得ることが可能な駆動法、及び駆動回路が提案されてお
り、このような駆動法及び駆動回路は、既に数機種のデ
ータドライバに適用され実用化されている。
【0019】図9は、上記のように補間階調電圧を用い
る、既に提案されている駆動回路の説明図であり、該駆
動回路におけるデータドライバの一部の回路を示してい
る。図において、30は、図8に示すドライブ回路20
と同様、複数のデータ線のうちの第n番目のデータ線に
対応する回路(以下、ドライブ回路という。)で、この
回路30は、3ビットのデジタル映像データD0,D
1,D2をサンプリングパルスTsmpnに基づいて取
り込み保持するサンプリングフリップフロップ31と、
該フリップフロップ31の出力を出力パルスLPにより
取り込み保持するホールドフリップフロップ32と、該
フリップフロップ32の保持データに基づいて階調基準
電圧V0,V2,V5,V7のうちの2つを選択し、該
選択した階調用基準電圧間で振動する振動電圧をデータ
線に階調表示信号として出力する選択回路30aとから
構成されている。
【0020】この選択回路30aは、振動電圧用クロッ
ク信号HDCKを3分周する3進カウンタ33と、発生
電圧レベルがV0,V2,V5,V7である階調基準電
源に接続された4つのアナログスイッチ35〜38と、
該アナログスイッチを選択的に開閉制御する選択制御回
路34とを有している。該選択制御回路34には、ホー
ルドフリップフロップ32に記憶されている映像信号デ
ータD0〜D2と、該3進カウンタ33の出力パルス信
号Tが供給されており、該選択制御回路34は、映像信
号データD0〜D2に基づいて上記アナログスイッチの
うち所定の2つを選択し、該選択した2つのアナログス
イッチを上記信号T3のタイミングで相補的に開閉制御
するよう構成されている。
【0021】該3進カウンタ33は、一般的にDフリッ
プフロップで構成されており、図10に示すように入力
される振動電圧用クロック信号HDCKを3分周するこ
とによりパルス信号Tの作成を行う回路である。即ち、
該パルス信号Tのデューティ比が1:2(信号Tの値が
0となる期間と1となる期間との比が1:2である。)
とされている。また、この振動電圧用クロック信号HD
CKは、コントロールLSI98(図4参照)から出力
されるごく一般的なクロック信号である。
【0022】ここで、上記階調基準電源は、駆動器(駆
動回路)を構成するLSIの外部に設けられている。ま
た、上記4個の階調基準電圧V0、V2、V5、V7か
ら4個の補間階調電圧(V0+2V2)/3、(2V2
+V5)/3、(V2+2V5)/3、(2V5+V
7)/3を得ることができる。これにより、4個の階調
基準電圧を用いて8階調の表示を実現することができ
る。
【0023】ここで、上記選択制御回路34の論理構
成、つまり入力と出力の関係を論理表(表1)に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1の第1欄は、選択制御回路34の入力
端子d2、d1、d0のそれぞれに入力される各ビット
の値を示している。表1の第2欄は、選択制御回路34
の出力端子S0、S2、S5、S7のそれぞれから出力
される制御信号の値を示している。該制御信号の値が1
の時、その出力端子に接続されているアナログスイッチ
はオン状態となる。制御信号の値が0のときは、その出
力端子に接続されるアナログスイッチはオフ状態とな
る。表1の第2欄の空白部は、制御信号の値が0である
ことを示す。また、「t]は上記3進カウンタ33から
のパルス信号T3の値が1のとき制御信号の値が1とな
り、該パルス信号T3の値が0のとき制御信号の値が0
となることを示す。また、「t−」は該パルス信号T3
の値が1のとき制御信号の値が0となり、該パルス信号
T3の値が0のとき制御信号の値が1となることを示
す。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところが、絵素に印加
される電圧の極性を、データ信号の1出力期間毎に反転
する方式では、上記のように振動電圧によりデータ線を
駆動するデータドライバを用いると、階調用基準電圧の
電源で寄生発振が生じやすいという問題があり、以下詳
述する。
【0027】図11は、無負荷時の理想状態において図
9のドライブ回路30がデータ線に出力する振動電圧V
1の波形、及び共通電極(不図示)を交流駆動する場合
の、共通電極に印加される信号電圧Vcomの波形の一
例を示している。図12は、図11に示される振動電圧
V1を階調基準電圧V0,V2の波形と対比できるよ
う、該階調用基準電圧V0及びV2の波形を示してい
る。ここで、信号電圧V1の波形は実線で示され、信号
電圧Vcomの波形は破線で示され、また該各波形は、
デジタル映像データの値が「1」、つまりd2=0,d
1=0,d0=1である場合のものである。
【0028】図11に示されるように、信号電圧V1の
レベルは、1出力期間の間、1:2の割合で階調基準電
圧V0とV2の間を振動する。また、液晶素子(絵素)
の劣化を防止するために、絵素に印加される信号電圧の
正負の極性を1水平期間毎に切り替えるいわゆるライン
反転方式が採用されている。なお、上記1出力期間は、
通常、1水平期間とされることが多い。
【0029】図13は、上述の階調用基準電圧V0及び
V2をデータドライバに供給するための電源供給回路の
構成を示している。60は階調用基準電圧V0を出力す
る電源回路部60aと、階調用基準電圧V2を出力する
電源回路部60bとを有する電源供給回路で、上記各電
源回路部60a,60bは、演算増幅器61,62を有
し、ほぼ同一の回路構成となっている。
【0030】例えば、電源回路部60aには、高電位ノ
ードVHと低電位ノードVLとの間に直列に接続された
npnトランジスタ63及びpnpトランジスタ64が
配設されており、該両トランジスタのベースには上記演
算増幅器61の出力が接続され、該両トランジスタの接
続点が上記階調用基準電圧V0の出力ノードとなってい
る。また該出力ノードは抵抗65を介して上記演算増幅
器61の−入力端子に接続されている。さらに該演算増
幅器61の+入力端子は、高電位ノードVHと低電位ノ
ードVLとの間に直列に接続された抵抗67及び68の
接続点に接続されている。ここで該演算増幅器61の−
入力端子には抵抗66の一端が接続されている。
【0031】また、上記電源回路部60bは、該電源回
路部60aの演算増幅器61を演算増幅器62に置き換
えた構成となっており、該演算増幅器62の−入力端子
に一端が接続された抵抗66の他端は、上記電源回路部
60aにおける抵抗66の他端に接続されている。
【0032】上記図11に示す振動電圧V1は、このよ
うな構成の電源供給回路60から供給される階調用基準
電圧V0及びV2を1出力期間中に切り替えることによ
り得られる。
【0033】図14は、ドライバ回路の負荷となるデー
タ線の等価回路を示す。実際のデータ線では、容量や抵
抗は分布定数として存在しているが、ドライバ回路の負
荷として考える場合には、図14に示されるように、集
中定数Rs及びCsとして簡単化して考えることができ
る。
【0034】ところで、このデータ線1本当たりの負荷
は小さいが、液晶パネル全体としてのデータ線の負荷は
無視できないくらいに大きなものとなる。つまりデータ
線の数が多いからである。例えば、VGA(ビデオグラ
フィックスアレイ)使用の液晶パネルにおいては、デー
タ線は640×3=1920本存在する。もし、1水平
線のデジタル映像データの値がすべて1であったと仮定
すると、各データ線に接続される図9のドライブ回路3
0は振動電圧V1をデータ線に出力することになるか
ら、図14に示される等価回路が1920個分集まった
ものが上記電源供給回路60の負荷となるのである。
【0035】このとき、上記電源供給回路60から液晶
パネル側に供給される最大電流は、絵素に印加される信
号電圧の正負の極性が反転される際に生じ、その値は、
図11に示される共通電極から見た振動電圧V1の電位
差V1+及びV1−の絶対値の和と1920本の積(絶
対値の和×1920本)に比例したものとなる。
【0036】ところが、振動電圧により補間階調電圧を
作成する方法では、このような電流が流れている過渡状
態において、階調用基準電源V0及びV2が高速に切り
替えられることとなり、上記電源供給回路が発振を起こ
しやすい状況となる。このような状況では、電源供給回
路60の動作が不安定になりがちである。
【0037】図15は、電源供給回路60が発振を起こ
した場合に電源供給回路60によって供給される階調用
基準電圧V0の波形の一例を示しており、このような不
要な寄生発振が生じた場合、消費電力の増大や発熱等の
不具合が生じることとなる。これを解決するための1つ
の方法として、特願平4−315422号では、データ
ドライバを一定期間振動しない電圧信号を出力するよう
構成したものが提案されている。しかしながら、このよ
うな構成のデータドライバでは一定期間振動しない電圧
信号を出力するための回路構成が必要となり、データド
ライバのチップ面積が増大するほか、振動電圧駆動法を
用いたすべての種類のデータドライバに対して再開発の
必要が生じ、その結果、表示装置のコストアップ等の問
題を招くこととなる。
【0038】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、データドライバの再開発等の必要
を招くことなく、階調用基準電圧を高速に切り替えるこ
とにより生じるその電源供給回路での寄生発振を根本的
に回避することができる表示装置を得ることが本発明の
目的である。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明に係る表示装置
は、マトリクス状に配列された複数の絵素、該絵素に映
像データに対応したデータ信号を供給するための複数の
データ信号線、及び該各絵素とデータ信号線との間に接
続されたスイッチング素子を有する表示部と、該データ
信号線に該データ信号として、異なる階調用基準電源の
電圧間で振動する振動電圧を含む階調表示信号を所定の
出力期間毎に出力するデータドライバを有し、該階調表
示信号の出力期間毎の出力に同期した該スイッチング素
子の開閉制御を行い、該表示部を駆動する駆動回路とを
備えている。また、該表示装置は、振動電圧用クロック
信号をデータドライバに供給して、該振動電圧用クロッ
ク信号により該階調表示信号の波形を設定する、該駆動
回路とは独立した波形設定手段を備えており、該波形設
定手段は、該データドライバから該階調表示信号とし
て、該各出力期間の開始タイミングから一定期間の間に
は一定レベルの信号が出力され、該出力期間の残りの期
間には、該映像データに基づく振動電圧が出力されるよ
うデータドライバを制御する構成となっている。そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0040】この発明は上記表示装置において、前記駆
動回路を、前記出力期間毎に絵素に印加される電圧の極
性が反転されるよう前記表示部を駆動する構成としたも
のである。
【0041】この発明は上記表示装置において、前記波
形設定手段を、該各出力期間の開始タイミングから一定
期間の間にはLレベルとなり、該出力期間の残りの期間
にはHレベルとなる制御信号と、前記映像信号データに
基づくデューティ比を有するパルス信号とを入力とし、
該制御信号及びパルス信号の論理積を、前記振動電圧用
クロック信号として前記データドライバに供給する論理
積回路を含む構成としたものである。
【0042】
【作用】この発明においては、データドライバからデー
タ信号線に出力される階調表示信号の波形を設定する波
形設定手段を、該データドライバを含む駆動回路とは独
立して設け、データドライバから階調表示信号として、
各出力期間の開始タイミングから一定期間の間には一定
レベルの信号が出力され、該出力期間の残りの期間には
映像データに基づいて所定の階調用基準電圧間の振動電
圧が出力されるようにしたから、各出力期間毎に絵素に
印加される電圧の極性が反転される駆動方法では、各出
力期間の開始直後の過渡状態において、振動しない信号
電圧がデータ信号線に出力されることとなる。これによ
り、上記階調用基準電圧の供給電源における寄生発振を
防止することができる。
【0043】また、該階調表示信号の波形を設定する波
形設定手段を、駆動回路とは独立した構成としているた
め、データドライバの設計変更等する必要がなく、デー
タドライバの再開発の必要を招くことなく、階調用基準
電圧を高速に切り替えることにより生じる電源供給回路
での寄生発振を根本的に回避することができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0045】図1は、本発明の一実施例による表示装置
を説明するための図であり、該表示装置の駆動回路に制
御信号を供給するコントロールLSIの一部の構成を示
している。なお、本実施例では、表示装置における、画
像表示を行うための表示部及び該表示部を駆動する駆動
回路は、振動電圧を用いて階調表示を行う従来の表示装
置と同一の構成となっている。このため、以下の説明で
は、図4及び図9を必要に応じて参照する。
【0046】図において、120は表示装置100のデ
ータドライバ91(図4参照)に振動電圧用クロック信
号HDCKを供給するクロック制御回路(波形設定手
段)で、その出力のクロック信号HDCK’は図9に示
す3進カウンタ33に供給されるようになっている。
【0047】すなわち、該クロック制御回路120は、
振動電圧用クロック信号HDCK及びコントロール信号
Cmskを入力とする2入力AND回路121により構
成されており、該クロック制御回路120からは、1出
力期間の開始直後の過渡状態には信号レベルがLレベル
となり、その後一定周期でクロックパルスが現れるよう
波形処理した振動電圧用クロック信号HDCK’が出力
されるようになっている。
【0048】図2は、上述した出力パルス信号OE、振
動電圧用クロック信号HDCK、コントロール信号Cm
sk、波形処理した振動電圧用クロック信号HDCK’
の波形を示している。ここで、信号HDCKは従来の信
号電圧用クロックと同一のものであり、常に一定周期で
クロックパルスが現れるものである。また、コントロー
ル信号Cmskは、出力パルスOEの立ち上がりから一
定の期間の間はその信号レベルがLレベルとなり、その
後次の出力パルスOEが立ち上がるまでの間はその信号
レベルがHレベルとなるパルス信号である。
【0049】次に作用効果について説明する。
【0050】このような構成の本実施例の表示装置で
は、図4に示すコントロールLSI98のクロック制御
回路120は、振動電圧用クロック信号HDCK及びコ
ントロール信号Cmskを受けて、上記波形処理された
振動電圧用クロック信号HDCK’を発生する(図2参
照)。この振動電圧用クロック信号HDCK’は、デー
タドライバ92を構成する、各データライン(データ信
号線)に対応するドライブ回路30の3進カウンタ33
に供給される。例えば、データラインOnに対応するド
ライブ回路30(図9参照)から、図11に示すように
表示データ「1」に対応する階調表示電圧V1が出力さ
れる場合には、該ドライブ回路30の出力波形は、コン
トロール信号CmskがLレベルに保持される、1出力
期間の初期の一定期間Tsでは、階調用基準電圧V0に
保持され、該1出力期間のその後の残りの期間Trで
は、階調用基準電圧V0とV2との間を1:2のデュー
ティ比で振動する波形となる。
【0051】つまり、絵素に印加される信号電圧の極性
反転直後の期間である1出力期間の初期の一定期間Ts
には、電源供給回路60(図13参照)からは一定レベ
ルの階調用基準電圧V0が、表示データ「1」に対応す
るすべてのデータライン線に供給される。このため、上
記極性反転直後の過渡状態において階調用基準電源V0
及びV2が高速に切り替えられる、電源供給回路が発振
を起こしやすい状況が回避されることとなる。
【0052】また、データドライバを1出力期間の初期
の一定期間には、一定レベルの信号を出力するよう制御
する回路構成、つまりクロック制御回路を、データドラ
イバとは独立したコントロールLSI98内に設けてい
るため、データドライバの設計変更等を招くことはな
い。
【0053】この結果、本実施例では、データドライバ
の再開発等の必要を招くことなく、階調用基準電圧を高
速に切り替えることにより生じるその電源供給回路での
寄生発振を根本的に回避することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明に係る表示装置によ
れば、データドライバからデータ信号線に出力される階
調表示信号の波形を設定する波形設定手段を、該データ
ドライバを含む駆動回路とは独立して設け、データドラ
イバから階調表示信号として、各出力期間の開始タイミ
ングから一定期間の間には一定レベルの信号が出力さ
れ、該出力期間の残りの期間には映像データに基づいて
所定の階調用基準電圧間の振動電圧が出力されるように
したので、各出力期間毎に絵素に印加される電圧の極性
が反転される駆動方法では、各出力期間の開始直後の過
渡状態において、振動しない信号電圧がデータ信号線に
出力されることとなる。また、該階調表示信号の波形を
設定する波形設定手段を、駆動回路とは独立した構成と
しているため、データドライバの設計変更等をする必要
がない。
【0055】これにより、本発明では、データドライバ
の再開発の必要を招くことなく、階調用基準電圧を高速
に切り替えることにより生じる電源供給回路での寄生発
振を根本的に回避することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による表示装置を説明するた
めの図であり、該表示装置の駆動回路に制御信号を供給
するコントロールLSIの一部の構成を示している。
【図2】上記本実施例における、出力パルス信号OE、
振動電圧用クロック信号HDCK、コントロール信号C
msk、波形処理した振動電圧用クロック信号HDC
K’のタイミングの関係を示す波形図である。
【図3】上記本実施例の表示装置を構成するデータドラ
イバの出力波形を示す図である。
【図4】従来のマトリクス型の液晶表示装置の構成を示
す概略図である。
【図5】上記従来の液晶表示装置における1水平期間
の、デジタル映像データDA、サンプリングパルスTs
mpi、及び出力パルス信号OEの間のタイミングの関
係を示す図である。
【図6】上記従来の液晶表示装置における1垂直期間
の、水平同期信号Hsyn、デジタル映像データDA、
出力パルス信号OE、データドライバの出力、及び走査
ドライバの出力の間でのタイミングの関係を示す図であ
る。
【図7】従来の液晶表示装置におけるデータドライバの
全体構成を示す図である。
【図8】上記従来のデータドライバの、1つのデータ信
号線に対応する回路構成を示す図である。
【図9】振動電圧を階調表示信号としてデータ信号線に
出力する従来のデータドライバにおける、1つのデータ
信号線に対応する回路構成を示す図である。
【図10】図9に示すデータドライバを構成する3進カ
ウンタの動作を示すタイミング波形を示す図である。
【図11】図9に示すドライブ回路からデータ線に出力
される階調表示信号の電圧波形を示す図である。
【図12】上記階調表示信号としての振動電圧を作成す
るための階調用基準電圧V0、V2の波形を示す図であ
る。
【図13】上記階調用基準電圧V0、V2を供給するた
めの電源供給回路の構成を示す図である。
【図14】図9のドライブ回路の負荷となるデータ信号
線の等価回路を示す図である。
【図15】上記電源供給回路において発振が生じた場合
の階調用基準電圧V0の波形を示す図である。
【符号の説明】
30 ドライブ回路 30a 選択回路 31 サンプリングフリップフロップ 32 ホールドフリップフロップ 33 3進カウンタ 34 選択制御回路 35〜38 アナログスイッチ 60 電源供給回路 60a,60b 電源回路部 90 表示部 91 駆動回路 92 データドライバ 93 走査ドライバ 94 絵素 95 スイッチング素子 96 データ信号線 97 走査信号線 98 コントロールLSI 100 液晶表示装置 120 クロック制御回路 121 2入力AND回路 Cmsk コントロール信号 OE 出力パルス信号 HDCK 振動電圧用クロック信号 HDCK’波形処理した振動電圧用クロック信号 T カウンタ出力パルス ts 1出力期間の初期期間 tr 1出力期間の残りの期間 Tsmpn サンプリングパルス V0,V2,V5,V7 階調用基準電圧 V1 補間階調信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配列された複数の絵素、
    該絵素に映像データに対応したデータ信号を供給するた
    めの複数のデータ信号線、及び該各絵素と該データ信号
    線との間に接続されたスイッチング素子を有する表示部
    と、 該データ信号線に該データ信号として、異なる階調用基
    準電源の出力電圧間で振動する振動電圧を含む階調表示
    信号を所定の出力期間毎に出力するデータドライバを有
    し、該階調表示信号の出力期間毎の出力に同期した該ス
    イッチング素子の開閉制御を行い、該表示部を駆動する
    駆動回路と、 振動電圧用クロック信号をデータドライバに供給して、
    該振動電圧用クロック信号により該階調表示信号の波形
    を設定する、該駆動回路とは独立した波形設定手段とを
    備え、 該波形設定手段は、該データドライバから該階調表示信
    号として、該各出力期間の開始タイミングから一定期間
    の間には一定レベルの信号が出力され、該出力期間の残
    りの期間には、該映像データに基づく振動電圧が出力さ
    れるようデータドライバを制御するものである表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置において、 前記駆動回路は、前記出力期間毎に絵素に印加される電
    圧の極性が反転されるよう前記表示部を駆動するもので
    ある表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の表示装置におい
    て、 前記波形設定手段は、該各出力期間の開始タイミングか
    ら一定期間の間にはLレベルとなり、該出力期間の残り
    の期間にはHレベルとなる制御信号と、前記映像データ
    に基づくデューティ比を有するパルス信号とを入力と
    し、該制御信号と該パルス信号の論理積を、前記振動電
    圧用クロック信号として前記データドライバに供給する
    論理積回路を含むものである表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009050920A1 (ja) * 2007-10-18 2009-04-23 Sharp Kabushiki Kaisha ドライバモノリシック型表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009050920A1 (ja) * 2007-10-18 2009-04-23 Sharp Kabushiki Kaisha ドライバモノリシック型表示装置
US8305315B2 (en) 2007-10-18 2012-11-06 Sharp Kabushiki Kaisha Monolithic driver-type display device

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